JP3369887B2 - 冷菓の注出装置 - Google Patents

冷菓の注出装置

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JP3369887B2 JP00804997A JP804997A JP3369887B2 JP 3369887 B2 JP3369887 B2 JP 3369887B2 JP 00804997 A JP00804997 A JP 00804997A JP 804997 A JP804997 A JP 804997A JP 3369887 B2 JP3369887 B2 JP 3369887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイスクリームや
ヨーグルト等の冷菓を注出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来アイスクリームの注出装置として図
8に示すようなものが知られている。このものは、冷却
器81の装備された冷凍室82内に、シリンダ83内に
ピストン84を摺動自由に嵌装した流体圧シリンダ85
が縦向きに設けられ、シリンダ83の上端の開口にキャ
ップ86が着脱可能に取り付けられることで、ピストン
84の上面側にアイスクリームのパックBが収容される
収容室87が構成され、注出コック88を備えた注出部
89と接続されているとともに、ピストン84の下面側
が圧力室90とされている。そして、ポンプ91を駆動
して作動流体xをタンク92から圧力室90に供給する
と、ピストン84が上昇してパックBが圧縮され、注出
コック88を開くことでパックB内のアイスクリームが
注出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パックB内
のアイスクリームを使い切って新たなパックBと入れ替
える際には、キャップ86をそのつど開け閉めする必要
があるので、キャップ86を閉め忘れたり、完全に閉じ
てない状態に止め置かれることがあり得る。このような
状態で加圧動作が行われると、パックBがそのまま、あ
るいはキャップ86を飛ばしつつシリンダ83から押し
出されてしまう結果を招く。そうすると、アイスクリー
ムがパックBから洩れ出る等によって商品価値を損ねた
り、冷凍室82内を汚してしまうという不具合があっ
た。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたも
のであって、その目的は、キャップが閉じていない状態
で加圧動作を行うことを防止するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、シリンダ内にピス
トンを摺動自由に嵌装してなる流体圧シリンダを冷却貯
蔵室内に装備し、前記ピストンの一側におけるシリンダ
の開放端にキャップを着脱可能に装着することで冷菓が
収容される収容室を構成し、前記ピストンの他側に加圧
機器により作動流体を供給することで冷菓を注出するよ
うにした冷菓の注出装置において、前記キャップは、前
記シリンダの開放端に嵌められて所定位置まで回転され
ることで正規に閉鎖するようになっており、前記キャッ
プとシリンダとには、このキャップが正規の閉鎖位置に
至った場合に互いに対向して作動してこのキャップが正
規の閉鎖位置に装着されたことを検知するスイッチ手段
が設けられている構成としたところに特徴を有する。請
求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記
スイッチ手段がキャップが正規の閉鎖位置に装着された
ことを検知したことを条件に前記加圧機器の起動を許容
する制御手段が設けられているところに特徴を有する。
【0005】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、前記シリンダには、開放端縁
から軸線方向に延出したのち周方向に屈曲した係止溝が
形成される一方、前記キャップにはその係止溝に挿入可
能なピンが立てられ、このキャップは、ピンを係止溝に
挿入しつつシリンダの開放端に嵌合したのち回動するこ
とで抜け止め状態に装着されるようになっており、前記
スイッチ手段は、前記ピンが係止溝の屈曲部の先端に達
するまでキャップが回動されたところで互いに対向して
作動するようになっているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明> キャップが正規の閉鎖位置に装着されると、これがスイ
ッチ手段により検知される。したがって、例えばキャッ
プが正規の閉鎖位置に装着されるまでは警告を発するよ
うな手段を講じておけば、キャップが閉じていない状態
で加圧動作を行うことを防止することができる。 <請求項2の発明> キャップが正規の閉鎖位置に装着されていない間は、加
