JP3369902B2 - 冷菓の注出装置 - Google Patents
冷菓の注出装置Info
- Publication number
- JP3369902B2 JP3369902B2 JP12249997A JP12249997A JP3369902B2 JP 3369902 B2 JP3369902 B2 JP 3369902B2 JP 12249997 A JP12249997 A JP 12249997A JP 12249997 A JP12249997 A JP 12249997A JP 3369902 B2 JP3369902 B2 JP 3369902B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure chamber
- tank
- air
- piston
- pouring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイスクリームや
ヨーグルト等の冷菓を注出する装置に関する。
ヨーグルト等の冷菓を注出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来アイスクリームの注出装置として図
10に示すようなものが知られている。このものは、冷
却器101の装備された冷凍室102内に、ピストン1
03を摺動自由に嵌装したシリンダ104が縦向きに設
けられ、ピストン103の上面側にアイスクリームのパ
ックBが収容される収容室105が構成されて、注出コ
ック106を備えた注出部107と接続されているとと
もに、ピストン103の下面側が圧力室108とされて
いる。そして、可逆ポンプ109を正方向に駆動してブ
ライン(不凍液)等の作動液体xをタンク110から圧
力室108に供給すると、ピストン103が上昇してパ
ックBが圧縮され、注出コック106を開くことでパッ
クB内のアイスクリームが注出される。一方、パックB
内のアイスクリームを注出し切ったら、可逆ポンプ10
9を逆方向に駆動すると、圧力室108の作動液体xが
タンク110側に戻されて圧力室108内が負圧に傾く
ことでピストン103が下降し、それにより収容室10
5が大きく広げられて新たなパックBと入れ替えられ
る。
10に示すようなものが知られている。このものは、冷
却器101の装備された冷凍室102内に、ピストン1
03を摺動自由に嵌装したシリンダ104が縦向きに設
けられ、ピストン103の上面側にアイスクリームのパ
ックBが収容される収容室105が構成されて、注出コ
ック106を備えた注出部107と接続されているとと
もに、ピストン103の下面側が圧力室108とされて
いる。そして、可逆ポンプ109を正方向に駆動してブ
ライン(不凍液)等の作動液体xをタンク110から圧
力室108に供給すると、ピストン103が上昇してパ
ックBが圧縮され、注出コック106を開くことでパッ
クB内のアイスクリームが注出される。一方、パックB
内のアイスクリームを注出し切ったら、可逆ポンプ10
9を逆方向に駆動すると、圧力室108の作動液体xが
タンク110側に戻されて圧力室108内が負圧に傾く
ことでピストン103が下降し、それにより収容室10
5が大きく広げられて新たなパックBと入れ替えられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
装置において、設置後に初めて稼働するような場合に
は、図11(A)に示すように、ポンプ109の吐出側
の配管109Aやピストン103の下面側にエアーaが
残存した状態となる。また通常の稼働中でも、例えばシ
ール性が劣化して来ると、収容室105を広げるべく作
動液体xを吸引してピストン103を下降させる際、ピ
ストン103の上面側から下面側にエアーaが洩れてそ
れが残存するおそれもある。このような状態から注出操
作が行われて圧力室108に作動液体xが供給される
と、同図(B)に示すように、残ったエアーaも一緒に
圧力室108に戻されて加圧されるのであるが、エアー
は圧縮性流体であるため、まずエアーaが限界まで圧縮
されてそののち作動液体xにより加圧されてピストン1
03が上昇するという現象を呈し、ピストン103の上
昇運動が安定性を欠いたものとなる。例えば、ポンプ1
09の運転時間を制御して定量注出を行おうとした場合
等に、簡単には対応できないという問題があった。本発
明は上記のような事情に基づいて完成されたものであっ
て、その目的は、残存エアーによる弊害を除いてピスト
ンを安定して移動させるところにある。また他の目的
は、タンク内に貯留された作動液体と庫内との温度差を
少なくするところにある。
装置において、設置後に初めて稼働するような場合に
は、図11(A)に示すように、ポンプ109の吐出側
の配管109Aやピストン103の下面側にエアーaが
残存した状態となる。また通常の稼働中でも、例えばシ
ール性が劣化して来ると、収容室105を広げるべく作
動液体xを吸引してピストン103を下降させる際、ピ
ストン103の上面側から下面側にエアーaが洩れてそ
れが残存するおそれもある。このような状態から注出操
作が行われて圧力室108に作動液体xが供給される
と、同図(B)に示すように、残ったエアーaも一緒に
圧力室108に戻されて加圧されるのであるが、エアー
は圧縮性流体であるため、まずエアーaが限界まで圧縮
されてそののち作動液体xにより加圧されてピストン1
03が上昇するという現象を呈し、ピストン103の上
昇運動が安定性を欠いたものとなる。例えば、ポンプ1
09の運転時間を制御して定量注出を行おうとした場合
等に、簡単には対応できないという問題があった。本発
明は上記のような事情に基づいて完成されたものであっ
て、その目的は、残存エアーによる弊害を除いてピスト
ンを安定して移動させるところにある。また他の目的
は、タンク内に貯留された作動液体と庫内との温度差を
少なくするところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、ピストンを摺動自
由に嵌装したシリンダを冷却貯蔵室内に装備し、前記ピ
ストンの一側に冷菓が収容される収容室を、他側に圧力
