JP3360497B2 - 転写印刷方法 - Google Patents
転写印刷方法Info
- Publication number
- JP3360497B2 JP3360497B2 JP21715695A JP21715695A JP3360497B2 JP 3360497 B2 JP3360497 B2 JP 3360497B2 JP 21715695 A JP21715695 A JP 21715695A JP 21715695 A JP21715695 A JP 21715695A JP 3360497 B2 JP3360497 B2 JP 3360497B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- standing wall
- ink
- pad
- transfer printing
- transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Printing Methods (AREA)
Description
が形成された各種成形品、例えば自動車のリヤコンビネ
ーションランプのアウターレンズの立ち壁隣接面、特に
立ち壁で挟まれた、あるいは立ち壁で囲まれた平面への
転写印刷に好適する転写印刷方法に関するものである。
ヤコンビネーションランプのアウターレンズにおいて、
トランクリッドのロック用のキーシリンダを開閉するキ
ーを差し込むための透孔が設けられることがある。そし
てこのような場合に、上記透孔の周囲にはシールあるい
は補強等のための脚部(立ち壁)が設けられる。
の図において、51はハウジング、52はアウターレン
ズ、53はインナーレンズ、54はキーシリンダであ
る。また、55はハウジング51に設けられたキーシリ
ンダ挿入用の貫通穴、56は貫通穴55の全周にわたっ
て設けられたシール凹部、57はアウターレンズ52の
後部開口部の全周縁にわたって設けられたシール脚部
(立ち壁)、58はアウターレンズ52に設けられたキ
ー差込み用の透孔、59は透孔58の全周にわたって設
けられたシール脚部(立ち壁)、60は透孔58の内側
の周縁部、61はトランクリッド、62は光源(図示せ
ず)が設けられる灯室である。
造においては、キー差込み用の透孔58の内側の周縁部
60とキーシリンダ54との間に水、特に泥水が浸入し
て乾燥すると周縁部60が汚れ(図6中の格子模様参
照)、それがインナーレンズ2の外方から透かして見え
るため美観を損う。そこで、上記周縁部60に初めから
色づけ(着色)、模様付け等の意匠的処理を施し、周縁
部60の汚れを目立たなくしてしまうことが考えられ
た。
ては、マスク塗装工法があった。これは、非塗装部分を
テープ等でマスクした後、吹付け等で着色塗装し、その
後に上記テープ等を除去して必要部分、ここでは上記周
縁部60のみに着色塗装をするものである。
(1)人為的な工数が多く掛かる、(2)マスク治具が
必要となる、(3)マスク交換及び洗浄に工数が掛か
る、(4)乾燥工程が必要、(5)製造コストが高い、
(6)塗装外観品質にバラツキが生じる、等の問題点が
あった。
方法が用いられてきた。これは、硬度(アスカ硬度を指
す。以下同じ。)30゜以上の一層型パッドであって、
成形品の意匠的処理を施す面及びその周囲部分の形状を
反転した形状、例えば、図5の周縁部60の着色処理の
場合にはほぼ円柱状のパッドを用意し、そのパッドの先
端面にインキを付着させ、それを上記周縁部60に押
圧,転写する方法である。
来の転写印刷方法では次のような問題点があった。図7
は従来の転写印刷方法において、パッド71が成形品7
2の被印刷面73に押圧,加圧されている状態を示して
いるが、従来、この状態において、被印刷面73と立ち
壁74との境界部分(立ち壁隅部)75のエアが抜けず
パッド71がその部分形状に追従できなかった。このた
め、上記部分75にインキが転写されない転写漏れ部7
6(図8参照)が生じ、成形工程に連続する円滑な自動
印刷処理、コスト低減、印刷品質の安定化等の障害にな
るという問題点があった。なお、図8において77はイ
ンキが転写されたインキ転写膜を指す。
状部との境界部分(突状部隅部)への転写も可能とな
り、成形工程に連続する円滑な自動印刷処理、コスト低
減、印刷品質の安定化等が図れる転写印刷方法を提供す
ることにある。
成された成形品の立ち壁隣接面に、先端面にインキを付
着させたパッドを押圧して当該インキを転写する転写印
刷方法において、上記成形品の立ち壁と立ち壁隣接面と
の境界部分に所定のR(丸み)付けをしておき、少なく
ともインキを付着させる側にアスカ硬度20゜以下の層
を備え且つ当該層の先端縁部に所定のR(丸み)付けが
なされたパッドで立ち壁隣接面へのインキの転写を行う
ことにより達成される。
分(立ち壁隅部)にR(丸み)付けがなされたことによ
れば転写性が向上する。またパッドは、少なくともイン
キを付着させる側にアスカ硬度20゜以下の層を備える
と共に、その先端縁部に所定のR(丸み)付けがなされ
ていることによれば、インキ転写時における上記立ち壁
隅部のエアの抜けがよくなって、その部分形状への追従
性が向上し、その部分へのインキの転写が充分に行わ
れ、転写漏れ部発生がなくなる。これによれば、成形工
程に連続する円滑な自動印刷処理、コスト低減、印刷品
質の安定化等が実現される。なお、上記20゜以下なる
アスカ硬度の数値は、本発明者の鋭意研究、実験結果に
より得られたものである。
施例を説明する。図1は本発明による転写印刷方法の一
実施例の説明図である。この図1において、1は立ち壁
2が形成された成形品、3は成形品1の被印刷面である
立ち壁隣接面、4はパッド、5はスクリーン、6はアク
リル系あるいはウレタン系のインキ、7は成形品1を保
持固定する受け治具である。
隣接面3との境界部分(立ち壁隅部)1aには、立ち壁
2の厚み2.0mm、立ち壁隣接面3部分の厚み2.0
mmのとき、0.5R以上、例えば0.5〜1.5Rの
R(丸み)付けがなされている(図2参照)。R(丸
み)付けが1.5Rを超えると、成形時にいわゆるヒケ
と呼ばれる歪が生じるので最大で1.5Rが望ましい。
厚み方向にて2層構造をなし、そのうちインキ6を付着
させる側の層(第1層)4aをこれに重なる層(第2
層)4bに対して僅かに軟らかい硬度になされると共
に、その先端縁部4cに所定のR(丸み)付けがなされ
ている。例えば、第1層4a,第2層4b共にシリコン
材、例えばシリコンオイルに硬化剤を混練し、成形型内
で固化してなるものを用いるもので、そのうち第1層4
aの硬度を20゜以下、第2層4bの硬度を25〜35
゜とし、その肉厚(図中上下方向寸法)は第1層4a:
第2層4b=(1/3):(2/3)〜(1/2):
(1/2)の組合わせで製作されたものを用いる。また
パッド4は、成形品1の被印刷面である立ち壁隣接面3
及びその周囲部分の形状を反転した形状、すなわち、少
なくとも先端縁部4cにR(丸み)付けがなされた形状
に形成される。この場合、パッド4全体の大きさ及びR
値は、パッド4の撓み量に応じて選定される。なお、上
記硬度はアスカ硬度である。次に本発明方法による転写
印刷の工程を説明する。図1に示すように、まず立ち壁
2が形成された成形品1が、その被印刷面である立ち壁
隣接面3を上方に向けた状態で受け治具7に保持固定さ
れているものとする。この状態で、パッド4はまずイン
キ6位置の上方から下降してその先端面(図中、下端
面)にインク6を付着させる。その後、パッド4は上昇
した後、水平方向に移動して立ち壁隣接面3の真上で停
止し、次に下降し、インキ6が付着された先端面を上記
立ち壁隣接面3に押圧,加圧し、立ち壁隣接面3にイン
キ6を転写させる。その後、パッド4は上昇し、水平方
向に移動してインキ6の真上で停止する。以上で1個の
成形品1についての転写印刷工程を完了するもので、以
下、上記と同様の工程(図中、イ→ロ→ハ→ニ→ホ→ヘ
→ト→ホ→チ→イなるパッド4移動動作)を経ることに
より、成形後、順次送られてくる各成形品1についての
転写印刷が行われる。
面3との境界部分(立ち壁隅部)1aには、0.5R以
上、例えば0.5〜1.5RのR(丸み)付けがなされ
ているので転写性が向上する。またパッド4は、上述し
たようにインキ6を付着させる側にアスカ硬度20゜以
下の層(第1層)4aが設けられると共に、その先端縁
部4cに所定のR(丸み)付けがなされているので、イ
ンキ転写時における立ち壁隅部1aのエアの抜けがよく
なって、その部分形状への追従性が向上し、その部分1
aへのインキ6の転写が充分に行われ、転写漏れ部76
(図8参照)は生じない。図4はこの様子を示すもの
で、インキ転写膜8は成形品1の被印刷面である立ち壁
隣接面3の全面にわたって覆い形成されている。
量、パッド4の撓み量及び転写スピード等の各種転写条
件を適宜設定することで、立ち壁2が形成された成形品
1の被印刷面である立ち壁隣接面3への転写印刷が十全
に行える。
2層構造に形成した場合について述べたが、少なくとも
インキ6を付着させる側にアスカ硬度20゜以下の層を
備えており、その先端縁部4cにR(丸み)付けがなさ
れた形状に形成されていれば、1層構造であっても、あ
るいは3層以上の構造であってもよい。
ち壁が形成された成形品の立ち壁隣接面の転写印刷方法
において、上記立ち壁と立ち壁隣接面との境界部分(立
ち壁隅部)に所定のR(丸み)付けをなし、またパッド
を、少なくともインキを付着させる側にアスカ硬度20
゜以下の層を備え、その先端縁部に所定のR(丸み)を
付して構成したので、上記立ち壁隅部への転写も可能と
なり、成形工程に連続する円滑な自動印刷処理、コスト
低減、印刷品質の安定化等が図れるという効果がある。
である。
る。
れたリヤコンビネーションランプの部分断面図である。
との境界部分(立ち壁隅部)、2,74…立ち壁(突状
部)、3,73…立ち壁隣接面(被印刷面)、4,71
…パッド、4a…パッド第1層、4b…パッド第2層、
5…スクリーン、6…インキ、7…受け治具、8,77
…インキ転写膜、76…転写漏れ部。
Claims (1)
- 【請求項1】 立ち壁が形成された成形品の立ち壁隣接
面に、先端面にインキを付着させたパッドを押圧して当
該インキを転写する転写印刷方法において、前記 成形品の立ち壁と立ち壁隣接面との境界部分に所定
のR付けをしておき、少なくともインキを付着させる側にアスカ硬度20゜以
下の層を備え且つ当該層の先端縁部に所定のR付けがな
されたパッドで前記立ち壁隣接面へのインキの転写を行
う ことを特徴とする転写印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21715695A JP3360497B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 転写印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21715695A JP3360497B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 転写印刷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0958108A JPH0958108A (ja) | 1997-03-04 |
JP3360497B2 true JP3360497B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=16699736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21715695A Expired - Fee Related JP3360497B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 転写印刷方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3360497B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6689375B2 (ja) * | 2016-05-17 | 2020-04-28 | 株式会社秀峰 | 印刷用ブランケット |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21715695A patent/JP3360497B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0958108A (ja) | 1997-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2151362A1 (en) | Method and apparatus for applying a surfactant to mold surfaces | |
CA2175311A1 (en) | Method and apparatus for applying a surfactant to mold surfaces | |
EP0985520A3 (en) | Mold assembly for forming opthalmic lens, method of producing the same, and method of producing opthalmic lens using the mold assembly | |
JP4708302B2 (ja) | 電波透過性金属色透過パターンを有する加飾成形体の製造方法 | |
JP3360497B2 (ja) | 転写印刷方法 | |
KR20080071895A (ko) | 표면에 요철 모양을 갖는 제품 및 그 요철 모양을 형성하는방법 | |
JPS63214419A (ja) | 車両用窓ガラスの製造方法 | |
CA2269002A1 (en) | Method for manufacturing rim of steering wheel for vehicles | |
JP2001079899A (ja) | 車輌用灯具のレンズ製造装置 | |
JP2001150484A (ja) | 樹脂製窓の製造方法 | |
JPS6239085B2 (ja) | ||
JPH01120309A (ja) | タイヤ成形用金型 | |
JPH03197110A (ja) | 樹脂成形品の製造方法 | |
JP3052166B2 (ja) | バンパー塗装用見切線の構成 | |
JP2001150891A (ja) | 製品表面に凸模様を形成する方法 | |
JP2007144898A (ja) | 表面に凸模様を有する製品及び該凸模様を形成する方法 | |
JP3401463B2 (ja) | 製品表面に凸模様を形成する方法 | |
JPH03222705A (ja) | 模様付き成形品、模様付き成形品の製造方法及びその製造装置 | |
JPH044115A (ja) | 車輌用合成樹脂製灯具部品の絵付方法 | |
JP2003181844A (ja) | 成形型 | |
KR100309440B1 (ko) | 수압전사방법및이를이용한자동차용스티어링휠림의제조방법 | |
JP2618318B2 (ja) | アウトハンドル装置の製作方法 | |
JP2002046212A (ja) | 加飾用フィルムおよびこれを用いた加飾成形品の製造方法 | |
JPH07329178A (ja) | 真空成形品 | |
JPS6092821A (ja) | 合成樹脂モ−ルデイングの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091018 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101018 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101018 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101018 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111018 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111018 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121018 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121018 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |