JP3377888B2 - 自動車の車体下部構造 - Google Patents

自動車の車体下部構造

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JP3377888B2 JP21973495A JP21973495A JP3377888B2 JP 3377888 B2 JP3377888 B2 JP 3377888B2 JP 21973495 A JP21973495 A JP 21973495A JP 21973495 A JP21973495 A JP 21973495A JP 3377888 B2 JP3377888 B2 JP 3377888B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体下部構
造、特にフロントピラーまたはサイドシルとサイドメン
バとを連結するアウトリガの取付構造に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば1ボックス型車などの車体
下部構造として、特開平5−85418号公報のよう
に、車体の左右両側部に車体前後方向に延びるサイドシ
ルを配置し、サイドシルの前端部にフロントピラーの下
端部を連結するとともに、上記サイドシルより車体内側
の離れた位置に前後方向に延びる一対のサイドメンバを
配置し、これらサイドシルまたはフロントピラーとサイ
ドメンバとを車幅方向に延びる断面U形状のアウトリガ
と呼ばれる補強部材で連結したものが知られている。こ
のような補強部材を配置することにより、車両が正面衝
突した際には、サイドメンバに入力された衝撃荷重をサ
イドシル側へ分散することができる一方、車両が側方衝
突を受けた際には、サイドシルやフロントピラーに入力
された衝撃荷重をサイドメンバ側へ分散することによ
り、車体全体の耐力を向上させることができる。 【0003】ところで、上記のような1ボックス車の場
合、乗員の乗り降りなどのために車体側部にステップが
設けられている。このフロント側ステップの前側にアウ
トリガを配置する場合には、ステップの前端に開口部を
設け、この開口部をアウトリガの後壁に溶接することに
より、アウトリガの後壁をステップの前壁として利用し
ている(前記公報の図1参照)。図1は上記構造を図示
した概略平面図であり、1はサイドシル、2はサイドメ
ンバ、3はフロントピラー、4はフロント側ステップ、
5はアウトリガである。図中、×印は溶接箇所である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にアウトリガ5の後壁をステップ4の前壁として利用す
る構造の場合、ステップ4の前端部をフロントピラー3
の位置まで拡張しようとすれば、アウトリガ5の前後方
向の厚みを大きく取ることができない。そのため、アウ
トリガ5のボックス断面形状が前後方向に薄肉となり、
前後方向の荷重に対する強度を確保するのが難しいとい
う欠点があった。 【0005】そこで、本発明の目的は、アウトリガの強
度を確保しつつ、ステップの前後方向のスペースを拡張
できる自動車の車体下部構造を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車体の左右両側部に車体前後方向に延び
るサイドシルを配置し、サイドシルの前端部にフロント
ピラーの下端部を連結するとともに、上記サイドシルよ
り車体内側の離れた位置に前後方向に延びる一対のサイ
ドメンバを配置し、これらサイドシルまたはフロントピ
ラーとサイドメンバとを車幅方向に延びる断面U形状の
アウトリガで連結し、かつサイドシルの車体内側に前後
方向に延びるステップを設けた自動車において、上記フ
ロントピラーとサイドメンバとをアウトリガの前壁部で
連結するとともに、上記サイドシルとサイドメンバとを
アウトリガの後壁部で連結し、このアウトリガの後壁部
の外側上部に切り欠き部を設け、上記ステップの前端に
上記切り欠き部に嵌合する前壁部を形成し、この前壁部
外面を上記切り欠き部の内周縁接合するとともに、
上記前壁部の外側端をアウトリガの前壁部と後壁部との
中間部において上記フロントピラーに接合したものであ
る。 【0007】アウトリガの前壁部はフロントピラーとサ
イドメンバとを連結しており、後壁部はサイドシルとサ
イドメンバとを連結しているので、アウトリガの前後方
向の厚みを大きくできる。そのため、フロントピラーの
下端部の剛性が向上する。また、アウトリガの後壁部に
形成された切り欠き部にはステップの前壁部が入り込ん
だ状態で接合されているので、この前壁部がアウトリガ
の切り欠き部を埋め、切り欠き部によるアウトリガの強
度低下を防止できるとともに、ステップの前後方向のス
ペースをフロントピラーの部位まで拡張できる。また、
ステップの前端部には、アウトリガとの接合部が露出し
ないので、接合部に雨水やゴミ等が溜らず、美感が向上
するとともに、錆の発生もない。なお、本明細書の中
で、接合とは、スポット溶接やプラグ溶接など公知の金
属接合技術一般を含む概念である。 【0008】 【発明の実施の形態】図2は本発明の一例である1ボッ
クス車の車体右前部の斜視図、図3は図2の後方から見
た断面図、図4は平面図である。図において、10はサ
イドシル、11はフロントピラー、12はサイドメン
バ、13はアウトリガ、14はフロント側ステップ、1
5はフロアパネル、16はダッシュパネルである。 【0009】サイドシル10はインナパネル10aとア
ウタパネル10bとを上下のフランジで接合することに
より閉断面形状としたものであり、車体の左右両側部に
前後方向に配置されている。サイドシル10の前端部に
は、同じくインナパネル11aとアウタパネル11bと
で閉断面形状としたフロントピラー11の下端部が接合
されている。 【0010】サイドシル10より車体内側の離れた位置
には、一対の断面U字形サイドメンバ12が前後方向に
配置されている。サイドシル10およびフロントピラー
11とサイドメンバ12との間は、車幅方向に延びるア
ウトリガ13で連結されている。これらサイドメンバ1
2とアウトリガ13の上面にはフロアパネル15が接合
され、これによりサイドメンバ12およびアウトリガ1
3は閉断面形状となっている。 【0011】アウトリガ13は、図5に示すように、前
壁13a、後壁13bおよび底壁13cで断面U形状に
形成されている。前壁13aと後壁13bの車体内側部
にはサイドメンバ12の側面と接合されるフランジ13
d,13eが形成され、車体外側部にはフロントピラー
11に接合されるフランジ13fとサイドシル10に接
合されるフランジ13gとが形成されている。また、底
壁13cの内側部にはサイドメンバ12の下面に接合さ
れるフランジ13hが形成され、底壁13cの外側部に
はサイドシル10に接合されるフランジ13iが形成さ
れている。さらに、後壁13bの外側上部にはL字形の
切り欠き部13jが形成されており、この切り欠き部1
3jの内周縁にはステップ14の外面に接合されるフラ
ンジ13kが形成されている。 【0012】ステップ14は車体前部の左右両側に配置
されており、断面略L字形に折曲されている。ステップ
14の上端面に設けたフランジ14aはフロアパネル1
5の下面に接合され、外側部に設けたフランジ14bは
サイドシル10に接合されている。ステップ14の前端
部には、外側に向かって湾曲した前壁部14cが一体に
形成され、この前壁部14cは上記アウトリガ13の切
り欠き部13jに対し、その上面がアウトリガ13の上
面と面一になるように、嵌合している。そして、切り欠
き部13jの内側縁に形成したフランジ13kは前壁部
14cの外面に接合されている。 【0013】上記のように構成された車体下部構造にお
いて、アウトリガ13の前壁13aはサイドメンバ12
とフロントピラー11とを連結しており、後壁13bは
サイドメンバ12とサイドシル10とを接合している。
そのため、アウトリガ13の前後の壁13a,13bの
スパンLを大きくとることができ、アウトリガ13とフ
ロアパネル15とで構成される閉断面の前後の厚みが大
きくなる。したがって、従来(図1参照)に比べてアウ
トリガ13の車幅方向の剛性は勿論、前後方向の剛性も
格段に高くなる。特に、フロントピラー11下部の車体
強度を大幅に向上させることができる。 【0014】また、アウトリガ13の後壁13bに形成
された切り欠き部13jにステップ14の前壁部14c
が接合されているので、図4に示すように、前壁部14
cがアウトリガ13の切り欠き部13jを埋め、アウト
リガ13の後壁部13bの一部を構成することができ
る。そのため、アウトリガ13の後壁部13bは恰も一
枚の連続した壁のようになり、アウトリガ13の如何な
る部位でも閉断面構造となる。その結果、切り欠き部1
3jによるアウトリガ13の強度低下を防止できる。 【0015】なお、ステップ14の前壁部14cは実施
例のように車体外側に向かって湾曲している場合のほ
か、直角に屈曲していてもよい。しかしながら、実施例
のように前壁部14cが湾曲している場合、その外面
切り欠き部13jの内周フランジ13kを接合すると、
フロントピラー11に加わる側方からの荷重が前壁部1
4cを介して後壁13bに伝わり易く、ステップ14に
荷重が集中しない。そのため、ステップ14にかかる負
担が軽減され、耐久性が向上する。 【0016】さらに、ステップ14の前壁部14cがア
ウトリガ13の内部に入り込む恰好となるので、ステッ
プ14のスペースをフロントピラー11の位置まで前方
へ拡張することができる。つまり、アウトリガ13の強
度を確保しつつ、ステップ14の前後方向のスペースを
拡張できる。 【0017】なお、アウトリガ13には車幅方向の大き
な荷重が作用することがあり、従来(図1)のようにア
ウトリガの外側フランジとフロントピラーとが剥離方向
に接合されていると、アウトリガとフロントピラーとの
接合強度が十分に確保できない可能性がある。これに対
