JP3356167B2 - 収納ボックス付スクータ型車両 - Google Patents

収納ボックス付スクータ型車両

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JP3356167B2 JP2001017624A JP2001017624A JP3356167B2 JP 3356167 B2 JP3356167 B2 JP 3356167B2 JP 2001017624 A JP2001017624 A JP 2001017624A JP 2001017624 A JP2001017624 A JP 2001017624A JP 3356167 B2 JP3356167 B2 JP 3356167B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート下に収納ボ
ックスが設置され、その下にユニットスイング型4サイ
クルエンジンが配置された収納ボックス付スクータ型車
両に関する。
【0002】
【従来の技術】スクータ型自動2輪車で代表されるスク
ータ型車両の基本的なレイアウトは、ハンドルで操舵さ
れる前輪とエンジンで駆動される後輪とで支持され、比
較的にボリュームのあるリアボディ上に載置されたシー
トの前方は低く湾入してステップボードが敷かれ、リア
ボディの下にユニットスイング型エンジンが配置され
る。シート下のリアボディには、そのシートを蓋代わり
にした収納ボックスが設置される。
【0003】ユニットスイング型エンジンは、ほぼ水平
に前傾するシリンダの後方にクランクケースが連なり、
そのクランクケースの一側から後方へスイングケースが
連設されて、その後部に、クランクケースの直ぐ後方に
位置する後輪が軸支されると共に、クランクケースの前
下部または前上部のピボットにより上下揺動自在にフレ
ームに軸支され、かつ後上部がリアクッションユニット
で支持されて、緩衝懸架される。
【0004】その緩衝ストロークは、ユニットスイング
型エンジンと収納ボックス底面との隙間関係により決定
される。同様に両者の位置関係によりシート高や収納ボ
ックス底面の形状が決められる。しかし、乗り心地を重
視してリアクッションユニットのストローク量を大きく
するとか、シート高を低くして足着き性をよくすると
か、収納ボックス底面の形状を改善してボックス容量の
増大を図るとかの要望があり、様々な制約を越えて個々
または全部の要求を満足させることが重要な問題となっ
ている。
【0005】ユニットスイング型エンジンは2サイクル
で構成されるものが一般的であるが、4サイクルによる
構成もある。いずれにしても、シリンダはほぼ水平に前
傾して低く構える形をとるが、4サイクルエンジンで
は、2サイクルエンジンに比べて燃料ガスの吸入経路が
根本的に異なり、キャブレタおよびエアクリーナケース
のエンジン吸気系がシリンダの前部のシリンダヘッドに
接続されるので、収納ボックスをシート下に設けること
が困難であり、そのエアクリーナケースの位置,形状が
レイアウト上の大きな問題となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたもので、ユニットスイング型エ
ンジンを環境に優しい4サイクルエンジンで構成しても
収納ボックスをシート下方に設置でき、エンジン吸気系
を有効に配置することでエンジン全体をコンパクト化
し、リアクッションユニットのストローク量,シート
高,収納ボックス容量の改善を図るようにした収納ボッ
クス付スクータ型車両を提供することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、ヘルメットを横置き
状態に収納させてシート高さを低くし、足着き性を改善
する一方、車両幅方向スペースを有効利用して収納ボッ
クスのボックス容量を充分に確保することができる収納
ボックス付スクータ型車両を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、エンジン吸気系部品
を効率よく配置し、ユニットスイング型4サイクルエン
ジンを採用してもリアボディをコンパクト化して足着き
性を改善した収納ボックス付スクータ型車両を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る収納ボック
ス付スクータ型車両は、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、前輪を操舵するハンド
ルとシートとの間が低く湾入される一方、ほぼ水平に前
