JP6001005B2 - 間柱用油圧ダンパ - Google Patents

間柱用油圧ダンパ Download PDF

Info

Publication number
JP6001005B2
JP6001005B2 JP2014108409A JP2014108409A JP6001005B2 JP 6001005 B2 JP6001005 B2 JP 6001005B2 JP 2014108409 A JP2014108409 A JP 2014108409A JP 2014108409 A JP2014108409 A JP 2014108409A JP 6001005 B2 JP6001005 B2 JP 6001005B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic damper
ball
stud
bracket
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014108409A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015224669A (ja
Inventor
小竹 祐治
祐治 小竹
志偉 銭
志偉 銭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senqcia Corp
Original Assignee
Senqcia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senqcia Corp filed Critical Senqcia Corp
Priority to JP2014108409A priority Critical patent/JP6001005B2/ja
Publication of JP2015224669A publication Critical patent/JP2015224669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6001005B2 publication Critical patent/JP6001005B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Description

本発明は、建築構造体の間柱間に取り付けられ、伸縮して減衰動作を行なうことにより、建築構造体に入力された振動を吸収することができる間柱用油圧ダンパに関するものである。
図8及び図9は、第1の従来の間柱用油圧ダンパ6について説明するために参照する図である。
図8に示すように、互いに上下に離れて配置された、上側間柱3と下側間柱4の、互いに対向する水平方向の端面の間に設置され、水平方向(図8中、左右方向)に伸縮して減衰動作を行なう従来の間柱用油圧ダンパ6があった(例えば、特許文献1参照)。
間柱用油圧ダンパ6は、その伸縮方向(図8中、左右方向)の両端部のそれぞれにボールジョイント8,9を備えている。この2つのボールジョイント8,9のうちの、一方のボールジョイント8は、上側間柱3の下端面の図中左端部に設けられたブラケット12を介して、上側間柱3に連結されている。また、他方のボールジョイント9は、下側間柱4の上端面の図中右端部に設けられたブラケット14を介して、下側間柱4に連結されている。
図9に示すように、上記のブラケット12,14は、それぞれ鉛直板部12a,14a、及び水平板部12b、14bを備えることにより、略L字板状に形成されている。また、鉛直板部12a,14aは、ボールジョイント8,9の軸方向(図8中左右方向)外側の位置にそれぞれ配置されている。
ここで、上側間柱3と下側間柱4を間柱2と総称することとする。間柱2は、図8に示すように、建築構造物1中における上方階側の梁16と、下方階側の梁18との間に設置されている。すなわち、間柱2の上側間柱3は、その上端部が梁16の下面に接合され、下側間柱4は、その下端部が梁18の上面に接合されている。また、梁16,18のそれぞれは、その水平方向の一方の端部が柱20に接合され、他方の端部が柱22に接合されている。
間柱2及び間柱用油圧ダンパ6は、実際には、柱20と柱22との間に、図8の紙面に平行かつ紙面の奥側に構築される不図示の壁部に沿って設置される。このため、このような不図示の壁部に窓枠等を設置する場合には、その設置箇所は、間柱2と柱20、及び/又は柱22との間の位置に限定される。また、このような位置に設置する不図示の窓枠等の水平方向の長さ寸法は、間柱2と柱20、及び/又は柱22との間の間隔の長さ寸法以下の寸法に制限される。