室をそれぞれ構成し、この圧力室に作動液体を供給する
ことで冷菓を注出するようにした冷菓の注出装置におい
て、前記圧力室に残存したエアーを抜き取るエアー抜き
手段を具備した構成としたところに特徴を有する。請求
項2の発明は、請求項1の発明において、前記エアー抜
き手段が、前記圧力室から前記作動液体を貯留したタン
クに向けて引き出されたエアー抜き管により構成されて
いるところに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項
1の発明において、前記エアー抜き手段が、前記ピスト
ンの両面を貫通して設けられた開口と、この開口を閉塞
可能な栓体とから構成されているところに特徴を有す
る。
めの手段として、請求項1の発明は、ピストンを摺動自
由に嵌装したシリンダを冷却貯蔵室内に装備し、前記ピ
ストンの一側に冷菓が収容される収容室を、他側に圧力
室をそれぞれ構成し、この圧力室に作動液体を供給する
ことで冷菓を注出するようにした冷菓の注出装置におい
て、前記圧力室に残存したエアーを抜き取るエアー抜き
手段を具備した構成としたところに特徴を有する。請求
項2の発明は、請求項1の発明において、前記エアー抜
き手段が、前記圧力室から前記作動液体を貯留したタン
クに向けて引き出されたエアー抜き管により構成されて
いるところに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項
1の発明において、前記エアー抜き手段が、前記ピスト
ンの両面を貫通して設けられた開口と、この開口を閉塞
可能な栓体とから構成されているところに特徴を有す
る。
【0005】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかの発明において、前記作動液体を貯留した
タンクを、底面から浮いた状態で前記冷却貯蔵室内に設
置したところに特徴を有する。請求項5の発明は、請求
項4の発明において、前記タンクを前記冷却貯蔵室の内
壁との間にクリアランスを設けて設置したところに特徴
を有する。請求項6の発明は、請求項4または請求項5
の発明において、前記シリンダの圧力室から前記タンク
に向けて圧力室内に残存したエアーを抜き取るべくエア
ー抜き管が引き出されており、かつこのエアー抜き管が
前記冷却貯蔵室内に配管されている構成としたところに
特徴を有する。
3のいずれかの発明において、前記作動液体を貯留した
タンクを、底面から浮いた状態で前記冷却貯蔵室内に設
置したところに特徴を有する。請求項5の発明は、請求
項4の発明において、前記タンクを前記冷却貯蔵室の内
壁との間にクリアランスを設けて設置したところに特徴
を有する。請求項6の発明は、請求項4または請求項5
の発明において、前記シリンダの圧力室から前記タンク
に向けて圧力室内に残存したエアーを抜き取るべくエア
ー抜き管が引き出されており、かつこのエアー抜き管が
前記冷却貯蔵室内に配管されている構成としたところに
特徴を有する。
【0006】
<請求項1の発明>圧力室内にエアーが残存していた場
合、作動液体が供給されることに伴ってエアーがエアー
抜き手段によって抜き取られ、圧力室内は作動液体で満
たされる。したがってそれ以降は、圧力室に作動液体が
供給される分ピストンに圧力が作用し、ピストンを安定
して移動させることができる。 <請求項2の発明>圧力室内に残存したエアーは、作動
液体の供給に伴ってエアー抜き管によりタンク側に抜き
取られる。作動液体がエアー抜き管に流れ込んだとして
もタンク側に戻されて外部に洩れるおそれがないので、
残存エアーを完全に抜き取ることができる。 <請求項3の発明>栓体を外して圧力室に作動液体を供
給することで残存エアーが開口から抜き取られ、作動液
体が開口に臨んだところで栓体で開口を閉鎖することに
よって、圧力室内を作動液体のみで満たすことができ
る。
合、作動液体が供給されることに伴ってエアーがエアー
抜き手段によって抜き取られ、圧力室内は作動液体で満
たされる。したがってそれ以降は、圧力室に作動液体が
供給される分ピストンに圧力が作用し、ピストンを安定
して移動させることができる。 <請求項2の発明>圧力室内に残存したエアーは、作動
液体の供給に伴ってエアー抜き管によりタンク側に抜き
取られる。作動液体がエアー抜き管に流れ込んだとして
もタンク側に戻されて外部に洩れるおそれがないので、
残存エアーを完全に抜き取ることができる。 <請求項3の発明>栓体を外して圧力室に作動液体を供
給することで残存エアーが開口から抜き取られ、作動液
体が開口に臨んだところで栓体で開口を閉鎖することに
よって、圧力室内を作動液体のみで満たすことができ
る。
【0007】<請求項4の発明>庫内冷気がタンクの外
底面側にも巡るから、冷気とタンク内の作動液体との熱
交換が効率良く行われ、作動液体を庫内温度に匹敵する
程度にまで冷却することができる。 <請求項5の発明>タンクにおける庫内冷気との接触面
積が大きく取られて熱交換がより効率良く行われ、タン
ク内の作動液体をより確実に冷却することができる。 <請求項6の発明>エアー抜き管が冷却貯蔵室内に配管
されているので、作動液体の冷熱の損失が抑えられ、作
動液体の冷却貯留が確実に保障される。
底面側にも巡るから、冷気とタンク内の作動液体との熱
交換が効率良く行われ、作動液体を庫内温度に匹敵する
程度にまで冷却することができる。 <請求項5の発明>タンクにおける庫内冷気との接触面
積が大きく取られて熱交換がより効率良く行われ、タン
ク内の作動液体をより確実に冷却することができる。 <請求項6の発明>エアー抜き管が冷却貯蔵室内に配管
されているので、作動液体の冷熱の損失が抑えられ、作
動液体の冷却貯留が確実に保障される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をアイスクリームデ
ィスペンサに適用した実施形態を添付図面に基づいて説
明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
3により説明する。まず、図1によって全体構造を説明
する。符号1は断熱箱体からなる冷凍庫であって、内部
