JP7031407B2 - 補強部材及び接合部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、補強部材及び接合部構造に関する。
下記非特許文献1には、支持部材及び梁に水平力が負荷されない荷重条件下での梁接合構造として、H形鋼である梁の下フランジと支持部材との間の隙間にコンタクトプレート(補強部材)を設置し、水平方向に沿う圧縮応力を、コンタクトプレートを介して梁から支持部材に伝達する梁接合構造が開示されている。
「Eurocode 4:Design of composite steel and concrete structures -Part 1-1: General rules and rules for buildings」EUROPEAN COMMITTEE FOR STANDARDIZATION、2004年12月、p.90
しかしながら、支持部材と梁との建付けのばらつきにより、支持部材と梁との間の隙間の大きさがばらつくことが考えられる。そのため、上記非特許文献1に記載された梁接合構造では、上記隙間の大きさのバラつきを考慮した多数の幅のコンタクトプレートを適宜準備しなければならないという課題があった。
本発明は上記事実を考慮し、2つの部材間に配置される補強部材の幅を調節することができる補強部材及び接合部構造を得ることが目的である。
請求項1記載の補強部材は、第1部材と該第1部材に接合される第2部材との間に形成された隙間に挿入される補強部材であって、前記隙間に挿入され、前記第1部材と係合する第1部材係合部を有する第1挿入部材と、前記隙間に挿入され、前記第2部材と係合する第2部材係合部を有する第2挿入部材と、前記第1挿入部材、前記第2挿入部材及び前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間の少なくともいずれかに設けられた第1ネジ部と、前記第1挿入部材、前記第2挿入部材及び前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間の少なくともいずれかに設けられ、前記第1ネジ部と螺合された第2ネジ部と、を備え、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部との螺合位置が変化することで、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動して、前記第1部材係合部から前記第2部材係合部までの距離が調節される。
請求項1記載の補強部材によれば、第1部材及び第2部材を第1部材と第2部材との間の隙間に挿入して、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置を変化させると、第1部材係合部から第2部材係合部までの距離が調節される。これにより、補強部材の寸法を第1部材と第2部材との間の隙間に対応する寸法に調節することができる。
請求項2記載の補強部材は、請求項1記載の補強部材において、前記第1ネジ部は、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間に配設されたネジ部材に設けられた雄ネジ部とされ、前記第2ネジ部は、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材に形成され、前記ネジ部材の雄ネジ部と螺合される雌ネジ部とされ、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合位置が変化することで、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動する。
請求項2記載の補強部材によれば、ネジ部材の雄ネジ部を第1挿入部材及び第2挿入部材に形成された雌ネジ部に螺合させて、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合位置を変化させると、第1挿入部材と第2挿入部材とが相対移動する。これにより、第1部材係合部から第2部材係合部までの距離が調節されて、補強部材の寸法を第1部材と第2部材との間の隙間に対応する寸法に調節することができる。
請求項3記載の補強部材は、請求項2記載の補強部材において、雄ネジ部を有する複数のネジ部材が設けられ、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材には、複数の前記雌ネジ部が形成され、複数の前記ネジ部材の雄ネジ部が、各々の前記雌ネジ部にそれぞれ螺合される。
請求項3記載の補強部材によれば、複数のネジ部材の雄ネジ部を第1挿入部材及び第2挿入部材に形成された複数の雌ネジ部にそれぞれ螺合させて、それぞれのネジ部材の雄ネジ部とそれぞれの雌ネジ部との螺合位置を変化させると、第1挿入部材と第2挿入部材とが相対移動する。ここで、第1部材と第2部材との間の隙間の寸法が場所によって異なっていたとしても、それぞれのネジ部材の雄ネジ部とそれぞれの雌ネジ部との螺合位置を微調整することにより、各々の位置における隙間の寸法とより近い寸法に、各々の補強部材の第1部材係合部から第2部材係合部までの距離を調節することができる。
請求項4記載の補強部材は、請求項1記載の補強部材において、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間には、該第1挿入部材及び該第2挿入部材と接触する中間部材が設けられ、前記第1ネジ部は、ネジ部材に設けられた雄ネジ部とされ、前記第2ネジ部は、前記中間部材に形成され、前記雄ネジ部と螺合される雌ネジ部とされ、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合位置が変化することで、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材と前記中間部材との接触位置が変化して、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動する。
請求項4記載の補強部材によれば、ネジ部材に設けられた雄ネジ部を中間部材の雌ネジ部に螺合させて、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合位置を変化させると、第1挿入部材及び第2挿入部材と中間部材との当接位置が変化して、第1挿入部材と第2挿入部材とが相対移動する。これにより、第1部材係合部から第2部材係合部までの距離が調節されて、補強部材の寸法を第1部材と第2部材との間の隙間に対応する寸法に調節することができる。ここで、第1挿入部材及び第2挿入部材と中間部材との当接角度等を調節することにより、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合位置の変化量に対する第2挿入部材と第1挿入部材の相対移動量を調節することができる。
請求項5記載の補強部材は、請求項1記載の補強部材において、前記第1ネジ部は、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材の一方に固定されると共に、ネジ杆部分を前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材の他方に向けて突出させたネジ部材における、前記ネジ杆部分に形成された雄ネジ部とされ、前記第2ネジ部は、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間に配設されたナット部材に設けられ、前記雄ネジ部と螺合された雌ネジ部とされ、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合位置が変更されることで、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動する。
請求項5記載の補強部材によれば、ネジ杆部分に形成された雄ネジ部とナット部材の雌ネジ部との螺合位置を変化させると、第1挿入部材と第2挿入部材とが相対移動する。これにより、第1部材係合部から第2部材係合部までの距離が調節されて、補強部材の寸法を第1部材と第2部材との間の隙間に対応する寸法に調節することができる。
請求項6記載の補強部材は、請求項1記載の補強部材において、前記第1挿入部材は、前記第1部材係合部が前記第1部材に固定されると共に、前記第1ネジ部が形成されたネジ杆部分を前記第2部材に向けて突出させたネジ部材とされ、前記第2挿入部材は、前記第1ネジ部と螺合された前記第2ネジ部を有すると共に前記第2部材係合部が前記第2部材に当接するナット部材とされていて、前記第1ネジ部は、ネジ部材に設けられた雄ネジ部とされ、前記第2ネジ部は、前記雄ネジ部と螺合される雌ネジ部とされ、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合位置が変更されることで、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動する。
請求項6記載の補強部材によれば、ネジ杆部分の雄ネジ部とナット部材の雌ネジ部との螺合位置を変化させると、ネジ部材の第1部材係合部からナット部材の第2部材係合部までの距離が調節される。これにより、補強部材の寸法を第1部材と第2部材との間の隙間に対応する寸法に調節することができる。
請求項7記載の接合部構造は、建物の一部を構成する第1部材と、建物の他の一部を構成し、前記第1部材に支持された第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間に挿入された請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の補強部材と、を備えている。
請求項7記載の接合部構造によれば、第2部材が第1部材に支持されており、この第1部材と第2部材との間に補強部材が挿入されている。ここで、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置を変化させると、第1部材係合部から第2部材係合部までの距離が調節される。これにより、補強部材の寸法を第1部材と第2部材との間の隙間に対応する寸法に調節することができる。
請求項8記載の接合部構造は、請求項7記載の接合部構造において、前記第1部材は、建物の上下方向へ間隔をあけて配置された一対のフランジ部と、該一対のフランジ部を上下方向につなぐウェブ部と、を有するH形鋼とされ、前記第2部材は、建物の上下方向へ間隔をあけて配置された一対のフランジ部と、該一対のフランジ部を上下方向につなぐウェブ部と、を有するH形鋼とされ、前記第1部材の前記フランジ部と前記第2部材の前記フランジ部との間に前記補強部材が挿入されている。
請求項8記載の接合部構造によれば、一のH形鋼が他のH形鋼に支持されており、この一のH形鋼のフランジ部と他のH形鋼のフランジ部との間に補強部材が挿入されている。ここで、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置を変化させると、第1部材係合部から第2部材係合部までの距離が調節される。これにより、補強部材の寸法を一のH形鋼のフランジ部と他のH形鋼のフランジ部との間の隙間に対応する寸法に調節することができる。
請求項9記載の接合部構造は、請求項7記載の接合部構造において、前記第1部材は、建物の上下方向へ伸びる柱とされ、前記第2部材は、建物の水平方向へ伸びる梁とされ、
前記柱と前記梁との間に前記補強部材が挿入されている。
請求項9記載の接合部構造は、梁が柱に支持されており、柱と梁との間に補強部材が挿入されている。ここで、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置を変化させると、第1部材係合部から第2部材係合部までの距離が調節される。これにより、補強部材の寸法を柱と梁との間の隙間に対応する寸法に調節することができる。
本発明に係る補強部材及び接合部構造は、2つの部材間に配置される補強部材の幅を調節することができる、という優れた効果を有する。
大梁と小梁との接合部を示す側面図である。 第1実施形態に係る補強部材を示す斜視図である。 第1実施形態に係る補強部材を示す側断面図である。 第1実施形態に係る補強部材を示す側断面図であり、図3に示された状態よりもボルトが螺入された状態を示している。 第1実施形態に係る補強部材を示す側断面図であり、図4に示された状態よりもボルトが螺入された状態を示している。 第2実施形態に係る補強部材を示す斜視図である。 第3実施形態に係る補強部材を示す斜視図である。 第4実施形態に係る補強部材を示す斜視図である。 第4実施形態に係る補強部材を示す側面図である。 第4実施形態に係る補強部材を示す側面図であり、ボルトの頭部を回転させ始めた状態を示している。 第4実施形態に係る補強部材を示す側面図であり、ボルトの頭部を回転させて、第1中間部材及び第2中間部材が下方側へ移動している状態を示している。 第4実施形態に係る補強部材を示す側面図であり、補強部材の幅寸法が最も大きくなっている状態を示している。 ワッシャの代わりにガイド部が設けられた補強部材を示す図9Bに対応する側面図である。 他の形態の中間部材を示す斜視図である。 図10Aに示された中間部材が用いられた場合の図9Bに対応する側面図である。 図10Aに示された中間部材が用いられた場合の図9Cに対応する側面図である。 図10Aに示された中間部材が用いられた場合の図9Dに対応する側面図である。 第5実施形態に係る補強部材を示す斜視図である。 第5実施形態に係る補強部材を示す側断面図である。 第6実施形態に係る補強部材を示す斜視図である。 第6実施形態に係る補強部材を示す側断面図である。 第7実施形態に係る補強部材を示す斜視図である。 第7実施形態に係る補強部材を示す側断面図である。
図1~図5を用いて本発明の第1実施形態に係る補強部材及び当該補強部材が用いられた接合部構造について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の補強部材10は、建物の一部を構成する第1部材としての大梁12と、建物の他の一部を構成すると共に大梁12に支持された第2部材としての小梁14と、の接合部16に設けられている。なお、建物の上下方向上側を矢印Z方向で示し、小梁14が延在する方向の一方側を矢印X方向とし、大梁12が延在する方向の一方側を矢印Y方向とする。なお、矢印X方向及び矢印Y方向は建物の水平方向と一致している。また、矢印X方向、矢印Y方向及び矢印Z方向は、右手系の座標と対応している。
大梁12は、長さ方向(矢印Y方向及び矢印Yとは反対方向)と直交する方向である高さ方向(矢印Z方向及び矢印Zとは反対方向)への寸法がH、長さ方向と直交する水平方向である幅方向(矢印X方向及び矢印Xとは反対方向)への寸法がWとされたH形鋼である。具体的には、大梁12は、上下方向を厚み方向として水平方向に延在する矩形板状の上側フランジ部12Aと、上側フランジ部12Aの下方側において当該上側フランジ部12Aと平行に延在する矩形板状の下側フランジ部12Bと、を備えている。また、大梁12は、上側フランジ部12Aの幅方向の中央部と下側フランジ部12Bの幅方向の中央部とを上下方向につなぐ矩形板状のウェブ部12Cを備えている。
また、大梁12のウェブ部12Cには、小梁14を大梁12に支持させるためのシアプレート18が接合されている。このシアプレート18は、矢印Y方向を厚み方向として矢印X方向及び矢印Z方向に広がる矩形板状に形成されている。また、シアプレート18における矢印X方向側の端部は、大梁12のウェブ部12Cに溶接で接合されている。さらに、シアプレート18における矢印X方向とは反対側には、図示しないボルトが挿通される複数のボルト挿通孔18Aが形成されている。
小梁14は、長さ方向(矢印X方向及び矢印Xとは反対方向)と直交する方向である高さ寸法(矢印Z方向及び矢印Zとは反対方向への寸法)及び長さ方向と直交する水平方向である幅寸法(矢印Y方向及び矢印Yとは反対方向への寸法)が大梁12の高さ寸法H及び幅方向Wとそれぞれ同じ寸法に設定されたH形鋼(外法一定H形鋼)である。この小梁14は、大梁12の上側フランジ部12A、下側フランジ部12B及びウェブ部12Cとそれぞれ対応する上側フランジ部14A、下側フランジ部14B及びウェブ部14Cを備えている。この上側フランジ部14A、下側フランジ部14B及びウェブ部14Cの厚み寸法は、大梁12の上側フランジ部12A、下側フランジ部12B及びウェブ部12Cの厚み寸法よりもそれぞれ小さな寸法に設定されている。ウェブ部14Cにおける矢印X方向側の端部には、ボルトが挿通される複数のボルト挿通孔14Dが形成されている。このボルト挿通孔14D及びシアプレート18に形成されたボルト挿通孔18Aに挿通された図示しないボルトにナットが螺合されることで、小梁14の一方側の端部がシアプレート18に固定されている。すなわち、小梁14の一方側の端部がシアプレート18を介して大梁12に固定されている。
また、小梁14の一方側の端部がシアプレート18を介して大梁12に固定された状態では、大梁12の上端面(上側フランジ部12Aの上端面)と小梁14の上端面(上側フランジ部14Aの上端面)とが面一となっていると共に、大梁12の下端面(下側フランジ部12Bの下端面)と小梁14の下端面(下側フランジ部14Bの下端面)とが面一となっている。さらに、小梁14の長さ方向の一方側の端部がシアプレート18を介して大梁12に固定された状態では、小梁14における大梁12と向き合った端面と大梁12との間には隙間が形成されている。すなわち、大梁12の上側フランジ部12Aと小梁14の上側フランジ部14Aとが水平方向(矢印X方向)に距離Cだけ離間していると共に、大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとが水平方向(矢印X方向)に距離Cだけ離間している。
ここで、本実施形態では、大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間に形成された隙間に補強部材10が挿入されている。
図1及び図2に示されるように、補強部材10は、大梁12の下側フランジ部12B側に配置された第1挿入部材20と、小梁14の下側フランジ部14B側に配置された第2挿入部材22と、を備えている。さらに第1挿入部材20と第2挿入部材22とに設けられた第1ネジ部と、第1挿入部材20と第2挿入部材22との間に設けられ、前記第1ネジ部と螺合された第2ネジ部と、を含んで構成されている。本実施形態においては、第1挿入部材20及び第2挿入部材22に設けられた第1ネジ部に螺合されたネジ部材としてボルト24が用いられていて、このボルト24における後述の雄ネジ部24Bが第1ネジ部として機能するようになっている。
図2に示されるように、第1挿入部材20は、鋼材等を用いてブロック状に形成されている。この第1挿入部材20における矢印X方向側の面は、大梁12の下側フランジ部12Bと当接(面接触により係合)する第1部材係合部としての大梁当接面20Aとされている。また、第1挿入部材20における矢印X方向とは反対側の面、すなわち大梁当接面20Aとは反対側の面は、後述の第1雌ネジ部20Cの部分を除き、矢印Y方向及び矢印Z方向と平行とされていると共に第2挿入部材22と矢印X方向に対向して配置される対向面20Bとされている。また、第1挿入部材20における対向面20B側(矢印X方向とは反対側)かつ矢印Y方向の中央部には、矢印Z方向に沿って、第2ネジ部の一部を構成する第1雌ネジ部20Cが形成されている。
第2挿入部材22は、第1挿入部材20と同様に鋼材等を用いてブロック状に形成されている。この第2挿入部材22は、直方体状に形成された本体部22Aと、本体部22Aにおける矢印Z方向側の端部から矢印X方向とは反対側へ向けて突出する係止突起部22Bと、を備えている。本体部22Aにおける矢印X方向とは反対側の面は、小梁14の下側フランジ部14Bと当接(面接触により係合)する第2部材係合部としての小梁当接面22Cとされている。また、係止突起部22Bにおける矢印Z方向とは反対側の面(下面)は、小梁14の下側フランジ部14Bにおける矢印Z方向側の面(上面)に当接する(面接触により係合)小梁係止面22Dとされている。本体部22Aにおける矢印X方向側の面、すなわち小梁当接面22Cとは反対側の面は、後述の第2雌ネジ部22Fの部分を除き、矢印Y方向及び矢印Z方向と平行とされていると共に第1挿入部材20と矢印X方向に対向して配置される対向面22Eとされている。また、本体部22Aにおける対向面22E側(矢印X方向側)かつ矢印Y方向の中央部には、矢印Z方向に沿って、第2ネジ部の一部を構成する第2雌ネジ部22Fが形成されている。この第2雌ネジ部22Fと第1挿入部材20の第1雌ネジ部20Cとは、相互に協働して、矢印Z方向に向かうにつれて拡径する、内周面にネジ山が形成されたネジ孔となる第2ネジ部を形成し、全体としてボルト24螺挿用の雌ネジのような機能を果たす構成となる。