したがって、このような不図示の窓枠等における水平方向の長さ寸法を大きくしようとする場合には、間柱2の水平方向の長さ寸法を短くすればよいことになるが、この間柱2の水平方向の長さ寸法は、ほぼ間柱用油圧ダンパ6の水平方向の長さ寸法L1(図9参照)よりも短くすることができなかった。
正確には、間柱2の水平方向の長さ寸法は、水平方向におけるボールジョイント8の図9中左側端部から、ボールジョイント9の図9中右側端部までの長さ寸法L2と、ブラケット12,14の鉛直板部12a,14aそれぞれの水平方向の長さ寸法とを足し合わせた長さ寸法L1よりも短くすることができなかった。
図10から図12は、第2の従来の間柱用油圧ダンパ26について説明するために参照する図である。
図10及び図11に示すように、建築構造物10の間柱用油圧ダンパ26が設置される間柱2(上側間柱3、下側間柱4の総称)の水平方向の長さ寸法を、図8の間柱2の水平方向の長さ寸法よりも短くすることができるようにした、別の従来の間柱用油圧ダンパ26が使用される場合があった(例えば、特許文献1参照)。
ボールジョイント27は、図12に示すように、キャップ部36とソケット部37を有するボール保持部38と、球状のボール部39aとシャフト部39bを有するボール部材39を備え、互いに対向する半球状の凹球面が形成されたキャップ部36とソケット部37が、ボール部材39のボール部39aを回転自在に挟持していた。
そして、略円筒状に形成されたソケット部37のボス部37aが、ブラケット32の鉛直板部32aを水平方向に貫通する嵌合孔32dに嵌合されていた。また、ソケット部37は、そのピストンロッド58側(図12中左側)の端部に一体的に形成されるフランジ部37dを備え、フランジ部37dと鉛直板部32aの、互いに対向する面が接触してネジ締結されることにより、ボール保持部38はブラケット32に固定されていた。
このように、間柱用油圧ダンパ26は、ブラケット32,34の鉛直板部32a,34aそれぞれの水平方向の長さ寸法を、ボールジョイント27、28の水平方向の長さ寸法と一部重複させるような構造になっていた。
このため、図11に示すブラケット32の右側端部から、ブラケット34の左側端部までの長さ寸法L3を、前記第1の従来の間柱用油圧ダンパ6の、図9に示すブラケット14の右側端部からブラケット12の左側端部までの長さ寸法L1より短くすることができるようになっていた。
したがって、間柱用油圧ダンパ26が設置される間柱2(図10参照)の水平方向の長さ寸法を、前記第1の従来の間柱用油圧ダンパ6が設置される間柱2(図8参照)の水平方向の長さ寸法よりも短くすることができるようになっていた。
間柱用油圧ダンパ26は、図11に示すように、ボールジョイント27及びブラケット32とは水平方向反対側端部のボールジョイント28及びブラケット34も、図12に示すボールジョイント27及びブラケット32と同様の構造で、互いに上下、左右方向逆向きに構成されていた。
そして、間柱用油圧ダンパ26は、間柱2における上側間柱3と下側間柱4との間に設置する作業の際には、ブラケット32の下端面、及びブラケット34の上端面のそれぞれを、下側間柱4の上端面、及び上側間柱3の下端面のそれぞれに接合するようになっていた(図10参照)。
特開2006−2865号公報
しかしながら、上記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26においては、図12に示すように、フランジ部37dと鉛直板部32aの、互いに対向する面が接触してネジ締結されることにより、ボール保持部38がブラケット32に固定される構成となっていた。
このため、間柱用油圧ダンパ26を設置する間柱2等に施工誤差が生じ、間柱用油圧ダンパ26の取付長さが変わってしまった場合には、ボール保持部38を水平方向に移動することができないので、ブラケット32に対する水平方向の固定位置を調節することができなかった。
すなわち、ボール保持部38を水平方向に移動させることにより、ボール部材39のボール部39aを本来の正しい位置に配置した状態で、ボール保持部38をブラケット32に固定することができなかった。
そのため、間柱2等に施工誤差が生じた場合には、間柱用油圧ダンパ26のピストンロッド58を伸び縮みさせて、間柱用油圧ダンパ26の長さを調節することにより、その施工誤差を吸収していた。
しかしながら、間柱用油圧ダンパ26のピストンロッド58を伸び縮みさせてその施工誤差を吸収していたため、ピストンロッド58に設けられたピストンが、シリンダ内を往復することができる長さの中心の位置(ピストンのストロークの中立位置)からずれた状態で、間柱用油圧ダンパ26が間柱3,4間に設置されてしまうという問題があった。
