JP3369912B2 - 冷菓の注出装置 - Google Patents

冷菓の注出装置

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JP3369912B2
JP3369912B2 JP17609397A JP17609397A JP3369912B2 JP 3369912 B2 JP3369912 B2 JP 3369912B2 JP 17609397 A JP17609397 A JP 17609397A JP 17609397 A JP17609397 A JP 17609397A JP 3369912 B2 JP3369912 B2 JP 3369912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイスクリームや
ヨーグルト等の冷菓の注出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来アイスクリームディスペンサとし
て、図10に示すようなものが知られている。これは、
冷却器101を備えた冷凍室102の扉103の裏面側
に、注出用シリンダ104が縦向きに取り付けられる一
方、冷凍室102の奥側にブライン(不凍液)xを貯留
したタンク105が装備され、ピストン106の下面側
に設けられた圧力室107と上記のタンク105とが、
可逆ポンプ108を介設したブライン流路109で接続
されている。また、ピストン106の上面側の収容室1
10にはアイスクリームのパックBが収容されて、その
取出口Cがコック111付きの注出部112と接続され
ている。そして、コック111を開くとともに図示しな
い注出スイッチをオンすると、可逆ポンプ108が正転
駆動されてブラインxが圧力室107に供給され、ピス
トン106が加圧されることでパックBが圧縮されて、
パックB内のアイスクリームが注出される。注出を終了
する場合は、注出スイッチをオフにして可逆ポンプ10
8を停止し、それとともにコック111を閉じるように
なっている。なお、パックB内のアイスクリームを使い
切ったら、可逆ポンプ108を逆転駆動することでブラ
インxをタンク105側に吸引し、それに伴いピストン
106を下降させて収容室110を広げ、新たなパック
Bと入れ替えることが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでアイスクリー
ムの注出を終了する場合には、上記のように可逆ポンプ
108を停止してブラインxの圧力室107への供給を
停止するのであるが、加圧されたブラインxがなお残圧
を保持した状態にあり、ピストン106を介してパック
Bが圧縮される。そのため、可逆ポンプ108を停止す
ることに続いてコック111を閉じる場合に、上記の残
圧により抵抗を受けてコック111を閉じるのにかなり
の力を要していた。またコック111を閉じたのちも注
出部112等には残圧が加わることになるので、それら
の構成部品の耐久性を考慮した場合に芳しくなく、さら
に次回の注出を行う場合に、可逆ポンプ108が起動す
る前にコック111を開いただけでアイスクリームが注
出されるといった数々の問題があった。また機種によっ
ては、可逆モータの正転時間を一定に定める、すなわち
定量注出を行う機能を備えたものもあるが、可逆モータ
が停止してもなお残圧により注出が継続され、正確が定
量注出ができないという問題もあった。本発明は上記の
ような事情に基づいて完成されたものであって、その目
的は、冷菓の注出を終了すべく作動流体の供給が停止さ
れたのち注出用シリンダに残圧が掛からないようにする
ところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、冷却貯蔵室内に注
出用シリンダを装備して、この注出用シリンダのピスト
ンの一側に設けられた冷菓の収容室を注出部に接続し、
前記ピストンの他側の圧力室に流体供給手段により作動
流体を供給して加圧することにより、前記注出部から冷
菓を注出するようにした冷菓の注出装置において、前記
流体供給手段により作動流体が前記圧力室に供給されて
その供給が停止されると、それに引き続いて作動流体を
前記圧力室から吸引する減圧手段を設けた構成としたと
ころに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記流体供給手段が、正方向の駆動により作動流体
を前記圧力室に供給し、逆方向の駆動により作動流体を
前記圧力室から吸引する可逆ポンプであって、前記減圧
手段が、この可逆ポンプが正方向に駆動されて停止する
と、それに引き続いて可逆ポンプを所定時間逆方向に駆
動させるポンプ駆動制御手段により構成されているとこ
ろに特徴を有する。請求項3の発明は、請求項1または
請求項2の発明において、前記流体供給手段が、作動流
体を予め定められた時間だけ前記圧力室に供給する機能
を備えている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>冷菓を注出すべく作動流体が圧力室