が冷凍室2となっており、前面には開閉可能な断熱扉3
が設けられている。冷凍庫1の底部側には機械室5が設
けられ、脚片6を介して設置されている。冷凍室2の天
井部分には、機械室5内に装備された冷凍機7と接続さ
れた冷却器8と、庫内ファン9とが装備されており、冷
凍室2の奥面に設けられたダクト10を介して吸引され
た庫内空気が、冷却器8を通過する間に熱交換されて冷
気が生成され、その冷気が庫内ファン9によって冷凍室
2内に循環供給されるようになっている。これにより冷
凍室2内は、アイスクリームAが注出可能な状態を維持
しつつ冷却保存されるような冷却温度に維持される。
ィスペンサに適用した実施形態を添付図面に基づいて説
明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
3により説明する。まず、図1によって全体構造を説明
する。符号1は断熱箱体からなる冷凍庫であって、内部
が冷凍室2となっており、前面には開閉可能な断熱扉3
が設けられている。冷凍庫1の底部側には機械室5が設
けられ、脚片6を介して設置されている。冷凍室2の天
井部分には、機械室5内に装備された冷凍機7と接続さ
れた冷却器8と、庫内ファン9とが装備されており、冷
凍室2の奥面に設けられたダクト10を介して吸引され
た庫内空気が、冷却器8を通過する間に熱交換されて冷
気が生成され、その冷気が庫内ファン9によって冷凍室
2内に循環供給されるようになっている。これにより冷
凍室2内は、アイスクリームAが注出可能な状態を維持
しつつ冷却保存されるような冷却温度に維持される。
【0009】冷凍室2内の前面側には流体圧シリンダ1
1が縦向きに配設されている。この流体圧シリンダ11
は、シリンダ12内にピストン13が緊密にかつ摺動自
由に嵌装されたものであって、作動流体はブラインX
(不凍液)となっている。ピストン13の下面には、く
り抜き孔14が形成されている。シリンダ12の上端に
はキャップ22が着脱可能に被着され、ピストン13の
上面との間にパック収容室20が構成されるとともに、
ピストン13の下面側にブラインXが給排される圧力室
24が構成されるようになっている。
1が縦向きに配設されている。この流体圧シリンダ11
は、シリンダ12内にピストン13が緊密にかつ摺動自
由に嵌装されたものであって、作動流体はブラインX
(不凍液)となっている。ピストン13の下面には、く
り抜き孔14が形成されている。シリンダ12の上端に
はキャップ22が着脱可能に被着され、ピストン13の
上面との間にパック収容室20が構成されるとともに、
ピストン13の下面側にブラインXが給排される圧力室
24が構成されるようになっている。
【0010】なお、シリンダ12における断熱扉3と対
応する壁面には、上縁から縦向きのU溝21が切られて
いる。したがってパック収容室20内には、アイスクリ
ームAの封入された伸縮性を有するパックBが、その取
出口CをU溝21に嵌めつつ収容可能とされている。上
記のような構造の流体圧シリンダ11が、断熱扉3の裏
面側にヒンジ16を介して設けられた支持板17上に載
せられて固定され、また長さ方向の途中位置を同じく断
熱扉3の裏面側に設けられた2本のベルト18で抱かれ
るようにして、上記のように縦向きに配設されている。
応する壁面には、上縁から縦向きのU溝21が切られて
いる。したがってパック収容室20内には、アイスクリ
ームAの封入された伸縮性を有するパックBが、その取
出口CをU溝21に嵌めつつ収容可能とされている。上
記のような構造の流体圧シリンダ11が、断熱扉3の裏
面側にヒンジ16を介して設けられた支持板17上に載
せられて固定され、また長さ方向の途中位置を同じく断
熱扉3の裏面側に設けられた2本のベルト18で抱かれ
るようにして、上記のように縦向きに配設されている。
【0011】冷凍室2の底面の奥面側にはブラインXを
貯留するタンク25が装備されている。このタンク25
と圧力室24の底面にはそれぞれポート26,27が開
口され、両ポート26,27間が、機械室5内に配管さ
れたブライン流路28で接続されており、ブライン流路
28の途中には、正逆両方向に駆動する可逆ポンプ29
が介設されている。すなわち、可逆ポンプ29を正方向
に駆動すると、タンク25内のブラインXが流体圧シリ
ンダ11の圧力室24に供給され、一方、逆方向に駆動
すると、圧力室24内のブラインXがタンク25側に還
流されるようになっている。
貯留するタンク25が装備されている。このタンク25
と圧力室24の底面にはそれぞれポート26,27が開
口され、両ポート26,27間が、機械室5内に配管さ
れたブライン流路28で接続されており、ブライン流路
28の途中には、正逆両方向に駆動する可逆ポンプ29
が介設されている。すなわち、可逆ポンプ29を正方向
に駆動すると、タンク25内のブラインXが流体圧シリ
ンダ11の圧力室24に供給され、一方、逆方向に駆動
すると、圧力室24内のブラインXがタンク25側に還
流されるようになっている。
【0012】断熱扉3には、アイスクリームAの注出部
35が設けられている。詳細には、断熱扉3に形成され
た取付孔36内に、前面を閉鎖した筒体37が断熱扉3
の前方に突出して嵌着され、その中にT字管38がクリ
アランスを持って嵌装されて、その横管の開口がパック
Bの取出口Cと接続されている。また、縦管の上下両端
はそれぞれ筒体37を貫通して上下に突出しており、下
端が注出口40となっているとともに、上端側に注出コ
ック41が装備されている。注出コック41はレバー4
2の回動操作によって弁体43を上げ下げするものであ
って、レバー42を図1の鎖線位置から実線位置に回動
することにより注出口40が開放されるようになってい
る。
35が設けられている。詳細には、断熱扉3に形成され
た取付孔36内に、前面を閉鎖した筒体37が断熱扉3
の前方に突出して嵌着され、その中にT字管38がクリ
アランスを持って嵌装されて、その横管の開口がパック
Bの取出口Cと接続されている。また、縦管の上下両端
はそれぞれ筒体37を貫通して上下に突出しており、下
端が注出口40となっているとともに、上端側に注出コ
ック41が装備されている。注出コック41はレバー4
