JP5502657B2 - 解体方法、荷重伝達構造 - Google Patents
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Description
ジャッキダウンは、例えば、収縮した状態のジャッキ3により支持されている所定の柱27を、周囲の柱27により上部架構が支持されている状態で、所定長(ジャッキ3の伸長/収縮量等に応じて定められる)吊し切りにより切断し除去した後、当該所定長だけジャッキ3を伸長させて当該所定の柱27をジャッキ3で再度支持する。これを各柱について行い、全ての柱27が伸長したジャッキにより支持された状態となった後、図7(b)に示すように、各柱27のジャッキ3を同時に収縮させて、多層構造物1を下降させる。ジャッキ3の伸縮はジャッキ制御装置(不図示)等により制御される。なお、上記の吊るし切り時には、切断する所定の柱27の周囲の柱27は伸長もしくは収縮したジャッキ3により支持されている状態となっている。この条件を満たす限りにおいて、柱27の吊るし切りは複数本をまとめて行ってもよい。
このように、ジャッキ3の伸縮と柱27の吊るし切りを繰り返して、解体作業階4より上方の上部架構を矢印Eに示す方向に徐々に下降させる。解体作業階4に近づいた階の床等は適宜解体を行う。解体作業に用いる解体装置等は、解体作業階4と同じ高さに設置した架台(不図示)等を通じて搬入させることができる。また、解体作業階4あるいはその上層階では、適宜アスベスト、内装等の撤去が行われる。
なお、解体作業を行う解体作業階4をジャッキ設置階2とすることもできる。但し、この場合同階層で行う作業が増加し、作業が煩雑になるなどの欠点がある。
また、荷重伝達構造体1の材質、構造等も上記したものに限ることはなく、水平力負担等の目的に応じて定めることができる。
かかる構成により、多層構造物1の水平荷重を荷重伝達構造体5bに、荷重伝達部材23bを介して負担させることもできる。上記の解体方法において、荷重伝達部材23bの盛り替え時には、荷重伝達構造体5bの仮フレーム(例えば図5に示すものと同様の構成とすることができる)で多層構造物1と荷重伝達構造体5bを接続しつつ、一旦荷重伝達部材23bをブラケット35bから取り外して解体し、荷重伝達階上階の床梁に再度取り付けることができる。あるいはブラケット35bから取り外し、仮フレームから引き上げるようにしてもよい。なお、荷重伝達部材23bと荷重伝達構造体5bの隅部で対向する面には、テフロン(登録商標)、シュー等の摺動材を設けてもよい。摺動材は、荷重伝達部材側、荷重伝達構造体側のいずれか一方に設けてもよいし、両方に設けてもよい。なお、仮フレームについても、荷重伝達構造体5bの四隅で多層構造物1と着脱可能に接続するものであってもよい。
2………ジャッキ設置階
3………ジャッキ
4………解体作業階
5、5b、5c………荷重伝達構造体
6………荷重伝達階
6a………荷重伝達階上階
6b………荷重伝達階下階
7………RC造部分
9………制震装置
10………荷重伝達一時仮受階
11………S造部分
23、23c………荷重伝達梁
23b………荷重伝達部材
25、25c………摺動材
27………柱
29、29−(n+1)、29−(n+2)、29−(n+3)29−(n+4)、29−(n+5)………梁
49………仮フレーム
Claims (14)
- 多層構造物のジャッキ設置階の柱にジャッキを介装し、
前記多層構造物の構造躯体に囲まれた区間内に、荷重伝達構造体を、前記ジャッキ設置階以下から前記ジャッキ設置階より上方に位置する荷重伝達階よりさらに上方に位置する荷重伝達一時仮受階に達するように設置し、
前記荷重伝達構造体の上部には仮フレームが取り付けられ、
前記荷重伝達構造体に沿って、下方に移動可能な荷重伝達部材を配置し、
前記荷重伝達部材を前記荷重伝達階に接続し、前記ジャッキの伸縮と前記柱の切断により、前記荷重伝達階を下降させる工程(a)と、
前記仮フレームを前記荷重伝達一時仮受階に接続し、前記荷重伝達部材を前記荷重伝達階から取り外し、前記荷重伝達階より上方の、新たに荷重伝達階となった階に荷重伝達部材を接続する工程(b)と、
