JP3370345B2

JP3370345B2 - ネイルアート方法及び装置

Info

Publication number: JP3370345B2
Application number: JP53357399A
Authority: JP
Inventors: 正人石坂
Original assignee: 株式会社ジットセレモニー
Priority date: 1997-12-24
Filing date: 1998-12-08
Publication date: 2003-01-27
Anticipated expiration: 2018-12-08
Also published as: TW412404B; AU1353299A; US6336694B1; KR20000075566A; WO1999033372A1; KR100317845B1

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明は、爪面に絵等を自動的に画くネイルアート方
法及びネイルアート装置に関する。

背景技術従来のネイルアートは、専門家がマニキュアを用いて
人間の爪面に絵等を描くものであった。熟練した専門家
でない素人が、マニキュアを用いて爪面に所望の絵等を
描くことは困難であった。又は、熟練した人でも、右利
きの場合、自分自身で右手の指の爪に、左利きの場合、
左手の爪にネイルアートの絵等を描くことは容易ではな
かった。

人間の爪面に直接ネイルアートの絵等を描く代わり
に、人間の爪面又は人工爪の爪面に接着可能な薄いシー
トの表面にネイルアート画を印刷し、印刷したシートを
爪面に適合する二次元形状に切断する方法及び装置は、
特開平６−70810号に記載されている。

しかし、ネイルアート画を印刷したシートを人間の爪
面又は人工爪の爪面に接着するのではなく、人間の爪面
又は人工爪の爪面に直接ネイルアート画を印刷すること
が要望されていた。

発明の開示本発明の課題とするところは、自分自身で自分の指の
爪面に所望の絵等を印刷することができるネイルアート
方法とその装置を提供することにある。このネイルアー
ト方法とその装置は人工爪の爪面にもそのまま適用する
ことができる。

前記課題を達成するため、本発明の方法は、指ホルダ
に爪面を保持し、制御手段に保存した複数の印刷パター
ンから１つ以上の印刷パターンを選択し、制御手段が制
御する移動手段により指ホルダと印刷手段の一方又は双
方を移動させると共に、同じく制御手段が制御する印刷
手段により指ホルダに保持させた１つ以上の爪面に選択
した印刷パターンを印刷することにある。

この方法を実施するため、本発明の装置は、制御手段
と、指ホルダと、制御手段に制御されて指ホルダに保持
した爪面にネイルアート画を印刷する印刷手段と、同じ
く制御手段に制御されて印刷手段と指ホルダの一方又は
双方を移動させる移動手段とからなる。印刷パターンを
印刷する爪面は、人間の指先の爪面又は人工の爪面であ
る。

制御手段としては、CPU、内部メモリ、インターフェ
ース、外部メモリ、キーボード等を備えたコンピュータ
を、印刷手段としては、インクジェット型プリンタのノ
ズルユニットを使用することができる。制御手段は選択
された印刷パターンが爪面に印刷されるように移動手段
を介してノズルユニットと指ホルダを相対的に移動させ
る。インクジェット型プリンタのノズルユニット移動機
構は移動手段の一部として使用することができる。

ノズルユニットは、３原色と黒等の４個以上のインク
ジェットノズルを備えたカラーインクジェット型プリン
タのノズルユニットをそのまま使用することができる。
ノズルユニットはコンピュータの制御によりインクジェ
ットノズルからカラーインクを噴射させる。

制御手段にはあらかじめ多種多様なネイルアート画を
保存し、そのネイルアート画をあらかじめ紙面に印刷し
ておき、その中から、所望のものをキー操作によって選
択することができるようにすることも可能である。

移動手段がノズルユニットのみを移動させるときは、
指ホルダはネイルアートを実施する爪面を所定位置に保
持する。移動手段は制御手段が記憶しているプログラム
に基づく制御によりノズルユニットを始端位置から終端
位置へ所定の移動経路に沿って移動させる。制御手段は
記憶しているネイルアート画をプリントするプログラム
に基づき、ノズルユニットの移動経路上のネイルアート
画をプリントする位置において、インクジェットノズル
からカラーインクを噴射させる。

