JP3369646B2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JP3369646B2
JP3369646B2 JP17346893A JP17346893A JP3369646B2 JP 3369646 B2 JP3369646 B2 JP 3369646B2 JP 17346893 A JP17346893 A JP 17346893A JP 17346893 A JP17346893 A JP 17346893A JP 3369646 B2 JP3369646 B2 JP 3369646B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動力伝達装置、詳し
くは、複数の従動歯車を介して負荷機構を駆動可能な駆
動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の従動歯車を介して負荷機構
を選択駆動可能な駆動力伝達装置として各種のものが提
案されている。特開平3−208033号公報に開示の
駆動力伝達装置は、遊星ギヤーにその公転軌道上に配置
された複数の従動歯車である負荷ギヤーを選択して噛合
させるように、モータ、または、ソレノイド等の選択用
アクチュエータが遊星ギヤーを支持するギヤーアームを
上記各噛合位置まで駆動し、その駆動位置に保持する。
そして、駆動用アクチュエータにより遊星ギヤーを介し
て負荷ギヤーを駆動する装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
3−208033号公報に開示の駆動力伝達装置におい
ては、駆動用のアクチュエータの外に選択用のアクチュ
エータを必要とすることから、装置として大きな占有ス
ペースを必要とし、更に、コスト上も不利である。
【0004】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、複数の従動歯車の選択的駆動と、
その回転方向の指定ができるものであって、少ないスペ
−スでの配置、構成部品の点数削減、更に、低コスト化
が可能な駆動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による駆動力伝達
装置は、単一の駆動源と上記単一の駆動源によって駆
動される太陽歯車と上記太陽歯車と常時噛み合い、上
記太陽歯車の周りを公転し、自転する遊星歯車と上記
遊星歯車の上記公転と上記自転を支持するため、上記太
陽歯車の周りに回転可能な遊星歯車支持体と上記遊星
歯車により駆動されるため、上記遊星歯車の公転軌跡上
に有る複数の従動歯車と上記太陽歯車の回転により上
記複数の従動歯車の内一つを選択し、その選択された所
望の従動歯車に上記遊星歯車を噛み合わせて、上記太陽
歯車の一方向の回転を上記選択された所望の従動歯車に
伝達する第1の係止位置と、上記遊星歯車を上記選択さ
れた従動歯車に噛み合わせて、上記太陽歯車の他方向の
回転を上記選択された従動歯車に伝達する第2の係止位
置とに、上記遊星歯車支持体を上記太陽歯車の回転のみ
によって係止する係止手段とを有し、上記所望の従動歯
車は両方向に回転することを特徴とする。また、上記係
止手段は、閉じ経路を形成したカム溝手段と、該カム溝
手段に嵌入し、該カム溝手段中で同カム溝手段に対して
相対移動するピン手段とを有し、さらに上記カム溝手段
中に上記第1の係止位置に対応する位置に設けられ上記
太陽歯車の一方向の回転で上記ピン手段と係合する第1
の当接面と、上記カム溝手段中に上記第2の係止位置に
対応する位置に設けられ上記太陽歯車の他方向の回転で
上記ピン手段と係合する第2の当接面とを有することを
特徴とする。
【0006】
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は本発明の第1実施例の駆動力伝達装置の要部
構成を示す斜視図であり、図2は、上記駆動力伝達装置
の遊星歯車支持体を断面表示とした平面図である。本装
置は、カメラのフィルムの給送駆動やレンズの焦点調