に供給され、その供給が停止すると、それに引き続いて
圧力室の作動流体が吸引される。これにより圧力室が減
圧されて残圧が除去される。そのため、例えば注出部に
設けられた開閉弁を閉弁する場合に、残圧による抵抗を
受けることがないため操作が容易にでき、次回の注出時
において開閉弁を開いた際に、残圧により不用意に冷菓
が注出されることも防止できる。また、残圧が掛からな
くなることで注出用シリンダや注出部の構成部品の耐久
性が向上し、もって装置の信頼性を高めることができ
る。
【0007】<請求項2の発明>冷菓を注出すべく可逆
ポンプが正方向の駆動されて作動流体が圧力室に供給さ
れ、注出の終了に伴い可逆ポンプが停止すると、引き続
いて可逆ポンプが所定時間逆方向に駆動されて作動流体
が圧力室から吸引される。これにより残圧が除去され
る。 <請求項3の発明>作動流体が予め定められた時間ずつ
圧力室に供給される、すなわち定量注出が行われる場合
に、作動流体の供給が停止したのち作動流体が圧力室か
ら吸引されて、残圧が除去される。これにより、冷菓が
余分に注出されることが阻止されて、正確な定量注出を
行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明をアイスクリームデ
ィスペンサに適用した実施形態を添付図面に基づいて説
明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
3により説明する。まず図1によって全体構造を説明す
る。符号1は断熱箱体からなる冷凍庫であって、内部が
冷凍室2となっており、前面には開閉可能な断熱扉3が
設けられている。冷凍庫1の底部側には機械室5が設け
られ、脚片6を介して設置されている。冷凍室2の天井
部分には、機械室5内に装備された冷凍機7と接続され
た冷却器8と、庫内ファン9とが装備されており、冷凍
室2の奥面に設けられたダクト10を介して吸引された
庫内空気が、冷却器8を通過する間に熱交換されて冷気
が生成され、その冷気が庫内ファン9によって冷凍室2
内に循環供給されるようになっている。これにより冷凍
室2内は、アイスクリームAが注出可能な状態を維持し
つつ冷却保存されるような冷却温度に維持される。
【0009】上記した断熱扉3の内面側には注出用シリ
ンダ11が縦向きに取り付けられている。この注出用シ
リンダ11は、シリンダ12内にピストン13が緊密に
かつ摺動自由に嵌装された構造であり、作動流体はブラ
インX(不凍液)となっている。ピストン13の上面側
にはパック収容室20が形成され、このパック収容室2
0の断熱扉3と対応する壁面には上縁から縦向きのU溝
21が切られている。したがってパック収容室20内に
は、アイスクリームAの封入された伸縮性を有するパッ
クBが、その取出口CをU溝21に嵌めつつ収納可能と
されている。パック収容室20の上端には、キャップ2
2が着脱可能に被着されている。ピストン13の下面側
には、ブラインXが給排される圧力室24が形成される
ようになっている。上記のような構造の注出用シリンダ
11が、断熱扉3の裏面側にヒンジ16を介して設けら
れた支持板17上に載せられて固定され、また長さ方向
の途中位置を同じく断熱扉3の裏面側に設けられた2本
のベルト18で抱かれるようにして、上記のように縦向
きに取り付けられている。
【0010】冷凍室2の底面の奥面側にはブラインXを
貯留するタンク25が装備されている。このタンク25
と圧力室24の底面にはそれぞれポート26,27が開
口され、両ポート26,27間が、機械室5内に配管さ
れたブライン流路28で接続されており、ブライン流路
28の途中には、正逆両方向に駆動する可逆ポンプ29
が介設されている。すなわち、可逆ポンプ29を正方向
に駆動すると、タンク25内のブラインXが注出用シリ
ンダ11の圧力室24に供給され、一方、逆方向に駆動
すると、圧力室24内のブラインXがタンク25側に還
流されるようになっている。なお、圧力室24とタンク
25との間は、別のエアー抜き管30で接続されてお
り、そこに介設された電磁弁31は常には閉じられてい
る。また、ブライン流路28と、エアー抜き管30にお
ける圧力室24と接続される側の端部は、断熱扉3が開
かれて注出用シリンダ11が庫外に移動してもなお接続
状態が維持されるように、余裕を持った長さが取られて
いる。
【0011】断熱扉3には、アイスクリームAの注出部
35が設けられている。詳細には、断熱扉3に形成され
た取付孔36内に、前面を閉鎖した筒体37が断熱扉3
の前方に突出して嵌着され、その中にT字管38がクリ
アランスを持って嵌装されて、その横管の開口がパック
Bの取出口Cと接続可能とされている。また、縦管の上
下両端はそれぞれ筒体37を貫通して上下に突出してお
り、下端が注出口40となっているとともに、上端側に
注出コック41が装備されている。注出コック41はレ
バー42の回動操作によってスピゴット43を上げ下げ
するものであって、レバー42を図1の鎖線位置から実
線位置に回動することにより注出口40が開放されるよ
