JP5498014B2 - 連結ボルト付き柱および連結金具の接合構造 - Google Patents

連結ボルト付き柱および連結金具の接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5498014B2
JP5498014B2 JP2008322010A JP2008322010A JP5498014B2 JP 5498014 B2 JP5498014 B2 JP 5498014B2 JP 2008322010 A JP2008322010 A JP 2008322010A JP 2008322010 A JP2008322010 A JP 2008322010A JP 5498014 B2 JP5498014 B2 JP 5498014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
bolt
connecting bolt
connection
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008322010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010144395A (ja
Inventor
久光 梶川
良 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2008322010A priority Critical patent/JP5498014B2/ja
Publication of JP2010144395A publication Critical patent/JP2010144395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5498014B2 publication Critical patent/JP5498014B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、柱の下端部に連結ボルトが柱の下端面から突出して設けられた連結ボルト付き柱および連結ボルト付き柱に、基礎連結用の連結金具を接合する連結金具の接合構造に関する。
柱の下端部に連結ボルトが柱の下端面から突出して設けられた連結ボルト付き柱および連結ボルト付き柱に、基礎連結用の連結金具を取り付ける連結金具の取付け構造の一例として特許文献1に記載のものが知れられている。
特許文献1に記載されている連結ボルト付き柱は、柱の下端面に形成された孔に連結ボルトが柱の下端面から突出して挿入されるとともに、前記孔の内壁と前記連結ボルトとの間に接着剤が充填されてなるものである。
そして、このような連結ボルト付き柱に、基礎連結用の連結金具を接合する場合、一側面が開口した箱状の連結金具の上壁に連結ボルト付き柱の下端面を当接するとともに、前記上壁に形成された孔に、連結ボルトを挿通したうえで、この連結ボルトに前記開口から挿入されたナットを螺合されて締め付けることによって、連結ボルト付き柱に連結金具を接合している。
特開2008−175020号公報
ところで、前記従来の連結ボルト付き柱では、柱の下端面に形成された孔と、この孔に挿入された連結ボルトとの間に、接着剤充填用の隙間があるので、この隙間のために、連結ボルトの径方向における位置決めが容易ではなく、また、連結ボルトを位置決めしても接着剤の硬化前に連結ボルトが径方向にずれるおそれもある。
また、連結ボルト付き柱に、地震等によって外力が作用した場合に、柱の下端面に形成された孔の開口部が連結ボルトから力を受け、この結果、柱の下端部が損傷するおそれもある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、連結ボルトを容易に位置決めできるとともに、接着剤硬化前の連結ボルトの位置ずれを防止でき、さらに、柱の下端部の補強を行える連結ボルト付き柱およびこの連結ボルト付き柱に、基礎連結用の連結金具を接合する連結金具の接合構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、柱2の下端部に連結ボルト3が前記柱2の下端面から突出して設けられた連結ボルト付き柱1において、
前記柱2の下端面に形成された孔2aに前記連結ボルト3が前記柱2の下端面から突出して挿入されるとともに、前記孔2aの内壁と前記連結ボルト3との間に接着剤5が充填されており、