節,焦点距離変更駆動のための駆動装置として適用する
ものとする。
【0008】まず、本実施例の駆動力伝達装置の構成に
ついて説明すると、図1,2に示すように、カメラ本体
1には、一体的に支持された部材である軸1aが植立さ
れている。上記本体1の軸1aには、係止アーム8が回
動可能にかつ軸方向に摺動可能に軸支され、圧縮コイル
バネ9により、図1上で上向きに付勢されている。
【0009】また、上記本体1には駆動モータ15が一
体的に支持されている。該駆動モータ15の出力軸に固
着されたピニオン15aの回転は、歯車列14,13を
介して、本体1に回動自在に軸支されている太陽歯車2
に伝達される。
【0010】上記太陽歯車2と噛合している遊星歯車3
を支持する遊星歯車支持体4は、上記太陽歯車2と同軸
に、回動自在に本体1に軸支されている。上記遊星歯車
は自転可能に遊星歯車支持体4に適当な摩擦負荷を有
した状態で軸支されている。上記遊星歯車3の公転軌道
上に該遊星歯車3と噛み合い可能位置に従動歯車5,
6,7が本体1に回動自在に軸支されている。なお、上
記従動歯車5,6,7には、図示しないが各々焦点調節
機構、焦点距離変更機構、フィルム給送機構などの負荷
機構が接続されている。
【0011】上記遊星歯車支持体4の外周円筒部には、
第1の係止手段である鋸歯状の歯部4a1,4a2,4a3を
有する溝4a(カム溝手段)と、第2の係止手段である
鋸歯状の歯部4b1,4b2,4b3を有する溝4b(カム溝
手段)とが回転方向に沿って穿設されている。図3は、
上記遊星歯車支持体4の外周円筒部の展開図であり、図
4,5は、図3のB−B′断面図とC−C′断面図であ
る。本図に示すように溝4aの右端は、溝4aから溝4
bへ導く傾斜溝4cとなっている。対称に溝4bの左端
は、傾斜溝4dとなっている。そして、溝4aの上記鋸
歯状の歯部4a1,4a2,4a3と溝4bの鋸歯状の歯部4
b1,4b2,4b3とは、図4,5に示すように、互いに逆
方向の向きに形成されている。そして、これら溝4aと
溝4bとで一つの閉じ回路を形成している。
【0012】また、遊星歯車支持体4の下面には、第1
の位置検出手段を構成するプリント基板10が一体的に
貼り付けて設けられている。該プリント基板10は、図
1に示すように、導通部10aと絶縁部10bを有して
いる。また、第1の位置検出手段を構成する支持体スイ
ッチ11は、本体1に一体的に支持され、その接片11
a〜11cが上記基板10に弾性的に当接している。接
片11cには微弱電圧が印加され、他の接片11a,1
1bの出力電位差を図示しない制御手段でチェックして
いる。
【0013】即ち、遊星歯車3が従動歯車5に噛み合う
位置では、該接片の出力は、接片11a側は、ロウ(電
位差が小さい)、接片11b側がハイ(電位差が大き
い)となる。従動歯車6と噛合する位置では接片11a
側がロウ、接片11b側がロウ、従動歯車7と噛合する
位置では接点11a側がハイ、接点11b側がロウとな
る。
【0014】一方、本体1の軸1aに支持されている前
記係止アーム8の腕部8bの先端にはアームピン8a
(ピン手段)が植立され、遊星歯車支持体4の溝部4
a、または、4bに嵌入している。そして、バネ9の付
勢力により溝部4a、または、4bの底面に当接してい
る。
【0015】第2の位置検出手段であるアームスイッチ
12は、本体1に一体的に支接されていて、2組のリー
フ接片12a、12bを有している。アームピン8aが
遊星歯車支持体4の溝4aに嵌入している時は、リーフ
接片の出力は、接片12a側がハイ、接片12b側がロ
ウ、また、溝4bに嵌入している時は、リーフ接片の出
力は、接片12a側がロウ、接片12b側がハイとなっ
ている。なお、図示しない制御手段は、CPU,ICな
どで構成され、支持体スイッチ11、アームスイッチ1
2の出力が入力され、駆動モータ15の正逆転・停止な
どを制御する。
【0016】次に、以上のように構成された本実施例の
駆動力伝達装置の動作を図6の遊星歯車支持体4の溝4
a,4bとアームピン8aとの動作状態展開図等を用い
