WO2020100367A1 - 接合構造 - Google Patents
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Abstract
上フランジ、下フランジ、およびウェブを含むH形断面梁と、H形断面梁の材軸方向に交差する支持面を含む支持部材と、下フランジの端面と支持面との間に介挿される接触部材とを備え、材軸方向における下フランジの端面または支持面の少なくともいずれかに少なくとも部分的に鉛直方向の斜角がつけられ、接触部材は、支持面に接触する第1面、および下フランジの端面に接触する第2面を含み、第1面と第2面とがなす角度は下フランジの端面と支持面との間の角度に対応する接合構造が提供される。
Description
本発明は、接合構造に関する。
例えばRC梁または壁と大梁との間、または大梁と小梁との間の梁端接合部は、一般的に剛接合またはピン接合として設計される。大梁と小梁との例でいうと、剛接合の場合には小梁のフランジを大梁に溶接またはボルト接合し、さらに小梁のウェブを大梁にボルト接合する。ピン接合の場合、小梁のウェブを大梁に取り付けたシアプレートにボルト接合し、小梁のフランジは大梁に接合しない。
これに対して、非特許文献1には、水平力を負担しないグラビティフレームや、水平力が小さく逆対称曲げにならない場合のモーメントフレームなど、接合部のモーメントが逆転しない荷重条件下におけるコンタクトプレートを用いた接合が記載されている。コンタクトプレートは、被接触部材である鉄骨梁の下側フランジの小端面と支持部材との間の隙間に介挿され、鉄骨梁の圧縮側フランジの力を対向する支持部材に伝達する。
ところが、一般に、鉄骨梁の下側フランジの小端面と支持部材との間の隙間は、建方精度のばらつきなどによってその寸法が変動する。コンタクトプレートの厚みが隙間の寸法に対応していなければ力は伝達されないため、コンタクトプレートの厚みを可変にする必要がある。具体的には、特許文献1では、コンタクトプレートに相当する部材をくさび状にすることによって隙間の寸法変動に対応する技術が記載されている。
EUROPEAN COMMITTEE FOR STANDARDIZATION、「Eurocode 4: Design of Composite Steel and Concrete Structures Part 1-8: Design of joints」、2005年5月
しかしながら、特許文献1に記載された技術のようにコンタクトプレートに相当する部材をくさび状にした場合、鉄骨梁の下側フランジの小端面または支持部材の少なくともいずれかとの間の接触領域が線状あるいはフランジ板厚に対して狭幅になる。この場合、下側フランジの断面積に比べてメタルタッチ部の面積が小さくなるため、局所圧縮状態が発生し、作用する圧縮力に対して接触部分が塑性化したり、剛性および耐力が安定しないために設計が困難になったりする可能性がある。
そこで、本発明は、隙間の寸法が変動する部材間の接合構造において、隙間の寸法にかかわらず安定した大きさの接触領域を確保することが可能な、新規かつ改良された接合構造を提供することを目的とする。
本発明のある観点によれば、上フランジ、下フランジ、およびウェブを含むH形断面梁と、H形断面梁の材軸方向に交差する支持面を含む支持部材と、下フランジの端面と支持面との間に介挿される接触部材とを備え、材軸方向における下フランジの端面または支持面の少なくともいずれかに少なくとも部分的に鉛直方向の斜角がつけられ、接触部材は、支持面に接触する第1面、および下フランジの端面に接触する第2面を含み、第1面と第2面とがなす角度は下フランジの端面と支持面との間の角度に対応する接合構造が提供される。
上記の接合構造において、接触部材は、下フランジの幅方向中央部分で下フランジの端面と支持面との間に介挿されてもよい。この場合、H形断面梁の材軸方向におけるウェブの端部に、下フランジに接する切り欠きが形成され、接触部材は、切り欠きを通過して下フランジを幅方向に横断するように配置されてもよい。
上記の接合構造において、接触部材には、下フランジの幅方向で見た場合に切り欠きの領域に重複する溝が形成されてもよい。