また、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26においては、ボール保持部38のソケット部37が、フランジ部37dを有しているために複雑な形状になっていた。そのため、例えば鍛造によりソケット部37を一体的に成形する場合には、その製造コストが高くなるという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、間柱等に生じた施工誤差を吸収して、ピストンがそのストロークの中立位置からずれた状態で間柱間に設置されるのを防止できると共に、製造コストを安価にすることができる間柱用油圧ダンパを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による間柱用油圧ダンパは、
間柱用油圧ダンパの両端部に配置され、ボール部を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
上下一対の間柱のそれぞれに接合され、前記ボールジョイントを支持するブラケットとを備え、
前記間柱用油圧ダンパにおける少なくとも一方の端部において、
前記ボール保持部は、その外周部にオネジ部が形成されると共に、その外径が長さ方向全体に渡って略一定に形成され、
前記ブラケットは、前記間柱用油圧ダンパの伸縮方向に貫通し、前記ボール保持部の外周部が嵌合する嵌合孔が形成された板状部を有し、
2つのナット部材が、前記板状部をその板厚方向両側から挟みこむように、前記嵌合孔から突出した前記ボール保持部の前記オネジ部にネジ締結されたことを特徴とするものである。
このような本発明の間柱用油圧ダンパによれば、
間柱用油圧ダンパの両端部に配置され、ボール部を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
上下一対の間柱のそれぞれに接合され、前記ボールジョイントを支持するブラケットとを備え、
前記間柱用油圧ダンパにおける少なくとも一方の端部において、
前記ボール保持部は、その外周部にオネジ部が形成されると共に、その外径が長さ方向全体に渡って略一定に形成され、
前記ブラケットは、前記間柱用油圧ダンパの伸縮方向に貫通し、前記ボール保持部の外周部が嵌合する嵌合孔が形成された板状部を有し、
2つのナット部材が、前記板状部をその板厚方向両側から挟みこむように、前記嵌合孔から突出した前記ボール保持部の前記オネジ部にネジ締結されたことにより、
間柱等に生じた施工誤差を吸収して、ピストンがそのストロークの中立位置からずれた状態で間柱間に設置されるのを防止できると共に、製造コストを安価にすることができる。
建築構造物31に設置された本発明の第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40を示す側面図である。 図1中の間柱用油圧ダンパ40を拡大して示す側面図である。 図2中の間柱用油圧ダンパ40の正面図(同図中右側から見た図)である。 図3に示す間柱用油圧ダンパ40(80)のA−A線矢視部分断面図である。 図4に示す間柱用油圧ダンパ40(80)の状態から、ボール保持部52のブラケット44に対する固定位置を図4中左側に移動させた場合の図5(a)と、図4中右側に移動させた場合の図5(b)である。 本発明の第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ80を示す側面図である。 図6に示す間柱用油圧ダンパ80から、ブラケット44,48を取り外した状態の図である。 建築構造物1に設置された第1の従来の間柱用油圧ダンパ6を示す側面図である。 図8中の間柱用油圧ダンパ6を拡大して示す側面図である。 建築構造物10に設置された第2の従来の間柱用油圧ダンパ26を示す側面図である。 図10中の間柱用油圧ダンパ26を拡大して示す側面図である。 図11に示す間柱用油圧ダンパ26の同図中右側部分を拡大して示す部分拡大断面図である
以下、本発明に係る間柱用油圧ダンパを実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図5は、本発明の第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40は、図1に示すように、建築構造物31の、それぞれが筐体構造として形成され、一対を成すように上下に離れて配置される上側間柱3と下側間柱4の互いに対向する端面の間に設置され、水平方向(図1中、左右方向)に伸縮して減衰動作を行なうようになっている。
間柱2(上側間柱3、下側間柱4の総称)は、建築構造物31における上方階側の梁16と、下方階側の梁18との間に設置されている。すなわち、間柱2の上側間柱3は、その上端部が梁16の下面に接合され、下側間柱4は、その下端部が梁18の上面に接合されている。また、梁16,18のそれぞれは、その水平方向の一方の端部が柱20に接合され、他方の端部が柱22に接合されている。