傾するシリンダとこのシリンダ後方のクランクケースと
このクランクケースに連接され、後部に後輪を軸支した
スイングケースとキャブレタおよびエアクリーナケース
のエンジン吸気系とをユニット化したユニットスイング
型4サイクルエンジンを備え、この4サイクルエンジン
をリアボディの下部にてピボット廻りに上下揺動可能に
軸支し、リアクッションユニットにより緩衝懸架された
収納ボックス付スクータ型車両において、前記リアボデ
ィ上に設けられたシート下方に収納ボックスが設けら
れ、この収納ボックス下方に前記ピボットが配設される
一方、上記収納ボックスは車両前方側の深さが浅く車両
後方側が深くなるようにボックス底部に段差部が形成さ
れ、さらに、前記収納ボックスの最深部が前記キャブレ
タと後輪の間に設けられ、前記収納ボックスは、車両側
面視でヘルメットをその頂部を車両幅方向に向けて横置
き状態で収納可能な形状として収納されたヘルメットを
収納ボックス底部の段差部にて車両前後方向に位置決め
し、シートの外周プロフィールとヘルメットの外周プロ
フィールをオーバーラップさせ、車両平面視で前記マフ
ラまたは前記エアクリーナケースまたは前記後輪の少な
くともいずれか一つの外周プロフィールと前記横置き状
態で収納されたヘルメットの外周プロフィールとをオー
バーラップさせる一方、前記ユニットスイング型4サイ
クルエンジンの点火プラグを前記収納ボックスの下方で
この収納ボックスの段差部より車両前方側且つ前記リア
ボディ内に配設し、前記マフラを前記スイングケースと
反対側の前記後輪側方に配設し、上記スイングケースの
上方に前記エアクリーナケースを配設したものである。
【0010】また、上述した課題を解決するために、本
発明に係る収納ボックス付スクータ型車両は、請求項2
に記載したように、前記ユニットスイング型エンジンの
点火プラグを、前記エアクリーナケースの反対側に配設
したものである。
【0011】さらに、本発明に係る収納ボックス付スク
ータ型車両は、上述した課題を解決するために、請求項
3に記載したように、シート下方のリアボディ内に収納
ボックスが設置され、上記リアボディの下部にユニット
スイング型4サイクルエンジンがピボット廻りに上下揺
動可能にリアクッションユニットにより緩衝懸架され、
上記ユニットスイング型4サイクルエンジンはほぼ水平
に前傾するシリンダとこのシリンダ後方のクランクケー
スとこのクランクケースの一側から後方に延び、後部に
後輪を軸支したスイングケースとを備え、前記ユニット
スイング型4サイクルエンジンの排気通路に接続される
マフラを前記スイングケースと反対側の後輪側方に配置
した収納ボックス付スクータ型車両において、前記収納
ボックスは、ボックス底部形状が地上面にほぼ平行な形
状でかつキャブレタ上方の収納ボックス底部が浅底とな
る形状に構成する一方、前記ユニットスイング型4サイ
クルエンジンは、エアクリーナケースをスイングケース
上方にかつ後輪側方に車両前後方向に縦長に配置し、前
記キャブレタをシリンダヘッドの側方配置の点火プラグ
より高い位置でシリンダヘッドの上面に吸気通路を介し
て接続し、車両平面視で前記キャブレタのベンチュリが
前輪側に向けて直線的に延長させた後輪の車輪幅上に位
置せしめられたものである。
【0012】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、本発明に係る収納ボックス付スクータ型車両は、請
求項4に記載したように、前記キャブレタのベンチュリ
は、その軸心をエアクリーナケースの最大高さより低い
位置で地上面とほぼ平行に形成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る収納ボックス付スク
ータ型車両の実施の形態について添付図面を参照して説
明する。
【0014】図1ないし図3は本発明に係る収納ボック
ス付スクータ型車両の一実施形態を示すもので、図1は
スクータ型自動2輪車の右側面図、図2は平面図、図3
は左側面図である。
【0015】スクータ型車両は、ハンドル3で操舵され
る前輪1とエンジンで駆動される後輪2とにより支持さ
れ、ハンドル3とシート5の間は低く地上面側に湾入し
てステップボード6が敷かれ、シート5を載せるリアボ
ディ7が比較的大きいボリュームに設定され、その下に
後輪2と一体のユニットスイング型エンジン4が配置さ
れる。ユニットスイング型エンジン4には環境に優しい
4サイクルエンジンが用いられる。
【0016】上記リアボディ7内には、シート5の下方
前部に収納ボックス8が設置され、シート下方後部に燃
料タンク9などが配置される。収納ボックス8は、車両
側面視でフルフェースのヘルメット10をその頂部を車
両幅方向に向けて横倒しにして収納する形状,容積に設
定されている。シート5は収納ボックス8および燃料タ
ンク9を格納する蓋になっている。収納ボックス8はユ
ニットスイング型エンジン4の上方に位置される。
【0017】収納ボックス8は、図1および図3に示す
ように、ボックス深さが車両前方側が浅く、車両後方側
が深くなるように段差部がボックス底部の途中に形成さ
れる。収納ボックス8はボックス底部に形成される段差
部にて横置き状態に収納されるヘルメット10の車両前
後方向の位置決めが行なわれる。収納ボックス8の最深
部はキャブレタ26と後輪2との間に形成される。
【0018】収納ボックス8に収納されたヘルメット1
0の外周プロフィールとシート5の外周プロフィールと
は図1および図3に示す車両側面視においてオーバーラ
ップせしめられる一方、図2に示された車両平面視にお
いて、ヘルメット10の外周プロフィールはマフラ2
5、エアクリーナケース28,29および後輪2の少な
くとも1つの外周プロフィールとオーバーラップせしめ
られる。
【0019】前記ユニットスイング型エンジン4は、2
サイクルではなく4サイクルエンジンで構成され、シリ
ンダ11,シリンダヘッド12はほぼ水平に前傾し、シ
リンダ11の後方にクランクケース13が連なり、クラ
ンクケース13の一側から後方へスイングケース14が
連設されて、スイングケース14の後部の内側に後輪2
が軸支される。そして、ユニットスイング型エンジン4
の前下部に設けられた支持アーム15がピボット16に
よりフレーム17に上下揺動自在に軸支され、かつ後上
部がリアクッションユニット18で支持されて、緩衝懸
架される。
【0020】リアクッションユニット18は、図1およ
び図3に示すようにエアクリーナケース28の延長部2
9の後方に隣接して配置される一方、収納ボックス8よ
り車両後方側に配設される。
【0021】スイングケース14と反対側のクランクシ
ャフト端には、図示しない送風ファンが軸装され、この
送風ファンをファンケーシング19が覆っている。ファ
ンケーシング19はクランクケース13側面に組み付け
られている。ファンケーシング19のエア取り入れ口2
0から吸入された冷却風は、シリンダ11,シリンダヘ
ッド12周りを覆うカウリング21内に送られて、シリ
ンダ11およびシリンダヘッド12を冷却している。ユ
ニットスイング型4サイクルエンジン4は強制空冷式に
なっている。22は点火プラグ、23は始動用キックレ
バーである。
【0022】点火プラグ22は、図3に示すように、エ
アクリーナケース28の反対側でシリンダヘッド12に
配置される一方、点火プラグ22は収納ボックス8の下
方で、ボックス底部に形成される段差部より車両前方側
に位置される。
【0023】ユニットスイング型4サイクルエンジン4
の排気通路24はシリンダヘッド12の下面から導出さ
れ、4サイクルエンジン4の前部下方を車両幅方向に案
内されてスイングケース14の反対側に導かれて向きを
変え、その後ファンケーシング19の下を後方へ延び
て、後輪2の側方に配置されたマフラ25に接続され
る。
【0024】一方、エンジン吸気系は、ベンチュリ軸心
が図2に示すように車幅方向であって左右方向に向くキ
ャブレタ26をシート5の下方でシリンダヘッド12の
前方に配置し、図1および図3に示すようにシリンダヘ
ッド12の上面側で前方配置のキャブレタ26を中心に
レイアウトされる。キャブレタ26は点火プラグ22よ
り高い位置に設けられる。キャブレタ26下流側の吸気
通路27aは、スイングケース14の反対側の車幅方向
(左右方向)に延びてからUターンしてシリンダヘッド
12の上面に接続される。キャブレタ26は、上流側の
吸気通路27bを介してスイングケース14側に位置す
るエアクリーナケース28に接続される。
【0025】また、後輪2はスクータ型車両の車両幅方
向ほぼ中心線上に一般的に設けられる。図2に示すよう
に、車両平面視で、キャブレタ26のベンチュリが後輪
2の幅を前輪1側に向けて直線的に延長させた車輪幅W
上に位置せしめられる。キャブレタ26のベンチュリ軸
心はエアクリーナケース28およびその延長部29の最
大高さより低い位置で図1および図3に示すように地上
面とほぼ平行に配設されるとともに、車両側面視で収納
ボックス8の底部は段差部を有するものの全体的に地上
面とほぼ平行になるように形成される。
【0026】このエアクリーナケース28は、スイング
ケース14の前方で、シリンダヘッド12,シリンダ1
1の側方のスペースに設置される。また、クリーナ容量
