JP3357700B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関わり、特に埋め込み式及び選択成長法を用いた配線形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の集積度が上がると共に各素
子間をつなぐ配線も複雑化、細線化されてきている。
【0003】従来、半導体基板上に堆積された絶縁膜上
に金属を堆積、加工し、配線を形成し、さらにこの上に
絶縁膜を堆積し、平坦化を行っていた。しかし、配線の
微細化に伴い、金属の加工、絶縁膜の平坦化が困難とな
っており、また、金属配線間のスペースの狭い領域に絶
縁膜のボイドが形成されるなどの問題が生じてきた。
【0004】そこで、特開昭63−244858号に開
示されているように、絶縁膜が金属よりエッチングしや
すく、融点が高いという性質から、絶縁膜に溝をリアク
テブイオンエッチングで形成し、この溝に金属を流動化
させて埋め込む方法が有効であるとされてきた。
【0005】また、金属配線をシード層を用いた選択成
長で形成する方法もある。この方法を用いた従来の工程
を以下に説明する。
【0006】まず、半導体基板101上にSiO2 膜1
02を堆積させ、選択成長のシード層となる薄膜103
を形成し、フォトリソグラフィー工程により、レジスト
パターン104を形成する(図56)。
【0007】次に、レジストパターン104をマスクに
シード層103の加工を行う(図57)。
【0008】その後、レジスト104を除去することに
より、シード層のパターン103を形成する(図5
8)。
【0009】さらに全面にSiO2 膜105を堆積し
(図59)、フォトリソグラフィー工程により下にある
シード層103を合わせてレジストパターン106を形
成する(図60)。この時、合わせずれを考慮して、シ
ード層103よりもスペースを小さく形成する必要があ
る。
【0010】続いて、RIEによりレジストパターン1
06をマスクSiO2 膜105をエッチングする(図6
1)。
【0011】次にレジストパターン106を除去し、配
線となる溝をSiO2 膜105内に形成する(図6
2)。
【0012】最後にこの溝内に配線材料107を埋め込
み、配線を形成する(図63)。この方法ではフォトリ
ソグラフィー工程を2回行わなくてはならず、工程が複
雑である。また、合わせずれを考慮しなければならず、
シード層を大きめに形成しなければならないためフォト
リソグラフィーの限界まで微細化できない。
【0013】また、別の工程として、図57の状態にお
いて、全面にSiO2 膜108を堆積させ(図64)、
レジスト104をストッパーとして、SiO2 膜108
の研磨を行い、平坦化する(図65)。
【0014】さらにレジスト104を剥離して配線とな
る溝を形成し、選択成長によりシード層上に配線層を形
成する。この方法を用いると、パターニングしたシード
層の形状がレジスト部より小さく形成されてしまう。こ
れは、例えばシード層にパラジウムを用いた場合、レジ
ストをマスクに塩酸と硝酸と過酸化水素の混合液でエッ
チングすると(図56)、横方向にもエッチングされる
ため上記形状になる(図66)。
【0015】また、RIEで作成した場合でもエッチン
グ中の堆積物により上記形状になる。そこで、上記形状
のまま溝を形成すると、図66のような形状になる。こ
の形状で選択成長を行うと、シード層の無い底の部分が
でき、その部分に空洞109ができてしまう。
【0016】また、埋め込んだとしても横方向と、縦方
向に大きなストレスがかかり、クラック110が入り、
余分なストレスにより素子の信頼性を低下させてしまう
(図67)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した様に、配線の
微細化が進むにつれて、加工が困難になり工程が複雑に
なるといった問題が生じてきた。
【0018】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、比較的簡単な工程で配
線の微細加工が可能となり、しかも半導体特性が劣化す
ることのない埋め込み式または選択成長による金属配線
の形成方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は絶縁膜の配
線予定領域に第1の溝を形成する工程と、この配線予定
領域間の領域が広い部分に第2の溝を形成する工程と、
前記第1及び第2の溝内にAlを熱処理により流動化さ
せて堆積させ、金属配線層及びダミーの金属配線層を形
成する工程と、前記絶縁膜及び金属配線層全面を平坦化
することにより、前記ダミーの金属配線層を除去する工
程とを含む半導体装置の製造方法を提供することを特徴
とする。
【0020】第2の発明は第1の絶縁膜を形成する工程
と、この第1の絶縁膜上に第1の膜を形成する工程と、
この第1の膜上に第2の膜を形成する工程と、この第2
の膜を所望の形状にパターニングする工程と、この第2
の膜からなるパターンをマスクに前記第1の膜をパター
ニングする工程と、前記第2の膜からなるパターンの幅
を細らせる工程と、全面に第2の絶縁膜を形成する工程
と、この第2の絶縁膜を少なくとも前記第2の膜からな
るパターンが表面に露出するまでエッチングすることに
より全面を平坦化する工程と、前記第2の膜からなるパ
ターンを除去し、前記第2の絶縁膜中に配線層の予定領
