JP3351570B2 - 電子楽器のパラメータ設定装置 - Google Patents

電子楽器のパラメータ設定装置

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JP3351570B2
JP3351570B2 JP06399393A JP6399393A JP3351570B2 JP 3351570 B2 JP3351570 B2 JP 3351570B2 JP 06399393 A JP06399393 A JP 06399393A JP 6399393 A JP6399393 A JP 6399393A JP 3351570 B2 JP3351570 B2 JP 3351570B2
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真介 江崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器のパラメータ
を設定する電子楽器のパラメータ設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器には、所望の楽音を発生するた
めに、種々のパラメータ、例えば楽音制御パラメータ、
音色番号パラメータ、ペダル機能割当パラメータ等を設
定するように構成されたものがある。楽音制御パラメー
タとは、電子楽器が演奏される際に放音される楽音の1
つずつに音高、音色(フィルタのカットオフ周波数
等)、及び音量などを設定するためのものであり、音色
番号パラメータとは、電子楽器から放音されるアコース
ティックな楽器の音色、例えばピアノの音色が電子楽器
から放音されるように音色を設定するためのパラメータ
である。またペダル機能割当パラメータとは、演奏され
る曲の音量、ベンド・アップ、ベンド・ダウン、モジュ
レーション(ビブラート)、もしくはフィルタのカット
オフ周波数など種々の機能の内の1つをペダルに割り当
てるためのものである。これらのパラメータの値は、演
奏される曲、この曲の属するジャンル、及び演奏者の好
みなどに応じて所定範囲内のパラメータの値のいずれか
にそれぞれ設定される。設定されるパラメータの値の範
囲は、各パラメータによりそれぞれ異なる場合が一般的
である。例えば楽音制御パラメータは、音高、音色、及
び音量などを設定するためのものであり、これらの組み
合わせにより1つずつの楽音が得られるものであるため
パラメータの値の設定範囲が広く、この設定範囲は例え
ば0〜127であり、音色番号パラメータは、放音され
る楽器の音色を設定するパラメータであるため、そのパ
ラメータの値の設定範囲は、楽器の数に対応し、例えば
1〜18である。ペダル機能割当パラメータの値の設定
範囲は、上記したようなペダルに割り当てられる機能の
数であるため、例えば1〜5である。パラメータの値を
変更する場合、複数のパラメータに共通のパラメータ値
変更用の操作子および該操作子でいずれのパラメータの
値を変更するかを選択するための操作子が備えられてい
る場合は、先ず値を変更しようとするパラメータを選択
し、そのパラメータの値をパラメータ値変更用の操作子
を操作することにより選択されたパラメータの値が変更
される。もしくは複数のパラメータにそれぞれ対応した
複数のパラメータ値変更用の操作子が備えられている場
合は、複数の操作子のうち操作された操作子に対応する
パラメータの値が変更される。このようなパラメータの
値の変更の場合には通常、その操作子を短時間だけ操作
するとパラメータの値が1だけ増減し、その操作子を操
作し続けると所定時間毎にパラメータの値が順次1ずつ
増減するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】操作子を押し続けると
所定時間毎にパラメータの値が順次変更されるが、その
際の変更速度は従来はパラメータの種類によらず一定で
あり、このため、複数のパラメータの値が設定される際
に不都合を生じていた。例えば楽音制御パラメータは、
その値が0〜127という範囲にわたって変更され、こ
の範囲にわたってその値を変更するのに適した変更速度
に調整すると、ペダル機能割当パラメータの値は1〜5
という狭い範囲のため、この変更速度が速すぎることが
あり、一方その変更速度をペダル機能割当パラメータの
値の変更に適した速度に設定すると、楽音制御パラメー
タの値の変更の際に変更速度が遅すぎて操作者にじれっ
たさを感じさせることになる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、操作性を向上