本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40は、図2及び図3に示すように、その伸縮方向における一方の端部にボールジョイント42とブラケット44を備え、他方の端部にボールジョイント46とブラケット48を備えている。そして、ブラケット44,48が、それぞれボールジョイント42,46を支持するように構成されている。
ボールジョイント42は、図4に示すように、ボール部材50とボール保持部52により構成されている。また、ボール部材50は、球状のボール部50a、及び棒状のシャフト部50bにより構成され、ボール部50aとシャフト部50bは一体的に形成されている。
ボール部材50は、シャフト部50bの先端部に形成したオネジ部50cが、ピストンロッド58のメネジ部58aにネジ結合され、オネジ部50cがメネジ部58aから容易に外れないように、緩み止めのナット60がオネジ部50cにネジ結合されている。
ボール保持部52は、図4に示すように、ソケット部62、及びキャップ部66を備えている。ソケット部62は略円筒状(図3参照)に形成され、その外周部にはオネジ部62aが形成されている。
ソケット部62には、その軸方向において、シャフト部50bとは反対側(図4中右側)の端面に開口し、キャップ部66の水平方向(図4中、左右方向)の長さに対応する深さを有する、略丸穴形状のキャップ収納部62bが形成されている。
キャップ収納部62bは、その深さ方向(図4中、左右方向)における開口端から一定深さまでの深さ部分が、その一定深さから最深部までの深さ部分の径よりも若干大きい径で形成され、その一定深さから最深部にかけては、その内周面にメネジ部62cが形成されている。
キャップ部66は、小径部と大径部を有する形状に形成され、その小径部の外周部に形成されたオネジ部66aが、ソケット部62におけるキャップ収納部62bのメネジ部62cにネジ結合し、キャップ収納部62b内に収納されている。
キャップ部66には、そのキャップ部66がソケット部62のキャップ収納部62b内に収納されていく際に先頭側になる方(図4中左側)の先端面に開口する、略半球状の凹球面66dが形成されている。
また、ソケット部62のメネジ部62cの最深部(図4中左側端部)より奥の部分には、キャップ部66の凹球面66dに対向する略半球状の凹球面62dが、キャップ収納部62b側(図4中右側)に最大径部が開口するように形成されている。
また、ソケット部62には、凹球面62dの最深部(図4中左側端部)と、シャフト部50b側(図4中左側)の面との間を貫通する貫通孔62eが形成されている。
これにより、ボール保持部52は、ソケット部62の凹球面62dと、キャップ部66の凹球面66dとが、ボール部材50のボール部50aを回転自在に挟持すると共に、ソケット部62の貫通孔62eに、ボール部材50のシャフト部50bを貫通させるようになっている。
ブラケット44は、図2及び図3に示すように、1枚の鉛直板部44a(板状部)、1枚の水平板部44b、及び2枚のリブ44cを備えている。鉛直板部44aは、その下端面が水平板部44bにおける図2中右端部の上面に溶接により接合され、文字通り鉛直方向に立設されている。
2枚のリブ44cのそれぞれは、図3に示すように、ブラケット44の幅方向(図3中、左右方向)の両端部それぞれにやはり鉛直方向に立設されている。
また、2枚のリブ44cのそれぞれは、図2に示すように、その側面が略直角三角形状に形成され、その縦辺(図2中上下方向に伸びる辺)と、横辺(図2中左右方向に伸びる辺)のそれぞれが、鉛直板部44aと水平板部44bのそれぞれに溶接により接合されていることにより、鉛直板部44aと水平板部44bの間の接合を補強するようになっている。
また、ブラケット44の鉛直板部44aには、図4に示すように、水平方向(図中左右方向)に貫通し、開口形状が円形状(図3参照)に形成された嵌合孔44dが形成されている。そして、この嵌合孔44dには、ボール保持部52におけるソケット部62の外周部が嵌合している。
ブラケット44の鉛直板部44aの板厚は、図4に示すように、ソケット部62の水平方向(同図左右方向)の長さ寸法よりも短い寸法となっているため、ソケット部62は、その水平方向(同図左右方向)の両端部が嵌合孔44dから突出するように、嵌合孔44dを挿通している。
そして、環状のナット部材43が、ソケット部62の長さ方向(図4中、左右方向)の図中右側端部から左端部側に向かって、ソケット部62の外周部に形成されたオネジ部62aにネジ締結されている。また、環状のナット部材43は、鉛直板部44aの図4中右側の面に接触するまで締め込まれている。
さらに、環状のナット部材45が、ソケット部62の長さ方向(図4中、左右方向)の図中左側端部から右端部側に向かって、ソケット部62の外周部に形成されたオネジ部62aにネジ締結されている。また、環状のナット部材45は、鉛直板部44aの図4中左側の面に接触するまで締め込まれている。
