JPH07210161A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH07210161A
JPH07210161A JP6018788A JP1878894A JPH07210161A JP H07210161 A JPH07210161 A JP H07210161A JP 6018788 A JP6018788 A JP 6018788A JP 1878894 A JP1878894 A JP 1878894A JP H07210161 A JPH07210161 A JP H07210161A
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JP
Japan
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wheel
processing
range
command
operated
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JP6018788A
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English (en)
Inventor
Ikuo Kobayashi
郁夫 小林
Ichiro Matsuda
一郎 松田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば、オールサウンドオフやリ
セットオールコントローラのような出力頻度は少ないが
確実に入力したい特定処理のためのコマンドが、操作子
の操作によって確実に入力可能な電子楽器を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 本発明は、操作子の操作された位置を検出す
る検出手段と、検出された操作子の操作履歴を記憶する
ホイール情報記憶手段と、ホイール情報記憶手段の記憶
する情報が、前記操作子が第1の範囲に操作されたの
ち、引き続いて第2の範囲に操作されたことが確認され
ると特定処理のコマンドの入力を可能とするホイール制
御手段と、前記ホイール制御手段の制御により特定処理
のコマンドを入力する入力手段とを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばオールサウンド
オフやリセットオールコントローラのような使用頻度は
少ないが確実に出力したいコマンドを、操作子の操作に
よって高い信頼性で入力可能とした電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器には操作子を操作して、該操作
子の操作位置によって音程や音量等の変更を指示するも
のが多く普及している。このような操作子の一つとして
例えばホイールがある(図10参照)。
【0003】このホイールは、例えば鍵盤を押下した状
態で該ホイールが操作されると該操作に応じて音程や音
色、音量等が連続的に変化する。従って、従来の操作子
による制御は音程や音色、音量等を演奏の間連続的に変
化させるものには適している。
【0004】しかしながら、発音中の音を全て消すオー
ルサウンドオフやコントロール関係の値を強制的にリセ
ットするリセットオールコントローラのようなコマンド
は、1回出力するだけで連続的に出力されることはない
が(このような処理を以下特定処理という)、演奏に大
きな影響を与えるため確実に出力させることが求められ
ている。
【0005】しかしながら、これら特定処理のためのコ
マンドを従来の1段階の操作により指定する方法で入力
するように構成すると、操作ミスによって特定処理のコ
マンドが出力されやすく演奏に重大な影響を与える恐れ
がある。
【0006】このため、従来の電子楽器ではオールサウ
ンドオフやリセットオールコントローラのような特定処
理のためのスイッチは別個に独立して設けるか、あるい
は、これらのコマンドのスイッチは設けない等の処置が
行われていた。
【0007】したがって、操作子の操作によって連続し
た出力を要しない特定処理のためのコマンドの入力が確
実に実施できる電子楽器が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みなされたもので、その目的は、操作子の操作によ
ってオールサウンドオフやリセットオールコントローラ
のような出力頻度は少ないが確実に入力したい特定処理
のためのコマンドが確実に入力可能な電子楽器を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。
【0010】第1の発明は、操作子6の操作された位置