させた電子楽器のパラメータ設定装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の電子楽器のパラメータ設定装置は、変
更対象のパラメータを選択するための第1の操作子と、
選択されたパラメータの値を増減するための第2の操作
子と、この第2の操作子が操作された場合に選択された
パラメータに応じた時間間隔でこのパラメータの値を単
位量ずつ増減する増減手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0006】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の電子楽器のパラメータ設定装置は、複数のパラメ
ータに対応してそれぞれ設けられた複数の操作子と、こ
れら複数の操作子のうちのいずれかが操作された場合に
操作された操作子に対応するパラメータに応じた時間間
隔でこのパラメータの値を単位量ずつ増減する増減手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の第1の電子楽器のパラメータ設定装置
は、第2の操作子が操作された場合に、第1の操作子の
操作によって選択されているパラメータに応じた時間間
隔でそのパラメータの値を単位量ずつ増減する増減手段
を備えたものであるため、選択されたパラメータの値の
設定範囲に応じて、その値の増減に要する時間間隔を適
切に定め、これにより操作性が向上し各種パラメータの
値の設定を短時間で行うことができる。
【0008】また、本発明の第2の電子楽器のパラメー
タ設定装置は、各パラメータに対応する複数の操作子の
うちのある操作子が操作された場合に、その操作された
操作子に対応するパラメータに応じた時間間隔でそのパ
ラメータの値を増減するものであるため、上記第1のパ
ラメータ設定装置の場合と同様に、操作された操作子に
対応するパラメータの値の設定範囲に応じて、その値の
増減に要する時間間隔を適切に定め、これにより操作性
が向上し各種パラメータの値の設定を短時間で行うこと
ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明に係る一実施例の電子楽器のパラメータ設
定装置を備えた電子楽器の外観模式図である。この電子
楽器1には、演奏情報を入力するための鍵盤8と、変更
されるパラメータを選択するためのパラメータ選択スイ
ッチ2と、選択されたパラメータの値を増加させるため
のアップスイッチ4aおよび減少させるためのダウンス
イッチ4bと、選択されたパラメータ及びそのパラメー
タの値を表示する表示装置3と、楽音を放音するスピー
カ7が備えられている。
【0010】図2は、図1に示す電子楽器の内部構成を
示すブロック図である。この電子楽器1には、鍵盤8
と、この電子楽器1の全体の動作を制御するCPU9a
等が備えられた制御部9と、図1に示す表示装置3など
が設けられたパネル10と、電子楽器1の本体の裏面に
設けられたジャック11を介して接続されたペダル12
と、このペダル12や鍵盤8などの操作などに基づいて
楽音信号を生成する楽音生成回路13と、この楽音信号
をアンプ(図示せず)を介して楽音として放音するスピ
ーカ7とが備えられてる。
【0011】また制御部9には、上記CPU9aの他に
後述するルーチン等が記憶されたROM9bと、CPU
9aの処理実行時のワーキングエリアとして使用される
RAM9cと、後述する割り込みルーチンなどを起動す
るためのタイマ9dとが備えられている。尚、RAM9
cの記憶内容は、電子楽器1の電源投入時にクリアされ
る。
【0012】さらにパネル10には、表示装置3の他に
図1に示すパラメータ選択スイッチ2、アップスイッチ
4a、及びダウンスイッチ4b等の操作子が備えられて
いる。図3は、パラメータを選択するためのルーチンの
フローチャートである。このルーチンは、図1に示すパ
ラメータ選択スイッチ2が操作されることにより起動さ
れ、このルーチンが実行された後は再びメインルーチン
(図示せず)に戻る。この実施例では、前述した楽音制
御パラメータ、音色番号パラメータ、ペダル機能割当パ
ラメータが操作により変更される。
【0013】パラメータ選択スイッチ2が操作されると
図3に示すルーチンが実行され、ステップS101にお
いて、図1に示すパラメータ選択スイッチ2が操作され
たことにより楽音制御パラメータ、音色番号パラメー
タ、もしくはペダル機能割当パラメータのうちどのパラ
メータが選択されたかが認識される。選択されたパラメ
ータが楽音制御パラメータであるとステップS102に
進み、選択されたパラメータが音色番号パラメータであ
るとステップS103に進み、選択されたパラメータが
ペダル機能割当パラメータであるとステップS104に
進む。
【0014】ステップS102〜S104いずれに進ん
だ場合も、選択されたパラメータの値の設定範囲に応じ
た第1の値が第1パラメータ値変化周期INTVAL1
に格納され、かつ選択されたパラメータの値の設定範囲
に応じた第2の値が第2パラメータ値変化周期INTV
AL2に格納される。例えば、ステップS102に進ん
だ場合は、1200がINTVAL1に格納され、20
0がINTVAL2に格納される。選択されたパラメー
タの値は、アップスイッチ4aもしくはダウンスイッチ
4b(図1参照)が操作された瞬間に先ず変更されるが
(ステップS203参照)、INTVAL1に格納され
た第1の値は、その変更の次にそのパラメータの値が再
度変更されるまでの時間に関係し、INTVAL2に格
納された第2の値は、選択されたパラメータの値が、I
NTVAL1に対応する時間が経過した後に順次変更さ
れる各時間間隔に関係する。
【0015】ステップS102、S103、もしくはS
104が終了するとステップS105に進み、ステップ
S101において選択されたパラメータの名称と、この
選択されたパラメータの現在の値が表示装置3(図1参
照)に表示される。図4は、選択されたパラメータの値
を変更するための、10ms毎のタイマー割り込みによ
り起動されるルーチンのフローチャートである。
【0016】ステップS201において、アップスイッ
チ4aもしくはダウンスイッチ4b(図1参照)が、こ
のルーチンが今回起動されるまでの間に新たに操作され
たか否かが判断される。アップスイッチ4aもしくはダ
ウンスイッチ4bが、新たに操作されていればステップ
S202に進み、一方、操作されておらず、もしくは操
作され続けていればステップS210に進む。尚、楽音
制御パラメータの値の設定範囲は0〜127であり、音
色番号パラメータの値の設定範囲は1〜18である。ペ
ダル機能割当パラメータの値の設定範囲は、後述するよ
うに、ステレオプラグ(図示せず)がジャック11(図
2参照)に挿入された場合と、モノラルプラグ(図示せ
ず)がジャック11に挿入された場合とで異なり、ステ
レオプラグがジャック11に挿入された場合は、ペダル
機能割当パラメータの値の設定範囲は1〜5である。以
下、特に断らない限りステレオプラグがジャック11に
挿入されたものとして説明する。
【0017】ステップS202では、新たに操作された
スイッチがいずれであるか、即ちアップスイッチ4aで
あるかダウンスイッチ4bであるかがRAM9c(図2
参照)に記憶される。ステップS203において、図3
に示すルーチンで表示装置3(図1参照)に表示された
パラメータ値が、新たに操作されたスイッチに応じて1
だけ増減されて表示される。次にステップS204にお
いて、図3に示すルーチンで格納されたINTVAL1
の値がCOUNTに格納される。例えば、図3に示すル
ーチンで楽音制御パラメータが選択されステップS10
2が実行されていると1200がCOUNTに格納され
る。このCOUNTに格納された値は、表示されたパラ
メータの値が、操作されたスイッチに応じて1だけ増減
させる所定時間に関係する。ステップS204の後にメ
インルーチンに戻る。
【0018】一方、ステップS210に進むと、このス
テップでCOUNTの値が0であるか否かが判断され
る。このステップS210はCOUNT=0の場合、即
ち電子楽器1に電源が投入された後一度もアップスイッ
チ4aもしくはダウンスイッチ4bが操作されていない
ためステップS204が一度も実行されていない場合、
もしくは後述するように、このフローが実行される10
ms毎にステップS211でCOUNTの値が10ずつ
減算されている途中のCOUNT=0となる前にそれま
で操作されていたアップスイッチ4aもしくはダウンス
イッチ4bから手を離し、その後の減算の結果COUN
T=0となってステップS213でオンではないとして
このフローを抜けた場合に、その後このフローが起動さ
れてもステップS210でCOUNT=0の場合に何も
せずにこのフローを抜けるためのものである。要するに
ステップS210は、アップスイッチ4a、ダウンスイ
ッチ4bの操作が止められた場合にこのフローを抜ける
ためのものである。の操作が止められた場合に何もせず
にこのフローを抜けるためのものである。
【0019】ステップS211においては、上記したよ
うにCOUNTの値が10だけ減少される。図4に示す
ルーチンは10ms毎に起動されるため、新たにスイッ
チが操作されてから10ms経過したことがCOUNT
の値に反映される。ステップS212では、COUNT
の値が0であるか否かが判断される。COUNTの値が
0であるとステップS213に進み、COUNTの値が
0でないとこのルーチンを抜ける。その後10ms毎に
図4に示すルーチンが起動され、ステップS201→S
210〜S212が、このステップS212においてC
OUNTの値が0であると判断されるまでの(ステップ
S204でCOUNTの値に1200が格納されている
と1.2s)間繰り返し実行される。この実行の間表示
されているパラメータの値はステップ203で表示され
たままである。
【0020】ステップ213において、アップスイッチ
4aもしくはダウンスイッチ4bが、ステップS201
で新たに操作されてからまだ操作され続けているか否か
が判断される。アップスイッチ4aもしくはダウンスイ
ッチ4bが操作され続けていなければそのまま終了し、
表示されるパラメータの値はステップ203で表示され
たままである。一方、アップスイッチ4aもしくはダウ
ンスイッチ4bが操作されされ続けていればステップS
214に進む。このステップS214では、パラメータ
の値が、ステップS202で記憶されたスイッチに応じ
て1だけ増加もしくは減少されてその増減されたパラメ
ータの値が表示装置3に表示される。
【0021】次にステップS215において、図3に示
すルーチンで設定されたINTVAL2の値がCOUN
Tに格納される。例えば、図3に示すルーチンで楽音制
御パラメータが選択されステップS102が実行されて
いるとすると200がCOUNTに格納される。その後
も10ms毎に図4に示すルーチンが起動され続け、C
OUNT=0となると、再びステップS214におい
て、表示されるパラメータの値が増減される。この増減
に要する時間間隔は、200がCOUNTに格納されて
いるとすると、このルーチンが10ms毎に起動される
ものであるため0.2sである。このように、楽音制御
パラメータが選択されていると、アップスイッチ4aも
しくはダウンスイッチ4bが新たに操作された瞬間にこ
のパラメータの値が先ず一回増減されその後このパラメ
ータの値が再度増減されるまでの時間は1.2sである
のに対し、その次以降このパラメータの値が順次増減さ
れる時間間隔は0.2sである。同様に、図3に示すル
ーチンで音色番号パラメータが選択されステップS10
3が実行されていると、アップスイッチ4aもしくはダ
ウンスイッチ4bを操作した瞬間にパラメータの値が先
ず一回増減され、その後そのパラメータの値が2回目に
増減されるまでの時間は1.8sであり、さらにその次
以降このパラメータの値が順次増減される時間間隔は
0.5sである。また、ペダル機能割当パラメータが選
択されステップS104が実行されていると、このパラ
メータ値の最初の増減から2回目の増減までの時間は
2.0sであり、その次以降このパラメータの値が順次
増減される時間間隔は0.7sである。
【0022】このように、楽音制御パラメータは、その
値が0〜127という他のパラメータより広い範囲にわ
たって変更されるため、アップスイッチ4aもしくはダ
ウンスイッチ4bが新たに操作された瞬間に先ず一回そ
の値が増減された後その値が2回目に増減されるまでの
時間は1.2sであって他のパラメータより短く、かつ
その次以降その値の増減の時間間隔も他のパラメータよ
り0.2sと短い。またペダル機能割当パラメータは、
その値が1〜5という他のパラメータより狭い範囲内で
変更されるため、操作の瞬間に先ず一回増減された後2
回目の増減までの時間が他のパラメータより2.0sと
長く、かつその次以降その値の増減の時間間隔も他のパ
ラメータより0.7sと長い。さらに音色番号パラメー
タは、その値が1〜18という他のパラメータの中間の
範囲内で変更されるため、操作された瞬間に先ず一回増
減された後2回目の増減までの時間が他のパラメータの
中間である1.8sであり、かつその次以降その値の増
減の時間間隔も他のパラメータの中間の0.5sであ
る。
【0023】ここに、本実施例では、楽音制御パラメー
タ、音色番号パラメータ、及びペダル機能割当パラメー
タの中からパラメータの値を変更しようとするパラメー
タを選択するパラメータ選択スイッチ2と、選択された
パラメータの値を増減するためのアップスイッチ4a及
びダウンスイッチ4bを備え、これらのスイッチが操作
されて選択されたパラメータの値が増減される構成を示
したが、本発明は、複数のパラメータにそれぞれ対応し
た複数の操作子を備え、操作された操作子に対応したパ