て説明する。いま、本装置の作動状態が図2に示す状態
にあるとする。ここで、アームピン8aは、溝4aに嵌
入し、歯部4a1の位置にあり、遊星歯車3は、従動歯車
5と噛み合った位置にあるとする。
【0017】この状態で、従動歯車5を、図2上、反時
計回りに回転させるには、モータ15を時計回りに回転
させ、歯車列14,15を介して太陽歯車2を反時計回
りに回転させる。遊星歯車3に与えられた摩擦負荷によ
り、遊星歯車支持体4が反時計回りに回動しようとする
が、図6の(A)に示すように、係止アーム8のアーム
ピン8aが溝4aの歯部4a1の段差面(第1の当接面)
に当接して遊星歯車支持体4が回動できない(第1の係
止位置に係止される)。従って、遊星歯車3が時計回り
に回転し、従動歯車5が反時計回りに回転する。
【0018】次に、従動歯車5を時計回りに回転させる
場合は、上記の状態から駆動モータ15を反時計回りに
回転させる。太陽歯車2が時計回りに回転し、遊星歯車
3と遊星歯車支持体4が時計回りに回転して行く。図6
の(B)に示すように、遊星歯車支持体4の溝4cにガ
イドされながら、アームピン8aが図6上で下方向に下
がりつつ右方向に移動し、遊星歯車支持体4の溝4bに
嵌入する。なお、上記溝4cと4bとの合流点は段差が
設けられており、下方に下がったアームピン8aは、溝
4bに嵌入すると、図2上で、若干、上方に持ち上が
る。
【0019】この間で、支持体スイッチ11の出力は、
接片11aがロウ、接片11bがハイの状態から接片1
1a、11b共にハイとなる。また、アームスイッチ1
2の出力は、アームピン8が溝4bに嵌入した時点で、
接片12aがハイ、接片12bがロウの状態から接片1
2aがロウ、接片12bがハイとなる。このアームスイ
ッチ12の状態変化を検出し、駆動モータ15を停止さ
せる。駆動モータ15の惰性回転の間、アームピン8a
は図6の(B)中、溝4bの右端に当接する。このと
き、遊星歯車3は反時計回りに回転するが、既に遊星歯
車3と従動歯車5とは離間しており、従動歯車5が駆動
されることはない。
【0020】そこで、駆動モータ15を時計回りに回転
させ、太陽歯車2を反時計回りに回転させる。遊星歯車
3、遊星歯車支持体4は反時計回りに回転する。遊星歯
車3と従動歯車5が噛み合う位置になると、支持体スイ
ッチ11の出力は、接片11a側がロウ、11bがハイ
となる。その時点で、一旦、駆動モータ15を停止させ
る。アームピン8aは、図6の(B)中で経路C1 を経
て、右側の歯部4b1を乗り越え、谷部に飛び込んで停止
する。そして、駆動モータ15を反時計回りに回転させ
て、太陽歯車2を時計回りに回転させると、遊星歯車支
持体4は、アームピン8aが溝4bの歯部4b1の段差面
(第2の当接面)に当接するまで時計回りに回動する。
その後、その当接が行われ、遊星歯車支持体4は第2の
係止位置に係止される。その当接状態から遊星歯車3が
反時計回りに回転し、従動歯車5が時計回りに駆動され
る。
【0021】次に、従動歯車6を時計回りに回転させる
場合は、上記の状態から駆動モータ15を時計回りに回
転させ、太陽歯車2を反時計回りに回転させる。そし
て、遊星歯車支持体4を反時計回りに回動させ、支持体
スイッチ11の出力が接片11aがロウ、接片11bが
ロウとなったら上記モータ15を停止する。そのとき、
アームピン8aは、図6の(C)に示す経路C2 を辿
り、溝4bの中央部の谷部で止まる。そこで、駆動モー
タ15を反時計回りに回転させ、太陽歯車2を時計回り
に回転させると、遊星歯車支持体4は、ピン8aが溝4
bの歯部4b2に当接するまで時計回りに回動する。当接
後は、遊星歯車3が反時計回りに回転し、従動歯車6が
時計回りに回転する。
【0022】次に、従動歯車7を時計回りに回転させる
場合も同様に、支持体スイッチ11の出力が、接片11
aでハイ、接片11bでロウとなるまで駆動モータ15
を時計回りに回転させる。その後、反時計回りに回転さ
せることにより、アームピン8aは、図6の(D)の経
路C3 を辿り、溝4bの歯部4b3に当接する。そして、
従動歯車7が時計回りに方向に駆動される。
【0023】次に、従動歯車7,6,5を反時計回りに
回転させる場合は、上記の状態から太陽歯車2を介して
遊星歯車支持体4を反時計回りに回動させる。アームピ
ン8aは、図6の(D)の遊星歯車支持体4の溝4dに
ガイドされながら、左上方向に移動し、遊星歯車支持体
4の溝4aに嵌入する。なお、上記溝4dと4aとの合
流点は段差が設けられており、スムーズにアームピン8
aを溝4aに嵌入させることができる。その後、溝4a
上の歯部4a3,4a2,4a1のいずれかとアームピン8a
が当接可能な位置で遊星歯車支持体4を停止させる。そ
して、駆動モータ15により太陽歯車2を反時計回りに
回転させることによって、それぞれ対応する上記従動歯
車7,6,5を反時計回りに駆動することができる。
【0024】以上、本実施例の駆動力伝達装置によれ
ば、駆動モータ1つにより、複数の動歯車を両方向に
駆動させることができ、更に、コスト、占有スペースが
共に大幅に減少する。また、遊星歯車支持体4の回動位
置と、係止アーム8の回動位置を検出することにより、
駆動モータ15を確実に制御でき、信頼性の高い駆動力
伝達装置を提供できる。また、駆動モータ15の制御だ
けで複数の従動歯車を駆動できるので、負荷機構の性
質、例えば、駆動量が一定がどうか等の条件に何ら影響
されることなく、いかなる負荷機構をも駆動できる。
【0025】更に、本装置によれば、遊星歯車支持体4
の溝4aと4bとが中高の壁で仕切られているので、通
常ではアームピン8aが切り換わることがなく信頼性の
高い駆動力の切り換え伝達ができる。また、遊星歯車支
持体4に溝4a〜4dを設け、本体に付勢された係止ア
ーム8を設けたので遊星歯車支持体4の係止作用と係止
位置の変更作用とを兼用でき、少ない部品点数、少ない
スペース、低コストが実現できる。
【0026】なお、本実施例の装置では、従動歯車は3
つとしたが、幾つの従動歯車を選択駆動するものであっ
ても本発明は適用可能である。また、第1、または、2
の位置検出手段として摺動スイッチやリーフスイッチを
用いているが、PI(フォト・インタラプタ)やPR
(フォト・リフレクタ)などを用いてもよい。
【0027】次に、本発明の第2実施例を示す駆動力伝
達装置について図7,8を用いて説明する。なお、図7
は、本実施例の駆動力伝達装置の要部平面図であり、図
8は、上記図7のA−A′断面の各動作状態での展開図
である。まず、本実施例の駆動力伝達装置の構成につい
て説明すると、太陽歯車22は本体20に回動自在に軸
支されていて、図示しない駆動モータにより正逆転駆動
可能とする。遊星歯車支持体である遊星アーム24は、
上記太陽歯車22と同軸上で本体20に回動自在に軸支
されている。
【0028】遊星ピン25は、図8に示すように遊星ア
ーム24の先端近傍に、自重では上下動しないないよう
なフリクション力を与えられた状態で、上下摺動可能に
支持されている。そして、遊星歯車23は、上記遊星ピ
ン25に回転自在に支持された状態で、太陽歯車22と
噛合し、上記遊星アーム24にフリクショントルクを与
えられた状態で支持されている。更に、従動歯車26、
27は、本体20に回転自在に軸支され、図示しない負
荷機構に接続されている。
【0029】第1の係止手段である係止レバー28は、
本体20に固着される後述の本体カム21の下方位置に
回動可能に軸支される(図8参照)。この係止レバー2
8は、トーションバネ32により、図7上、反時計回り
に付勢され、所定の位置に保持されている。そして、遊
星ピン25と係合して、図7上で遊星アーム24の時計
回りの回動を許容し、反時計回りの回動を阻止するワン
ウェイクラッチとして作用する。
【0030】また、第1の係止手段である係止レバー2
9およびバネ33も同様に、本体カム21の下方に回動
可能に軸支される(図8参照)。そして、図7上で遊星
アーム24の時計回りの回動を許容し、反時計回りの回
動を阻止するワンウェイクラッチとして作用する。な
お、上記係止レバー28、および、29の配設位置は、
その先端が遊星ピン25と当接したとき、遊星ピン25
で支持する遊星歯車23がそれぞれ従動歯車26、およ
び、27と噛合する位置とする。
【0031】一方、第2の係止手段である係止レバー3
0と係止レバー31は、図8に示すように本体カム21
の上側に回動自在に配置される。そして、トーションバ
ネ34,35で時計回りに付勢され、所定位置に保持さ
れている。遊星アーム24の第3図中反時計回りの回動
を許容し、時計回りの回動を阻止するワンウェイクラッ
チとして作用する。なお、上記係止レバー30、およ
び、31の配設位置は、その先端が遊星ピン25と当接
したとき、遊星ピン25で支持する遊星歯車23がそれ
ぞれ従動歯車27、および、26と噛合する位置とす
る。
【0032】本体20に固着される前記本体カム21
は、その中央部に図8の展開断面図に示すような遊星ピ
ン25や遊星歯車23などを収容する空隙が形成され、
図8上で左下部には遊星ピン25を上方へ変位させるカ
ム面21aが、右上部には下方へ変位させるカム面21
bが形成されている。
【0033】以上の構成による本実施例の駆動力伝達装
置の動作を説明する。図7、または、図8の(A)の状
態で、駆動モータにより太陽歯車22を反時計回りに回
転させると、遊星歯車23を介して従動歯車26が反時
計回りに回転する。そして、太陽歯車22を時計回りに
回転させると、遊星アーム24が時計回りに回動する。
図8の(B)に示す遊星ピン25が係止レバー29を乗
り越した位置で太陽歯車22を反時計回りに回転させる
と、遊星アーム24が係止レバー29により係止された
状態となり、従動歯車27が反時計回りに回転する。
【0034】更に、太陽歯車22を時計回りに回転さ
せ、遊星アーム24を時計回りに回動させると、遊星ピ
ン25は、本体カム21のカム面21aにより上方に移
動し、左端に当接して、遊星歯車23が空転する。
【0035】続いて、太陽歯車22を反時計回りに回転
させると、遊星アーム24も同方向に回動する。遊星ピ
ン25が係止レバー30を乗り越した時点で、太陽歯車
22を時計回りに回転させると、遊星アーム24が係止
された状態で、従動歯車27が時計回りに回転する。
【0036】また、従動歯車26を時計回りに回転させ
る場合は、更に、太陽歯車22を反時計回りに回転さ
せ、遊星アームを同方向に回動させる。そして、遊星ピ
ン25が係止レバー31を乗り越した時点で、太陽歯車
22を時計回りに回転させると、遊星アーム24が係止
された状態で、従動歯車26が時計回りに回転する。な
お、図示していないが、本実施例でも駆動モータの制御
のために、遊星アーム24の回動位置検出や遊星ピン2
5の状態検出を前記第1実施例で示したような位置検出
手段で行っている。
【0037】以上説明したように本実施例の駆動力伝達
装置によれば、1つの駆動モータにより複数の従動歯車
26,27を各々時計回りと反時計回りの両方向に駆動
できるので、コストと占有スペースが大幅に減少する。
そして、駆動モータの制御のみにより、複数の負荷機構
がいかなる性質のものであっても駆動することができ
る。更に、フリクションに抗して遊星ピンを変位させる
ことにより、簡単に、しかも、確実に遊星アーム24が
当接する係止レバーを選択し、従動歯車を選択駆動でき
る。なお、本実施例では、従動歯車は2つであるが、幾
組の従動歯車を配設してもよい。
【0038】次に、本発明の第3実施例の駆動力伝達装
置について、図9,10,11を用いて説明する。本装
置は、カメラの撮影レンズのした駆動、および、フィル
ムの給送駆動に適用される装置とする。なお、上記図9
は、本実施例の駆動力伝達装置の要部構成を示す平面図
であり、図10は、上記図9のA−A′断面図である。
また、図11は、本装置の動作途中の各状態を示した平
面図である。
【0039】まず、本実施例の駆動力伝達装置の構成か
ら説明すると、太陽歯車42は、カメラ本体41に回動
自在に軸支され、図示しない駆動モータにより正逆転駆
動されている。遊星アーム44は、上記太陽歯車42と
同軸に回動自在に軸支されている。また、上記遊星歯車