上記の接合構造は、コンクリート、およびコンクリートに埋設され少なくともH形断面梁の材軸方向に延びる鉄筋を含み、H形断面梁の上方に配置されるRC床スラブと、上フランジに接合されるとともに、RC床スラブを構成するコンクリートに定着させられるシアコネクタとをさらに備えてもよい。この場合、下フランジの幅方向における接触部材の合計長さΣLcp(mm)は、支持面と第1面との接触領域の換算板厚tpl(mm)、下フランジの端面と第2面との接触領域の換算板厚tf(mm)、支持部材の降伏応力fy,pl(N/mm2)、下フランジの降伏応力fy,f(N/mm2)、接触部材の降伏応力fy,cp(N/mm2)、材軸方向に垂直な断面におけるRC床スラブの有効幅内の鉄筋の総断面積Ar(mm2)、および鉄筋の降伏応力fy,r(N/mm2)との関係において以下の式(i)を満たしてもよい。
上記の接合構造において、支持部材は、コンクリートで構成される第1の支持部材と、第1の支持部材の側面に接合されて支持面を形成する第2の支持部材とを含み、鉄筋は、第1の支持部材を構成するコンクリートに定着させられてもよい。
上記の接合構造において、H形断面梁は、支持部材の両側にそれぞれ配置される第1のH形断面梁および第2のH形断面梁を含み、RC床スラブは、第1のH形断面梁、第2のH形断面梁および支持部材の上方に配置され、シアコネクタは、第1のH形断面梁の上フランジに接合される第1のシアコネクタと、第2のH形断面梁の上フランジに接合される第2のシアコネクタとを含んでもよい。
上記の接合構造において、支持部材は、支持側上フランジ、支持側下フランジ、および支持側ウェブを含み、材軸方向に直交する方向に延びる支持側H形断面梁であり、支持面は、支持側H形断面梁の支持側下フランジの側端面であり、H形断面梁と支持側H形断面梁との断面高さが一致してもよい。
上記の接合構造は、H形断面梁と接触部材との間、または支持部材と接触部材との間に形成される1または複数の隅肉溶接部をさらに備えてもよい。
上記の接合構造において、第1面と第2面とがなす角度θ、支持面と第1面との間の静止摩擦係数μ1、および下フランジの端面と第2面との間の静止摩擦係数μ2が、tanθ≦μ1+μ2の関係を満たしてもよい。
上記の接合構造において、材軸方向および下フランジの幅方向を含む平面において、下フランジの端面と支持面とは非平行であり、下フランジの幅方向と接触部材の長さ方向とは非平行であってもよい。
本発明によれば、隙間の寸法が変動する部材間の接合構造において、隙間の寸法にかかわらず安定した大きさの接触領域を確保することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る接合構造を示す図である。図1に示される接合構造は、小梁1と、大梁2と、フィンプレート31と、リブ32と、接触部材4と、RC床スラブ5と、シアコネクタ6とを含む。より詳細には、小梁1は、上フランジ11と、下フランジ12と、ウェブ13とを含むH形断面梁である。大梁2は、小梁1の材軸方向に直交する方向に延び、上フランジ21と、下フランジ22と、ウェブ23とを含む支持側H形断面梁である。RC床スラブ5は、コンクリート51と、コンクリート51に埋設され少なくとも小梁1の材軸方向に延びる鉄筋52と、デッキプレート53とを含む。
上記の接合構造において、大梁2、フィンプレート31およびリブ32は、小梁1を支持する支持部材を構成する。具体的には、フィンプレート31は大梁2に直交する板状部材であり、ウェブ23の両側に配置されて上フランジ21、下フランジ22、およびウェブ23に溶接される。リブ32は、大梁2の上フランジ21および下フランジ22に平行な板状部材であり、ウェブ23およびフィンプレート31に溶接される。リブ32の端面32Eは、小梁1の材軸方向に交差する支持面を構成する。
接触部材4は、少なくとも部分的に鉛直方向の斜角がつけられた、小梁1の材軸方向における下フランジ12の端面12Eと、支持面であるリブ32の端面32Eとの間に介挿される。後述するように、接触部材4は、リブ32の端面32Eに接触する第1面と、下フランジ12の端面12Eに接触する第2面とを含む。第1面と第2面とがなす角度は、下フランジ12の端面12Eとリブ32の端面32Eとの間の角度に対応する。これによって、下フランジ12とリブ32との間の隙間の寸法が変動しても、接触部材4が鉛直方向に移動することで端面12Eおよび端面32Eとの接触が維持されるため、下フランジ12と接触部材4との間、およびリブ32と接触部材4との間に安定した大きさの接触領域を確保することができる。
ここで、下フランジ12の端面12Eの斜角は、上記のような接触部材4を用いた接合のために加工されたものであってもよいし、例えば溶接のための開先として加工されたものを流用してもよい。つまり、下フランジ12の端面12Eに溶接のための開先が形成された小梁1の場合、開先の角度に対応した傾斜で第2面が形成された接触部材4を用意することによって、追加の加工をすることなく上記のような接合構造を構築することができる。なお、図示された例では端面12Eの全体に斜角がつけられているが、例えば上記の開先を利用する場合のルート面のように、端面12Eの一部には斜角がつけられていなくてもよい。