制御手段に表示手段を接続してその画面に印刷パター
ンを表示させて印刷パターンを選択することができる。

制御手段にビデオカメラ、イメージスキャナ、ディジ
タルカメラ等の情報入力手段を接続し、印刷パターン、
印刷パターンの印刷範囲を限定する印刷マスク、爪部像
等の情報を入力し、これらの情報を表示手段の画面に表
示し、その画面上でこれらの情報を別々に又は合成して
編集し、編集したものを印刷するために選択し、保存す
ることも可能である。

制御手段は、爪部像から爪輪郭だけを抽出し爪輪郭の
内側又は外側を選択的に印刷又はトリミング可能な範囲
とする印刷マスクを作成し編集しかつ保存することも、
複数の印刷マスクを合成することも、爪部像と予め保存
した少なくとも１つの印刷マスクとを画面上で照合しな
がら印刷マスクを選択し編集しかつ保存することも、印
刷パターンを印刷マスク上に合成した合成像を画面上で
表示し編集しかつ保存することも、印刷しようとする印
刷パターンを画面上で選択することも、印刷パターン同
士を合成した合成像を画面上で表示し編集しかつ保存す
ることも、撮像手段が撮像した像を印刷パターンとして
編集しかつ保存することも可能であるようにすることが
好ましい。

又、制御手段と撮像手段と表示手段と印刷手段は、複
数の爪面に同時に対応可能であり、制御手段は、印刷パ
ターンを複数の爪面に印刷するためのデータ補正機能を
備えるようにしてもよい。

インクジェット型プリンタ、又はインクジェット型プ
リンタとは別体のスプレー等の噴射手段が、インク浸透
受容層を爪面に形成するための印刷前処理剤と印刷保護
層を爪面に形成するための印刷後処理剤のいずれか一方
又は双方を噴射するようにすることが好ましい。

上記のとおり、本発明のネイルアート方法を本発明の
ネイルアート装置によって実施することにより、所望の
ネイルアート画を自分の指の爪面又は人工爪の爪面に自
分自身で至極簡単に描くことができるという優れた効果
を奏する。

爪面を撮像する撮像手段と、撮像手段が撮像した爪部
像と印刷パターンとを画面上に表示する表示手段と、１
つ以上の印刷パターンを作成し編集しかつ保存可能な制
御手段と、印刷パターンを爪面に印刷する印刷手段とを
備えた本発明の装置は、利用者が自分自身で爪面に描く
絵等をその場で入力し、作成し、編集し、保存し、か
つ、この絵等を爪面に的確に印刷することができるとい
う優れた効果を奏する。

図面の簡単な説明第１図は、本発明方法によるノズルユニットの爪面に
対する相対的な移動を示す図、第２図は、本発明装置の第１実施例の制御を示すブロ
ック図、第３図は、第１図に示す移動手段の側断面図、第４図は、第３図のIV−IV線の矢視図、第５図は、第２実施例の外観を示す斜視図、第６図は、第２図の実施例の制御を示すブロック図、第７図は、爪部像を表示したディスプレイの画面を示
す図、第８図は、印刷マスクを表示したディスプレイの画面
を示す図、第９図は、印刷パターンを表示したディスプレイの画
面を示す図、第10図は、印刷マスクの変形を表示したディスプレイ
の画面を示す図、第11図は、爪面に印刷マスクをかけた印刷パターンを
表示したディスプレイの画面を示す図、第12図は、指を指背当て部に押し付ける指ホルダの断
面図、第13図は、指の両側面を挟持する指ホルダの平面図、第14図は、印刷前処理剤及び印刷後処理剤の噴射手段
を示す図、第15図は、噴射手段の駆動機構を示す図、発明を実施するための最良の形態本発明方法及び装置の第１実施例を図面に基づいて説
明する。