域となる溝を形成する工程と、この溝内に底部の前記第
1の膜をシード層として選択成長により金属膜を成長さ
せ配線層を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法
を提供することを特徴とする。
【0021】第3の発明は絶縁膜の配線予定領域に溝を
形成する工程と、この絶縁膜上に金属とその融点を低下
させる添加物との混合物からなる膜を形成する工程と、
この金属及び添加物と反応しないガスあるいは真空中
で、熱処理を行い前記混合物からなる膜を流動化させて
前記溝に埋め込んだ後、前記添加物と反応する物質と前
記混合物とを反応させ前記混合物中から前記添加物を除
去する工程とを含む半導体装置の製造方法を提供するこ
とを特徴とする
【0022】第4の発明は絶縁膜の配線予定領域に溝を
形成する工程と、この絶縁膜上に金属とその融点を低下
させる添加物との混合物からなる膜を形成する工程と、
この金属及び添加物と反応しないガスに水素を混入した
雰囲気中あるいは水素雰囲気中での熱処理を行い前記混
合物からなる膜を流動化させて前記溝に埋め込んだ後、
前記添加物と反応する物質と前記混合物とを反応させ前
記混合物中から前記添加物を除去する工程とを含む半導
体装置の製造方法を提供する。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】第1の発明では絶縁膜の溝内を流動化された金
属で埋め込む際に、溝以外の絶縁膜上に残された金属を
エッチング等の方法により除去することにより配線の不
良を防ぐことができる。
【0027】第の発明は絶縁膜の溝内にAgあるいは
Ag合金を加熱処理により埋め込むようにする。Agの
融点は960℃であり、埋め込み配線の材料としては熱
処理温度が高いため、従来用いられていなかった。しか
し、本発明ではAgが金属の中で一番低い比抵抗を持
ち、低抵抗配線が得られることから、Agが凝集を起こ
しやすい材料であることに着眼し、200℃から600
℃までの温度で熱処理を行うことにより、Agあるいは
Ag合金を凝集させ前記溝内を埋め込むようにする。溝
内に埋め込まれたAgあるいはAg合金は再結晶を起こ
しており、大粒径化されているため、高いエレクトロマ
イグレーション耐性が期待できる。さらに溝以外の絶縁
膜上に残されたAg或いはAg合金をエッチング等の方
法により除去することにより配線の不良を防ぐことがで
きる。
【0028】さらに第1の発明では絶縁膜配線予定領域
の溝以外にダミーとしての溝を形成し、すべての溝内を
流動化された金属で埋め込むことにより、溝以外の絶縁
膜上に金属が残ることを防ぐため、配線の不良を防ぐこ
とができる。
【0029】第の発明ではレジストをマスクに下層の
シード層をパターニングした後、レジストパターンを細
らせるため、配線層となるレジストパターンを除去した
後の溝底部にシード層の無い部分はなくなる。よって、
溝内の良好な金属の選択成長が行える。さらに、シード
層にRIEによるダメージがは入らないため、良好な金
属の選択成長が行える。
【0030】第、第の発明ではあらかじめ、配線材
料の金属に融点を下げるような物質を含有させておくこ
とにより、下地素子に影響を与えない程度の低温で金属
の流動化、溝への流し込みが実現できる。さらに、金属
への不純物添加、合金化による抵抗率の上昇をそれらの
添加物を析出させるという形で除去し、再び純粋な金属
の低抵抗率を得ることができるために、加工、電気特性
と共に理想的な半導体装置の配線形成が可能となる。
【0031】
【実施例】(参考例1)第1の参考例を図1乃至図4を
参照しながら説明する。
【0032】まず、半導体基板11上にSiO2 膜12
を約1.0μmの厚さに堆積させる。 次にフォトリソ
グラフィー工程、エッチング工程により、幅0.5μm
深さ0.4μmの溝を形成する。
【0033】次に、Al金属膜13を溝がほぼ埋まる程
度の深さに堆積させる(図1)。
【0034】尚、Al金属膜を堆積させる前にTiやT
iN膜を金属膜の濡れ性制御のために堆積させても良
い。
【0035】次に、Al金属膜13を堆積させた同じチ
ャンバー内で、約500℃の加熱を行う。この時、Al
は流動化され、表面張力を小さくするように移動変化す
る。
【0036】即ち、トータルのエネルギーが小さくなる
ので、溝の中に入り込もうとする。しかし、配線間隔の
広い部分で半球状或いは島状に溝に流れ込めなかった余
剰のAl13′が残存してしまうことがある。
【0037】尚、ここで埋め込まれる材料はAl、A
u、Ag或いはCu等のLSIの配線になる金属あるい
はそれらの金属を主体とする合金であれば良い。
【0038】また、スパッタリングで金属を堆積した
後、一度大気に取り出してアニールし、活性化させても
良い。その時、金属表面に酸化物が生成しこれにより流
動化が起こらない場合には、水素を含む還元雰囲気中で
アニールを行い流動化させると良い。また、流動化を促
進する雰囲気中で、アニールを行うと低温で流動化が起
こるため、加熱処理の低温化が実現できる。例えば、A
gの場合、酸素を含む雰囲気中でアニールを行うと良い
(図2)。
【0039】次に、配線領域を覆うようにレジスト層1
4を形成する(図3)。
【0040】次に、リン酸等のエッチング液で余剰のA
113′を除去した後、レジスト14を剥離して、所望
の配線形状を得ることができる(図4)。
【0041】尚、配線領域を覆うレジストパターン14