このように、ブラケット44の鉛直板部44aを水平方向の両側から挟み込むように、ソケット部62の長さ方向(図4中、左右方向)の両側端部からナット部材43、45をソケット部62のオネジ部62aにそれぞれネジ締結させることにより、ボールジョイント42のボール保持部52が、ブラケット44に固定されている。
また、図3に示すように、ソケット部62のオネジ部62aにナット部材43、45をネジ締結する際に、ナット部材43、45を回転させるために用いられる係合孔43a,45aが、ナット部材43、45の外周部にそれぞれ4個形成されている。
また、間柱用油圧ダンパ40は、図2に示すように、ボールジョイント42及びブラケット44に対して、間柱用油圧ダンパ40の長さ方向の反対側端部の、ボールジョイント46とブラケット48のそれぞれが、ボールジョイント42とブラケット44のそれぞれと同様の構造で、互いに上下、左右方向逆向きに構成されている(図1参照)。
また、間柱用油圧ダンパ40は、間柱2における上側間柱3と下側間柱4との間に設置する作業の際には、ブラケット44の下端面、及びブラケット48の上端面のそれぞれを、下側間柱4の上端面、及び上側間柱3の下端面のそれぞれにネジ締結により接合するようになっている(図1参照)。
このような本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40によれば、図4に示すように、ソケット部62の長さ方向の両側端部から、ソケット部62のオネジ部62aに、ナット部材43、45をネジ締結することにより、ボールジョイント42のボール保持部52が、ブラケット44に固定されているため、ブラケット44に対するボール保持部52の水平方向の固定位置を容易に調節することができる。
例えば、ボールジョイント42のボール保持部52を、図4に示す位置から、同図中左側に移動させたい場合には、ナット部材43を緩めて、ナット部材45を締め込むことにより、図5(a)に示すように、ボール保持部52をブラケット44に対して図4中左側に移動させることが可能となる。
一方、ボールジョイント42のボール保持部52を、図4に示す位置から、同図中右側に移動させたい場合には、ナット部材45を緩めて、ナット部材43を締め込むことにより、図5(b)に示すように、ボール保持部52をブラケット44に対して図4中右側に移動させることが可能となる。
また、ボールジョイント42及びブラケット44に対して、間柱用油圧ダンパ40の長さ方向の反対側端部の、ボールジョイント46とブラケット48(図2参照)においても同様の方法により、ボールジョイント46をブラケット48に対して図2中左右方向に移動させることが可能となる。
このため、間柱用油圧ダンパ40を設置する間柱2に施工誤差が生じ、間柱用油圧ダンパ40の取付長さが変わってしまった場合には、その施工誤差を吸収できるように、ボールジョイント42,46のブラケット44,48に対する水平方向(図2中左右方向)の固定位置を容易に調節することができる。
例えば、間柱用油圧ダンパ40を設置する間柱2に施工誤差が生じ、間柱用油圧ダンパ40の取付長さが、規定の長さよりも長くなってしまった場合には、ボール保持部52のブラケット44に対する水平方向の固定位置を、図4中左側に移動させることにより、その施工誤差を吸収することができる。
すなわち、施工誤差により、図4に示したブラケット44の位置が、規定位置(正しい位置)よりも同図中右側に配置されているとした場合、ナット部材43を緩めて、ナット部材45を締め込むことにより、ボール保持部52を図4の状態から図中左側に移動させて、図5(a)の状態にすることにより、その施工誤差を吸収することができる。
また、間柱用油圧ダンパ40を設置する間柱2に施工誤差が生じ、間柱用油圧ダンパ40の取付長さが、規定の長さよりも短くなってしまった場合には、例えば、ボール保持部52のブラケット44に対する水平方向の固定位置を、図4中右側に移動させることにより、その施工誤差を吸収することができる。
すなわち、施工誤差により、図4に示したブラケット44の位置が、規定位置(正しい位置)よりも同図中左側に配置されているとした場合、ナット部材45を緩め、ナット部材43を締め込むことにより、ボール保持部52を図4の状態から図中右側に移動させて、図5(b)の状態にすることにより、その施工誤差を吸収することができる。
したがって、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26のように、間柱用油圧ダンパ40のピストンロッド58を伸び縮みさせて、間柱用油圧ダンパ40の長さを調節することにより施工誤差を吸収する必要がなくなるため、間柱用油圧ダンパ40が、そのピストンがそのストロークの中立位置からずれた状態で、間柱2に設置されないようにすることができる。