ラメータの値が増減される構成としてもよい。
【0024】以下、図1に示す電子楽器にジャックを介
して接続されるペダルついて説明する。図1に示す電子
楽器1には、スイッチタイプのペダル12もしくはボリ
ウムタイプのペダル12がジャック11(図1参照)を
介して接続される。このスイッチタイプのペダル12に
は、その先端が2分割されているモノラルプラグが使用
され、ボリウムタイプのペダル12には、その先端が3
分割されたステレオプラグが使用されている。このステ
レオプラグが使用されているペダル12がジャック11
を介して電子楽器1に接続されている場合のみペダル機
能割当パラメータに、演奏される曲の音量、ベンド・ア
ップ、ベンド・ダウン、モジュレーション、もしくはフ
ィルタのカットオフ周波数の5つの内の1つの機能をペ
ダル12に割り当てることができる。また、モノラルプ
ラグが使用されたペダル12がジャック11を介して電
子楽器1に接続されている場合、ペダル機能割当パラメ
ータにはホールドペダル機能が固定的に割り当てられ
る。モノラルもしくはステレオいずれのプラグが使用さ
れたペダル12がジャック11に接続されているかは電
子楽器1のCPU9a(図2参照)により自動的に判別
される。
【0025】図5は、モノラルもしくはステレオいずれ
のプラグが使用されたペダルが電子楽器に接続されてい
るかを自動的に判断するための電気回路図である。図5
における右側のAN2,AN3,及びAN4はCPU9
a(図2参照)でその電圧がモニタされる端子である。
このCPU9aは、これら端子AN2〜AN4の電圧を
モニタすることにより、図5における左側のジャック1
1に、なにも挿入されていないか、モノラルプラグが挿
入されているか、もしくはステレオプラグが挿入されて
いるかを判断することができる。
【0026】図6(a)は、ジャックに挿入されるステ
レオプラグを有するペダルの回路図、図6(b)は、ジ
ャックに挿入されるモノラルプラグを有するペダルの回
路図である。ステレオプラグ15は、図6(a)に示す
ように後端部15aと、中間部15bと、先端部15c
とに3分割されている。このステレオプラグ15が図5
のジャック11に挿入されると、その先端部15cはジ
ャック11の端子2の接片と接触してこの接片を図5に
おける上方に押し上げ、また中間部15bは端子3の接
片と接触してこの接片を図5における下方に押し下げ、
さらに後端部15aは端子1と接触する。
【0027】ペダル12(図1参照)が踏まれると、こ
の踏み加減により可変抵抗20の抵抗値が変化する。ま
たモノラルプラグ16は、図6(b)に示すように後端
部16aと、先端部16bとに2分割されている。この
モノラルプラグ16が図5のジャック11に挿入される
と、その先端部16bは、ジャック11の端子2の接片
に接触し、この端子2の接片を図5における上方に押し
上げ、また後端部16aは、端子1および端子3の接片
に接触し、端子3の接片を図5における下方に押し下げ
る。
【0028】図6(b)に示すスイッチ21は、ペダル
12が踏まれていない状態ではモノラルプラグ16の先
端部16bと後端部16aとの間をショートさせてお
り、ペダル12が踏まれるとモノラルプラグ16の先端
部16bと後端部16aが解放される。表1は、図5に
示すジャックに、プラグが未挿入の場合、モノラルプラ
グが挿入されている場合、及びステレオプラグが挿入さ
れている場合でのAN2〜AN4の電圧を示す表であ
る。
【0029】
【表1】
【0030】図5に示す端子AN2の電圧は、プラグが
ジャック11に未挿入では低(L)となり、モノラルプ
ラグ16がジャック11に挿入されると、ペダル12が
踏まれるか否かに応じてスイッチ21のオン/オフ信号
が出力され、またステレオプラグ15がジャック11に
挿入されると、ペダル12の踏み加減により可変抵抗2
1の抵抗が変化してその電圧が変化する(Vol)。こ
のように端子AN2の電圧は、モノラルプラグ16の場
合にはペダル12が踏まれているか否かを表し、ステレ
オプラグ15の場合にはペダル12の踏み具合を表すた
め、CPU9a(図2参照)は、端子AN2の電圧をモ
ニタすることにより、ペダル12の状態を検知すること
ができる。
【0031】また図5に示す端子AN3の電圧は、プラ
グがジャック11に未挿入ではHとなる。また、モノラ
ルプラグ16がジャック11に挿入されると端子AN3
の電圧がLとなるが、一方、ステレオプラグ15がジャ
ック11に挿入されると端子AN3の電圧がHとなる。
このため、CPU9aは、この端子AN3の電圧のH/
Lにより、モノラルプラグ16/ステレオプラグ15い
