JP3356384B2 - 移植機の下降速度調節装置 - Google Patents

移植機の下降速度調節装置

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JP3356384B2
JP3356384B2 JP07651997A JP7651997A JP3356384B2 JP 3356384 B2 JP3356384 B2 JP 3356384B2 JP 07651997 A JP07651997 A JP 07651997A JP 7651997 A JP7651997 A JP 7651997A JP 3356384 B2 JP3356384 B2 JP 3356384B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は乗用田植機等の移
植機における作業機を上昇位置から下降させる際に、作
業機の下降速度が遅くなるように制御する移植機の下降
速度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来乗用田植機等の移植機における作業
機のフロートの接地以降の下降速度が遅くなるように制
御する速度制御装置として、特公昭63−47409号
公報に示されるような、作業機を昇降リンクを介して昇
降せしめる油圧シリンダの縮動作を遅くする絞り部を、
該油圧シリンダを駆動せしめる制御用のバルブ内に形成
させ、フロートの接地以降上記絞り部を作動させ、油圧
シリンダの縮動作を遅くして作業機の下降速度を徐々に
遅くするものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方比較的硬い圃場等
においては作業機はフロートの前端が上方に傾斜し、フ
ロートが圃場に押しつけられている状態で植付け走行す
る場合があるため、この状態から作業機を下降させる場
合は絞り部の作動によって最も遅い速度で作業機が下降
し、作業機の圃場への追従性が悪化することがあるとい
う欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の移植機の下降速度調節装置は、上下揺動可
能なフロート13を下方に備えた移植用の作業機9を昇
降自在に走行機体6に連結し、該作業機9と走行機体6
との間に作業機9を昇降駆動する油圧シリンダ18を介
設し、該油圧シリンダ18を制御して作業機9の昇降を
制御する制御バルブ16を設け、該制御バルブ16と油
圧シリンダ18との間の油圧回路に、前記フロート13
の接地に際して絞り作動を開始して作業機9の下降速度
を減少せしめる調節バルブ17を設けた移植機におい
て、移植作業の開始操作に伴って、移植作業時における
フロート13の上下揺動による作業機9の圃場面への追
従昇降時にバイパス路の形成や調節バルブ17の絞りの
開放等によって上記油圧回路を開放する絞り解除装置2
5を設けたことを第1の特徴としている。
【0005】また絞り解除装置25を、移植作業の開始
を入切りするクラッチの入り作動に伴って絞りが開放さ
れるように、上記クラッチ又はクラッチを操作するレバ
ー22側と調節バルブ17とを連結して構成したことを
第2の特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を移植機である乗用田
植機に応用した実施形態について詳細に説明する。図1
に示されるようにエンジン1等が搭載された機体フレー
ム2が前後輪3,4に支持されて走行機体6が構成され
ており、該走行機体6に備えられた運転席7の後方にア
ッパーリンク8a及びロアーリンク8b等から構成され
る昇降リンク8を介して植付用の作業機9が昇降自在に
連結されている。このとき作業機9は後方に苗載せ台1
1が斜設されているとともに、下方には支持リンク12
を介して上下揺動自在に左右方向にフロート13が複数
設けられている。
【0007】そして乗用田植機は上記複数のフロート1
3の概ね下面全面となる接地面15が圃場面に接して作
業機9が圃場面上に略平行に沿う植付け姿勢Aに作業機
9を下降させた状態で走行機体6を走行させ、苗載せ台
11の苗取り出し口に対応して作業機9に設けられた植
付装置14を、作業機9の駆動用のクラッチ(図示せ
ず)を介して走行機体6側から伝動される駆動力によっ
て上下方向に往復回動させることによって、走行機体6
の走行に伴って同じく上記クラッチを介して伝動される
駆動力によって駆動される苗載せ台11から苗を掻き取
って圃場に植付け作業を行うように構成されている。
【0008】一方上記昇降リンク8と走行機体6間に
