JP3358182B1 - 鉄骨柱の接合構造 - Google Patents

鉄骨柱の接合構造

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JP3358182B1 JP2001369371A JP2001369371A JP3358182B1 JP 3358182 B1 JP3358182 B1 JP 3358182B1 JP 2001369371 A JP2001369371 A JP 2001369371A JP 2001369371 A JP2001369371 A JP 2001369371A JP 3358182 B1 JP3358182 B1 JP 3358182B1
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Abstract

【要約】 【課題】 鉄骨柱と梁等の鋼材とを強固かつ安定的に接
合することができ、地震等の振動に対する耐久性にも優
れた鉄骨柱の接合構造を提供すること。 【解決手段】 所定位置に固定孔10が開設された鉄骨柱
1の外側に、鋼材Sが固定されるべき筒体であって固定
孔10に対向する位置に止着孔20が開設された補強筒材2
を隙間をあけて被嵌し、この鉄骨柱1と補強筒材2との
隙間に楔材3を差し込んだ状態で、鉄骨柱1の固定孔10
及び補強筒材2の止着孔20において鉄骨柱1と補強筒材
2とをボルト連結手段Cで連結するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管柱等の鉄骨柱
と鉄骨梁等の鋼材とを接合する鉄骨柱の接合構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼管柱にH形鋼等の鉄骨梁を接合
する方法としては、鋼管柱の梁接合部に水平ダイヤフラ
ムを介在させ、この水平ダイヤフラムに鉄骨梁を溶接接
合するのが一般的である。しかし、この方法は、多くの
切断・溶接工程が必要で手間が掛かるうえに、作業者の
技量に負うところが大きく精度確保が困難である問題が
あった。
【0003】そこで、こうした手間の掛かる溶接作業を
必要としない接合技術として、楔状摩擦片を用いた継手
が提案されている(特開平9-60111号公報参照)。これ
は、梁と一体化される筒状の継手を、楔状摩擦片を介在
させた状態で柱に上から被嵌することによって、柱の外
面と楔状摩擦片との摩擦力を利用して梁を固定するとい
うものである。
【0004】しかしながら、この特開平9-60111号公報
の接合方法は、筒状継手や梁等の荷重を受ける楔状摩擦
片によって柱の外面を押圧し、この押圧力により得られ
る柱面と楔状摩擦片との摩擦力を利用して継手を固定し
ているので、柱面には常に楔状摩擦片によって押圧力が
加わることになり、当初、必要な摩擦力が得られたとし
ても、この押圧力で柱面が変形して摩擦力の低下を来す
恐れがあった。したがって、従来では、かかる柱面の変
形に対処するために柱を厚肉にせざるを得ず、コスト高
を招く結果となっていた。
【0005】しかも、この特開平9-60111号公報の接合
技術は、梁等の荷重により得られる摩擦力のみで継手を
固定しているため、振動やねじれに弱く、特に地震時等
の上下振動により梁に下向きの外力が加わったとき、柱
面に過度な押圧力が加わって上述した柱面変形の危険性
が増すばかりでなく、梁に上向きの外力が加わったとき
にも、楔状摩擦片による押圧力が低下して摩擦力が不足
する危険性があり、また、梁に水平方向の回転力が加わ
った時にも摩擦力が低下する恐れがあり、振動やねじれ
に対する耐久性に難があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の楔片
を利用した柱と梁の接合技術に上記のような難点があっ
たことに鑑みて為されたもので、鉄骨柱と梁等の鋼材と
を強固かつ安定的に接合することができ、振動等に対す
る耐久性にも優れた鉄骨柱の接合構造を提供することを
技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の本発明は、鉄骨柱1に鋼材Sを接
合する鉄骨柱の接合構造であって、所定位置に固定孔10
が開設された鉄骨柱1と;鋼材Sが固定されるべき筒体
であって、前記鉄骨柱1の外側に隙間をあけて被嵌さ
れ、前記鉄骨柱1の固定孔10に対向する位置に止着孔20
が開設された補強筒材2と;前記鉄骨柱1の外面と補強
筒材2の内面との少なくとも何れか一方に設けられた斜
面部21と;前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間における
前記斜面部21に差し込まれた楔材3と;前記鉄骨柱1の
固定孔10及び補強筒材2の止着孔20において、これら鉄
骨柱1と補強筒材2とを連結するボルト連結手段Cと;
を含み、 前記ボルト連結手段Cにおいて、軸心に連結ボ
ルト9を挿入可能な通孔70を備え、周囲に周壁部71が形
成された環状体であって、その先端に、前記補強筒材2
の外面と摩擦接触する当接部72が形成されて成る締結リ
ング部材7を用いるという技術的手段を採用した。
た、上記課題を解決するために、請求項2に記載の本発
明は、鉄骨柱1に鋼材Sを接合する鉄骨柱の接合構造で
あって、 所定位置に固定孔10が開設された鉄骨柱1と;
鋼材Sが固定されるべき筒体であって、前記鉄骨柱1の
外側に隙間をあけて被嵌され、前記鉄骨柱1の固定孔10
に対向する位置に止着孔20が開設された補強筒材2と;
前記鉄骨柱1の外面と補強筒材2の内面との少なくとも
何れか一方に設けられ、互いに略反対方向に傾斜する一
対の斜面部21・21と;前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙
間における前記一対の斜面部21・21に差し込まれた一対
の楔材3・3と;前記鉄骨柱1の固定孔10及び補強筒材
2の止着孔20において、これら鉄骨柱1と補強筒材2と
を連結するボルト連結手段Cと;を含み、 前記鉄骨柱1
と補強筒材2との隙間に差し込まれた一対の楔材3・3
が、これら一対の楔材3・3の間に差し込まれた第二の
楔材40によって固定されているという技術的手段を採用
した。
【0008】また、上記課題を解決するために、請求項
4に記載の本発明は、鉄骨柱1に鋼材Sを接合する鉄骨
柱の接合構造であって、 所定位置に固定孔10が開設され
た鉄骨柱1と;鋼材Sが固定されるべき筒体であって、
前記鉄骨柱1の外側に隙間をあけて被嵌され、前記鉄骨
柱1の固定孔10に対向する位置に止着孔20が開設された
補強筒材2と;前記鉄骨柱1の外面と補強筒材2の内面
との少なくとも何れか一方に設けられ、互いに略反対方
向に傾斜する一対の斜面部21・21と;前記鉄骨柱1と補
強筒材2との隙間における前記一対の斜面部21・21に差
し込まれた一対の楔材3・3と;前記鉄骨柱1の固定孔
10及び補強筒材2の止着孔20において、これら鉄骨柱1
と補強筒材2とを連結するボルト連結手段Cと;を含
み、 前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に差し込まれた
一対の楔材3・3が、各楔材3に設けた持出片43・43を
介して、その両側で逆方向の雄ネジが刻設されたボルト
44によって固定されているという技術的手段を採用し
た。 また、上記課題を解決するために、請求項7に記載
の本発明は、鉄骨柱1に鋼材Sを接合する鉄骨柱の接合
構造であって、所定位置に固定孔10が開設された鉄骨柱
1と;鋼材Sが固定されるべき筒体であって、前記鉄骨
柱1の外側に隙間をあけて被嵌され、前記鉄骨柱1の固
定孔10に対向する位置に止着孔20が開設された補強筒材
2と;前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に、重なり合
って互いに略反対方向へ差し込まれた一対の楔材3・3
と;前記鉄骨柱1の固定孔10及び補強筒材2の止着孔20
において、これら鉄骨柱1と補強筒材2とを連結するボ
ルト連結手段Cと;を含み、 前記ボルト連結手段Cにお
いて、軸心に連結ボルト9を挿入可能な通孔70を備え、
周囲に周壁部71が形成された環状体であって、その先端
に、前記補強筒材2の外面と摩擦接触する当接部72が形
成されて成る締結リング部材7を用いるという技術的手
段を採用した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す第
一実施形態〜第五実施形態に基づいて詳しく説明する。