43は、太陽歯車42と噛合し、遊星アーム44の一端
にフリクションを与えられて回動可能に軸支されてい
る。
【0040】従動歯車であるLD歯車46は、回動自在
に本体41に軸支され、上記遊星歯車43と噛合可能と
する。そして、負荷機構であるカメラの焦点調節機構に
接続され、図9上で反時計回りの回転で図示しない鏡枠
のくり出し、時計回りの回転でくり込みを行う。従動歯
車であるW歯車47は、回動自在に本体41に軸支さ
れ、遊星歯車43と噛合可能とする。そして、負荷機構
であるフィルム給送機構に接続され、図9上で時計回り
の回転でフィルム巻き戻し、時計回りの回転で巻き上げ
を行う。
【0041】遊星ピン45は、図10に示すようにその
端部に球部45cが設けられており、その球部45c
が、遊星アーム44の遊星歯車43を支持する位置と反
対側の端部位置で支持されている。そして、図10上で
上下方向に出入り可能で、しかも、先端が左右方向に揺
動可能とする。更に、バネ48で下方向に付勢されてい
る。但し、該遊星ピン45は、遊星アーム44の回動方
向には揺動不可とする。
【0042】一方、本体41には、図9,10,11に
示すように上記遊星ピン45の先端部が摺動可能な内周
側カム溝41hと外周側カム溝41iが設けられてい
る。該カム溝41hと41iは、図9,11中、部分ハ
ッチングで示している領域は、境界を示す実線で仕切ら
れる隣接部より低くなっている。
【0043】上記内周側カム溝41h上に配設される第
1の係止手段である端面41aと第2の係止手段である
端面41bは、その端面に遊星ピン45が当接すること
によって、遊星アーム44の反時計回り、または、時計
回りの回動を阻止する端面である。なお、上記遊星アー
ム44の阻止位置は、遊星歯車43とLD歯車46、ま
たは、遊星歯車43とW歯車47が噛合する位置とす
る。
【0044】また、上記外周側カム溝41i上に配設さ
れる第2の係止手段である端面41dと第1の係止手段
である端面41fとは、その端面に遊星ピン45が当接
することによって、遊星アーム44の時計回り、また
は、反時計回りの回動を阻止する端面である。その遊星
アーム44の阻止位置は、遊星歯車43とLD歯車4
6、または、遊星歯車43とW歯車47が噛合する位置
とする。
【0045】上記カム溝41hと41i間の中央部に配
設される案内溝41cは、遊星アーム44の反時計回り
の回動で遊星ピン45を内周側カム溝41hから外周側
カム溝41iに導く案内カム溝である。また、カム溝4
1hと41i間の右端部に配設される案内溝41eは、
遊星アーム44の反時計回りの回動で遊星ピン45を外
周側カム溝41iから内周側カム溝41hに導く案内カ
ム溝である。また、カム溝41hと41i間の左端部に
配設される案内溝41gは、遊星アーム44の時計回り
の回動で遊星ピン45を外周側カム溝41iから内周側
カム溝41hに導く案内カム溝である。
【0046】なお、図示しないが、第1実施例のアーム
・スイッチとレバースイッチと同機能の遊星ピン45の
作動位置や遊星アーム44の回動位置検出手段が設けら
れているものとする。
【0047】以上のように構成された本実施例の駆動力
伝達装置の動作を説明する。
【0048】本装置は、通常、図9の状態で待機してお
り、図示しないレリーズが入力されると駆動モータによ
り太陽歯車42が反時計回りに回転すると、遊星アーム
44の反時計回りの回動が、遊星ピン45とカム端面4
1aの当接により阻止され、遊星歯車43が時計回りに
回転し、LD歯車46が反時計回りに回転する。そし
て、レンズ鏡枠がくり出される。適当な位置で駆動モー
タを停止して、図示しないシャッタを開閉して露光が実
行される。
【0049】次に、駆動モータにより太陽歯車42を時
計回りに回転させると、遊星アーム44は遊星ピン45
が経路E1 に沿って移動し、カム端面41bに当接する
まで時計回りに回動する(図11の(A)参照)。そこ
で遊星アーム44は阻止されて、遊星歯車43によりW
歯車47を巻き上げ方向に回転させる。
