JP5469371B2 - 映像信号処理装置および映像信号処理方法 - Google Patents

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本発明は、入力されるアナログビデオ信号が標準信号または非標準信号のいずれであるのかを判別し、その判別結果に応じて標準モード対応または非標準モード対応のデコード処理を切り替えて実行する映像信号処理装置および映像信号処理方法に関する。
デコーダに入力されるアナログビデオ信号は、放送波やDVD等によって供給される標準信号と、VTR等によって供給される非標準信号とに大別される。
これらの標準信号と非標準信号の間では、デコーダで実行される同期検出やデコードの処理が一部異なるので、デコーダでは、標準信号または非標準信号のうちいずれの信号が入力されたのかを判別する必要がある。
かかる判別を行う技術(従来技術1)としては、水平同期信号とPLLクロックで水平同期周期をカウントした位相差を使用して水平同期周波数のジッタ量を算出し、該算出したジッタ量を閾値判定し、この閾値判定の結果、ジッタ量が閾値よりも大きい場合には非標準信号と判別し、また、ジッタ量が閾値以下である場合には標準信号と判別することが広く行われている。
このような判別に関連する技術として、特許文献1(従来技術2)には、同期乱れを阻止するために垂直同期パルス間隔を測定し、信号ソースを特定してすることが開示されており、また、特許文献2(従来技術3)には、A/D変換器のサンプリングクロックで水平表示区間をカウントすることが開示されている。
特開2001−268525号公報 特開2000−299797号公報
しかしながら、上述した従来技術1〜3では、以下のように、ジッタ量の検出精度が低下するという問題があった。
すなわち、上記の従来技術1では、位相比較器、ループフィルタ、VCO(電圧制御発振器)や分周器などの部品を含んでPLL回路を構成するのが一般的であるが、その中でもループフィルタやVCOは、温度、電圧等の環境の変化やノイズに影響されやすく、その影響で出力にバラつきが生じるので、ジッタ量の検出精度が低下する。
このため、上記の従来技術1では、実際に入力された信号が標準信号であった場合でも非標準信号と判別したり、また、実際に入力された信号が非標準信号であった場合でも標準信号と判別したりなどの誤判定が行われるおそれがある。
さらに、上記の従来技術2は、垂直同期のパルス幅をクロックでカウントするものであり、また、上記の従来技術3は、水平同期信号のクロック数をカウントするものであるが、いずれにおいてもジッタ量として整数のクロック数が得られるに過ぎず、かかる整数のオーダーでクロック数が位相差として得られても、標準信号または非標準信号の信号種別を自動判別することはできない。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題を解消するためになされたものであり、ジッタ量の検出精度を向上させることができる映像信号処理装置および映像信号処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る映像信号処理装置は、入力されるアナログビデオ信号が標準信号または非標準信号のいずれであるのかを判別し、その判別結果に応じて標準信号対応または非標準信号対応のデコード処理を切り替えて実行する映像信号処理装置であって、前記アナログビデオ信号をサンプリングすることによりデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段によってサンプリングされたデジタル値のうち、水平同期信号の前縁立下りに係る所定の閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて、水平同期周波数のジッタ量を算出するジッタ量算出手段と、前記A/D変換手段によって変換されたデジタル信号を所定の分離閾値を用いて同期分離する同期分離手段と、前記入力されるアナログビデオ信号が前記標準信号または前記非標準信号のいずれであるのかを判別する判別手段と、を有し、前記ジッタ量算出手段は、前記同期分離手段によって分離された水平同期信号の所定周期の間に前記A/D変換手段に対して発振されるクロックをカウントするクロックカウント手段と、前記クロックカウント手段によってカウントされたクロック数が所定のクロック数と同一であるか否かを判定するとともに、算出されたジッタ量が所定の許容範囲であるか否かを判定するジッタ量判定手段と、を有し、前記判別手段は、前記ジッタ量判定手段によるジッタ量の判定結果が、ジッタ量が大きく非標準信号と類似する信号であると判定した回数を所定期間蓄積し、蓄積結果にもとづいて、前記入力されるアナログビデオ信号が前記標準信号または前記非標準信号のいずれであるのかを判別することを特徴とする。
本発明によれば、アナログビデオ信号をサンプリングすることによりデジタル信号に変換し、サンプリングしたデジタル値のうち、水平同期信号の前縁立下りに係る所定の閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて、水平同期周波数のジッタ量を算出するように構成したので、デジタル処理だけで水平同期周波数のジッタ量を算出することができ、ジッタ量の検出精度を向上させることが可能になるという効果を奏する。
図1は、本実施例に係るビデオデコーダの構成を示すブロック図である。 図2は、ズレ量の算出要領を説明するための説明図である。 図3は、水平同期周波数のジッタ量を判定する判定基準を説明するための説明図である。 図4は、標準信号または非標準信号の判別要領を説明するための説明図である。 図5は、本実施例に係るジッタ量判定処理の手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る映像信号処理装置(以下、ビデオデコーダと記載)及びその映像信号処理方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係るビデオデコーダのジッタ量の算出について説明する。本実施例に係るビデオデコーダ1は、外部端子を介して入力されるアナログビデオ信号をA/D変換した後にデコードするものである。
このビデオデコーダ1においては、標準信号または非標準信号のアナログビデオ信号が選択的に入力される。例えば、ビデオデコーダ1を自動車等に搭載して車載装置として構成した場合には、受信装置やDVD再生装置などの機器から標準信号が入力されたり、また、バックアイカメラやフロントカメラなどの機器から非標準信号が入力されたりする。
かかる入力信号が標準信号である場合には、デコード時における同期検出を非標準信号の場合よりも正確に実行できることから、ビデオデコーダ1においては、入力信号が標準信号または非標準信号のいずれであるのかを判別することが正しい輝度再生を実現する上で重要なファクタとなっている。
これら標準信号または非標準信号の判別にあたって、上記の従来技術1のように、水平同期信号とPLLクロックで水平同期周期をカウントした位相差を使用して水平同期周波数のジッタ量を算出することも想定し得るが、かかる場合には、PLL回路におけるループフィルタやVCOの部品バラつきによりジッタ量の検出精度が低下してしまうという問題がある。
そこで、本実施例に係るビデオデコーダ1では、アナログビデオ信号をサンプリングすることによりデジタル信号に変換し、サンプリングしたデジタル値のうち、水平同期信号の前縁立下りに係る所定の閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて、水平同期周波数のジッタ量を算出することとした。
これによって、本実施例では、外部部品であるPLL回路の部品バラつきの影響を受けることなく、デジタル回路による処理だけで水平同期周波数のジッタ量を算出することができる。
さらに、本実施例では、閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて閾値を補間点とした線形補間を行うことにより、閾値に対するサンプリング点のズレ量をそれぞれ算出し、隣接する水平同期信号の前縁立下りそれぞれを対象に算出したズレ量から水平同期周波数のジッタ量を算出するので、整数クロック以下のオーダーでジッタ量を算出することができる。
したがって、本実施例によれば、ジッタの検出精度を向上させることができ、ひいては標準信号/非標準信号の判別を正確に行うことも可能になる。
続いて、本実施例に係るビデオデコーダ1の構成について説明する。図1は、本実施例に係るビデオデコーダの構成を示すブロック図である。なお、図1では、本実施例に係るビデオデコーダ1の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素(例えば、PLL回路など)についての記載を一部省略している。
図1に示すように、ビデオデコーダ1は、ADC11と、デコード部12と、LPF13と、同期分離部14と、水平取込基準位置検出部15と、ジッタ算出部16と、NG判定回数カウンタ17と、標準/非標準切替部18とを有する。
ADC(Analog Digital Converter)11は、アナログ信号をデジタル信号に変換する処理部である。具体的には、図示しないVCO(電圧制御発振器)等の発振器によって入力されるクロック信号にしたがって、入力されたアナログビデオ信号をサンプリング(標本化)し、該サンプリングしたデジタル値をデコード部12およびLPF13に出力する。
デコード部12は、デジタルビデオ信号に対してYcb、Cr生成処理やRGB変換処理などのデコード処理を行う処理部である。具体的には、標準信号または非標準信号の間で同期検出およびデコードの処理内容の一部が区別されており、後述する標準/非標準切替部18によって指示されるモード切替指示に応答して、ADC11によって入力されたデジタル信号に対して標準信号対応または非標準信号対応のデコード処理を切り替えて実行する。
