JP2003134355A - テレビジョン信号の標準/非標準判別装置 - Google Patents

テレビジョン信号の標準/非標準判別装置

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JP2003134355A
JP2003134355A JP2001326789A JP2001326789A JP2003134355A JP 2003134355 A JP2003134355 A JP 2003134355A JP 2001326789 A JP2001326789 A JP 2001326789A JP 2001326789 A JP2001326789 A JP 2001326789A JP 2003134355 A JP2003134355 A JP 2003134355A
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signal
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horizontal line
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JP2001326789A
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Kyoko Otsuka
恭子 大塚
Atsushi Uejima
淳 上島
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力されたテレビジョン信号が規格に適合し
た標準信号であるか、規格に適合していない非標準信号
であるかを、高精度に判別する。 【解決手段】 本判別装置1では、垂直同期の水平位相
値検出部21が、垂直同期パルスの開始エッジのタイミ
ングで水平ライン内の位相を示すデータVθを取り込
む。カウンタ17は、水平同期パルスの開始エッジでシ
ステクロックのカウントを開始するので、カウント値が
水平ライン内の位相を表す。カウンタ24は、1フィー
ルド内で発生した水平同期パルスの発生数をカウントす
る。減算回路23は、現フィールドのθと前フィール
ドのθとの差(VθH−H′)を求める。判別部25
は、差分(VθH−H′)と、前フィールドでの水平同
期パルス数とに基づき、前フィールドの水平ライン数を
算出する。そして、算出した前フィールドの水平ライン
数が、規格上許容される範囲に入っているか否かを判断
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたテレビ
ジョン信号が規格に適合した標準信号であるか、規格に
適合していない非標準信号であるかを判別する標準/非
標準判別装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受信機等のテレビジョン信
号の処理を行う画像処理装置では、画質向上を行うため
の様々な信号処理を行っている。しかしながら、このよ
うな画質向上のための信号処理回路は、テレビジョン信
号が例えばNTSCやPALといった規格に適合した状
態で入力されることが前提となっている場合が多く、規
格に適合していない非標準信号が入力された場合には、
その処理を破綻させてしまい画質の劣化を招くことがあ
る。
【0003】とはいえ、画像処理装置に入力されるテレ
ビジョン信号が必ず標準信号であるという保証はなく、
また、非標準信号が入力された場合にも、多少画質が劣
化したとしても、通常どおり出力が得られることが望ま
れる。
【0004】従って、多くの画像処理装置では、入力さ
れたテレビジョン信号が、規格に適合している標準信号
であるか、或いは、規格に適合していない非標準信号で
あるかを判別して、信号処理内容を切り換えている。
【0005】非標準信号としては、例えば、VTR等に
よって早送りや早戻しで再生された信号などが挙げられ
る。このような信号は、例えば垂直同期パルスに対して
水平同期パルスの発生数が規格上よりも少なくなってい
る。すなわち、非標準信号は、垂直同期周波数fに対
する水平同期周波数fの同期関係(例えばNTSCで
あればf=262.5f)が規格と異なっている。
【0006】以下、従来の標準/非標準判別装置につい
て説明をする。この従来の標準/非標準判別装置は、入
力されたコンポジット映像信号の垂直同期信号と水平同
期信号との同期関係を検出することによって、入力され
たコンポジット信号がNTSC方式に適合した標準信号
であるのか、NTSC方式に適合していない非標準信号
であるのかを判別する。
【0007】図6に、従来の標準/非標準判別装置のブ
ロック構成図を示し、図7に、この従来の標準/非標準
判別装置で生成される各信号の波形図を示す。
【0008】従来の標準/非標準判別装置100は、図
6に示すように、ローパスフィルタ(LPF)101
と、コンパレータ102と、カウンタ103と、デコー
ダ104と、判別部105とを備えている。
【0009】ローパスフィルタ101には、判別対象と
なる映像信号から抽出されたコンポジットシンク信号
(CVBS SYNC)が入力される。ローパスフィルタ101
は、入力されたコンポジットシンク信号をローパスフィ
ルタリングして出力する。ここで、コンポジットシンク
信号(CVBS Sync)は、図7(A)に示すように、垂直
同期信号(Vsync)と水平同期信号(Hsync)とが合成さ
れた信号である。コンポジットシンク信号内の垂直同期
信号(Vsync)の挿入部分は、そのパルス幅(負論理パ
ルス)が広くなっている。そのため、このコンポジット
シンク信号をローパスフィルタに通すと、図7(B)に
示すように、垂直同期信号の挿入部分のみがレベルが低
くなった信号となる。
【0010】コンパレータ102は、ローパスフィルタ
101の出力信号を、所定の値(Vth)を閾値として、
2値化する。この所定の値(Vth)は、図7(B)に示
すように、垂直同期信号(Vsync)部分を抽出できるよ
うに、適当に設定される。2値化した結果、図7(C)
に示すように、コンポジットシンク信号から垂直同期部
分を抽出した信号(垂直同期抽出信号VsyncSep)を得る
ことができる。
【0011】カウンタ103には、図7(D)に示すよ
うな水平同期パルスの周波数(f)の2倍の周波数の
クロックが入力され、このクロックをカウントする。ま
た、このカウンタ103のカウント値(X)は、コンパ
レータ103から出力される垂直同期抽出信号(VsyncS
ep)の立ち上がりエッジでリセットされる。そのため、
このカウンタ103のカウント値(X)は、図7(E)
に示すように、垂直同期抽出信号(VsyncSep)の開始エ
ッジから、水平同期信号の周波数(f)の2倍のスピ
ードで、値が1つずつインクリメントされていくことと
なる。
【0012】デコーダ104は、図7(F)に示すよう
に、カウンタ103のカウント値(X)が“525”とな
っている間、ハイ(H)となるウインドウ信号(Windo
w)を発生する。NTSC方式の場合、1フィールドが
262.5ラインで構成されている。そのため、垂直同
期信号の立ち上がりエッジから次のフィールドの垂直同
期信号の立ち上がりエッジまで、2倍のfのパルスを
カウントすれば、標準信号が入力されていればその値は
“262.5×2=525”となるはずである。従っ
て、このウィンドウ信号(Window)の意味するところ
は、前フィールドにおける垂直同期信号の発生タイミン
グを基準としたときに想定される、垂直同期信号の発生
予想位置を示すこととなる。
【0013】判別部105には、コンパレータ102か
ら出力される垂直同期抽出信号(VsyncSep)と、デコー
ダ104から出力されるウィンドウ信号(Window)が入
力される。判別部105は、ウィンドウ信号(Window)
がハイとなっている期間に、垂直同期抽出信号(VsyncS
ep)の立ち上がりエッジが発生しているか否かを判断す
る。つまり、前フィールドから予測された垂直同期信号
の発生タイミングと、実際の垂直同期信号の発生タイミ
ングとが一致しているかどうかを判断する。判別部10
5は、ウィンドウ信号内に、垂直同期抽出信号の立ち上
がりエッジが入っていれば、その信号は標準信号である
と判断し、入っていなければ非標準信号であると判断す
る。
【0014】以上のように従来の標準/非標準判別装置
100では、入力されたコンポジット映像信号が、標準
信号であるか非標準信号であるかを判断することができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の標準/非標準判別装置100では、判別基準
であるウィンドウ信号が水平同期信号を基準としたクロ
ックで定まる。そのため、例えば、図7(C)に示すよ
うに、弱電界等で入力信号が乱れて、垂直同期抽出信号
(VsyncSep)の位相が水平同期信号の位相に対してずれ
た場合、ウィンドウ信号(Window)内から外れやすくな
ってしまう。従って、この標準/非標準判別装置100
は、本来は標準信号が入力されているのにも関わらず非
標準信号であると判断してしまい、誤動作が生じる。
【0016】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、入力されたテレビジョン信号が規格に適
合した標準信号であるか、規格に適合していない非標準
信号であるかを、高精度に判別することができる標準/
非標準判別装置及び方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる標準/非
標準判別装置は、入力されたテレビジョン信号が規格に
適合した標準信号であるか、規格に適合していない非標
準信号であるかを判別する標準/非標準判別装置であっ
て、入力されたテレビジョン信号から垂直同期パルス及
び水平同期パルスを抽出する同期検出手段と、上記水平
同期パルスに基づくタイミングでシステムクロックのカ
ウントを開始し、任意のタイミングにおける水平ライン
内の位相を示す水平ライン位相値を、上記カウントの結
果に基づき算出する水平ライン位相算出手段と、上記垂
直同期パルスの開始エッジから次の垂直同期パルスの開
始エッジまで上記水平同期パルスの発生数をカウント
し、1フィールド内に発生した水平同期パルス数を算出
する水平同期パルスカウント手段と、上記垂直同期パル
スの開始エッジを基準として定まる所定のタイミングで
の上記水平ライン位相値を各フィールド毎に取り込み、
当該フィールドの水平ライン位相と前フィールドの水平
ライン位相との差分位相を求め、上記差分位相と前フィ
ールドの上記水平同期パルス数とに基づき前フィールド
の水平ライン数を算出する水平ライン数算出手段と、上
記前フィールドの水平ライン数が、所定のテレビジョン
規格に適合しているかどうかを判別する判別手段とを備
える。
【0018】本発明にかかる標準/非標準判別方法は、
入力されたテレビジョン信号が規格に適合した標準信号
であるか、規格に適合していない非標準信号であるかを
判別する標準/非標準判別方法であって、垂直同期パル
スの開始エッジを基準として定まる所定のタイミングに
おける水平ライン内での位相(水平ライン位相値)を、
各フィールド毎に、水平同期パルスに基づくタイミング
でシステムクロックのカウントを開始することによって
算出し、当該フィールドの上記水平ライン位相と前フィ
ールドの上記水平ライン位相との差分位相を求め、上記
差分位相と、前フィールド内での水平同期パルス数とに
基づき、前フィールドの水平ライン数を算出し、上記前
フィールドの水平ライン数が、所定のテレビジョン規格
に適合しているかどうかを判別することを特徴とする。
【0019】以上のような本発明では、垂直同期パルス
の開始エッジを基準として定まる所定のタイミングで、
水平ライン内の位相を検出する。例えば、本発明では、
