JP6418825B2 - ジャッキ反力支持部材とこの反力支持部材を用いた建物解体方法 - Google Patents
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Description
すなわち、反力支持部材を一度外して床等に仮置きし、本設柱を継ぎ足した後、仮置きした反力支持部材を再度取り付けるという工程を必要とし、さらにクレーンを占有する時間と仮置きスペースが必要となり、その結果、施工期間の長くなり施工費が高くなる、という問題があった。
当該既存建物の所定階の床躯体を作業床躯体とし、前記建物の少なくとも一部の柱を支柱として、前記作業床躯体を貫通する形で所定高さまで前記支柱を残し、前記支柱の頂部に設置した請求項1または2に記載した反力支持部材から前記作業床躯体を吊り支持する初期工程と、
前記作業床躯体の直下の空間内で、前記支柱を除いて前記既存建物を解体した後に、前記作業床躯体を前記支柱に沿って下降させ、前記作業床躯体の上で、前記支柱の階高分を解体する解体工程と、前記解体工程を繰り返す繰り返し工程と、を備えることを特徴とする。
また、既存建物の柱を作業床躯体の支柱に、既存の梁や床を作業床躯体に利用するので、仮設材の使用量が削減される。
反力支持部材の盛り替えにクレーンを使用しないで済むことから、クレーンを他の工事に使用することができ、工期短縮、施工費の低減を図ることができる。さらに作業床躯体に外周を覆う仮囲いを設置すれば、作業スペース全体を覆うので、埃の屋外への飛散を防止することができるだけでなく、全天候環境下で作業できるうえに、日射を抑制でき、内部の作業環境を良好に維持できる。さらに、既存建物の柱を作業床躯体の支柱に、既存の梁や床を作業床躯体に利用すれば、仮設材の使用量が削減される。
図1は、本発明の第一実施形態に係る反力支持部材1であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)側面図である。
本実施形態の反力支持部材1は鋼材からなり、主な構成としては、上から順に、ガイド部材3、スライド部材2、吊り台5、筒状部材4、固定端8を有する吊り部材7で構成され、スライド部材2の外れ防止ボルト9から構成されている。
図1(a)に示す位置にスライド部材2があると、支柱頂部(不図示)は解放されたことになり、支柱14をガイドとして反力支持部材1は下への移動が可能となる。図1(b)に示す位置にスライド部材2があると、支柱14の頂部は閉鎖され、支柱14をガイドとして反力支持部材1は下への移動できなくなり、スライド部材2と支柱14の頂部が接触した段階で吊り部材7の荷重を支持することができる。
本実施形態の反力支持部材1’は鋼材からなり、主な構成としては、上から順に、回転部材2’、吊り台5、筒状部材4、固定端8を有する吊り部材7で構成され、回転部材2’を固定する固定ボルト9’とから構成されている。
図2(a)に示す位置に回転部材2’があると、支柱14の頂部は解放されたことになり、支柱14をガイドとして反力支持部材1’は下への移動が可能となる。図2(b)に示す位置に回転部材2’があり、4本の固定ボルト9’で吊り台5に固定されると支柱14の頂部は閉鎖され、支柱14をガイドとして反力支持部材1’は下への移動できなくなり、回転部材2’と支柱14の頂部が接触した段階で吊り部材7の荷重を支持することができる。
図1、図2とも、筒状部材4を全部塞ぐように図示したが、部分的に閉鎖してもよく、スライド部材2、回転部材2’が複数設置されてもよい。
吊り材7とは、センターホールジャッキ10に用いられる棒鋼である。
図3〜図6を参照しながら、第一実施形態の反力支持部材1を用い、支柱14から作業床躯体12を切り離し、作業床躯体12が支柱14から吊り支持され、上下移動可能となるまでの初期工程を説明する。次に図7〜図10を参照しながら、繰り返しの解体工程を説明する。