前記柱2の下端部に、前記連結ボルト3の直径とほぼ等しい内径のボルト挿通孔8が形成された平板部6と、この平板部6の外周部に沿って形成された環状部7とを有する柱座金4が、前記平板部6を前記柱2の下端面に当接するともに、前記ボルト挿通孔8に前記連結ボルト3を挿通し、さらに、前記環状部7を前記柱2の下端外周部に外嵌して取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、柱2の下端部に柱座金4が、その平板部6を柱2の下端面に当接するともに、環状部7を柱2の下端外周部に外嵌して取り付けられているので、柱座金4の平板部6に形成されたボルト挿通孔8は、その径方向の位置決めがなされている。
そして、この位置決めされたボルト挿通孔8に連結ボルト3が挿通されているので、この連結ボルト3を径方向において容易かつ確実に位置決めできる。また、ボルト挿通孔8に連結ボルト3が挿通されているので、接着剤硬化前の連結ボルト3の径方向の位置ずれを防止できる。
さらに、柱2の下端外周部に柱座金4の環状部7が外嵌されているので、柱2の下端部を環状部7によって外側から補強できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の連結ボルト付き柱1において、
前記柱2の下端外周部に、前記環状部7が装着される装着面2bが形成されており、この装着面2bと前記柱2の外周面との間の段差は前記環状部7の厚さとほぼ等しいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、柱2の下端外周部に形成された装着面2bと柱2の外周面との間の段差が環状部7の厚さとほぼ等しいので、この環状部7の外周面と柱2の外周面とがほぼ面一となり、柱2の下端部の仕上がりが秀麗なものとなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の連結ボルト付き柱において、
前記ボルト挿通孔に、前記連結ボルトに螺合する雌ねじ部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ボルト挿通孔に形成された雌ねじ部に連結ボルトを螺合することによって、この連結ボルトの軸方向における位置決めを容易に行えるとともに、接着剤硬化前の連結ボルトの軸方向の位置ずれを防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の連結ボルト付き柱1に、基礎連結用の連結金具10を接合する連結金具の接合構造において、
前記連結金具10は側面の少なくとも一部が開口した箱状に形成されており、
この連結金具10の上壁に前記柱座金4の平板部6が当接されるとともに、前記上壁に形成された孔11に、前記柱座金4のボルト挿通孔8に挿通された連結ボルト3が挿通されたうで、この連結ボルト3に前記連結金具10の開口10aから挿入されたナット13が螺合されて締め付けられることによって、前記連結ボルト付き柱1に前記連結金具10が接合されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、連結金具10の上壁に柱座金4の平板部6が当接されるとともに、前記上壁に形成された孔11に、柱座金4のボルト挿通孔8に挿通された連結ボルト3が挿通されたうで、この連結ボルト3に前記開口10aから挿入されたナット13が螺合されて締め付けられているので、連結ボルト付き柱1に連結金具10を容易かつ強固に接合することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の連結金具の接合構造において、
前記連結金具10の底壁に、アンカーボルト23が挿通されるアンカーボルト挿通孔12が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、基礎20から延出するアンカーボルト23の上端部を連結金具10の底壁に形成されたアンカーボルト挿通孔12に挿通したうえで、このアンカーボルト23に連結金具10の開口10aから挿入されたナット25を螺合して締め付けることによって、基礎20と柱2とを強固に連結することができる。
本発明によれば、柱の下端部に、連結ボルトの直径とほぼ等しい内径のボルト挿通孔が形成された平板部と、この平板部の外周部に沿って形成された環状部とを有する柱座金が、前記平板部を前記柱の下端面に当接するともに、前記ボルト挿通孔に前記連結ボルトを挿通し、さらに、前記環状部を前記柱の下端外周部に外嵌して取り付けられているので、連結ボルトを径方向において容易かつ確実に位置決めできるとともに、接着剤硬化前の連結ボルトの径方向の位置ずれを防止でき、さらに柱の下端部を環状部によって外側から補強できる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る連結ボルト付き柱の一例を示すもので、その先端部の斜視図、図2は分解斜視図、図3は連結ボルト付き柱に連結金具を接合した状態を示す斜視図、図4は図3におけるX円部の拡大図、図5は連結ボルト付き柱を基礎に連結した状態を示す断面図である。
図1〜図5に示すように、連結ボルト付き柱1は、柱2と、連結ボルト3と、柱座金4とを備えている。
柱2は正方形断面の木製の四角柱であり、その下端面には前記連結ボルト3を挿入するための孔2aが形成されている。孔2aは円形断面に形成されており、その内径は前記連結ボルト3の直径より接着剤充填用の隙間の分だけ大きくなっている。また、孔2aの深さは連結ボルト3の長さより短くなっている(図5参照)。
連結ボルト3は外周部の全体に雄ねじが形成されたものであり、前記孔2aに挿入されている。この状態において、連結ボルト3の先端部(下端部)は柱2の下端面から突出している。また、孔2aの内壁と連結ボルト3との間には接着剤5が充填されている(図5参照)。接着剤5としては、例えばエポキシ系接着剤やウレタン系接着剤が使用される。
また、柱2の下端外周部には、後述する環状部7が装着される装着面2bが形成されている。装着面2bは柱2の下端外周部を周方向に沿って所定の幅で所定の深さだけ削って形成されたものであり、柱2の外周面(側面)との間に所定の段差を有している。
前記柱座金4は、柱2の下端部に取り付けられるものであり、平板部6と環状部7とを備えて構成されている。
平板部6は正方形板状のものであり、柱2の下端面とほぼ等しい大きさに形成されている。また、平板部6の中央部には、連結ボルト3の直径とほぼ等しい内径のボルト挿通孔8が形成されている。さらに、平板部6にはボルト挿通孔8を挟んでビス穴9,9が平板部6の対角方向に離間して形成されている。
環状部7は平板部6の外周部に沿って正方形環状に、かつ、平板部6に対して直角に形成されている。また、環状部7の高さは前記装着面2bの幅とほぼ等しくなっており、環状部7の厚さは、装着面2bと柱2の外周面との間の段差とほぼ等しくなっている。
さらに、柱座金4の4つの角部には、角穴4aがそれぞれ形成されている。
このように構成された柱座金4は、平板部6の裏面を柱2の下端面に当接するともに、ボルト挿通孔8に前記連結ボルト3を挿通し、さらに、環状部7を柱2の下端外周部の装着面2bに外嵌して取り付けられている。この状態において、ボルト挿通孔8と連結ボルト3とは同軸に配置され、かつ、連結ボルト3の先端部(下端部)は柱座金4の平板部6より所定の長さだけ突出している。また、平板部6に形成されたビス穴9,9には木ねじ9a,9aが挿通され、柱2の下端面にねじ込まれている。これによって、柱座金4は柱2の下端部に強固に固定されている。さらに、柱座金4の角穴4aに、柱2の下端面の4つの角部が露出しており、これによって、柱2の下端面を柱座金4の平板部6の裏面に確実に当接させるとともに、柱2の下端面の4つの角部の潰れを防止している。
次に、前記連結ボルト付き柱1に、基礎連結用の連結金具10を接合する連結金具の接合構造について説明する。
連結金具10は、箱状に形成された鉄製のものであり、その対向する二つの側面にはそれぞれ開口10a,10aが形成されている。開口10a,10aは対向する一対の側面ほぼ全体に形成されたものであり、スパナやレンチ、ドライバー等の工具を連結金具10内に挿入できるようになっている。
連結金具10の上壁の中央部には、前記連結ボルト3の先端部(下端部)が挿通される孔11が形成されており、下壁の中央部には、アンカーボルトが挿通されるアンカーボルト挿通孔12が孔11と同軸に形成されている。
そして、連結金具10は、その上壁に柱座金4の平板部6の表面が当接されるとともに、前記上壁に形成された孔11に、柱座金4のボルト挿通孔8に挿通された連結ボルト3が挿通されたうで、この連結ボルト3に開口10aから挿入されたナット13が、連結金具10の上壁の下面との間に座金14を挟んだ状態で螺合されて締め付けられることによって、前記連結ボルト付き柱1に接合されている。
次に、前記連結ボルト付き柱1を連結金具10を介して基礎に連結する方法について説明する。
図5に示すように、基礎20の上面には土台21が設置されており、この土台21上に、床22が設けられている。
基礎20の内部には、アンカーボルト23が埋設されており、このアンカーボルト23の上端部は、土台21と床22を貫通して該床22の上面から突出している。