また、上記において、間柱2に施工誤差が発生した場合について説明したが、他の原因により、ボール部材50のボール部50aが配置される位置が、本来の正しい位置からずれた場合でも、上記と同様な方法により、その施工誤差を吸収することができる。
また、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26のソケット部37は、フランジ部37d(図12参照)を有していたが、ボールジョイント42のボール保持部52のソケット部62は、フランジ部37dのような拡径部分を有さない形状となっている。すなわち、間柱用油圧ダンパ40におけるソケット部62は、その長さ方向(図4中、左右方向)全体に渡って、その外径が略一定の寸法となるように形成されている。
そのため、間柱用油圧ダンパ40におけるソケット部62は、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26におけるソケット部37(図12参照)よりも小さく、簡単な形状となっている。
したがって、本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40によれば、例えば鍛造によりボール保持部52のソケット部62を一体的に成形する場合には、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26におけるボール保持部38のソケット部37を一体的に成形する場合よりもその製造コストを安価にすることができる。
次に、図6及び図7は、本発明の第2の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ80について説明するために参照する図である。
本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ80は、図6及び図7に示すように、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40におけるボールジョイント46(図2参照)の代わりに、ボールジョイント84を備えている点において、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40と異なっている。
ボールジョイント84は、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26のボールジョイント27,28(図11参照)と同様な構成を有している。
すなわち、ボールジョイント27のボール保持部38がフランジ部37d(図12参照)を備えていたのと同様に、ボールジョイント84のボール保持部88は、その図7中右側の端部に一体的に形成されたフランジ部88aを備えている。
そして、図6に示すように、フランジ部88aとブラケット48の鉛直板部48aの互いに対向する面が接触し、ボルト91とナット92を用いてネジ締結されることにより、ボール保持部88はブラケット48に固定されている。
間柱用油圧ダンパ80の図6中右側端部は、前記第1の実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ40と同様に、2つのナット部材43、45を用いて、ボールジョイント42のボール保持部52が、ブラケット44に固定されるように構成されている。
このような本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ80によれば、フランジ部88aと鉛直板部48aとが互いに接触してネジ締結されているため、ブラケット48に対するボール保持部88の水平方向の固定位置を調節することはできないが、前記第1の実施の形態と同様に、ブラケット44に対するボール保持部52の水平方向の固定位置を容易に調節することはできる。
このため、間柱用油圧ダンパ80を設置する間柱2に施工誤差が生じ、間柱用油圧ダンパ80の取付長さが変わってしまった場合には、その施工誤差を吸収できるように、前記第1の実施の形態と同様の方法により、ボールジョイント42のブラケット44に対する水平方向の固定位置を容易に調節することができる。
したがって、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26のように、間柱用油圧ダンパ80のピストンロッド58を伸び縮みさせて、その長さを調節することにより施工誤差を吸収する必要がなくなるため、間柱用油圧ダンパ80が、そのピストンがそのストロークの中立位置からずれた状態で、間柱2に設置されないようにすることができる。