ずれがジャック11に接続されているかが判断できる。
【0032】さらに図5に示す端子AN4の電圧は、モ
ノラルプラグ16もしくはステレオプラグ15いずれが
ジャック11に挿入されてもLとなる。一方、プラグが
ジャック11に未挿入の状態では、端子AN4の電圧が
Hとなる。したがって、CPU9aは、端子AN4の電
圧H/Lにより、プラグがジャック11に挿入されてい
るか否かが判断できる。
【0033】このように、ジャック11は、その数が1
個であっても、図5に示すような電気回路を電子楽器1
に備えると、モノラルプラグ16が挿入されたかステレ
オプラグ15が挿入されたかが自動的に判断され、従来
のようにモノラル用/ステレオ用の2つのジャックを備
える必要がない。ここに、図5に示すトランジスタQ
9,Q10は、ステレオプラグをジャック11に挿入し
た場合に端子AN3の電圧を確実にHレベルに保持する
ためのものである。トランジスタQ9,Q10がない場
合に端子AN3には、抵抗R7とペダル抵抗のため分圧
された電圧が表れる。したがって、端子AN2に表れる
電圧が充分なHレベルの電圧とはならず、フルスケール
の電圧を取り出すことができない。これを解消するた
め、ペダルを接続した場合にAN3の電圧がすくなくと
もトランジスタQ9をオンさせるのに充分な電圧でさえ
あれば、これにともないトランジスタQ10もオンとな
る。これにより端子AN3には、トランジスタQ10を
介して電源電圧VDDが供給されるため、端子AN3の
電圧は電源電圧VDDとなる。このため、端子AN2か
らもフルスケールの電圧を取り出すことができる。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の電
子楽器のパラメータ設定装置は、選択されたパラメータ
の値の設定範囲に応じてこの値の増減に要する時間間隔
が適切に定められたものであるため、操作性が向上す
る。また、本発明の第2の電子楽器のパラメータ設定装
置は、操作された操作子に対応するパラメータの値の設
定範囲に応じてこの値の増減に要する時間間隔が適切に
定められたものであるため、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の電子楽器のパラメータ
設定装置を備えた電子楽器の模式図である。
【図2】図1に示す電子楽器の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】パラメータを選択するためのルーチンのフロー
チャートである。
【図4】選択されたパラメータの値を変更するためのル
ーチンのフローチャートである。
【図5】いずれのプラグが使用されたペダルが電子楽器
に接続されているかを自動的に判断するための電気回路
図である。
【図6】ジャックに挿入されるステレオプラグを有する
ペダルの回路図(a)、ジャックに挿入されるモノラル
プラグを有するペダルの回路図(b)である。
【符号の説明】
1 電子楽器 2 パラメータ選択スイッチ 3 表示装置 4a アップスイッチ 4b ダウンスイッチ 9 制御部 10 パネル INTVAL1 第1パラメータ値変化周期 INTVAL2 第2パラメータ値変化周期
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−159184(JP,A) 特開 平1−321490(JP,A) 特開 平6−230876(JP,A) 特開 平3−266893(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/18 G10H 1/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変更対象のパラメータを選択するための
    第1の操作子と、 選択されたパラメータの値を増減するための第2の操作
    子と、 前記第2の操作子が操作された場合に選択されたパラメ
    ータに応じた時間間隔で該パラメータの値を単位量ずつ
    増減する増減手段とを備えたことを特徴とする電子楽器
    のパラメータ設定装置。
  2. 【請求項2】 複数のパラメータに対応してそれぞれ設
    けられた複数の操作子と、 前記複数の操作子のうちのいずれかが操作された場合に
    操作された操作子に対応するパラメータに応じた時間間
    隔で該パラメータの値を単位量ずつ増減する増減手段と
    を備えたことを特徴とする電子楽器のパラメータ設定装
    置。
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