JP6224541B2 - 建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置と方法 - Google Patents

建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置と方法 Download PDF

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Description

本発明は、躯体面で囲まれた据付空間に設置された建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置と方法に関する。
建物組込型機械式駐車装置は、建物内部のボイド(すなわち建物の内部空洞、以下、据付空間とする)内に組み込まれた機械式駐車装置である。建物組込型機械式駐車装置は、車両を載せたパレットを昇降路に沿って昇降するエレベータと、昇降路に隣接し、上下方向に間隔を隔てて設定された駐車区画と、各駐車区画内を水平に延び、互いに平行な複数対の横行レールと、エレベータに設置され横行レールに沿って駐車区画と昇降路との間でパレットを横行させる横行装置とを備える。このような建物組込型機械式駐車装置として、例えば特許文献1〜4が開示されている。
特許文献1〜4に開示された建物組込型機械式駐車装置は、建物内部の据付空間の四隅に設けられ鉛直に延びる柱を有する。そして柱から据付空間の内壁面に向けて突設した部材が据付空間の内壁面に当接することにより、柱が据付空間の内壁面に支持される構造となっている。
特開2008−115616号公報 特開2009−263880号公報 特開2009−114651号公報 特開平11−280288号公報
建物組込型機械式駐車装置は、建物内部の据付空間に設置されるため、装置に作用する水平力を建物の躯体に伝達するための水平支持装置が不可欠である。この水平支持装置は、地震等における建物の水平揺れに追従できる必要があり、かつ地震等により装置に作用する水平力を確実に建物の躯体に伝達できる必要がある。
高層ビル内のボイドに設置する建物組込型機械式駐車装置の場合、その全高は例えば20〜100mに達する。この場合、水平支持装置は、建物の支持位置(例えば鉄骨位置)に応じて5〜10mの間隔で必要である。また、各支持高さにおいて任意方向の水平力を確実に建物の躯体に伝達するためには、例えば4隅において2方向の水平力を支持する必要がある。
そのため、高層ビル内のボイドに設置する建物組込型機械式駐車装置の場合、水平支持装置の必要数は多数(例えば、10×4×2=80以上)となる。
従来の水平支持装置は、建物組込型機械式駐車装置の構造部材(例えば柱)に工場等で予め取り付けておく必要があった。
この場合、構造部材(例えば柱)に板、角パイプ等を溶接等で固定し、これらに水平支持用の部材を取り付ける必要があった。そのため、溶接部分が多く、精度が要求され、製作時間が長い問題点があった。
また、建物組込型機械式駐車装置を建物内部の据付空間に設置した後に、躯体面に対し位置調整をすることはできるが、水平支持装置の交換は非常に困難であった。
さらに、溶接した板、角パイプ等を含む水平支持装置全体は非常に重い(例えば、100kg以上)ため、交換する場合には、ウインチ等や溶接装置を必要とし、現場作業が大変であり、溶接や組み立てに時間がかかっていた。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、(1)地震等における建物の水平揺れに追従することができ、装置に作用する水平力を確実に建物の躯体に伝達でき、(2)工場等で余分な部材(板、角パイプ等)を予め取り付けておく必要がなく、装置の設置後にウインチ等や溶接装置を用いることなく現場で簡単に設置又は交換ができ、(3)交換部品の準備が容易である建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置と方法を提供することにある。
本発明によれば、躯体面で囲まれた据付空間に設置された建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置であって、
前記建物組込型機械式駐車装置は、水平貫通孔が設けられた構造部材を有しており、
前記構造部材は、鉛直に延びるH形鋼と、該H形鋼のウエブに平行に位置しH形鋼の2枚のフランジに接する補助板とからなり、
前記H形鋼のウエブと前記補助板には、前記水平貫通孔がそれぞれ水平に対向して設けられ、
前記水平支持装置は、