は、油圧バルブである制御バルブ16(図5参照)と調
節バルブ17(図5参照)によって動作制御される油圧
シリンダ18(図5参照)が介設されており、油圧シリ
ンダ18の伸縮によって昇降リンク8が上下揺動して作
業機9が昇降し、作業機9は上記植付け作業状態(植付
け姿勢A)においては後述するようにフロート13の揺
動によって圃場状態に応じた自動昇降制御がなされ、苗
植付けの植付深さが一定となるように姿勢が制御されて
いる。
【0009】次に上記制御バルブ16の構造について説
明する。制御バルブ16は図2に示される作業機9の昇
降制御用の油圧回路20に示されるように入力がエンジ
ン1によって駆動される油圧ポンプ19の出力側に、出
力が調節バルブ17を介して単動型シリンダである油圧
シリンダ18にそれぞれ接続されており、図3に示され
るように、制御バルブ16(ハウジング)から突出した
操作軸16aを回動させることで圧油の流れを制御する
ように切換操作されて油圧シリンダ18を制御駆動せし
めるロータリバルブとなっている。
【0010】そして制御バルブ16(操作軸16a)は
図4に示されるレバーガイド21に沿って前後揺動自在
となっている運転席7側に備えられた操作レバー22
(図5参照)に、図5〜図7に示されるように連結リン
ク機構23(詳細は後述する)を介して連結されている
とともに、該操作レバー22は制御バルブ16の他、前
述の作業機9の駆動用のクラッチにも連結(詳細は図示
せず)されており、操作レバー22一本の揺動操作によ
り制御バルブ16の操作(作業機9の昇降)と、作業機
9への動力の入切りとを行うことができるよう構成され
てる。
【0011】なお上記操作レバー22の揺動範囲におけ
る上方側にレバーガイド21のポジションaが、下方側
にポジションdが位置するようにレバーガイド21(レ
バーガイド21の各ポジション)が配置されており、操
作レバー22は最上方に揺動するとポジションaに、最
下方に揺動するとポジションdに切り換えられるように
構成されている。
【0012】そして操作レバー22をレバーガイド21
のポジションa,ポジションc又はポジションbに切り
換えることで操作軸16aが上記連結リンク機構23を
構成する切換アーム23aを介してX1,X2又はX3
の範囲に回動され、X1への回動により制御バルブ16
が油圧シリンダ18に圧油を送るように切り換えられ油
圧シリンダ18が伸び動作して作業機9が上昇し、X2
への回動によって作業機9の位置(高さ)が固定され、
X3への回動によって制御バルブ16が油圧シリンダ1
8内の圧油の排出が可能となるように切り換えられ、油
圧シリンダ18が作業機9等の自重によって縮動作して
作業機9が下降する。
【0013】このとき操作レバー22をポジションbに
切り換え、作業機9が上記植付け姿勢Aとなるまで下降
すると、後述する感知リンク機構28を介して作業機9
の下降動作に伴って操作軸16aがX3からY1の範囲
に回動操作され、油圧シリンダ18から排出しようとす
る圧油と油圧シリンダ18に送ろうとする圧油が平衡状
態となり油圧シリンダ18が伸縮しないアンダラップ状
態(中立姿勢)に制御バルブ16が切り換えられ作業機
9が圃場面上に植付け姿勢Aで接地支持される。
【0014】そしてその後操作レバー22をポジション
dに切り換えることで制御バルブ16がアンダーラップ
状態のまま(作業機9が植付け姿勢Aのまま)前述のク
ラッチが入り作動され、前述のように作業機9(植付装
置14)が動作し、乗用田植機は植付け作業を行う。
【0015】一方図5〜図7に示されるように中間部分
が機体フレーム2側に回転自在に軸支された感知アーム
24の一端はロッド26を介して上記切換アーム23a
側に連結されており、また他端は感知ロッド27を介し
て複数のフロート13のうちの少なくとも1つのフロー
ト(本実施形態においては中央のフロート)である、フ
ロート13の接地圧感知による上下揺動を代表的に感知
する感知フロート13aの支持リンク12側に連結され
ている。このとき感知ロッド27は、感知フロート13
aのa方向への揺動によってβ方向に、b方向への揺動
によってα方向に移動する。
【0016】以上の構造により作業機9の植付け姿勢A
から作業機9(フロート13)が姿勢変化を起こすと、
後述するように感知フロート13aの接地圧感知による
接地状態(上下揺動動作)に対応して、制御バルブ16
と感知フロート13aとを連結している上記アーム2
4,23aやロッド26,27等によって構成された感
知リンク機構28が作動し、該感知リンク機構28に連