また、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26のソケット部37は、フランジ部37d(図12参照)を有していたが、間柱用油圧ダンパ80のボールジョイント42の、ボール保持部52のソケット部62は、フランジ部37dのような拡径部分を有さない形状となっている(図4参照)。すなわち、間柱用油圧ダンパ80におけるソケット部62は、その長さ方向(図4中、左右方向)全体に渡って、その外径が略一定の寸法となるように形成されている。
そのため、間柱用油圧ダンパ80におけるボール保持部52のソケット部62は、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26におけるボール保持部38のソケット部37(図12参照)よりも小さく、簡単な形状となっている。
したがって、本実施の形態に係る間柱用油圧ダンパ80によれば、前記第1の実施の形態と同様に、例えば鍛造によりボール保持部52のソケット部62を一体的に成形する場合には、前記第2の従来の間柱用油圧ダンパ26におけるボール保持部38のソケット部37を一体的に成形する場合よりもその製造コストを安価にすることができる。
なお、本発明は、前記第1,第2の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
また、前記第1,第2の実施の形態においては、ナット部材43、45の外周部に、それぞれのネジ締結の際に、ナット部材43、45を回転させるために用いられる係合孔43a,45aが形成されていたが、例えばナット部材がスパナ等で回転させることができる外形を有している場合は、係合孔43a,45aが形成されていなくてもよい。
また、前記第1,第2の実施の形態においては、ボール保持部52が、略円筒状のソケット部62、及びキャップ部66を備えている構成を示したが、この構成に限定されるものではない。
したがって、ボール保持部52が、ボール部材50のボール部50aを回転自在に挟持し、ボール部材50のシャフト部50bを貫通させる貫通孔が形成され、ボール保持部52の外径が長さ方向全体に渡って略一定の寸法に形成され、ボール保持部52の外周部にオネジ部が形成されていれば、その他の構成であっても構わない。
また、前記第1,第2の実施の形態においては、図2に示すように、ブラケット44,48が、鉛直板部44a,48a、水平板部44b,48b、及びリブ44c,48cを備えて略L字状に形成されていたが、この形状に限定されるものではなく、例えば、略H字型等の他の形状であってもよい。
1 建築構造物
2 間柱
3 上側間柱
4 下側間柱
6 間柱用油圧ダンパ
8,9 ボールジョイント
10 建築構造物
12,14 ブラケット
12a,14a 鉛直板部
12b,14b 水平板部
16,18 梁
20,22 柱
26 間柱用油圧ダンパ
27,28 ボールジョイント
31 建築構造物
32,34 ブラケット
32a,34a 鉛直板部
32b,34b 水平板部
32d 嵌合孔
36 キャップ部
37 ソケット部
37a ボス部
37d フランジ部
38 ボール保持部
39 ボール部材
39a ボール部
39b シャフト
40 間柱用油圧ダンパ
42,46 ボールジョイント
43,45 ナット部材
43a,45a 係合孔
44,48 ブラケット
44a,48a 鉛直板部
44b,48b 水平板部
44c,48c リブ
44d 嵌合孔
50 ボール部材
50a ボール部
50b シャフト
50c オネジ部
52 ボール保持部
58 ピストンロッド
58a メネジ部
60 ナット
62 ソケット部
62a オネジ部
62b キャップ収納部
62c メネジ部
62d 凹球面
62e 貫通孔
66 キャップ部
66a オネジ部
66d 凹球面
80 間柱用油圧ダンパ
84 ボールジョイント
88 ボール保持部
88a フランジ部
91 ボルト
92 ナット
L1,L2,L3 長さ寸法

Claims (1)

  1. 間柱用油圧ダンパの両端部に配置され、ボール部を保持するボール保持部を有するボールジョイントと、
    上下一対の間柱のそれぞれに接合され、前記ボールジョイントを支持するブラケットとを備え、
    前記間柱用油圧ダンパにおける少なくとも一方の端部において、
    前記ボール保持部は、その外周部にオネジ部が形成されると共に、その外径が長さ方向全体に渡って略一定に形成され、
    前記ブラケットは、前記間柱用油圧ダンパの伸縮方向に貫通し、前記ボール保持部の外周部が嵌合する嵌合孔が形成された板状部を有し、
    2つのナット部材が、前記板状部をその板厚方向両側から挟みこむように、前記嵌合孔から突出した前記ボール保持部の前記オネジ部にネジ締結された
    ことを特徴とする間柱用油圧ダンパ。