第１図は爪面２に対するノズルユニット１の相対的な
移動経路を示すものである。ノズルユニット１は始端Ｓ
からＸ方向にａだけ右へ移動し、ついでＹ方向にｅだけ
上へ移動し、ついでＸ方向にａだけ戻り、ついでＹ方向
にｅだけさらに上へ移動する。このＸ方向の往復とＹ方
向の進行をくり返してノズルユニット１は始端ＳからＹ
方向に距離ｂの位置にある終端Ｔへ所定の移動経路Ｌ上
を移動する。終端Ｔに達してノズルユニット１は一直線
に始端Ｓに戻る。Ｙ方向の１回の移動距離ｅはコンピュ
ータがカラーインクをノズルから噴射させて爪面に形成
する画素のＹ方向ピッチに等しい。移動経路ＬはＸ方向
幅aY方向幅ｂの長方形移動平面Ａ内のすべての画素に対
応する点すべてを順次通る。Ｘ方向幅ａはネイルアート
を施す爪面２の横幅より大きく、Ｙ方向幅ｂは爪面２の
縦幅よりも大きい。爪面２を所定位置に保持すると、爪
面２は移動平面Ａ内に入り、爪面２の縦方向中心線は移
動平面Ａの縦方向中心線に合致する。

第２図に示すように、ノズルユニット１のみを移動さ
せる場合、爪面２を所定位置に保持すると、ノズルユニ
ット１の複数のノズル５は爪面２に対向する。キーボー
ド６を操作してコンピュータ４にあらかじめ記憶させた
多種多様なネイルアート画の中から１つのネイルアート
画７を選択し、そのネイルアート画をプリントするプロ
グラムを実行させる。このプログラムが実行されると、
ノズルユニット１の移動手段３はコンピュータ４からの
制御信号に基づいてノズルユニット１を第１図に示す移
動経路Ｌに沿って移動させる。又、コンピュータ４は、
ノズルユニットが選択されたネイルアート画を形成する
画素に対応する移動経路上の点に達したとき、その画素
の色合いのインクジェットノズル５からインクを噴射さ
せる制御信号をノズルユニット１に出力する。コンピュ
ータ４からの制御信号に基づいてノズルユニット１は指
示された色のインクのノズル５からインクを爪面２に噴
射する。ノズルユニット１が第１図に示す移動経路Ｌに
沿って始端Ｓから終端Ｔまで移動したとき、爪面２に選
択したネイルアート画７のプリントは完了する。

このように、自分の指の爪面を、コンピュータによっ
て移動するノズルユニットの移動平面に対応する所定の
位置を保持し、コンピュータに記憶させたネイルアート
画の一つを選択してプリントする指令をコンピュータに
入力するだけで、自分自身の爪面に所望のネイルアート
を施すことができる。

図示していないが、指をコンピュータによって移動す
る指ホルダにのせて爪面を第１図のＹ方向に移動させ、
ノズルユニットをコンピュータによってＸ方向に移動さ
せてネイルアートを施してもよい。又、ノズルユニット
を固定して、指ホルダのみをコンピュータによりXY方向
に移動させてネイルアートを施してもよい。

第３図及び第４図に示すように、フレーム８に指ホル
ダ９を固定する。指ホルダは爪先の位置を規定する爪先
当て部10と、指の背を当てる指背当て部11を有する。指
20を指ホルダ９にのせ、爪先を爪先当て部10に当て、か
つ指20の背を指背当て部11に当てると、爪面２は所定位
置に保持される。指ホルダは指のサイズに応じたものを
多種類用意しておき、必要により交換することができ
る。フレーム８に移動手段３の固定枠12を固定する。固
定枠12には縦ねじ軸13が軸受けされ、その縦ねじ軸13を
パルスモータ14に直結する。縦ねじ軸13には縦スライダ
15をねじばめする。縦スライダ15に横枠16を一体に形成
し、その横枠に横ねじ軸17を軸受けする。横ねじ軸17は
パルスモータ18に直結する。横ねじ軸17に横スライダ19
をねじばめし、その横スライダ19にノズルユニット１を
固定する。

ノズルユニット１は複数のノズル５を備え、コンピュ
ータの制御に基づいて、そのノズル５からカラーインク
を噴射する。ノズル５は指ホルダ９によって保持した爪
面２に対向する。パルスモータ14、18はコンピュータの
制御に基づいて回転する。パルスモータ14が回転する
と、ノズルユニット１は縦方向に移動し、パルスモータ
18が回転すると、ノズルユニット１は横方向に移動す
る。パルスモータ14、18の１パルス回転角によるノズル
ユニットの移動距離は、プリント画素の縦横のピッチの
倍数である。コンピュータはパルスモータ14、18の回転
を、ノズルユニット１が第１図に示す経路Ｌ上を移動す
るように制御し、コンピュータに記憶させたネイルアー
ト画の１つを印刷するプログラムは、ノズルユニット１
が移動経路上のそのネイルアート画を印刷するために必
要な位置にきたときに、そのネイルアート画の形成に必
要な色のインクをノズルが噴射するようにノズルユニッ
ト１を制御する。このコンピュータの制御により、ノズ
ルユニット１が第１図の始端Ｓから終端Ｔまで移動経路
Ｌに沿って移動するとき、ノズルユニット１は、ネイル
アート画の画素がプリントされるべきすべての位置にお
いて、その画素を形成する色のインクをノズルから噴射
するから、ノズルユニット１が始端Ｓから終端Ｔまで移
動し、再び始端Ｓに戻ったとき、爪面２に対するネイル
アート画の印刷は完了している。

実施例を示していないが、ノズルユニットと指ホルダ
の双方を移動させる方式とすることも可能である。この
場合、コンピュータ制御可能な指ホルダの移動手段及び
ノズルユニット移動手段を設けて指ホルダをＹ方向すな
わち指の縦方向に１回だけ往復移動し、ノズルユニット
をＸ方向すなわち指の横幅方向にくり返し往復移動させ
る。又は、ノズルユニットを固定し、コンピュータ制御
の可能な指ホルダの移動手段により指ホルダのみをＸ及
びＹ方向に移動することも可能である。

次に、第５図ないし第11図に示す本発明の第２実施例
について説明する。

第５図に示すように、第２実施例はボックス21に収容
され、ボックス21の前面に、ディスプレイ22、操作ボタ
ン24、ジョイスティック25及び入力キー26と、ネイルア
ートを行う指を挿入するための挿入口27とが配設され
る。

第６図に示すように、ボックス21内には、画像処理、
印刷制御等を行うためのメモリを有するコンピュータ４
が配設され、このコンピュータ４には、ディスプレイ2
2、操作ボタン24、ジョイスティック25及び入力キー26
が夫々接続される。又、コンピュータ４には、指先、印
刷パターン等を撮像するためのビデオカメラ28と、爪面
２に印刷パターンをカラー印刷するためのシリアルイン
クジェット型プリンタ29と、そのノズルユニット１の移
動手段３とが夫々接続される。ノズルユニット１は、爪
表面印刷前処理を行った爪面２に印刷パターンを印刷可
能なカラーインクを貯蔵する。ノズルユニット１は、イ
ンク浸透受容性の塗膜を形成する印刷前処理剤、耐水性
や耐摩耗性の塗膜を形成する印刷後処理剤等を貯蔵し吐
出するようにすることもできる。この印刷前処理剤は、
例えば、無機微粒子を親水性樹脂溶液に分散させたよう
なものであり、印刷後処理剤は、例えば、樹脂の溶液あ
るいはエマルジョンのようなものである。

コンピュータ４は、外部機材を接続するための種々の
インターフェース30を有する。このインターフェース30
には、ディジタルカメラ31のカード読み取り機32、イメ
ージスキャナ33、キーボード６、フロッピイディスク34
のディスクドライブ35等の様々な外部機材を必要に応じ
て接続することができる。

ボックス21の内部には、挿入口27から挿入した手の指
先を所定の位置に保持しかつ位置決定するための図外の
指ホルダと、プリンタ29のノズルユニット１を指ホルダ
に固定された指先爪面に対して移動させる移動手段３が
設けられる。指ホルダと移動手段３は第１実施例と同様
なものを使用する。

第２実施例によるネイルアートは次のように実施す
る。

第６図のボックス21の挿入口27から手を挿入して、指
先を指ホルダに固定し、操作ボタン24を操作すると、コ
ンピュータ４は、カメラ28に指先の爪部を撮像させ、第
７図に示すように、この爪部像及び予め保存された多数
の印刷マスクの中から数種類の印刷マスクをディスプレ
イ22の画面23上に表示する。これらの印刷マスクを、使
用頻度順又は使用時期順に表示することもできる。必要
であれば、コンピュータは爪部像から爪輪郭だけを抽出
して印刷マスクを作成することもできる。第５図及び第
６図に示す入力キー26を操作して、表示された印刷マス
クの中から爪部像に最適と思われる印刷マスクを選択す
る。

