JP3351642B2 - 位相ジッタ抽出回路及び位相ジッタキャンセル回路 - Google Patents

位相ジッタ抽出回路及び位相ジッタキャンセル回路

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    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/3845Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier
    • H04L27/3854Demodulator circuits; Receiver circuits using non - coherent demodulation, i.e. not using a phase synchronous carrier using a non - coherent carrier, including systems with baseband correction for phase or frequency offset
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、電話又は専用回線を使
用してデータ伝送する際に用いられるモデム等の伝送装
置における受信部に用いられる、位相ジッタ抽出回路及
び位相ジッタキャンセル回路に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より、データを伝送する際に使用す
るモデム(変復調装置)として、各種の伝送速度に対応
したものが提供されている。一般的には、勧告V.29
で示される通信速度が9600bit/sec(9.6
kbps)に対応するモデムや、14.4kbpsの通
信速度のモデムが広く実用化されているが、近年の通信
速度の高速化という要求に応えるべく、28.8kbp
sという超高速モデムの開発,研究も活発に行なわれて
いる。
【0004】ところで、モデムから伝送信号を送信する
際においては、所要のアイパターン(位相平面上でのデ
ータ点配置パターン)を持つ信号点を発生させて、デー
タを変調して送信するとともに、受信信号を復調してデ
ータを再生することが行なわれる。また、上述したよう
な28.8kbpsの高速な通信速度を持つモデムで
は、通信速度が9.6kbps又は14.4kbpsの
一般的なモデムと比較すると、アイパターン上の信号点
数が非常に多くなるので、信号点の位相がふらつく位相
ジッタ等が、回線劣化や通信エラーを引き起こす大きな
要因となる。
【0005】従って、一般的なモデムにおいては、受信
部に、位相ジッタを抑圧する位相ジッタキャンセル回路
を設け、上述の回線劣化や通信エラーを引き起こすこと
を防止している。図12は一般的な位相ジッタキャンセ
ル回路を示すブロック図であり、この図12に示す位相
ジッタキャンセル回路91は、後述するように、モデム
等の伝送装置の受信部における、自動等化器(自動等化
部)と信号判定器(信号判定部)との間に介装されるキ
ャリア位相制御回路(キャリア位相補正部)を構成する
ものであり、正規化部92,非線形リミッタ部93,予
測フィルタ94,エラー正規化部95及び変換部96を
そなえている。
【0006】正規化部92は、例えば自動等化部からの
等化出力信号と信号判定部からのノーマライズ信号とを
入力し、等化残信号をイマジナル成分に出力するもので
あり、非線形リミッタ部93は、予め設定された所定の
スレッショルド値より大きなノイズをリミッタで抑圧し
出力するものであり、これら正規化部92と非線形リミ
ッタ部93とにより、位相ジッタを抽出する位相ジッタ
抽出部(位相ジッタ抽出回路)として機能するようにな
っている。
【0007】また、エラー正規化部95は、図示しない
信号判定部からの判定結果からエラー信号とノーマライ
ズ信号を入力し、エラー信号をイマジナル成分に出力す
るものである。さらに、予測フィルタ部94は非線形リ
ミッタ部93からの出力とエラー正規化部95からの出
力から位相ジッタ値を算出し、この位相ジッタ値に相当
する値を逆回転する位相ジッタ補正値θを出力するもの
である。
【0008】また、変換部96は、予測フィルタ94か
らの位相ジッタ補正値θを入力され、このθの値からs
inθ,cosθに変換するものであり、位相ジッタ補
正信号(位相ジッタをキャンセルするための信号)とし
て出力するものである。なお、乗算器97において、変
換部96からの位相ジッタ補正信号と、等化出力信号と
が乗算されることにより、位相ジッタがキャンセルされ
るようになっている。
【0009】このような構成により、図12に示す一般
的な位相ジッタキャンセル回路においては、正規化部
で等化出力信号とノーマライズ信号とが乗算される
が、この乗算結果が一点になるようにノーマライズ信号
が計算され、非線形リミッタ部93にて大きなノイズが
抑圧されることにより、位相ジッタが抽出されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな一般的な位相ジッタキャンセル回路では、正規化部
92において、乗算結果が一点になるようにノーマライ
ズ信号が計算されているため、例えば、等化出力信号が
原点に近い信号であった場合にはノーマライズ信号は大
きな信号が出力され、等化出力信号が原点から遠い信号
であった場合にはノーマライズ信号は小さな信号が出力
される。
【0011】即ち、等化出力信号が原点に近い信号であ
った場合、信号のノイズを大きくする方向に制御が働い
てしまうという課題がある。さらに、上述の非線形リミ
ッタ93においては、スレショールド値が固定であるた
め、例えばノイズを含む信号波が、図13における
(A)に示すような波形である場合は、スレショールド
値を超えているので、ノイズ成分を抑圧することができ
る反面、図14における(A′)に示すような、小さい
入力レベルの波形である場合は、ノイズ成分が大きいに
もかかわらず、スレショールド値に満たないのでノイズ
を抑圧することができない、という課題もある。
【0012】本発明はこのような課題に鑑み創案された
もので、信号のノイズが大きくなることを防止すること
により、精度高く位相ジッタを抑圧するとともに、リミ
ッタ部においてノイズを抑圧するためのスレショールド
値を、入力信号のパワーに応じて可変とすることによ
り、入力信号のパワーにかかわらず、大きいノイズ成分
を抑圧することができるようにした、位相ジッタ抽出回
路及び位相ジッタキャンセル回路を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図であり、この図1に示す位相ジッタ抽出回
、伝送装置の受信側に設けられ、自動等化器と信号判
器との間に介装されることにより、伝送路で生じた位
相ジッタを抽出するものであり、位相ジッタ検出部4−
1,位相ジッタ予測部4−2,セレクタ4−3及びセレ
クタ制御部4−4をそなえている。
【0014】ここで、位相ジッタ検出部4−1は、信号
判定器の入出力情報から位相ジッタを検出するものであ
り、位相ジッタ予測部4−2は、位相ジッタ検出部4−
1で検出された位相ジッタから以降に生じる位相ジッタ
を予測するものである。また、セレクタ4−3は、位相
ジッタ検出部4−1で検出された位相ジッタ又は位相ジ
ッタ予測部4−2で得られた予測位相ジッタをキャンセ
ルすべき上記の抽出位相ジッタとして選択的に出力する
ものであるが、このセレクタ4−3は、セレクタ制御部
4−4において、伝送路を通じて送られてきた信号点の
領域を判定して、判定結果に基づいて制御されるように
なっている。更に、セレクタ制御部4−4は、信号判定
器の出力を正規化した信号の基づき、伝送路を通じて送
られてきた信号点の領域を判定する領域判定部をそなえ
ている(請求項1)。
【0015】また、位相ジッタ検出部4−1を、信号判
器の入出力情報からベクトル平面上の所定位置に正規
化された位相ジッタを検出すべく構成することができる
(請求項2)。さらに、位相ジッタ予測部4−2を、位
相ジッタ検出部4−1で検出された位相ジッタについて
加算平均を施すことにより以降に生じる位相ジッタを予
測するように構成することができる(請求項3)。
【0016】
【0017】また、図2は第2の発明の原理ブロック図
であり、この図2に示す位相ジッタ抽出回路において
も、伝送装置の受信側に設けられ、自動等化器と信号判
器との間に介装されることにより、伝送路で生じた位
相ジッタを抽出するものであるが、位相ジッタ検出部4
−1,リミッタ部4−5,パワー検出部4−6及びスレ
ショールド値変更部4−7をそなえている。
【0018】ここで、位相ジッタ検出部4−1は、信号
判定器の入出力情報から位相ジッタを検出するものであ
り、リミッタ処理部4−5は、位相ジッタ検出部4−1
からの出力が所要のスレショールド値で規定される範囲
内となるようなリミッタ処理を施すものである。さら
に、パワー検出部4−6は、位相ジッタ検出部4−1で
検出された位相ジッタについてのパワーを検出するもの
であり、スレショールド値変更部4−7は、パワー検出
部4−6で検出された位相ジッタのパワーに基づいてリ
ミッタ部4−5のスレショールド値を変更するものであ
る(請求項)。
【0019】また、図3は第3の発明の原理ブロック図
であり、この図3において、1は位相ジッタキャンセル
回路であり、この位相ジッタキャンセル回路1は、伝送
装置の受信側に設けられ、自動等化器2と信号判定器3
との間に介装されることにより、伝送路で生じた位相ジ
ッタを抽出して、位相ジッタをキャンセルするための信
号を出力するものであり、位相ジッタ抽出部4,予測フ
ィルタ5及び変換部6をそなえている。
【0020】ここで、位相ジッタ抽出部4は、信号判定
器3の入出力情報から位相ジッタを抽出するものであ
り、予測フィルタ5は、位相ジッタ抽出部で抽出された
位相ジッタをキャンセルするための位相情報を演算する
ものであり、変換部6は、予測フィルタ5の出力をベク
トル化するものである。また、位相ジッタ抽出部4は、
位相ジッタ検出部4−1,位相ジッタ予測部4−2,セ
レクタ4−3,セレクタ制御部4−4,リミッタ部4−
5,パワー検出部4−6及びスレショールド値変更部4
−7をそなえている。
【0021】さらに、位相ジッタ検出部4−1は、信号
判定器3の入出力情報からベクトル平面上の所定位置に
正規化された位相ジッタを検出するものであり、位相ジ
ッタ予測部4−2は、位相ジッタ検出部4−1で検出さ
れた正規化位相ジッタから以降に生じる位相ジッタを予
測するものである。また、セレクタ4−3は、位相ジッ
タ検出部4−1で検出された位相ジッタ又は位相ジッタ
予測部4−2で得られた予測位相ジッタを選択的に出力
するものであるが、このセレクタ4−3は、セレクタ制
御部4−4において、伝送路を通じて送られてきた信号
点の領域を判定して、判定結果に基づいて制御されるよ
うになっている。
【0022】また、リミッタ部4−5は、セレクタ4−
3からの出力が所要のスレショールド値で規定される範
囲内となるようなリミッタ処理を施して、予測フィルタ
5へ出力するものである。さらに、パワー検出部4−6
は、位相ジッタ検出部4−1で検出された正規化位相ジ
ッタについてのパワーを検出するものであり、スレショ
ールド値変更部4−7は、パワー検出部4−6で検出さ
れた正規化位相ジッタのパワーに基づいてリミッタ部4
−5のスレショールド値を変更するものである(請求項
)。
【0023】なお、この図3において、乗算器7におい
ては、上述の変換部6にてベクトルに変換された、位相
ジッタをキャンセルするための位相情報と、自動等化器
2からの信号とが乗算されて、位相ジッタをキャンセル
できるようになっている。
【0024】
【作用】上述の第1の発明の位相ジッタ抽出回路では、
図1に示すように、位相ジッタ検出部4−1において、
信号判定器の入出力情報から位相ジッタを検出し、位相
ジッタ予測部4−2で、位相ジッタ検出部4−1で検出
された位相ジッタから以降に生じる位相ジッタを予測す
る。
【0025】また、セレクタ制御部4−4においては
領域判定部により、信号判定器の出力を正規化した信号
に基づいて伝送路を通じて送られてきた信号点の領域を
判定し、この判定結果に基づいてセレクタ4−3を制御
することにより、位相ジッタ検出部4−1で検出された
位相ジッタ又は位相ジッタ予測部4−2で得られた予測
位相ジッタを選択的に出力することにより、伝送路で生
じた位相ジッタを抽出している(請求項1)。
【0026】また、位相ジッタ検出部4−1では、信号
判定器の入出力情報からベクトル平面上の所定位置に正
規化された位相ジッタを検出することができる(請求項
2)。さらに、位相ジッタ予測部4−2では、位相ジッ
タ検出部4−1で検出された位相ジッタについて加算平
均を施すことにより以降に生じる位相ジッタを予測する
ことができる(請求項3)。
【0027】また、上述の第2の発明の位相ジッタ抽出
回路では、図2に示すように、位相ジッタ検出部4−1
において、信号判定器の入出力情報から位相ジッタを検
出し、パワー検出部4−6では、位相ジッタ検出部4−
1で検出された位相ジッタについてのパワーを検出す
る。
【0028】そして、リミッタ部4−5では、位相ジッ
タ検出部1からの出力が所要のスレショールド値で規定
される範囲内となるようなリミッタ処理を施すことによ
り、伝送路で生じた位相ジッタを抽出することができる
が、このスレショールド値は、スレショールド値変更部
4−7において、パワー検出部4−6で検出された位相
ジッタのパワーに基づいて変更される(請求項)。
【0029】また、上述の第3の発明の位相ジッタキャ
ンセル回路では、図3に示すように、位相ジッタ抽出部
4−1では、信号判定器3の入出力情報からベクトル平
面上の所定位置に正規化された位相ジッタを検出し、位
相ジッタ予測部4−2は、位相ジッタ検出部4−1で検
出された正規化位相ジッタから以降に生じる位相ジッタ
を予測する。
【0030】また、セレクタ制御部4−4においては、
伝送路を通じて送られてきた信号点の領域を判定し、こ
の判定結果に基づいてセレクタ4−3を制御することに
より、位相ジッタ検出部4−1で検出された位相ジッタ
又は位相ジッタ予測部4−2で得られた予測位相ジッタ
を選択的に出力する。さらに、リミッタ部4−5では、
セレクタ4−3からの出力が所要のスレショールド値で
規定される範囲内となるようなリミッタ処理を施して、
予測フィルタ5へ出力するが、上述のスレショールド値
は、スレショールド値変更部4−7により、パワー検出
部4−6において検出された、位相ジッタ検出部4−1
からの正規化位相ジッタについてのパワーに基づいて変
更される。
【0031】これにより、位相ジッタ抽出部4では、信
号判定器3の入出力情報から位相ジッタを抽出している
が、予測フィルタ5においては、位相ジッタ抽出部4で
抽出された位相ジッタをキャンセルするための位相情報
を演算し、変換部6では、予測フィルタ5の出力をベク
トル化することにより、位相ジッタをキャンセルするた
めの信号を出力している。
【0032】なお、この図3において、乗算器7では、
上述の変換部6にてベクトルに変換された、位相ジッタ
をキャンセルするための位相情報と、自動等化器2から
の信号とが乗算されて、位相ジッタをキャンセルしてい
る。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)本発明の一実施例の説明 さて、図4は本発明が適用されるオンラインシステムの
ブロック図であるが、この図4に示すオンラインシステ
ムでは、ホスト(コンピュータ)10に通信制御装置
(CCP)(図示せず)を介しモデム12が接続されて
おり、更にこのモデム12には、アナログ回線(専用回
線)14を介して他の場所に設置されたモデム12′が
接続されている。そして、モデム12′に、ワークステ
ーションとしての端末16A〜16Cが接続されてい
る。
【0034】ここで、モデム12,12′は、伝送速度
が例えば28.8kbpsという超高速モデムとして構
成され、例えば3つのメインデータのためのメインチャ
ネルと、ネットワーク監視用セカンダリデータのための
セカンダリチャネルとを時分割処理し更に変調処理を施
して、非ナイキスト伝送方式で送信するとともに、受信
信号を復調して各データ(メインデータ,セカンダリデ
ータ)を再生するものである。また、モデム12,1
2′は、データを送信する前に、所望のトレーニングパ
ターンを有するトレーニングデータを送信し、このトレ
ーニングデータを使用して、受信部の初期化処理を施す
ことができるようにもなっている。
【0035】そして、親局としてのモデム12は、上記
のような機能を発揮するために、図6に示すように、変
調機能付き送信部20及び復調機能付き受信部22をそ
なえ、送信部20の出力側に、図示しない送信用ローパ
スフィルタや送信増幅器が設けられるとともに、受信部
22の入力側に、図示しない受信増幅器や受信用ローパ
スフィルタが設けられている。
【0036】また、送信部20や受信部22は、図5に
示すように、マイクロプロセッサユニット(MPU)2
4やデジタルシグナルプロセッサ(DSP)26,D/
A変換器28,A/D変換器29をそなえて構成されて
いる。なお、送信部20や受信部22を構成するMPU
24やDSP26は、その容量や処理能力によって、適
宜複数個設けられる。
【0037】さらに、このモデム12の要部を詳細に説
明する。すなわち、図6に示すように、まず、このモデ
ム12の送信部20は、シリアル/パラレル変換器(S
/P変換器)30,スクランブラ(SCR)32A,3
2B,和分演算部34A,34B,トレリスコード変調
部(TCM)36,信号点発生部38A,38B,フレ
ーム回転部40,ロールオフフィルタ(ROF)42,
変調部44,固定等化部(EQL)46,アテネータ
(ATT)48,制御部としてのシーケンサ(SEQ)
50等をそなえている。
【0038】ここで、シリアル/パラレル変換器30は
メインチャネルデータSDmをシリアル/パラレル変換
するもので、スクランブラ32A,32Bは信号(メイ
ンチャネルデータSDmやセカンダリデータSDs,プ
リエンファシスデータ)をランダム化するものである。
また、和分演算部34Aはスクランブラ32Aの出力に
ついて和分演算を施すものであり、和分演算部34Bは
スクランブラ32Bの出力について和分演算を施すもの
であり、更にこの和分演算部34Bはトレーニング時に
使用するグレー/ナチュラル変換機能も有しているが、
このように和分演算部34A,34Bにおいて両データ
についてそれぞれ和分演算を施すのは送信データを前後
の相対差データとして送信するためである。また、トレ
リスコード変調部36は誤り訂正するための処理を施す
ものである。
【0039】信号点発生部38A,38Bは、メインデ
ータSDm及びセカンダリデータSDsについて所望の
信号点を発生させるもので、初期化時には、シーケンサ
50からの制御信号を受けて、トレーニングデータを生
成する。フレーム回転部40は同期外れの場合に引き込
み直すためにフレームを回転させるもので、ロールオフ
フィルタ42は、デジタル出力について所定周波数範囲
の信号だけを通過させるもので、ローパスフィルタの機
能を有する。
【0040】変調部44は、ロールオフフィルタ42の
出力について変調処理を施すもので、そのキャリア周波
数は例えば1850Hzに設定される。固定等化部46
は遅延や回線上の振幅成分等を等化するもので、アテネ
ータ48は固定等化部46の出力についてレベル調整を
行なうものである。また、制御部としてのシーケンサ5
0は、送信部20の各機能部30〜48の制御を行なう
ものであるが、初期化時には、信号点発生部38A,3
8Bに、所定のトレーニングデータを生成させるような
制御も行なう。
【0041】なお、送信部20におけるスクランブラ3
2A,32B,和分演算部34A,34B,トレリスコ
ード変調部36,信号点発生部38A,38B,フレー
ム回転部40,シーケンサ50は、MPU24がその機
能を有し、ロールオフフィルタ42,変調部44,固定
等化部46,アテネータ48は、DSP26がその機能
を有する。
【0042】また、このモデム12の受信部22は、固
定等化器52,復調部54,ロールオフフィルタ(帯域
分離フィルタ)56,自動利得制御部(AGC)58,
自動等化部(EQL)60,キャリア位相補正部(CA
PC)62,硬判定部64A,フレーム逆回転部66,
軟判定部64B,信号点判定部68A,68B,差分演
算部70A,70B,デスクランブラ72A,72Bを
そなえるとともに、キャリア検出部(CD)80,トレ
ーニングデータ検出部(TRG)82,インパルス再生
部84,インパルス検出部84A,タイミング抽出部8
6,タイミングロック部88及び制御部としてのシーケ
ンサ90等をそなえている。
【0043】ここで、固定等化器52は遅延や回線上の
振幅成分等を等化するもので、復調部54はA/D変換
器29でデジタル変換された受信信号に復調処理を施す
