JP6093665B2 - 構造物改築方法 - Google Patents
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Description
建築物を解体する方法として、例えば、最上階にハットトラスからなる仮設屋根を設けて、この仮設屋根に囲まれた空間を解体作業スペースとし、この解体作業スペースで解体作業を行うことにより、粉塵や騒音を防止する手法が提案されている。
また、既存の建築物を完全に解体するため、膨大な解体材が発生し、環境に大きな負荷がかかる、という問題があった。
すなわち、まず、新設部の外周を覆う上側仮設壁を、既存構造物の屋上階の床レベルの上側にn層分の高さで架設して、この上側仮設壁で囲まれた新築作業スペースを形成する。次に、新築作業スペース内で、新設部を完成させる。次に、上側仮設壁をn層分だけ上方に移動することで、新築作業スペースを上方に形成して、上述の新築作業を繰り返す。
すなわち、まず、既存構造物の外周を覆う下側仮設壁を、既存構造物の屋上階の床レベルの下側にn層分の高さで架設して、この下側仮設壁で囲まれた改築作業スペースを形成する。次に、改築作業スペース内で、少なくとも既存柱および既存大梁を再利用構造体とし、この再利用構造体を除いて既存構造物を解体するとともに、再利用構造体を補強する。次に、下側仮設壁を下方にn層分だけ移動することで、改築作業スペースを下方に形成して、上述の改築作業を繰り返す。
よって、仮設壁を設けるだけで新築作業スペースおよび改築作業スペースを構築できるので、少量の仮設材で新築作業スペースおよび改築作業スペースを構築でき、低コストである。
また、新築作業スペースおよび改築作業スペースを仮設壁で囲んだので、既存構造物の解体時に、粉塵が周囲に飛散するのを防止できるうえに、騒音を低減でき、さらには、解体材の落下も防止できる。よって、周辺環境に与える負荷を少なくできる。
また、高所で工事を行う場合、タワークレーンやジブクレーンを利用すると、風の影響により作業効率が低下するが、仮設壁により風の影響を受けないので、効率よく既存構造物を解体できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る構造物改築方法が適用される既存構造物としての既存建物1の断面図である。
既存建物1は、m(mは自然数)階建ての高層建物である。この既存建物1は、骨組みつまり構造体として、複数本の既存柱11と、これら既存柱11同士を連結する複数の既存大梁12と、を備える。また、この既存建物1は、非構造体として、既存床スラブ13、既存外壁14、既存間仕切壁15などを備える。つまり、本実施形態では、構造体を、建物の骨組みを構成する柱および大梁とした。
また、新設部20の重量は、既存建物1の改築により削減される重量以下となっている。
また、既存建物1の基礎に補強が必要な場合には、杭基礎と直接基礎を併用したパイルド・ラフト基礎とする。
具体的には、まず、少なくとも既存建物1を再利用するために必要な構造体、ここでは既存柱11および既存大梁12を、再利用構造体40とする。
そして、この再利用構造体40を除く部分、つまり、既存外壁14、既存間仕切壁15、既存の設備機器などを解体する。ここで、既存建物1のm階の既存床スラブ13を撤去してもよい。
また、所定の既存柱11の柱脚部あるいは柱頭部に免震装置を介装して、地震時に建物上部に作用する水平荷重を低減させてもよい。また、図示しないが、補強フレームや補強梁を設けてもよい。
具体的には、改築作業スペース33内で、新設外壁52、新設床スラブ53、および新設間仕切壁54を構築したり、図示しない新たな設備機器を設置したりする。
具体的には、既存建物1の(m+1)階の床に新設柱21を建て込んで、これら新設柱21の柱頭部同士を連結する新設梁22を架設し、新設の柱梁フレームを構築する。
これにより、この新設梁22の上端は、新設部20の(m+2)階の床レベルとなる。
具体的には、新築作業スペース63内で、新設床スラブ24、新設外壁23、および新設間仕切壁25を構築したり、図示しない新たな設備機器を設置したりする。
具体的には、新設床スラブ24に新設柱21を建て込んで、新設梁22を架設し、新設の柱梁フレームを構築する。
これにより、この新設梁22の上端は、新設部20の(m+3)階の床レベルとなる。
ステップS7Bでは、図7に示すように、上述のステップS4B、S5Bを行う。すなわち、新築作業スペース63内で、新設外壁52を構築したり、図示しない新たな設備機器を設置したりする。