第８図に示すように、コンピュータは、選択した印刷
マスクをディスプレイ22の画面23上の爪部像の所定位
置、例えば、爪面中心と印刷マスクの中心とが一致する
位置に重ねる。印刷マスクが不適当な場合には、入力キ
ー等を操作して、より適当と思われる印刷マスクを選択
する。

第９図に示すように、基本マスクを数種類決めてお
き、選択した印刷マスクを第５図及び第６図に示すジョ
イスティック25を操作して、画面23上で、無数のバリエ
ーションに変化させることも、又、第10図に示すよう
に、印刷マスクの設定位置を、ジョイスティック25を操
作して、画面23上で無数の方向に、移動幅を微調整しな
がら移動させることができる。第５図及び第６図に示す
操作ボタン24を操作して印刷マスクを決定する。これら
はすべてコンピュータが制御する。

第11図に示すように、コンピュータは、印刷マスクを
重ねた爪部像、及び、予め保存された多数の印刷パター
ンの中から数種類の印刷パターンをディスプレイ22の画
面23上に表示する。印刷パターンとは、爪面に印刷する
絵、文字等を表したものである。コンピュータは、選択
した印刷パターンを画面23上の印刷マスクの所定位置、
例えば、印刷マスクの中心と印刷パターンのが中心とが
一致する位置に重ねた合成像を表示する。

印刷パターンが不適当な場合には、操作ボタン、入力
キー等を操作して、より適当と思われる印刷パターンを
選択する。この選択した印刷パターンは、それを拡大縮
小し、回転させ及び色彩変更を行って編集することがで
きる。操作ボタンを操作して印刷パターンを決定する。
なお、印刷パターン同士を合成して、この合成像を画面
上に表示することもできる。また、上述した印刷マスク
は、複数の印刷マスクを合成することができ、例えば、
選択した印刷マスクの内側に第１の印刷パターンを印刷
し、その中を例えばハート形のマスクでくり抜いて、こ
のハート形マスクの中に第２の印刷パターンを挿入する
ことができる。上述した印刷マスクと印刷パターンとの
合成像及び印刷パターン同士の合成像は、いずれも上記
印刷パターンの場合と同様に編集することができる。こ
れらの機能は、すべてコンピュータが制御する。

この決定した上記印刷マスク、印刷パターン、印刷パ
ターンと印刷マスクとの合成像及び印刷パターン同士の
合成像は、パスワードを付けずに、入力キーからパスワ
ードを入力してパスワードを付けて、コンピュータに保
存することができる。このパスワードによって保存した
印刷マスク、印刷パターン及び合成像は、パスワードを
入力しない限り引き出すことはできない。

第６図に示すコンピュータ４は、第６図に示すプリン
タ29の移動手段３を駆動してノズル１を移動させなが
ら、爪面２にノズルユニット１からカラーインクを噴射
させて、決定した印刷パターンを爪面２に的確に印刷し
てネイルアート画を描く。又、コンピュータ４は、爪面
２にノズルユニット１から印刷前処理剤を吐出させて、
インク浸透受容層を形成することも、ネイルアート画を
描いた後に、爪面２にノズルユニット１から印刷後処理
剤を吐出させて、印刷保護層を形成するようにすること
も可能である。このように、ネイルアートの印刷前にイ
ンク浸透受容層を、印刷後に印刷保護膜を爪面に形成す
ると、噴射されたカラーインクが爪面に確実に定着す
る。

爪面への印刷は、印刷マスクを導入して印刷範囲を爪
の形に対応させるから、利用者の爪周辺を汚すおそれは
なくなる。

又、コンピュータ４のインターフェイス30に、ディジ
タルカメラ31のカード読み取り機32、イメージスキャナ
33、キーボード６、ディスク34のディスクドライブ35等
の様々な外部機材を接続して、これら外部機材からコン
ピュータ４に手書きデザイン、写真、文字等の情報を入
力することができる。この入力情報はディスプレイ22の
画面23上に表示し、印刷パターンとして編集し、かつ保
存することができる。これらの機能は、すべてコンピュ
ータ４が制御する。