を検出する検出手段5と、前記検出手段5により検出さ
れた操作子6の操作履歴を記憶するホイール情報記憶手
段14と、前記ホイール情報記憶手段14の記憶する情
報が、前記操作子6が第1の範囲に操作されたのち、引
き続いて第2の範囲に操作されたことが確認されると特
定処理のコマンドの入力を可能とするホイール制御手段
13と、前記ホイール制御手段13の制御により特定処
理のコマンドを入力する入力手段7とを有して構成され
る。
【0011】第2の発明は、前記第1の発明において前
記第1の範囲は一定値であり、操作子6が一定値に操作
されたことが検出手段5によって検出されると、通常の
音色や音量等の変更ではなく特定処理のためのコマンド
入力の準備であることが確認されるように構成される。
【0012】第3の発明は、前記第1乃至第2の発明に
おいて、前記第2の範囲は一定値であり、操作子6が一
定値に操作されたことが検出手段5によって検出される
と、特定処理のためのコマンドを入力手段7から入力可
能にするように構成される。
【0013】
【作用】本発明は、従来の操作子6が操作されると音程
や音色、音量等を連続的に変化させる機能を有する電子
楽器において、前記操作子6が第1の範囲に操作された
後、引き続き第2の範囲に操作されることによりオール
サウンドオフやリセットコントローラ等の使用頻度は少
ないが確実に1回送出したい特定処理のコマンドの入力
を可能にするものである。
【0014】これにより、特定処理のためのコマンドが
確実に入力されるとともに、前記操作子6の操作によっ
て入力可能なコマンドの範囲は著しく拡大し、操作パネ
ル上のスイッチ類の簡略化が可能になり、複雑多機能化
する操作パネル上の各種スイッチの削減が可能となる。
【0015】このため、本発明の電子楽器は検出手段5
として可変抵抗器を備え、操作子6の操作位置を可変抵
抗器22で検出し、該検出結果を電圧で読取り、これを
A/D変換器5でデジタル信号に変換してCPU1に送
出する。
【0016】CPU1のホイール制御手段13は、送出
されたデジタル信号を判断し、最初の操作子6の操作位
置が第1の範囲に達していない場合は従来の操作子6の
操作と同じであるので、該操作子6の操作に応じて例え
ば音程や音量等の通常の変更処理動作を連続的に行う。
【0017】一方、最初の操作子6の操作位置が第1の
範囲に達している場合は特定処理のためのコマンド入力
を行う場合であるので、ホイール情報記憶手段14に特
定処理を示すフラグを立て、引き続く操作で操作子6の
操作位置が第2の範囲に達したかを調べる。これはホイ
ール情報記憶部14を調べることにより行われる。
【0018】そして、操作位置が第2の範囲に達してい
る場合は特定処理のコマンドを入力手段7から1回だけ
入力して元に戻る。一方、第2の範囲に達していない場
合は操作ミス等で特定処理ではないのでフラグを0に戻
して次の処理に移行する。
【0019】これにより、オールサウンドオフやリセッ
トオールコントローラ等の特定処理のコマンドが、ホイ
ールが操作された都度大量に出力される不都合が回避可
能となる。
【0020】なお、本発明によればオールサウンドオフ
やリセットオールコントローラ等コントロールチェンジ
の出力だけでなく、その他の制御においても、操作子6
を第1の範囲にした後、第2の範囲にすることにより各
種の制御信号を出力することが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
つき詳細に説明する。
【0022】図10は本発明の電子楽器の外観図であ
る。図においてベンダーとはピッチベンドホイールのこ
とであり、鍵盤を押下した状態で該ホイールを操作する
と操作子の操作位置に応じて発音している音程を連続的
に変化させるものである。
【0023】ホイールは本発明に直接関係する操作子で
あり、該ホイールを第1の範囲及び第2の範囲に連続し
て操作することによって特定処理のための指示を行う。
細部は図3、図4で説明する。
【0024】ホイール割当てスイッチは、該スイッチの
操作によりホイールに割り当てている機能を、例えば通
常のMIDI情報やモジュレーションから音色や特定処
理等に関するコマンドの入力に切り換えるものである。
【0025】図2は、本発明に係る電子楽器の全体的な
構成を概略的に示すブロック図である。
【0026】図において、1は中央処理装置(CPU)
であり、ROM3のプログラムメモリ部に記憶されてい
る制御プログラムに従って当該電子楽器の各部を制御す
るものである。
【0027】CPU1に設けられたホイール制御部13
はCPU1のソフトウエアで実現されるものである。こ
のホイール制御部13はホイール6が操作されると該ホ
イール6の操作位置を検出し、通常入力か特定処理のた