圧機器の起動操作をしても起動することができない。 <請求項3の発明> キャップは、ピンを係止溝に挿入しつつシリンダの開放
端に嵌合したのち回動することで抜け止め状態に装着さ
れる。このときスイッチ手段によってキャップが正規に
装着されたことが検知される。キャップの着脱操作自体
が簡単にできることに加え、キャップの位置決めが正確
になされるので、正規に装着されたことの検知を確実に
行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をアイスクリームデ
ィスペンサに適用した実施形態を添付図面に基づいて説
明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
5により説明する。まず、図1によって全体構造を説明
する。符号1は断熱箱体からなる冷凍庫であって、内部
が冷凍室2となっており、前面には開閉可能な断熱扉3
が設けられている。冷凍庫1の底部側には機械室5が設
けられ、脚片6を介して設置されている。冷凍室2の天
井部分には、冷却器8と庫内ファン9とが装備されてお
り、冷凍室2の奥面に設けられたダクト10を介して吸
引された庫内空気が、冷却器8を通過する間に熱交換さ
れて冷気が生成され、その冷気が庫内ファン9によって
冷凍室2内に循環供給されるようになっている。なお冷
却器8は、機械室5内に装備された圧縮機、凝縮器等と
接続されて周知の冷凍サイクルを構成しており、また冷
凍室2内は、アイスクリームAが注出可能な状態を維持
しつつ冷却保存されるような冷却温度に維持される。
【0008】冷凍室2内の前面側には流体圧シリンダ1
1が縦向きに配設されている。この流体圧シリンダ11
は、シリンダ12内にピストン13が緊密にかつ摺動自
由に嵌装されたものであって、作動流体はブラインX
(不凍液)となっている。シリンダ12の上端にはキャ
ップ22が着脱可能に被着され、ピストン13の上面と
の間にパック収容室20が構成されるとともに、ピスト
ン13の下面側にブラインXが給排される圧力室24が
構成されるようになっている。
【0009】上記のキャップ22の装着部分の構造を図
2〜図4によって詳細に説明するキャップ22は、図2
に示すように、シリンダ12の上端部内に嵌合可能な厚
肉の円盤部51の下面に、円錐台部52を下向きに連設
した形状となっており、キャップ22の上面には取っ手
53が設けられている。キャップ22の円盤部51の外
周面とシリンダ12の内周面との間には所定寸法のクリ
アランスが設けられている。これは、円盤部51すなわ
ちキャップ22をシリンダ12に嵌合する操作を円滑に
行うためであり、またクリアランスの寸法は、キャップ
22がシリンダ12内において直径方向を軸としてがた
つきを生じない程度に抑えられている。
【0010】キャップ22の円盤部51の外周面には、
2本のピン55が180度間隔を開けて突設されてい
る。一方、シリンダ12には、上記のピン55が挿入さ
れる2本の係止溝56が同角度間隔を開けて形成されて
いる。この係止溝56はJスロットと称されるものであ
って、シリンダ12の上縁から下方に向けて切られた縦
溝57と、この縦溝57の下端から円周方向の一方向
(図2の上面から見て時計回り方向)に向けて切られた
横溝58とを連設した形状となっており、流体圧シリン
ダ11を正面(図1の左側)から見た場合の左右両側に
点対称に形成されている。したがって、このキャップ2
2は、両ピン51を対応する係止溝56における縦溝5
7の入り口に合わせて押し込んだのち、各ピン55を横
溝58側に回らせつつ図3の時計回り方向に回動させる
ことで抜け止め状態に装着され、図4に示すように、ピ
ン55が横溝58の奥端に突き当たったところが正規の
閉鎖位置となっている。
【0011】シリンダ12の背面側の上端部分には、L
型ブラケット60を介してリードスイッチ61が取り付
けられており、一方、キャップ22の上面の外周縁から
はブラケット62が径方向に突出して設けられ、そのブ
ラケット62の先端の下面にマグネット63が取り付け
られている。そして、キャップ22が上記した正規の閉
鎖位置に装着された場合に、マグネット63がリードス
イッチ61の直上に達し、これによりリードスイッチ6
1をオンさせる設定となっている。
【0012】なお、シリンダ12における断熱扉3と対
応する壁面には、上縁から縦向きのU溝21が切られて
いる。したがってパック収容室20内には、アイスクリ
ームAの封入された伸縮性を有するパックBが、その取
出口CをU溝21に嵌めつつ収納可能とされている。上
記のような構造の流体圧シリンダ11が、図1に示すよ
うに、断熱扉3の裏面側にヒンジ16を介して設けられ
た支持板17上に載せられて固定され、また長さ方向の
途中位置を同じく断熱扉3の裏面側に設けられた2本の
ベルト18で抱かれるようにして、上記のように縦向き