2の回動操作によって弁体43を上げ下げするものであ
って、レバー42を図1の鎖線位置から実線位置に回動
することにより注出口40が開放されるようになってい
る。
【0013】また、断熱扉3の表面における注出部35
の上方位置には、上記したブライン供給用の可逆ポンプ
29のモータPM(図3参照)の正方向の起動とその停
止とを制御する常開式のマイクロスイッチ45が設けら
れている。そして、注出コック41の弁体43には操作
板46が設けられており、注出口40を開口すべく弁体
43が上昇操作されると、操作板46がアクチュエータ
を押圧してマイクロスイッチ45をオンさせる設定とな
っている。なお、断熱扉3の前面における注出部35の
下方位置には、アイスクリームAを入れる容器を載せる
載置台48が設けられている。
の上方位置には、上記したブライン供給用の可逆ポンプ
29のモータPM(図3参照)の正方向の起動とその停
止とを制御する常開式のマイクロスイッチ45が設けら
れている。そして、注出コック41の弁体43には操作
板46が設けられており、注出口40を開口すべく弁体
43が上昇操作されると、操作板46がアクチュエータ
を押圧してマイクロスイッチ45をオンさせる設定とな
っている。なお、断熱扉3の前面における注出部35の
下方位置には、アイスクリームAを入れる容器を載せる
載置台48が設けられている。
【0014】さて、上記した流体圧シリンダ11の圧力
室24とタンク25との間は、エアー抜き管51で接続
されている。このエアー抜き管51は機械室5内を通っ
て配管され、その一端側の流出口52は、図2に詳細に
示すようにタンク25の底面に接続されており、一方、
他端側の流入口53は、圧力室24の底面を貫通して上
方に突出して設けられている。この流入口53は同図に
示すように、ピストン13がシリンダ12の底面に突き
当たった状態において、ピストン13のくり抜き孔14
の天井面の下の僅かな隙間を開けた高さ位置まで突出し
ている。
室24とタンク25との間は、エアー抜き管51で接続
されている。このエアー抜き管51は機械室5内を通っ
て配管され、その一端側の流出口52は、図2に詳細に
示すようにタンク25の底面に接続されており、一方、
他端側の流入口53は、圧力室24の底面を貫通して上
方に突出して設けられている。この流入口53は同図に
示すように、ピストン13がシリンダ12の底面に突き
当たった状態において、ピストン13のくり抜き孔14
の天井面の下の僅かな隙間を開けた高さ位置まで突出し
ている。
【0015】また、エアー抜き管51の途中位置には常
閉式の電磁開閉弁55が介設されており、図3に示すよ
うな制御回路に組み込まれている。すなわち、初めに注
出動作が行われるに際してマイクロスイッチ45がオン
されると、ポンプモータPMがオンして可逆ポンプ29
が正方向に駆動されるとともに、タイマTMとタイマス
イッチ56を介して電磁開閉弁55に通電されて電磁開
閉弁55が開放され、所定時間が経過してタイマTMが
切れるとタイマスイッチ56が開くことで、電磁開閉弁
55への通電遮断され、それ以降電磁開閉弁55は閉鎖
状態を保つようになっている。
閉式の電磁開閉弁55が介設されており、図3に示すよ
うな制御回路に組み込まれている。すなわち、初めに注
出動作が行われるに際してマイクロスイッチ45がオン
されると、ポンプモータPMがオンして可逆ポンプ29
が正方向に駆動されるとともに、タイマTMとタイマス
イッチ56を介して電磁開閉弁55に通電されて電磁開
閉弁55が開放され、所定時間が経過してタイマTMが
切れるとタイマスイッチ56が開くことで、電磁開閉弁
55への通電遮断され、それ以降電磁開閉弁55は閉鎖
状態を保つようになっている。
【0016】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその作動を説明する。まず通常の注出動作を
説明すると、以下のようである。アイスクリームAを注
出するには、載置台48に図示しない容器を置き、注出
コック41のレバー42を図1の実線位置に回動して注
出口40を開く。それとともにマイクロスイッチ45が
オンするので、可逆ポンプ29が正方向に駆動される。
そうすると、図1の実線の矢線に示すように、タンク2
5内のブラインXが汲み上げられて流体圧シリンダ11
の圧力室24内に供給されて加圧される。これによりピ
ストン13が上昇してパックBが圧縮され、パックBの
取出口CからアイスクリームAが流出し、注出口40か
ら容器内に注出される。適量が注出されたら、注出コッ
ク41のレバー42を図1の鎖線位置に回動すると、マ
イクロスイッチ45がオフとなって可逆ポンプ29が停
止し、また注出口40が閉じられて注出が停止される。
以上の繰り返しにより、アイスクリームAの注出が順次
に繰り返される。
て、続いてその作動を説明する。まず通常の注出動作を
説明すると、以下のようである。アイスクリームAを注
出するには、載置台48に図示しない容器を置き、注出
コック41のレバー42を図1の実線位置に回動して注
出口40を開く。それとともにマイクロスイッチ45が
オンするので、可逆ポンプ29が正方向に駆動される。
そうすると、図1の実線の矢線に示すように、タンク2
5内のブラインXが汲み上げられて流体圧シリンダ11
の圧力室24内に供給されて加圧される。これによりピ
ストン13が上昇してパックBが圧縮され、パックBの
取出口CからアイスクリームAが流出し、注出口40か
ら容器内に注出される。適量が注出されたら、注出コッ
ク41のレバー42を図1の鎖線位置に回動すると、マ
イクロスイッチ45がオフとなって可逆ポンプ29が停
止し、また注出口40が閉じられて注出が停止される。
以上の繰り返しにより、アイスクリームAの注出が順次
に繰り返される。
【0017】注出が進んでパックB内のアイスクリーム
Aを使い切ると、新たなパックBと交換される。その場
合は以下のようにして行う。図示しないパック交換スイ
ッチをオンすると、可逆ポンプ29が逆方向に駆動され
ることで、図1の破線の矢線に示すように、流体圧シリ
ンダ11の圧力室24内のブラインXが吸引されてタン