一方、リブ32の端面32Eは、図示された例では下フランジ12の端面12Eに角度をもって対向する鉛直面であるが、他の例では端面32Eにも少なくとも部分的に鉛直方向の斜角がつけられてもよい。この場合、例えば、リブ32の端面32Eの斜角は、下フランジ12の端面12Eの斜角とは逆向きであり、端面12E,32Eの間にV字形の開先が形成されるようなものであってもよい。あるいは、リブ32の端面32Eの斜角が図1に例示する下フランジ12の端面12Eの斜角とは逆向きであり、かつ端面12Eには斜角がつけられておらず、それによって端面12E,32Eの間にレ形の開先が形成されるようなものであってもよい。
さらに、図示された例では、小梁1の材軸方向におけるウェブ13の端部に、下フランジ12に接する切り欠き13Cが形成される。図1に示されるように、接触部材4が切り欠き13Cを通過して下フランジ12を幅方向に横断するように配置することで、接触部材4とウェブ13との干渉を避けることができる。なお、接触部材4は、必ずしも下フランジ12を全幅にわたって横断していなくてもよく、切り欠き13Cが形成されている部分を含む下フランジ12の一部だけを横断していてもよい。より具体的には、例えば下フランジ12とリブ32との間の隙間の寸法が比較的小さい場合、接触部材4の上部は下フランジ12よりも上方に、かつ下フランジ12の端面12Eとは反対側に突出するが、このときに接触部材4が突出する領域でウェブ13に切り欠き13Cを形成することによって、接触部材4とウェブ13との干渉を避けることができる。
上記のような構成によって、本実施形態では、小梁1の下フランジ12の幅方向中央部分で、下フランジ12の端面12Eとリブ32の端面32Eとの間に接触部材4を介挿することができる。切り欠き13Cを除く部分ではウェブ13との交差部分でもある下フランジ12の幅方向中央部分で端面12Eとリブ32の端面32Eとを面接触させることによって、小梁1の材軸方向の圧縮力を効果的にリブ32に伝達することができる。なお、例えばウェブ13の材軸方向の端面が小梁1の端面12Eに対して大梁2とは反対側に後退しているような場合は、上記のような切り欠き13Cを設けなくても下フランジ12の幅方向中央部分に接触部材4を介挿することが可能である。
ここで、ウェブ13に形成される切り欠き13Cは、上記のような接触部材4を用いた接合のために加工されたものであってもよいし、例えば溶接のためのアクセスホールまたはスカラップとして加工されたものを流用してもよい。つまり、ウェブ13の端部に溶接のためのアクセスホールまたはスカラップが形成された小梁1の場合、アクセスホールまたはスカラップが接触部材4の突出した部分を収容できる大きさを有していれば、追加の加工をすることなく切り欠き13Cを含む上記のような接合構造を構築することができる。
一方、上記の接合構造において、フィンプレート31は、小梁1のウェブ13にボルト33を用いて接合される。従って、小梁1と大梁2との間では、上述したような下フランジ12とリブ32との間の接触部材4を介した接合によって圧縮力が伝達されるのに加えて、ウェブ13とフィンプレート31との間のボルト33を介した接合によって圧縮力およびせん断力が伝達される。他の例では、フィンプレート31がウェブ13に溶接されてもよい。
また、図示された例では、小梁1がシアコネクタ6によってRC床スラブ5に接合される。具体的には、シアコネクタ6は、小梁1の上フランジ11に接合されるとともに、RC床スラブ5を構成するコンクリート51に定着させられる。これによって、RC床スラブ5にも小梁1の材軸方向の圧縮力および引張力が伝達され、小梁1に発生する曲げモーメントに対して小梁1とRC床スラブ5とが一体的に対抗することができる。
加えて、図示された例では、小梁1が支持部材である大梁2の両側にそれぞれ配置される小梁1A(第1のH形断面梁)および小梁1B(第2のH形断面梁)を含み、RC床スラブ5が小梁1A,1Bおよび大梁2の上方に配置され、小梁1A,1Bおよび大梁2がシアコネクタ6によってRC床スラブ5に接合される。具体的には、シアコネクタ6は、小梁1A,1Bのそれぞれの上フランジ11に接合されるシアコネクタ(第1および第2のシアコネクタ)、および大梁2の上フランジ21にそれぞれ接合されるシアコネクタを含み、それぞれのシアコネクタがコンクリート51に定着させられる。