JP2014108409A 2014-05-26 2014-05-26 間柱用油圧ダンパ Active JP6001005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014108409A JP6001005B2 (ja) 2014-05-26 2014-05-26 間柱用油圧ダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014108409A JP6001005B2 (ja) 2014-05-26 2014-05-26 間柱用油圧ダンパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015224669A JP2015224669A (ja) 2015-12-14
JP6001005B2 true JP6001005B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=54841595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014108409A Active JP6001005B2 (ja) 2014-05-26 2014-05-26 間柱用油圧ダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6001005B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6999451B2 (ja) * 2017-03-09 2022-01-18 Jfeスチール株式会社 振動低減装置および板厚計測装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0227708Y2 (ja) * 1984-09-28 1990-07-26
JP4391166B2 (ja) * 2003-09-02 2009-12-24 株式会社イケヤフォ−ミュラ サスペンションリンク結合構造
JP3898700B2 (ja) * 2004-02-20 2007-03-28 日立機材株式会社 制震用油圧ダンパ
JP5089534B2 (ja) * 2008-09-02 2012-12-05 Ckd株式会社 浮上ユニット及びそれを備えた非接触支持装置
JP2011038613A (ja) * 2009-08-13 2011-02-24 Hitachi Metals Techno Ltd 油圧ダンパ
JP5557358B2 (ja) * 2013-06-17 2014-07-23 日立機材株式会社 油圧ダンパ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015224669A (ja) 2015-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5752846B1 (ja) 柱脚構造
JP4683579B1 (ja) 木造建築物の補強構造
JP5476527B2 (ja) ブレース取付装置
JP5372819B2 (ja) 制震装置および制震モジュール
JP6001005B2 (ja) 間柱用油圧ダンパ
JP2007138606A (ja) 制振装置
JP5557358B2 (ja) 油圧ダンパ
JP5658625B2 (ja) 柱と梁の接合構造
KR20160120122A (ko) 볼 조인트를 갖는 커넥터 허브 분할형 돔 커넥터
JP6425670B2 (ja) 枠構造体、および枠構造体組立方法
JP4886414B2 (ja) 縦木部材立設金具
JP2008184826A (ja) 免震建築物
JP6224541B2 (ja) 建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置と方法
KR101522810B1 (ko) 조립이 간편하고 견고한 돔 커넥터
JP4969820B2 (ja) 制振パネルの設置構造
KR101789663B1 (ko) 원통 지지대가 결합된 앵커 볼트 세트
JP2019065668A (ja) 床構造及びその施工方法
JP4081058B2 (ja) トグル制振装置の連結構造
JP2005171646A (ja) 建築物の筋交い構造
JP3117235U (ja) 木構造用耐震連接金物
JP6091367B2 (ja) 床パネルの支持構造
JP2015124551A (ja) 組立家屋の接続構造
JP5498014B2 (ja) 連結ボルト付き柱および連結金具の接合構造
KR101693360B1 (ko) 철골구조물의 기둥과 보의 결합구조
JP5571896B2 (ja) ブレース材

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6001005

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250