垂直同期パルスの開始エッジから所定の時間遅延したタ
イミングで、水平ライン内の位相(水平ライン位相)を
検出する。
【0020】水平同期パルスに基づくタイミング(例え
ば水平同期パルスの開始エッジ)でシステムクロックの
カウントを開始すれば、そのカウント値が水平ライン内
の位相を表すこととなる。すなわち、システムクロック
の周期は既知であるため、1水平同期期間を全てカウン
トしたときの最大カウント値が定まる。そのため、任意
のタイミングにおける水平ライン内の位相は、その最大
カウント値と任意のタイミングで読み出されるカウント
値との比で表されることとなる。
【0021】本発明では、垂直同期パルスの開始エッジ
から次の垂直同期パルスの開始エッジまでの間に発生し
た、水平同期パルスの発生数をカウントする。つまり、
本発明では、1フィールド内に発生する水平同期パルス
数を算出する。
【0022】本発明では、当該フィールドの水平ライン
位相と前フィールドの水平ライン位相との差分位相を求
める。さらに、本発明では、上記差分位相と、前フィー
ルドでの水平同期パルス数とに基づき、前フィールドの
水平ライン数を算出する。ここで、求められる水平ライ
ン数は、1ライン未満の成分が含まれている。つまり、
差分位相は、前フィールドの水平ライン数のうちの1ラ
イン未満の成分を表してる。
【0023】そして、本発明では、算出した前フィール
ドの水平ライン数が、規格上の水平ライン数と比較し
て、許容される範囲に入っているか否かを判断し、許容
される範囲に入っていれば標準信号と判別し、許容され
る範囲内に入っていなければ非標準信号と判別する。N
TSC方式では、規格上、1フィールドの水平ライン数
は262.5である。例えば、許容される範囲を、26
2.5(±0.25H)に設定し、算出した前フィール
ドの水平ライン数がこの許容される範囲を超えるかいな
かを判断する。
【0024】以上のように本発明では、垂直同期パルス
の開始エッジのタイミングにおける水平ライン内の位相
を求めることによって、フィールド内の水平ライン数を
1ライン未満の成分まで求め、入力されたテレビジョン
信号が規格に適合した標準信号であるか、規格に適合し
ていない非標準信号であるかを判別している。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明を適用した標準/非標準判別装置について説
明をする。この標準/非標準判別装置は、入力されたコ
ンポジット映像信号の水平同期信号と垂直同期信号との
同期関係が、NTSC規格に適合した標準信号である
か、或いは、NTSC規格に適合していない非標準信号
であるかを判別する装置である。なお、本実施の形態で
は、NTSC規格に対する判別装置を示すが、本発明は
NTSC方式の判別のみならず、PALやSECAM等
に適用することも可能である。
【0026】図1に、実施の形態の標準/非標準判別装
置のブロック構成図を示し、図2及び図3に、この標準
/非標準判別装置で生成される各信号の波形図を示す。
【0027】本発明の実施の形態の標準/非標準判別装
置1は、図1に示すように、シンク検出回路12と、ロ
ーパスフィルタ13と、コンパレータ14と、垂直同期
積分(t)カウンタ15と、デコーダ16と、水平同
期位相(θ)カウンタ17と、デジタル信号処理演算
部(DSP)18とを備えている。また、DSP18内
の機能ブロックには、垂直同期の水平位相値検出部21
と、RAM22と、位相差分検出部23と、水平同期パ
ルスカウンタ24と、判別部25と、Vth/Td設定
部26とを有している。また、この標準/非標準判別装
置1は、システムクロックを発生するシステムクロック
発生器も内部に備えている。
【0028】システムクロック発生器は、本装置内の各
ブロックが動作するためのシステムクロック(CLK)を
発生する。本実施の形態では、ITU−R601勧告に
基づくデジタル信号規格の13.5MHzのクロック
が、システムクロック発生器から発生されるものとす
る。
【0029】シンク検出回路12には、標準/非標準の
判別対象となるコンポジット映像信号(CVBS)が入力さ
れる。シンク検出回路12は、入力されたコンポジット
映像信号を例えば所定のレベルでスライスして、図2
(A)に示すような、コンポジットシンク信号(CVBS S
ync)を抽出する。また、シンク検出回路12は、例え
ば周波数分離回路等でコンポジットシンク信号から水平
同期信号成分だけを取り出し、それをPLL等をかけて
安定化させ、安定化させた水平同期パルス(Hsync)を
生成する。コンポジットシンク信号(CVBS Sync)は、
ローパスフィルタ13に供給される。水平同期パルス
(Hsync)は、水平同期位相カウンタ17及びDSP演
算部18に供給される。
【0030】ローパスフィルタ13は、入力されたコン
ポジットシンク信号をローパスフィルタリングして出力
する。ローパスフィルタ13の出力信号は、図2(B)
に示すように、垂直同期信号の挿入部分のみがレベルが
低くなった信号となる。ローパスフィルタ13の出力信
号は、コンパレータ14に供給される。
【0031】コンパレータ14は、ローパスフィルタ1
3の出力信号を、所定の値(Vth)を閾値として、2値
化する。この所定の値(Vth)は、図2(B)に示すよ
うに、垂直同期信号(Vsync)部分を抽出できるように
DSP演算部18で適当に設定される。2値化した結
果、図2(C)に示すように、コンポジットシンク信号
から垂直同期部分を抽出した信号(垂直同期抽出信号Vs
yncSep)を得ることができる。なお、この垂直同期抽出
信号(VsyncSep)を時間方向に拡大した波形を、図3
(A)に示す。
【0032】垂直同期積分カウンタ15には、図3
(B)に示すようなシステムクロック(CLK)がクロッ
ク端子に入力される。垂直同期積分カウンタ15は、垂
直同期抽出信号(VsyncSep)がHighのときにはこのシス
テムクロック(CLK)が1パルス発生する毎に、内部の
カウント値を1ずつインクリメントしていく。また、垂
直同期積分カウンタ15は、垂直同期抽出信号(VsyncS
ep)がLOWのときにはこのシステムクロック(CLK)が1
パルス発生する毎に、内部のカウント値を1ずつデクリ
メントしていく。このため、垂直同期積分カウンタ15
のカウント値は、垂直同期抽出信号(VsyncSep)の積分
状態を示すこととなり、図3(C)に示すように、垂直
同期抽出信号のエッジからの経過時間(tx)を、シス
テムクロック(CLK)の周波数単位で示すこととなる。
垂直同期抽出信号のエッジからの経過時間(Tx)は、デ
コーダ16に供給される。
【0033】デコーダ16は、図3(D)に示すよう
に、垂直同期積分カウンタ15のカウント値(Tx)がイ
ンクリメントして所定の値(Td)(DSP演算部18の
Vth/TD設定部26で設定する。ここでは、一例と
してTd=100(16進数)としている。)となってから次の
水平同期パルス(Hsync)がくるまでの間は、水平同期
位相カウンタ17のカウント値(ここでは'643')とな
り、所定の値(Td)より小さい間は'FFF(16進数)'と
なり、また所定の値(Td)より大きい間は'000(16進
数)'となる垂直同期タイミング位相値(VsyncTiming)
を発生する。この垂直同期タイミング位相値(VsyncTim
ing)は、水平同期パルス(Hsync)のタイミングで上記
条件を判断し値を取り込むが、垂直同期積分カウンタ1
5のカウント値(Tx)がインクリメントして所定の値
(Td)となる時のみ、そのタイミングで垂直同期位相カ
ウンタ17のカウント値が取り込まれる。この垂直同期
タイミング位相値(VsyncTiming)は垂直同期抽出信号
(VsyncSep)の立ち上がりエッジからの所定時間遅延し
たタイミングを示す信号である。垂直同期タイミング位
相値(VsyncTiming)は、現フィールドと前フィールド
の垂直同期タイミングの位相差分を求めるためDSP演
算部18へ供給される。
【0034】水平同期位相カウンタ17には、システム
クロック(CLK)がクロック端子に入力される。水平同
期位相カウンタ17は、このシステムクロック(CLK)
が1パルス発生する毎に、内部のカウント値を1ずつイ
ンクリメントしていく。水平同期位相カウンタ17のリ
セット端子(RST)には、図3(E)に示すような水平
同期パルス(Hsync)が入力される。水平同期位相カウ
ンタ17は、水平同期パルスの立ち上がりエッジで、内
部のカウント値をリセットする。従って、水平同期位相
カウンタ17のカウント値は、図3(F)に示すよう
に、水平同期パルスの立ち上がりエッジからの経過時間
を、システムクロック(CLK)の周波数単位で示すこと
となる。
【0035】ここで、水平同期パルスのパルス発生間隔
は、1水平同期期間(1H)となる。すなわち、NTS
C方式であれば、1H=15.73kHである。そのた
め、システムクロックでその1H期間をすべてカウント
したときには、その値は、858カウント(13.5MHz/1
5.73kHz)となる。従って、任意のタイミングにおける
水平ライン内の位相は、そのタイミングの水平同期位相
カウンタ17のカウント値と、1H期間の全カウント値
(858)との比により定まる。すなわち、水平同期位
相カウンタ17のカウント値は、一義的に水平ライン内
での位相を示すこととなる。
【0036】DSP演算部18は、水平同期パルス(Hs
ync)を基準に1Hに1回の演算を行う。供給された垂
直同期タイミング位相値(VsyncTiming)より垂直同期
タイミング信号の立ち上がりのエッジタイミングである
値(これは水平ライン内での位相を示す。ここでは'64
3')を検出して取り込む(図3(G)のVθ)。以
下、現フィールド水平位相値(Vθ)と呼ぶ。それが
現フィールドの垂直同期タイミングの位相となり、次の
垂直同期タイミング位相がくるまで保持される。また、
同時にこのデータをRAM22に格納し、1V期間保持
する。それが前フィールドの垂直同期タイミングの位相
となる(図3(H)のVθ′)。以下これを前フィー
ルド水平位相値(Vθ′)と呼ぶ。これは、次の垂直
同期タイミング位相がきたら、現フィールドの値を保持
し直す。
【0037】これらにより、現フィールド水平位相値
(Vθ)から前フィールドの水平位相値(θ′)を
減算することによって、差分位相値(図3(I)のVθ
−Vθ′(VθH−H′))を算出する。この差分
位相値(VθH−H′)は、現フィールドの水平ライン
位相と、前フィールドの水平ライン位相との差分位相で
あることから、前フィールド(つまり、前の垂直同期信
号の立ち上がりエッジから、現在の垂直同期信号の立ち
上がりエッジまで)内に含まれる水平ライン数のうち
の、1ライン未満の成分を表すこととなる。この差分位
相値(VθH−H′)は、判別部25に供給される。
【0038】水平同期パルスカウンタ24は、水平同期
パルス(Hsync)をカウントする。このカウント値は、
垂直同期抽出信号(VsyncSep)によりリセットされる。
従って、水平同期パルスカウンタ24は、前フィールド
(つまり、前の垂直同期信号の立ち上がりエッジから、
現在の垂直同期信号の立ち上がりエッジまで)内に発生
したパルス数をカウントすることとなる。前フィールド
に発生した水平同期パルス数(Hsync NO.)は、判別部
25に供給される。
【0039】判別部25は、前フィールドに発生した水
平同期パルス数(Hsync NO.)と、差分位相値(Vθ
H−H′)とに基づき、前フィールドでの水平ライン数
を算出する。ここで、差分位相値(VθH−H′)は、
水平ライン数の1ライン未満の成分を示しており、1ラ
インの最大カウント値(858カウント)に対する割合
を算出することによって、水平ライン数に換算すること
ができる。従って、水平同期パルス数(Hsync NO.)
と、ライン数に換算した差分位相値(VθH−H′)と
を加算することによって、前フィールドにおける水平ラ
イン数を算出することができる。
【0040】そして、判断部25は、算出した前フィー
ルドの水平ライン数が、NTSCの規格上の水平ライン
数と比較して、許容される範囲に入っているか否かを判
断し、許容される範囲に入っていれば標準信号と判別
し、許容される範囲内に入っていなければ非標準信号と
判別する。NTSC方式では、規格上、1フィールドの
水平ライン数は262.5である。そのため、許容され
る範囲を、例えば、262.5(±0.25H)に設定
し、算出した前フィールドの水平ライン数がこの許容さ
れる範囲を超えるか否かを判断する。
【0041】つぎに、標準/非標準判別装置1の動作に
ついて具体的な値を用いて説明をする。なお、標準信号
であると判断される1フィールドの水平ライン数の範囲
を、262.5±0.25Hと設定するものとする。ま
た、ここでは、第1のイーブンフィールド(E-Field1)
→第1のオッドフィールド(O-Field1)→第2のイーブ
ンフィールド(E-Field2)→第2のオッドフィールド
(O-Field2)の順で、コンポジット映像信号が入力され
てくるものとする。
【0042】まず、図4(A)に示すように、第1のイ
ーブンフィールド(E-Field1)の垂直同期抽出信号(Vs
ync sep)の立ち上がりエッジでの水平ライン位相値
(θ)を取り込み、この値が“200カウント”であ
ったとする。
【0043】次に、図4(B)に示すように、第1のオ
ッドフィールド(O-Field1)の垂直同期抽出信号(Vsyn
c sep)の立ち上がりエッジでの水平ライン位相値(θ
)と水平同期パルス数(Hsync NO.)とを取り込む。
水平ライン位相値(θ)が“629カウント”であ
り、水平同期パルス数(Hsync NO.)が“262”であ
ったとする。
【0044】すると、差分位相値(VθH−H′)は、
“629−200=429”となる。これをライン数に
換算すると、“429/857=0.500”となる。
従って、第1のイーブンフィールド(E-Field1)の水平
ライン数は、“262+0.500=262.500
H”となり、上述の“262.5±0.25H”の範囲
に含まれ、標準信号であると判断される。
【0045】次に、図5(A)に示すように、第2のイ
ーブンフィールド(E-Field2)の垂直同期抽出信号(Vs
ync sep)の立ち上がりエッジでの水平ライン位相値
(θ)と水平同期パルス数(Hsync NO.)とを取り込
む。水平ライン位相値(θ)が“180カウント”
で、水平同期パルス数(Hsync NO.)が“263”であ
ったとする。すると、差分位相値(VθH−H′)は、
“180−629=−449”となる。これをライン数
に換算すると、“−449/857=−0.524”と
なる。従って、第1のオッドフィールド(O-Field1)の
水平ライン数は、“263+(−0.524)=26
2.476H”となり、上述の“262.5±0.25
H”の範囲に含まれ、標準信号であると判断される。
【0046】次に、図5(B)に示すように、第2のオ
ッドフィールド(O-Field2)の垂直同期抽出信号(Vsyn
c sep)の立ち上がりエッジでの水平ライン位相値(θ
)と水平同期パルス数(Hsync NO.)とを取り込む。
水平ライン位相値(θ)が“850カウント”で、水
平同期パルス数(Hsync NO.)が“262”であったと
する。すると、差分位相値(VθH−H′)は、“85
0−180=670”となる。これをライン数に換算す
ると、“670/857=0.782”となる。従っ
て、第1のイーブンフィールド(E-Field1)の水平ライ
ン数は、“262+0.782=262.782H”と
なり、上述の“262.5±0.25H”の範囲外とな
り、非標準信号であると判断される。
【0047】以上のように標準/非標準判別装置1で
は、垂直同期信号のタイミングにおける水平ライン内の
位相を、システムクロック(CLK)の精度で求めること
によって、フィールド内の水平ライン数を1ライン未満
の成分まで求め、入力されたテレビジョン信号が規格に
適合した標準信号であるか、規格に適合していない非標
準信号であるかを判別している。
【0048】特に、NTSC方式では、1フィールド内
の水平ライン数が262.5本となっているため、垂直
同期信号の立ち上がりエッジのタイミングの水平ライン
内の位相が、ODDフィールドとEVENフィールドと
で異なっている。しかしながら、この標準/非標準判別
装置1では、水平ライン内の位相成分を求めて1フィー
ルド内の水平ライン数を算出しているので、1ライン未
満の成分まで正確に検出することができ、ODDフィー
ルドとEVENフィールドとの位相の違いによる誤差が
生じない。
【0049】また、標準/非標準判別装置1では、標準