の形状は配線パターンをやや太らせた形状としても良
い。
【0042】また、Alを溝中に埋め込んだ後、全面に
レジスト層を形成し、このレジストとAlのエッチング
レートが等しくなるような条件で全面にRIEを行うこ
とによって余剰のAlのみを除去することもできる。
【0043】さらに、Alを溝中に埋め込んだ後、全面
にWなどの比較的堅い物質を全面に堆積したのち、機械
的な研磨を行っても良い。
【0044】(実施例1)本発明の第1の実施例を図5
乃至図13を参照しながら説明する。一般的な配線の平
面図を図5に示す。配線20aのない広い領域20bが
存在している。このX―Y断面図の理想的な形状は図6
の様になる。しかし、従来の技術では参考例1で述べた
ように余剰のAl13´が残留してしまい、不良の原因
となってしまう(図2)。
【0045】そこで、本実施例では半導体基板21上に
例えばSiO2 からなる絶縁22を約1μmの厚さに堆
積させ、本来配線になるべき部分の溝22a以外に配線
のない部分にもダミーの溝22bを形成する。
【0046】尚、22aと22bは別々の工程で形成し
ても同じ工程で形成しても良い。
【0047】次に、Al23をスパッタ法にて堆積させ
参考例1と同様に流動化させることにより、配線溝22
aとダミーの溝22bにAl23を埋め込む。この時、
参考例1で用いた選択的なエッチングや全面RIEを行
い平坦化を行っても良い(図7)。その結果、本来の配
線22aとダミーの配線22bが形成され、余剰のAl
が残存することがなくなるので、理想的な配線形状が得
られる(図8)。
【0048】尚、ダミーのパターンは図9に示すような
面状のパターンでもよいし、図10に示すような線状の
パターンでも良いし、図11に示すような点状のパター
ンでも良い。また、これらのパターンの複合あるいは集
合体でも良い。
【0049】ここで、ダミー配線22bを残したまま、
次の工程を行っても良いが、本実施例ではダミー配線を
除去する工程についても説明する。
【0050】上述の工程において、ダミー配線用の溝2
2bを本来の配線溝22aよりも浅く形成し、後は同様
にAlの埋め込み工程まで行う(図12)。
【0051】次に全面にレジスト層を形成し、このレジ
ストとAlのエッチングレートが等しくなるような条件
で全面にRIEを行うことによって、深さの浅いダミー
配線のみ除去することができる(図13)。
【0052】また、全面にWなどの比較的堅い物質を全
面に堆積したのち、機械的な研磨を行うことによりダミ
ー配線のみを除去しても良い。
【0053】尚、ここでW等と絶縁膜もほぼ同じ深さだ
け削られるような条件で研磨を行うとより平坦な形状が
得られる。
【0054】ダミー配線の膜厚が薄いかあるいはダミー
配線が存在しなければ、配線容量低減となり、LSIの
高速化を計ることができる。
【0055】(参考例2)本発明の第2の参考例を図1
4乃至図19を参照しながら詳細に説明する。まず、半
導体基板上31に層間絶縁膜32を形成する。
【0056】次に、全面にレジストを塗布し、露光、現
像を行い、レジストパターンを形成した後、RIE等異
方性エッチングにより、配線溝を形成し、その後、レジ
ストパターンをO2 アッシング等により除去する(図1
4)。
【0057】この後、Agと層間絶縁膜との密着性を向
上させる、あるいはAgが層間絶縁膜に拡散するのを防
ぐ、あるいはAgと層間絶縁膜との濡れ性を改善するな
どの働きを持つ薄膜33を蒸着法、スパッタ法などによ
り全面に形成する(図15)。
【0058】この薄膜33の材料はTi、TiN、A
l、Ni、Pd、Nb、Au、Pb、Mg、Tlといっ
た金属でもSi、Sbといった半導体でも、SiNのよ
うな絶縁膜でも良い。また、何種類かの材料を組合わ
せ、積層膜としても良い。
【0059】次に、Ag34を配線溝深さの0.3〜1
倍の膜厚で成膜する(図16)。
【0060】成膜方法は蒸着法、スパッタ法等、どの方
法を用いても良いが、溝側壁での段差切れがないように
する。
【0061】この後、200℃〜600℃程度の熱処理
を行い、Ag34を凝集させて配線溝に埋め込む。この
際、Agの熱処理を微量の酸素あるいは水素を含む雰囲
気中で行うと、凝集が起こりやすくなり、比較的低温で
流動化が起ることがわかっている。また、微量の酸素を
含む雰囲気中でAgの熱処理を行った際、Ag表面に酸
化膜が生じることがあるが、これを除去するためには還
元雰囲気中でアニールを行えば良い。
【0062】この時、配線スペース上に余剰Ag34a
が存在する(図17)。この余剰Ag34aをエッチン
グ除去するために以下の工程を行う。
【0063】まず、レジスト35を全面に塗布する(図
18)。
【0064】次に、全面のエッチングを行い余剰Ag3
4aと層間絶縁膜32との中間層33とを同時に取り除
く。このようにして、配線スペース以外の領域に存在し
た余剰Ag34aを除去し、理想的なAg配線パターン
34を形成することが可能となる(図19)。
【0065】尚、上記工程では配線材料としてAgを用
いているが、Ag合金等凝集の起こりやすい材料を用い
ることができる。
【0066】また、配線溝の形成方法は、レジストマス
クと等方性エッチングと組み合わせた方法あるいはレジ
ストマスクと液相からのSiO2 選択成長とを組み合わ
せた方法を用いることもできる。
【0067】また、残存しているAgを取り除く方法と
して上述のレジストエッチバッグの他にポリッシング法
等も有効である。
【0068】尚、上記参考例では、薄膜33を溝を形成
した層間絶縁膜全面に形成しているが、この膜33を
溝内にのみ形成しても良い。後工程で金属膜を熱処理に
より流動化する際に、溝内に濡れ性を向上させる、例え
ば、Ti、TiN等の薄膜を形成することにより、溝以
外の絶縁膜上の金属が溝内に流れやすくなり効率的に埋
め込むことができる。この様な薄膜を形成するには、図
15に示す工程の後に、全面にレジスト層36を形成
し、このレジスト層と例えばTi、TiN膜等の薄膜材
料のエッチングレートが等しくなるような条件で、全面
にRIEを行うことにより、表面のTi、TiN膜を除
去する(図20)。
【0069】次にレジスト層36を除去し、溝の内部に
のみ薄膜を形成する(図21)。
【0070】また、薄膜33は溝の側壁部にのみあるい
は溝の底部にのみ形成しても、同様の効果が得られる。
【0071】例えば、溝の側壁部にのみ薄膜を形成する
場合、図15に示す工程の後に、異方性エッチングを行
えば良い(図22)。
【0072】また、溝の底部にのみ薄膜を形成するに
は、以下に示すような工程を行えば良い。
【0073】まず、半導体基板31上にSiO2 膜32
を約0.6μmの厚さに堆積し、次に、TiまたはTi
N膜33を堆積させる(図23)。
【0074】次に、配線領域上にレジストパターン37
を形成する(図24)。
【0075】次に、このレジストパターンをマスクにT
iまたはTiN膜33をエッチングする(図25)。
【0076】次に、例えばプラズマECRまたは液相成
長法を用いてレジストに対して選択的に絶縁膜を成長さ
せる(図26)。
【0077】次に、このレジストパターンを除去するこ
とにより溝の底部にのみTiまたはTiN膜を形成する
ことができる(図27)。
【0078】(実施例2)本発明の第2の実施例を図2
8乃至図34を参照しながら詳細に説明する。まず、半
導体基板41上にSiO2膜42を堆積した後、選択成
長の種となるパラジウム膜43を500オングストロー
ムの厚さに堆積させ、この上にフォトリソグラフィー工
程によりレジストパターン44を形成する。(図2
8)。
【0079】次にパラジウム膜43をレジスト44をマ
スクにイオンミリング等の方法により加工する(図2
9)。
【0080】続いて酸化性の雰囲気、例えば酸素プラズ
マ、あるいはオゾン雰囲気中にさらすことにより、レジ
スト44を細らせる(図30)。
【0081】酸素プラズマの場合、数百オングストロー
ム/minのエッチングレートでレジストを細らせるこ
とができるため、再現性、操作性良く微細なパターンを
形成することができる。
【0082】さらに、全面にSiO2 膜45を堆積させ
る(図31)。
【0083】堆積させる方法は常圧CVD法あるいは液
相成長法などがある。
【0084】この液相成長法を用いる場合、レジストを
酸素雰囲気中に晒しているためレジスト上にもSiO2
膜を堆積させることができる。
【0085】また、ここではSiO2 膜を用いたが、絶
縁膜ならば良く、例えばポリイミドでも良い。
【0086】続いて、研磨などの方法により絶縁膜45
の平坦化を行う。
【0087】この時、レジスト44が研磨のエッチング
ストッパーとして機能する。
【0088】尚、平坦化工程としては、レジスト44を
全面に塗布して、RIEを行うレジストエッチバック等
の方法を用いても良い(図32)。
【0089】次に、レジスト44を酸素プラズマ等にさ
らしアッシングし灰化することにより、除去し、配線層
となる溝を形成する(図33)。
【0090】続いて、無電解メッキによりCu46を選
択的にパラジウム43上に堆積させることにより、配線
層が形成される。この時、溝底部のシード層となるパラ
ジウム43が溝底部全面にわたって存在しているため
に、無電解メッキによる良好な選択Cu成長が可能とな
る。また、レジスト44をリソグラフィーの限界以下に
細らせているために、従来のリソグラフィーの限界より
も微細なパターンが形成できる(図34)。
【0091】尚、上記の実施例では無電解メッキによる
Cu配線を用いたが、この方法に限るものではなく、選
択的に成長が可能な物質及び方法であれば良い。
【0092】例えば、選択成長の方法としては選択CV
D法、電解メッキ等の方法、また物質としては銀、金、
タングステン、アルミニウム等を用いても構わない。
【0093】(実施例3)本発明の第3の実施例を図3
5乃至図40を参照しながら詳細に説明する。まず、S
i基板51上にSiO2膜52を形成する。ここで、図
35では単純な2層の構造を示してあるが実際の半導体
装置製造工程においてはこのSiO2膜52下に半導体
素子が形成されている。
【0094】次に、フォトリソグラフィー工程により、
レジスト53を堆積、加工し、その上でこのSiO2
RIEを行い、約0.5μmの深さ、幅0.3μmの溝
を形成する(図36)。次に、アッシング工程により、
レジストを除去し、Mgを10%含有したCuを全面に
0.1μmの厚さで堆積する(図37)。
【0095】次に、Ar雰囲気で500℃、30分で熱
処理するとこのCu−Mg膜54は流動化し、あらかじ
め形成しておいた溝中において埋め込まれる形となる。
もし、この工程で、溝以外の部分にCu−Mgが残って
しまう場合には、その部分のみを除去する(図38)。
【0096】次に、窒素雰囲気中で、600℃、30分
間熱処理することによりこのCu−Mg54中のMgの