このアンカーボルト23の上端部は、ナット24に螺合されたうえで連結金具10のアンカーボルト挿通孔12に挿通されており、このアンカーボルト23の上端部にはナット25が螺合されて締め付けられている。これによって、連結金具10はその底壁がナット24,25によって挟み付けられた状態で、アンカーボルト23の上端部に固定されている。この状態において、連結金具10と床22との間には所定の隙間Sが設けられている。なお、ナット25の締め付け作業は、連結金具10の開口10aからスパナやレンチ等の工具を挿入することによって行う。
また、連結金具10の上壁に、上述したようにして、連結ボルト付き柱1を接合する。このようにして、連結ボルト付き柱1を連結金具10を介して基礎20に連結する。
上記のようにして、基礎20に連結された連結ボルト付き柱1には、図6に示すように、制振装置30が取り付けられる。
制振装置30は、図6に示すように、矩形枠状の矩形フレーム31と、この矩形フレーム31の縦フレーム31a,31aに対向して設けられた一対の支持部32,32と、この一対の支持部32,32間に配置され、かつ該一対の支持部32,32によって支持された上下に長尺な振り子部材33と、矩形フレーム31の上下の横フレーム31b,31bに設けられた制振ボックス34,34とを備えている。
そして、矩形フレーム31は左右方向に力が作用すると平行四辺形を形成するようにして変形可能となっている。なお、矩形フレーム31は鉄やアルミニウム等の金属で形成されている。
前記振り子部材33は板状でかつ、縦長の八角形状に形成されており、長手方向を上下に向けて配置されている。振り子部材33は鉄やアルミニウム等の金属によって形成されており、地震等の振動によって矩形フレーム31が変形して一対の支持部32,32が変位した場合に、該一対の支持部32,32間の略中央部を中心として振れるように構成されている。
すなわち、一方の支持部32の先端中央部には穴が形成されており、他方の支持部32の先端中央部にも穴が形成されている。一方、振り子部材33の中央部には、左右に離間して穴が形成されており、これら穴のうち左側の穴は左右に長い長穴となっている。
そして、一方の支持部32に形成された穴と、振り子部材33の中央部に形成された一方の長穴とには、軸35が振り子部材33を回転可能とするように、かつ、長穴の長さ方向に摺動可能となるように挿通されている。
また、他方の支持部32に形成された穴と、振り子部材33の中央部に形成された他方の穴とには、軸35が振り子部材33を回転可能とするように挿通されている。
これによって、振り子部材33は、一対の支持部32,32によって軸35,35を介して支持されており、この振り子部材33は、地震等の振動によって一対の支持部32,32が変位した場合に、該一対の支持部32,32間の略中央部、言い換えれば、軸35,35間の中央部を中心として振れるように構成されている。
前記制振ボックス34は、上下面が開口した箱状のボックス36と、このボックス36内に取り付けられた一対の制振部材37,37と、これら制振部材37,37間に挿入されかつ該一対の制振部材37,37に固着されたプレート38とを備えている。制振部材37としては、例えば高減衰ゴムによって形成された粘弾性体37を使用している。
ボックス36の対向する内面にはそれぞれ前記粘弾性体(制振部材)37,37が接着剤等によって固着されている。これら粘弾性体37,37間には、プレート38が挿入されており、該プレート38の表面は前記粘弾性体37,37に固着されている。プレート38の一端部は、ボックス36より突出しており、この突出している一端部は、振り子部材33の端部に連結されている。
そして、制振ボックス34は矩形フレーム31の横フレーム31bの略中央部に取り付けられている。なお、制振ボックス34のボックス36、プレート38等は鉄やアルミニウム等の金属で形成されている。
基礎20には、前記連結ボルト付き柱1,1が左右に離間して連結されており、これら連結ボルト付き柱1,1間に前記制振装置30が配置されている。
また、連結ボルト付き柱1,1の上端部間には上構造材40が配置されており、下端部間には下構造材41が配置されている。
連結ボルト付き柱1,1の内側を向く側面には、制振装置30の左右の縦フレーム31a,31aが取り付けられている。この取付けは、縦フレーム31aから連結ボルト付き柱1にビスや木ねじ等の止着材をねじ込むとともに、縦フレーム31aを連結ボルト付き柱1の側面に接着剤によって接着することによって行われている。