/非標準の判別処理や、水平位相データの保持及び減算
処理等を1水平同期期間(1H)に一回の演算処理を行
うデジタル信号処理回路18内で行うことができる。そ
のため、前フィールドの水平位相値情報を格納しておく
ことが容易であり、標準/非標準を区別する範囲を任意
に切り換えたりすることも非常に容易にでき、また、そ
の精度もシステムクロックの周期単位で可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明にかかる標準/非標準判別装置及
び方法では、任意のタイミングにおける水平ライン内の
位相を求めることによって、フィールド内の水平ライン
数を1ライン未満の成分まで求め、入力されたテレビジ
ョン信号が規格に適合した標準信号であるか、規格に適
合していない非標準信号であるかを判別している。
【0051】このことにより本発明では、標準/非標準
の判別を高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の標準/非標準判別装置の
ブロック構成を示す図である。
【図2】上記標準/非標準判別装置で生成される信号の
波形図である。
【図3】上記標準/非標準判別装置で生成される他の信
号の波形図である。
【図4】上記標準/非標準判別装置の動作を説明するた
めの図である。
【図5】上記標準/非標準判別装置の動作を説明するた
めの他の図である。
【図6】従来の標準/非標準判別装置のブロック構成を
示す図である。
【図7】上記従来の標準/非標準判別装置で生成される
各信号の波形図である。
【符号の説明】
1 標準/非標準判別装置、12 シンク検出回路、1
3 ローパスフィルタ、14 コンパレータ、15 垂
直同期積分カウンタ、16 デコーダ、17水平同期位
相カウンタ、18 デジタル信号処理演算部、21 垂
直同期の水平位相値検出部、22 RAM、23 位相
差分検出部、24 水平同期パルスカウンタ、25 判
別部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたテレビジョン信号が規格に適
    合した標準信号であるか、規格に適合していない非標準
    信号であるかを判別する標準/非標準判別装置におい
    て、 入力されたテレビジョン信号から垂直同期パルス及び水
    平同期パルスを抽出する同期検出手段と、 上記水平同期パルスに基づくタイミングでシステムクロ
    ックのカウントを開始し、任意のタイミングにおける水
    平ライン内の位相を示す水平ライン位相値を、上記カウ
    ントの結果に基づき算出する水平ライン位相算出手段
    と、 上記垂直同期パルスの開始エッジから次の垂直同期パル
    スの開始エッジまで上記水平同期パルスの発生数をカウ
    ントし、1フィールド内に発生した水平同期パルス数を
    算出する水平同期パルスカウント手段と、 上記垂直同期パルスの開始エッジを基準として定まる所
    定のタイミングでの上記水平ライン位相値を各フィール
    ド毎に取り込み、当該フィールドの水平ライン位相と前
    フィールドの水平ライン位相との差分位相を求め、上記
    差分位相と前フィールドの上記水平同期パルス数とに基
    づき前フィールドの水平ライン数を算出する水平ライン
    数算出手段と、 上記前フィールドの水平ライン数が、所定のテレビジョ
    ン規格に適合しているかどうかを判別する判別手段とを
    備える標準/非標準判別装置。
  2. 【請求項2】 入力されたテレビジョン信号が規格に適
    合した標準信号であるか、規格に適合していない非標準
    信号であるかを判別する標準/非標準判別方法におい
    て、 垂直同期パルスの開始エッジを基準として定まる所定の
    タイミングにおける水平ライン内での位相(水平ライン
    位相値)を、各フィールド毎に、水平同期パルスに基づ
    くタイミングでシステムクロックのカウントを開始する
    ことによって算出し、 当該フィールドの上記水平ライン位相と前フィールドの
    上記水平ライン位相との差分位相を求め、 上記差分位相と、前フィールド内での水平同期パルス数
    とに基づき、前フィールドの水平ライン数を算出し、 上記前フィールドの水平ライン数が、所定のテレビジョ
    ン規格に適合しているかどうかを判別することを特徴と
    する標準/非標準判別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007006030A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Sony Corp 映像信号処理装置、表示装置及び映像信号処理方法

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