結された操作軸16aの感知リンク機構28の作動に対
応したY1からのY2又はX3の一部であるY3への回
動によって制御バルブ16が切り換えられ植付深さ、つ
まり植付け姿勢Aが一定となるように作業機9の昇降が
自動制御される。
【0017】このとき図3に示されるように制御バルブ
16は操作軸16aの回動範囲における上記X1,X
2,X3の一部の範囲が手動制御範囲X、Y1,Y2,
Y3が自動制御範囲Yとなっており、感知リンク機構2
8は操作レバー22がb又はポジションdに切り換えら
れていると、制御バルブ16が自動制御範囲Y内でのみ
回動を行い、手動制御範囲X内への回動は発生しない。
【0018】次に前述の調節バルブ17の構造について
説明する。調節バルブ17は図8(a),(b)に示さ
れるように図8における左右方向に形成された主経路3
1に回転自在に挿入されたロータリ弁軸32を備えたロ
ータリバルブであり、上記主経路31と連通する(空間
的に連結されている)入力路33と出力路34が形成さ
れているとともに、出力路34と主経路31とに連通
し、且つ互いにも連通しているチェック路36とバイパ
ス路37も形成されており、図5〜図9に示されるよう
に入力路33が上記制御バルブ16の出力に、出力路3
4が油圧シリンダ18にそれぞれ接続器38を介して接
続されている。
【0019】このときチェック路36における主経路3
1との連接部分にはスプリング39によって主経路31
側に付勢されたチェックボール41が設けられており、
出力路34側(油圧シリンダ18側)から流入する圧油
がチェック路36を通って主経路31に流入することを
規制するとともに、入力路33側から主経路31に流入
する圧油がスプリング39の付勢力に抗してチェックボ
ール41を押して上記連接部分を開きチェック路36を
通って出力路34に流入することができるチェックバル
ブを構成している。またバイパス路37は主経路31及
び出力路34側に対して細くなった連通路42を備えて
おり、バイパス路37を通る圧油は連通路42によって
絞られて出力路34又は入力路33に送られる。
【0020】一方ロータリ弁軸32は調節バルブ17か
ら突出する調節軸43に、主経路31に回転自在にリン
グ45によってシールドされながら嵌合する略円筒形状
の弁44が設けられた形状となっており、該弁44には
周面の一部に、端部に至る対向した平によって形成され
る凹状の流通路44aと流通路44bが対向して設けら
れ、図8(a)に示されるようにロータリ弁軸32(調
節軸43)を回動させ弁44の流通路44a又は流通路
44bが出力路34と相対して連通すると主経路31と
出力路34とが開き、流通路44a又は流通路44bと
主経路31を介して圧油が入力路33と出力路34との
間を直接流れることができるように構成されている。
【0021】そして流通路44a及び流通路44bは、
図8(b)及び図10(b)に示されるようにロータリ
弁軸32の回動により入力路33と出力路34(主経路
31)が弁44によって完全に閉じられた状態(調節バ
ルブ17の最大の絞り状態)で、出力路34と主経路3
1とを連通させない限界位置となるように弁44に形成
されており、ロータリ弁軸32(弁44)が入力路33
と出力路34とを完全に閉じた状態からロータリ弁軸3
2を左右いずれかに回転させることで直ちに流通路44
a又は流通路44bを介して主経路31と出力路34と
が開く(連通する)ように構成されている。
【0022】なお上記構造によって流通路44aと流通
路44bの両方によって入力路33と出力路34とが連
通することはない。そしてロータリ弁軸32の回動角度
によって流通路44a又は流通路44bと出力路34と
の相対する角度が変化し、流通路44a又は流通路44
bを通過できる圧油の流量が調節される。つまり調節バ
ルブ17はロータリ弁軸32の回動によって最大の絞り
状態から流通路44a又は流通路44bのいずれか一方
によって順次開状態に移行し、圧油の絞り調節を行うこ
とができるロータリ構造となっている。
【0023】一方図5〜図7に示されるように調節バル
ブ17におけるロータリ弁軸32には、側面視で略扇型
形状をなす調節アーム46がロータリ弁軸32と一体回
転するように取り付けられており、このとき調節アーム
46におけるロータリ弁軸32との取付部分は、調節ア
ーム46の弧と調節アーム46の半径より小さな半径と
で形成される扇型(つまり弧が共通であって調節アーム
46より中心角が大きく、調節アーム46の外形の半径
より小さな半径を有する扇型)の中心となっている。
【0024】また調節アーム46には弧に沿った長孔形
状のスライド部50が設けられているとともに、該スラ
イド部50には一端がロッド26に連結されている連結
杆47の他端部がスライド端47aとしてスライド自在
に連結されており、上記構造により調節バルブ17と感
知リンク機構28とがスライド端47aがスライド部5
0に対してスライド自在である連結杆47を介して連結
されている。
【0025】このときスライド部50は連結杆47のス
ライド端47aが円滑且つ必要以上のがたなくスライド
するように形成されており、一端がロータリ弁軸32の
後方下方に、他端がロータリ弁軸32の上方に位置する
ように設けられている。また調節アーム46と調節バル
ブ17側との間にはスプリング51が介設されており、
調節アーム46はα方向に付勢されている。
【0026】一方前述の連結リンク機構23は、操作レ
バー22の基端部側に取り付けられ操作レバー22と一
体的に、操作レバー22の上方への揺動で下方に、下方
への揺動で上方に揺動するアーム52がロッド53等を
介して切換アーム23aと連結された構造となってお
り、上記アーム52には長孔形状をなすガイド部52a
が両端が上下に位置するように設けられている。
【0027】そして上記ガイド部52aには前述の調節
アーム46における扇型の中心部分に一端が連結された
調節ロッド54の他端部がガイド端54aとしてスライ
ド自在に連結されており、上記構造により調節バルブ1
7と操作レバー22側とが、ガイド端54aがアーム5
2(ガイド部52a)に対してスライド自在である調節
ロッド54を介して連結されている。このときガイド部
52aは調節ロッド54のガイド端54aが円滑且つ必
要以上のがたなくスライドするように形成されている。
【0028】そして図5に示されるように操作レバー2
2がポジションaに位置して作業機9が上昇して感知フ
ロート13aを含むフロート13の前端部が重力によっ
て下がっている状態のときに、連結杆47のスライド端
47aがスライド部50の一端と、連結杆47のβ方向
への移動によって調節アーム46をβ方向に揺動せしめ
るように当接(本実施形態ではスライド端47aがスラ
イド部50の下端と当接)しており、このとき調節バル
ブ17のロータリ弁軸32が図10(a)に示されるよ
うにβ方向への回動により弁44によって直ちに前述の
絞り状態に入る流通路44aによる全開の状態(絞り待
機状態W)となっている。またこのとき調節ロッド54
のガイド端54aはガイド部52aの上方側の端部と当
接している。
【0029】一方前述のように操作レバー22をポジシ
ョンbに切り換え作業機9を下降させると、作業機9の
所定高さからフロート13の圃場への接地が開始され、
やがて作業機9は図6に示されるように前述の植付け姿
勢Aの状態となるが、図5に示されるようにフロート1
3(感知フロート13a)の接地による感知フロート1
3aのa方向への揺動によって感知ロッド27がβ方向
に移動し、連結杆47がβ方向に移動する。
【0030】そしてこのときスライド端47aがスライ
ド部50の一端(下端)に当接していることで調節アー
ム46がβ方向に揺動され、調節バルブ17は前述の絞
り待機状態Wから調節アーム46を介してロータリ弁軸
32がβ方向に回動され、調節バルブ17は作業機9の
植付け姿勢Aにおいては図10(b)に示されるように
主経路31と出力路34が完全に閉じられる最大の絞り
状態(全絞り状態S)となり、油圧シリンダ18からの
排油はバイパス路37のみを通って制御バルブ16側に
送られる。
【0031】このとき調節アーム46の揺動によって上
方(β方向)に移動する調節ロッド54のガイド端54
aは、操作レバー22の下方への揺動(ポジションaか
らポジションbへの切り換え)によって一体的にX方向
に揺動するアーム52に伴って移動するガイド部52a
の下方側の端部と当接する。
【0032】つまりフロート13の圃場への接地開始以
降、流通路44aにより全開であった主経路31と出力
路34を介して入力路33側に排出される油圧シリンダ
18からの排油(圧油)がロータリ弁34の回動によっ
て徐々に絞られ、該排油の時間当たりの排出量が減少
し、油圧シリンダ18の縮動作すなわち作業機9の下降
速度が徐々に遅くなり、作業機9はフロート13が圃場
表面を叩くこと及びフロート13の接地面15が泥押し
すること等なく安定して接地を完了して植付け姿勢Aと
なり、制御バルブ16はアンダーラップ状態となる。
【0033】そしてこのとき上記のように調節アーム4
6のβ方向への揺動によって調節ロッド54がβ方向に
移動するが、操作レバー22が下方に揺動されるためア
ーム52がX方向に揺動され、ガイド部52aは上端が
上方に移動するように位置が変更され、調節ロッド54
のガイド端54aはガイド部52aをスライド移動し、
調節アーム46の揺動を妨げることなく、操作レバー2
2がポジションbで作業機9が植付け姿勢Aとなると調
節ロッド54のガイド端54aがガイド部52aの下端
と当接する。
【0034】そして作業機9が植付け姿勢Aをとった後
に、図7に示されるように操作レバー22をポジション
dに揺動操作することで、前述の作業機9の駆動用のク
ラッチが入り操作され作業機9(植付装置14)が駆動
され植付け作業が開始されるが、操作レバー22のポジ
ションdへの揺動操作が操作レバー22のポジションb
からの下方への揺動であるため、アーム52が操作レバ
ー22と一体的にさらに上方(X方向)に揺動され、ガ
イド部52aは上端が上方に移動するように位置が変更
され、調節アーム46がガイド端54aがガイド部52
aの下端と当接している調節ロッド54を介してβ方向
に揺動され、調節バルブ17は流通路44bによって絞
り作動が解除される。
【0035】そして上記植付作業中は、図7に示される
ように感知フロート13aの前端側がa方向に揺動する
ように、作業機9が傾斜した場合は、感知ロッド27が
β方向に移動して感知アーム24がβ方向に回動し、こ
の感知アーム24の回動によってロッド26がβ方向に
引かれて切換アーム23aがβ方向に回動するため、操
作軸16aが図3のY1からY2に回動され制御バルブ
16が油圧シリンダ18に圧油を送るように切り換えら
れ油圧シリンダ18が伸び動作して作業機9が上昇す
る。
【0036】その後作業機9の上昇で作業機9が図7に
示されるように圃場に対して概ね平行な状態に変化する
に従い、感知フロート13aの前端側はb方向に揺動す
るため、この作業機9の上昇に伴って感知ロッド27が
α方向に移動して感知アーム24がα方向に回動するこ
とでロッド26がα方向に引かれて切換アーム23aが
α方向に回動し、作業機9が圃場に対して略平行となる
と操作軸16aが図3のY1の範囲に戻り、制御バルブ
16がアンダラップ状態となり作業機9の姿勢が保た
れ、植付深さが保たれる。
【0037】また感知フロート13aの前端側がb方向
に揺動するように、作業機9が傾斜した場合は、感知ロ
ッド27がα方向に移動して感知アーム24がα方向に
回動することで、ロッド26がα方向に引かれて切換ア
ーム23aがα方向に回動し、操作軸16aが図3のY
1からY3に回動され、制御バルブ16が油圧シリンダ
18内の圧油の排出が可能となる油圧シリンダ18の縮
動作側に切り換えられ作業機9が下降する。
【0038】そして作業機9の下降で作業機9が図7に
示されるように圃場に対して概ね平行な状態に変化する
に従い、感知フロート13aの前端側はa方向に揺動す
るため、この作業機9の下降に伴って感知ロッド27が
β方向に移動して感知アーム24がβ方向に回動するこ
とで、ロッド26がβ方向に引かれて切換アーム23a
がβ方向に回動し、作業機9が圃場に対して略平行とな
ると操作軸16aが図4のY1の範囲に戻り、制御バル
ブ16がアンダラップ状態に切り換えられ作業機9の姿
勢が保たれ、植付深さが保たれる。
【0039】このとき前述のように操作レバー22をポ
ジションdに切り換え調節アーム46をβ方向に揺動さ
せることによって、スライド部50もβ方向に揺動され
るので連結杆47のスライド端47aとスライド部50
における下端との当接も解除され、図7に示されるよう
にスライド端47aの両側方にはスライド部50によっ
て連結杆47(スライド端47a)のスライド代が形成
される。
【0040】このため上記のように感知フロート13a
が揺動して感知リンク機構28が作動し、連結杆47が
α又はβ方向に所定の範囲移動しても、スライド端47
aがスライド部50内を所定の範囲スライド移動するの
で連結杆47によって調節バルブ17が操作されること
がなく、上記植付作業時の作業機9の昇降は調節バルブ
17の絞り作動が解除された状態で行われ、作業機9は
圃場の凹凸等に追従したフロート13(感知フロート1
3a)の上下揺動による圃場面への追従昇降が従来の乗
用田植機と同様の追従性で行われ、調節バルブ17の動
作による追従遅れ等は発生しない。
【0041】つまり調節ロッド54,アーム52,調節
アーム46,ガイド部52a,スライド部50によっ
て、操作レバー22を操作して植付作業を開始すると調
節バルブ17の絞り作動を解除する絞り解除装置25が
形成されており、該絞り解除装置25が前述の作業機9