LPF(Low Pass Filter)13は、特定の周波数以外の信号を遮断する機能を持つフィルタのうち低域周波数のみを通過させるフィルタである。具体的には、カラーサブキャリア信号などの同期分離には不要となる信号を除去したり、ノイズを除去したりするとともに、高周波成分を除去することにより水平同期信号の前縁立下りをなだらかな斜辺に形成している。
同期分離部14は、水平同期信号および垂直同期信号を分離する処理部である。具体的には、LPF13によって出力されたビデオ信号の振幅に所定の分離閾値(例えば、水平同期信号の前縁立下りにおける振幅値の50%である−20IREなど)を基準としたレベル判定を行い、ビデオ信号から水平同期信号及び垂直同期信号を分離する。
水平取込基準位置検出部15は、水平同期信号を取り込む基準位置を検出する処理部である。具体的には、同期分離部14によって入力された水平同期信号の前縁立下りを検出し、該検出した水平同期信号の前縁立下りのタイミングをデコード部12に出力する。
つまり、非標準信号の映像信号がデコード部12に入力される場合には、図示しないPLL回路の分周期によって出力されるタイミングではデコード部12で同期検出を正確に行うことができないので、水平取込基準位置検出部15では、水平同期信号の立下りのタイミングをラインごとに通知することにより、そのタイミングを映像の開始点としてデコード部12に認識させる。
ジッタ量算出部16は、水平同期周波数のジッタ量を算出する算出する処理部であり、水平同期クロックカウンタ16aと、ズレ量算出部16bと、ジッタ量判定部16cとを内在する。
水平同期クロックカウンタ16aは、ADC11に発振されるクロックをカウントする処理部である。具体的には、同期分離部14によって水平同期信号が入力されてから次の周期の水平同期信号が入力されるまで、図示しないVOC等の発振器からADC11にクロックが出力される度にカウンタをインクリメントすることによりA/Dクロック数をカウントし、次の周期の水平同期信号が入力された時点でそれまでにカウントしたA/Dクロック数をジッタ量判定部16cに出力するとともにカウンタをリセットし、1水平間のA/Dクロック数をカウントする処理を繰り返し行う。
なお、本実施例では、1水平間のA/Dクロック数をカウントする場合について説明するが、N水平間におけるA/Dクロック数をカウントし、後段のジッタ量判定部16cでN水平間のA/Dクロック数が所定のクロック数であるか否かを判定させることとしてもかまわない。
ズレ量算出部16bは、補間点に対するサンプリング点のズレ量を算出する処理部である。具体的には、LPF13から入力されるサンプリングデータのうち、分離閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点を検出し、該検出した複数のサンプリング点のデジタル値を用いて分離閾値を補間点とした線形補間を行うことにより、補間点に対するサンプリング点のズレ量を算出する。
図2は、ズレ量の算出要領を説明するための説明図である。図2では、分離閾値を跨ぐサンプリング点としてα1及びβ1が検出された場合を示しており、分離閾値からα1までの距離をA1、分離閾値からβ1までの距離をB1、補間点に対するサンプリング点α1のズレ量をC1、α1からβ1までの時間間隔をB2としている。
図2に示すように、補間点に対するサンプリング点α1のズレ量C1は、三角形の類似関係によりA1:(A1+B1)=C1:B2となるので、C1=A1×B2/(A1+B1)の演算によりC1を算出できるのがわかる。ここで、ADC11の1クロックを単位時間とした時には、B2=1と置くことができるので、C1=A1/(A1+B1)をズレ量の算出式として得ることができる。
したがって、かかるズレ量の算出式にサンプリング点α1及びβ1のデジタル値から得られるA1及びB1を代入することにより、補間点に対するサンプリング点α1のズレ量C1を算出することができる。なお、次の周期の水平同期信号におけるサンプリング点α2及びβ2についても上記のズレ量の算出式から同様にしてズレ量C2を算出することができるのは言うまでもない。
なお、本実施例では、同期分離部14から供給される分離閾値とし、その分離閾値を補間点とする場合について説明したが、水平同期信号の前縁立下りに含まれる値であれば任意の閾値を用い、その閾値を補間点とすることもできる。
また、本実施例では、分離閾値を前後に跨ぐ2つのサンプリング点のデジタル値を用いて線形補間を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の補間方式、たとえばバイキュービック補間等を用いることもできる。
