JP3367736B2 - プログラマブルコントローラ - Google Patents

プログラマブルコントローラ

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JP3367736B2 JP03366594A JP3366594A JP3367736B2 JP 3367736 B2 JP3367736 B2 JP 3367736B2 JP 03366594 A JP03366594 A JP 03366594A JP 3366594 A JP3366594 A JP 3366594A JP 3367736 B2 JP3367736 B2 JP 3367736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シーケンスプログラム
の実行に用いるプログラマブルコントローラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のプログラマブルコントロ
ーラの構成を示すブロック図である。この図において、
CPU装置10は、マイクロプロセッサユニット(MP
U)11、シーケンスプログラム12、オペレーティン
グシステム(OS)13、入出力(I/O)インタフェ
イス回路14を有している。
【0003】CPU装置10はI/Oバス19によりI
/O装置20に接続されている。このI/O装置20
は、I/O制御回路29及び入出力データメモリ24を
有する複数のI/O部21A,21B,…から成ってい
る。そして、MPU11はアクセス信号33をI/Oイ
ンタフェイス回路14に出力することにより、I/Oバ
ス19を介してI/O部21A,21B,…に対してア
クセスを行うことができる。
【0004】図11はCPU装置10の一連の処理内容
を示すフローチャートである。CPU装置10は、ステ
ップ1〜4までの1スキャンの処理をステップ5で終了
と判別するまで繰り返し行う。そして、I/Oバス19
が使用されるのは、ステップ2,4の入力処理及び出力
処理を行うときだけである。
【0005】図12は、CPU装置10と各I/O部2
1A,21B,21Cとの間でデータのやり取りを行う
場合のイメージを示す説明図である。例えば、CPU装
置10はI/O部21Cのメモリ24Cからデータを入
力し、これをそのままI/O部21Bのメモリ24Bに
出力する。あるいは、I/O部21Aのメモリ24Aか
らデータを入力し、これを反転させてI/O部21Bの
メモリ24Bに出力する。このように、或るI/O部か
ら他のI/O部にデータを移動する場合、データをその
まま転送するにせよ、あるいは反転等の加工を行った後
に転送を行うにせよ、いずれの場合にもCPU装置10
を経由するようになっていた。
【0006】図13は従来のプログラマブルコントロー
ラを用いて被制御機器の位置決め制御を行う場合のブロ
ック構成図である。この図におけるI/O装置20は、
位置決めユニット(MC)50や位置検出信号入力ユニ
ット(PI)60などのI/O部と、他のI/O部70
とから構成されている。
【0007】そして、MC50はCPU装置10からの
動作指令41を入力すると、ドライバ80を介してモー
タ81の駆動制御を行なう。これにより、ギヤ82を介
してアクチュエータ84を所定量だけ移動させることが
できる。このような制御を終えると、MC50は動作完
了信号42をCPU装置10に出力する。
【0008】本来ならば、CPU装置がMC50からこ
の動作完了信号42を入力した時点で位置決め制御のシ
ーケンスプログラムを終了させてもよいはずである。し
かし、アクチュエータ84が、常にMC50の位置決め
指令どおり移動するとは限らないため、PI60はエン
コーダ83からのパルス信号を入力し、これに基いて動
作位置データ43をCPU装置10に出力する。
【0009】そして、CPU装置10は、PI60から
の動作位置データ43と、MC50からの指令位置デー
タとを比較し、両者が一致するか否かを判別している。
図14は、上述した位置決め制御のシーケンスプログラ
ム例を示すフローチャートである。この図に示すよう
に、本来ならばステップ1,2,3のみで終了させるべ
きはずのものに、ステップ4,5,6が追加された形と
なり、プログラム量の増大を招く結果となっている。
【0010】図15は従来のプロクセラマブルコントロ
ーラを用いてスイッチの動作状態を表示する場合のブロ
ック構成図である。この図におけるI/O装置20は、
ディジタル入力ユニット(DI)71やディジタル出力
ユニット(DO)72などのI/O部と、他のI/O部
70とから構成されている。
【0011】そして、スイッチ86のいずれかの接点が
オンされると、オン接点検出信号としてのディジタル入
力データ73がDI71からCPU装置10に送られ、
次いで、表示指令信号としてのディジタル出力データ7
4がCPU装置10からDO72へ送られる。これによ
り、表示器87の複数の表示灯のうちオン接点に対応す
るものが表示動作を行う。このように、スイッチ86の
接点のうちどの接点が動作したのかを表示器87により
表示するという比較的単純な制御においても、CPU装
置10がその役割を担っていた。
【0012】ところで、図13におけるCPU装置10
はMC50に動作指令41を出力する際に、位置決め情
報も出力している。この位置決め情報は、MC50が持
っているパラメータの番号をCPU装置10が指定する
ことにより与えられる。すなわち、MC50は、図16
に示すように、「動作速度」、「位置決め指令位置」等
の所定のパラメータのレベル毎に番号が付されたテーブ
ルを有しており、CPU装置10は種々の条件を考慮し
て、この番号を選択するようになっている。
【0013】しかし、図16のテーブルにより与えられ
ている各パラメータの数値は「指令単位」を用いて表わ
されているので、MC50は、これを「パルス数」に変
換してドライバ80に出力している。そして、PI60
からCPU装置10に出力される動作位置データ43も
「パルス数」を単位とするものである。
【0014】したがって、CPU装置10は、PI60
からの動作位置データ43が指令位置データと一致して
いるかどうかを判別するために、この動作位置データ4
3の単位を再び「パルス数」から「指令単位」に変換す
るか、あるいは、指令位置データの単位を「指令単位」
から「パルス数」に変換する必要がある。
【0015】図17は、図13の構成による制御内容を
ラダーダイアグラムを用いて表したプログラム説明図で
ある。この図17についての内容を簡単に説明すると、
まず、最初の段では、MC50内にある出力済みパルス
数に相当する指令単位をCPU装置10が読取ることを
示している。そして、次の段では、読取ったMC指令値
をパルス単位に変換し、さらに次の段では、この変換し
たMC指令値のパルス数を、PI60からの動作位置デ
ータと比較することを示している。最後の段では、種々
の条件が成立した後、動作指令が出力されると共に、こ
の動作指令が自己保持され、MC50がパルスの出力を
終えると、位置決めが完了することを示している。この
シーケンスプログラムは約70ステップから成る複雑な
内容のものとなっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のプログラマブルコントローラでは、殆んどのデータ処
理にCPU装置10すなわちMPU11が関与している
ため、シーケンスプログラムが複雑化すると共にMPU
11の負担が大きくなり、高速の処理を行うことができ
ないという課題を有するものであった。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、シーケンスプログラムを簡単化すると共にMPU
の負担を軽減し、もって高速のプログラム処理を可能に
するプログラマブルコントローラを提供することを目的
としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段として、マイクロプロセッサ及びI/O
インタフェイス回路を有するCPU装置と、前記I/O
インタフェイス回路とI/Oバスを介して接続された複
数のI/O部を有するI/O装置と、を備え、前記マイ
クロプロセッサは、前記複数のI/O部に対し前記I/
Oインタフェイス回路を介してアクセスするプログラマ
ブルコントローラにおいて、前記各I/O部は、各I/
O部間で共通したアドレスを持つ共通メモリを有してお
り、前記各I/O部は、前記マイクロプロセッサが前記
I/Oバスを用いた前記アクセスを行なっていない期間
中に、自己の共通メモリと他のI/O部の共通メモリと
の間で所定データの移動を、前記I/Oバス上での読み
出し又は書き込みに基づき行なわせるI/Oデータ制御
回路を有している、ことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】従来、CPU装置は、複数のI/O部との間で
必要なデータのやり取りを行なっていた。したがって、
場合によっては、CPU装置がアクセスを行うI/O部
の数が多くなり、シーケンスプログラムが複雑になると
共に、処理時間が長くなっていた。
【0020】しかし、上記構成によれば、各I/O部の
共通メモリ間でデータの移動を行うことができるので、
CPU装置がアクセスしなければならないI/O部の数
を大きく減らすことができる。しかも、この共通メモリ
間のデータ移動は、CPU装置がアクセスを行なってい
ない期間に行なわれるので、アクセス動作に影響を及ぼ
すことはないので、一層、処理の高速化を図ることがで
きる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図9に基き