【0050】フィルムの所定量を巻き上げたら、駆動モ
ータを逆転して、太陽歯車42を反時計回りに回転させ
ると、遊星アーム44は反時計回りに回動し、遊星ピン
45は、経路E2 に沿って移動し、カム溝41cにより
内周カム溝41hから外周カム溝41iに案内される。
そして、遊星ピン45が端面41dを乗り越したら太陽
歯車42を時計回りに回転させ、遊星ピン45を端面4
1dに当接させる(図11の(B)参照)。更に、太陽
歯車42を時計回りに回転させ、LD歯車46を時計回
りに回転させて、レンズ鏡枠を初期位置までくり込む。
【0051】そして、太陽歯車42を反時計回りに回転
させると、遊星ピン45が経路E3に沿って移動し、カ
ム溝41eにより外周カム溝41iから内周カム溝41
hに案内される。次に、太陽歯車42を時計回りに回転
させると、遊星ピン45が経路E4 に沿って移動し、カ
ム端面41aを乗り越したら太陽歯車42を反時計回り
に回転させ、遊星ピン45を端面41aに当接させてモ
ータを停止させる(図11の(C)参照)。以上が通常
の1コマ撮影の1シーケンスの作用である。
【0052】次に、撮影が終了し、フィルムを巻き戻す
場合の動作を説明すると、前記図11の(A)の状態
で、フィルムが所定時間巻き上げ不能となった場合、フ
ィルム終端であると判断し、巻き戻しを行う。即ち、太
陽歯車42を反時計回りに回転させて、遊星ピン45が
経路E5 に沿って内周カム溝41hから外周カム溝41
iに移動する。次に、太陽歯車42を時計回りに回転し
て、遊星ピン45が経路E6 に沿って移動させ、カム端
面41fを乗り越してから太陽歯車42を反時計回りに
回転させる。その回転によりW歯車47を反時計回りに
回転させて、フィルムを巻き戻す(図11の(D)参
照)。フィルムの巻き戻しを終了した後、図11の
(E)に示す経路E7 ,E8 ,E9 ,E10に沿って遊星
ピン45を移動させるように駆動モータを制動し、図9
に示す初期位置に戻す。
【0053】以上説明したように、本実施例の駆動力伝
達装置によれば、1つの駆動モータで、焦点調節、フィ
ルム給送を駆動でき、小型、低コストのカメラ用の駆動
力伝達装置を提供することができる。また、従動歯車で
あるLD歯車46とW歯車47との駆動系切り換えを、
カメラのシーケンスに沿って効果的に実行でき、駆動力
伝達切り換えに要する時間が短く、使い勝手の良いカメ
ラを提供できる。
【0054】更に、本体に穿設したカム溝41h,41
iと、付勢された遊星ピン45により巧みに係止部と切
り換え部とを構成したので、簡単な機構で確実に伝達切
換ができる。なお、本実施例では、従動歯車は2つであ
るが、例えば、従動歯車を3つ配設して、その内の1つ
の従動歯車により、焦点距離変更機構を駆動させるよう
に構成することもできる。
【0055】
【発明の効果】上述のように本発明の駆動力伝達装置
は、複数の従動歯車を選択的に駆動し、更に、その回転
方向も任意に設定することが可能であり、しかも、その
駆動量が一定であるかどうかの負荷機構の条件等に関係
なく、いかなる負荷機構も選択駆動可能である。更に、
少ないスペ−スでの配設、また、構成部品数の削減、低
コスト化等も可能となり、非常に有用な駆動力伝達装置
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す駆動力伝達装置の要
部構成を示す斜視図。
【図2】上記図1の駆動力伝達装置の平面図。
【図3】上記図1の駆動力伝達装置における遊星歯車支
持体の溝部のA矢視の展開図。
【図4】図3のB−B′断面図。
【図5】図3のC−C′断面図。
【図6】上記図1の駆動力伝達装置に適用される遊星歯
車支持体の溝部と係止アームピンの動作状態の展開図で
あって、(A),(B)は遊星歯車がある1つの従動歯
車に噛合する状態、(C)は遊星歯車が他の1つの従動
歯車に噛合する状態、また、(D)は、遊星歯車が更に
他の1つの従動歯車に噛合する状態での展開図。
【図7】本発明の第2実施例を示す駆動力伝達装置の要
部構成を示す平面図。
【図8】上記図7の本体カム部のA−A′断面の作動状