さらに、ビデオカメラ28、又はディジタルカメラ32に
より手書きデザイン、写真あるいは爪面に印刷したネイ
ルアート等を撮像して、このビデオカメラ28が撮像した
像をディスプレイ22の画面23上に表示し、この像を印刷
パターンとして編集しかつ保存することができる。又、
印刷パターンとして文字、数字等を入力キー26からテキ
スト入力することができる。これらの機能は、すべてコ
ンピュータ４が制御する。

なお、１本の指先ではなく、例えば、挿入口から挿入
した手の複数本の指先すべてを同時にディスプレイの画
面上に表示すると共に、この複数本の指先に対して同一
又は異なる印刷パターンを同時に印刷するように、コン
ピュータがビデオカメラ、ディスプレイ及びプリンタを
制御するようにすることもできる。このとき、コンピュ
ータは、各指先の状態に対応して印刷位置、印刷パター
ンの縦横寸法等を補正するデータ補正機能を有し、各爪
面に対して最適のパターンを印刷する。

第12図に示すように、指ホルダ９に爪先当て部のない
指のせ部36を可動的に設け、その指のせ部36をばね37又
は電動アクチュエータを介して横断面Ｕ字形又はＬ字形
の指背当て部11へ押す。これにより、指のせ部36にのせ
た指20の背を、指ホルダ９に固定した指背当て部11に押
し付け、ノズルユニット１と爪面２との距離を一定に保
持する。

第13図に示すように、指ホルダ９に指背当て部11の両
側の指20の両側面を挟むように保持する指挟持部38を移
動可能に設け、その指挟持部38を間に入れた指20にばね
39又は電動アクチュエータを介して押し付ける。これに
より、ノズルユニットに対する指のずれを確実に防止す
る。

第14図に示すように、ノズルユニットの代わりに、爪
面２に印刷前処理剤を噴射するスプレー40と、印刷後処
理剤を噴射するスプレー41を設けてもよい。このとき、
第15図に示すように、指ホルダ９はノズルユニット１に
対して回動可能に設ける。指ホルダ９を回動すると、爪
面２は、スプレー40、41に対面し、鎖線で示すように、
元に戻すと、ノズルユニット１と対面する。スプレー4
0、41は伸縮型であり、固定側はフレーム８の一部に取
り付ける。スプレー40、41の移動側はスプレーごとにそ
れぞれの可動枠43に取り付け、フレーム８の一部と可動
枠43の間に圧縮ばね44を介在させる。各可動枠はそれぞ
れ一方向クラッチを内蔵したカム42の回転により往復運
動をする。図示していないが、各カムは共通の正逆回転
モータの回転駆動を受ける。このカムを回転させるモー
タは、印刷制御を行うコンピュータにより制御するか、
又は、そのコンピュータとは別に操作ボタンにより直接
制御する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A45D 29/00 B41J 2/21