し、上記実施例ではアウトリガ13の前壁13aの外側
フランジ13fがフロントピラー11の前側面に接合さ
れているので、車幅方向の荷重はフランジ13fとフロ
ントピラー11との接合部に対し剪断方向に作用するこ
とになり、剥離方向の場合に比べて接合強度が高いとい
う利点がある。同様に、ステップ14の前壁部14cも
フロントピラー11の後側面に接合され、車幅方向の荷
重はこの接合部に対して剪断方向になるので、接合強度
が向上する。さらに、アウトリガ13の底壁13cの内
側フランジ13hもサイドメンバ12の下面に接合され
ているので、車幅方向の荷重はこの接合部に対し剪断方
向に作用し、接合強度が一層高くなる。 【0018】また、従来では、ステップの前端開口部が
アウトリガの後壁に接合されているので、ステップの前
端部にはアウトリガとの接合部が露出する。そのため、
接合部に雨水やゴミ等が溜り、美感を損なうとともに、
錆が発生する可能性がある。これに対し、本発明では、
ステップ14の前端部が前壁部14cで閉じられ、その
外側端部がフロントピラー11に接合されているので、
ステップ14の前端部にはアウトリガ13との接合部が
露出しない。そのため、従来のような欠点を解消でき
る。 【0019】なお、上記実施例では、車幅方向の荷重に
対する接合部の強度を高めるため、アウトリガ13の外
側フランジ13fおよびステップ14の前壁部14c
を、フロントピラー11の前後の面に接合したが、これ
に限らず、フロントピラー11の内側面に接合してもよ
い。 【0020】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、アウトリガの前壁部はフロントピラーとサイド
メンバとを連結し、後壁部はサイドシルとサイドメンバ
とを連結しているので、アウトリガの前後方向の厚みを
大きくでき、アウトリガの前後方向の強度を確保でき
る。また、アウトリガの後壁部に形成された切り欠き部
にステップの前壁部が接合されているので、ステップの
前端部がアウトリガ中に入り込む恰好となり、ステップ
の前後方向のスペースを拡張できる。しかも、ステップ
の前壁部がアウトリガの後壁部の一部を構成するので、
切り欠き部によるアウトリガの強度低下を防止できる。
さらに、アウトリガの切り欠き部はステップの外面に接
合されるので、ステップの表側にアウトリガとの接合部
が露出しない。その結果、接合部に雨水やゴミ等が溜る
ことがなく、ステップの美感が向上するとともに、錆の
発生も防止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】従来の車体下部構造の平面図である。 【図2】本発明の一例である1ボックス車の車体下部の
斜視図である。 【図3】図2のA−A線拡大断面図である。 【図4】図2のB−B線拡大断面図である。 【図5】アウトリガの斜視図である。 【符号の説明】 10 サイドシル 11 フロントピラー 12 サイドメンバ 13 アウトリガ 13a 前壁 13b 後壁 13j 切り欠き部 14 ステップ 14c 前壁部 15 フロアパネル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−155252(JP,A) 特開 平5−85418(JP,A) 特開 平4−92780(JP,A) 実開 平4−2785(JP,U) 実開 平5−76976(JP,U) 実開 平4−133987(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20 B62D 25/04 B62D 25/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】車体の左右両側部に車体前後方向に延びる
    サイドシルを配置し、サイドシルの前端部にフロントピ
    ラーの下端部を連結するとともに、上記サイドシルより
    車体内側の離れた位置に前後方向に延びる一対のサイド
    メンバを配置し、これらサイドシルまたはフロントピラ
    ーとサイドメンバとを車幅方向に延びる断面U形状のア
    ウトリガで連結し、かつサイドシルの車体内側に前後方
    向に延びるステップを設けた自動車において、 上記フロントピラーとサイドメンバとをアウトリガの前
    壁部で連結するとともに、上記サイドシルとサイドメン
    バとをアウトリガの後壁部で連結し、このアウトリガの
    後壁部の外側上部に切り欠き部を設け、 上記ステップの前端に上記切り欠き部に嵌合する前壁部
    を形成し、この前壁部の外面を上記切り欠き部の内周縁
    接合するとともに、上記前壁部の外側端をアウトリガ
    の前壁部と後壁部との中間部において上記フロントピラ
    ーに接合したことを特徴とする自動車の車体下部構造。
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