前記上構造材40は、LVL(単板積層材)や合板で形成されてなる矩形板状のものであり、その両側端面は連結ボルト付き柱1,1の側面に接着剤によって接着固定されている。さらに、上構造材40の下端面は制振装置30の上の横フレーム31bに当接、固定されている。この固定は、横フレーム31bから上構造材40にビスや木ねじ等の止着材をねじ込むとともに、上構造材40の下端面を横フレーム31bに接着剤によって接着することによって行われている。
前記下構造材41は、上構造材40と同様に、LVL(単板積層材)や合板で形成されてなる矩形板状のものであり、その下端面は前記連結ボルト付き柱1の下端面より下方に位置しているとともに、床22に当接されている。
また、下構造材41の両側端面は連結ボルト付き柱1,1の側面に接着剤によって接着固定されている。さらに、下構造材41の上端面は制振装置30の下の横フレーム31bに当接、固定されている。この固定は、横フレーム31bから下構造材41にビスや木ねじ等の止着材をねじ込むとともに、下構造材41の上端面を横フレーム31bに接着剤によって接着することによって行われている。
前記連結ボルト付き柱1,1の上端部には、梁45が架設されており、この梁45と連結ボルト付き柱1,1との交差部にガセットプレート46,46が正面と背面側から固定されている。
ガセットプレート46は鉄板等の金属板で形成された矩形板状のものであり、正面側のガセットプレート46は、連結ボルト付き柱1の上端部の正面、上構造材40の上端部の正面、梁45の正面に跨るようにして当接され、釘等の止着材によって固定されている。同様に、背面側のガセットプレート46、連結ボルト付き柱1の上端部の背面、上構造材40の上端部の背面、梁45の背面に跨るようにして当接され、釘等の止着材によって固定されている。
なお、連結ボルト付き柱1の下端部は、上述したようにして基礎20に連結されており、連結金物10の側面は下構造材41に当接されている。
そして、連結ボルト付き柱1,1に制振装置30が取り付けられた建物の躯体では、建物に地震等の横揺れ振動によって変形が生じると、基礎20および土台21と、梁45とが互いに水平方向逆方向に変位する。これによって、制振装置30の矩形フレーム31の上下の横フレーム31b,31bが左右にずれるようにして変位するとともに、縦フレーム31a,31aが横方向に傾斜することによって矩形フレーム31が略平行四辺形状に変形する。
矩形フレーム31が略平行四辺形状に変形すると、一対の支持部32,32が斜め上下に互いに離間するようにして変位する。
一対の支持部32,32が変位することによって、振り子部材33が一対の支持部32,32間の略中央部を中心として振り子のように振れ、この振り子部材33の端部は振れが増幅され、これによって、前記一対の支持部32,32の変位が増幅される。
そして、振り子部材33の端部と制振ボックス34のプレート38とが連結されており、このプレート38は粘弾性体37,37間に挿入されかつ該一対の粘弾性体37,37に固着されているので、この粘弾性体37,37の変形を増幅できる。したがって、建物の小さな変形から制振機能を有効に働かせることができる。
また、粘弾性体37,37の変形速度も建物の変形速度より増幅することができるため、エネルギー吸収性能が変形速度に比例する粘弾性材料から形成された粘弾性体を用いる場合には、より効率的にエネルギーを吸収でき、大きな減衰力を発揮できる。
本実施の形態によれば、以下のような効果を奏する。
柱2の下端部に柱座金4が、その平板部6を柱2の下端面に当接するともに、環状部7を柱2の下端外周部に外嵌して取り付けられているので、柱座金4の平板部6に形成されたボルト挿通孔8は、その径方向の位置決めがなされている。
そして、この位置決めされたボルト挿通孔8に連結ボルト3が挿通されているので、この連結ボルト3を径方向において容易かつ確実に位置決めできる。また、ボルト挿通孔8に連結ボルト3が挿通されているので、接着剤5の硬化前の連結ボルト3の径方向の位置ずれを防止できる。
さらに、柱2の下端外周部に柱座金4の環状部7が外嵌されているので、柱2の下端部を環状部7によって外側から補強できる。
また、柱2の下端外周部に形成された装着面2bと柱2の外周面との間の段差が環状部7の厚さとほぼ等しいので、この環状部7の外周面と柱2の外周面とがほぼ面一となり、柱2の下端部の仕上がりが秀麗なものとなる。