全長にわたり外面に雄ネジを有し、前記水平貫通孔を貫通して水平に延びる複数の全ネジボルトと、
前記全ネジボルトと螺合して前記構造部材を挟み込んで、前記全ネジボルトを前記構造部材に固定する複数の第1調整ナットと、
前記全ネジボルトの外方端に着脱可能に固定され、前記躯体面に平行に延びる鉛直平板と、
前記鉛直平板の躯体面側に取り付けられた水平緩衝材と、を備え、
各全ネジボルトは、前記水平貫通孔を貫通して位置し、
前記第1調整ナットは、各全ネジボルトと螺合して、2枚の前記フランジに前記補助板を着脱可能に接しさせた状態で前記ウエブと該補助板とを複数の該第1調整ナットの間に挟み込んで該補助板を前記H形鋼に固定するとともに各全ネジボルトを前記構造部材に固定し、
前記第1調整ナットの位置調整により、複数の全ネジボルトを躯体面側に移動して、前記水平緩衝材を前記躯体面に当て、前記複数の全ネジボルトを前記構造部材に固定する、ことを特徴とする建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置が提供される。
前記H形鋼の2枚のフランジには、前記水平貫通孔それぞれ水平に対向して設けられ、
各全ネジボルトは、前記水平貫通孔を貫通して位置し、
前記第1調整ナットは、各全ネジボルトと螺合して、その間に前記2枚のフランジを挟み込んで、各全ネジボルトを前記構造部材に固定する。
前記鉛直平板は、前記全ネジボルトの外方端と螺合する複数の雌ネジ穴を有し、該雌ネジ穴と前記全ネジボルトの外方端との螺合により前記全ネジボルトの外方端に着脱可能に固定される。
前記全ネジボルトと螺合する第2調整ナットを有し、
第2調整ナットにより前記鉛直平板の固定位置を調整する。
また本発明によれば、躯体面で囲まれた据付空間に設置された建物組込型機械式駐車装置の水平支持方法であって、
(A)前記建物組込型機械式駐車装置の構造部材である鉛直に延びるH形鋼のウエブと該ウエブに平行に位置する補助板とそれぞれ水平に対向するように水平貫通孔を設け
(B)全長にわたり外面に雄ネジを有する複数の全ネジボルトを、前記水平貫通孔を貫通させて水平に位置決めし、
(C)前記雄ネジと螺合する複数の第1調整ナットを各全ネジボルトと螺合させ、その間に前記ウエブと前記補助板とを挟み込んで、前記補助板を2枚のフランジに着脱可能に接しさせた状態で前記H形鋼に固定し、それにより前記第1調整ナットで前記全ネジボルトを前記構造部材に固定し、
(D)前記全ネジボルトの外方端に前記躯体面に平行に延びる鉛直平板を着脱可能に固定し、
(E)前記鉛直平板の躯体面側に水平緩衝材を取り付け、
(F)前記第1調整ナットの位置調整により、複数の全ネジボルトを躯体面側に移動して、前記水平緩衝材を前記躯体面に当て、前記複数の全ネジボルトを前記構造部材に固定する、ことを特徴とする建物組込型機械式駐車装置の水平支持方法が提供される。
上記本発明の装置と方法によれば、複数の第1調整ナットの位置調整により、複数の全ネジボルトを躯体面側に移動して、水平緩衝材を躯体面に当て、複数の全ネジボルトを構造部材に固定するので、地震等における建物の水平揺れに追従することができ、装置に作用する水平力を確実に建物の躯体に伝達できる。
また、建物組込型機械式駐車装置の構造部材(例えば鉛直に延びるH形鋼)に複数の水平貫通孔を準備するだけで、水平支持装置を現場で組み立てることができる。従って、工場等で余分な部材(板、角パイプ等)を予め取り付けておく必要がない。
また、主な構成部品が、全ネジボルト、鉛直平板、水平緩衝材、及び第1調整ナットのみであるため、全体重量を軽く(例えば20kg未満)でき、装置の設置後にウインチ等や溶接装置を用いることなく現場で簡単に設置又は交換ができる。
さらに構成部品のうち交換部品は、例えば市販されている全ネジボルトと水平緩衝材であり、交換部品の準備が容易である。
本発明の水平支持装置を備えた建物組込型機械式駐車装置の水平断面図である。 図1のA部拡大図である。 X方向支持用の第1支持装置の全体構成図である。 Y方向支持用の第2支持装置の全体構成図である。 本発明による建物組込型機械式駐車装置の水平支持方法の全体フロー図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の水平支持装置10を備えた建物組込型機械式駐車装置1の水平断面図である。
建物組込型機械式駐車装置1(以下、単に「駐車装置1」と呼ぶ)は、躯体面2で囲まれた据付空間3に設置されている。据付空間3の水平断面形状はこの例では矩形であるが、矩形以外の変形形状でもよい。また躯体面2に部分的に凹凸や開放部があってもよい。