みを窒素と反応させCu54a表面上にMgNx54b
の形で析出させる(図39)。
【0097】このMgNxは導体であるために、そのま
ま配線の一部として用いることができる。また、メチル
アルコールで処理することにより簡単に除去することも
可能である。
【0098】尚、第2のSiO2 膜を堆積させ、上と同
様の方式で2層目、3層目の配線を形成していくことが
できる。この時点で1層目の配線は高融点の純Cuにな
っているので、2層目、3層目の配線材の流動化を行っ
ても1層目に影響を与えることはない。図40は上記し
たCuとMgの合金の状態図を示すものである。Mgを
なるべく少量添加で済ませるという観点からいうと、1
0%Mgを入れた所で融点が722℃と極小を示してい
ることがわかる。
【0099】つまり、上記工程ではCuにMgを10%
添加しているが、必ずしもこの値でなくても図40の状
態図を元に融点が充分下がる量だけ添加すれば良い。
【0100】また、上記工程ではCu−Mgの融点72
2℃に対し、流動化温度を500℃としているが、固体
は必しも、融点まで温度をあげないと動けないものでは
なく、その7〜8割まで温度をあげてやれば流動化する
ことがしられており、本実施例ではこの流動化温度を5
00℃としている。
【0101】また、上記工程では窒素雰囲気中でMgを
析出させている。この現象はCu−Mgの生成熱H
Cu−MgとCu−Nの生成熱HCu−NとMg−Nの
生成熱HMg−Nにおいて、
【0102】
【数1】 の関係が成り立ち、しかも窒素中での熱処理前後におけ
る生成熱の差を
【0103】
【数2】 とした時に熱力学の第二法則において、
【0104】
【数3】 が成立するためにおこるものである。
【0105】つまり、この系の変化はCu中に拡散して
いたMg原子を1箇所に集めてエントロピーとしては減
少(△S<0)する方法にもかかわらず、△Hがそれを
補ってさらに△Gが負となることにより、系として安定
な方向になっているのである。
【0106】ゆえに、上記実施例はCu―Mgの組み合
わせに限定されるものではなく、上述の条件が満たされ
るものであれば良い。
【0107】例えば、(Cu−Ge)、(Cu−I
n)、(Cu−Mg)、(Cu−Mn)、(Cu−L
i)、(Cu−Sb)、(Cu−P)、(Cu−P
n)、(Cu−Sn)、(Cu−Si)、(Cu−T
i)、(Cu−Y)あるいは(Ag−Al)、(Au−
Bi)、(Au−Cu)、(Au−Ge)、(Au−I
n)、(Au−Pb)、(Au−Si)、(Au−S
b)、(Au−Sn)、(Au−U)、等の組合わせが
考えられる。
【0108】但し、これらの組合わせにより添加物の濃
度、流動化の温度、窒素中熱処理の温度の最適値は変わ
ってくる。
【0109】(実施例4)本発明の第4の実施例を図4
1乃至図44を参照しながら詳細に説明する。まず、S
i基板61上にSiO2膜62を形成する。
【0110】次に、フォトリソグラフィー工程により、
レジストを堆積、加工し、その上でこのSiO2 62の
RIEを行い、約0.5μmの深さ、幅0.3μmの溝
を形成する。次に、アッシング工程により、レジストを
除去する。
【0111】次に、Ag−Mg63を約0.1μmの厚
さに形成する(図41)。
【0112】次に550℃、30分のAr中での熱処理
を行い、溝中にAg−Mg63を流動化させ埋め込む
(図42)。
【0113】次に、酸素中の熱処理によりAg中のMg
をMgOx63bの形で析出させる(図43)。このM
gOxは絶縁物であるが、HCI処理を行うことによ
り、簡単に除去することができ、Ag63aのみを溝中
に残すことができる(図44)。
【0114】また、このMgOx63bをこのまま残し
ておいても良く、つまり、2層目の配線とのコンタクト
層を開口した後、その底に部分のMgOxのみを除去す
れば良い。
【0115】以上述べた工程もAg−Mgという組合わ
せに限るものではなく、第の実施例で述べた関係が成
り立てば良い。例えば、(Ag−Pb)、(Ag−S
b)、(Ag−Sn)、(Ag−Si)、(Au−Z
u)、(Au−Al)、(Au−Cd)、(Au−C
o)、(Au−Cu)、(Au−Ge)、(Au−I
n)、(Au−Pb)、(Au−Si)、(Au−S
b)、(Au−Sn)、(Ag−Zn)、(Au−U)
等の組合わせが考えられる。もちろんこれらの組合わせ
により添加物の濃度、流動化の温度、酸素中の熱処理、
温度の最適値は変わってくる。
【0116】また、例えば(Ag−Sb)のような組合
わせを選べば、生成熱|HSiO2 |<|HSb2 O5 |の関
係より図45のようにSb2 5 64でAg配線63a
全体をくるむこともできる。この場合の方がSbが周囲
4方向で析出するので不純物除去の効率は良い。
【0117】(実施例5)次に本発明の第5の実施例を
説明する。、第の実施例と同様に絶縁膜中に埋め
込み配線の形状を形成する。
【0118】但し、この場合、埋め込む物質は5%Al
を含有したAuを用い、Ar中で400℃、30分の熱
処理を行って、流動化させ、溝中に埋め込む。
【0119】その後、Cl2 あるいはBCl3 雰囲気中
で、300℃で熱処理を行う。
【0120】この時、Au中のAlはAu中を拡散し、
Au表面においてClと反応し、AlCl3 となる。こ
の物質は蒸気圧が高いため気体となり除去される。
【0121】この反応の進行により、Au中のAlはす