もので、ロールオフフィルタ56は、復調部54からの
デジタル出力について所定周波数範囲の信号だけを通過
させるもので、デシメーションフィルタが使用される。
【0044】自動利得制御部58は、ロールオフフィル
タ56によって帯域制限された復調信号のレベルが所定
の参照値となるようにループゲインを調整して後段の自
動等化部60へ入力する受信レベル自動調整手段を構成
するもので、後段の自動等化部60を正確に動作させる
ために必要なものである。自動等化部(自動等化器)6
0は、回線の伝送歪み等を補正するために等化処理を施
すものであり、キャリア位相制御回路としてのキャリア
位相補正部62は、後述するように、自動等化部60の
出力から周波数オフセットや位相ジッタあるいは位相切
片変動を予測しこれらを除去(あるいは抑制)してキャ
リア位相を補正するものである。
【0045】硬判定部64Aは入力信号に対応する疑似
参照信号を出力するもので、軟判定部64Bは硬判定部
64Aからの疑似参照信号を受けてビタビ復号等を施し
て誤り訂正を施すもので、これらの硬判定部64A,軟
判定部64Bは前置の信号判定部64として機能する。
フレーム逆回転部66は同期外れを保護するために設け
られるもので、信号点判定部68Aはメインデータにつ
いての信号点を判定するもので、信号点判定部68B
は、通常時にはセカンダリデータについての信号点を判
定する一方、トレーニング時にはフレーム逆回転部66
の出力(軟判定部64Bでの判定は行なっていないセカ
ンダリデータ)について4値を判定するものである。
【0046】差分演算部70Aは信号点判定部68Aか
らの出力について差分演算を施すものであり、差分演算
部70Bは信号点判定部68Bからの出力について差分
演算を施すものであり、更に加えて、この差分演算部7
0Bはトレーニング時に使用するナチュラル/グレー変
換機能も有しているが、これらの差分演算部70A,7
0Bは、送信相対差データを元に戻す機能を有する。
【0047】デスクランブラ72A,72Bはスクラン
ブラ32A,32Bでランダム処理された信号を元に戻
して、メインデータRDm,セカンダリデータRDsと
して出力するものである。キャリア検出部80は、キャ
リアを検出してデータが受信されたかどうかを検出する
もので、このキャリア検出部80の出力はシーケンサ9
0へ供給されるようになっている。
【0048】トレーニングデータ検出部82は、トレー
ニングデータを検出してトレーニングの始まりを検出す
るもので、やはりこのトレーニングデータ検出部82の
出力もシーケンサ90へ供給されるようになっている。
インパルス再生部84は、トレーニングデータからイン
パルスを再生するものであり、インパルス検出部84A
は、インパルス再生部84で再生されたインパルスを検
出するもので、このインパルス検出部84Aの出力もシ
ーケンサ90へ供給されるようになっている。
【0049】タイミング再生部86は、自動利得制御部
58の出力から信号タイミングを抽出して、信号タイミ
ングがどこにあるのかを判定するもので、タイミングロ
ック部88はタイミング再生部86からの出力をPLL
回路を用いてロックするものである。また、制御部とし
てのシーケンサ90は、受信部22の各機能部52〜8
8の制御を行なうものである。
【0050】なお、図4のセカンダリデータ送受信系に
おいて、鎖線で示すラインはトレーニング時のものを示
す。また、受信部22における固定等化器52,復調部
54,ロールオフフィルタ56,自動利得制御部58,
自動等化部60,キャリア位相補正部62,硬判定部6
4A,フレーム逆回転部66,軟判定部64B,キャリ
ア検出部80,トレーニングデータ検出部82,インパ
ルス再生部84,インパルス検出部84A,タイミング
抽出部86,タイミングロック部88は、DSP26が
その機能を有し、受信部22における信号点判定部68
A,68B,差分演算部70A,70B,デスクランブ
ラ72A,72Bは、MPU24がその機能を有する。
【0051】なお、子局としてのモデム12′の構成
も、親局としてのモデム12の構成と同じであるので、
その構成についての説明は省略する。次に、キャリア位
相補正部62を構成する位相ジッタキャンセル回路62
Aについて以下に詳述する。即ち、図7は位相ジッタキ
ャンセル回路を示す図であり、この位相ジッタキャンセ
ル回路62Aは、伝送路における位相ジッタを抽出し
て、この位相ジッタを抑圧するための信号を出力するも
のであるが、詳細には、例えば図8に示すような構成を
有している。
【0052】なお、この位相ジッタキャンセル回路の前
段においては、位相ジッタキャンセル回路62Aと同様
にキャリア位相補正部62を構成する周波数オフセット
回路が設けられている。ところで、この図7に示す位相
ジッタキャンセル回路62Aにおいて、4は位相ジッタ
抽出部であり、この位相ジッタ抽出部4は、信号判定
入出力情報から位相ジッタを抽出するものであり、位
相ジッタ検出部4−1,位相ジッタ予測部4−2,セレ
クタ4−3,セレクタ制御部4−4,リミッタ部4−
5,パワー計算部4−6及びスレショールド値変更部4
−7をそなえている。
【0053】また、5は位相ジッタ抽出部で抽出された
位相ジッタをキャンセルするための位相情報を演算する
予測フィルタであり、6は予測フィルタ5の出力をベク
トル化する変換部である。また、乗算部7では、変換部
6からの位相ジッタをキャンセルするための信号と周波
数オフセット回路からの信号とを乗算して出力し、加算
部8では、乗算部7の出力と信号判定部64からの出力
とを加算し、エラー正規化部9では、乗算部8からの出
力とノーマライズ信号とを入力され、エラー情報を正規
化する。
【0054】また、位相ジッタ抽出部4は、詳細には図
9,図10に示すような構成を有している。なお、図8
〜図10において、“+”の符号で示すものは加算部、
“×”の符号で示すものは乗算部、“T”の符号で示す
ものは遅延部、“+”と“RN”の符号で示すものは丸
め処理部、“||2 ”の符号で示すものは絶対値の2乗
演算部、“Σ”の符号で示すものは総和演算部、“L
M”の符号で示すものはリミッタである。
【0055】ここで、位相ジッタ抽出部4の位相ジッタ
検出部(正規化部)4−1は、信号判定器の入出力情報
からベクトル平面上の所定位置に正規化された位相ジッ
タを検出するものであり、詳細には、図9に示すよう
に、遅延部4−11,乗算部4−12,加算部4−1
3,丸め処理部4−14,及び浮動演算部4−15をそ
えている。
【0056】即ち、この図9に示す位相ジッタ抽出部4
においては、遅延部4−11では、周波数オフセット回
路からの信号を遅延し、乗算部4−12では、遅延され
た信号とノーマライズ信号とを乗算し、加算部4−13
では乗算された信号をX軸上(0.0625+j0)上に正規化
し、丸め処理部4−14では正規化された信号に丸め処
理を施し、浮動演算部4−15では丸め処理部4−14
からの正規化されたベクトル信号について、半径を1.
0とするために虚数成分のみに対して16倍演算を行な
い、これを位相ジッタ検出部4−1の出力として出力す
るようになっている。
【0057】また、位相ジッタ予測部4−2は、位相ジ
ッタ検出部4−1で検出された正規化位相ジッタから現
在生じる位相ジッタを予測するものである。換言すれ
ば、過去のリミッタ部4−5からの出力を格納してお
き、この過去のリミッタ部4−5からの出力の加算平均
をとることにより現在の正規化出力を予測するようにな
っている。
【0058】また、この位相ジッタ予測部4−2は、詳
細には、図10に示すように、遅延部4−21,4−2
2と加算部4−23〜4−25と乗算部4−26と加算
部4−27とをそなえている。即ち、この位相ジッタ予
測部4−2では、位相ジッタ検出部4−1からの正規化
位相ジッタとしての、過去のリミッタ部4−5からの出
力に基づいて、遅延部4−21及び加算部4−23によ
り、過去のリミッタ出力の位相変化を算出するととも
に、遅延部4−22及び加算部4−24により、遅延部
4−21と加算部4−23とで算出した過去のリミッタ
出力よりも古いリミッタ出力の位相変化を算出する。
【0059】そして、加算部4−25と乗算部4−26
とにより、上述の2種類の位相変化について平均をと
り、これを加算部4−27において最新のリミッタ出力
に加えることにより、現在の正規化部出力を予測した値
として出力するようになっている。また、セレクタ4−
3は、図10に示すように、セレクタ制御部4−4から
の制御信号に基づき、位相ジッタ検出部4−1からの位
相ジッタb又は位相ジッタ予測部4−2で得られた予測
位相ジッタcの何れか一方を選択的に出力するようにな
っており、これにより、位相ジッタ検出部4−1から
の、等化出力信号における周波数オフセットをキャンセ
ルした信号と、ノーマライズ信号との乗算によるノイズ
拡大を防ぐことができる。
【0060】セレクタ制御部4−4は、伝送路を通じて
送られてきた信号点の領域を判定して、判定結果に基づ
いてセレクタ4−3を制御するものであり、詳細には、
図10に示すように、絶対値の2乗演算部4−41,加
算部4−42及び判定部4−43をそなえている。即
ち、信号判定部64からのノーマライズ信号を入力さ
れ、絶対値の2乗演算部4−41においてノーマライズ
信号についての絶対値の2乗を計算することによりパワ
ーを計算し、加算部4−42において、この計算結果と
スレショールド値とを加える。
【0061】加算部4−42において加算された結果a
は判定部4−43に入力され、この計算結果aの値に基
づいて、ノーマライズ信号とスレショールド値との大小
関係を判定する。即ち、計算結果aの値が「0」以上で
ある場合、即ちノーマライズ信号のパワーがスレショー
ルド値よりも大きい場合は、セレクタ4−3にて、位相
ジッタ予測部4−2からの信号を選択して出力する一
方、計算結果aの値が「0」よりも小さい場合、即ちノ
ーマライズ信号のパワーがスレショールド値よりも小さ
い場合は、セレクタ4−3にて、位相ジッタ検出部4−
1からの信号を選択して出力するように制御する。
【0062】パワー計算部(パワー検出部)4−6は、
位相ジッタ検出部4−1で検出された正規化位相ジッタ
についてのパワーを検出(計算)するものであり、詳細
には、図10に示すように、絶対値の2乗演算部4−6
1,加算部4−62,絶対値の2乗演算部4−63,乗
算部4−64,タップ部4−65,絶対値演算部4−6
6,丸め処理部4−67,加算部4−68及び乗算部4
−69をそなえている。
【0063】具体的には、以下に示すような計算を行な
うことにより、位相ジッタ検出部4−1の出力(Asi
nθ)に含まれるノイズについて、後述するリミッタ部
4−5にてA,−Aでリミッタをかけることができるよ
うにAの値を求める。即ち、位相ジッタ検出部4−1か
らの信号(イマジナル成分)を入力され、絶対値の2乗
演算部4−61にて、式(1)に示すような絶対値の2
乗演算を行ない、タップ部4−65,絶対値演算部4−
66,丸め処理部4−67及び加算部4−68において
これを積分することにより、タップ部4−65にてAの
値が得られるようになっている。
【0064】 (Asinθ)2 =A2 sin2 θ ここで、sin2 θ=−(1/2)*(cos2θ−1)であるから、 A2 sin2 θ=−(A2 /2)*(cos2θ−1) =−A2 cos(2θ)/2+(A2 /2) ここで、cos2θは積分すると0であるから、 (Asinθ)2 =A2 /2となる。 ・・・(1) また、タップ部4−65に格納されているタップTAP は
乗算部4−64において(1/2)1/2 と乗算され、さ
らに絶対値の2乗演算部4−63における演算によりTA
P2/2となる。
【0065】そして、加算部4−62において、式
(2)に示すように、パワー計算部4−6の入力信号の
2乗としての絶対値の2乗演算部4−61の出力と、絶
対値の2乗演算部4−63から出力との差を求め、エラ
ー値が出力されるようになっている。 エラー=(A2 /2)−(TAP2/2) ・・・(2) また、加算部4−62からのエラー値がプラスとなる
(パワー計算部4−6の入力の2乗A2 /2がTAP2/2
よりも大きい)場合は、乗算部4−69においてエラー
値に制御力αが乗算され、タップ部4−65のタップTA
P に加算されるため、タップTAP の値は大きくなるよう
に制御される。
【0066】さらに、エラー値がマイナスとなる(A2
/2がTAP2/2よりも小さい)場合は、乗算部4−69
においてエラー値に制御力αが乗算され、タップ部4−
65のタップTAP に加算されるため、タップTAP の値は
小さくなるように制御される。これにより、乗算部4−
69においては、加算部4−62からのエラー値を0に
するように、即ち、タップ部4−65のタップTAP の値
がAに近づくように制御するようになっている。
【0067】また、リミッタ部4−5は、パワー計算部
4−6の出力に基づいてスレッショルド値(TAP )と
し、スレッショルド値より大きなノイズを抑圧するもの
である。換言すれば、セレクタ4−3からの出力が所要
のスレショールド値で規定される範囲内となるようなリ
ミッタ処理を施して、予測フィルタ5へ出力するもので
あり、詳細には、図10に示すように、加算部4−5
1,4−53,4−54,4−56とリミッタ(LM)
4−52,4−54とをそなえている。
【0068】即ち、リミッタ部4−5においては、パワ
ー計算部4−6のタップ部4−65からのリミッタ値TA
P の値に基づき、入力された信号にリミッタ処理が施さ
れて出力されることにより、例えば、図17における
(A′)に示すような、小さい入力レベルの波形であっ
て、ノイズ成分が大きいものにおいても、ノイズ成分を
効果的に抑圧することができるようになっている。
【0069】なお、本実施例にかかる位相ジッタキャン
セル回路を構成するDSPは、「±2.0」の値を持つ
ことができるが、演算直後は「±4.0」の値をもつこ
とができる。従って、リミッタ部4−5において、DS
Pの命令で例えばMOV D.Dという命令を実行する
ことにより「±2.0」以上の値を「±2.0」でリミ
ッタをかけるようになっているのである。
【0070】例えば、セレクタ4−3からの入力が
「1.8」であり、パワー計算部4−6のタップ部4−
65からのTAP の値が「1.2」である場合は、TAP は
リミッタ部4−5の加算部4−57に入力され、この加
算部4−57において式(3)に示すように「2.0」
とTAP との差を算出する。 2.0−1.2=0.8 ・・・(3) また、加算器4−51においては、式(4)に示すよう
に、セレクタ4−3からの入力と加算部4−57からの
演算結果との差を演算し、演算結果はリミッタ4−52
により「1.0」となる。
【0071】 1.8−0.8=1.0 ・・・(4) そして、加算部4−53において、式(5)に示すよう
に、リミッタ4−52からの出力と加算部4−57の出
力とが加算される一方、加算部4−54において、式
(6)に示すように、加算部4−53からの出力と加算
部4−57の出力とが加算される。
【0072】 1.0+0.8=1.8 ・・・(5) 1.8+0.8=2.6 ・・・(6) さらに、加算部4−54からの出力「2.6」は、リミ
ッタ4−55に入力されるが、スレショールド値「2.
0」でリミッタ処理が施されて「2.0」となる。
【0073】そして、リミッタ4−55からの出力
「2.0」は、加算部4−56に入力れ、式(7)に示
すように、加算部4−57の出力との差が算出される。 2.0−0.8=1.2 ・・・(7) これにより、セレクタ4−3からの入力(1.8)はパ
ワー計算部4−6からのTAP の値によりリミッタがかけ
られ、「1.2」として出力されるようになっている。
【0074】従って、上述の加算部4−57により、パ
ワー検出部4−6で検出された正規化位相ジッタのパワ
ーに基づいて、リミッタ部4−5のスレショールド値を
変更するスレショールド値変更部4−7として機能する
ようになっている。なお、リミッタ部4−5において
は、入力がマイナスであれば-TAPの値でリミッタがかか
るようになっている。即ち、セレクタ4−3からマイナ
スの値「−1.6」が入力された場合も、同様にして処
理を行なうとパワー計算部TAPの値1.2によりリミ
ッタがかけられ、「−1.2」を出力することができ
る。
【0075】従って、位相ジッタ抽出部4においては、
セレクタ制御部4−4による信号点の領域の判定結果に
基づき、セレクタ4−3により、位相ジッタ予測部4−
2からの予測位相ジッタ又は位相ジッタ検出部4−1か
らの位相ジッタの何れかを選択的に出力することができ
る。即ち、セレクタ4−3では、ノーマライズ信号の2
乗がスレッショルド値より小さい場合には位相ジッタ検
出部4−1からの出力を選択する一方、大きい場合には
位相ジッタ予測部4−2からの出力を選択する。
【0076】なお、位相ジッタ抽出部4からの出力は、
パワー計算部4−6において、位相ジッタ検出部4−1
で検出された位相ジッタのパワーを計算し、リミッタ部
4−5では、この位相ジッタのパワーに基づいて、位相
ジッタについてリミッタ処理を施して出力することがで
きる。ところで、本実施例にかかる位相ジッタキャンセ
ル回路62Aは、図8に示すように、位相ジッタ抽出部
4と予測フィルタ5との間に、雑音除去用LPF(Low
Pass Filter)100A及び予測用AGC100B(図7
では図示せず)を介装することができるとともに、変換
部6と乗算部7との間に、初期値振幅正規化部100C
を介装することもできる。
【0077】なお、この図8において、101,103
は丸め処理部,102は乗算部,104は乗算部,10
5は絶対値の2乗演算部,106は乗算部,107は丸
め処理部,108は遅延部,109は乗算部,110は
丸め処理部,111はエラー信号のビットを拡大させる
ためのビット拡大部,112は丸め処理部,113は遅
延部,114は不感帯制御部である。
【0078】また、上述のキャリア位相補正部62が適
用されたモデムでは、以下に示すようにデータの送受が
行なわれる。すなわち、送信部20では、シリアル/パ
ラレル変換器30にて、メインチャネルデータSDm
は、シリアル/パラレル変換され、更にスクランブラ3
2Aでスクランブル化処理を施されたのち、和分演算部
34Aにて、スクランブラ32Aの出力が和分演算を施
されて、相対差データとして生成され、トレリスコード
変調部36で誤り訂正するための処理を施され、信号点
発生部38Aで、所望の信号点を発生せしめられる。
【0079】一方、セカンダリデータSDsも、スクラ
ンブラ32bでスクランブル化処理を施されたのち、和
分演算部34Bで和分演算を施されて、相対差データと
して生成され、信号点発生部38Aで、所望の信号点を
発生せしめられる。その後、両信号は、フレーム回転部
40を経由し、ロールオフフィルタ42で、フィルタリ
ング処理を施され、変調部44で、変調処理を施され
る。さらに、変調信号は、固定等化部46で遅延や回線
上の振幅成分等を等化され、アテネータ48でレベル調
整を行なわれて、D/A変換器28でD/A変換されて
から、非ナイキスト伝送方式にて回線上に送信される。
【0080】受信部22では、A/D変換器29でA/
D変換されてから、固定等化器52で、遅延や回線上の
振幅成分等を等化されたのち、復調部54で、復調処理
を施され、ロールオフフィルタ56にてフィルタリング
処理を施されたのち、自動利得制御部58で、復調信号
のレベルが所定の参照値となるようにループゲインを調
整されて、後段の自動等化部60へ入力する受信レベル
が自動調整される。
【0081】さらに、自動等化部60では、回線の伝送
歪み等を補正するために等化処理が施され、更にキャリ
ア位相補正部62で、上述したように周波数オフセット
や位相切片変動を予測して除去することによりキャリア
位相が補正されて、硬判定部64Aや軟判定部64B
で、前置の信号判定が行なわれたのち、信号点判定部6
8Aで、メインデータについての信号点が判定されると
ともに、信号点判定部68Bにて、セカンダリデータに
ついての信号点が判定される。
【0082】その後は、メインデータ,セカンダリデー
タはそれぞれ別々に差分演算処理やデスクラランブル処
理を施される。これにより、データ圧縮機能を使用しな
いでも、安定した超高速データ伝送を実現することがで
き、高い信頼性のモデムを提供することができる。この
ように、本発明の一実施例にかかる位相ジッタキャンセ
ル回路によれば、位相ジッタ検出部4−1からの信号の
ノイズを抑圧することにより安定した位相ジッタキャン
セルが可能となり、通信装置の性能向上に寄与する利点
がある。
【0083】また、セレクタ制御部4−4において、セ
レクタ4−3を制御することにより、ノーマライズ信号
のパワーがスレッショルド値より小さい場合にはセレク
タ4−3により位相ジッタ検出部4−1の出力を選択す
る一方、大きい場合には位相ジッタ予測部4−2からの
出力を選択するので、位相ジッタ検出部4−1におけ
る、等化出力信号から周波数オフセットをキャンセルし
た信号と、ノーマライズ信号との乗算によるノイズ拡大
を防ぐことが可能となる利点がある。
【0084】さらに、パワー計算部4−6において、位
相ジッタ検出部4−1からの出力のパワーを計算し、こ
れをリミッタ部4−5のスレッショルド値とすることに
より、例えば、図17における(A′)に示すような、
小さい入力レベルの波形であって、ノイズ成分が大きい
ものにおいても、ノイズ成分を効果的に抑圧することが
できる利点がある。
【0085】
【0086】(b)その他 お、上述の図7,11,12,13において、パワー
検出部及びスレーショールド値変更部を省略することが
できるほか、追加してリミッタ部をも省略することがで
き、このようにすれば、少なくとも、等化出力信号から
周波数オフセットをキャンセルした信号と、ノーマライ
ズ信号との乗算によるノイズ拡大を防ぐことが可能にな
る利点がある。
【0087】また、図11に示すように、図7で示した
ものについて位相ジッタ予測部,セレクタ及びセレクタ
制御部を省略することもでき、このようにすれば、少な
くとも、小さい入力レベルの波形であって、ノイズ成分
の大きいものにおいても、ノイズ成分を効果的に抑圧す
ることができる利点がある。さらに、上述の実施例にお
いては、非ナイキスト伝送方式でデータを伝送する際の
モデムの受信部に適用しているが、本発明はこれに限定
されず、ナイキスト伝送方式でデータを伝送するものに
用いても上述の実施例と同様の利点が得られる。
【0088】
【発明の効果】このように、請求項1および5記載の本
発明によれば、セレクタ制御部により、信号判定器の出
力を正規化した信号に基づき、伝送路を通じて送られて
きた信号点の領域を判定して、判定結果に基づいてセレ
クタを制御するので、位相ジッタ検出部における、等化
出力信号から周波数オフセットをキャンセルした信号
と、ノーマライズ信号との乗算によるノイズ拡大を防ぐ
ことができ、安定した位相ジッタキャンセルが可能とな
り、通信装置の性能向上に寄与する利点がある。
【0089】また、請求項2記載の本発明によれば、位
相ジッタ検出部が、信号判定器の入出力情報からベクト
ル平面上の所定位置に正規化された位相ジッタを検出す
べく構成されているので、回路の後段においての計算処
理等が容易になる利点がある。さらに、請求項3記載の
本発明によれば、位相ジッタ予測部が、位相ジッタ検出
部で検出された位相ジッタについて加算平均を施すこと
により以降に生じる位相ジッタを予測するように構成さ
れているので、高精度な位相ジッタを予測することがで
きる利点がある。
【0090】また、請求項記載の本発明によれば、ス
レショールド値変更部により、パワー検出部で検出され
た位相ジッタのパワーに基づいて、リミッタ部のスレシ
ョールド値を変更することができるので、小さい入力レ
ベルの波形であって、ノイズ成分が大きいものにおいて
も、ノイズ成分を効果的に抑圧することができる利点が
ある。
【0091】さらに、請求項記載の本発明の位相ジッ
タキャンセル回路によれば、位相ジッタ検出部からの信
号のノイズを抑圧することにより安定した位相ジッタキ
ャンセルが可能となり、通信装置の性能向上に寄与する
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】第3の発明の原理ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例にかかるオンラインシステム
のブロック図である。
【図5】本発明の一実施例の要部を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の要部を詳細に示すブロック
図である。
【図7】本発明の一実施例にかかる位相ジッタキャンセ
ル回路を示す図である。
【図8】本発明の一実施例にかかる位相ジッタキャンセ
ル回路を詳細に示す図である。
【図9】本発明の一実施例にかかる位相ジッタ抽出部を
詳細に示す図である。
【図10】本発明の一実施例にかかる位相ジッタ抽出部
を詳細に示す図である。
【図11】本発明の一実施例の他の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図12】一般的な位相ジッタキャンセル回路を示す図
である。
【図13】ノイズを含む信号波を示す図である。
【図14】ノイズを含む信号波を示す図である。
【符号の説明】
1 位相ジッタキャンセル回路 2 自動等化器 3 信号判定器 4 位相ジッタ抽出回路(位相ジッタ抽出部) 4−1 位相ジッタ検出部 4−2 位相ジッタ予測部 4−21,4−22 遅延部 4−23〜4−25 加算部 4−26 乗算部 4−27 加算部 4−3 セレクタ 4−4 セレクタ制御部 4−41 絶対値の2乗演算部 4−42 加算部 4−43 判定部 4−5 リミッタ部 4−51 加算部 4−52,4−55 リミッタ 4−53,4−54 加算部 4−56 加算部 4−6 パワー計算部(パワー検出部) 4−61 絶対値の2乗演算部 4−62 加算部 4−63 絶対値の2乗演算部 4−64 乗算部 4−65 遅延部 4−66 絶対値演算部 4−67 丸め処理部 4−68 加算部 4−69 乗算部 4−7 スレショールド値変更部 5 予測フィルタ 6 変換部 7 乗算部 8 加算部 9 エラー正規化部 10 ホスト(コンピュータ) 12,12′ モデム 14 アナログ回線 16A〜16D 端末 20 変調機能付き送信部 22 復調機能付き受信部 24 マイクロプロセッサユニット(MPU) 26 デジタルシグナルプロセッサ(DSP) 28 D/A変換器 29 A/D変換器 30 シリアル/パラレル変換器 32A,32B スクランブラ 34A 和分演算部 34B 和分演算部 36 トレリスコード変調部 38A,38B 信号点発生部 40 フレーム回転部 42 ロールオフフィルタ 44 変調部 46 固定等化部 48 アテネータ 50 シーケンサ(制御手段) 52 固定等化器 54 復調部 56 ロールオフフィルタ 58 自動利得制御部(AGC) 60 自動等化部(EQL,自動等化器) 62 キャリア位相補正部(CAPC,キャリア位相制
御回路) 64 前置の信号判定部 64A 硬判定部 64B 軟判定部 66 フレーム逆回転部 68A,68B 信号点判定部 70A,70B 差分演算部 72A,72B デスクランブラ 80 キャリア検出部(CD) 82 トレーニングデータ検出部(TRG) 84 インパルス再生部 84A インパルス検出部 86 タイミング抽出部 88 タイミングロック部 90 シーケンサ 91 位相ジッタキャンセル回路 92 正規化部 93 非線形リミッタ部 94 予測フィルタ 95 エラー正規化部 96 変換部 97 乗算器 101,103 丸め処理部 102 乗算部 104 乗算部 105 絶対値の2乗演算部 106 乗算部 107 丸め処理部 108 遅延部 109 乗算部 110 丸め処理部 111 ビット拡大部 112 丸め処理部 113 遅延部 114 不感帯制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−93951(JP,A) 特開 昭62−48127(JP,A) 特開 平2−143643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送装置の受信側に設けられ、自動等化
    器と信号判定器との間に介装されることにより、伝送路
    で生じた位相ジッタを抽出して、該位相ジッタをキャン
    セルするための信号を出力する位相ジッタキャンセル回
    路に設けられる位相ジッタ抽出回路において、 該信号判定器の入出力情報から位相ジッタを検出する位
    相ジッタ検出部と、 該位相ジッタ検出部で検出された位相ジッタから以降に
    生じる位相ジッタを予測する位相ジッタ予測部と、 該位相ジッタ検出部で検出された位相ジッタ又は該位相
    ジッタ予測部で得られた予測位相ジッタをキャンセルす
    べき上記の抽出位相ジッタとして選択的に出力するセレ
    クタと 該伝送路を通じて送られてきた信号点の領域を判定し
    て、該判定結果に基づいて該セレクタを制御するセレク
    タ制御部とをそなえ、 該セレクタ制御部が、該信号判定器の出力を正規化した
    信号に基づき、該伝送路を通じて送られてきた信号点の
    領域を判定する領域判定部を有して 構成されたことを特
    徴とする、位相ジッタ抽出回路。
  2. 【請求項2】 該位相ジッタ検出部が、該信号判定器の
    入出力情報からベクトル平面上の所定位置に正規化され
    た位相ジッタを検出すべく構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の位相ジッタ抽出回路。
  3. 【請求項3】 該位相ジッタ予測部が、該位相ジッタ検
    出部で検出された位相ジッタについて加算平均を施すこ
    とにより以降に生じる位相ジッタを予測するように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の位相ジッタ
    抽出回路。
  4. 【請求項4】 伝送装置の受信側に設けられ、自動等化
    器と信号判定器との間に介装されることにより、伝送路
    で生じた位相ジッタを抽出する位相ジッタ抽出回路にお
    いて、 該信号判定器の入出力情報から位相ジッタを検出する位
    相ジッタ検出部と、 該位相ジッタ検出部からの出力が所要のスレショールド
    値で規定される範囲内となるようなリミッタ処理を施す
    リミッタ部と、該位相ジッタ検出部で検出された該位相
    ジッタについてのパワーを検出するパワー検出部と、該
    パワー検出部で検出された該位相ジッタのパワーに基づ
    いて該リミッタ部の該スレショールド値を変更するスレ
    ショールド値変更部とが設けられたことを特徴とする、
    位相ジッタ抽出回路。
  5. 【請求項5】 伝送装置の受信側に設けられ、自動等化
    器と信号判定器との間に介装されることにより、伝送路
    で生じた位相ジッタを抽出して、該位相ジッタをキャン
    セルするための信号を出力する位相ジッタキャンセル回
    路において、 該信号判定器の入出力情報から位相ジッタを抽出する位
    相ジッタ抽出部と、 該位相ジッタ抽出部で抽出された該位相ジッタをキャン
    セルするための位相情報を演算する予測フィルタと、 該予測フィルタの出力をベクトル化する変換部とが設け
    られて、 該位相ジッタ抽出部が、 該信号判定器の入出力情報からベクトル平面上の所定位
    置に正規化された位相ジッタを検出する位相ジッタ検出
    部と、 該位相ジッタ検出部で検出された正規化位相ジッタから
    以降に生じる位相ジッタを予測する位相ジッタ予測部
    と、 該位相ジッタ検出部で検出された位相ジッタ又は該位相
    ジッタ予測部で得られた予測位相ジッタを選択的に出力
    するセレクタと、 該伝送路を通じて送られてきた信号点の領域を判定し
    て、該判定結果に基づいて該セレクタを制御するセレク
    タ制御部と、 該セレクタからの出力が所要のスレショールド値で規定
    される範囲内となるようなリミッタ処理を施して、該予
    測フィルタへ出力するリミッタ部と、 該位相ジッタ検出部で検出された該正規化位相ジッタに
    ついてのパワーを検出するパワー検出部と、 該パワー検出部で検出された該正規化位相ジッタのパワ
    ーに基づいて該リミッタ部の該スレショールド値を変更
    するスレショールド値変更部とをそなえて構成されたこ
    とを特徴とする、位相ジッタキャンセル回路。
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