説明する。図1は本実施例に係るプログラマブルコント
ローラのブロック構成図である。
【0022】図1において、CPU装置10は、MPU
11、シーケンスプログラム12、オペレーティングシ
ステム13、及びI/Oインタフェイス回路14を有し
ている。MPU11は、前述した通り、システム管理、
シーケンスプログラム実行、I/O入出力処理を行うも
のであり、I/O入出力処理を行うときはI/Oバス要
求信号32を出力した後アクセス信号33をI/Oイン
タフェイス回路14に出力するが、それ以外の処理のと
きはI/Oバス開放信号31を出力する。
【0023】シーケンスプログラム12は、システム内
容によって変更できるようにユーザが作成するプログラ
ムであり、RAM等の書換可能なメモリに格納されてい
る。このシーケンスプログラム12のプログラム量は、
システムが大きくなったり複雑になったりすると増大す
る傾向にある。そして、シーケンスプログラムの実行時
間は、このプログラム量に概ね比例する。
【0024】オペレーティングシステム13は、MPU
11の実行を司るプログラムであり、通常、ROM等の
固定メモリに格納されている。
【0025】I/Oインタフェイス回路14は、MPU
11がI/O装置20に対してアクセスを行うときはイ
ンタフェイスとして機能するが、I/Oバス開放信号3
1を入力しているときは、共通メモリ25に対するアク
セスコントローラを行うようになっている。そして、I
/Oインタフェイス回路14は、登録情報15を持って
いるが、これについては後述する。
【0026】I/O装置20は、共通メモリを持たない
通常のI/O部21と、共通メモリ25を持つ共通メモ
リI/O部22A,22B,…とから成っている。そし
て、I/O部21はI/Oデータ制御回路23及び入出
力データメモリ24を有しており、I/O部22A,2
2B,…はI/Oデータ制御回路23、入出力データメ
モリ24、及び共通メモリ25を有している。
【0027】図2は、CPU装置10と各I/O部2
1,22A,22B,22Cとの間でデータのやり取り
を行う場合、あるいは各I/O部22A,22B,22
C同士の間でデータのやり取りを行う場合のイメージを
示す説明図である。この図に示すように、通常のアクセ
ス動作においては、入出力データメモリ24を用いてC
PU装置10のMPU11と各I/O部との間でデータ
の入出力が行なわれ、またCPU装置10を介して各I
/O間をデータが移動する。しかし、MPU11がアク
セスを行なっていない期間においては、I/Oインタフ
ェイス回路14の働きにより、各共通メモリ25の間で
データの移動が行なわれるようになっている。
【0028】図2におけるI/O部22A,22B,2
2Cの各共通メモリ25は全体として共通のアドレスを
持っている。それ故、各共通メモリ25の間でデータを
簡単に移動させることができる。なお、図2の例では、
CPU装置10に共通メモリ25が設けられていない
が、もちろん、設けることは可能である。また、共通メ
モリ25は複数のI/O部22A,22B,22Cに設
けられているが、いずれか一のI/O部のみに設けられ
るようにしてもよい。この場合には、このいずれか一の
I/O部の共通メモリ25と、CPU装置10に設けら
れた共通メモリ25との間で、通常のアクセス期間以外
の時間帯を利用してデータのやり取りを行うことにな
る。
【0029】図3は、図1におけるI/O部22Aの構
成を示すブロック図である。I/O部22B,22Cも
同様の構成である。この図に示すように、I/O部22
Aは、I/Oデータ制御回路23、入出力データメモリ
24、共通メモリ25を有しているが、その他に、開始
アドレス26及び出力データ数27も持っている。この
開始アドレス26、出力データ数27は、I/Oインタ
フェイス回路14が登録情報15を登録する際、あるい
は、I/Oインタフェイス回路14からのコマンドに応
答する際に用いられるものである。
【0030】図4は、I/Oインタフェイス回路14が
登録情報15を登録する際の動作を示すタイムチャート
である。この登録動作は、CPU装置10の電源がオン
した時点で予め行なわれるものである。
【0031】すなわち、I/Oインタフェイス回路14
は、共通メモリ25の各アドレス毎に、データを格納し
ているI/O部が存在するか否かをチェックし、存在す
る場合には、アドレスを登録情報15として記憶してお
く。
【0032】例えば、アドレスnにデータを格納してい
るI/O部があるかどうかを調べるため、出力データ要
求信号を全てのI/O部に出力する。そして、アドレス
nにデータを格納しているI/O部があれば、そのI/
O部は登録応答信号をI/Oインタフェイス回路14に
返してやる。これにより、I/Oインタフェイス回路1
4は、アドレスnにデータを格納しているI/O部が存
在することを示すアドレス登録情報15の登録を行う。
【0033】アドレスn+1についても、同様にして、
データを格納しているI/O部があるかどうかをチェッ
クする。そして、アドレスn+2については、データを
格納しているI/O部が存在しないとすると、I/Oイ
ンタフェイス回路14には、どのI/O部からも登録応
答信号が返ってこないことになる。I/Oインタフェイ
ス回路14は、登録応答信号が返ってこない状態が所定
時間継続すると、アドレスn+2については、共通メモ
リにデータを格納しているI/O部は存在しないという
登録情報を記憶することになる。
【0034】以上のような、I/Oインタフェイス回路
14の登録動作が終了すると、CPU装置10はシーケ
ンスプログラムの実行を開始する。図5は、MPU11
がI/Oバス開放信号31を出力している期間における
I/Oインタフェイス回路14及びI/O部22A,2
2B,22Cの動作を示すタイムチャートである。この
図5は、I/O部22Aが自己の共通メモリ5にデータ
を格納し、I/O部22Bは自己メモリにデータを格納
していない場合について示している。
【0035】図5において、I/Oインタフェイス回路
14は、共通メモリのアドレスnにデータを格納してい
るI/O部に対し、そのデータをI/Oバス19上に読
み出させるためアクセス要求信号をI/Oバス19を介
して全てのI/O部に出力する(アドレスnにデータを
格納しているI/O部が存在することは登録情報15に
よりわかっている。)。
【0036】I/O部22AのI/Oデータ制御回路2
3は、このアクセス要求信号を入力すると、I/Oバス
19上のアドレスnが自己の開始アドレス26に一致す
ることを判別すると共に、READコマンドを発して共
通メモリ25からREADデータを読み取り、これをI
/Oバス19上に読み出すようにする。この読み出し
は、READコマンドを発してからtc 秒以内に行うよ
うに定められている。
【0037】この時間tc が経過すると、I/Oインタ
フェイス回路14はコマンドを出力し、共通メモリのア
ドレスnにデータを格納していないI/O部に対し、I
/Oバス19上に読み出されているデータを格納すべき
ことを要求する。これにより、I/O部22BのI/O
データ制御回路23は、I/Oバス19上に読み出され
ているWRITEデータを読み取り、WRITEコマン
ドを発して、このWRITEデータを自己の共通メモリ
のアドレスnに書込むようにする。この書込みは、WR
ITEコマンドを発してからtw 秒以内に行うように定
められている。
【0038】そして、I/Oインタフェイス回路14
は、コマンドを発してからtst秒が経過するとアクセス
要求信号の出力を停止する。このtst秒が経過する充分
前の時点でWRITEコマンドの継続時間tw が終了す
るように定められている。このようにして、アドレスn
のデータを全てのI/O部の共通メモリ25に書込ませ
た後、I/Oインタフェイス回路14は、同様にして、
アドレスn+1のデータを全てのI/O部の共通メモリ
に書込ませるようにする。このようなI/O部間のデー
タの移動は、MPU11がI/Oバス19を使用してい
ない期間中に、MPU11を介在せずに行なわれるの
で、MPU11に何らの負担をかけることもなく、した
がって、MPU11の処理速度に何らの影響を及ぼすこ
となく行なわれる。
【0039】図5の方式は、I/Oインタフェイス回路
14がイニシアチブを取って、各I/O部の共通メモリ
間でデータを移動させるものであった。これに対し、各
I/O部が独自の機能により、それぞれの共通メモリ間
でデータ移動を行なわせる方式を採用することもでき
る。図6はこのように方式に基く動作を示すタイムチャ
ートである。この方式は、いわゆるCSMA/CD(Car
rier Sense Multiple Access/Collision Detection)方
式と呼ばれるバス管理方式を利用したものである。そし
て、この方式によれば、図4の動作でI/Oインタフェ
イス回路14が得た登録情報15は不要となる。
【0040】図6において、I/O部22AのI/Oデ
ータ制御回路23は出力要求をI/Oバス19上に出力
し、自己の共通メモリ25のアドレスmに格納されてい
るデータをI/Oバス19上に読出すことを要求してい
ることを明らかにする。この出力要求がI/Oバス19
上に出力されてt秒経過しても、他にI/Oバス19上
へのデータ読出しを希望する競合I/O部が存在しなけ
れば、I/O部22Aの出力要求が認められることにな
る。なお、t秒以内に他の競合I/O部が出力要求をI
/Oバス19上に出力した場合、I/O部22AのI/
Oデータ制御回路23は、I/Oバス19上の電位のレ
ベル変化を検知することにより、他の競合I/O部の存
在を知ることができる。
【0041】図6の場合、t秒経過するまでにI/O部
22Aに競合する他のI/O部の出力要求信号がI/O
バス19上に現われなかったので、t秒経過時点でI/
O部22Aの出力が確定したことを示している。
【0042】I/O部22AのI/Oデータ制御回路2
3は、自己の出力要求が確定すると直ちにREADコマ
ンドを発して自己の共通メモリ25のアドレスmのデー
タを読取ると共に、これをI/Oバス19上に読出す。
そして、I/Oバス19上にコマンドを出力して、他の
I/O部に対して、この読出したデータを書込むことを
要求する。
【0043】I/O部22BのI/Oデータ制御回路2
3は、このI/Oバス19上のコマンドを読取ると、I
/Oバス19上のデータをWRITEデータとして読取
ると共に、WRITEコマンドを発して、これを自己の
共通メモリ25に書込む。すなわち、I/O部22Aの
共通メモリのデータがI/Oバス19を介してI/O部
22Bの共通メモリに書込まれたことになる。
【0044】次いで、今度は、I/O部22Bの方が先
にアドレスnのデータについての出力要求をI/Oバス
19上に出す。しかし、t秒経過する前に、I/O部2
2Aもアドレスkのデータについての出力要求をI/O
バス19上に出したので、I/O部22A,22Bの双
方の出力要求が競合した状態となり、双方の出力要求が
認められなくなったことを図6は示している。なお、各
アドレスn,kのデータについての出力要求が認められ
るのは、これ以降に競合I/O部がない場合に出力要求
を行なったときとなる。
【0045】図7は本発明に係るプログラマブルコント
ローラを用いて図13と同様の被制御機器の位置決め制
御を行う場合のブロック構成図である。図7におけるI
/O部22A,22Bはそれぞれ図13におけるMC5
0,PI60に対応するものである。なお、図7では、
図13におけるドライバ80,モータ81,ギヤ82,
アクチュエータ84等の図示は省略してある。
【0046】上述した図4,図5の方式あるいは図6の
方式を用いて、共通メモリ25A,25Bに格納されて
いるデータを、それぞれ相手方のメモリに書込むことを
自由に行うことができる。したがって、図7では、エン
コーダ83からのパルス数は最初共通メモリ25Bに書
込まれるが、このパルス数データは間もなく共通メモリ
25Aにも書込まれることになる。
【0047】そして、I/Oデータ制御回路23Aは、
この共通メモリ25Aに書込まれたパルス数データと、
ドライバ80に出力した指令位置データ(パルス数)と
が一致するか否かを判別し、一致した場合に「位置決め
完了信号」をI/Oバス19及びI/Oインタフェイス
回路14を介してMPU11に出力する。
【0048】すなわち、図13において、CPU装置1
0のMPU11は動作指令41を出力した後に、動作完
了信号42及び動作位置データ43の2つの信号を入力
し、さらに、パルス数単位の動作位置データ43を指令
単位に変換した後、これを指令位置データと比較する動
作を行なわなければならなかった。
【0049】これに対し、図7において、CPU装置1
0のMPU11は動作指令を出力した後では、I/O部
22Aから「位置決め完了信号」という1つの信号だけ
を入力すればよく、しかも、図13の場合のような変換
処理を行う必要がない。したがって、そのシーケンスプ
ログラムも図9に示すような非常に簡単なものとなる。
図9のシーケンスプログラムは5ステップで構成される
ものであり、約70ステップの図17のシーケンスプロ
グラムに比べれば、はるかに簡単化されたものとなって
いる。
【0050】図8は本発明に係るプログラマブルコント
ローラを用いて、図15の場合と同様に、スイッチの動
作状態を表示する場合のブロック構成図である。この図
の場合も、共通メモリ74Aのデータを、CPU装置1
0を介在させずに共通メモリ74Bに書込むことができ
るので、CPU装置10のMPU11の負担を軽減する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、CPU
装置10がアクセス動作を行なっていない時間帯を利用
して、I/O部の共通メモリ間でデータ移動を行う構成
としたので、MPUの負担を軽減できると共にシーケン
スプログラムの内容を簡単化することができ、高速処理
を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック構成図。
【図2】図1におけるCPU装置と各I/O部との間で
データのやり取りを行う場合、あるいはI/O部同士の
間でデータのやり取りを行う場合のイメージを示す説明
図。
【図3】図1におけるI/O部の構成を示すブロック
図。
【図4】図1におけるI/Oインタフェイス回路が登録
情報を得る際の動作を示すタイムチャート。
【図5】図1におけるインタフェイス回路及び各I/O
部の動作を示すタイムチャート。
【図6】図1における各I/O部の動作を示すタイムチ
ャート。
【図7】本発明に係るプログラマブルコントローラを用
いて被制御機器の位置決め制御を行う場合のブロック構
成図。
【図8】本発明に係るプログラマブルコントローラを用
いてスイッチの動作状態を表示する制御を行う場合のブ
ロック構成図。
【図9】図7の構成による制御内容をラダーダイアグラ
ムを用いて、表わしたプログラム説明図。
【図10】従来例のブロック構成図。
【図11】図1におけるCPU装置の一連の処理内容を
示すフローチャート。
【図12】図1におけるCPU装置と各I/O部との間
でデータのやり取りを行う場合のイメージを示す説明
図。
【図13】従来のプログラマブルコントローラを用いて
被制御機器の位置決め制御を行う場合のブロック構成
図。
【図14】図13における位置決め制御のシーケンスプ
ログラム例を示すフローチャート。
【図15】従来のプログラマブルコントローラを用いて
スイッチの動作状態を表示する制御を行う場合のブロッ
ク構成図。
【図16】図13における位置決めユニットが持つパラ
メータの内容を示す表。
【図17】図13の構成による制御内容をラダーダイア
グラムを用いて表わしたプログラム説明図。
【符号の説明】
11 マイクロプロセッサ(MPU) 14 I/Oインタフェイス回路 15 登録情報 19 I/Oバス 20 I/O装置 22A,22B I/O部 23 I/Oデータ制御回路 25 共通メモリ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロプロセッサ及びI/Oインタフェ
    イス回路を有するCPU装置と、 前記I/Oインタフェイス回路とI/Oバスを介して接
    続された複数のI/O部を有するI/O装置と、 を備え、前記マイクロプロセッサは、前記複数のI/O
    部に対し前記I/Oインタフェイス回路を介してアクセ
    スするプログラマブルコントローラにおいて、前記各I
    /O部は、各I/O部間で共通したアドレスを持つ共通
    メモリを有しており、 前記各I/O部は、前記マイクロプロセッサが前記I/
    Oバスを用いた前記アクセスを行なっていない期間中
    に、自己の共通メモリと他のI/O部の共通メモリとの
    間で所定データの移動を、前記I/Oバス上での読み出
    し又は書き込みに基づき行なわせるI/Oデータ制御回
    路を有している、 ことを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプログラマブルコントロー
    ラにおいて、前記I/Oインタフェイス回路は、 前記共通メモリに前記所定データを保持しているI/O
    部に対しては、この所定データを前記I/Oバス上に読
    出すように要求すると共に、 前記共通メモリに前記所定データを保持していないI/
    O部に対しては、前記I/Oバス上に読出された所定デ
    ータを、その共通メモリに書込むことを要求するもので
    あり、 しかも、これらの要求を、前記所定データを特定するた
    めの予め登録された登録情報に基いて、前記マイクロプ
    ロセッサが前記アクセスを行なっていない期間中に行う
    ものである、 ことを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のプログラマブルコントロー
    ラにおいて、 前記複数のI/O部のうち前記所定データを共通メモリ
    に保持し且つ前記I/Oバス上にこの所定データを読出
    すことを希望するI/O部は、自己の処理期間に入って
    から所定時間が経過しても、他に読出しを希望する競合
    I/O部が存在しないことを確認した後前記読出しを行
    ない、一方、前記所定データを共通メモリに保持してい
    ない他のI/O部は、前記I/O部上に読出された所定
    データをその共通メモリに書込むこと、 を特徴とするプログラマブルコントローラ。
  4. 【請求項4】請求項1記載のプログラマブルコントロー
    ラにおいて、 前記CPU装置も前記共通メモリを有しており、前記C
    PU装置は、前記アクセスを行なっていない期間中に、
    自己の共通メモリと前記複数のI/O部の各共通メモリ
    との間で前記所定データの移動を行うものである、 ことを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  5. 【請求項5】請求項4記載のプログラマブルコントロー
    ラにおいて、前記複数のI/O部を一つのI/O部とし
    たこと、 を特徴とするプログラマブルコントローラ。
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