べて除去され純Auのみが溝中に残される。但し、この
場合Auの表面が約200オングストローム程度AuC
lxとなるが配線全体の抵抗への影響は少く、2層目配
線とのコンタクト孔の底のAuClxのみを逆スパッタ
等で除去してやれば多層配線上でも問題はない。
【0122】本実施例において、(Au−Al)の組み
合わせを例にとったが、それに限定されることはなく塩
素化物の蒸気圧の高い材料を添加物とする組み合せであ
れば良い。例えば、(Ag−Si)、(Au−Si)、
(Cu−Ti)、(Cu−Si)等が挙げられる。
【0123】また、上記実施例では単にCl2 あるいは
BCl3 ガスを導入しただけであるが、それらのガスの
プラズマ中で熱処理してもよく、その場合は反応温度を
250℃程度まで下げることもできる。
【0124】また、Cl系ガスについてのみ述べたが、
要は添加物の蒸気圧が高く、Au、Ag、Cuができる
だけ反応しないハロゲンガスであれば何でもよくBrや
F系ガスを用いても良い。
【0125】(実施例6)本発明の第6の実施例を説明
する。まず、Si基板81上にSiO282を形成し、
溝を形成する。その後、Tiを20%含有するCu83
を0.1μmの厚さに堆積する。
【0126】次に、600℃、30分のAr中の熱処理
によりTiを含有するCu83を流動化させ、溝中に流
し込む。次に、SiH4 ガス中、200℃の熱処理を行
い、SiH4 の熱分解によりこのCu上にのみSi層8
4を0.2μm堆積する(図46)。
【0127】その後、700℃、30分の窒素中あるい
はアルゴン中、あるいは真空中の熱処理によりCu中の
TiとSiとを反応させ、TiSi層86を形成し、溝
中には純Cu85を埋め込む(図47)。この際、Si
はCuよりもTiとの生成熱が大きいので、このTiと
選択的に反応する。
【0128】また、同様にSiとTiとを反応させて、
Cuを精製する方法として次の様な工程を行っても良
い。
【0129】まず、Si基板81上にSiO2 膜82を
形成し溝を形成する。その溝の底の部分にのみSi層8
4を堆積しておく。このSi層84の形成方法は何でも
よく、例えばRIEにより溝を形成した直後にSiのイ
オン注入、例えば30kevで1×1016cm2 のイオ
ン注入を行い、底の部分のみをリッチなアルモファス状
態にしてからレジストを除去し、その上でSiH4 中で
のSiの選択堆積をすると、0.2μmのSi層84が
溝底にのみできる(図48)。次に、このSi層84の
上にTiを20%含有するCu83を0.1μmの厚さ
に全面堆積する(図49)。
【0130】次に600℃、30分のAr中で熱処理を
行うことにより、Tiを含有するCu83を流動化させ
溝中に流し込む(図50)。
【0131】この際、すでにCu中のTi層はSi層と
反応し始めるが温度が十分高くないために、まだCu中
に多く存在する。その時、不活性ガス、真空中あるいは
窒素中で700℃、30分の熱処理を行うことによりT
iは完全にTiSi2 86となり、純Cu85と分離さ
れる(図51)。
【0132】次に上述の工程の代わりとなる方法を説明
する。
【0133】まず、溝が形成されたSiO2 膜全面にC
u中に10%Siを含む膜を形成し、650℃、30分
のAr中での熱処理により溝中に流し込む(図52)。
【0134】次に、全面にTi88を堆積し(図5
3)、700℃、30分N2 雰囲気中で熱処理を行い、
Cu89とTiN91の間にTiSi2 90を形成す
る。この時Cu中のSiがシリサイドの形で析出される
(図54)。
【0135】その後、H2 2 を含む液を用いた加熱処
理によりTiN91を除去する(図55)。
【0136】尚、第〜第の実施例について、流動化
熱処理はAr中で行っていたが、配線材料あるいは添加
物と反応しない雰囲気であればよく、一般には不活性ガ
スあるいは真空あるいはそれらに水素を混合した雰囲気
であることが好ましい。水素は流動させるべき混合物の
堆積中あるいはその後にそれらの表面あるいは粒界に付
着した炭素や酸素を流動化熱処理中に除去し、流動化を
促進する働きがある。
【0137】また、この流動化熱処理は配線材料の堆積
後に行っていたが堆積中に加熱を同時に行い、流動化さ
せても良い。また、第〜第の実施例において配線材
料の混合物を堆積する前にあらかじめAu、Ag、Cu
やそれらの添加物と濡れ性の良い物質を溝の底や側面に
形成しておくこともありうる。例えば、TiN層をSi
2中の溝中に形成しておくことにより、溝内の濡れ性
をそれ以外の部分より高めておいてCu−Mgの流動化
を促進させても良い。
【0138】
【発明の効果】本発明の埋め込み式または選択成長によ
る金属配線形成方法を用いることにより、配線の微細化
に伴なう工程の複雑化が避けられ、良好な形状の金属配
線を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の参考例を説明する工程断面図。
【図2】 第1の参考例を説明する工程断面図。
【図3】 第1の参考例を説明する工程断面図。
【図4】 第1の参考例を説明する工程断面図。
【図5】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図6】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図7】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図8】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図9】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図10】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図11】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図12】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図13】 本発明の第1の実施例を説明する工程断面
図。
【図14】 第参考例を説明する工程断面図。
【図15】 第参考例を説明する工程断面図。
【図16】 第参考例を説明する工程断面図。
【図17】 第参考例を説明する工程断面図。
【図18】 第参考例を説明する工程断面図。
【図19】 第参考例を説明する工程断面図。
【図20】 第参考例を説明する工程断面図。
【図21】 第参考例を説明する工程断面図。
【図22】 第参考例を説明する工程断面図。
【図23】 第参考例を説明する工程断面図。
【図24】 第参考例を説明する工程断面図。
【図25】 第参考例を説明する工程断面図。
【図26】 第参考例を説明する工程断面図。
【図27】 第参考例を説明する工程断面図。
【図28】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図29】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図30】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図31】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図32】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図33】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図34】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図35】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図36】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図37】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図38】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図39】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図40】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図41】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図42】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図43】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図44】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図45】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図46】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図47】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図48】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図49】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図50】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図51】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図52】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図53】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図54】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図55】 本発明の第の実施例を説明する工程断面
図。
【図56】 従来例を説明する工程断面図。
【図57】 従来例を説明する工程断面図。
【図58】 従来例を説明する工程断面図。
【図59】 従来例を説明する工程断面図。
【図60】 従来例を説明する工程断面図。
【図61】 従来例を説明する工程断面図。
【図62】 従来例を説明する工程断面図。
【図63】 従来例を説明する工程断面図。
【図64】 従来例を説明する工程断面図。