なお、図1は本発明に係る第一実施形態の鉄骨柱の接合
構造の部分横断面図、図2は同接合構造の部分縦断面
図、図3は同接合構造の楔材及び楔固定手段の側面図、
図4は同接合構造の楔材の斜視図、図5〜図7は同接合
構造の接合工程を説明する部分拡大横断面図である。ま
た、図8は本発明に係る変形例の楔材の斜視図、図9は
同変形例の楔材及び楔固定手段の側面図、図10は他の変
形例の楔材の斜視図、図11は更に他の変形例の楔材及び
楔固定手段の横断面図、図12及び図13は更に他の変形例
の楔材及び楔固定手段の側面図、図14は更に他の変形例
の楔材の正面図である。
【0010】『第一実施形態』図中、符号1で指示する
ものは、角形の鋼管柱から成る鉄骨柱であり、この鉄骨
柱1の所定位置には、複数の固定孔10・10…が開設され
ている。なお、この鉄骨柱1としては、角形鋼管柱に限
定されるものではなく、丸形鋼管柱等の筒状の鉄骨柱は
勿論のこと、H形鋼から成る鉄骨柱を採択することも可
能である。
【0011】図中、符号2で指示するものは、上記鉄骨
柱1の外側に所定の隙間をあけて被嵌される角筒形状の
補強筒材であり、鉄骨柱1の固定孔10に対向する位置に
複数の止着孔20・20…が開設されている。また、この補
強筒材2の外側には、鋼材SたるH形鋼製の鉄骨梁が周
知の方法でボルト固定されるべきブラケットBが周設さ
れている共に、補強筒材2の内側各面には、互いに反対
方向へ傾斜する一対の斜面部21・21がその斜面を対向さ
せるように水平方向に並んで設けられている。なお、こ
の補強筒材2は角筒形状に限定されるものではなく、例
えば、丸筒形状など、上記鉄骨柱1の形状に応じて種々
の筒形状を採択することが可能である。また、本実施形
態における斜面部21は、補強筒材2の内側に鋳造形成さ
れているが、例えば、補強筒材2の内面に楔状板材を溶
接固定して斜面部としても良く、また、上記鉄骨柱1の
外面に斜面部を設けても良い。
【0012】図中、符号3で指示するものは、前記鉄骨
柱1と補強筒材2との隙間の斜面部21に各々差し込まれ
る傾斜板状の楔材である。本実施形態の楔材3は、図3
及び図4に示すように、鉄骨柱1の固定孔10に対向する
位置に、楔材の差し込み方向に沿った複数の長孔30・30
…が開設されており、そして、板厚の小さい先端縁31
(板厚T1)が楔材の差し込み方向と直交して形成され
ているのに対し、板厚の大きい後端縁32(板厚T2)は
楔差し込み方向に対して斜めに形成されている。
【0013】図中、符号4で指示するものは、前記鉄骨
柱1と補強筒材2との隙間に差し込んだ楔材3を固定す
るための楔固定手段である。本実施形態の楔固定手段4
は、図3に示すように、上記一対の楔材3・3の斜めに
形成された後端縁32・32間に差し込まれる第二の楔材40
と、この第二の楔材40に形成されたネジ孔に螺合可能な
ボルト41と、補強筒材2に固定され、ボルト41の頭部を
係止する支持片42とから構成されている。このボルト41
を回して第二の楔材40を引き寄せることにより第二の楔
材40を楔材3・3間に差し込んで一対の楔材3・3を互
いに離反する方向へ水平に移動させ、そして、前記一対
の斜面部21・21に差し込んだ一対の楔材3・3をその位
置に固定する。なお、これら一対の楔材3・3と楔固定
手段4とを上下反転させた状態で鉄骨柱1と補強筒材2
との隙間に配設しても良い。
【0014】図中、符号Cで指示するものは、隙間に楔
材3を差し込んだ鉄骨柱1と補強筒材2とを連結するボ
ルト連結手段である。本実施形態のボルト連結手段C
は、図5及び図6に示すように、鉄骨柱1の固定孔10に
鉄骨柱1の内側から装着される連結ナット部材5と、こ
の連結ナット部材5に補強筒材2の外側から螺合される
連結ボルト9とから構成されている。
【0015】この連結ナット部材5は、軸心にネジ孔50
を備え、外周には鉄骨柱1の固定孔10に形成された雌ネ
ジ11に螺合可能な雄ネジ部51を備えた筒形状を成してお
り、その後端側には、鉄骨柱1の内面に掛止可能な鍔部
52が形成されている。また、本実施形態の連結ナット部
材5の先端には鉄骨柱1の外側へ突出するガイド突起53
が設けられており、その先端開口部には六角孔形状の掛
合凹部54が形成されている。図5及び図6に示すよう
に、この掛合凹部54に六角レンチWを差し込んで回転さ
せることによって連結ナット部材5を鉄骨柱1の外側へ
向けて螺進させ、そのガイド突起53を鉄骨柱1の外側へ
突出させるのである。なお、この掛合凹部54は、補強筒
材2の外側から連結ナット部材5を回転操作できさえす
れば、種々の設計変更が可能であり、例えば、この掛合
凹部54を−溝形状や+溝形状に形成しても良い。
【0016】連結ボルト9は、図6に示すように、上記
連結ナット部材5のネジ孔50に補強筒材2の外側から螺
合可能に構成されており、鉄骨柱1と補強筒材2とをボ
ルト連結する。なお、符号90で指示するものはワッシャ
ーである。
【0017】しかして、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
は、まず、図5に示すように、予め連結ナット部材5
を、そのガイド突起53を後退させた状態で鉄骨柱1の内
側から固定孔10に螺着しておいて、楔材3及び楔固定手
段4と共に補強筒材2を鉄骨柱1の外側に被嵌し、鉄骨
柱1の固定孔10と楔材3の長孔30と補強筒材2の止着孔
20とを位置合わせする。そして、補強筒材2の外側から
六角レンチWを差し込んで連結ナット部材5を螺進させ
てガイド突起53を鉄骨柱1の外側の楔材3の長孔30内へ
突出させる。
【0018】その後、図6に示すように、突出させたガ
イド突起53を利用して長孔30で楔材3の差し込み方向を
規制しながら、楔固定手段4により楔材3を水平移動さ
せて補強筒材2の斜面部21に差し込み、その位置に固定
する。そして、連結ナット部材5のネジ孔50に補強筒材
2の外側から連結ボルト9を螺合して締結することによ
り、楔材3を挟んで鉄骨柱1と補強筒材2とをボルト連
結する(図7参照)。このことで、鉄骨柱1と補強筒材
2とが安定に接合されることになり、図1及び図2に示
すように、補強筒材2のブラケットBに鋼材Sたる鉄骨
梁が周知方法でボルト固定されて鉄骨柱1と鋼材Sとが
接合されるのである。また、補強筒材2に直接、鋼材S
たる鉄骨梁を周知方法である、ウエブをボルトで固定
し、フランジを現場溶接により接合する方法であっても
勿論良い。(図示せず)
【0019】このように、本実施形態の鉄骨柱の接合構
造にあっては、鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に楔材3
を差し込んで両者を摩擦接合すると共に、これら鉄骨柱
1と補強筒材2とをボルト連結しているので、このボル
ト連結手段によって鉄骨柱1と楔材3との摩擦固定力を
高めることが可能となり、鉄骨柱1と補強筒材2とをよ
り強固に接合することができるのは勿論のこと、このボ
ルト連結手段が鉄骨柱1の内面と補強筒材2の外面とを
支えることになるので、楔材3による押圧力が鉄骨柱1
の外面に加わり続けたとしても、これによって柱面が変
形する恐れもなく、長期間に亘って安定的な接合構造を
実現することができ、従来のように柱の肉厚化によって
コスト高を招く難点もないのである。
【0020】また、地震時等の上下振動によって、梁に
下向きの外力が加わって柱面に過度な押圧力が加わった
ときにも、ボルト連結手段が鉄骨柱1の内面を支えるの
で、柱面が変形する心配がないばかりでなく、梁に上向
きの外力が加わったときにも鉄骨柱1と補強筒材2とが
ボルト連結されているので、楔材3による押圧力が低下
して摩擦力が不足してしまうこともなく振動に対する耐
久性にも優れている。しかも、本実施形態の鉄骨柱の接
合構造は、鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に、一対の楔
材3・3を互いに反対方向へ差し込んでいるので、振動
時には、必ず何れかの楔材3の差し込み方向に振動が加
わることになり、一対の楔材3・3が補い合って、この
ことによっても、振動に対して優れた耐久性が発揮され
る。
【0021】更にまた、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
にあっては、鉄骨柱1の外側に補強筒材2を被嵌する
際、鉄骨柱1と補強筒材2との間には所定の隙間がある
ので、頗る簡単に補強筒材2の被嵌作業を行うことがで
きる。そして、この補強筒材2を被嵌した後は、この隙
間の大部分を緊嵌状態の楔材3が埋め、しかも、これら
鉄骨柱1と楔材3と補強筒材2とがボルト連結手段によ
って一体的に連結されるので、鉄骨柱の接合部分におけ
る強度を大幅に向上させることができる。
【0022】更にまた、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
は、ボルト連結手段において、連結ボルト9のネジ径よ
りも大きな雄ネジ部51を備えた連結ナット部材5を用い
ているので、鉄骨柱1の固定孔10に形成した雌ネジに直
接、連結ボルト9を螺合する場合よりも、ボルト螺合の
ためのネジ周長を大きくとることができ、十分な強度で
連結ボルト9を螺合することができる。また、この連結
ナット部材5のガイド突起53を適時に突出させることに
よって楔材3の差し込み方向を規制することができるの
で、簡単かつ正確に楔材3の差し込み作業を行なうこと
が可能となり、施工性にも優れている。
【0023】なお、本実施形態では、楔固定手段4の第
二の楔材40によって一対の楔材3・3を互いに離反する
方向へ水平に移動させて一対の斜面部21・21に差し込ん
でいるが、本発明は決してこれに限定されるものではな
く、種々の設計変更が可能である。例えば、図8に示す
ように、楔材3として、先端縁31の板厚が後端縁32の板
厚T2よりも小さく、かつ、この先端縁31においても、
その両端で板厚T1<板厚T3となるように傾斜平面が
形成された楔材を使用し、そして、図9に示すように、
第二の楔材40によってこれら一対の楔材3・3を互いに
離反させながら斜め下方へ移動させて一対の斜面部21・
21に差し込むようにすることも可能である。この場合に
は、図9に示すように、楔材3の長孔30を楔材の差し込
み方向に沿って斜め方向に開設し、補強筒材2の斜面部
21もこの楔材3の斜面に対応させてその上下方向にも傾
斜させて形成する。このように楔材3に下方への差し込
み移動成分を持たせることによって、重力方向を考慮し
た更に安定した接合構造を実現できる。
【0024】また、上記実施形態では、楔材の傾斜面を
平坦に形成しているが、図10に示すように、傾斜面に楔
材の差し込み方向に沿った嵌合突起33を少なくとも一つ
設けると共に、前記斜面部21にこの嵌合突起33にスライ
ド可能に嵌合する案内溝(図示せず)を設けることによ
って、楔材の差し込み方向を規制しても良い。また、こ
れとは逆に、楔材3の傾斜面に楔材の差し込み方向に沿
った嵌合溝を少なくとも一条設けると共に、斜面部21に
この嵌合溝にスライド可能に嵌合する案内突起を設けて
も良い。これらの場合には、上述した楔材の差し込み方
向を規制するための長孔は必ずしも設ける必要はない。
楔材3に長孔を開設しない場合、鉄骨柱1と補強筒材2
とのボルト連結は、楔材の差し込み位置以外の部位で行
う。
【0025】更にまた、図10に示すように、楔材3と斜
面部21との少なくとも何れか一方の接触面に多数の小突
起34を設けるようにすれば、両者の接触摩擦力を向上さ
せることが可能となり、しかも、たとえ楔材の差し込み
時に接触面に異物が混入したとしても、これによる摩擦
力の変動を少なくすることが可能となり、より確実な鉄
骨柱の接合構造を実現できる。
【0026】更にまた、上記実施形態では、楔固定手段
4の第二の楔材40を一対の楔材3・3の間に単に差し込
んでいるが、図11に示すように、これら第二の楔材40と
一対の楔材3・3とをスライド可能に蟻継部35・35によ
って蟻継ぎ連結しても良く、このことで、第二の楔材40
を逆方向に移動させたとき、一対の楔材3・3を互いに
接近移動させることが可能となり、必要に応じて楔材3
を斜面部21から引き抜くことも可能となり、柱接合構造
の分解作業も容易に行い得る。
【0027】更にまた、上記実施形態では、楔固定手段
4として第二の楔材40を採用しているが、本発明は勿論
これに限定されるものではなく、例えば、図12に示すよ
うに楔固定手段4として、左右両側で逆方向の雄ネジが
刻設されたボルト44を用いて一対の楔材3・3を持出片
43・43を介して互いに水平に離反する方向へ移動させて
固定しても良く、また、図13に示すように、楔固定手段
4として、補強筒材2で頭部が係止されたボルト45を用
いて一対の楔材3・3を持出片43・43を介して各々独立
的に水平移動させて固定しても良い。また、単に各楔材
3を叩いて斜面部21に打ち込んだ後、楔材3を鉄骨柱1
や補強筒材2に溶接固定するだけでも良く、柱接合構造
の必要強度、規模、施工性等を考慮して種々の楔固定手
段を採択することが可能である。また、図14に示すよう
に、一対の楔材3・3を軸部36で各々回動可能に互いに
連結しても良く、このことによっても、一対の楔材3・
3の差し込み方向を規制することが可能となる。
【0028】なお、これらの変形例では、一対の楔材3
・3を互いに離反する方向へ移動させ、互いにその斜面
を対向させるように並んで形成された一対の斜面部21・
21に差し込んでいるが、これとは逆に、一対の楔材3・
3を互いに接近する方向へ移動させ、互いにその斜面が
反対方向へ向くように並べて形成した一対の斜面部21・
21に差し込むようにしても良い。
【0029】更にまた、上記実施形態では、ボルト連結
手段Cにおいて、鉄骨柱1の固定孔10に内側から螺着す
る連結ナット部材5を用いているが、本発明は、勿論こ
れに限定されるものではなく、例えば、単に周知のナッ
ト材を鉄骨柱1の固定孔10に溶接固定し、このナット材
にボルトを螺合して鉄骨柱1と補強筒材2とをボルト連
結しても良く、また、鉄骨柱1の固定孔10に形成した雌
ネジに直接、ボルトを螺合して鉄骨柱1と補強筒材2と
をボルト連結しても良い。また、ボルトとして公知のワ
ンサイドボルトやトルシア型ボルトを用いることも勿論
可能である。
【0030】更にまた、上記実施形態では、角形の補強
筒材2の内側四面全てにおいて、斜面部21を設けて楔材
3を差し込み、ボルト連結して接合しているが、必ずし
も補強筒材2の全面で接合が為されている必要はなく、
少なくとも一部で接合が為されていれば良い。また、楔
材3の差し込み位置や差し込み方向、ボルト連結位置等
についても、接合すべき鋼材Sの種類等の状況に応じて
種々の設計変更が可能である。なお、補強筒材2の上下
の端部を長くし、長くした補強筒材2の上下の端部と、
鋼管柱1から適度に離れたブラケットBの上下のフラン
ジ面に、それぞれ鋼管柱1の軸に対して20〜70度の
角度をつけた斜材を設けて、補強筒材2とブラケットB
との接合強度を強化したり、斜材にダンパ−を設けて免
震構造とする事も可能である。(図示せず) 後述する第二実施形態〜第四実施形態においても同様で
ある。
【0031】『第二実施形態』次に、図15〜図20を参照
しながら第二実施形態の鉄骨柱の接合構造について説明
する。なお、図15は第二実施形態の鉄骨柱の接合構造の
部分横断面図、図16は同接合構造の部分縦断面図、図17
は同接合構造の楔材及び楔固定手段の側面図、図18〜図
20は同接合構造の接合工程を説明する部分拡大縦断面図
である。
【0032】本実施形態の鉄骨柱の接合構造は、補強筒
材2に設けられた斜面部21に楔材3を上下方向に差し込
むように構成した点と、ボルト連結手段Cにおいてスリ
ーブ部材6を用いた点に主な特徴があり、他の構成につ
いては上述した第一実施形態とほぼ同様である。
【0033】即ち、本実施形態では、図16及び図17に示
すように、補強筒材2の内側の各面には、互いに反対方
向へ傾斜する一対の斜面部21・21がその斜面を対向させ
るように上下方向に並んで設けられており、楔固定手段
4によってこれら上下一対の斜面部21・21に対して上下
一対の楔材3・3が差し込まれる。
【0034】本実施形態の楔固定手段4は、図17に示す
ように、一対の楔材3・3の斜めに形成された後端縁32
・32の間に水平に差し込まれる第二の楔材40と、この第
二の楔材40に形成されたネジ孔に螺合され、補強筒材2
の側面に頭部が係止されるボルト41とから構成されてい
る。このボルト41を回して第二の楔材40を水平方向に引
き寄せることによって、第二の楔材40を上下一対の楔材
3・3間に差し込んで楔材3・3を互いに離反する方向
へ上下に移動させる。そして、上下一対の斜面部21・21
に差し込んだ一対の楔材3・3をその位置に固定する。
【0035】また、本実施形態におけるボルト連結手段
Cは、図18及び図19に示すように、鉄骨柱1の固定孔10
に鉄骨柱1の内側から装着される連結ナット部材5と、
補強筒材2の止着孔20に補強筒材2の外側から装着され
るスリーブ部材6と、補強筒材2の外側からスリーブ部
材6へ挿入されて連結ナット部材5に螺合される連結ボ
ルト9とから構成されている。
【0036】本実施形態の連結ナット部材5は、軸心に
連結ボルト9を螺合可能なネジ孔50を備え、外周には鉄
骨柱1の固定孔10に形成された雌ネジ11に螺合可能な雄
ネジ部51を備えた筒形状を成しており、その後端側には
鉄骨柱1の内面に掛止可能な鍔部52が形成されている。
なお、上述した第一実施形態とは異なり、連結ナット部
材5の先端にガイド突起は設けていない。
【0037】スリーブ部材6は、図18に示すように、軸
心に連結ボルト9を挿入可能な挿入孔60を備え、外周に
は補強筒材2の止着孔20に形成された雌ネジ22に螺合可
能な雄ネジ部61を備えた筒形状を成しており、その後端
側に補強筒材2の外面に掛止可能な鍔部62が形成されて
いる一方、先端には補強筒材2の内側へ突出するガイド
突起63が形成されている。図18及び図19に示すように、
このスリーブ部材6を補強筒材2の止着孔20に補強筒材
2の外側から螺合し、その鍔部62を補強筒材2の外面に
掛止させたとき、ガイド突起63を補強筒材2の内側へ突
出させる。
【0038】しかして、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
は、まず、図18に示すように、予め連結ナット部材5を
鉄骨柱1の内側から固定孔10に装着しておいて、楔材3
及び楔固定手段4と共に補強筒材2を鉄骨柱1の外側に
被嵌し、鉄骨柱1の固定孔10と楔材3の長孔30と補強筒
材2の止着孔20とを位置合わせする。そして、スリーブ
部材6を補強筒材2の外側から止着孔20に螺着してガイ
ド突起63を補強筒材2の内側の楔材3の長孔30内へ突出
させる。
【0039】その後、図19に示すように、突出させたガ
イド突起63を利用して長孔30で楔材3の差し込み方向を
規制しながら、楔固定手段4により楔材3を上下方向に
移動させて補強筒材2の斜面部21に差し込み、その位置
に固定する。そして、補強筒材2の外側からスリーブ部
材6の挿入孔60に挿入した連結ボルト9を連結ナット部
材5のネジ孔50に螺合して締結することによって、楔材
3を挟んで鉄骨柱1と補強筒材2とをボルト連結する
(図20参照)。このことで、鉄骨柱1と補強筒材2とが
安定に接合されることになり、図16に示すように、補強
筒材2のブラケットBに鋼材Sたる鉄骨梁が周知方法で
溶接固定され、鉄骨柱1と鋼材Sとが接合されるのであ
る。また、補強筒材2に直接、鋼材Sたる鉄骨梁を周知
方法である、ウエブをボルトで固定し、フランジを現場
溶接により接合する方法であっても勿論良い。(図示せ
ず)
【0040】このように、本実施形態の鉄骨柱の接合構
造においても、上述した第一実施形態と同様、ボルト連
結手段によって、鉄骨柱1と楔材3との摩擦固定力を高
めて鉄骨柱1と補強筒材2とをより強固に接合すること
ができると共に、ボルト連結手段が鉄骨柱1の内面を支
えるので、楔材3による押圧力により柱面が変形する恐
れもなく、従来のように柱の肉厚化によるコスト高を招
く難点もない。また、地震時等の上下振動によって、梁
に下向きの外力が加わって柱面に過度な押圧力が加わっ
たときにも柱面が変形する危険性がなく、梁に上向きの
外力が加わったときにも、楔材3による押圧力が低下し
て摩擦力が不足してしまうこともない。更にまた、梁に
水平方向の回転力が加わった時にも摩擦力が低下する事
がなく、振動やねじれに対する耐久性に優れている。そ
して、鉄骨柱1と補強筒材2との隙間によって簡単に補
強筒材2の被嵌作業を行うことができ、補強筒材2を被
嵌した後はこの隙間の大部分を緊嵌状態の楔材3が埋
め、しかも、これら鉄骨柱1と楔材3と補強筒材2とが
ボルト連結手段によって一体的に連結されるので、鉄骨
柱の接合部分における強度を大幅に向上させることがで
きる。
【0041】さらに、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
は、鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に上下一対の楔材3
・3を各々上下方向へ差し込んでいるので、地震等の上
下振動時には、必ず上下何れかの楔材3の差し込み方向
に振動が加わることになり、これら一対の楔材3・3が
補い合って、特に上下振動に対して優れた耐久性が発揮
される。
【0042】また、本実施形態の鉄骨柱の接合構造は、
ボルト連結手段Cにおいて、補強筒材2の外側から装着
可能なスリーブ部材6を使用し、このスリーブ部材6の
ガイド突起63で楔材3の差し込み方向を規制することが
できるので、より簡単かつ正確に楔材3の差し込み作業
を行うことができる。
【0043】なお、上記実施形態では、上下一対の楔材
3・3を同サイズ、同形状に形成しているが、例えば重
力方向を考慮して下側の楔材3のサイズを大きくするな
ど、それぞれの楔材3によって、そのサイズ、傾斜、厚
み等を状況に応じて適宜に変更することが可能である。
【0044】『第三実施形態』次に、図21〜図32を参照
しながら第三実施形態の鉄骨柱の接合構造について説明
する。なお、図21は第三実施形態の鉄骨柱の接合構造の
部分横断面図、図22は同接合構造の部分縦断面図、図23
は同接合構造の楔材及び楔固定手段の側面図、図24〜図
27は同接合構造の接合工程を説明する部分拡大横断面図
である。また、図28は本発明に係る実施変形例の楔材の
正面図、図29は他の変形例のボルト連結手段の部分拡大
横断面図、図30は同変形例の締結リング部材の底面図、
図31は更に他の変形例のボルト連結手段の部分拡大横断
面図、図32は同変形例の締結リング部材の底面図であ
る。
【0045】本実施形態の鉄骨柱の接合構造は、鉄骨柱
1と補強筒材2との隙間に斜面部を設ける代わりに、一
対の楔材3・3を互いに重ね合わせて隙間に差し込むよ
うに構成した点と、ボルト連結手段Cにおいて締結リン
グ部材7を使用した点に主な特徴があり、他の構成につ
いては上述した第一実施形態とほぼ同様である。
【0046】即ち、本実施形態では、図21及び図23に示
すように、鉄骨柱1と補強筒材2との隙間の各部におい
て、一対の楔材3・3が互いに向かい合うように重ね合
わせて配設されており、楔固定手段4によって、これら
一対の楔材3・3が互いに接近する方向へ水平移動して
鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に差し込まれる。
【0047】本実施形態の楔固定手段4は、図23に示す
ように、一対の楔材3・3に各々、設けられた持出片46
・46と、一方の持出片46に形成されたネジ孔に螺合さ
れ、他方の持出片46に頭部が係止されるボルト47とから
構成されている。このボルト47を回すことによって、一
対の楔材3・3を互いに接近する方向へ水平移動させ、
そして、互いに差し込まれた一対の楔材3・3をその位
置に固定する。
【0048】本実施形態のボルト連結手段Cは、図24〜
図27に示すように、鉄骨柱1の固定孔10に鉄骨柱1の内
側から装着される連結ナット部材5と、補強筒材2の外
面と摩擦接触する締結リング部材7と、補強筒材2の外
側から締結リング部材7へ挿入されて連結ナット部材5
に螺合される連結ボルト9とから構成されている。
【0049】本実施形態の連結ナット部材5は、上述し
た第一実施形態における連結ナット部材と同じであり、
図24及び図25に示すように、先端の掛合凹部54に六角レ
ンチWを差し込んで回転させることによって、連結ナッ
ト部材5を鉄骨柱1の外側へ向けて螺進させ、先端のガ
イド突起53を鉄骨柱1の外側へ突出させる。
【0050】締結リング部材7は、図25に示すように、
軸心に連結ボルト9を挿入可能な通孔70を備え、周囲に
六角形状の周壁部71が形成された環形状を成しており、
その先端には当接部72が形成されている。図26に示すよ
うに、連結ボルト9を締結する際、連結ボルト9の頭部
によって締結リング部材7が補強筒材2に押し付けら
れ、先端の当接部72と補強筒材2の外面とが摩擦接触し
て、この締結リング部材7が回転不能に固定される。
【0051】本実施形態の連結ボルト9は、図25に示す
ように、連結ナット部材5のネジ孔50に補強筒材2の外
側から螺合可能に構成されており、ボルト頭部に所定の
締め付けトルクで破断する破断ピンテール91が設けられ
ている。
【0052】しかして、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
は、まず、図24に示すように、予め連結ナット部材5
を、そのガイド突起53を後退させた状態で鉄骨柱1の内
側から固定孔10に螺着しておいて、楔材3及び楔固定手
段4と共に補強筒材2を鉄骨柱1の外側に被嵌し、鉄骨
柱1の固定孔10と楔材3の長孔30と補強筒材2の止着孔
20とを位置合わせする。そして、補強筒材2の外側から
六角レンチWを差し込んで連結ナット部材5を螺進させ
てガイド突起53を鉄骨柱1の外側の楔材3の長孔30内へ
突出させる。
【0053】次いで、図25に示すように、突出させたガ
イド突起53を利用して長孔30で楔材3の差し込み方向を
規制しながら、楔固定手段4により一対の楔材3・3を
水平移動させて一対の楔材3・3を互いに差し込み、そ
の位置に固定する。そして、締結リング部材7の通孔70
に連結ボルト9を挿入し、そのまま、連結ボルト9を補
強筒材2の外側から連結ナット部材5のネジ孔50に螺合
する。
【0054】その後、図26に示すように、補強筒材2の
外面に押し付けられて回転不能に固定された締結リング
部材7の周壁部71を専用レンチYの外側ソケットy1で
保持しながら、内側ソケットy2で破断ピンテール91を
回し、そして、この破断ピンテール91が破断するまで連
結ボルト9を締め付けることにより、楔材3を挟んで鉄
骨柱1と補強筒材2とをボルト連結する(図27参照)。
このことで、鉄骨柱1と補強筒材2とが安定に接合され
ることになり、図22に示すように、補強筒材2のブラケ
ットBに鋼材Sたる鉄骨梁が周知方法で溶接固定され、
鉄骨柱1と鋼材Sとが接合されるのである。また、補強
筒材2に直接、鋼材Sたる鉄骨梁を周知方法である、ウ
エブをボルトで固定し、フランジを現場溶接により接合
する方法であっても勿論良い。(図示せず)
【0055】以上のように、本実施形態の鉄骨柱の接合
構造においても、上述した第一実施形態と同様、ボルト
連結手段によって鉄骨柱1と楔材3との摩擦固定力を高
めて鉄骨柱1と補強筒材2とをより強固に接合すること
ができると共に、ボルト連結手段が鉄骨柱1の内面を支
えるので、楔材3による押圧力により柱面が変形する恐
れもなく、従来のように柱の肉厚化によるコスト高を招
く難点もない。また、地震時等の上下振動によって、梁
に下向きの外力が加わって柱面に過度な押圧力が加わっ
たときにも柱面が変形する危険性がなく、梁に上向きの
外力が加わったときにも、楔材3による押圧力が低下し
て摩擦力が不足してしまうこともない。更にまた、梁に
水平方向の回転力が加わった時にも摩擦力が低下する事
がなく、振動やねじれに対する耐久性に優れている。そ
して、鉄骨柱1と補強筒材2との隙間によって簡単に補
強筒材2の被嵌作業を行うことができ、補強筒材2を被
嵌した後はこの隙間の大部分を緊嵌状態の楔材3が埋
め、しかも、これら鉄骨柱1と楔材3と補強筒材2とが
ボルト連結手段によって一体的に連結されるので、鉄骨
柱の接合部分における強度を大幅に向上させることがで
きる。
【0056】さらに、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
は、鉄骨柱1と補強筒材2との隙間において一対の楔材
3・3を互いに重ね合わせて差し込んでいるので、振動
時には必ず何れかの楔材3の差し込み方向に振動が加わ
ることになり、一対の楔材3・3が補い合って振動に対
し優れた耐久性が発揮され、また、鉄骨柱1の外面また
は補強筒材2の内面に斜面部を設ける必要がないので、
その分、低コストな鉄骨柱の接合構造を市場に提供でき
る。
【0057】また、本実施形態の鉄骨柱の接合構造は、
ボルト連結手段Cにおいて、連結ボルト9を締結する際
に補強筒材2の外面と摩擦接触して回転不能に固定され
る締結リング部材7を使用しているので、この締結リン
グ部材7を支えにした状態で連結ボルト9を締め付ける
ことができ、ボルト締結作業が頗る容易になり、接合作
業をより省力化できる。しかも、この連結ボルト9の頭
部に破断ピンテール91を設けているので、従来の高力ボ
ルトのように電動レンチのトルク調整や締付け後のトル
ク検査を行う必要がなく、現場の施工管理が容易にな
る。
【0058】なお、本実施形態では、一対の楔材3・3
の接触面を平坦に形成しているが、一対の楔材3・3の
うちの一方の楔材に、楔材の差し込み方向に沿った嵌合
突起または嵌合溝を設ける一方、他方の楔材に当該嵌合
突起または嵌合溝にスライド可能に嵌合する相方嵌合溝
または相方嵌合突起を設けることによって、一対の楔材
3・3の差し込み方向を規制しても良く、また、少なく
とも何れか一方の楔材の接触面に多数の小突起を設ける
ようにすれば、両者の接触摩擦力を向上させることが可
能となり、接触面への異物混入による摩擦力の変動を少
なくすることができ、より確実な鉄骨柱の接合構造を実
現できる。また図27では、楔材3を挟んで鉄骨柱1と補
強筒材2とをボルト連結するしているが、一対の楔材3
・3がボルト接合部では互いに重なり合っていない。こ
れを、ボルト接合部でも、一対の楔材3・3が互いに重
なり合うようにしても良い。(図示せず) 更に、図28に示すように、互いに重なり合う一対の楔材
3・3を、軸部36で各々回動可能に互いに連結しても良
く、このことによっても、一対の楔材3・3の差し込み
方向を規制することができる。
【0059】また、本実施形態では締結リング部材7の
当接部72を平坦に形成しているが、補強筒材2の外面と
の接触摩擦力を高めるために当接部72に小突起を形成し
ても良く、予め当接部72に金属粉を塗布しておいても良
い。更にまた、図29及び図30に示すように、締結リング
部材7の当接部72に楔突起73を設け、この楔突起73を補
強筒材2の止着孔20の孔縁部に圧入させることによっ
て、補強筒材2の外面に締結リング部材7を回転不能に
固定するようにしても良く、また、図31及び図32に示す
ように、締結リング部材7の当接部72に係止突起74を設
けると共に、補強筒材2の止着孔20の孔縁部に係止溝23
を設けることによって、これら係止突起74と係止溝23と
を掛合させて補強筒材2の外面に締結リング部材7を回
転不能に固定しても良い。
【0060】更にまた、上記実施形態では、この締結リ
ング部材7を直接、補強筒材2の外面に接触させて固定
しているが、補強筒材2の止着孔20に上述した第二実施
形態におけるスリーブ部材6を装着し、このスリーブ部
材6の後端部に締結リング部材7を固定することも可能
である。
【0061】『第四実施形態』次に、図33〜図40を参照
しながら、第四実施形態の鉄骨柱の接合構造について説
明する。なお、図33は第四実施形態の鉄骨柱の接合構造
の部分縦断面図、図34〜図37は同接合構造の接合工程を
説明する部分拡大縦断面図である。また、図38及び図39
は本発明に係る実施変形例の鉄骨柱の接合構造の接合工
程の部分拡大縦断面図、図40は同変形例の鉄骨柱の接合
構造の部分縦断面図である。
【0062】本実施形態の鉄骨柱の接合構造は、鉄骨柱
1と補強筒材2との隙間に楔材3を上方から差し込んだ
点と、ボルト連結手段Cにおいて、かしめ部材8を使用
した点に主な特徴があり、他の構成は上述した第一実施
形態とほぼ同様である。
【0063】即ち、本実施形態では、図33に示すよう
に、鉄骨柱1と補強筒材2との隙間の各部において楔材
3を上方から斜面部21に差し込むように構成されてお
り、各楔材3は、楔固定手段4により、補強筒材2に周
設されたブラケットBに固定される。本実施形態の楔固
定手段4は、各楔材3の上端側に設けられた持出片48
と、この持出片48に頭部が係止され、ブラケットBに形
成されたネジ孔に螺合されるボルト49とから構成されて
おり、このボルト49によって斜面部21に差し込んだ楔材
3を固定する。なお、本実施形態では、楔状の板材を補
強筒材2の内側に配設することによって斜面部21を設け
るようにしている。
【0064】本実施形態のボルト連結手段Cは、図34〜
図37に示すように、補強筒材2の止着孔20に補強筒材2
の外側から装着されるかしめ部材8と、このかしめ部材
8に保持される連結ボルト9と、この連結ボルト9のネ
ジ部93に螺合されるナット95とから構成されている。
【0065】このかしめ部材8は、図34に示すように、
軸心に連結ボルト9を挿入可能な貫通孔80を備え、外周
には補強筒材2の止着孔20に形成された雌ネジ22に螺合
可能な雄ネジ部81を備えた筒形状を成しており、その後
端側には補強筒材2の外面に掛止可能な鍔部82が形成さ
れている一方、先端側には鉄骨柱1の内側へ突出するか
しめ片83が設けられている。図35に示すように、このか
しめ部材8を補強筒材2の止着孔20に補強筒材2の外側
から螺合し、その鍔部82を補強筒材2の外面に掛止させ
たとき、先端のかしめ片83を鉄骨柱1の内側へ突出させ
る。
【0066】また、このかしめ片83は、ナット締結時に
連結ボルト9の頭部で押されて変形可能に形成されてお
り、図36及び図37に示すように、連結ボルト9にナット
95を螺合して締結するとき、連結ボルト9の頭部がかし
め片83を押圧し、この押圧力によってかしめ片83が潰さ
れて鉄骨柱1の内面に係止される。
【0067】更にまた、本実施形態のかしめ部材8は、
図34に示すように、貫通孔80内に連結ボルト9と螺合可
能な雌ネジ部84が形成されており、先端のかしめ片83側
から貫通孔80内へ挿入した連結ボルト9をこの雌ネジ部
84で保持する。
【0068】そして、本実施形態の連結ボルト9は、ボ
ルト頭部側の非ネジ部92の径がボルト先端側のネジ部93
のネジ谷径より小さく形成されている。このことによっ
て、かしめ部材8の雌ネジ部84に螺合した連結ボルト9
を更にねじ込んでゆくと、図35に示すように、連結ボル
ト9は、雌ネジ部84との螺合が外れて、貫通孔80から脱
落しない状態で空転自在に保持されることになる。ま
た、本実施形態の連結ボルト9のボルト先端には、所定
の締め付けトルクで破断する破断ピンテール94が設けら
れている。
【0069】しかして、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
は、まず、図34に示すように、楔材3及び楔固定手段4
と共に補強筒材2を鉄骨柱1の外側に被嵌し、鉄骨柱1
の固定孔10と楔材3の長孔30と補強筒材2の止着孔20と
を位置合わせする。そして、予め連結ボルト9を雌ネジ
部84にかしめ片83側から螺着しておいた、かしめ部材8
を補強筒材2の外側から止着孔20に螺着して先端のかし
め片83を鉄骨柱1の内側へ突出させる。
【0070】次いで、図35に示すように、螺着したかし
め部材8の胴部を利用して長孔30で楔材3の差し込み方
向を規制しながら、楔材3を斜面部21に差し込んで楔固
定手段4で楔材3を固定する。そして、先端の破断ピン
テール94を回して連結ボルト9を鉄骨柱1の外側へ向け
て螺進させ、かしめ部材8の雌ネジ部84との螺合を外し
て、連結ボルト9のネジ部93をかしめ部材8から突出さ
せる。
【0071】その後、図36に示すように、連結ボルト9
のネジ部93にナット95を螺合して、図示しない専用レン
チの内側ソケットで破断ピンテール94を保持しながら、
外側ソケットでナット95を締めてゆくことにより、図37
に示すように、連結ボルト9の頭部でかしめ片83を押圧
変形させて鉄骨柱1の内面に係止させ、そして、破断ピ
ンテール94が破断するまでナット95を締め付けることに
より、楔材3を挟んで鉄骨柱1と補強筒材2とをボルト
連結する。このことで、鉄骨柱1と補強筒材2とが安定
に接合されることになり、図33に示すように、補強筒材
2のブラケットBに鋼材Sたる鉄骨梁が周知方法でボル
ト固定され、鉄骨柱1と鋼材Sとが接合されるのであ
る。また、かしめ片83を、強度を保ちながら変形追従性
を高める為に、複数の輪切りにした異種金属片を摩擦圧
接させたものからなる、かしめ片83を使用してもよい。
(図示せず)更にまた、補強筒材2に直接、鋼材Sたる鉄
骨梁を周知方法である、ウエブをボルトで固定し、フラ
ンジを現場溶接により接合する方法であっても勿論良
い。(図示せず) 尚、本実施形態の鉄骨柱の接合構造は鉄骨柱1と補強筒
材2との隙間に楔材3を上方から差し込んでいるが、楔
材3と斜面部21の上下を反対にして、楔材3を下方か
ら差し込んでもよい。(図示せず)
【0072】以上のように、本実施形態の鉄骨柱の接合
構造においても、上述した第一実施形態と同様、ボルト
連結手段によって鉄骨柱1と楔材3との摩擦固定力を高
めて鉄骨柱1と補強筒材2とをより強固に接合すること
ができると共に、ボルト連結手段が鉄骨柱1の内面を支
えるので、楔材3による押圧力により柱面が変形する恐
れもなく、従来のように柱の肉厚化によるコスト高を招
く難点もない。また、地震時等の上下振動によって、梁
に下向きの外力が加わって柱面に過度な押圧力が加わっ
たときにも柱面が変形する危険性がなく、梁に上向きの
外力が加わったときにも、楔材3による押圧力が低下し
て摩擦力が不足してしまうこともなく、振動に対する耐
久性に優れている。そして、鉄骨柱1と補強筒材2との
隙間によって簡単に補強筒材2の被嵌作業を行うことが
でき、補強筒材2を被嵌した後はこの隙間の大部分を緊
嵌状態の楔材3が埋め、しかも、これら鉄骨柱1と楔材
3と補強筒材2とがボルト連結手段によって一体的に連
結されるので、鉄骨柱の接合部分における強度を大幅に
向上させることができる。
【0073】また、本実施形態の鉄骨柱の接合構造は、
ボルト連結手段Cにおいて、ナット締結時に変形して鉄
骨柱1の内面で連結ボルト9の頭部を支えるかしめ部材
8を使用しているので、補強筒材2の外側からの操作だ
けで接合作業を行うができ、鉄骨柱の接合作業を大幅に
省力化することができる。しかも、この連結ボルト9の
先端に破断ピンテール94を設けているので、従来の高力
ボルトのように電動レンチのトルク調整や締付け後のト
ルク検査を行う必要がなく、現場の施工管理が容易にな
る。
【0074】更にまた、本実施形態の鉄骨柱の接合構造
は、かしめ部材8の貫通孔80に連結ボルト9と螺合可能
な雌ネジ部84を形成し、連結ボルト9のボルト頭部側の
非ネジ部92の径をボルト先端側のネジ部93のネジ谷径よ
り小さく形成しているので、連結ボルト9を鉄骨柱1の
外側へ向けて螺進させ、かしめ部材8の雌ネジ部84との
螺合を外せば、この連結ボルト9をかしめ部材8で保持
したまま、非ネジ部92で空回りさせることが可能とな
り、しかも、この連結ボルト9がかしめ部材8から脱落
してしまう恐れもないので、安全に作業を行うことがで
きるのである。
【0075】なお、本実施形態の鉄骨柱の接合構造にお
いて、図38及び図39に示すように、連結ボルト9のボル
ト頭部にアンカー部96を設け、このアンカー付き連結ボ
ルト9を用いて鉄骨柱1と補強筒材2とをボルト連結
し、その後、鉄骨柱1の内側にコンクリートを充填し
て、図40に示すように、コンクリート層97を形成すれ
ば、この連結ボルト9のアンカー部96がコンクリート層
97内で投錨効果を発揮して更に強固な鉄骨柱と鋼材Sと
の接合を実現できる。このように、鉄骨柱1が管材によ
り形成されている場合、鉄骨柱1の内側にコンクリート
層を比較的簡単に形成することができ、上述した第一実
施形態〜第三実施形態においても、鉄骨柱1内にコンク
リート層を形成して更にその接合強度を高めることが可
能である。
【0076】
【発明の効果】以上、実施形態をもって説明したとお
り、本発明に係る鉄骨柱の接合構造にあっては、鉄骨柱
と補強筒材との隙間に楔材を差し込んで両者を摩擦接合
すると共に、これら鉄骨柱と補強筒材とをボルト連結し
ているので、このボルト連結手段によって鉄骨柱と楔材
との摩擦固定力を高めることが可能となり、鉄骨柱と補
強筒材とをより強固に接合することができるのは勿論の
こと、このボルト連結手段が鉄骨柱の内面と補強筒材の
外面とを支えることになるので、楔材による押圧力が鉄
骨柱の外面に加わり続けたとしても、これによって柱面
が変形する恐れもなく、長期間に亘って安定的な接合構
造を実現することができ、従来のように柱の肉厚化によ
ってコスト高を招く難点もないのである。
【0077】また、地震時等の上下振動によって、梁等
に下向きの外力が加わって柱面に過度な押圧力が加わっ
たときにも、ボルト連結手段が鉄骨柱の内面を支えるの
で、柱面が変形する心配がないばかりでなく、梁等に上
向きの外力が加わったときにも、鉄骨柱と補強筒材とが
ボルト連結されているので、楔材による押圧力が低下し
て摩擦力が不足してしまうこともない。更にまた、梁に
水平方向の回転力が加わった時にも摩擦力が低下する事
がなく、振動やねじれに対する耐久性に優れている。
【0078】更にまた、本発明に係る鉄骨柱の接合構造
にあっては、鉄骨柱の外側に補強筒材を被嵌する際、鉄
骨柱と補強筒材との間には所定の隙間があるので、簡単
に補強筒材の被嵌作業を行うことができる。そして、こ
の補強筒材を被嵌した後は、この隙間の大部分を緊嵌状
態の楔材が埋め、しかも、これら鉄骨柱と楔材と補強筒
材とがボルト連結手段によって一体的に連結されるの
で、鉄骨柱の接合部分における強度を大幅に向上させる
ことができるのである。
【0079】更にまた、本発明は、楔材および補強筒材
を用いるだけで、例えば、鉄骨柱と鉄骨梁との接合、鉄
骨柱同士の突合せ接合、鉄骨柱と柱脚部品との接合等の
殆ど全ての鉄骨柱の接合構造に適用できるので、適用範
囲が極めて広く、また、従来のように大型の工作機械や
特殊機械等を用いる必要がないので、中小規模の工場で
の実施も容易であり、産業上の利用価値は頗る高いもの
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施形態の鉄骨柱の接合構造
の部分横断面図である。
【図2】同接合構造の部分縦断面図である。
【図3】同接合構造の楔材及び楔固定手段の側面図であ
る。
【図4】同接合構造の楔材の斜視図である。
【図5】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大横断
面図である。
【図6】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大横断
面図である。
【図7】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大横断
面図である。
【図8】本発明に係る実施変形例の楔材の斜視図であ
る。
【図9】同変形例の楔材及び楔固定手段の側面図であ
る。
【図10】本発明に係る他の変形例の楔材の斜視図であ
る。
【図11】本発明に係る更に他の変形例の楔材及び楔固
定手段の横断面図である。
【図12】本発明に係る更に他の変形例の楔材及び楔固
定手段の側面図である。
【図13】本発明に係る更に他の変形例の楔材及び楔固
定手段の側面図である。
【図14】本発明に係る更に他の変形例の楔材の正面図
である。
【図15】本発明に係る第二実施形態の鉄骨柱の接合構
造の部分横断面図である。
【図16】同接合構造の部分縦断面図である。
【図17】同接合構造の楔材及び楔固定手段の側面図で
ある。
【図18】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大縦
断面図である。
【図19】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大縦
断面図である。
【図20】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大縦
断面図である。
【図21】本発明に係る第三実施形態の鉄骨柱の接合構
造の部分横断面図である。
【図22】同接合構造の部分縦断面図である。
【図23】同接合構造の楔材及び楔固定手段の側面図で
ある。
【図24】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大横
断面図である。
【図25】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大横
断面図である。
【図26】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大横
断面図である。
【図27】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大横
断面図である。
【図28】本発明に係る実施変形例の楔材の正面図であ
る。
【図29】本発明に係る他の変形例のボルト連結手段の
部分拡大横断面図である。
【図30】同変形例の締結リング部材の底面図である。
【図31】本発明に係る更に他の変形例のボルト連結手
段の部分拡大横断面図である。
【図32】同変形例の締結リング部材の底面図である。
【図33】本発明に係る第四実施形態の鉄骨柱の接合構
造の部分縦断面図である。
【図34】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大縦
断面図である。
【図35】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大縦
断面図である。
【図36】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大縦
断面図である。
【図37】同接合構造の接合工程を説明する部分拡大縦
断面図である。
【図38】本発明に係る実施変形例の接合工程の部分拡
大縦断面図である。
【図39】本発明に係る実施変形例の接合工程の部分拡
大縦断面図である。
【図40】同変形例の鉄骨柱の接合構造の部分縦断面図
である。
【符号の説明】
S 鋼材 C ボルト連結手段 1 鉄骨柱 10 固定孔 11 雌ネジ 2 補強筒材 20 止着孔 21 斜面部 22 雌ネジ 23 係止溝 3 楔材 30 長孔 31 先端縁 32 後端縁 33 嵌合突起 34 小突起 35 蟻継部 36 軸部 4 楔固定手段 40 第二の楔材 41 ボルト 42 支持片 43 支持片 44 ボルト 45 ボルト 46 持出片 47 ボルト 48 持出片 49 ボルト 5 連結ナット部材 50 ネジ孔 51 雄ネジ部 52 鍔部 53 ガイド突起 54 掛合凹部 6 スリーブ部材 60 挿入孔 61 雄ネジ部 62 鍔部 63 ガイド突起 7 締結リング部材 70 通孔 71 周壁部 72 当接部 73 楔突起 74 係止突起 8 かしめ部材 80 貫通孔 81 雄ネジ部 82 鍔部 83 かしめ片 84 雌ネジ部 9 連結ボルト 90 ワッシャー 91 破断ピンテール 92 非ネジ部 93 ネジ部 94 破断ピンテール 95 ナット 96 アンカー部 97 コンクリート層

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨柱1に鋼材Sを接合する鉄骨柱の接
    合構造であって、所定位置に固定孔10が開設された鉄骨
    柱1と; 鋼材Sが固定されるべき筒体であって、前記鉄骨柱1の
    外側に隙間をあけて被嵌され、前記鉄骨柱1の固定孔10
    に対向する位置に止着孔20が開設された補強筒材2と; 前記鉄骨柱1の外面と補強筒材2の内面との少なくとも
    何れか一方に設けられた斜面部21と; 前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間における前記斜面部
    21に差し込まれた楔材3と; 前記鉄骨柱1の固定孔10及び補強筒材2の止着孔20にお
    いて、これら鉄骨柱1と補強筒材2とを連結するボルト
    連結手段Cと;を含み、 前記ボルト連結手段Cにおいて、軸心に連結ボルト9を
    挿入可能な通孔70を備え、周囲に周壁部71が形成された
    環状体であって、その先端に、前記補強筒材2の外面と
    摩擦接触する当接部72が形成されて成る締結リング部材
    7を用いたことを特徴とする 鉄骨柱の接合構造。
  2. 【請求項2】 鉄骨柱1に鋼材Sを接合する鉄骨柱の接
    合構造であって、 所定位置に固定孔10が開設された鉄骨柱1と; 鋼材Sが固定されるべき筒体であって、前記鉄骨柱1の
    外側に隙間をあけて被嵌され、前記鉄骨柱1の固定孔10
    に対向する位置に止着孔20が開設された補強筒材2と; 前記鉄骨柱1の外面と補強筒材2の内面との少なくとも
    何れか一方に設けられ、互いに略反対方向に傾斜する一
    対の斜面部21・21と; 前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間における前記 一対の
    斜面部21・21に差し込まれた一対の楔材3・3と; 前記鉄骨柱1の固定孔10及び補強筒材2の止着孔20にお
    いて、これら鉄骨柱1と補強筒材2とを連結するボルト
    連結手段Cと;を含み、 前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に差し込まれた一対
    の楔材3・3が、これら一対の楔材3・3の間に差し込
    まれた第二の楔材40によって固定されているこ とを特徴
    とした 鉄骨柱の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に差
    し込まれる楔材3と第二の楔材40とがスライド可能に蟻
    継ぎ連結されていることを特徴とした請求項2記載の鉄
    骨柱の接合構造。
  4. 【請求項4】 鉄骨柱1に鋼材Sを接合する鉄骨柱の接
    合構造であって、 所定位置に固定孔10が開設された鉄骨柱1と; 鋼材Sが固定されるべき筒体であって、前記鉄骨柱1の
    外側に隙間をあけて被嵌され、前記鉄骨柱1の固定孔10
    に対向する位置に止着孔20が開設された補強筒材2と; 前記鉄骨柱1の外面と補強筒材2の内面との少なくとも
    何れか一方に設けられ、互いに略反対方向に傾斜する一
    対の斜面部21・21と; 前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間における前記 一対の
    斜面部21・21に差し込まれた一対の楔材3・3と; 前記鉄骨柱1の固定孔10及び補強筒材2の止着孔20にお
    いて、これら鉄骨柱1と補強筒材2とを連結するボルト
    連結手段Cと;を含み、 前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に差し込まれた一対
    の楔材3・3が、各楔材3に設けた持出片43・43を介し
    て、その両側で逆方向の雄ネジが刻設されたボルト44に
    よって固定されていることを特徴とした鉄骨柱の接合構
    造。
  5. 【請求項5】 前記楔材3に、楔材の差し込み方向に沿
    った嵌合突起33または嵌合溝を設ける一方、前記斜面部
    21に当該嵌合突起33または嵌合溝にスライド可能に嵌合
    する案内溝または案内突起を設け、当該楔材3の差し込
    み方向を規制したことを特徴とする請求項1〜請求項4
    の何れかに記載の鉄骨柱の接合構造。
  6. 【請求項6】 前記楔材3と斜面部21との少なくとも何
    れか一方の接触面に多数の小突起34を設けたことを特徴
    とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の鉄骨柱の接
    合構造。
  7. 【請求項7】 鉄骨柱1に鋼材Sを接合する鉄骨柱の接
    合構造であって、 所定位置に固定孔10が開設された鉄骨柱1と; 鋼材Sが固定されるべき筒体であって、前記鉄骨柱1の
    外側に隙間をあけて被嵌され、前記鉄骨柱1の固定孔10
    に対向する位置に止着孔20が開設された補強筒材2と; 前記鉄骨柱1と補強筒材2との隙間に、重なり合って互
    いに略反対方向へ差し込まれた一対の楔材3・3と; 前記鉄骨柱1の固定孔10及び補強筒材2の止着孔20にお
    いて、これら鉄骨柱1と補強筒材2とを連結するボルト
    連結手段Cと;を含み、 前記ボルト連結手段Cにおいて、軸心に連結ボルト9を
    挿入可能な通孔70を備え、周囲に周壁部71が形成された
    環状体であって、その先端に、前記補強筒材2の外面と
    摩擦接触する当接部72が形成されて成る締結リング部材
    7を用いたことを特徴とする 鉄骨柱の接合構造。
  8. 【請求項8】 前記一対の楔材3・3のうちの一方の楔
    材に、楔材の差し込み方向に沿った嵌合突起または嵌合
    溝を設ける一方、他方の楔材に当該嵌合突起または嵌合
    溝にスライド可能に嵌合する相方嵌合溝または相方嵌合
    突起を設け、当該一対の楔材3・3の差し込み方向を規
    制したことを特徴とする請求項7記載の鉄骨柱の接合構
    造。
  9. 【請求項9】 前記一対の楔材3・3のうちの少なくと
    も何れか一方の楔材の接触面に多数の小突起を設けたこ
    とを特徴とする請求項7または請求項8記載の鉄骨柱の
    接合構造。
  10. 【請求項10】 前記楔材3に、前記鉄骨柱1の固定孔
    10に対向し、かつ、楔材の差し込み方向に沿った長孔30
    が開設されていることを特徴とした請求項1〜請求項9
    の何れかに記載の鉄骨柱の接合構造。
  11. 【請求項11】 前記締結リング部材7の当接部72に、
    前記補強筒材2の止着孔20に圧入可能な楔突起73を設け
    たことを特徴とする請求項1または請求項7記載の鉄骨
    柱の接合構造。
  12. 【請求項12】 前記締結リング部材7の当接部72に、
    前記補強筒材2の止着孔20の孔縁部に形成された係止溝
    23に係合可能な係止突起74を設けたことを特徴とする
    求項1または請求項7記載の鉄骨柱の接合構造。
  13. 【請求項13】 連結ボルト9のボルト頭部に所定の締
    め付けトルクで破断する破断ピンテール91を設けたこと
    を特徴とする請求項1または請求項7記載の鉄骨柱の接
    合構造。
  14. 【請求項14】 前記鉄骨柱1と補強筒材2とを連結す
    るボルト連結手段Cにおいて、 軸心に連結ボルト9を螺合可能なネジ孔50を備え、外周
    には前記鉄骨柱1の固定孔10に形成された雌ネジ11に螺
    合可能な雄ネジ部51を備えた筒体であって、その後端側
    に前記鉄骨柱1の内面に掛止可能な鍔部52が形成されて
    成る連結ナット部材5を用いたことを特徴とする請求項
    1〜請求項13の何れかに記載の鉄骨柱の接合構造。
  15. 【請求項15】 前記連結ナット部材5の先端に、前記
    鉄骨柱1の外側へ突出して前記楔材3の差し込み方向を
    規制するガイド突起53を設けたことを特徴とする請求項
    14記載の鉄骨柱の接合構造。
  16. 【請求項16】 前記ボルト連結手段Cにおいて、 軸心に連結ボルト9を挿入可能な挿入孔60を備え、外周
    には前記補強筒材2の止着孔20に形成された雌ネジ22に
    螺合可能な雄ネジ部61を備えた筒体であって、その後端
    側に前記補強筒材2の外面に掛止可能な鍔部62が形成さ
    れている一方、先端には前記補強筒材2の内側へ突出し
    て前記楔材3の差し込み方向を規制するガイド突起63が
    形成されて成るスリーブ部材6を用いたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項15の何れかに記載の鉄骨柱の接合
    構造。
  17. 【請求項17】 前記ボルト連結手段Cにおいて、 軸心に連結ボルト9を挿入可能な貫通孔80を備え、外周
    には前記補強筒材2の止着孔20に形成された雌ネジ22に
    螺合可能な雄ネジ部81を備えた筒体であって、その後端
    側に前記補強筒材2の外面に掛止可能な鍔部82が形成さ
    れている一方、先端側には前記鉄骨柱1の内側へ突出し
    てナット締結時に連結ボルト9の頭部で押されて変形し
    て前記鉄骨柱1の内面を係止可能なかしめ片83が設けら
    れて成るかしめ部材8を用いたことを特徴とする請求項
    1〜請求項13の何れかに記載の鉄骨柱の接合構造。
  18. 【請求項18】 前記かしめ部材8の貫通孔80内に前記
    連結ボルト9と螺合可能な雌ネジ部84を形成し、前記連
    結ボルト9のボルト頭部側の非ネジ部92の径をボルト先
    端側のネジ部93のネジ谷径より小さく形成し、かしめ部
    材8のかしめ片83側から挿入した連結ボルト8を当該雌
    ネジ部84で保持可能にしたことを特徴とする請求項17
    記載の鉄骨柱の接合構造。
  19. 【請求項19】 連結ボルト9のボルト先端に所定の締
    め付けトルクで破断する破断ピンテール94を設けたこと
    を特徴とする請求項17または請求項18記載の鉄骨柱
    の接合構造。
  20. 【請求項20】 連結ボルト9のボルト頭部にアンカー
    部96を設けたことを特徴とする請求項17〜請求項19
    の何れかに記載の鉄骨柱の接合構造。
  21. 【請求項21】 前記ボルト連結手段Cにおいて、ワン
    サイドボルトを用いたことを特徴とする請求項1〜請求
    項13の何れかに記載の鉄骨柱の接合構造。
  22. 【請求項22】 前記ボルト連結手段Cにおいて、トル
    シア型ボルトを用いたことを特徴とする請求項1〜請求
    項13の何れかに記載の鉄骨柱の接合構造。
  23. 【請求項23】 前記鉄骨柱1として管材が用いられて
    おり、当該鉄骨柱1内にコンクリート層97が形成されて
    いることを特徴とした請求項1〜請求項22の何れかに
    記載の鉄骨柱の接合構造。
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