これによって、小梁1A,1Bの端部に生じる曲げモーメントに対して、小梁1A,1Bと大梁2とRC床スラブ5とが一体的に対抗することができる。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る接合構造を示す図である。図2に示される接合構造では、小梁1の下フランジ12およびウェブ13が大梁2のウェブ23に対向する位置まで延びている。なお、小梁1の上フランジ11およびウェブ13の一部は、大梁2の上フランジ21と干渉する部分において切り欠かれている。上記の第1の実施形態と同様にフィンプレート31およびボルト33が小梁1のウェブ13を大梁2のウェブ23に接合するが、リブ32は設けられない。他の例では、小梁1のウェブ13が大梁2のウェブ23に溶接され、フィンプレート31が設けられなくてもよい。
本実施形態において、小梁1の下フランジ12の端面12Eは大梁2のウェブ23の側面23Sに対向する。従って、本実施形態において、接触部材4は、下フランジ12の端面12Eと、支持面を構成するウェブ23の側面23Sとの間に介挿される。上記以外の構成について、本実施形態は第1の実施形態と同様である。
図3は、図2に示す接合構造の拡大図である。図3に示されるように、接触部材4には、支持面を構成するウェブ23の側面23Sに接触する第1面41と、小梁1の下フランジ12の端面12Eに接触する第2面42とが形成される。上述のように、端面12Eには鉛直方向の斜角がつけられるため、接触部材4の第2面42はこの斜角に対応した角度θの傾斜をもって形成される。ここで、角度θは鉛直面に対する角度である。
また、本実施形態では、接触部材4とウェブ23の側面23Sとの間に、隅肉溶接部43が形成される。隅肉溶接部43は、例えば、接触部材4が下フランジ12の端面12Eとウェブ23の側面23Sとの間に介挿され、それぞれの面と確実に接触させられた後に形成される。例えば、各面の間の摩擦係数に対して角度θが大きいために設置後の振動などによって接触部材4が脱落する可能性があるような場合には、隅肉溶接部43を形成して接触部材4を固定することで脱落を防止することができる。
なお、隅肉溶接部43は、必ずしも接触部材4とウェブ23の側面23Sとの間に形成されなくてもよく、接触部材4と下フランジ12の上面または下面との間に形成されてもよい。また、図示された例に限らず、他の実施形態でも、H形断面部材である小梁1と接触部材との間、または支持部材と接触部材との間に1または複数の隅肉溶接部を形成することによって、接触部材の脱落を防止することができる。
図4は、図1から図3に示された接合構造において用いられる接触部材の例を示す斜視図である。図4に示された例において、接触部材4は、第1面41および第2面42を含む一様断面で形成される。既に述べたように、上記の実施形態では、小梁1の材軸方向におけるウェブ13の端部に下フランジ12に接する切り欠き13Cが形成されるため、接触部材4とウェブ13との干渉を避けることができる。この場合、小梁1を含む接合構造1つ(図1および図2には、小梁1Aおよび小梁1Bの2つの接合構造が示されている)につき1本の接触部材4を用意すればよい。例えば、ウェブ13に切り欠き13Cを形成せず、ウェブ13の両側に分離された接触部材4を用いてもよいが、その場合は接合構造1つにつき2本の接触部材4が必要になる。なお、接触部材4は必ずしも断面方向、および長手方向について一体に形成されなくてもよく、複数の部分をねじ止めや溶接などの各種の手法で接合することによって形成されてもよい。
図5は図4に示す接触部材の変形例を示す斜視図であり、図6は図5に示す接触部材の介挿過程を示す図である。図示された例において、接触部材4Aには溝44が形成される。溝44は、接触部材4Aの材軸方向、すなわち、接触部材4Aが小梁1の下フランジ12の端面12Eと大梁2のウェブ23の側面23Sとの間に介挿されたときの下フランジ12の幅方向で見た場合に、小梁1のウェブ13に形成された切り欠き13Cの領域に重複する。より具体的には、溝44は、この方向(下フランジ12の幅方向)で見た場合の幅が、ウェブ13の板厚以上になるように形成されている。図5に示されるように、ウェブ13の両側を通じて1本の接触部材4が使用される場合、溝44は接触部材4の材軸方向の中央付近に位置する。