躯体面2は、この図においてX方向に直交する第1躯体面2aとY方向に直交する第2躯体面2bと有する。第1躯体面2aと第2躯体面2bはこの例では直交しているが、傾斜して交差してもよい。
図1において、駐車装置1は、構造部材4を有する。構造部材4は、この例では鉛直方向に延びる柱である。各柱(構造部材4)は梁5で互いに連結されている。なおその他の駐車装置1の具体的構成は省略している。
駐車装置1は、例えば超高層エレベータパーキングである。しかし、本発明はこれに限定されず、建物組込型である限りで、通常のエレベータパーキングであってもよく、その他の型式の機械式駐車装置であってもよい。
図1において、水平支持装置10は、駐車装置1の同一の水平支持高さに8台が設置されている。駐車装置1の水平支持高さは、例えば建物の鉄骨位置であり、5〜10mの間隔で設けられている。
この例で、水平支持装置10は、X方向支持用の第1支持装置10aと、Y方向支持用の第2支持装置10bとからなる。
第1支持装置10aと第2支持装置10bは、ほぼ同一の水平支持高さにおいて、この例では据付空間3の4隅にそれぞれ設けられている。なお、第1支持装置10aと第2支持装置10bを4隅以外の中間位置に設けてもよい。
図2は、図1のA部拡大図である。
この例において、構造部材4(すなわち柱)はH形鋼である。H形鋼は、互いに平行な2枚のフランジ6と、2枚のフランジ6の中央を連結する1枚のウエブ7とを有する。
なお、構造部材4は、柱に限定されず、梁であってもよい。また、構造部材4は、H形鋼以外の形鋼でも、その他の部材であってもよい。
X方向支持用の第1支持装置10aは、構造部材4(H形鋼)のウエブ7に固定され、水平緩衝材16を躯体面2(第1躯体面2a)に当て、地震等における建物の水平揺れに追従し、駐車装置1に作用するX方向の水平力を建物の躯体に伝達するようになっている。
Y方向支持用の第2支持装置10bは、同一の構造部材4(H形鋼)の2枚のフランジ6に固定され、水平緩衝材16を躯体面2(第2躯体面2b)に当て、地震等における建物の水平揺れに追従し、駐車装置1に作用するY方向の水平力を建物の躯体に伝達するようになっている。
第1支持装置10aと第2支持装置10bは、ほぼ同一の水平支持高さにおいて同一の構造部材4に取り付けられるが、互いに干渉しないように、高さ方向に異なる位置で固定されている。
図3は、X方向支持用の第1支持装置10aの全体構成図である。この図において、(A)は平面図、(B)は側面図である。
本発明の水平支持装置10は、全ネジボルト12、鉛直平板14、水平緩衝材16、第1調整ナット18、及び第2調整ナット20を備える。
この例において、構造部材4は、鉛直に延びるH形鋼と補助板8とからなる。補助板8は、H形鋼の2枚のフランジ6に両端が支持され、H形鋼のウエブ7に平行に位置する。補助板8は、構造部材4(H形鋼)に溶接することが好ましいが、溶接は必須ではなく、その位置にテープ等で仮止めするだけでもよい。また、補助板8は必須ではなく、これを省略してもよい。
H形鋼のウエブ7と補助板8は、それぞれ複数(4つ)の水平貫通孔9を有する。すなわち水平貫通孔9は、複数対(4対)がH形鋼のウエブ7と補助板8に設けられている。各対の水平貫通孔9は、水平に対向して位置する。
全ネジボルト12は、全長にわたり外面に雄ネジ12aを有し、水平貫通孔9を貫通して水平に延びる。全ネジボルト12は、この例では、4対の水平貫通孔9に対応して4本が設けられている。
全ネジボルト12の最小長さは、少なくとも鉛直平板14と構造部材4を水平に連結可能であり、かつその間の間隔を調整可能に設定されている。この最小長さは、例えば、300〜500mmである。
全ネジボルト12の最大長さは、単体で各対の水平貫通孔9を貫通して駐車装置1の内側(第1躯体面2aから離れる方向、図で左側)に抜き出せる長さに設定されている。この最大長さは、駐車装置1の構造によるが、例えば、600〜1000mmである。
全ネジボルト12の雄ネジ12aは、地震等において支持すべき水平力に応じて設定する。この直径は、例えばM16〜M30である。
鉛直平板14は、躯体面2に平行に延びる。また、鉛直平板14は、全ネジボルト12の外方端と螺合する複数の雌ネジ穴14aを有する。雌ネジ穴14aは、貫通穴であるのがよい。鉛直平板14の大きさは、水平緩衝材16よりも大きく設定されている。また、鉛直平板14の厚さは、全ネジボルト12により伝達される水平力を伝達できる厚さにするのがよい。この厚さは、例えば、16〜30mmである。