ク25内に戻される。これにより圧力室24内が負圧に
傾くことでピストン13が下降し、パック収容室20が
大きく広がる。ピストン13がシリンダ12の底面に当
たるまで下降したら可逆ポンプ29が停止する。そうし
たら、断熱扉3を開けるとともにキャップ22を外し、
使用済みのパックBを取り出して、それに代わって新た
なパックBを収容することで、再度注出操作が可能とな
る。
Aを使い切ると、新たなパックBと交換される。その場
合は以下のようにして行う。図示しないパック交換スイ
ッチをオンすると、可逆ポンプ29が逆方向に駆動され
ることで、図1の破線の矢線に示すように、流体圧シリ
ンダ11の圧力室24内のブラインXが吸引されてタン
ク25内に戻される。これにより圧力室24内が負圧に
傾くことでピストン13が下降し、パック収容室20が
大きく広がる。ピストン13がシリンダ12の底面に当
たるまで下降したら可逆ポンプ29が停止する。そうし
たら、断熱扉3を開けるとともにキャップ22を外し、
使用済みのパックBを取り出して、それに代わって新た
なパックBを収容することで、再度注出操作が可能とな
る。
【0018】ここで、設置後に初めて稼働するような場
合には、ポンプ29の吐出側の配管29Aやピストン1
3のくり抜き孔14にエアーが残存した状態となる。ま
た通常の稼働中でも、例えばシール性が劣化している
と、パックBの交換のためにピストン13を下降させる
べく圧力室24からのブラインXの吸引動作を行う際
に、ピストン13の上面側から下面側にエアーaが洩れ
て、それが残存することもあり得る。しかしながら、全
く新たに、あるいは注出動作を再開すべく注出コック4
1を開いてマイクロスイッチ45をオンさせると、可逆
ポンプ29が正方向に駆動されてブラインXがタンク2
5から圧力室24側に供給されるとともに、エアー抜き
管51の電磁開閉弁55が開放される。残存したエアー
aはブラインXの供給とともにピストン13の下面側に
押し戻され、図2に示すように、くり抜き孔14の天井
部分から流入口53に入り、エアー抜き管51を通って
タンク25内に排出される。圧力室24並びにエアー抜
き管51からエアーaが抜き出されたら、電磁開閉弁5
5が閉じて、それ以降閉じた状態に保持される。これに
より、圧力室24内にはブラインXのみが満たされた状
態となって、それ以降ブラインXが供給されると、正規
にブラインXの圧力を受けてピストン13が安定して上
昇駆動されることになる。
合には、ポンプ29の吐出側の配管29Aやピストン1
3のくり抜き孔14にエアーが残存した状態となる。ま
た通常の稼働中でも、例えばシール性が劣化している
と、パックBの交換のためにピストン13を下降させる
べく圧力室24からのブラインXの吸引動作を行う際
に、ピストン13の上面側から下面側にエアーaが洩れ
て、それが残存することもあり得る。しかしながら、全
く新たに、あるいは注出動作を再開すべく注出コック4
1を開いてマイクロスイッチ45をオンさせると、可逆
ポンプ29が正方向に駆動されてブラインXがタンク2
5から圧力室24側に供給されるとともに、エアー抜き
管51の電磁開閉弁55が開放される。残存したエアー
aはブラインXの供給とともにピストン13の下面側に
押し戻され、図2に示すように、くり抜き孔14の天井
部分から流入口53に入り、エアー抜き管51を通って
タンク25内に排出される。圧力室24並びにエアー抜
き管51からエアーaが抜き出されたら、電磁開閉弁5
5が閉じて、それ以降閉じた状態に保持される。これに
より、圧力室24内にはブラインXのみが満たされた状
態となって、それ以降ブラインXが供給されると、正規
にブラインXの圧力を受けてピストン13が安定して上
昇駆動されることになる。
【0019】以上説明したように本第1実施形態によれ
ば、圧力室24内に残存したエアーaは、初めにブライ
ンXを供給することに伴ってエアー抜き管51によりタ
ンク25側に抜き取られ、圧力室24内はブラインXで
満たされる。したがってそれ以降は、圧力室24にブラ
インXが供給される分ピストン13に圧力が作用し、ピ
ストン13を安定して上昇させることができ、ひいては
安定した注出を行うことができる。また、ピストン13
の下降操作を行う際にも、圧力室24内に圧縮性流体で
あるエアーが残っていないことで、ピストン13をスム
ーズに下降させることができる。
ば、圧力室24内に残存したエアーaは、初めにブライ
ンXを供給することに伴ってエアー抜き管51によりタ
ンク25側に抜き取られ、圧力室24内はブラインXで
満たされる。したがってそれ以降は、圧力室24にブラ
インXが供給される分ピストン13に圧力が作用し、ピ
ストン13を安定して上昇させることができ、ひいては
安定した注出を行うことができる。また、ピストン13
の下降操作を行う際にも、圧力室24内に圧縮性流体で
あるエアーが残っていないことで、ピストン13をスム
ーズに下降させることができる。
【0020】<第2実施形態>図4は本発明の第2実施
形態を示す。この第2実施形態では、エアー抜き管51
における流入口53A側が小径に形成されているととも
に、電磁開閉弁は除去されている。ここでは、ブライン
Xが初めに圧力室24側に供給された場合に、残存した
エアーaはピストン13の下面側に押し戻され、流入口
53Aからエアー抜き管51を通ってタンク25内に排
出される。エアーaが抜き取られた後は、小径の流入口
53Aが絞り弁の機能を果たしてブラインXがタンク2
5側に戻ることが極力抑えられ、それ以降ブラインXが
供給されると、正規にブラインXの圧力を受けてピスト
ン13が安定して上昇駆動される。第1実施形態と同様
の効果を得ることができる。
形態を示す。この第2実施形態では、エアー抜き管51
における流入口53A側が小径に形成されているととも
に、電磁開閉弁は除去されている。ここでは、ブライン
Xが初めに圧力室24側に供給された場合に、残存した
エアーaはピストン13の下面側に押し戻され、流入口
53Aからエアー抜き管51を通ってタンク25内に排
出される。エアーaが抜き取られた後は、小径の流入口
53Aが絞り弁の機能を果たしてブラインXがタンク2
5側に戻ることが極力抑えられ、それ以降ブラインXが