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】指ホルダ（９）上に１つ以上の爪面（２）
を保持し、制御手段（４）に保存した印刷パターンから
１つ以上の印刷パターンを選択し、前記制御手段が制御
する移動手段（３）を介して前記印刷手段、又は前記印
刷手段と前記指ホルダの双方を移動させ、かつ前記印刷
手段に印刷させることにより、選択した前記印刷パター
ンを、前記爪面に印刷することを特徴とするネイルアー
ト方法。
【請求項２】前記制御手段に接続した表示手段（22）の
画面（23）に印刷パターンを表示して選択することを特
徴とする請求の範囲１記載のネイルアート方法。
【請求項３】前記制御手段に接続した情報入力手段（2
8、31、32、33、34、35、36）から印刷パターンとその
印刷パターンの印刷範囲を限定する印刷マスクのいずれ
か一方または双方を前記入力手段に入力して保存するこ
とを特徴とする請求の範囲１又は２記載のネイルアート
方法。
【請求項４】前記表示手段の画面に印刷パターンと、そ
の印刷パターンの印刷範囲を限定する印刷マスクとを別
々に、又は印刷パターンに印刷マスクをかけて表示し、
編集し、編集したものを保存することを特徴とする請求
の範囲３記載のネイルアート方法。
【請求項５】前記情報入力手段の撮像手段（28、31）が
入力した爪部像を前記表示手段の画面に表示し、その爪
部像の爪面に印刷マスク又は印刷パターンもしくは印刷
マスクをかけた印刷パターンを重ねて表示することを特
徴とする請求の範囲４記載のネイルアート方法。
【請求項６】前記印刷手段は爪面に印刷前処理剤及び印
刷後処理剤のいずれか一方又は双方を塗布することを特
徴とする請求の範囲１ないし５のいずれか１つに記載の
ネイルアート方法。
【請求項７】前記印刷手段とは独立して噴射手段が、爪
面に印刷前処理剤及び印刷後処理剤のいずれか一方又は
双方を塗布することを特徴とする請求の範囲１ないし５
のいずれか１つに記載のネイルアート方法。
【請求項８】前記爪面は人間の指先の爪面であることを
特徴とする請求の範囲１〜７のいずれか１つに記載のネ
イルアート方法。
【請求項９】前記爪面は人工爪の爪面であることを特徴
とする請求の範囲１〜７のいずれか１つに記載のネイル
アート方法。
【請求項１０】爪面（２）を保持可能な指ホルダ（９）
と、印刷パターンを保存し、その中から１つ以上の印刷
パターンを選択することができる制御手段（４）と、前
記制御手段に制御されて選択された前記印刷パターンを
前記爪面に印刷する印刷手段（１）と、同じく前記制御
手段に制御されて前記印刷手段、又は前記印刷手段と前
記指ホルダの双方を移動させる移動手段とからなり、前
記制御手段は選択された前記印刷パターンが前記爪面に
印刷されるように前記移動手段を介して前記指ホルダと
前記印刷手段を相対的に移動させることを特徴とするネ
イルアート装置。
【請求項１１】印刷パターンと、その印刷パターンの印
刷範囲を限定する印刷マスクを前記制御手段に入力して
保存させることができる１つ以上の情報入力手段（28、
31、32、33、34、35、36）を前記制御手段に接続したこ
とを特徴とする請求の範囲10記載のネイルアート装置。
【請求項１２】前記制御手段に入力し保存した印刷パタ
ーンと、印刷マスクとを画面上に表示し、画面上で編集
し、編集したものを制御手段で保存させることができる
表示手段（22）を前記制御手段に接続したことを特徴と
する請求の範囲10又は11記載のネイルアート装置。
【請求項１３】前記情報入力手段は爪部像を入力するこ
とができる撮像手段（28、31、32）であることを特徴と
する請求の範囲12記載のネイルアート装置。
【請求項１４】前記表示手段は、爪部像の爪面に印刷マ
スクをかけた印刷パターンを表示することができること
を特徴とする請求の範囲13記載のネイルアート装置。
【請求項１５】前記印刷手段は前記爪面に印刷前処理剤
及び印刷後処理剤のいずれか一方又は双方を吐出可能で
あることを特徴とする請求の範囲10ないし14のいずれか
１つに記載のネイルアート装置。
【請求項１６】前記印刷手段とは独立に、して噴射手段
が、前記爪面に印刷前処理剤及び印刷後処理剤のいずれ
か一方又は双方を噴射する噴射手段（39、40）が設けら
れたことを特徴とする請求の範囲10ないし14のいずれか
１つに記載のネイルアート装置。
【請求項１７】前記指ホルダに、指のせ部（36）がば値
（37）又はアクチュエータを介して可動的に設けられ、
前記指のせ部にのせた指（20）を指背当て部（11）に押
しつけて保持することを特徴とする請求の範囲10ないし
16のいずれか１つに記載のネイルアート装置。
【請求項１８】前記指ホルダに両側から指（20）を挟む
挟時部（38）がばね（39）又はアクチュエータを介して
可動的に設けられたことを特徴とする請求の範囲17記載
のネイルアート装置。
【請求項１９】前記爪面は人間の指先の爪面であること
を特徴とする請求の範囲10ないし18のいずれか１つに記
載のネイルアート装置。
【請求項２０】前記爪面は人工爪の爪面であることを特
徴とする請求の範囲10ないし18のいずれか１つに記載の
ネイルアート装置。