めの入力か等を検出して所定の処理を可能にする制御を
行うものである。
【0028】なお、該ホイール部の構造及び機能につい
ては図3及び図4で詳述する。
【0029】ランダムアクセスメモリ(RAM)2に
は、CPU1の作業用領域、当該電子楽器を制御するた
めの各種テーブル、レジスタ、フラグ等が定義されてい
る。また、このRAM2には外部から送られてくる演奏
情報や装置のステータス情報を記憶する領域が設けられ
ている。
【0030】該RAM2には本実施例に直接関係するホ
イール6の操作状態を記憶するフラグやホイール6の状
態を記憶するホイールニュウ(WHELNEW) やホイールオー
ルド(WHELOLD) の記憶領域が設けられている。
【0031】ROM3は当該電子楽器全体を制御するプ
ログラムを格納するものである。さらに、該ROM3に
は、上記制御プログラムの他、CPU1が使用する種々
の固定データが記憶されており、CPU1により、シス
テムバスを介してアクセスされる。
【0032】MIDIインターフェス4は、外部装置
(図示しない)とCPU1との間で送受される演奏情報
の受渡制御を行うものである。外部装置としては、当該
電子楽器に演奏情報を供給し、又は、当該電子楽器から
の演奏情報に基づき楽音を発生する各種装置が含まれ
る。
【0033】A/D変換器5は、ホイール6の操作位置
を示す電圧をデジタル信号に変換するものである。この
A/D変換器5で変換されたデジタル信号はCPU1に
供給されるようになっている。
【0034】ホイール6は操作者の操作により音程や音
色等の変更を指示するものであり、該ホイール6の操作
位置は可変抵抗器22を通じて電圧として検出され、ホ
イール制御部13により所定の切替え制御が行われる。
なお、該ホイール6の構成は図3で説明する。
【0035】なお、本発明の特定処理のためのコマンド
は、該ホイール6を先ず第1の範囲に操作した後、引き
続いて第2の範囲に変移させることにより入力される。
【0036】A/D変換器5は、ホイール6の操作位置
を示す電圧をデジタル信号に変換するものである。この
A/D変換器5で変換されたデジタル信号はCPU1に
送られ、該CPU1のホイール制御部13により所定の
コマンドが入力可能となる。
【0037】鍵盤7は、複数のキーと、これらキーの押
鍵・離鍵に連動して開閉するキースイッチからなり、鍵
盤7の押鍵/離鍵動作は図示しない鍵盤スキャン回路で
検出される。
【0038】なお、鍵盤7は後述するホイール6の操作
に応じてテンキーとしての機能を果たすように構成され
ており、本発明の特定処理の場合はホイール6の操作に
より特定処理を指定したのち、該鍵盤7を操作して例え
ば120や121等の特定処理のためのコードナンバを
入力する。
【0039】操作パネル部8には、電源スイッチの他、
各種のスイッチや表示器が設けられている。なお、本発
明に関係するホイール6やホイール割当てスイッチ15
は当該操作パネル部8に設けられており、該ホイール6
の操作によりオールサウンドオフやリセットオールコン
トロールの指示を行う。
【0040】ホイール割当てスイッチ(ホイールアサイ
ナ)15の割当ては初期設定で規定されており、通常M
IDI出力またはモジュレーションの出力に設定されて
おり、該スイッチが押下されることによりホイール6か
ら音色変更や特定処理等の各種設定が可能になるように
構成されている。
【0041】なお、本実施例はホイール割当てスイッチ
15として押下式スイッチを使用した場合を例に説明し
ているが、ホイール割当てスイッチ15を例えばシステ
ムスイッチとして、該スイッチ15の設定位置により例
えば音程とか音量の変更、または特定処理のための入力
の選択が行われるように構成してもよい。
【0042】楽音発生回路9は、CPU1から出力され
る信号に対応する楽音波形データ及びエンベロープデー
タを波形メモリから読み出し、読み出した楽音波形デー
タにエンベロープを付加して楽音信号として出力するも
のである。
【0043】この楽音発生回路9が出力した楽音信号は
D/A変換器10に供給される。このため、楽音発生回
路9には図示しない波形データやエンベロープデータを
記憶する波形メモリが接続されている。
【0044】D/A変換器10は、入力されたデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換するものである。こ
のD/A変換器10で変換されたアナログ楽音信号は、
増幅器11に供給されるようになっている。
【0045】増幅器11は、D/A変換器10から供給
されるアナログ楽音信号を所定の利得で増幅するもので
ある。この増幅器11の出力はスピーカ12に供給され
るようになっている。
【0046】スピーカ12は、増幅器11より送られた
電気信号としてのアナログ楽音信号を音響信号に変換す
るものである。つまり、発生された楽音信号に応じて楽
音を放音するものである。
【0047】次に図3を参照しながらホイール部6の構
成について説明する。図3は本実施例のホイール部の構
成を説明する図である。
【0048】図に示すように、摺動部23のアームの一
端はホイール6に固定されており、ホイール6が操作さ
れて回転すると、これにつれて摺動部23は可変抵抗器
22上を回転する。
【0049】一方、摺動部23の先端は可変抵抗器22
上を摺動するので、ホイール6の操作位置は抵抗値とし
て電圧で測定され、この電圧によってホイール6の操作
位置が検出されるように構成されている。
【0050】次に、図4のブロック図を参照しながら摺
動部23の操作位置検出にともなうデータ処理過程を説
明する。
【0051】図3で説明した動作を通じて可変抵抗器2
2により検出されたホイール6の操作位置を示すアナロ
グ信号はA/D変換器5に送られ、該A/D変換器5で
デジタル信号に変換されCPU1に送られる。
【0052】CPU1は、このA/D変換器5で変換さ
れたデジタル信号をプログラム処理し、その結果に応じ
て例えば音色や音程を変化させるのか、またはオールサ
ウンドオフ等の特定処理かを選択する。
【0053】なお、上記処理は検出結果をROM3に記
憶されているテーブルと比較し、その結果に応じて例え
ば音色や音程を変化させるのか、またはオールサウンド
オフ等の特定処理かを選択するように構成してもよい。
【0054】そして、検出されたホイール6の操作位置
が第1の範囲、例えば中央値を越えた場合は、該値をR
AM2に記憶するとともにホイール6の操作位置が中央
値を越えたことを示すフラグ(WHELFLG) を立てる。
【0055】なお、本実施例では第1の範囲とは中央値
を越えてホイールが操作された場合を、また、第2の範
囲とはホイールが0の位置に操作された場合を例に説明
している。
【0056】そして、引き続くホイール6の操作量が第
2の範囲、例えば0にセットされたことが検出されると
特定処理のための入力であることを判断して、鍵盤7よ
り特定処理のためのコードナンバが入力できるように設
定される。
【0057】続いて、鍵盤7より所望のコード値、例え
ば120とか121を入力し、これを例えばMIDIイ
ンターフェースより送出し、フラグ( WHELFLG)を0にセ
ットする。
【0058】なお、第1の範囲や第2の範囲は、例えば
中央値や0値のような一定値にしてもよい。
【0059】このように、第1の範囲や第2の範囲を一
定値に設定すると、これらの範囲は複数個設けることが
可能となるので、例えば第2段階の操作でホイールがど
の位置に操作されたかを検出して、この操作位置に応じ
たコードナンバをホイール情報記憶手段14に記憶され
たテーブルから読み出すことも可能となる。
【0060】一方、可変抵抗器22より送られた抵抗値
が所定の閾値(例えば中央値)を越えていない場合は、
オールサウンドオフやリセットオールコントロール等の
特定処理ではないので、そのまま通常の音色や音程の変
化をさせる処理を行う。なお、本実施例の動作の細部は
図6で説明する。
【0061】このようにして、ホイール6の操作によっ
てオールサウンドオフやリセットオールコントロールオ
フ処理のような使用頻度は少ないが確実に送出したい特
定処理のコマンドの入力が可能となる。
【0062】なお、本実施例は検出装置にリング状の可
変抵抗器を用いた場合を例に説明したが、検出手段はス
ライド方式を用いたり、その他操作子の操作位置をセン
サーで計測するように構成してもよい。
【0063】次に、以上の構成における本実施例の動作
につきフローチャートを参照しながら説明する。
【0064】図5は、本実施例における電子楽器の全体
の処理を示すフローチャートである。
【0065】電源投入や図示しないリセットスイッチが
押下されることにより発生するリセット信号により、当
該電子楽器の初期設定処理が行われる(ステップS1
1)。
【0066】この初期設定処理は、楽音発生回路9の内
部状態を初期状態に設定して電源投入時に不要な音が発
生されるのを防止したり、RAM2の作業用領域をクリ
アしたり、レジスタやフラグ、音量、音色等のデータを
初期設定する処理である。細部は図6で説明する。
【0067】次いで、パネル処理を行う(ステップS1
2)。このパネル処理では、操作パネル8の図示しない
スキャン回路で検出された各スイッチのオン/オフ状態
を示す情報を取り込む。
【0068】そして、前回取り込んだ各スイッチのオン
/オフ状態を示す情報(既にRAM2の所定領域に記憶
されている)とを比較することにより、新たにオンにさ