供給されると、正規にブラインXの圧力を受けてピスト
ン13が安定して上昇駆動される。第1実施形態と同様
の効果を得ることができる。
【0021】<第3実施形態>図5は、上記した第1実
施形態の変形例とも言うべき第3実施形態を示してい
る。この第3実施形態は、エアー抜き管51の流出口5
2がタンク25の天井側の側面からその内部に臨んでい
る。その他の構造は第1実施形態と同様であって、第1
実施形態と同様の効果を得ることができる。
施形態の変形例とも言うべき第3実施形態を示してい
る。この第3実施形態は、エアー抜き管51の流出口5
2がタンク25の天井側の側面からその内部に臨んでい
る。その他の構造は第1実施形態と同様であって、第1
実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0022】<第4実施形態>図6は、上記した第2実
施形態の変形例とも言うべき第4実施形態を示してい
る。この第4実施形態では、第2実施形態で示したと同
様のエアー抜き管51の流出口52が、タンク25の天
井側の側面からその内部に臨んでいる。ただし、このエ
アー抜き管51の途中には、ピストン13の下降操作を
行う際に、タンク25側から圧力室24内にエアーを引
き込んでしまわないように、逆止弁58が介設されてい
る。
施形態の変形例とも言うべき第4実施形態を示してい
る。この第4実施形態では、第2実施形態で示したと同
様のエアー抜き管51の流出口52が、タンク25の天
井側の側面からその内部に臨んでいる。ただし、このエ
アー抜き管51の途中には、ピストン13の下降操作を
行う際に、タンク25側から圧力室24内にエアーを引
き込んでしまわないように、逆止弁58が介設されてい
る。
【0023】<第5実施形態>次に、本発明の第5実施
形態を図7によって説明する。この第5実施形態では、
上記各実施形態においてエアー抜き管を設けた代わり
に、ピストン13の上面の中心に、くり抜き孔14に達
するねじ孔61が開口されているとともに、このねじ孔
61に螺着可能なねじ状の栓体62が備えられている。
この第5実施形態の作用は以下のようである。設置後に
初めて注出動作を行う際に、まず図7(A)に示すよう
に、栓体62を外してねじ孔61を開口する。そうする
とブラインXが圧力室24側に供給されることに伴い、
残存したエアーaはねじ孔61を通ってピストン13の
上面側に抜かれる。そして、同図(B)に示すように、
ねじ孔61の部分にまでブラインXが満たされて来た
ら、ねじ孔61に栓体62をねじ込んで閉じる。これに
より、圧力室24内にはブラインXのみが満たされた状
態となって、それ以降ブラインXが供給されると、正規
にブラインXの圧力を受けてピストン13が安定して上
昇駆動される。通常の稼働中でも、パックBの交換時期
に適宜に上記方法によりエアー抜きを行うことも可能で
ある。
形態を図7によって説明する。この第5実施形態では、
上記各実施形態においてエアー抜き管を設けた代わり
に、ピストン13の上面の中心に、くり抜き孔14に達
するねじ孔61が開口されているとともに、このねじ孔
61に螺着可能なねじ状の栓体62が備えられている。
この第5実施形態の作用は以下のようである。設置後に
初めて注出動作を行う際に、まず図7(A)に示すよう
に、栓体62を外してねじ孔61を開口する。そうする
とブラインXが圧力室24側に供給されることに伴い、
残存したエアーaはねじ孔61を通ってピストン13の
上面側に抜かれる。そして、同図(B)に示すように、
ねじ孔61の部分にまでブラインXが満たされて来た
ら、ねじ孔61に栓体62をねじ込んで閉じる。これに
より、圧力室24内にはブラインXのみが満たされた状
態となって、それ以降ブラインXが供給されると、正規
にブラインXの圧力を受けてピストン13が安定して上
昇駆動される。通常の稼働中でも、パックBの交換時期
に適宜に上記方法によりエアー抜きを行うことも可能で
ある。
【0024】<第6実施形態>続いて、本発明の第6実
施形態を図8及び図9によって説明する。この実施形態
では、ブラインXを貯留するタンク25の下面に脚体7
1が取り付けられている。この脚体71はチャンネル形
をなしており、図9に示すように、開口溝72を下側に
向けた姿勢において、タンク25の長さ方向の中央部で
前後方向を向いて取り付けられている。脚体71を設け
たことによって、タンク25は冷凍室2の底面から浮い
た状態で設置されている。また、タンク25の奥面と冷
凍室2の奥面との間にも所定のクリアランス73が設け
られている。
施形態を図8及び図9によって説明する。この実施形態
では、ブラインXを貯留するタンク25の下面に脚体7
1が取り付けられている。この脚体71はチャンネル形
をなしており、図9に示すように、開口溝72を下側に
向けた姿勢において、タンク25の長さ方向の中央部で
前後方向を向いて取り付けられている。脚体71を設け
たことによって、タンク25は冷凍室2の底面から浮い
た状態で設置されている。また、タンク25の奥面と冷
凍室2の奥面との間にも所定のクリアランス73が設け
られている。
【0025】また、流体圧シリンダ11の圧力室24と
タンク25との間が、エアー抜き管51で接続されてい
る。このエアー抜き管51は、前記の第2実施形態に例
示したものと同様に、流入口53A側が小径に形成され
たものであり、エアー抜き管51の他端側は、冷凍室2
の底部側を配管されたのち、タンク25の前面に設けら
れた接続口74と接続されている。エアー抜き管51の
機能については、第2実施形態で説明したとおりであ
る。その他の構造については前記した第1実施形態と同
様であるので、同一部位については同一符号を付すこと
で重複した説明は省略する。
タンク25との間が、エアー抜き管51で接続されてい
る。このエアー抜き管51は、前記の第2実施形態に例
示したものと同様に、流入口53A側が小径に形成され
たものであり、エアー抜き管51の他端側は、冷凍室2
の底部側を配管されたのち、タンク25の前面に設けら
れた接続口74と接続されている。エアー抜き管51の
機能については、第2実施形態で説明したとおりであ