【図65】 従来例を説明する工程断面図。
【図66】 従来例を説明する工程断面図。
【図67】 従来例を説明する工程断面図。
【符号の説明】
11、21、31、41、51、61、81、101…
半導体基板 12、22、32、42、45、52、62、82、1
02、105、108…絶縁膜(SiO2 膜) 20a…配線 20b…配線間の領域 22a…配線溝 22b…ダミー溝 33、103…薄膜 34…Ag 34a…余剰Ag 35、36、37、44、53、104、106…レジ
スト 43…パラジウム膜 46、85…Cu 54…Cu−Mg混合物 54a…Cu 54b…MgNx 63…Ag−Mg混合物 63a…Ag 63b…MgOx 64…Sb2 5 83…CuとTiの混合物 84…Si層 86…TiSi層 87…CuとSiの混合物 88…Ti 89…Cu 90…TiSi2 91…TiN 107…配線材料 109…空洞 110…クラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 寿子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 研究開発センター内 (72)発明者 二宮 尚美 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平2−308538(JP,A) 特開 昭63−53949(JP,A) 特開 平3−288438(JP,A) 特開 昭62−296444(JP,A) 特開 平6−140393(JP,A) 特表 平4−507326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜の配線予定領域に第1の溝を形成
    する工程と、 この配線予定領域間の領域が広い部分に第2の溝を形成
    する工程と、 前記第1及び第2の溝内にAlを熱処理により流動化さ
    せて堆積させ、金属配線層及びダミーの金属配線層を形
    成する工程と、 前記絶縁膜及び金属配線層全面を平坦化することによ
    り、前記ダミーの金属配線層を除去する工程を行うこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の絶縁膜を形成する工程と、 この第1の絶縁膜上に第1の膜を形成する工程と、 この第1の膜上に第2の膜を形成する工程と、 この第2の膜を所望の形状にパターニングする工程と、 この第2の膜からなるパターンをマスクに前記第1の膜
    をパターニングする工程と、 前記第2の膜からなるパターンの幅を細らせる工程と、 全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、 この第2の絶縁膜を少なくとも前記第2の膜からなるパ
    ターンが表面に露出するまでエッチングすることにより
    全面を平坦化する工程と、 前記第2の膜からなるパターンを除去し、前記第2の絶
    縁膜中に配線層の予定領域となる溝を形成する工程と、 この溝内に底部の前記第1の膜をシード層として選択成
    長により金属膜を成長させ配線層を形成する工程とを含
    むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁膜の配線予定領域に溝を形成する工
    程と、 この絶縁膜上に金属とその融点を低下させる添加物との
    混合物からなる膜を形成する工程と、 この金属及び添加物と反応しないガスあるいは真空中
    で、熱処理を行い前記混合物からなる膜を流動化させて
    前記溝に埋め込んだ後、前記添加物と反応する物質と前
    記混合物とを反応させ前記混合物中から前記添加物を除
    去する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 絶縁膜の配線予定領域に溝を形成する工
    程と、 この絶縁膜上に金属とその融点を低下させる添加物との
    混合物からなる膜を形成する工程と、 この金属及び添加物と反応しないガスに水素を混入した
    雰囲気中あるいは水素雰囲気中での熱処理を行い前記混
    合物からなる膜を流動化させて前記溝に埋め込んだ後、
    前記添加物と反応する物質と前記混合物とを反応させ前
    記混合物中から前記添加物を除去する工程とを含むこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記添加物と反応する物質として窒素、
    炭素、ハロゲンガスの内少なくとも1つを用い、その雰
    囲気中で熱処理を行うことを特徴とする請求項及び請
    求項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記添加物と反応する物質として固相の
    物質を用い、この固相の物質と前記混合物とを接した状
    態で熱処理することにより添加物を金属表面へ化合物と
    して析出させることを特徴とする請求項3及び請求項4
    記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記金属としてIB族金属を用いること
    を特徴とする請求項3乃至6記載の半導体装置の製造方
    法。
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