図6に示されるように、下フランジ12の端面12Eと支持面を構成するウェブ23の側面23Sとを互いに対向させた状態で接触部材4Aを介挿する場合、例えば、接触部材4Aを一旦、切り欠き13Cを通して下フランジ12の上面に載置し、次いで接触部材4Aのその材軸回りに回転させながら上方から端面12Eと側面23Sとの間の隙間に嵌合させることができる。このとき、接触部材4Aの上部は、一時的に介挿後よりも大きく下フランジ12よりも上方に突出する。接触部材4Aに溝44を形成することによって、このときの接触部材4Aとウェブ13との干渉を避けることができる。つまり、図示された例では、溝44を形成することによって、切り欠き13Cの大きさを介挿工程における接触部材4Aの最大突出量よりも小さくすることができる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る接合構造を示す図である。図7に示される接合構造では、小梁1と大梁2との断面高さが一致する。つまり、図示された例において、小梁1の上フランジ11の上面と大梁2の上フランジ21(支持側上フランジ)の上面とは設計上同じ高さにあり、かつ小梁1の下フランジ12の下面と大梁2の下フランジ22(支持側下フランジ)の下面とは設計上同じ高さにある。なお、小梁1の上フランジ11および下フランジ12と、大梁2の上フランジ21および下フランジ22との間では、厚みが異なっていてもよい。図示された例では、大梁2の上フランジ21および下フランジ22の方が厚みが大きい。
本実施形態では、上記の第1の実施形態と同様にフィンプレート31およびボルト33が小梁1のウェブ13と大梁2のウェブ23(支持側ウェブ)に接合するが、リブ32は設けられず、小梁1の下フランジ12の端面12Eは大梁2の下フランジ22の側端面22Eに対向する。従って、本実施形態では、大梁2の下フランジ22の側端面22Eが支持面を構成し、接触部材4は小梁1の下フランジ12の端面12Eと大梁2の下フランジ22の側端面22Eとの間に介挿される。上記以外の構成について、本実施形態は第1の実施形態と同様である。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る接合構造を示す図である。図8に示される接合構造では、RC梁7、ベースプレート81およびフィンプレート82が、小梁1を支持する支持部材を構成する。RC梁7は、コンクリート71と、コンクリート71に埋設される鉄筋72とを含む。鉄筋72は、小梁1に直交する方向に延びる主筋72Aと、スターラップ72Bとを含む。ベースプレート81は、ベースプレート81に接合されるアンカー84がコンクリート71に定着させられることによってRC梁7に接合される。フィンプレート82は、RC梁7およびベースプレート81に直交する板状部材であり、ベースプレート81の板面81Sに溶接され、小梁1のウェブ13にボルト83を用いて接合される。他の例では、小梁1のウェブ13がベースプレート81に溶接され、フィンプレート82が設けられなくてもよい。
本実施形態において、小梁1の下フランジ12の端面12EはRC梁7の側面に接合されるベースプレート81の板面81Sに対向する。従って、本実施形態では、ベースプレート81の板面81Sが支持面を構成し、接触部材4は下フランジ12の端面12Eとベースプレート81の板面81Sとの間に介挿される。
また、本実施形態でもRC床スラブ5が小梁1A,1BおよびRC梁7の上方に配置されるが、小梁1A,1Bがシアコネクタ6によってRC床スラブ5に接合されるのに対し、RC梁7は、鉄筋72を上面から露出した状態でコンクリート71を打設し、その後に上方にRC床スラブ5のコンクリート51を打設して鉄筋72をコンクリート51に定着させることによってRC床スラブ5に接合される。上記以外の構成について、本実施形態の構成は第1の実施形態と同様である。
図9は、本発明の第5の実施形態に係る接合構造を示す図である。図9に示される接合構造において、小梁1の一方の端部ではRC柱9A(第1の支持部材)、ベースプレート81A(第2の支持部材)およびフィンプレート82Aが支持部材を構成し、他方の端部ではRC壁9B(第1の支持部材)、ベースプレート81B(第2の支持部材)およびフィンプレート82Bが支持部材を構成する。ベースプレート81A,81Bおよびフィンプレート82A,82Bは、上記の第4の実施形態で説明したベースプレート81と同様に構成される。従って、ベースプレート81の板面81Sが支持面を構成し、接触部材4が小梁1の下フランジ12の端面12Eとベースプレート81の板面81Sとの間に介挿される点で、本実施形態と上記の第4の実施形態との構成は共通する。
一方、RC柱9AおよびRC壁9BとRC床スラブ5との関係では、RC床スラブ5の鉄筋52が、延長部分52E(スターターバー)を介して、支持部材を構成するRC柱9AおよびRC壁9Bのそれぞれのコンクリートに定着させられる。具体的には、例えば、延長部分52EをRC壁9Bの側面から突出、または延長部分52EのRC壁9Bの側面側端部にカプラーを設けてカプラーの嵌合用の穴を側面に露出させた状態でRC柱9AおよびRC壁9Bのコンクリート打設し、その後に延長部分52Eと鉄筋52とを接合してから、RC床スラブ5のコンクリート51を打設してもよい。これによって、小梁1の端部に発生する曲げモーメントによってRC床スラブ5に伝達された引張力を、支持部材を構成するRC柱9AおよびRC壁9Bに効果的に伝達することができる。
図10は、本発明の第6の実施形態に係る接合構造を示す図である。図10に示される接合構造において、小梁1の一方の端部ではRC梁7、ベースプレート81およびフィンプレート82が支持部材を構成し、他方の端部ではRC壁9B、ベースプレート81およびフィンプレート82が支持部材を構成する。本実施形態は、上記の第5の実施形態においてRC柱9AをRC梁7に置き換えたものとして説明される。RC床スラブ5の鉄筋52の延長部分(スターターバー)は、支持部材を構成するRC梁7およびRC壁9Bのそれぞれのコンクリートに定着させられている。
図11および図12は、本発明の実施形態において接触部材を用いて小梁の直角度公差を吸収する例について説明するための図である。図11は小梁1の材軸方向と下フランジ12の幅方向とを含む平面における接合構造の断面図であり、図12は図11のXII-XII線矢視図である。図示された接合構造の構成要素は、上記で図1を参照して説明した例と同様である。図示された例では、小梁1やフィンプレート31の直角度公差のために、小梁1が大梁2に対して直角に配置されておらず、小梁1の材軸方向および下フランジ12の幅方向を含む平面(水平断面)において下フランジ12の端面12Eとリブ32の端面32Eとが非平行である(角度φを有する)。この場合、端面12Eと端面32Eとの間の隙間は、下フランジ12の幅方向両側で異なる(隙間g1および隙間g2として図示)。
そこで、上記の例では、図12に示されるように、下フランジ12の幅方向と接触部材4の長さ方向とが非平行になる(角度ψを有する)ように、接触部材4を端面12Eと端面32Eとの間に介挿している。これによって、端面12Eと端面32Eとの間の隙間が大きい側(隙間g1の側)ではより深く、隙間が小さい側(隙間g2の側)ではより浅く接触部材4が端面12Eと端面32Eとの間に入り込み、隙間の大きさの変化に合わせて第1面41および端面32E、ならびに第2面42および端面12Eの面接触を維持することができる。つまり、上記の例では、接触部材4を用いて小梁1の直角度公差を吸収している。
図13は、本発明の実施形態における接触部材の角度に関する検討結果を示すグラフである。図13の縦軸は図3に示した角度θ(deg)、すなわち接触部材4の第1面41と第2面42とがなす角度であり、横軸はすべり係数(静止摩擦係数)μである。上記で説明された各実施形態において、小梁1の下フランジ12から支持面に伝達される圧縮力の大きさをFとすると、斜角がつけられない支持面と接触部材4の第1面41との間では、接触面に沿った方向の分力は理論上発生せず、接触面に対して垂直な方向に力Fが生じる。一方、角度θの斜角がつけられた下フランジ12の端面12Eと接触部材4の第2面42と間では、接触面に沿った方向にFsinθ、接触面に対して垂直な方向にFcosθの分力が生じる。
従って、接触部材4が滑動によって脱落しないためには、第2面42側で生じる接触面に沿った方向の分力Fsinθ(接触部材4を脱落させる方向に作用する力)が、第1面41側の接触面で生じる最大静止摩擦力μ1Fの上記の力と同じ方向の分力μ1Fcosθと、第2面42側の接触面で生じる最大静止摩擦力μ2Fcosθとの合力を超えなければよい。ここで、μ1は支持面と第1面41との間の静止摩擦係数であり、μ2は端面12Eと第2面42との間の静止摩擦係数である。上記の条件を数式で表すと、Fsinθ≦μ1Fcosθ+μ2Fcosθ、すなわちtanθ≦μ1+μ2となる。μ1=μ2=μの場合、条件はtanθ≦2μになる。
ここで、下フランジ12の端面12E、接触部材4の第1面41および第2面42、ならびに支持面がミルスケールのまま(黒皮)の場合、すべり係数(この場合は、静止摩擦係数μに等しい)は0.2~0.35になる(日本建築学会「高力ボルト接合設計施工ガイドブック」第2版、2016年5月)。また、同文献によれば、下フランジ12の端面12E、接触部材4の第1面41および第2面42、ならびに支持面がブラスト処理されている場合、すべり係数は0.4~0.7になる。図13には、すべり係数を0.25としたときの角度θの最大値(約31°)と、すべり係数を0.45としたときの角度θの最大値(約72°)とが示されている。
図14および図15は、本発明の実施形態における接触部材の長さに関する検討結果について説明するための図である。図14は、上記で図1を参照して説明した例と同様の接合構造の斜視図であり、小梁1の材軸方向に延びる鉄筋52を除くRC床スラブ5の構成要素を説明のために不図示にしている。図15は、図14の接触部材付近の拡大図である。図15に示される接触部材4の合計長さΣLcp(mm)は、リブ32の端面32Eと第1面41との接触領域の換算板厚tpl(mm)、下フランジ12の端面12Eと第2面42との接触領域の換算板厚tf(mm)、リブ32の降伏応力fy,pl(N/mm2)、下フランジ12の降伏応力fy,f(N/mm2)、接触部材4の降伏応力fy,cp(N/mm2)、小梁1の材軸方向に垂直な断面におけるRC床スラブ5の有効幅内の鉄筋52の総断面積Ar(mm2)、および鉄筋52の降伏応力fy,r(N/mm2)との関係において以下の式(i)を満たす。
ここで、接触部材4の合計長さΣLcpは、接触部材4の長さ、すなわち長手方向の寸法の合計である。図示された例のように単一の接触部材4が配置される場合は当該接触部材4の長さが合計長さΣLcpになり、例えばウェブ13の両側に複数の接触部材4を配置する場合はそれぞれの接触部材4の長さの総和が合計長さΣLcpになる。リブ32の端面32Eと第1面41との接触領域の換算板厚tplは、端面32Eと第1面41との接触領域をリブ32の板厚方向に投影した長さである。図示された例のように、鉛直断面において接触部材4の第1面41が端面32Eの全体に接触している場合、換算板厚tplはリブ32の板厚に等しい。また、図2、図8、図9および図10に示された例のように、鉛直断面において接触部材4の第1面の全体が支持部材の支持面に接触している場合、換算板厚tplは接触部材4の第1面の鉛直方向の寸法に等しい。
下フランジ12の端面12Eと第2面42との接触領域の換算板厚tfは、端面12Eと第2面42との接触領域を下フランジ12の板厚方向に投影した長さである。図示された例のように、端面12Eの全体に斜角がつけられ、鉛直断面において接触部材4の第2面42が端面12Eの全体に接触している場合、換算板厚tfは下フランジ12の板厚に等しい。下フランジ12にルート面のある開先が形成される場合のように端面12Eの一部に斜角がつけられておらず、接触部材4の第2面42が端面12Eの斜角がつけられた部分のみに接触している場合、換算板厚tfは下フランジ12の端面12Eの板厚からルート面に相当する厚さを除いたものになる。
各部材の降伏応力fy,pl,fy,f,fy,cp,fy,rは、例えば各部材の材料の強度試験結果に基づいて特定することができる。RC床スラブ5の有効幅は、例えばEUROPEAN COMMITTEE FOR STANDARDIZATION、「Eurocode 4: Design of Composite Steel and Concrete Structures Part 1-1: General rules and rules for buildings」、2005年5月、または日本建築学会、「各種合成構造設計指針・同解説」、2010年11月に基づいて特定することができる。総断面積Arは、図14に示されるように、上記の有効幅の範囲内に配置された鉄筋52の断面積の総和である。
上記の式(i)は、下フランジ12から接触部材4を介してリブ32に伝達可能な圧縮荷重の上限値(左辺)が、鉄筋52が伝達可能な引張荷重の上限値(右辺)以上であることを規定している。例えば地震時に小梁1から大梁2への最大伝達荷重が発生した場合を想定すると、下フランジ12から接触部材4を介してリブ32に伝達される圧縮荷重は、鉄筋52で伝達される引張荷重に等しい。つまり、鉄筋52が降伏することなく伝達可能な引張荷重の最大値が発生したときに、同じ大きさの圧縮荷重によって下フランジ12、接触部材4、およびリブ32が降伏することがなければ、圧縮荷重を伝達する接触部材4の長さは必要十分である。
なお、上記の検討結果は一例であり、実際には発生しうる荷重の想定値や安全率などを考慮して、上記の式(i)で規定される接触部材4の合計長さΣLcp(mm)よりも短い長さで接触部材4が形成されてもよい。上記では図1を参照して説明した例と同様の接合構造について検討結果を説明したが、他の例についても同様の条件で接触部材の長さを規定することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1,1A,1B…小梁、11…上フランジ、12…下フランジ、12E…端面、13…ウェブ、13C…切り欠き、2…大梁、21…上フランジ、22…下フランジ、22E…側端面、23…ウェブ、23S…側面、31…フィンプレート、32…リブ、32E…端面、33…ボルト、4,4A…接触部材、41…第1面、42…第2面、43…隅肉溶接部、44…溝、5…RC床スラブ、51…コンクリート、52…鉄筋、52E…延長部分、53…デッキプレート、6…シアコネクタ、7…RC梁、71…コンクリート、72…鉄筋、72A…主筋、72B…スターラップ、81,81A,81B…ベースプレート、81S…板面、82,82A,82B…フィンプレート、83…ボルト、84…アンカー、9A…RC柱、9B…RC壁。
Claims (12)
- 上フランジ、下フランジ、およびウェブを含むH形断面梁と、
前記H形断面梁の材軸方向に交差する支持面を含む支持部材と、
前記下フランジの端面と前記支持面との間に介挿される接触部材と
を備え、
前記材軸方向における前記下フランジの端面または前記支持面の少なくともいずれかに少なくとも部分的に鉛直方向の斜角がつけられ、
前記接触部材は、前記支持面に接触する第1面、および前記下フランジの端面に接触する第2面を含み、前記第1面と前記第2面とがなす角度は前記下フランジの端面と前記支持面との間の角度に対応する接合構造。 - 前記接触部材は、前記下フランジの幅方向中央部分で前記下フランジの端面と前記支持面との間に介挿される、請求項1に記載の接合構造。
- 前記H形断面梁の材軸方向における前記ウェブの端部に、前記下フランジに接する切り欠きが形成され、
前記接触部材は、前記切り欠きを通過して前記下フランジを幅方向に横断するように配置される、請求項2に記載の接合構造。 - 前記接触部材には、前記下フランジの幅方向で見た場合に前記切り欠きの領域に重複する溝が形成される、請求項3に記載の接合構造。
- コンクリート、および前記コンクリートに埋設され少なくとも前記H形断面梁の材軸方向に延びる鉄筋を含み、前記H形断面梁の上方に配置されるRC床スラブと、
前記上フランジに接合されるとともに、前記RC床スラブを構成するコンクリートに定着させられるシアコネクタと
をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の接合構造。 - 前記支持部材は、コンクリートで構成される第1の支持部材と、前記第1の支持部材の側面に接合されて前記支持面を形成する第2の支持部材とを含み、
前記鉄筋は、前記第1の支持部材を構成するコンクリートに定着させられる、請求項5または請求項6に記載の接合構造。 - 前記H形断面梁は、前記支持部材の両側にそれぞれ配置される第1のH形断面梁および第2のH形断面梁を含み、
前記RC床スラブは、前記第1のH形断面梁、前記第2のH形断面梁および前記支持部材の上方に配置され、
前記シアコネクタは、前記第1のH形断面梁の上フランジに接合される第1のシアコネクタと、前記第2のH形断面梁の上フランジに接合される第2のシアコネクタとを含む、請求項5または請求項6に記載の接合構造。 - 前記支持部材は、支持側上フランジ、支持側下フランジ、および支持側ウェブを含み、前記材軸方向に直交する方向に延びる支持側H形断面梁であり、
前記支持面は、前記支持側H形断面梁の前記支持側下フランジの側端面であり、
前記H形断面梁と前記支持側H形断面梁との断面高さが一致する、請求項1から請求項6、または請求項8のいずれか1項に記載の接合構造。 - 前記H形断面梁と前記接触部材との間、または前記支持部材と前記接触部材との間に形成される1または複数の隅肉溶接部をさらに備える、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の接合構造。
- 前記第1面と前記第2面とがなす角度θ、前記支持面と前記第1面との間の静止摩擦係数μ1、および前記下フランジの端面と前記第2面との間の静止摩擦係数μ2が、tanθ≦μ1+μ2の関係を満たす、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の接合構造。
- 前記材軸方向および前記下フランジの幅方向を含む平面において、前記下フランジの端面と前記支持面とは非平行であり、
前記下フランジの幅方向と前記接触部材の長さ方向とは非平行である、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の接合構造。
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