る。その他の構造については前記した第1実施形態と同
様であるので、同一部位については同一符号を付すこと
で重複した説明は省略する。
【0026】この第6実施形態では、ブラインXのタン
ク25が脚体71を介して冷凍室2の底面から浮かさ
れ、かつ冷凍室2の奥面との間にもクリアランス73を
持った状態で設置されているので、庫内ファン9によっ
て冷凍室2内に冷気が吹き出された際に、図8の矢線に
示すように、冷気の一部が、タンク25の前面から底
面、さらに奥面を通ってダクト10に向かうように流通
する。これにより、タンク25内に貯留されたブライン
Xは、タンク25の全面から冷気と効率良く熱交換され
ることになる。また、エアー抜き管51が機械室5側に
潜ることなく、冷凍室2内で配管されているので、ブラ
インXの冷熱の損失も抑えられる。これによりブライン
Xは、庫内温度に匹敵する程度にまで良好に冷却され、
したがって注出操作時において、ブラインXが圧力室2
4に順次に供給された場合に、パックBのアイスクリー
ムAがブラインXの熱により品質の劣化を招くといった
事態を確実に防止することができる。
ク25が脚体71を介して冷凍室2の底面から浮かさ
れ、かつ冷凍室2の奥面との間にもクリアランス73を
持った状態で設置されているので、庫内ファン9によっ
て冷凍室2内に冷気が吹き出された際に、図8の矢線に
示すように、冷気の一部が、タンク25の前面から底
面、さらに奥面を通ってダクト10に向かうように流通
する。これにより、タンク25内に貯留されたブライン
Xは、タンク25の全面から冷気と効率良く熱交換され
ることになる。また、エアー抜き管51が機械室5側に
潜ることなく、冷凍室2内で配管されているので、ブラ
インXの冷熱の損失も抑えられる。これによりブライン
Xは、庫内温度に匹敵する程度にまで良好に冷却され、
したがって注出操作時において、ブラインXが圧力室2
4に順次に供給された場合に、パックBのアイスクリー
ムAがブラインXの熱により品質の劣化を招くといった
事態を確実に防止することができる。
【0027】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)エアー抜き管の流出口は、タンクの底面や天井側
に限らず、任意の場所に接続することが可能である。 (2)ブライン以外の液体を作動液体として用いたもの
にも、本発明は同様に適用することができる。 (3)上記実施形態に言うアイスクリームとは、ソフト
アイスクリームとハードアイスクリームの両方を含んで
おり、また本発明は、ヨーグルトやシャーベット等の他
の冷菓の注出装置全般に広く適用することが可能であ
る。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)エアー抜き管の流出口は、タンクの底面や天井側
に限らず、任意の場所に接続することが可能である。 (2)ブライン以外の液体を作動液体として用いたもの
にも、本発明は同様に適用することができる。 (3)上記実施形態に言うアイスクリームとは、ソフト
アイスクリームとハードアイスクリームの両方を含んで
おり、また本発明は、ヨーグルトやシャーベット等の他
の冷菓の注出装置全般に広く適用することが可能であ
る。
【図1】 本発明の第1実施形態の全体構造を示す断面
図である。
図である。
【図2】 エアー抜きの動作を示す部分拡大断面図であ
る。
る。
【図3】 電磁開閉弁の制御回路図である。
【図4】 第2実施形態に係る部分拡大断面図である。
【図5】 第3実施形態に係る部分拡大断面図である。
【図6】 第4実施形態に係る部分拡大断面図である。
【図7】 第5実施形態に係り、(A)は栓体を外す動
作を示す断面図、(B)は栓体を閉じる動作を示す断面
図である。
作を示す断面図、(B)は栓体を閉じる動作を示す断面
図である。
【図8】 本発明の第6実施形態の全体構造を示す断面
図である。
図である。
【図9】 タンクの斜視図である。
【図10】 従来例の断面図である。
【図11】 (A)はエアーが残存した状態を示す断面
図であり、(B)は注出開始時の断面図である。
図であり、(B)は注出開始時の断面図である。
A…アイスクリーム B…パック X…ブライン a…
残存エアー 2…冷凍室 12…シリンダ 13…ピス
トン 14…くり抜き孔 20…パック収容室 24…圧力室 25…タンク 51…エアー抜き管 5
2…流出口 53…流入口 55…電磁開閉弁 53A
…流入口 58…逆止弁 61…ねじ孔 62…栓体
71…脚体 73…クリアランス 74…接続口
残存エアー 2…冷凍室 12…シリンダ 13…ピス
トン 14…くり抜き孔 20…パック収容室 24…圧力室 25…タンク 51…エアー抜き管 5
2…流出口 53…流入口 55…電磁開閉弁 53A
…流入口 58…逆止弁 61…ねじ孔 62…栓体
71…脚体 73…クリアランス 74…接続口
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 岩田 務
愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ
キ電機株式会社内
(56)参考文献 特開 平1−160456(JP,A)
特開 昭63−263051(JP,A)
実開 平4−106991(JP,U)
実開 昭49−99890(JP,U)
実開 昭59−576(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A23G 1/00 - 9/30
Claims (6)
- 【請求項1】 ピストンを摺動自由に嵌装したシリンダ
を冷却貯蔵室内に装備し、前記ピストンの一側に冷菓が
収容される収容室を、他側に圧力室をそれぞれ構成し、
この圧力室に作動液体を供給することで冷菓を注出する
ようにした冷菓の注出装置において、 前記圧力室に残存したエアーを抜き取るエアー抜き手段
を具備したことを特徴とする冷菓の注出装置。 - 【請求項2】 前記エアー抜き手段が、前記圧力室から
前記作動液体を貯留したタンクに向けて引き出されたエ
アー抜き管により構成されていることを特徴とする請求
項1記載の冷菓の注出装置。 - 【請求項3】 前記エアー抜き手段が、前記ピストンの
両面を貫通して設けられた開口と、この開口を閉塞可能
な栓体とから構成されていることを特徴とする請求項1
記載の冷菓の注出装置。 - 【請求項4】 前記作動液体を貯留したタンクを、底面
から浮いた状態で前記冷却貯蔵室内に設置したことを特
徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の冷
菓の注出装置。 - 【請求項5】 前記タンクを前記冷却貯蔵室の内壁との
間にクリアランスを設けて設置したことを特徴とする請
求項4記載の冷菓の注出装置。 - 【請求項6】 前記シリンダの圧力室から前記タンクに
向けて圧力室内に残存したエアーを抜き取るべくエアー
抜き管が引き出されており、かつこのエアー抜き管が前
記冷却貯蔵室内に配管されていることを特徴とする請求
項4または請求項5記載の冷菓の注出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12249997A JP3369902B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-05-13 | 冷菓の注出装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-8050 | 1997-01-20 | ||
JP805097 | 1997-01-20 | ||
JP12249997A JP3369902B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-05-13 | 冷菓の注出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10257859A JPH10257859A (ja) | 1998-09-29 |
JP3369902B2 true JP3369902B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=26342484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12249997A Expired - Fee Related JP3369902B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-05-13 | 冷菓の注出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3369902B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP12249997A patent/JP3369902B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10257859A (ja) | 1998-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3369983B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
KR20060027592A (ko) | 냉장고 저장용기의 탈기장치 | |
JP3369902B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3630515B2 (ja) | 冷菓注出装置及びその注出用作動流体の冷却方法 | |
JP3369912B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3699247B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3270702B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3369903B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JPH11109A (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3402445B2 (ja) | 冷菓注出用シリンダ | |
JP3741846B2 (ja) | 冷菓注出装置の注出口構造 | |
JP3741828B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JPH11110A (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3369917B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JPH1146692A (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3369886B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3484311B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3369868B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3630575B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JPH11225682A (ja) | 冷菓注出装置 | |
JP2000270778A (ja) | 冷菓注出装置の注出部構造 | |
JPH10201424A (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JP3745736B2 (ja) | 冷菓注出用シリンダ | |
JP3745733B2 (ja) | 冷菓の注出装置 | |
JPH11225683A (ja) | 冷菓注出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |