JP2001079899A - 車輌用灯具のレンズ製造装置 - Google Patents
車輌用灯具のレンズ製造装置Info
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Abstract
成形して成る車輌用灯具のレンズ製造装置において、最
初に成形を行う樹脂が後で成形を行う樹脂を射出するエ
リアに流れ込まないようにするための仕切り壁等によっ
て、金型の成形面に接触後や傷が付くことを防止する。 【解決手段】 少なくとも第1及び第2の2種類の合成
樹脂を一体に成形して成る車輌用灯具のレンズ製造装置
において、共通金型10と第1の固定金型11とから成
り、第1の合成樹脂6を射出成形するための第1のキャ
ビティ12を画成する第1の成形金型8を備えると共
に、共通金型と第2の固定金型13から成り、第1の樹
脂を内包した状態で第1の樹脂と第2の樹脂7とを一体
成形するための第2のキャビティ14を画成する第2の
成形金型9とを備え、第1の固定金型には、第1の樹脂
が第1のキャビティ以外の部分に入り込まないようにす
るために、第1の成形金型を閉じた状態で共通金型に当
接する仕切り壁16を突設し、仕切り壁の先端面16b
を第1のキャビティから離間するに従って共通金型から
も徐々に離間するような形状とした。
Description
の合成樹脂を使用して一体に成形して成る車輌用灯具の
レンズ製造装置に関する。
ランプ等の、少なくとも2種類の合成樹脂を使用して一
体に成形して成る車輌用灯具のレンズ製造装置において
は、例えば、2色成形のレンズの場合、第1の固定金型
と共通金型とによって1色目の樹脂を射出するための第
1のキャビティを画成し、第2の固定金型と共通金型に
よって2色目の樹脂を射出するための第2のキャビティ
が画成される。
に、共通金型aと第1の固定金型bとによって第1のキ
ャビティcが画成され、上記共通金型aと第2の固定金
型dとによって第2のキャビティeが画成される。
さった時においては、図11に示すように、共通金型a
が第2の固定金型dと組合わされた時に第2のキャビテ
ィeの一部となる部分fに1色目の樹脂gが流れ込まな
いようにするために、例えば、幅が5mm程度の仕切り
壁hが第1の固定金型bに突設されている。
みあわされて1色目の樹脂gを内包したまま、上記部分
fを含む第2のキャビティeに2色目の樹脂iが射出さ
れ、レンズjが作成される。
と第1の固定金型bとを組みあわせて第1のキャビティ
cを画成する際に、仕切り壁hの先端が共通金型aの樹
脂の成形を行うための面である成形面kと当接するため
に、例えば、仕切り壁hと共通金型aとの間に異物が挟
まったり、共通金型a及び第1の固定金型bを繰り返し
使用することによって、該成形面kに仕切り壁hの接触
痕が残ったり、傷が付いてしまうことがあった。
ズjに転写されるためレンズjの外観が悪くなったり、
また、成形面kの接触痕や傷が転写された場所が、例え
ば、レンズ素子の表面であると、光学的に悪影響を及ぼ
すことがあった。
2種類の合成樹脂を使用して一体に成形して成る車輌用
灯具のレンズ製造装置において、最初に成形を行う樹脂
が後で成形を行う樹脂を射出するエリアに流れ込まない
ようにするための仕切り壁等によって、金型の成形面に
接触後や傷が付くことを防止することを課題とする。
に、本発明は、少なくとも第1及び第2の2種類の合成
樹脂を一体に成形して成る車輌用灯具のレンズ製造装置
において、共通金型と第1の固定金型とから成り、第1
の合成樹脂を射出成形するための第1のキャビティを画
成する第1の成形金型を備えると共に、共通金型と第2
の固定金型から成り、第1の樹脂を内包した状態で第1
の樹脂と第2の樹脂とを一体成形するための第2のキャ
ビティを画成する第2の成形金型とを備え、第1の固定
金型には、第1の樹脂が第1のキャビティ以外の部分に
入り込まないようにするために、第1の成形金型を閉じ
た状態で共通金型に当接する仕切り壁を突設し、仕切り
壁の先端面は、第1のキャビティから離間するに従って
共通金型からも徐々に離間するような形状としたもので
ある。
型の成形面に接触痕や傷が付くことがない。
ズの製造装置の実施の形態について、添付図面を参照し
て説明する。
種類の樹脂によって多色成形される車輌用灯具のレンズ
(以下、単に、「レンズ」と略記)1について説明す
る。
ば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等で形成され
る。
つの色の樹脂部分、例えば、分赤色透明の赤色樹脂部分
2と無色透明の白色樹脂部3とが一体に積層されて成形
されたものであり、また、略前方(矢印F方向)を向い
た主部4と、該主部4の周縁部から略後方へ突出したシ
ール脚5とが一体に成形されて成る。
脚5の一部を含む赤色樹脂部分2に白色樹脂部分3を積
層した構造を有すると共に、シール脚5は、赤色樹脂6
で形成された部分と白色樹脂7で形成された部分とを有
するので、レンズ1の主部4を正面から見ると、赤色樹
脂部分2と白色樹脂部分3とが積層された主部4の一
部、即ち、積層部分4aは、前方から見ると、白色樹脂
部分3を透して赤色樹脂部分2が見えるため、赤色をし
て見えるようになる。
について説明する。
図2に示すように、赤色樹脂(第1の樹脂)6を射出し
て成形するために用いる第1の成形金型8と、赤色樹脂
6を内包した状態で白色樹脂(第2の樹脂)7を射出し
て一体成形するために用いる第2の成形金型9とを有す
る。
0と第1の固定金型11とから成り、赤色樹脂6を射出
成形するためのスペースである第1のキャビティ12を
画成するものである。
10と第2の固定金型13から成り、第1の成形金型8
によって形成された赤色樹脂部分2を内包したままにす
ると共に、残りの部分に白色樹脂7を射出するためのス
ペースである第2のキャビティ14を画成するものであ
る。
とが組あわさった時においては、図1及び図4に示すよ
うに、共通金型10が第2の固定金型13と組合わされ
た時に第2のキャビティ14の一部となる部分15に赤
色樹脂6が流れ込まないようにするために共通金型10
の成形面10aと当接する、例えば、5mm程度の幅を
有する仕切り壁16が第1の固定金型11に突設、又
は、第1の固定金型11から一体に突出形成されてい
る。
仕切り面16a、先端面16b及び頂点部16cを有
し、第1の成形金型8か型締めされた時に、頂点部16
cが、第1のキャビティ12と第2のキャビティ14の
一部となる部分15との境界部12aの成形面10aと
当接する。また、仕切り壁16は、先端面16bが、第
1のキャビティ12側から、後に第2のキャビティ14
の一部となる部分15の側に行くに従って(仕切り面1
6aから離れるに従って)、徐々に共通金型10の成形
面10aから離れるように変位する形状とされている。
即ち、上記先端面16bは、断面形状で、略円弧状、又
は、第1のキャビティ12の側から離れるに従って、曲
率(変化量)が大きくなるようになっている。
8を型締めしたときは、仕切り壁16は共通金型10の
成形面10aとは頂点部16cのみが、従来のように面
接触ではなく、所謂線接触するようになり、例え、第1
の成形金型8を繰り返し使用することによる仕切り壁1
6の接触痕が成形面10aに付いてしまっても、この接
触痕は最小限の大きさであると共に赤色樹脂部分2と白
色樹脂部分3と境目となる境界部12aに沿ったものと
なるので、レンズ1の配光特性等に何ら影響を与えるも
のとはならない。
面10aとの間に異物が挟まっても、上記したような仕
切り壁16の先端面16b及び頂点部16cとの形状に
よって、そこに留まらないので、異物によって共通金型
10の成形面10aが傷付くことがない。
の成形工程について説明する。
った状態を示すものであり、共通金型10、第1の固定
金型11及び仕切り壁16によって画成された第1のキ
ャビティ12内に、赤色樹脂6を射出して、レンズ1の
赤色樹脂部分2を成形し、赤色樹脂部分2を冷却固化さ
せた後、共通金型10を矢印方向に移動させて、第1の
成形金型8を型開きする。
ず、半製品である赤色樹脂部分2は共通金型10に残さ
れたままとなる。
たままの状態の共通金型10を第2の固定金型13に対
面させ型締めを行う。この共通金型10と第2の固定金
型13とによって第2の成形金型9が構成され、該第2
の成形金型9に第2のキャビティ14が画成される。
部分2を内包した状態で白色樹脂7を射出して、積層部
分4a及びシール脚5の一部を含む白色樹脂部分3を成
形する。
脂を冷却固化した後、共通金型10を移動させて型開き
をし、成形品、即ち、レンズ1を取り出す。
ズ素子が形成されているが、上記実施の形態において
は、レンズ1の主部4の内面側にはレンズ素子がないも
のとして説明した。
して、レンズ素子が形成されたレンズ20の場合につい
て説明する。以下の説明において、上記レンズ20とレ
ンズ1とは、レンズ素子が形成されているか否かの違い
を有するだけのものなので、レンズ20の前記レンズ1
の場合と同様の部分の説明については、レンズ1の場合
の説明において使用した符号と同様の符号を使用するこ
とによって説明を省略する。
脂部分2及び白色樹脂部分3共に、主部4の内面側に
は、所謂魚眼レンズステップ21、21、・・・が多数
形成されている。
ンズ製造装置は、図6及び図7に示すように、赤色樹脂
(第1の樹脂)6を射出して成形するために用いる第1
の成形金型8と、赤色樹脂6を内包した状態で白色樹脂
(第2の樹脂)7を射出して一体成形するために用いる
第2の成形金型9とを有する。
ステップ21、21、・・・を成形するために、それに
合わせた適宜な形状に形成されている。
び図8に示すように、共通金型10が第2の固定金型1
3と組合わされた時に第2のキャビティ14の一部とな
る部分15に赤色樹脂6が流れ込まないようにするため
に、共通金型10の成形面22と当接する、仕切り壁2
3が突設、又は、第1の固定金型11から一体に突出形
成されている。
記仕切り壁16と同様に、仕切り面23a、先端面23
b及び頂点部23cを有し、第1の成形金型8か型締め
された時に、頂点部23cが、第1のキャビティ12と
第2のキャビティ14の一部となる部分15との境界部
12aとなる成形面22に当接する。また、仕切り壁2
3は、先端面23bが、第1のキャビティ12側から、
後に第2のキャビティ14の一部となる部分15の側に
行くに従って(仕切り面23aから離れるに従って)、
徐々に共通金型10の成形面22から離れるように変位
する形状とされている。即ち、上記先端面23bは、横
断面形状で、略円弧状、又は、第1のキャビティ12の
側から離れるに従って、曲率(変化量)が大きくなるよ
うになっている。
切り壁23の先端面23aの形状は、レンズ20の魚眼
レンズステップ21、21、・・・を形成するための共
通金型10の成形面22の形状に合わせた形状とされて
いる。
形金型8を型締めしたときは、仕切り壁23は共通金型
10の成形面10aとは頂点部23cのみが、従来のよ
うに面接触ではなく、所謂線接触するようになり、例
え、第1の成形金型8を繰り返し使用することによる仕
切り壁23の接触痕が成形面22に付いてしまっても、
この接触痕は最小限の大きさであると共に赤色樹脂部分
2と白色樹脂部分3と境目となる境界部12aに沿った
ものとなるので、レンズ20の配光特性等に何ら影響を
与えるものとはならない。
面22との間に異物が挟まっても、上記したような仕切
り壁23の先端面23b及び頂点部23cの形状によっ
て、そこに留まらないので、異物によって共通金型10
の成形面22が傷付くことがない。
具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに当
たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ことがあってはならないものである。
のレンズ製造装置は、少なくとも第1及び第2の2種類
の合成樹脂を一体に成形して成るものであって、共通金
型と第1の固定金型とから成り、第1の合成樹脂を射出
成形するための第1のキャビティを画成する第1の成形
金型を備えると共に、共通金型と第2の固定金型から成
り、第1の樹脂を内包した状態で第1の樹脂と第2の樹
脂とを一体成形するための第2のキャビティを画成する
第2の成形金型とを備え、第1の固定金型には、第1の
樹脂が第1のキャビティ以外の部分に入り込まないよう
にするために、第1の成形金型を閉じた状態で共通金型
に当接する仕切り壁を突設し、仕切り壁の先端面は、第
1のキャビティから離間するに従って共通金型からも徐
々に離間するような形状としたので、第1の成形金型を
繰り返し使用しても仕切り壁の先端面によって共通金型
の成形面に接触痕や傷が付くことを極力防止することが
できる。
は、仕切り壁の先端面において、仕切り壁と共通金型と
の距離は、第1のキャビティーからの距離が大きくなる
に従って変化量も大きくなるようにしたので、第1の成
形金型を繰り返し使用しても仕切り壁の先端面によって
共通金型の成形面に接触痕や傷が付くことを極力防止す
ることができると共に、共通金型と仕切り壁との間に異
物が挟まることがない。
は、仕切り壁の先端面を断面形状で略円弧状を為す形状
としたので、第1の成形金型を繰り返し使用しても仕切
り壁の先端面によって共通金型の成形面に接触痕や傷が
付くことを極力防止することができると共に、共通金型
と仕切り壁との間に異物が挟まることがない。
は、仕切り壁は、仕切り面と略円弧状をした先端面との
境界部分となる頂点部のみで共通金型と接するようにし
たので、第1の成形金型を繰り返し使用しても仕切り壁
の先端面によって共通金型の成形面に接触痕や傷が付く
ことを極力防止することができると共に、共通金型と仕
切り壁との間に異物が挟まることがなく、また、第1の
成形金型が傷や接触痕が付いてしまった場合でも、これ
らを最小限とすることができる。
ズ製造装置の実施の形態を示すものであり、本図は、第
1の成形金型を概略的に示す図である。
る。
のレンズ製造装置の実施の形態の変形例を示すものであ
り、本図は車輌用灯具のレンズの概略を示す図である。
レンズの製造装置を示すものであり、本図は1色目の樹
脂を成形する成形金型を示すものである。
である。
る。
樹脂、8…第1の成形金型、9…第2の成形金型、10
…共通金型、11…第1の固定金型、12…第1のキャ
ビティ、13…第2の固定金型、14…第2のキャビテ
ィ、16…仕切り壁、16b…先端面、16c…頂点
部、20…車輌用灯具のレンズ、23…仕切り壁、23
b…先端面、23c…頂点部
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも第1及び第2の2種類の合成
樹脂を一体に成形して成る車輌用灯具のレンズ製造装置
において、 共通金型と第1の固定金型とから成り、第1の合成樹脂
を射出成形するための第1のキャビティを画成する第1
の成形金型を備えると共に、 上記共通金型と第2の固定金型から成り、第1の樹脂を
内包した状態で第1の樹脂と第2の樹脂とを一体成形す
るための第2のキャビティを画成する第2の成形金型と
を備え、 上記第1の固定金型には、第1の樹脂が第1のキャビテ
ィ以外の部分に入り込まないようにするために、第1の
成形金型を閉じた状態で共通金型に当接する仕切り壁が
突設され、 上記仕切り壁の先端面は、第1のキャビティから離間す
るに従って共通金型からも徐々に離間するような形状と
されていることを特徴とする車輌用灯具のレンズ製造装
置。 - 【請求項2】 仕切り壁の先端面において、仕切り壁と
共通金型との距離は、第1のキャビティーからの距離が
大きくなるに従って変化量も大きくなるようにされてい
ることを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具のレン
ズ製造装置。 - 【請求項3】 仕切り壁の先端面は断面形状で略円弧状
を為す形状とされていることを特徴とする請求項1に記
載の車輌用灯具のレンズ製造装置。 - 【請求項4】 仕切り壁は、仕切り面と略円弧状をした
先端面との境界部分となる頂点部のみで共通金型と接す
るようにされていることを特徴とする請求項3に記載の
車輌用灯具のレンズ製造装置。
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