鉛直平板14は、雌ネジ穴14aと全ネジボルト12の外方端との螺合により、全ネジボルト12の外方端に着脱可能に固定される。
また、全ネジボルト12と螺合する第2調整ナット20により、鉛直平板14の全ネジボルト12に対する固定位置を調整するようになっている。
水平緩衝材16は、鉛直平板14の躯体面側に取り付けられる。水平緩衝材16は、例えば互いに接合された防振ゴム16aとゴム支持板16bとからなる。
防振ゴム16aは、地震等において支持すべき水平力に応じて、大きさと厚さが設定されている。ゴム支持板16bは、防振ゴム16aより幅又は長さが大きく設定され、防振ゴム16aのない部分で、緩衝材固定ナット22とボルトで鉛直平板14に固定するようになっている。
第1調整ナット18は、複数対(この例で4対)が設けられ、全ネジボルト12と螺合して、全ネジボルト12を構造部材4に軸方向に移動可能に直接固定する。
この例において、各対の第1調整ナット18は、複数の全ネジボルト12と螺合して、その間にウエブ7と補助板8を挟み込んで、複数の全ネジボルト12を構造部材4に固定する。
図3において、第1調整ナット18、第2調整ナット20、及び緩衝材固定ナット22は、平座金とバネ座金を介して取り付けられている。平座金とバネ座金を用いることにより各ナットの緩みを防止することができる。なおナットの緩みを防止できる限りでこれらを省略することができる。
図4は、Y方向支持用の第2支持装置10bの全体構成図である。この図において、(A)は平面図、(B)は側面図である。
この例において、構造部材4は、鉛直に延びるH形鋼からなる。
H形鋼の2枚のフランジ6は、それぞれ複数(6つ)の水平貫通孔9を有する。すなわち水平貫通孔9は、複数対(6対)がH形鋼の2枚のフランジ6に設けられている。各対の水平貫通孔9は、水平に対向して位置する。
第1調整ナット18は、複数対(この例で6対)が設けられ、全ネジボルト12と螺合して、全ネジボルト12を構造部材4に軸方向に移動可能に直接固定する。
この例において、各対の第1調整ナット18は、複数の全ネジボルト12と螺合して、その間に2枚のフランジ6を挟み込んで、複数の全ネジボルト12を構造部材4に固定する。
その他の構成は、図3と同様である。
図5は、本発明による建物組込型機械式駐車装置1の水平支持方法の全体フロー図である。
この図において、本発明の水平支持方法は、上述した水平支持装置10を用い、以下のS1〜S6の各ステップ(工程)からなる。
ステップS1では、駐車装置1の構造部材4に水平貫通孔9を準備する。
ステップS2では、全長にわたり外面に雄ネジ12aを有する複数の全ネジボルト12を、水平貫通孔9を貫通して水平に位置決めする。
ステップS3では、雄ネジ12aと螺合する複数の第1調整ナット18で、複数の全ネジボルト12を構造部材4に固定する。
ステップS4では、全ネジボルト12の外方端に躯体面2に平行に延びる鉛直平板14を着脱可能に固定する。
ステップS5では、鉛直平板14の躯体面側に水平緩衝材16を取り付ける。なお、ステップS4とS5は、逆の順序であってもよい。
ステップS6では、複数の第1調整ナット18の位置調整により、複数の全ネジボルト12を躯体面側に移動して、水平緩衝材16を躯体面2に当て、複数の全ネジボルト12を構造部材4に固定する。
上述した本発明の装置と方法によれば、複数の第1調整ナット18の位置調整により、複数の全ネジボルト12を躯体面側に移動して、水平緩衝材16を躯体面2に当て、複数の全ネジボルト12を構造部材4に固定するので、地震等における建物の水平揺れに追従することができ、駐車装置1に作用する水平力を確実に建物の躯体に伝達できる。
また、建物組込型機械式駐車装置1の構造部材4(例えば鉛直に延びるH形鋼)に複数の水平貫通孔9を準備するだけで、水平支持装置10を現場で組み立てることができる。従って、工場等で余分な部材(板、角パイプ等)を予め取り付けておく必要がない。
また、主な構成部品が、全ネジボルト12、鉛直平板14、水平緩衝材16、及び第1調整ナット18のみであるため、全体重量を軽くでき(例えば20kg未満)、駐車装置1の設置後にウインチ等や溶接装置を用いることなく現場で簡単に設置又は交換ができる。
さらに構成部品のうち交換部品は、例えば市販されている全ネジボルト12と水平緩衝材16であり、交換部品の準備が容易である。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 建物組込型機械式駐車装置(駐車装置)、2 躯体面、
2a 第1躯体面、2b 第2躯体面、3 据付空間、
4 構造部材(柱、H形鋼)、5 梁、6 フランジ、7 ウエブ、
8 補助板、9 水平貫通孔、10 水平支持装置、
10a 第1支持装置、10b 第2支持装置、
12 全ネジボルト、12a 雄ネジ、
14 鉛直平板、14a 雌ネジ穴、
16 水平緩衝材、16a 防振ゴム、16b ゴム支持板、
18 第1調整ナット、20 第2調整ナット、
22 緩衝材固定ナット

Claims (5)

  1. 躯体面で囲まれた据付空間に設置された建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置であって、
    前記建物組込型機械式駐車装置は、水平貫通孔が設けられた構造部材を有しており、
    前記構造部材は、鉛直に延びるH形鋼と、該H形鋼のウエブに平行に位置しH形鋼の2枚のフランジに接する補助板とからなり、
    前記H形鋼のウエブと前記補助板には、前記水平貫通孔がそれぞれ水平に対向して設けられ、
    前記水平支持装置は、
    全長にわたり外面に雄ネジを有し、前記水平貫通孔を貫通して水平に延びる複数の全ネジボルトと、
    前記全ネジボルトと螺合して前記構造部材を挟み込んで、前記全ネジボルトを前記構造部材に固定する複数の第1調整ナットと、
    前記全ネジボルトの外方端に着脱可能に固定され、前記躯体面に平行に延びる鉛直平板と、
    前記鉛直平板の躯体面側に取り付けられた水平緩衝材と、を備え、
    各全ネジボルトは、前記水平貫通孔を貫通して位置し、
    前記第1調整ナットは、各全ネジボルトと螺合して、2枚の前記フランジに前記補助板を着脱可能に接しさせた状態で前記ウエブと該補助板とを複数の該第1調整ナットの間に挟み込んで該補助板を前記H形鋼に固定するとともに各全ネジボルトを前記構造部材に固定し、
    前記第1調整ナットの位置調整により、複数の全ネジボルトを躯体面側に移動して、前記水平緩衝材を前記躯体面に当て、前記複数の全ネジボルトを前記構造部材に固定する、ことを特徴とする建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置。
  2. 前記H形鋼の2枚のフランジには、前記水平貫通孔それぞれ水平に対向して設けられ、
    各全ネジボルトは、前記水平貫通孔を貫通して位置し、
    前記第1調整ナットは、各全ネジボルトと螺合して、その間に前記2枚のフランジを挟み込んで、各全ネジボルトを前記構造部材に固定する、ことを特徴とする請求項1に記載の建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置。
  3. 前記鉛直平板は、前記全ネジボルトの外方端と螺合する複数の雌ネジ穴を有し、該雌ネジ穴と前記全ネジボルトの外方端との螺合により前記全ネジボルトの外方端に着脱可能に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載の建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置。
  4. 前記全ネジボルトと螺合する第2調整ナットを有し、
    第2調整ナットにより前記鉛直平板の固定位置を調整する、ことを特徴とする請求項に記載の建物組込型機械式駐車装置の水平支持装置。
  5. 躯体面で囲まれた据付空間に設置された建物組込型機械式駐車装置の水平支持方法であって、
    (A)前記建物組込型機械式駐車装置の構造部材である鉛直に延びるH形鋼のウエブと該ウエブに平行に位置する補助板とそれぞれ水平に対向するように水平貫通孔を設け
    (B)全長にわたり外面に雄ネジを有する複数の全ネジボルトを、前記水平貫通孔を貫通させて水平に位置決めし、
    (C)前記雄ネジと螺合する複数の第1調整ナットを各全ネジボルトと螺合させ、その間に前記ウエブと前記補助板とを挟み込んで、前記補助板を2枚のフランジに着脱可能に接しさせた状態で前記H形鋼に固定し、それにより前記第1調整ナットで前記全ネジボルトを前記構造部材に固定し、
    (D)前記全ネジボルトの外方端に前記躯体面に平行に延びる鉛直平板を着脱可能に固定し、
    (E)前記鉛直平板の躯体面側に水平緩衝材を取り付け、
    (F)前記第1調整ナットの位置調整により、複数の全ネジボルトを躯体面側に移動して、前記水平緩衝材を前記躯体面に当て、前記複数の全ネジボルトを前記構造部材に固定する、ことを特徴とする建物組込型機械式駐車装置の水平支持方法。
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