が不足する場合は、エアクリーナケース28は後方へ延
びる延長部29を備え、スイングケース14の上面に沿
ってユニットスイング型エンジン4の前後方向に縦長に
連設される。エアクリーナケース28および延長部29
の上面28a,29aはキャブレタ26の上端部とほぼ
同じ高さの単純な面に形成されている。
【0027】一方、エアクリーナケース28はスイング
ケース14の前方,シリンダ11,シリンダヘッド12
の側方にあるデッドスペースを利用して配置されたの
で、大柄になりやすい4サイクルエンジンを組み込んだ
ユニットスイング型エンジン4全体をコンパクトにし、
特にエアクリーナケース28の高さを低く抑えることが
できる。
【0028】また、エアクリーナケース28の延長部2
9の上面29aは図1および図3に示すように後方に向
かって上り傾斜しており、エアクリーナケース28の延
長部29の後端部は収納ボックス8のボックス底部とほ
ぼ同じ高さに設定される。エアクリーナケース28は図
1および図3に示すように収納ボックス8の下方で、か
つ収納ボックス8と平面視で干渉しない図2に示す延長
部29の後部部分が後輪2の側方に位置して収納ボック
ス8の底部とほぼ同じ高さに形成されてボックス容量の
増大を図っている。エアクリーナケース28のケース容
量の増大により吸気騒音を軽減でき、エンジン出力の向
上を図ることができる。
【0029】このスクータ型車両は、収納ボックス8の
下方で、スイングケース14前方のシリンダ11および
シリンダヘッド12の側方に存在するデッドスペースに
エアクリーナケース28を設置することで、大柄になり
やすい例えば4サイクルエンジンを使用したユニットス
イング型エンジン4全体がコンパクトになり、収納ボッ
クス8の底面8aとの間に余裕ができて、リアクッショ
ンユニット18のストローク量を増大させることが容易
になり、乗り心地の改善に役立つ。
【0030】また、シート5の高さを低くして足着き性
をよくすることができ、さらにヘルメット10を収納す
るのに充分な容量の収納ボックス8を設置できる。
【0031】ユニットスイング型4サイクルエンジン4
は環境に優しい4サイクルエンジンを用いても全体がコ
ンパクトにまとまるので、車体への取付け,運搬が容易
で、作業性やサービス性が向上する。
【0032】なお、ユニットスイング型4サイクルエン
ジンの懸架方法は、図3に2点鎖線で示すように、クラ
ンクケース13の上面に指示アーム15aを突設し、こ
の支持アーム15aに形成したピボット16aによりフ
レームに軸支したものでもよい。この場合、ユニットス
イング型4サイクルエンジン4は、リアボディ7の下部
にてピボット16aにより上下揺動可能に軸支される。
ピボット16aは図3に示すように、収納ボックス8の
段差部付近の下方に配設される。
【0033】このスクータ型車両では、ユニットスイン
グ型エンジン4は4サイクルエンジンでシリンダヘッド
12の前上方にキャブレタ26を接続する一方、ユニッ
トスイング型エンジン4の前後方向であってスイングケ
ース14上方にエアクリーナケース28の延長部29を
縦長に配置したものである。エアクリーナケース28の
延長部29後端部は収納ボックス8の底部と最大高さを
ほぼ同じ高さとしてキャブレタ26に吸気通路27bを
介して接続される。また、シリンダヘッド12の下面か
ら導出された排気通路24を、スイングケース14と反
対側で後輪2の側方配置のマフラ25に接続したので、
エアクリーナケース28,29を収納ボックス8下方で
後輪2側方に存在するスペースに車両前後方向に縦長に
配置してエアクリーナケース28,29の高さを低く抑
えることができる。エアクリーナケース28,29の高
さを低く抑えても縦長構造のため収納ボックス8のボッ
クス容量を充分に確保して吸気騒音の軽減やエンジン出
力の向上を図ることができ、大柄になり易い4サイクル
エンジンのユニットスイング型エンジン4全体のコンパ
クト化が図れ、環境に優しい4サイクルエンジンを用い
てもシート5の下方に収納ボックス8を備え付けること
ができる。
【0034】また、大柄になり易い4サイクルのユニッ
トスイング型エンジン4をコンパクト化できるので、収
納ボックス8との間に余裕ができて、リアクッションユ
ニット18のストローク量を増大させることが容易にな
り、乗り心地の改善に役立つ一方、シート5の高さを低
くして足着き性をよくすることができ、ボックス容量を
拡大することができると共に、ユニットスイング型エン
ジン4の着脱作業性を向上させることができ、ユニット
スイング型エンジンの車体への取付け,運搬が容易で、
作業性やサービス性が向上する。
【0035】さらに、スクータ型車両は、ユニットスイ
ング型エンジン4は4サイクルエンジンでシリンダヘッ
ド12の上面にキャブレタ26を接続する一方、スイン
グケース14の上方であって後輪2の側方にエアクリー
ナケース28の延長部29が配置される。このエアクリ
ーナケース28,29はキャブレタ26の上端部とほぼ
同じ高さの上面を備えてキャブレタ26に吸気通路27
bを介して接続されたシリンダヘッド12の下面から導
出された排気通路24をスイングケース14と反対側の
後輪側方配置のマフラ25に接続したので、エアクリー
ナケース28,29はマフラ25からの排熱の影響を受
けることが少なく、その分、エアクリーナのクリーナ容
量を確保でき、吸気騒音の低減が図れる一方、充分な吸
気量を確保してエンジン出力の向上が図れる。
【0036】一方、スクータ型車両においては、ユニッ
トスイング型エンジン4は4サイクルエンジンでシリン
ダヘッド12の上面にキャブレタ26を接続する一方、
スイングケース14の前方であってシリンダ11および
シリンダヘッド12の側方にエアクリーナケース28を
配置したものである。このエアクリーナケース28はキ
ャブレタ26の上端部とほぼ同じ高さの上面を備えてキ
ャブレタ26に吸気通路27bを介して接続される。一
方、シリンダヘッド12の下面から導出された排気通路
24をスイングケース14と反対側の、後輪2の側方配
置のマフラ25に接続したので、エアクリーナケース2
8をスイングケース14前方でシリンダ11およびシリ
ンダヘッド12の側方のデッドスペースに設置でき、大
柄になり易い4サイクルエンジンを用いたユニットスイ
ング型エンジン4全体のコンパクト化が図れ、環境に優
しい4サイクルエンジンを用いてもシート5の下方に収
納ボックス8を配置することができる。
【0037】他方、スクータ型車両は、キャブレタ26
のベンチュリ軸心を車幅方向(左右方向)に向く配置と
することでスイングケース14前方であってシリンダ1
1およびシリンダヘッド12の側方に配置されたエアク
リーナケース28のケース容量を大きく確保でき、車幅
方向に生じ易いデッドスペース内にキャブレタ26をそ
のベンチュリ軸心が車幅方向に向けて配置でき、キャブ
レタ26の配置やエアクリーナケース28との接続が容
易となる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る収納ボックス付スクータ型
車両は、収納ボックスにヘルメットを横置き状態で収納
させることにより、正立状態や倒立状態で収納させる場
合に較べ、車両の幅方向スペースを有効に活用してシー
トの高さを低くでき、大柄になり易いユニットスイング
型4サイクルエンジンを搭載してもシート下方に収納ボ
ックスを形成でき、収納ボックスを形成してもシート高
さを低くして乗り降り性や足着き性を改善でき、操縦安
定性を向上させることができる。
【0039】また、ヘルメットは収納ボックスに横置き
状態で収納されるので、出し入れが容易となり取り出し
易くなる一方、収納ボックスの段差部よりボックス深さ
が浅い車両前方側に点火プラグを設けることで、収納ボ
ックスのヘルメット収納スペースを確保しつつ、点火プ
ラグのメンテナンスが容易となる。
【0040】さらに、本発明に係る収納ボックス付スク
ータ型車両においては、限られたスペース内でのエンジ
ン吸気系部品を効率よく配置でき、ユニットスイング型
4サイクルエンジンを搭載しても、シート下方にヘルメ
ット収納スペースを確保した収納ボックスを形成するこ
とができ、エンジン吸気系の配管自由度を確保してリア
ボディの車両幅方向外側への張り出しを極力抑え、足着
き性を向上させて操縦安定性を向上させることができ
る。
【0041】またさらに、キャブレタのベンチュリ軸心
は、地上面とほぼ平行になるようにエアクリーナケース
の最大高さより低い位置に形成したので、リアクッショ
ンユニットのストローク量を大きくしたり、車両のバン
クによるキャブレタのフロート室内の液面変動を受けに
くく、ベンチュリにて霧化される燃料を安定的に供給で
きる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収納ボックス付スクータ型車両の
一実施形態を示す右側面図。
【図2】本発明に係る収納ボックス付スクータ型車両の
平面図。
【図3】本発明に係る収納ボックス付スクータ型車両の
左側面図。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 ハンドル 4 ユニットスイング型エンジン 5 シート 6 ステップボード 7 リアボディ 8 収納ボックス 10 ヘルメット 11 シリンダ 12 シリンダヘッド 13 クランクケース 14 スイングケース 16 ピボット 18 リアクッションユニット 19 ファンケーシング 21 カウリング 22 点火プラグ 24 排気通路 25 マフラ 26 キャブレタ 27a,27b 吸気通路 28 エアクリーナケース 29 延長部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪を操舵するハンドルとシートとの間
    が低く湾入される一方、ほぼ水平に前傾するシリンダと
    このシリンダ後方のクランクケースとこのクランクケー
    スに連接され、後部に後輪を軸支したスイングケースと
    キャブレタおよびエアクリーナケースのエンジン吸気系
    とをユニット化したユニットスイング型4サイクルエン
    ジンを備え、この4サイクルエンジンをリアボディの下
    部にてピボット廻りに上下揺動可能に軸支し、リアクッ
    ションユニットにより緩衝懸架された収納ボックス付ス
    クータ型車両において、 前記リアボディ上に設けられたシート下方に収納ボック
    スが設けられ、この収納ボックス下方に前記ピボットが
    配設される一方、上記収納ボックスは車両前方側の深さ
    が浅く車両後方側が深くなるようにボックス底部に段差
    部が形成され、さらに、前記収納ボックスの最深部が前
    記キャブレタと後輪の間に設けられ、前記収納ボックス
    は、車両側面視でヘルメットをその頂部を車両幅方向に
    向けて横置き状態で収納可能な形状として収納されたヘ
    ルメットを収納ボックス底部の段差部にて車両前後方向
    に位置決めし、シートの外周プロフィールとヘルメット
    の外周プロフィールをオーバーラップさせ、車両平面視
    で前記マフラまたは前記エアクリーナケースまたは前記
    後輪の少なくともいずれか一つの外周プロフィールと前
    記横置き状態で収納されたヘルメットの外周プロフィー
    ルとをオーバーラップさせる一方、前記ユニットスイン
    グ型4サイクルエンジンの点火プラグを前記収納ボック
    スの下方でこの収納ボックスの段差部より車両前方側且
    つ前記リアボディ内に配設し、前記マフラを前記スイン
    グケースと反対側の前記後輪側方に配設し、上記スイン
    グケースの上方に前記エアクリーナケースを配設したこ
    とを特徴とする収納ボックス付スクータ型車両。
  2. 【請求項2】 前記ユニットスイング型エンジンの点火
    プラグを、前記エアクリーナケースの反対側に配設した
    請求項1記載の収納ボックス付スクータ型車両。
  3. 【請求項3】 シート下方のリアボディ内に収納ボック
    スが設置され、上記リアボディの下部にユニットスイン
    グ型4サイクルエンジンがピボット廻りに上下揺動可能
    にリアクッションユニットにより緩衝懸架され、上記ユ
    ニットスイング型4サイクルエンジンはほぼ水平に前傾
    するシリンダとこのシリンダ後方のクランクケースとこ
    のクランクケースの一側から後方に延び、後部に後輪を
    軸支したスイングケースとを備え、前記ユニットスイン
    グ型4サイクルエンジンの排気通路に接続されるマフラ
    を前記スイングケースと反対側の後輪側方に配置した収
    納ボックス付スクータ型車両において、 前記収納ボックスは、ボックス底部形状が地上面にほぼ
    平行な形状でかつキャブレタ上方の収納ボックス底部が
    浅底となる形状に構成する一方、前記ユニットスイング
    型4サイクルエンジンは、エアクリーナケースをスイン
    グケース上方にかつ後輪側方に車両前後方向に縦長に配
    置し、前記キャブレタをシリンダヘッドの側方配置の点
    火プラグより高い位置でシリンダヘッドの上面に吸気通
    路を介して接続し、車両平面視で前記キャブレタのベン
    チュリが前輪側に向けて直線的に延長させた後輪の車輪
    幅上に位置せしめられたことを特徴とする収納ボックス
    付スクータ型車両。
  4. 【請求項4】 前記キャブレタのベンチュリは、その軸
    心をエアクリーナケースの最大高さより低い位置で地上
    面とほぼ平行に形成した請求項3記載の収納ボックス付
    スクータ型車両。
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