前記仮フレームを前記荷重伝達一時仮受階となった層から取り外す工程(c)と、
を繰り返して前記多層構造物の躯体を下層階から順次解体する多層構造物の解体方法。 - 前記荷重伝達部材は、平面が略ロ字状であり、前記荷重伝達構造体を囲むように配置され、前記平面の辺の中間部で、前記荷重伝達階の梁部と着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1記載の多層構造物の解体方法。
- 前記荷重伝達部材が、前記荷重伝達構造体の隅部に対応する位置で、前記荷重伝達階に着脱可能に接続され、
前記荷重伝達構造体の隅部は、前記荷重伝達部材の前記荷重伝達構造体の隅部に向かう面と平行な面を有することを特徴とする請求項1に記載の多層構造物の解体方法。 - 前記荷重伝達構造体は、鉛直方向のスリット部を有し、
前記荷重伝達部材が、前記スリット部を通じて前記荷重伝達構造体を平面方向に貫通するように配置され、その端部で荷重伝達階の梁部と着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の多層構造物の解体方法。 - 前記工程(b)において、前記仮フレームから前記荷重伝達部材が上部に引き上げられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の多層構造物の解体方法。
- 前記荷重伝達部材と前記荷重伝達構造体との接触面に、摺動材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の多層構造物の解体方法。
- 前記荷重伝達部材が、前記荷重伝達階に水平方向に調整可能に接続されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の多層構造物の解体方法。
- 多層構造物の解体時に用いられる荷重伝達構造であって、
前記多層構造物の柱にジャッキを介装したジャッキ設置階以下から前記ジャッキ設置階より上方に位置する荷重伝達階のさらに上方に位置する荷重伝達一時仮受階を貫くように前記多層構造物の構造躯体に囲まれた区間内に配置され、上部に前記荷重伝達一時仮受階と着脱可能に接続される仮フレームが取り付けられる荷重伝達構造体と、
前記多層構造物の荷重伝達階に着脱可能に接続されて前記荷重伝達構造体に沿って配置され、前記多層構造物の解体に伴って前記荷重伝達構造体に沿って下方に移動する荷重伝達部材と、
を含むことを特徴とする荷重伝達構造。 - 前記荷重伝達部材は、平面が略ロ字状であり、前記荷重伝達構造体を囲むように配置され、前記平面の辺の中間部で、前記荷重伝達階の梁部と着脱可能に接続されることを特徴とする請求項8記載の荷重伝達構造。
- 前記荷重伝達部材が、前記荷重伝達構造体の隅部に対応する位置で、前記荷重伝達階に着脱可能に接続され、
前記荷重伝達構造体の隅部は、前記荷重伝達部材の前記荷重伝達構造体の隅部に向かう面と平行な面を有することを特徴とする請求項8に記載の荷重伝達構造。 - 前記荷重伝達構造体は、鉛直方向のスリット部を有し、
前記荷重伝達部材が、前記スリット部を通じて前記荷重伝達構造体を平面方向に貫通するように配置され、その端部で荷重伝達階の梁部と着脱可能に接続されることを特徴とする請求項8に記載の荷重伝達構造。 - 前記仮フレームに、前記荷重伝達部材を引き上げるための引き上げ具が取り付けられることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の荷重伝達構造。
- 前記荷重伝達部材と前記荷重伝達構造体との接触面に、摺動材が設けられることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれかに記載の荷重伝達構造。
- 前記荷重伝達部材が、前記荷重伝達階に水平方向に調整可能に接続されることを特徴とする請求項8から請求項13のいずれかに記載の荷重伝達構造。
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