すなわち、図2に示す閾値を立下りに跨ぐ2つのサンプル点、すなわち図中に丸で表記されたα1およびβ2の2つのサンプル点に対するα1点から分離閾値までの時間的な比率をA1/(A1+B1)=Dとし、このDの値と閾値の前後4点のデジタル値とから、ズレ量C1を算出することもできる。
図1の説明に戻り、ジッタ量判定部16cは、水平同期周波数のジッタ量が所定の許容範囲内であるか否かを判定する処理部である。具体的には、水平同期クロックカウンタ16aによってカウントされたA/Dクロック数の妥当性(図3参照)を判定し、A/Dクロック数が妥当である場合には、ズレ量算出部16bによって水平同期信号の前縁立下りごとに算出された直近の2つのズレ量を用いて水平同期周波数のジッタ量を算出し、当該ジッタ量が所定の許容範囲内であるか否かを判定する。
これを具体的に説明すると、A/Dクロックが27MHzであるとした時、入力される映像信号がNTSC方式である場合には、ジッタ量判定部16cは、水平同期クロックカウンタ16aによってカウントされたA/Dクロック数が1716サイクルであるか否かを判定する。
このとき、A/Dクロック数が1716サイクルである場合には、ジッタ量の算出に移り、また、A/Dクロック数が1716以外である場合には、図3に示すように、1クロック以上のジッタ量が発生している旨を検出したことになるので、ジッタ量が大きく非標準信号と類似する信号と判定し、NG判定回数カウンタ17をインクリメントする。なお、映像信号がPAL方式である場合には、A/Dクロック数が1728サイクルであるか否かを判定する。
このように、本実施例では、水平同期クロックカウンタ16aによってカウントされたA/Dクロック数が信号規格により理論値として規定されるクロック数(NTSC方式:1716、PAL方式:1728)であるか否かを予め判定しておくことにより、1クロック以上の水平ジッタが発生したことをジッタ量の算出以前に判定できるようにしている。
続いて、ジッタ量判定部16cは、A/Dクロック数が1716サイクルであった場合に、ズレ量算出部16bによって入力されるズレ量C2と、ズレ量C2の1周期前の水平同期信号の前縁立下りを対象に算出されたズレ量C1との差分の絶対値であるジッタ量|C1−C2|を算出する。なお、ジッタ量判定部16cでは、ズレ量算出部16bによって入力されるN周期前までのズレ量までを図示しないレジスタ等で保持しているものとする。
そして、ジッタ量判定部16cは、ジッタ量|C1−C2|が所定の許容範囲、たとえば図3に示す0ppmから50ppmの範囲内であるか否かを判定し、許容範囲内である場合には、ジッタ量が小さく標準信号と類似する信号(ジッタ量OK)と判定し、また、許容範囲外である場合には、ジッタ量が大きく非標準信号と類似する信号(ジッタ量NG)と判定し、NG判定回数カウンタ17をインクリメントする。なお、A/Dクロックを27MHzとし、ジッタ量算出部16の演算を8bitで行うとした場合には、1/27MHz×1/256(8bit)=144ps(=2.25ppm)単位でジッタ量を検出することができる。
NG判定回数カウンタ17は、ジッタ量判定部16cによってジッタ量NGと判定された回数をカウントする処理部である。具体的には、1フレーム間におけるNG判定回数をカウントしており、垂直同期信号を検出してから次の周期の垂直同期信号を検出するまで、ジッタ量判定部16cによってジッタ量NGと判定される度にカウンタをインクリメントすることによりNG判定回数をカウントし、次の周期の垂直同期信号を検出した時点でそれまでにカウントしたNG判定回数を標準/非標準切替部18に出力するとともにカウンタをリセットし、1フレーム間のNG判定回数をカウントする処理を繰り返し行う。なお、本実施例では、1フレーム間のNG判定回数をカウントする場合について説明するが、Nフレーム間におけるNG判定回数をカウントすることとしてもかまわない。
標準/非標準切替部18は、デコード部12に対して標準モードまたは非標準モードのモード切替指示を行う処理部である。具体的には、NG判定回数カウンタ17によってカウントされたNG判定回数に基づき、入力信号が標準信号または非標準信号であるのかを判別し、その結果、滞在モードとは異なるモードの信号であると判定した場合には、モード切替指示をデコード部12に出力する。
この標準信号及び非標準信号の判別について具体的に説明すると、例えば、標準/非標準切替部18は、VSYNCの周期(1フレーム間)でNG判定回数が所定の回数(例えば、3回)以上検出される状態(図4参照)が所定のフレーム数継続した場合に、入力信号が標準信号から非標準信号に切り替わったものと判定し、非標準モードへのモード切替信号をデコード部12に出力する。なお、標準信号または非標準信号を区分するNG判定回数や監視対象とするフレーム数は、自装置または他装置により任意に設定できる。