ボルト24は、ソケットレンチ等の工具が係合する六角柱状に形成された頭部24Aと、頭部から突出すると共に外周部に第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fのネジ山と螺合するネジ山が形成された雄ネジ部24Bと、を備えている。本実施形態のボルト24は、雄ネジ部24Bが頭部24Aとは反対側へ向かうにつれて次第に窄まるテーパネジとされている。なお、ボルト24としては、管用テーパネジ等の規格品を用いてもよいし、専用設計のネジを用いてもよい。なお、テーパネジのテーパ角度は、一例として、ボルト24のネジ部24Bと第1挿入部材20の第1雌ネジ部20C及び第2挿入部材22の第2雌ネジ部22Fとの螺合位置を変化させた際に第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eが最小寸法から10mm~20mm程度増加するように設定すればよい。
次に、本実施形態の補強部材10を大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間に形成された隙間に挿入する方法について説明する。
図1及び図3に示されるように、先ず、第1挿入部材20の対向面20Bと第2挿入部材22の対向面22Eとを当接させた状態で、第1挿入部材20及び第2挿入部材22の本体部22Aを大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間に形成された隙間に挿入する。この時、第2挿入部材22の小梁係止面22Dを小梁14の下側フランジ部14Bの上面に当接させておくとよい。これにより、第2挿入部材22の位置決めを行うことができると共に大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間に形成された隙間からの抜け落ちを防止又は抑制することができる。
次いで、図1、図3~図5に示されるように、第2ネジ部である第1挿入部材20の第1雌ネジ部20C及び第2挿入部材22の第2雌ネジ部22Fの上方側から、ボルト24を挿入して、頭部24Aをボルト24の軸回りに回転させることによりボルト24を下方に移動させて、第1ネジ部である雄ネジ部24Bを第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fに螺合させる。さらに、ボルト24の頭部24Aを回転を進めてボルト24をより下方に移動させると(ボルト24の雄ネジ部24Bと第1挿入部材20の第1雌ネジ部20C及び第2挿入部材22の第2雌ネジ部22Fとの螺合位置を変化させる、すなわち第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置を変更させると)、図1及び図5に示されるように、第1挿入部材20と第2挿入部材22との間がボルト24によって次第に押し広げられて、第1挿入部材20の対向面20Bと第2挿入部材22の対向面22Eが徐々に離間する。これにより、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eが増加する。そして、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eが、大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間の隙間の寸法(矢印X方向への距離C)と対応する寸法となった時点で、補強部材10の大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間への挿入が完了する。
以上説明したように、本実施形態の補強部材10は、大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間の隙間の寸法(矢印X方向への距離C)にバラつきが生じたとしても、当該隙間の寸法に対応する寸法Cに合わせて補強部材10の幅寸法(第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法E)を調節することができる。したがって、補強部材10の大梁当接面20Aから小梁当接面22Cまでの距離を隙間の寸法に適合させることが可能となる。そして、幅寸法が調節された補強部材10が、大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間の隙間にフィットした状態で介在していることにより、小梁14に上方側からの荷重が作用した際に、当該荷重を小梁14の下側フランジ部14Bから大梁12の下側フランジ部12Bへ効率よく且つ安定的に伝達することができる。これにより、大梁12と小梁14との接合部16を補強することができる。
(第2実施形態~第4実施形態に係る補強部材)
次に、図6~図10Aを用いて、本発明の第2実施形態~第4実施形態に係る補強部材26、28、30について説明する。なお、第2実施形態~第4実施形態に係る補強部材26、28、30において前述の補強部材10(図2参照)と対応する部材及び部分には、補強部材10と同一の符号を付してその説明を省略することがある。
(第2実施形態の補強部材26)
図6に示されるように、第2実施形態の補強部材26は、第1実施形態の補強部材10に対して異なる方向からボルト24を第1挿入部材20の第1雌ネジ部20C及び第2挿入部材22の第2雌ネジ部22Fに螺合できることに特徴がある。具体的には、第1挿入部材20における矢印X方向とは反対側かつ矢印Z方向の中央部には、矢印Y方向に沿って、第2ネジ部の一部を構成する第1雌ネジ部20Cが形成されている。また、第2挿入部材22の本体部22Aにおける矢印X方向側かつ矢印Z方向の中央部には、矢印Y方向に沿って、第2ネジ部の一部を構成する第2雌ネジ部22Fが形成されている。これにより、ボルト24を、第2ネジ部である第1挿入部材20の第1雌ネジ部20C及び第2挿入部材22の第2雌ネジ部22Fに、水平方向である矢印Y方向に螺合させる(すなわち、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置を変更させる)ことが可能となっている。
そして、第1実施形態の補強部材10(図2参照)ではボルト24の頭部24Aを回転させ難い環境下において、第2実施形態の補強部材26を使用することで、ボルト24の頭部24Aを回転させる際の作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、ボルト24に設けられた第1ネジ部としての雄ネジ部24Bと、第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fとで構成される第2ネジ部とを1つずつ設けているが、第2ネジ部に第1ネジ部を矢印Y方向に螺合させる構成を矢印Z軸方向に所定間隔で設けるなどして、第1ネジ部及び第2ネジ部を複数設けた構成としても良い。
(第3実施形態の補強部材28)
図7に示されるように、第3実施形態の補強部材28は、第1実施形態の補強部材10に対して、第1挿入部材20及び第2挿入部材22の矢印Y方向への寸法が大きく設定されていると共に、複数の第1ネジ部及び第2ネジ部を有している。すなわち、第1ネジ部としての雄ネジ部24Bを有する複数(本実施形態では3本)のボルト24、及びこれらのボルト24がそれぞれ螺合される第2ネジ部としての複数対の第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fを備えていることに特徴がある。具体的には、第1挿入部材20及び第2挿入部材22には、矢印Y方向に間隔をあけて配置された3箇所に、一対の第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fがそれぞれ形成されている。
そして、3本のボルト24を、3箇所に配設された一対の第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fにそれぞれ螺合させる(すなわち、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置を変更させる)ことで、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eを調節することができる。ここで、本実施形態の補強部材28では、例えば、図1に示された大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間の隙間の寸法(矢印X方向への距離C)が場所によって異なっていたとしても、それぞれのボルト24を微調整する(頭部24Aを回転させる)ことにより、矢印Y方向の各々の位置における隙間の寸法とより近い寸法に第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eを調節することができる。特に、本実施形態の構成は、図1に示された大梁12の下側フランジ部12Bと小梁14の下側フランジ部14Bとの間の隙間の寸法(矢印X方向への距離C)が矢印Y方向に沿って徐々に小さくなっている又は大きくなっている場合に有効である。
なお、本実施形態では、ボルト24の雄ネジ部24Bである第1ネジ部と、一対の第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fとで構成される第2ネジ部とをそれぞれ3つ設けているが、第1ネジ部及び第2ネジ部を複数設ける場合、その数は2つでも良いし4つ以上であっても良い。
(第4実施形態の補強部材30)
図8及び図9Aに示されるように、第4実施形態の補強部材30は、第3実施形態の補強部材28に対して、第1挿入部材20と第2挿入部材22との間に、これらの第1挿入部材20及び第2挿入部材22と接触する中間部材32が設けられていて、この中間部材32に第1ネジ部及び第2ネジ部が設けられていることに特徴がある。なお、本実施形態においては、第3実施形態と同様、複数(本実施形態の場合3つ)の第1ネジ部及び第2ネジ部を有している。
中間部材32は、第1挿入部材20側に配置された第1中間部材320と、第2挿入部材22側に配置された第2中間部材330と、を含んで構成されている。第1中間部材320及び第2中間部材330は、第1挿入部材20及び第2挿入部材22と同様に鋼材等を用いて形成されており、矢印Y方向から見て矢印Z方向とは反対側、すなわちこの実施形態の場合は下方へ向かうにつれて次第に窄まると共に矢印Y方向に沿って台形状の等断面とされたブロック状に形成されている。
第1中間部材320における第1挿入部材20側の面は、矢印Z方向側へ向かうにつれて矢印X方向に傾斜された傾斜面320Aとされている。また、この傾斜面320Aと対向すると共に面接触する第1挿入部材20の対向面20Bは、傾斜面320Aに対応する角度に傾斜している。
第2中間部材330における第2挿入部材22側の面は、矢印Z方向側へ向かうにつれて矢印X方向とは反対方向に傾斜された傾斜面330Aとされている。また、この傾斜面330Aと対向すると共に面接触する第2挿入部材22の対向面22Eは、傾斜面330Aに対応する角度に傾斜している。
また、第1中間部材320における第1挿入部材20とは反対側の面には、第2ネジ部の一部を構成する第1雌ネジ部20Cが形成されている。また、第2中間部材330における第2挿入部材22とは反対側の面には、第2ネジ部の一部を構成する第2雌ネジ部22Fが形成されていて、第2ネジ部はこれらの第1雌ネジ部20Cと第2雌ネジ部22Fとにより構成されている。本実施形態においては、中間部材32に複数の第2ネジ部が設けられていて、矢印Y方向に間隔をあけて配置された複数箇所(本実施形態では3箇所)に、一対の第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fがそれぞれ形成されている。また、本実施形態では、第1~第3実施形態の第1雌ネジ部及び第2雌ネジ部と異なり、1つの第2ネジ部を構成する一対の第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fのネジ山の頂を通る線及びネジの谷底を通る線は、矢印Z方向と平行となっている。
一方で、一対の第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22Fとそれぞれ螺合する第1ネジ部としての雄ネジ部24Bを有するボルト24は、第1~第3実施形態のボルトとは異なり、雄ネジ部24Bのねじ山の頂の径及び谷底の径が軸方向に沿ってそれぞれ同じ径とされた平ネジとされている。
図9Aに示されるように、第1中間部材320の第1雌ネジ部20C及び第2中間部材330の第2雌ネジ部22Fと螺合したボルト24の先端部(雄ネジ部24Bの頭部24Aとは反対側の端部)は、第1挿入部材20及び第2挿入部材22の矢印Z方向とは反対側の端面に対して矢印Z方向とは反対側へ向けて突出している。そして、ボルト24の先端部にはナット34が螺合している。また、ナット34と第1挿入部材20及び第2挿入部材22の矢印Z方向とは反対側の端面との間には、ワッシャ36が介在している。このワッシャ36の外径は、第1挿入部材20及び第2挿入部材22と常に当接可能な外径に設定されている。ここで、ナット34は、ボルト24の先端部に固定されていて、ボルト24の頭部24Aを回転させた場合にはボルト24と同期して回転し、頭部24Aとの間の距離が変動しないようになっている。したがって、ナット34及びワッシャ36は、補強部材30の設置後において、ボルト24と第1中間部材320及び第2中間部材330が、第1挿入部材20及び第2挿入部材22の間から抜け落ちることを抑止するものとしても機能している。
そして、以上説明した本実施形態の補強部材30では、図9B及び図9Cに示されるように、第1中間部材320の第1雌ネジ部20C及び第2中間部材330の第2雌ネジ部22Fと雄ネジ部24Bにおいて螺合したボルト24の頭部24Aを回転させると、第1中間部材320及び第2中間部材330がボルト24の雄ネジ部24Bの軸方向に沿って移動する(すなわち、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置が変更される)。第1中間部材320及び第2中間部材330が矢印Zとは反対方向へ移動すると、第1中間部材320の傾斜面320Aと第1挿入部材20の対向面20Bとの接触位置が変化すると共に、第2中間部材330の傾斜面330Aと第2挿入部材22の対向面22Eとの接触位置が変化する。これにより、第1挿入部材20と第2挿入部材22との間が第1中間部材320及び第2中間部材330によって押し広げられる。その結果、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eを調節することができる。また、ボルト24の軸力や第1中間部材320の傾斜面320Aと第1挿入部材20の対向面20Bとの摩擦力等により、補強部材30の設置後における第1中間部材320及び第2中間部材330の脱落を防止又は抑制されている。ここで、図9Dに示されるように、本実施形態では、第1中間部材320及び第2中間部材330がワッシャ36に当接した状態において、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eが最大となる。
なお、本実施形態では、第1挿入部材20及び第2挿入部材22と常に当接可能ワッシャ36を設けた例について説明したが、図9Eに示されるように、第2挿入部材22から第1挿入部材20側へ向けて突出するガイド部22Hを設けることで、ワッシャ36を省略することもできる。詳述すると、ガイド部22Hは、第2挿入部材22における矢印Z方向とは反対側の端部から矢印X方向側へ向けて突出する鍔状に形成されており、このガイド部22Hには、ボルト24の雄ネジ部24Bが挿通される挿通孔22Iが形成されている。そして、このガイド部22Hにおける上方側の面に沿って第1挿入部材20が配置されている。この構成では、第1挿入部材20と第2挿入部材22との間が第1中間部材320及び第2中間部材330によって押し広げられた際に、第1挿入部材20が第2挿入部材22のガイド部22Hに沿って移動する。すなわち、第1挿入部材20を第2挿入部材22のガイド部22Hに支持させることができる。
また、第1中間部材320及び第2中間部材330に代えて、図10Aに示された単一の中間部材32を設けてもよい。また、第1雌ネジ部20C及び第2雌ネジ部22F(図9A参照)に代えてボルト24が挿通される貫通孔32Bを形成してもよい。この場合、第2ネジ部はナット34(図9A参照)に相当する。この構成では、矢印Z方向側にナット34が配置されるように、ボルト24が中間部材32の貫通孔32Bに挿通されている。そして、図10B及び図10Cに示されるように、ボルト24に対してナット34を回転させる(すなわち、第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置を変更させる)と、第1中間部材320及び第2中間部材330がボルト24の頭部24A側へ移動する。第1中間部材320及び第2中間部材330がボルト24の頭部24A側へ移動すると、第1挿入部材20と第2挿入部材22との間が第1中間部材320及び第2中間部材330によって押し広げられる。その結果、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eを調節することができる。ここで、図10Dに示されるように、本実施形態では、第1中間部材320及び第2中間部材330がワッシャ36に当接した状態において、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eが最大となる。
なお、図10A~図10Dに示した変形例を含めた第4実施形態においては、第1ネジ部及び第2ネジ部をそれぞれ3つ設けた例を示しているが、第1ネジ部及び第2ネジ部はそれぞれ1つであってもよく、また2つあるいは4つ以上設けても良い。
(第5実施形態及び第6実施形態に係る補強部材)
次に、図11~図14を用いて、本発明の第5実施形態及び第6実施形態に係る補強部材38、40について説明する。なお、第5実施形態及び第6実施形態に係る補強部材38、40において前述の補強部材10、26、28、30と対応する部材及び部分には、補強部材10等と同一の符号を付してその説明を省略することがある。
(第5実施形態の補強部材38)
図11及び図12に示されるように、第5実施形態の補強部材38は、第1挿入部材20と、第2挿入部材22と、第1挿入部材20に固定されたネジ部材としての複数の(本実施形態では2本の)植込みボルト42と、植込みボルト42に螺合されたナット部材としてのナット44と、を含んで構成されている。
第1挿入部材20は、一例として所定の寸法にそれぞれ設定された3つの板材が溶接等により接合されることによって構成されている。なお、鋳造、板の曲げ加工、熱押し成形、長方形鋼管を切断すること等により、第1挿入部材20を製造してもよい。第1挿入部材20は、矢印X方向を厚み方向とする矩形板状の基板部20Dと、基板部20Dにおける矢印Z方向側の端部から矢印X方向とは反対側、すなわちこの第1挿入部材における大梁当接面(第1部材係合部)20Aとは反対の方向へ向けて突出する接続板部20Eと、接続板部20Eにおける矢印X方向とは反対側の端部から矢印Z方向とは反対側へ向けて突出する係止板部20Fと、を備えている。また、基板部20Dにおける大梁当接面20Aとは反対側の面には、第1ネジ部である雄ネジ部42Aが外周部に形成されたネジ杆部分42Bを有していると共に矢印Y方向に間隔をあけて配置された2本の植込みボルト42がそれぞれ固定されている。これにより、2本の植込みボルト42が基板部20Dから矢印Xとは反対側へ向けて突出している。なお、ネジ杆部分42Bは、植込みボルト42において基板部20Dから矢印Xとは反対側へ向けて突出している部分を指す。
第2挿入部材22は、矢印Z方向を高さ方向、矢印X方向を厚み方向とする矩形板状に形成されていて、小梁当接面(第2部材係合部)22Cとは反対側、すなわち第1挿入部材20の基板部20D側の面には、2本の植込みボルト42がそれぞれ挿入される2つの挿入孔22Gが形成されている。
ナット44の内周部には、植込みボルト42の雄ネジ部42Aと螺合する第2ネジ部としての雌ネジ部44Aが形成されている。そして、植込みボルト42の雄ネジ部42Aとナット44の雌ネジ部44Aとが螺合された状態では、植込みボルト42がナット44に挿通されている。
なお、植込みボルト42に挿通されたナット44と第2挿入部材22との間には、ワッシャ36が介在している。
図12に示されるように、以上説明した本実施形態の補強部材38では、ナット44を回転させると、当該ナット44が植込みボルト42のネジ杆部分42Bに沿って移動する(植込みボルト42の雄ネジ部42Aとナット44の雌ネジ部44Aとの螺合位置、すなわち第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置が変更される)。ナット44が第2挿入部材22側へ向けて移動して、当該ナット44がワッシャ36を介して第2挿入部材22を押圧することにより、第2挿入部材22が第1挿入部材20から離れる方向に移動し、第1挿入部材20の基板部20Dと第2挿入部材22との間隔が広がる。その結果、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eを調節することができる。なお、植込みボルト42は、第2挿入部材22がボルトの押圧により移動する際に、第1挿入部材の係止板部20Fに接触しない位置に設けられていることが肝要である。また、本実施形態では、接続板部20E及び係止板部20Fは、ナット44を回転させるための工具の使用を妨げない寸法とされていることが肝要である。
なお、この第5実施形態においては、第1ネジ部及び第2ネジ部をそれぞれ2つ設けた例を示しているが、ネジ部材である植込みボルト42やナット部材であるナット44の数を増減させる等することによって、第1ネジ部及び第2ネジ部をそれぞれ1つ、あるいは3つ以上設けるようにしても良い。
(第6実施形態の補強部材40)
図13及び図14に示されるように、第6実施形態の補強部材40は、第1実施形態の補強部材10(図2参照)において第1雌ネジ部20Cが形成されていない第1挿入部材20及び第2雌ネジ部22Fが形成されていない第2挿入部材22の構成に、前述の第5実施形態の補強部材38の植込みボルト42及びナット44を適用したものである。本構成においても、前述の第5実施形態の補強部材38と同様にナット44を回転させることにより、植込みボルト42のネジ杆部分42Bに形成された雄ネジ部42Aとナット44の雌ネジ部44Aとの螺合位置、すなわち第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置が変更され、第1挿入部材20の大梁当接面20Aから第2挿入部材22の小梁当接面22Cまでの矢印X方向への寸法Eを調節することができる。
なお、第6実施形態の補強部材40では、植込みボルト42を第2挿入部材22に固定している。また、この第6実施形態においても、第1ネジ部及び第2ネジ部は、ネジ部材である植込みボルト42やナット部材であるナット44の数を増減させる等することによって、それぞれ1つ、あるいは3つ以上設けても良いことは第5実施形態と同じである。
(第7実施形態に係る補強部材)
次に、図15及び図16を用いて、本発明の第7実施形態に係る補強部材46について説明する。
図15及び図16に示されるように、本実施形態の補強部材46は、第1挿入部材となるネジ部材としての植込みボルト48と、植込みボルト48に螺合された第2挿入部材としてのナット部材50と、を含んで構成されている。
植込みボルト48は、一方側の端部48Aが第1部材係合部として機能するようになっていて、この一方側の端部48Aは、第1部材としてのコンクリート壁や柱52に固定(埋設)されている。なお、コンクリート壁や柱52には、第2部材としての梁54(図16参照)が固定されている。なお、コンクリート壁や柱52としては、RC壁、RC柱、SRC柱、CFT柱、S柱等が挙げられる。
植込みボルト48は、コンクリート壁や柱52から第2挿入部材の方向、すなわち矢印Xとは反対側へ向けて突出させたネジ杆部分を有していて、このネジ杆部分に、ナット部材50が螺合される第1ネジ部としての雄ネジ部48Bが形成されている。
ナット部材50は、植込みボルト48の雄ネジ部48Bと噛み合う、第2ネジ部としての雌ネジ部50Aが内周部に形成された袋ナット状に形成されている。ナット部材50の閉止端側(矢印Xとは反対側)は、六角柱状に形成されており、またナット部材50の閉止端側の端面は、第1実施形態の補強部材10の小梁当接面22Cと対応する第2部材係合部としての当接面50Bとされている。
図16に示されるように、以上説明した本実施形態の補強部材46が、コンクリート壁や柱52とS梁等の梁54との間に形成された隙間に配置された状態で、ナット部材50を回転させると、ナット部材50が植込みボルト48のネジ杆部分に沿って移動する。ナット50が梁54側へ向けて移動すると、植込みボルト48のネジ杆部分に形成された雄ネジ部48とナット部材50の雌ネジ部50Aとの螺合位置、すなわち第1ネジ部と第2ネジ部との螺合位置が変更され、植込みボルト48においてコンクリート壁や柱52に固定された部分からナット部材50の当接面50Bまでの寸法が増加する。これにより、植込みボルト48においてコンクリート壁や柱52に固定された部分からナット部材50の当接面50Bまでの寸法Eをコンクリート壁や柱52と梁54との間に形成された隙間と対応する寸法に調節することができる。
また、本実施形態の補強部材46は、植込みボルト48の一方側の端部48Aがコンクリート壁や柱52に固定(埋設)されているため、施工時におけるコンクリート壁や柱52と梁54との間に形成された隙間からの補強部材46の脱落を抑制するという観点で有用である。なお、この第7実施形態においては、第1ネジ部及び第2ネジ部はそれぞれ1つ設けられているが、植込みボルト48やナット部材50の数を増やす等することにより、それぞれ複数設けるようにしても良い。
なお、以上説明した各実施形態の補強部材は金属材料を用いて形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、炭素繊維強化プラスチック等を用いて補強部材を形成してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 補強部材
12 大梁(第1部材)
14 小梁(第2部材)
20 第1挿入部材
20A 大梁当接面(第1部材係合部)
20C 第1雌ネジ部(第2ネジ部)
22 第2挿入部材
22C 小梁当接面(第2部材係合部)
22F 第2雌ネジ部(第2ネジ部)
24 ボルト(ネジ部材)
24B 雄ネジ部(第1ネジ部)
26 補強部材
28 補強部材
30 補強部材
32 中間部材
38 補強部材
40 補強部材
42 植込みボルト(ネジ部材)
42A 雌ネジ部(第1ネジ部)
42B ネジ杆部分
44 ナット(ナット部材)
44A 雄ネジ部(第2ネジ部)
46 補強部材
48 植込みボルト(第1挿入部材)
48A 植込みボルトの一方側の端部(第1部材係合部)
48B 雄ネジ部(第1ネジ部)
50 ナット部材(第2挿入部材)
50A 雌ネジ部(第2ネジ部)
50B 当接面(第2部材係合部)
52 コンクリート壁(第1部材)
54 床梁(第2部材)

Claims (9)

  1. 第1部材と該第1部材に接合される第2部材との間に形成された隙間に挿入される補強部材であって、
    前記隙間に挿入され、前記第1部材と係合する第1部材係合部を有する第1挿入部材と、
    前記隙間に挿入され、前記第2部材と係合する第2部材係合部を有する第2挿入部材と、
    前記第1挿入部材、前記第2挿入部材及び前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間の少なくともいずれかに設けられた第1ネジ部と、
    前記第1挿入部材、前記第2挿入部材及び前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間の少なくともいずれかに設けられ、前記第1ネジ部と螺合された第2ネジ部と、
    を備え、
    前記第1ネジ部と前記第2ネジ部との螺合位置が変化することで、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動して、前記第1部材係合部から前記第2部材係合部までの距離が調節される補強部材。
  2. 前記第1ネジ部は、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間に配設されたネジ部材に設けられた雄ネジ部とされ、
    前記第2ネジ部は、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材に形成され、前記ネジ部材の雄ネジ部と螺合される雌ネジ部とされ、
    前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合位置が変化することで、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動する請求項1記載の補強部材。
  3. 雄ネジ部を有する複数のネジ部材が設けられ、
    前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材には、複数の前記雌ネジ部が形成され、
    複数の前記ネジ部材の雄ネジ部が、各々の前記雌ネジ部にそれぞれ螺合される請求項2記載の補強部材。
  4. 前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間には、該第1挿入部材及び該第2挿入部材と接触する中間部材が設けられ、
    前記第1ネジ部は、ネジ部材に設けられた雄ネジ部とされ、
    前記第2ネジ部は、前記中間部材に形成され、前記雄ネジ部と螺合される雌ネジ部とされ、
    前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合位置が変化することで、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材と前記中間部材との接触位置が変化して、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動する請求項1記載の補強部材。
  5. 前記第1ネジ部は、前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材の一方に固定されると共に、ネジ杆部分を前記第1挿入部材及び前記第2挿入部材の他方に向けて突出させたネジ部材における、前記ネジ杆部分に形成された雄ネジ部とされ、
    前記第2ネジ部は、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材との間に配設されたナット部材に設けられ、前記雄ネジ部と螺合された雌ネジ部とされ、
    前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合位置が変更されることで、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動する請求項1記載の補強部材。
  6. 前記第1挿入部材は、前記第1部材係合部が前記第1部材に固定されると共に、前記第1ネジ部が形成されたネジ杆部分を前記第2部材に向けて突出させたネジ部材とされ、
    前記第2挿入部材は、前記第1ネジ部と螺合された前記第2ネジ部を有すると共に前記第2部材係合部が前記第2部材に当接するナット部材とされていて、
    前記第1ネジ部は、ネジ部材に設けられた雄ネジ部とされ、
    前記第2ネジ部は、前記雄ネジ部と螺合される雌ネジ部とされ、
    前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との螺合位置が変更されることで、前記第1挿入部材と前記第2挿入部材とが相対移動する請求項1記載の補強部材。
  7. 建物の一部を構成する第1部材と、
    建物の他の一部を構成し、前記第1部材に支持された第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に挿入された請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の補強部材と、
    を備えた接合部構造。
  8. 前記第1部材は、建物の上下方向へ間隔をあけて配置された一対のフランジ部と、該一対のフランジ部を上下方向につなぐウェブ部と、を有するH形鋼とされ、
    前記第2部材は、建物の上下方向へ間隔をあけて配置された一対のフランジ部と、該一対のフランジ部を上下方向につなぐウェブ部と、を有するH形鋼とされ、
    前記第1部材の前記フランジ部と前記第2部材の前記フランジ部との間に前記補強部材が挿入された請求項7記載の接合部構造。
  9. 前記第1部材は、建物の上下方向へ伸びる柱とされ、
    前記第2部材は、建物の水平方向へ伸びる梁とされ、
    前記柱と前記梁との間に前記補強部材が挿入された請求項7記載の接合部構造。
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