うになっている。
【0012】また、断熱扉3の表面における注出部35
の上方位置には、上記したブライン供給用の可逆ポンプ
29のモータ50(図2参照)の正方向の起動とその停
止とを制御する常開式のマイクロスイッチからなる注出
スイッチ45が設けられている。そして、注出コック4
1のスピゴット43には操作板46が設けられており、
注出口40を開口すべくスピゴット43が上昇操作され
ると、操作板46がアクチュエータを押圧して注出スイ
ッチ45をオンさせる設定となっている。なお、断熱扉
3の前面における注出部35の下方位置には、アイスク
リームAを入れる容器を載せる載置台48が設けられて
いる。
【0013】さて、この実施形態では、注出用シリンダ
11の残圧を除去する手段が講じられている。これは、
アイスクリームAを注出すべく可逆ポンプ29が正方向
に駆動され、その可逆ポンプ29が停止したのち、可逆
ポンプ29が所定時間逆転駆動されるようになってい
る。そのため、図2に示すようにマイクロコンピュータ
を搭載した制御部51を有している。この制御部51の
入力側には、上記した注出スイッチ45が接続されてい
る。制御部51にはポンプ逆転タイマ52が装備されて
おり、ポンプモータ50の逆転時間を予め設定し得るよ
うになっている。制御部51の出力側には、モータ駆動
制御部53を介してポンプモータ50が接続されてい
る。
【0014】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその作用を説明する。制御部51では、図3
のフローチャートに示す手動注出ルーチンが実行され
る。アイスクリームAを注出するには、載置台48に図
示しない容器を置き、注出コック41のレバー42を図
1の実線位置に回動して注出口40を開く。それに伴い
注出スイッチ45がオンするので、図3のステップS1
が「YES」となってステップS2においてポンプモー
タ50が正転し、すなわち可逆ポンプ29が正方向に駆
動される。そうすると図1の実線の矢線に示すように、
タンク25内のブラインXが汲み上げられて注出用シリ
ンダ11の圧力室24内に供給されて加圧される。これ
によりピストン13が上昇してパックBが圧縮され、パ
ックBの取出口CからアイスクリームAが流出し、注出
口40から容器内に注出される。
【0015】適量が注出されたら、注出コック41のレ
バー42を図1の鎖線位置に回動すると、注出スイッチ
45がオフとなってステップS3が「YES」となり、
ステップS4においてポンプモータ50すなわち可逆ポ
ンプ29が停止し、注出が終了する。また、ステップS
5においてポンプ逆転タイマ52が起動するとともに、
ステップS6においてポンプモータ50が逆転し、すな
わち可逆ポンプ29が逆方向に駆動される。これによ
り、圧力室24内のブラインXがタンク25側に吸引さ
れて圧力室24内が減圧され、すなわち残圧が除去され
る。所定時間が経過すると、ステップS7が「YES」
となって、ステップS8においてポンプモータ50すな
わち可逆ポンプ29が停止する。これに続いて注出口4
0も閉じられる。以上の繰り返しにより、アイスクリー
ムAが順次に注出される。
【0016】注出が進んでパックB内のアイスクリーム
Aを使い切ると、新たなパックBと交換される。その場
合は、断熱扉3を開けて注出用シリンダ11を庫外に出
し、図示しないパック交換スイッチをオンすると、可逆
ポンプ29が逆方向に駆動されることで、図1の破線の
矢線に示すように、注出用シリンダ11の圧力室24内
のブラインXが吸引されてタンク25内に戻される。こ
れにより圧力室24内が負圧に傾くことでピストン13
が下降し、パック収容室20が大きく広がる。そうした
らキャップ22を外し、使用済みのパックBを取り出し
て、それに代わって新たなパックBを収容することで、
再度注出操作が可能となる。
【0017】このように第1実施形態によれば、注出の
終了に伴い可逆ポンプ29が停止すると、引き続いて可
逆ポンプ29が所定時間逆方向に駆動されてブラインX
が圧力室24から吸引され、これにより残圧が除去され
る。したがって、注出コック41を閉じる場合に抵抗が
小さくて容易にでき、また次回の注出時において注出コ
ック41を開いたときに、残圧により不用意にアイスク
リームAが出てくることも防止される。また、残圧が掛
からなくなることで注出用シリンダ11や注出部35の
構成部品の耐久性が向上し、もって装置の信頼性を高め
ることができる。
【0018】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図4及び図5によって説明する。この第2実施形
態では、アイスクリームを所定量ずつ注出する、すなわ
ち定量注出の機能を備えたアイスクリームディスペンサ
を例示している。この第2実施形態では、図4に示すよ
うに、制御部51Aに、第1実施形態と同様のポンプ逆
転タイマ52に加え、定量注出タイマ55が装備されて
いる。この定量注出タイマ55はポンプモータ50の正
転時間を予め設定できるようになっている。なお注出ス
イッチ45は、定量注出のトリガとして機能する。その
他の構造は第1実施形態と同様である。
【0019】続いて第2実施形態の作用を説明する。制
御部51Aでは、図5のフローチャートに示す定量注出
ルーチンIが実行される。すなわち、注出コック41を
開くと注出スイッチ45がオンするので、図5のステッ
プS11が「YES」となって、ステップS12におい
て定量注出タイマ55が起動するとともに、ステップS
13においてポンプモータ50が正転し、すなわち可逆
ポンプ29が正方向に駆動される。これにより、タンク
25内のブラインXが注出用シリンダ11の圧力室24
内に供給されて加圧され、アイスクリームAが注出口4
0から容器内に注出される。
【0020】所定時間が経過したら、ステップS14が
「YES」となるため、ステップS15においてポンプ
モータ50すなわち可逆ポンプ29が停止し、注出が終
了する。また、ステップS16においてポンプ逆転タイ
マ52が起動するとともに、ステップS17においてポ
ンプモータ50が逆転し、すなわち可逆ポンプ29が逆
方向に駆動される。これにより、圧力室24内のブライ
ンXがタンク25側に吸引されて圧力室24内が減圧さ
れ、すなわち残圧が除去される。所定時間が経過する
と、ステップS18が「YES」となって、ステップS
19においてポンプモータ50すなわち可逆ポンプ29
が停止する。そののち、注出コック41が手動により閉
じられる。以上のように注出コック41の開放操作をト
リガとして、アイスクリームAの定量注出が順次に行わ
れる。この第2実施形態によれば、上記した第1実施形
態の利点に加え、定量注出が終了したのち可逆ポンプ2
9が逆転駆動されて残圧が除去されるので、アイスクリ
ームAが余分に注出されることが阻止されて、正確な定
量注出を行うことができる。
【0021】<第3実施形態>本発明の第3実施形態を
図6ないし図9によって説明する。この第3実施形態で
は、手動注出と定量注出の切り換え機能を備えたアイス
クリームディスペンサを例示している。そのため、図6
に示すように、断熱扉3の表面等に設けられた操作パネ
ル61には、定量注出スイッチ62が設けられている。
また操作パネル61には表示部63が設けられ、この表
示部63には詳しくは後記するように、手動注出時には
庫内温度が表示されるとともに、定量注出時には定量注
出時間が表示され、かつこの表示時間はカウントダウン
されるようになっている。制御部51Bの入力側には、
注出コック41と連動する上記の注出スイッチ45に加
え、操作パネル61に設けられた定量注出スイッチ62
が接続されている。また制御部51Bには、上記したポ
ンプ逆転タイマ52と定量注出タイマ55に加え、ポン
プ停止タイマ56が装備されている。各タイマ52,5
5及び56には予め定められた時間が設定される。
【0022】続いて第3実施形態の作用を説明する。制
御部51Bでは、図8及び図9のフローチャートに示す
プログラムが実行される。まず、図8のメインルーチン
において、ステップS21で定量注出スイッチ62がオ
ンであるか否かが判別され、定量注出スイッチ62がオ
フであればステップS1が「NO」となって、ステップ
S22の手動注出ルーチンが実行される。また、このと
きは、操作パネル61に設けられた表示部63では、庫
内温度が表示される。手動注出ルーチンは、前記第1実
施形態に示したと同様であるので、改めて説明すること
は省略する。ここでも、注出の終了に当たって可逆ポン
プ29が停止すると、引き続いて可逆ポンプ29が所定
時間逆方向に駆動されてブラインXが圧力室24から吸
引され、残圧が除去される。
【0023】一方、定量注出スイッチ62がオンである
と、ステップS21が「YES」となって、ステップS
23の定量注出ルーチンIIが実行されるとともに、表示
部63に注出時間が表示される。この定量注出ルーチン
IIは、図9のフローチャートに示すとおりである。すな
わち、注出コック41を開くと、注出スイッチ45がオ
ンするので、図9のステップS31が「YES」となっ
て、ステップS32において定量注出タイマ55が起動
する。続いてステップS33において表示部63の時間
表示のカウントダウンが開始されるとともに、ステップ
S34においてポンプモータ50が正転し、すなわち可
逆ポンプ29が正方向に駆動される。これにより、タン
ク25内のブラインXが注出用シリンダ11の圧力室2
4内に供給されて加圧され、アイスクリームAが注出口
40から容器内に注出される。
【0024】所定時間が経過したら、ステップS35が
「YES」となるため、ステップS36においてポンプ
停止タイマ56が起動するとともに、ステップS37に
おいてポンプモータ50すなわち可逆ポンプ29が停止
し、注出が停止する。所定の停止時間が経過したら、ス
テップS38が「YES」となるので、ステップS39
においてポンプ逆転タイマ52が起動するとともに、ス
テップS40においてポンプモータ50が逆転し、すな
わち可逆ポンプ29が逆方向に駆動される。これによ
り、圧力室24内のブラインXがタンク25側に吸引さ
れて圧力室24内が減圧され、すなわち残圧が除去され
る。所定時間が経過すると、ステップS41が「YE
S」となって、ステップS42においてポンプモータ5
0すなわち可逆ポンプ29が停止する。そののち、注出
コック41が手動により閉じられる。以上のように注出
コック41の開放操作をトリガとして、アイスクリーム
Aの定量注出が順次に行われる。
【0025】なお上記では、定量注出タイマ55に設定
される時間が一定である場合を例示したが、注出時間の
設定操作部を設けて設定時間を数段階に分けて選択した
り、あるいは無段階に調整できるようにしてもよい。ま
た、ポンプ停止タイマ56とポンプ逆転タイマ52の設
定時間は、定量注出タイマ55の設定時間に拘らず一定
に設定されていてもよいし、あるいは定量注出タイマ5
5の設定時間に応じて自動的に設定変更されるようにな
っていてもよい。
【0026】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では、可逆ポンプの駆動を正逆切り
換えることによりブラインの供給と吸引とを切り換える
ようになっているが、一方向にのみ駆動されるポンプを
用いる一方、電磁弁の開閉切り換え等を介して往路と復
路に切り換えられるようなブライン流路を採用したもの
にも、本発明は同様に適用することができる。
【0027】(2)また本発明は、注出用シリンダの作
動流体としてブライン以外の他の液体を用いたもの、あ
るいはエアーを用いたものにも同様に適用することがで
きる。 (3)上記実施形態に言うアイスクリームとは、ソフト
アイスクリームとハードアイスクリームの両方を含んで
おり、また本発明は、ヨーグルトやシャーベット等の他
の冷菓の注出装置全般に広く適用することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るアイスクリーム
ディスペンサの全体構造を示す断面図
【図2】 制御機構のブロック図
【図3】 手動注出ルーチンのフローチャート
【図4】 第2実施形態に係る制御機構のブロック図
【図5】 定量注出ルーチンI のフローチャート
【図6】 第3実施形態に係る操作パネルの概略正面図
【図7】 その制御機構のブロック図
【図8】 メインルーチンのフローチャート
【図9】 定量注出ルーチンIIのフローチャート
【図10】 従来のアイスクリームディスペンサの断面
【符号の説明】
A…アイスクリーム B…パック X…ブライン 2…
冷凍室 3…断熱扉 11…注出用シリンダ 13…ピストン 20…パック
収容室 24…圧力室 25…タンク 29…可逆ポンプ 50…ポンプモータ
51…制御部 52…ポンプ逆転タイマ 53…モー
タ駆動制御部 51A…制御部 55…定量注出タイマ
51B…制御部 56…ポンプ停止タイマ 62…定
量注出スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 岩田 務 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−297354(JP,A) 実開 昭55−51170(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 1/00 - 9/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却貯蔵室内に注出用シリンダを装備し
    て、この注出用シリンダのピストンの一側に設けられた
    冷菓の収容室を注出部に接続し、前記ピストンの他側の
    圧力室に流体供給手段により作動流体を供給して加圧す
    ることにより、前記注出部から冷菓を注出するようにし
    た冷菓の注出装置において、 前記流体供給手段により作動流体が前記圧力室に供給さ
    れてその供給が停止されると、それに引き続いて作動流
    体を前記圧力室から吸引する減圧手段を設けたことを特
    徴とする冷菓の注出装置。
  2. 【請求項2】 前記流体供給手段が、正方向の駆動によ
    り作動流体を前記圧力室に供給し、逆方向の駆動により
    作動流体を前記圧力室から吸引する可逆ポンプであっ
    て、前記減圧手段が、この可逆ポンプが正方向に駆動さ
    れて停止すると、それに引き続いて可逆ポンプを所定時
    間逆方向に駆動させるポンプ駆動制御手段により構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の冷菓の注出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記流体供給手段が、作動流体を予め定
    められた時間だけ前記圧力室に供給する機能を備えてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷菓
    の注出装置。
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