さらに、連結金具10の上壁に柱座金4の平板部6が当接されるとともに、前記上壁に形成された孔11に、柱座金4のボルト挿通孔8に挿通された連結ボルト3が挿通されたうで、この連結ボルト3に連結金具10の開口10aから挿入されたナット13が螺合されて締め付けられているので、連結ボルト付き柱1に連結金具10を容易かつ強固に接合することができる。
加えて、基礎20から延出するアンカーボルト23の上端部を連結金具10の底壁に形成されたアンカーボルト挿通孔12に挿通したうえで、このアンカーボルト23に連結金具10の開口10aから挿入されたナット25を螺合して締め付けることによって、基礎20と柱2とを強固に連結することができる。
なお、本実施の形態において、柱座金4の平板部6に形成されたボルト挿通孔8に、連結ボルト3に螺合する雌ねじ部を形成してもよい。そして、この雌ねじ部に連結ボルト3を螺合することによって、この連結ボルト3の軸方向における位置決めを容易に行えるとともに、接着剤硬化前の連結ボルト3の軸方向の位置ずれを防止できる。
本発明に係る連結ボルト付き柱の一例を示すもので、その先端部の斜視図である。 同、先端部の分解斜視図である。 同、連結ボルト付き柱に連結金具を接合した状態を示す斜視図である。 同、図3におけるX円部の拡大図である。 同、連結ボルト付き柱を基礎に連結した状態を示す断面図である。 同、連結ボルト付き柱に制振装置を取り付けた状態を示す正面図である。
符号の説明
1 連結ボルト付き柱
2 柱
2a 孔
2b 装着面
3 連結ボルト
4 柱座金
5 接着剤
6 平板部
7 環状部
8 ボルト挿通孔
10 連結金具
10a 開口部
11 孔
12 アンカーボルト挿通孔
13 ナット
20 基礎
23 アンカーボルト

Claims (5)

  1. 柱の下端部に連結ボルトが前記柱の下端面から突出して設けられた連結ボルト付き柱において、
    前記柱の下端面に形成された孔に前記連結ボルトが前記柱の下端面から突出して挿入されるとともに、前記孔の内壁と前記連結ボルトとの間に接着剤が充填されており、
    前記柱の下端部に、前記連結ボルトの直径とほぼ等しい内径のボルト挿通孔が形成された平板部と、この平板部の外周部に沿って形成された環状部とを有する柱座金が、前記平板部を前記柱の下端面に当接するともに、前記ボルト挿通孔に前記連結ボルトを挿通し、さらに、前記環状部を前記柱の下端外周部に外嵌して取り付けられていることを特徴とする連結ボルト付き柱。
  2. 請求項1に記載の連結ボルト付き柱において、
    前記柱の下端外周部に、前記環状部が装着される装着面が形成されており、この装着面と前記柱の外周面との間の段差は前記環状部の厚さとほぼ等しいことを特徴とする連結ボルト付き柱。
  3. 請求項1または2に記載の連結ボルト付き柱において、
    前記ボルト挿通孔に、前記連結ボルトに螺合する雌ねじ部が形成されていることを特徴とする連結ボルト付き柱。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の連結ボルト付き柱に、基礎連結用の連結金具を接合する連結金具の接合構造において、
    前記連結金具は側面の少なくとも一部が開口した箱状に形成されており、
    この連結金具の上壁に前記柱座金の平板部が当接されるとともに、前記上壁に形成された孔に、前記柱座金のボルト挿通孔に挿通された連結ボルトが挿通されたうで、この連結ボルトに前記連結金具の開口から挿入されたナットが螺合されて締め付けられることによって、前記連結ボルト付き柱に前記連結金具が接合されていることを特徴とする連結金具の接合構造。
  5. 請求項4に記載の連結金具の接合構造において、
    前記連結金具の底壁に、アンカーボルトが挿通されるアンカーボルト挿通孔が形成されていることを特徴とする連結金具の接合構造。
JP2008322010A 2008-12-18 2008-12-18 連結ボルト付き柱および連結金具の接合構造 Active JP5498014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008322010A JP5498014B2 (ja) 2008-12-18 2008-12-18 連結ボルト付き柱および連結金具の接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008322010A JP5498014B2 (ja) 2008-12-18 2008-12-18 連結ボルト付き柱および連結金具の接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010144395A JP2010144395A (ja) 2010-07-01
JP5498014B2 true JP5498014B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=42565100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008322010A Active JP5498014B2 (ja) 2008-12-18 2008-12-18 連結ボルト付き柱および連結金具の接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5498014B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5734822B2 (ja) * 2011-12-07 2015-06-17 ミサワホーム株式会社 連結金具の接合構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08226429A (ja) * 1995-02-20 1996-09-03 Sumitomo Forestry Co Ltd ボルト受け金具及び構造部材接合用金具
JP2985123B2 (ja) * 1997-03-26 1999-11-29 清司 細川 木造建築物における柱設立構造とその金具
JP2002220875A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Sanko Techno Co Ltd 基礎・柱緊結金具
JP4949870B2 (ja) * 2007-01-22 2012-06-13 ミサワホーム株式会社 連結金具および基礎と柱の連結構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010144395A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4683579B1 (ja) 木造建築物の補強構造
JP5498014B2 (ja) 連結ボルト付き柱および連結金具の接合構造
JP5734822B2 (ja) 連結金具の接合構造
JP4949870B2 (ja) 連結金具および基礎と柱の連結構造
JP2007321499A (ja) 木造軸組家屋の補強装置
JP5065775B2 (ja) 制振壁構造の施工方法
JP4970161B2 (ja) 基礎連結金物および基礎と構造材の連結構造
JP4928228B2 (ja) 連結金具および基礎と柱の連結構造
JP4630140B2 (ja) 制振装置の取付構造および取付方法
JP2007169899A (ja) 木造軸組耐力壁
JP4796344B2 (ja) 制振装置および制振装置の取付方法
JP4970873B2 (ja) 縦木部材立設金具
JP4961277B2 (ja) 連結金具および構造材と柱の連結構造
JP4657067B2 (ja) 制振壁パネル
JP4755853B2 (ja) 制振金物および木造住宅の接合部の構造
JP4969820B2 (ja) 制振パネルの設置構造
JP2008308906A (ja) 木造建物の制震化工法
WO2015140894A1 (ja) 柱構造及びベース部材
JP5320029B2 (ja) 制振装置の取付け構造
JP4928229B2 (ja) 基礎と柱の連結構造
JP4972363B2 (ja) 柱梁接合構造及び柱梁接合方法
JP4634960B2 (ja) 制振装置の設置構造
JP5295609B2 (ja) 制振装置の取付け構造
JP6067438B2 (ja) 壁パネルの取付構造
JP5363183B2 (ja) 木造建築物用制震装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20111129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Written amendment

Effective date: 20130501

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20140212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140307

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5498014

Country of ref document: JP