また、標準/非標準切替部18は、VSYNCの周期(1フレーム間)でNG判定回数が所定の回数(例えば、3回)未満しか検出されない状態が所定のフレーム数継続した場合に、入力信号が非標準信号から標準信号に切り替わったものと判定し、標準モードへのモード切替信号をデコード部12に出力する。
このように、1フレーム間のNG判定回数を蓄積しておき、NG判定回数が設定値を超えるか否かを複数のフレーム間にわたって監視することで、標準信号および非標準信号を大局的に判別することが可能になる。
例えば、標準信号にノイズが混入して一時的に水平同期ずれが発生した場合や非標準信号のジッタ量が偶発的にゼロに近づいた場合など、実際には、標準信号或いは非標準信号と判別すべき信号を誤判別し、局所的な判別を行うことを防止できる。
なお、本実施例では、複数のフレーム間でNG判定回数を監視して標準信号及び非標準信号を判別する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1フレーム間またはN水平間のNG判定回数に対し、任意の閾値を設定して標準信号及び非標準信号を判別することもできる。
次に、本実施例に係るビデオデコーダの処理の流れについて説明する。図5は、本実施例に係るジッタ量判定処理の手順を示すフローチャートである。
この処理は、ビデオデコーダ1の電源がON状態にあり、かつ標準信号または非標準信号の自動判別機能がON状態に設定されている場合に実行される処理であり、水平同期クロックカウンタ16aからジッタ量判定部16cにA/Dクロック数が入力された場合に開始される。
図5に示すように、ジッタ量判定部16cは、水平同期クロックカウンタ16aによってカウントされたA/Dクロック数が信号規格により理論値として規定されるクロック数(例えば、NTSC方式の場合には1716サイクル、PAL方式の場合には1728サイクル)であるか否かを判定する(ステップS501)。
ここで、A/Dクロック数が規定クロック数であった場合(ステップS501肯定)には、ジッタ量判定部16cは、ズレ量算出部16bによって入力されるズレ量CN−1と、ズレ量Cの1周期前の水平同期信号の前縁立下りを対象に算出されたズレ量C1との差分の絶対値であるジッタ量|CN−1−C|を算出する(ステップS502)。
そして、ジッタ量判定部16cは、ジッタ量|CN−1−C|が所定の許容範囲、たとえば図3に示す0ppmから50ppmの範囲内であるか否かを判定し(ステップS503)、許容範囲内である場合(ステップS503肯定)には、ジッタ量が小さく標準信号と類似する信号(ジッタ量OK)と判定し(ステップS504)、処理を終了する。
一方、A/Dクロック数が規定クロック数でなかった場合(ステップS501否定)、或いはジッタ量が許容範囲内ではなかった場合(ステップS503否定)には、ジッタ量判定部16cは、ジッタ量が大きく非標準信号と類似する信号(ジッタ量NG)と判定し(ステップS505)、NG判定回数カウンタ17をインクリメントし(ステップS506)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例によれば、アナログビデオ信号をサンプリングすることによりデジタル信号に変換し、サンプリングしたデジタル値のうち、水平同期信号の前縁立下りに係る所定の閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて、水平同期周波数のジッタ量を算出するように構成したので、デジタル回路による処理だけで水平同期周波数のジッタ量を算出することができ、ジッタの検出精度を向上させることが可能である。
さらに、本実施例によれば、分離閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて分離閾値を補間点とした補間処理を行うことにより、補間点に対するサンプリング点のズレ量を算出し、隣接する水平同期信号の前縁立下りそれぞれを対象に算出されたズレ量に基づいて、水平同期周波数のジッタ量を算出するように構成したので、整数クロック以下のオーダーでジッタ量を正確に算出することが可能である。
なお、上記の実施例では、1水平間の水平同期信号のジッタ量を算出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、N水平間におけるジッタ量を算出するようにしてもかまわない。
以上のように、本発明に係る映像信号処理装置および映像信号処理方法は、ジッタ量の検出精度を向上させる場合に適している。
1 ビデオデコーダ
11 ADC
12 デコード部
13 LPF
14 同期分離部
15 水平取込基準位置検出部
16 ジッタ量算出部
16a 水平同期クロックカウンタ
16b ズレ量算出部
16c ジッタ量判定部
17 NG判定回数カウンタ
18 標準/非標準切替部

Claims (4)

  1. 入力されるアナログビデオ信号が標準信号または非標準信号のいずれであるのかを判別し、その判別結果に応じて標準信号対応または非標準信号対応のデコード処理を切り替えて実行する映像信号処理装置であって、
    前記アナログビデオ信号をサンプリングすることによりデジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    前記A/D変換手段によってサンプリングされたデジタル値のうち、水平同期信号の前縁立下りに係る所定の閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて、水平同期周波数のジッタ量を算出するジッタ量算出手段と、
    前記A/D変換手段によって変換されたデジタル信号を所定の分離閾値を用いて同期分離する同期分離手段と、
    前記入力されるアナログビデオ信号が前記標準信号または前記非標準信号のいずれであるのかを判別する判別手段と、
    を有し、
    前記ジッタ量算出手段は、
    前記同期分離手段によって分離された水平同期信号の所定周期の間に前記A/D変換手段に対して発振されるクロックをカウントするクロックカウント手段と、
    前記クロックカウント手段によってカウントされたクロック数が所定のクロック数と同一であるか否かを判定するとともに、算出されたジッタ量が所定の許容範囲であるか否かを判定するジッタ量判定手段と、
    を有し、
    前記判別手段は、
    前記ジッタ量判定手段によるジッタ量の判定結果が、ジッタ量が大きく非標準信号と類似する信号であると判定した回数を所定期間蓄積し、蓄積結果にもとづいて、前記入力されるアナログビデオ信号が前記標準信号または前記非標準信号のいずれであるのかを判別する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記ジッタ量算出手段は、
    前記閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて前記閾値を補間点とした補間処理を行うことにより、補間点に対するサンプリング点のズレ量を算出するズレ量算出手段をさらに有し、
    前記ズレ量算出手段によって隣接する水平同期信号の前縁立下りそれぞれを対象に算出されたズレ量に基づいて、前記水平同期周波数のジッタ量を算出することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 入力されるアナログビデオ信号が標準信号または非標準信号のいずれであるのかを判別し、その判別結果に応じて標準信号対応または非標準信号対応のデコード処理を切り替えて実行する映像信号処理装置に適用する映像信号処理方法であって、
    前記アナログビデオ信号をサンプリングすることによりデジタル信号に変換するA/D変換工程と、
    前記A/D変換工程によってサンプリングされたデジタル値のうち、水平同期信号の前縁立下りに係る所定の閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて、水平同期周波数のジッタ量を算出するジッタ量算出工程と、
    前記A/D変換工程によって変換されたデジタル信号を所定の分離閾値を用いて同期分離する同期分離工程と、
    前記入力されるアナログビデオ信号が前記標準信号または前記非標準信号のいずれであるのかを判別する判別工程と、
    を有し、
    前記ジッタ量算出工程は、
    前記同期分離工程によって分離された水平同期信号の所定周期の間に前記A/D変換工程に対して発振されるクロックをカウントするクロックカウント工程と、
    前記クロックカウント工程によってカウントされたクロック数が所定のクロック数と同一であるか否かを判定するとともに、算出されたジッタ量が所定の許容範囲であるか否かを判定するジッタ量判定工程と、
    を含み、
    前記判工程では、
    前記ジッタ量判定工程によるジッタ量の判定結果が、ジッタ量が大きく非標準信号と類似する信号であると判定した回数を所定期間蓄積し、蓄積結果に基いて、前記入力されるアナログビデオ信号が前記標準信号または前記非標準信号のいずれであるのかを判別する
    ことを特徴とする映像信号処理方法。
  4. 前記ジッタ量算出工程は、
    前記閾値を前後に跨ぐ複数のサンプリング点のデジタル値を用いて前記閾値を補間点とした補間処理を行うことにより、補間点に対するサンプリング点のズレ量を算出するズレ量算出工程をさらに有し、
    前記ズレ量算出工程によって隣接する水平同期信号の前縁立下りそれぞれを対象に算出されたズレ量に基づいて、前記水平同期周波数のジッタ量を算出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像信号処理方法。
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