への駆動力を入切りするクラッチを操作する操作レバー
22と調節バルブ17とを連結して構成されている。
【0042】また図7の状態から操作レバー22をポジ
ションaに切り換えるべく、上方に揺動操作して作業機
9を上昇させる場合は、作業機9の上昇に伴ってフロー
ト13(感知フロート13a)がb方向に揺動するた
め、連結杆47がα方向に移動するが、操作レバー22
の揺動に伴ってアーム52がY方向に揺動され、調節ロ
ッド54のガイド端54aがガイド部52a内でフリー
の状態となるため、スプリング51の付勢力によって調
節アーム46が連結部46aが連結杆47のスライド端
47aの動きに追従してα方向に揺動し、作業機9が図
5に示される状態に上昇すると、調節バルブ17が図1
0(a)に示される制御待機状態Wに切り換えられる。
【0043】このとき調節ロッド54は調節アーム46
の上記α方向への揺動によってα方向に移動するが、操
作レバー22の上記上方への揺動に伴ってアーム52が
Y方向に揺動するため、ガイド部52aが移動し、調節
ロッド54の移動が妨げられず、調節アーム46及び調
節ロッド54が図5に示される状態に戻る。
【0044】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造に
よれば、移植作業の開始を操作するレバーを作業開始ポ
ジションに切り換える等によってクラッチを入り作動さ
せて移植作業を開始すると、これに伴って絞り解除装置
によって調節バルブの絞りが解除されるので、移植作業
時の圃場の凹凸等に追従したフロートの上下揺動による
作業機の圃場面への追従昇降が調節バルブの絞り作動の
影響を受けず、調節バルブの絞り作動に起因する不必要
な遅れが発生しない(作業機の圃場に対する追従性が向
上する)という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の左側面図である。
【図2】作業機の昇降用の油圧回路である。
【図3】制御バルブの動作を示す正面図である。
【図4】レバーガイドの平面図である
【図5】作業機上昇時の昇降リンク部分の右側面図であ
る。
【図6】感知フロートの植付け姿勢時の昇降リンク部分
の右側面図である。
【図7】植付け作業時の昇降リンク部分の右側面図であ
る。
【図8】(a)は調節バルブの正面断面図及び部分左側
面図及び部分底面図であり、(b)は調節バルブの正面
断面図である。
【図9】油圧リンク部分の部分平面図である。
【図10】(a),(b)は弁の状態を示す調節バルブ
の断面図である。
【符号の説明】
6 走行機体 9 作業機 13 フロート 16 制御バルブ 17 調節バルブ 18 油圧シリンダ 22 操作レバー(レバー) 25 絞り解除装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−43106(JP,A) 実開 昭64−55104(JP,U) 実開 昭57−187011(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 A01B 63/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下揺動可能なフロート(13)を下方
    に備えた移植用の作業機(9)を昇降自在に走行機体
    (6)に連結し、該作業機(9)と走行機体(6)との
    間に作業機(9)を昇降駆動する油圧シリンダ(18)
    を介設し、該油圧シリンダ(18)を制御して作業機
    (9)の昇降を制御する制御バルブ(16)を設け、該
    制御バルブ(16)と油圧シリンダ(18)との間の油
    圧回路に、前記フロート(13)の接地に際して絞り作
    動を開始して作業機(9)の下降速度を減少せしめる調
    節バルブ(17)を設けた移植機において、移植作業の
    開始操作に伴って、移植作業時におけるフロート(1
    3)の上下揺動による作業機(9)の圃場面への追従昇
    降時に上記調節バルブ(17)の絞り作動が行われない
    ように絞り解除装置(25)を設けた移植機の下降速度
    調節装置。
  2. 【請求項2】 絞り解除装置(25)を、移植作業の開
    始を入切りするクラッチの入り作動に伴って絞りが開放
    されるように、上記クラッチ又はクラッチを操作するレ
    バー(22)側と調節バルブ(17)とを連結して構成
    した請求項1の移植機の下降速度調節装置。
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