態を示す展開図であって、(A)は遊星歯車が1つの従
動歯車と噛合する状態での展開図、(B)は他の従動歯
車と噛合する状態での展開図、(C)は遊星ピンを本体
カムにより上方に移動させた状態での展開図。
【図9】本発明の第3実施例を示す駆動力伝達装置の要
部構成を示す平面図。
【図10】上記図10の上記図9のA−A′断面図。
【図11】上記図9の駆動力伝達装置のカム溝の作動状
態を示す平面図であって、(A),(D)は遊星歯車が
1つの従動歯車であるW歯車と噛合しているときのカム
溝の平面図、(B),(C)は他の従動歯車であるLD
歯車と噛合しているときのカム溝の平面図、(E)は初
期動作状態に戻すときの遊星ピンの移動経路を示す平面
図。
【符号の説明】
2,22,42………太陽歯車 3,23,43………遊星歯車 4 …………………遊星歯車支持体 4a1,4a2,4a3……歯部(第1の係止手段) 4b1,4b2,4b3……歯部(第2の係止手段) 5,6,7,26,27 …………………従動歯車 11 …………………支持体スイッチ (第1の位置検出手段) 12 …………………アームスイッチ (第2の位置検出手段) 24,44……………遊星アーム (遊星歯車支持体) 28,29 …………係止レバー(第1の係止手段) 30,31 …………係止レバー(第2の係止手段) 41a,41f………端面(第1の係止手段) 41b,41d………端面(第2の係止手段) 46 …………………LD歯車(従動歯車) 47 …………………W歯車(従動歯車)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−222244(JP,A) 特開 平1−287648(JP,A) 特開 平2−291539(JP,A) 特開 平4−258935(JP,A) 実開 平1−126468(JP,U) 実開 平3−125948(JP,U) 実公 昭63−19650(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 37/06 G03B 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の駆動源と上記単一の駆動源によって駆動される太陽歯車と上記太陽歯車と常時噛み合い、上記太陽歯車の周りを公
    転し、自転する遊星歯車と上記遊星歯車の上記公転と上記自転を支持するため、上
    記太陽歯車の周りに回転可能な遊星歯車支持体と上記遊星歯車により駆動されるため、上記遊星歯車の公
    転軌跡上に有る複数の従動歯車と上記太陽歯車の回転により上記複数の従動歯車の内一つ
    を選択し、その選択された所望の従動歯車に上記遊星歯
    車を噛み合わせて、上記太陽歯車の一方向の回転を上記
    選択された所望の従動歯車に伝達する第1の係止位置
    と、上記遊星歯車を上記選択された従動歯車に噛み合わ
    せて、上記太陽歯車の他方向の回転を上記選択された従
    動歯車に伝達する第2の係止位置とに、上記遊星歯車支
    持体を上記太陽歯車の回転のみによって係止する係止手
    段とを有し、上記所望の従動歯車は両方向に回転 することを
    特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 上記係止手段は、閉じ経路を形成したカ
    ム溝手段と、該カム溝手段に嵌入し、該カム溝手段中で
    同カム溝手段に対して相対移動するピン手段とを有し、
    さらに上記カム溝手段中に上記第1の係止位置に対応す
    る位置に設けられ上記太陽歯車の一方向の回転で上記ピ
    ン手段と係合する第1の当接面と、上記カム溝手段中に
    上記第2の係止位置に対応する位置に設けられ上記太陽
    歯車の他方向の回転で上記ピン手段と係合する第2の当
    接面とを有することを特徴とする請求項に記載の駆動
    力伝達装置。
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