図3は、n階の四隅の柱を途中から切断撤去して、残り部分の柱を作業床躯体12が吊り支持される支柱14とし、反力支持部材1を既に支柱14の頂部に設置してある1本の支柱を示している。なお、作業スペースSは、n階の空間を示し、作業スペースS’は、n-1階の空間を示している。
屋上階とn階には、荷揚げ・荷下げ用の穴を開けられ、クレーンの設置や工事中の耐震性の確保等の必要な補強を行った後、ジブクレーンや屋上階の梁下に走行クレーンを設置する。さらに、屋上階とその下の階の外壁の外側に架設の壁を構築し、既存の屋上階と架設壁で閉鎖空間を構築した後、既存外壁や不要な一般柱、内壁等を撤去する。さらに軽量化するために、コンクリートスラブの一部を撤去し、仮設の鋼製スラブに替えてもよい。
さらに、各々の支柱14に設置したセンターホールジャッキ10を稼働させ、吊り材7を緊張させ、n階の床を支柱14から切り離した時に掛かる荷重とほぼ同じ荷重を掛けた後切り離す。この時点で、作業床躯体12の荷重は、連結部材11、センターホールジャッキ10、吊り材7、吊り台5、ガイド部材3、スライド部材2、支柱14の頂部に伝達され、支持されている。なお、センターホールジャッキ10の取付け部には必要に応じて球座が配される。
ガイド部材3で作業床躯体の荷重を支えることから、耐力も確保しやすく、外れにくいので信頼性が高い。
本第二実施形態によれば、既に述べた以外に以下に示す効果がある。
構造が単純で、製作しやすく、1本の固定ボルト9’を緩めた状態で、回転部材2’を回転させ、緩めた固定ボルト9’を締めれば、支柱14の頂部を解放した状態で固定できる。
既設の屋上階と屋上階の下の階から作製した作業床躯体12および外周仮囲いで作業スペースを覆うので、全天候環境下で作業できるうえに、日射を抑制でき、内部の作業環境を良好に維持できる。また、内部で発生した騒音や粉塵が外部に漏れるのを防止できるので、周辺環境に与える影響を小さくできる。
既設の屋上階と屋上階の下の階から作製した作業床躯体12を利用し、既設柱を利用して作業床躯体12を支持する支柱としているので、仮設材を大幅に削減できるから、施工費を低減できる。
S’…n-1階の作業スペース
1…反力支持部材
1’…反力支持部材
2…スライド部材
2’…回転部材
3…ガイド部材
4…筒状部材
5…吊り台
7…吊り材
8…固定端
9…外れ防止ボルト
9’…固定ボルト
10…センターホールジャッキ
11…連結部材
12…作業床躯体
13…支柱への梁の接合部
13’…支柱への梁の接合部
14…支柱
15…スラブ
15’…スラブ
16…梁
20…作業床躯体の貫通部
Claims (3)
- 支柱頂部に設置する反力支持部材であって、前記支柱頂部を収納する筒状部材と、前記筒状部材に接合する吊り材を支持する吊り台と、前記筒状部材の上に位置して前記筒状部材の上部の少なくとも一部を塞ぐ蓋状部材とを備え、前記蓋状部材を解放可能にしたことを特徴とする反力支持部材。
- 前記蓋状部材がスライド又は回転するスライド部材であることを特徴とする請求項1記載の反力支持部材。
- 既存建物を解体する建物解体方法であって、
当該既存建物の所定階の床躯体を作業床躯体とし、前記建物の少なくとも一部の柱を支柱として、前記作業床躯体を貫通する形で所定高さまで前記支柱を残し、前記支柱の頂部に設置した請求項1または2に記載した反力支持部材から前記作業床躯体を吊り支持する初期工程と、
前記作業床躯体の直下の空間内で、前記支柱を除いて前記既存建物を解体した後に、前記作業床躯体を前記支柱に沿って下降させ、前記作業床躯体の上で、前記支柱の階高分を解体する解体工程と、前記解体工程を繰り返す繰り返し工程と、を備えることを特徴とする建物解体方法。
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