に配設されている。
【0013】また冷凍室2の底面の奥面側にはブライン
Xを貯留するタンク25が装備されている。このタンク
25と圧力室24の底面にはそれぞれポート26,27
が開口され、両ポート26,27間が、機械室5内に配
管されたブライン流路28で接続されている。詳細に
は、このブライン流路28には、ベーンポンプ等からな
る加圧ポンプ29が介設されているとともに、4個の電
磁弁SV1〜SV4が備えられて流路が2系統に切り換
え可能とされている。すなわち、第1電磁弁SV1と第
3電磁弁SV3を開放し、第2電磁弁SV2と第4電磁
弁SV4を閉鎖した状態で加圧ポンプ29が駆動される
と、タンク25内のブラインXが流体圧シリンダ11の
圧力室24に供給され、一方、第2電磁弁SV2と第4
電磁弁SV4を開放し、第1電磁弁SV1と第3電磁弁
SV3を閉鎖した状態で加圧ポンプ29が駆動される
と、圧力室24内のブラインXがタンク25側に還流さ
れるようになっている。なお、圧力室24とタンク25
との間は、別のエアー抜き管30で接続されており、そ
こに介設された電磁弁SV5は常には閉じられている。
また、機械室5の天井部分にはドレンパン32が設けら
れ、上記のブライン流路28には流量センサ33が介設
されている。
【0014】断熱扉3には、アイスクリームAの注出部
35が設けられている。詳細には、断熱扉3に形成され
た取付孔36内に、前面を閉鎖した筒体37が断熱扉3
の前方に突出して嵌着され、その中にT字管38がクリ
アランスを持って嵌装されて、その横管の開口がパック
Bの取出口Cと接続されている。また、縦管の上下両端
はそれぞれ筒体37を貫通して上下に突出しており、下
端が注出口40となっているとともに、上端側に注出コ
ック41が装備されている。注出コック41はレバー4
2の回動操作によって弁体43を上げ下げするものであ
って、レバー42を図1の鎖線位置から実線位置に回動
することにより注出口40が開放されるようになってい
る。
【0015】また、断熱扉3の表面における注出部35
の上方位置には、上記したブライン供給用の加圧ポンプ
29のモータPM(図5参照)の起動とその停止とを制
御する常開式のマイクロスイッチ45が設けられてい
る。そして、注出コック41の弁体43には操作板46
が設けられており、注出口40を開口すべく弁体43が
上昇操作されると、操作板46がアクチュエータを押圧
してマイクロスイッチ45をオンさせる設定となってい
る。このマイクロスイッチ45と、上記したキャップ2
2の装着部分においてシリンダ12に設けられたリード
スイッチ61とが、図5に示すように、ポンプモータP
Mへの電流供給路に直列に配設されている。なお、断熱
扉3の前面における注出部35の下方位置には、アイス
クリームAを入れる容器を載せる載置台48が設けられ
ている。
【0016】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその作動を説明する。アイスクリームAのパ
ックBを流体圧シリンダ11の収容室20に収容するに
は、まずピストン13を下端位置まで下降させて収容室
20を広げておき、断熱扉3を開けて流体圧シリンダ1
1を冷凍室2の外に出し、キャップ22を外す。そし
て、新たなパックBを、その取出口CをU溝21に嵌め
つつ収容室20に入れる。
【0017】続いて収容室20の上面にキャップ22が
被せられるのであって、既述したように、キャップ22
はまず両ピン55を対応する係止溝56における縦溝5
7の入り口に合わせて押し込まれる。この状態では、図
3(A)に示すように、マグネット63はリードスイッ
チ61から離間しており、未だオフのままである。続い
てキャップ22が、各ピン55を横溝58側に回らせつ
つ図3(A)の矢線方向に回動され、ピン55が横溝5
8の奥端に突き当たるまで回動されて停止される。この
位置が正規の閉鎖位置であって、ここでは、図3(B)
及び図4に示すように、マグネット63がリードスイッ
チ61の直上に達することで、リードスイッチ61が図
5の鎖線に示すようにオンされる。キャップ22の装着
動作を忘れたり、あるいはキャップ22が縦溝57に沿
って押し込まれたままの状態や、正規位置まで完全に回
動されていない状態に止め置かれた場合には、リードス
イッチ61は、図5の実線に示すようにオフのままとな
る。そして、キャップ22の装着操作が終わったのち、
断熱扉3を閉じることで注出操作が可能となる。
【0018】注出操作は以下のようにして行われる。ま
ずブライン流路28の電磁弁SV1〜SV4は、タンク
25から圧力室24に向かう流路を構成するように開閉
制御されている。アイスクリームAを注出するには、載
置台48に図示しない容器を置き、注出コック41のレ
バー42を図1の実線位置に回動して注出口40を開
く。そうするとマイクロスイッチ45をオンするので、
キャップ22が正規に被着されており、すなわちリード
スイッチ61がオンとなっておれば、ポンプモータPM
を介して加圧ポンプ29が駆動される。そうすると、図
1の実線の矢線に示すように、タンク25内のブライン
Xが汲み上げられて流体圧シリンダ11の圧力室24内
に供給されて加圧される。これによりピストン13が上
昇してパックBが圧縮され、パックBの取出口Cからア
イスクリームAが流出し、注出口40から容器内に注出
される。適量が注出されたら、注出コック41のレバー
42を図1の鎖線位置に回動すると、マイクロスイッチ
45がオフとなって加圧ポンプ29が停止し、また注出
口40が閉じられて注出が停止される。
【0019】一方、キャップ22が正規に被着されてい
ない場合は、リードスイッチ61がオフのままであるか
ら、上記のように注出コック41を開放してマイクロス
イッチ45がオンしたとしても、ポンプモータPMすな
わち加圧ポンプ29は起動されない。したがって、キャ
ップ22の装着をし忘れたり、装着が不十分な状態での
加圧動作は行われず、パックBがそのまま、あるいはキ
ャップ22を飛ばしつつシリンダ12から押し出されて
しまうといった事態を招くおそれがない。また、注出コ
ック41を開放操作したにも拘らずアイスクリームAの
注出が行われないので、これをもってキャップ22の装
着に不備のあることを知ることができ、そうしたら断熱
扉3を開けてキャップ22を装着し直せばよい。
【0020】注出が進んでパックB内のアイスクリーム
Aを使い切ると、新たなパックBと交換される。その場
合は以下のようにして行う。図示しないパック交換スイ
ッチをオンすると、ブライン流路28の各電磁弁SV1
〜SV4が注出時とは逆の開閉態様に切り替わるととも
に、加圧ポンプ29が駆動される。そうすると、図1の
破線の矢線に示すように、流体圧シリンダ11の圧力室
24内のブラインXが吸引されてタンク25内に戻され
る。これにより圧力室24内が負圧に傾くことでピスト
ン13が下降し、パック収容室20が大きく広がる。そ
うしたら、断熱扉3を開けるとともにキャップ22を外
し、使用済みのパックBを取り出して、それに代わって
新たなパックBを収容してキャップ22を再度被せる。
その際、キャップ22の被着が完全でないと、リードス
イッチ61がオフのままで、引き続く注出操作時におい
て加圧動作ができないことは上記と同様である。
【0021】以上説明したように本第1実施形態によれ
ば、キャップ22が正規に装着されていない限りは、加
圧ポンプ29が起動できず加圧動作を行うことができな
い。そのためキャップ22が飛ばされたり、パックBが
シリンダ12から押し出される事態が発生することが防
止され、冷凍室2の天井面に配された庫内ファン8のカ
バー65やドレンパン67に損傷を与えるおそれがな
い。またアイスクリームAがパックBから洩れ出る等に
よって商品価値を損ねたり、冷凍室2内を汚してしまう
といったこともない。また、キャップ22の装着構造を
Jスロット状の係止溝56とピン55とを利用したもの
としたから、着脱操作を簡単にかつ迅速に行うことがで
きる。しかも、ピン55をシリンダ12における剛性の
高い部分で受けることができるので、高圧にも耐えるこ
とができる。また、ピン55が係止溝56の横溝58の
奥端に突き当たることでキャップ22が正規の閉鎖位置
に持ち来され、その位置決めが正確になされるから、装
着状態の検知を正確に行うことができる。
【0022】<第2実施形態>図6は本発明の第2実施
形態を示す。この第2実施形態では、キャップ22の固
定方法に変更が加えられている。すなわち、キャップ2
2の円盤部51の外周面には、一周以内の雄ねじ70が
形成されているとともに、シリンダ12の上端部の内周
面には、その雄ねじ70に螺合される一周以内の雌ねじ
71が切られている。そして、シリンダ12にはリード
スイッチ61が、キャップ22にはマグネット63がそ
れぞれ設けられ、キャップ22が一周以内でねじ込まれ
て、ねじ70,71が終わってねじ込みが停止されたと
ころが正規の閉鎖位置となって、そのときマグネット6
3がリードスイッチ61の直上に対応してリードスイッ
チ61をオンし得る設定となっている。その他の構造は
第1実施形態と同様である。同じくキャップ22が正規
に装着されていない限りは、加圧ポンプ29が起動でき
ず加圧動作を行うことができない。
【0023】<参考例> 図7は、キャップの固定構造の参考例を示している。こ
の参考例では、 シリンダ12の外側に180度間隔を開
けて一対の取付棒71が配設されて保持金具72により
一体的に固定されており、シリンダ12の上面に蓋板状
のキャップ73を被せたのち、押さえ板74を取付棒7
1に通して当て、取付棒71の上端に形成された雄ねじ
75に化粧ナット76を螺合して締め付けることでキャ
ップ73が固定されるようになっている。このものにお
いて、シリンダ12の上端にリードスイッチ61を、キ
ャップ73にマグネット63を設けておけば、少なくと
もキャップ73の装着忘れを検知することができる。
【0024】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)第1実施形態において、ピンの径と係止溝の幅と
を各組で別々に設定しておけば、キャップを初めにシリ
ンダ内に嵌め込む場合に、正規の回動姿勢で嵌め込むこ
とができる。 (2)また、ピンと係止溝の組は3組以上設けてもよ
い。 (3)キャップが正規に装着されたことが検知されたと
きと、それ以外とを、ランプやブザー等の警告手段によ
って判別し得るようにしてもよい。 (4)上記実施形態に言うアイスクリームとは、ソフト
アイスクリームとハードアイスクリームの両方を含んで
おり、また本発明は、ヨーグルトやシャーベット等の他
の冷菓の注出装置全般に広く適用することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の全体構造を示す断面
図である。
【図2】 キャップの装着部分の分解斜視図である。
【図3】 キャップの装着動作とリードスイッチの作動
の関係を示す平面図である。
【図4】 キャップが正規に装着された状態の流体圧シ
リンダの部分側面図である。
【図5】 ポンプモータへの給電回路図である。
【図6】 第2実施形態に係るキャップの装着部分の分
解斜視図である。
【図7】 参考例に係るキャップの装着部分の分解斜視
図である。
【図8】 従来例の断面図である。
【符号の説明】
A…アイスクリーム B…パック X…ブライン 2…
冷凍室 11…流体圧シリンダ 12…シリンダ 13
…ピストン 20…パック収容室 22…キャップ 2
4…圧力室 29…加圧ポンプ PM…ポンプモータ
45…マイクロスイッチ 55…ピン 56…係止溝
61…リードスイッチ 63…マグネット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−9877(JP,A) 特開 平1−160456(JP,A) 特開 昭62−11043(JP,A) 実開 昭54−161399(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 1/00 - 9/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンを摺動自由に嵌装
    してなる流体圧シリンダを冷却貯蔵室内に装備し、前記
    ピストンの一側におけるシリンダの開放端にキャップを
    着脱可能に装着することで冷菓が収容される収容室を構
    成し、前記ピストンの他側に加圧機器により作動流体を
    供給することで冷菓を注出するようにした冷菓の注出装
    置において、 前記キャップは、前記シリンダの開放端に嵌められて所
    定位置まで回転されることで正規に閉鎖するようになっ
    ており、前記キャップとシリンダとには、このキャップ
    が正規の閉鎖位置に至った場合に互いに対向して作動し
    てこのキャップが正規の閉鎖位置に装着されたことを検
    知するスイッチ手段が設けられていることを特徴とする
    冷菓の注出装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ手段がキャップが正規の閉
    鎖位置に装着されたことを検知したことを条件に前記加
    圧機器の起動を許容する制御手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の冷菓の注出装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダには、開放端縁から軸線方
    向に延出したのち周方向に屈曲した係止溝が形成される
    一方、前記キャップにはその係止溝に挿入可能なピンが
    立てられ、このキャップは、ピンを係止溝に挿入しつつ
    シリンダの開放端に嵌合したのち回動することで抜け止
    め状態に装着されるようになっており、前記スイッチ手
    は、前記ピンが係止溝の屈曲部の先端に達するまでキ
    ャップが回動されたところで互いに対向して作動するよ
    うになっていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の冷菓の注出装置。
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JP4251779B2 (ja) * 2001-03-01 2009-04-08 三洋電機株式会社 冷菓製造装置
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