(1)同一階において、既存建物1を解体すると同時に、この既存建物1の一部を利用して新設建物2を構築する。このとき、既存建物1を囲んで外周足場30、60を設けて、これら外周足場30、60を利用して外壁部分の作業を行う。
したがって、外周足場30、60を設けるだけで新築作業スペース63および改築作業スペース33を構築できるので、少量の仮設材で新築作業スペース63および改築作業スペース33を構築でき、低コストである。
また、新築作業スペース63を上側外周足場60で囲むとともに、改築作業スペース33を下側外周足場30で囲んだので、既存建物1の解体時に、粉塵が周囲に飛散するのを防止できるうえに、騒音を低減でき、さらには、解体材の落下も防止できる。よって、周辺環境に与える負荷を少なくできる。
また、高所で工事を行う場合、タワークレーンやジブクレーンを利用すると、風の影響により作業効率が低下するが、外周足場60、30により風の影響を受けないので、効率よく既存建物1を解体できる。
また、既存建物1の既存柱11の周囲に補強柱51を増設したので、既存柱11が補強柱51で補強されることで、新設建物2の柱の強度を増大できる。
また、既存柱11に免震装置を組み込んだ場合には、改築後の既存建物1を含む新設建物2を容易に免震化できる。
例えば、本実施形態では、外周足場60、30をそれぞれ1層分の高さで架設したが、これに限らず、仮設足場をユニット化して、外周足場をそれぞれ複数層の高さで架設してもよい。
また、ステップS2A、S2Bの前に、既存建物1の屋上階から所定階までを完全に解体して、この既存建物1の建物高さを低くするステップを設けてもよい。このようにすれば、ステップS2の前に既存建物1を所定階まで解体するので、新設建物の建物高さを既存建物1よりも低くしたり、新設建物のうち改築後の既存建物1が占める部分の割合を低くしたりできる。
2…新設建物
11…既存柱
12…既存大梁
13…既存床スラブ
14…既存外壁
15…既存間仕切壁
20…新設部(新たな構造体)
21…新設柱
22…新設梁
23…新設外壁
24…新設床スラブ
25…新設間仕切壁
30…下側外周足場(下側仮設壁)
31…仮設床
32…仮設足場
33…改築作業スペース
40…再利用構造体
50…炭素シート
51…補強柱
52…新設外壁
53…新設床スラブ
54…新設間仕切壁
60…上側外周足場(上側仮設壁)
61…仮設床
62…仮設足場
63…新築作業スペース
Claims (3)
- 既存構造物を改築するとともに、当該既存構造物の上に新設部を構築する構造物改築方法であって、
前記既存構造物の屋上階に、新設部の少なくとも一部の構造体を構築し、当該構造体に支持されて前記新設部の外周を覆う上側仮設壁を、前記屋上階の床レベルの上側にn(nは自然数)層分の高さで架設して、当該上側仮設壁で囲まれた新築作業スペースを形成する新築初期工程と、
当該新築作業スペース内で前記新設部の残りを構築するとともに、当該新築作業スペースの上に、前記新設部の少なくとも一部の構造体を構築する新築作業工程と、
前記上側仮設壁をn層分だけ上方に移動して当該構造体に支持させることで、前記新築作業スペースを上方に形成して、当該新築作業スペース内で前記新築作業工程を繰り返す新築繰り返し工程と、を順番に行う新築工程と、
前記既存構造物の外周を覆う下側仮設壁を、前記既存構造物の屋上階の床レベルの下側にn層分の高さで架設して、当該下側仮設壁で囲まれた改築作業スペースを形成する改築初期工程と、
当該改築作業スペース内で、少なくとも一部の構造体を再利用構造体とし、当該再利用構造体を除いて当該既存構造物を解体するとともに、前記再利用構造体を補強する改築作業工程と、
前記下側仮設壁をn層分だけ下方に移動することで、前記改築作業スペースを下方に形成して、当該改築作業スペース内で前記改築作業工程を繰り返す改築繰り返し工程と、を順番に行う改築工程と、を備え、
前記新築工程を実行するとともに、前記改築工程を実行することを特徴とする構造物改築方法。 - 前記新築工程および前記改築工程の前に、前記既存構造物の屋上階から所定階までを解体して、当該既存構造物の建物高さを低くする解体工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の構造物改築方法。
- 前記新設部の重量を、前記既存構造物の改築により削減される重量以下とすることを特徴とする請求項1または2に記載の構造物改築方法。
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