れたスイッチに対応するビットのみをセットしたオンイ
ベントマップをRAM2上に作成する処理である。な
お、該パネル処理の動作の細部は図7で説明する。
【0069】次いで、ホイール処理を行う(ステップS
13)。ホイール処理はホイール6の操作の有無、ホイ
ールが操作された場合は操作位置を示す電圧を検出して
ホイール操作に応じたコマンドを入力して送出する処理
である。細部は図8および図9で説明する。
【0070】そして、その他の処理が行われる(ステッ
プS14)。この「その他の処理」では、パネル処理や
鍵盤イベント処理、ホイール処理等で検出したスイッチ
の指定に従った処理、例えば音色や音量の変更処理、リ
ズム選択処理や、鍵番号に対応した発音処理、消音処理
等が行われる。
【0071】なお、MIDIに関する処理、タイマに関
する処理、及び記憶部への書込み処理は該処理で行われ
る。
【0072】その後、ステップS12に戻り、以下同様
の処理が繰り返し実行される。これにより、操作パネル
8の操作に応じた音色や音量で、鍵盤7の操作に応じた
音感の楽音が連続して発音されることになる。
【0073】次に、図5のステップS11で説明した初
期設定処理のホイール操作に関連した部分の動作につい
て図6を参照しながら説明する。
【0074】初期設定処理では、先ずホイールアサイナ
(WHELASN)に1がセットされる(ステップS21)。こ
れは初期値を設定する処理であり、例えば当初のホイー
ル割当てで1のモジュレーション(ビブラートの深さ)
を割り当てる等初期設定で規定された状態に設定する処
理である。
【0075】次いでホイールオールド(WHEKOLD) にホイ
ール値がセットされる(ステップS22)。これはRA
M2上のホイールオールドの記憶領域にA/D変換され
た現在のホイール値を初期値として記憶させる処理であ
る。
【0076】そして、ホイールの設定状態を示すフラグ
を0にする(ステップS23)。このフラグはホイール
6が第1の範囲まで操作された場合にセットされるもの
であり、起動当初はホイール操作は行われていないので
フラグを初期状態にするための処理である。
【0077】次いで、その他の初期設定処理が行われる
(ステップS24)。この「その他の初期設定処理」
は、鍵盤7や操作パネル8のスイッチイベント処理やイ
ベント処理で検出されたイベントに対応する処理であ
る。例えば、音色選択、リズム選択、音量変更等のため
のスイッチイベント処理を行うものである。
【0078】そして、上記ステップS24までの処理が
終了するとメインルーチンに戻り、次のパネル処理が行
われる。なお、上記の初期設定処理は電源が投入される
か、またはリセットされるとROM3に記憶されている
プログラムによって自動的に行われる。
【0079】次に、図5のステップS12で説明したパ
ネル処理及びホイール変更処理の動作について図7を参
照しながら説明する。
【0080】パネル処理では、先ず操作パネルのスイッ
チイベントがあったか否かが調べられる(ステップS3
1)。これは、パネルスキャン処理で作成されたイベン
トマップを調べることにより行われる。そして、スイッ
チイベントがなかった場合はそのままメインルーチンに
復帰する。
【0081】一方、パネルのスイッチイベントがあった
と判断された場合には、該イベントがホイールの割り当
てであるか否かが調べられる(ステップS32)。これ
はホイールの割り当てスイッチの押下イベントがあった
かを調べることにより行われる。
【0082】ホイールの割り当てスイッチのイベントが
あった場合は、続いてホイール割り当て変更処理を行
う。即ち、ホイールアサイナ(WHELASN) に割り当てたい
番号を入力する(ステップS34)。これはホイール6
を所望の位置に操作して鍵盤7を押下することにより所
望のコードナンバを入力する処理である。
【0083】このため、鍵盤7はホイール割り当てスイ
ッチ15が押下されるとテンキーの機能を果たし、3桁
の数字が入力できるように構成されている。
【0084】そして、ステップS34の処理が終わると
ホイールフラグを0、即ち初期状態にセットし(ステッ
プS35)、メインルーチンに戻る。
【0085】一方、ステップS32のホイール割り当て
でホイール割り当てスイッチのイベントがなかった場合
は、続いてその他のスイッチ処理が行われる(ステップ
S33)。
【0086】この、その他のスイッチ処理は、スイッチ
イベント処理や鍵盤イベント処理で検出されたイベント
に対応する処理であり、例えば、MIDIのチャンネル
切替え、音色番号の切替え、リズム選択、音量変更、音
色変更等のためのスイッチイベントの処理をするもので
ある。
【0087】そして、上記ステップS33までの処理が
終了するとメインルーチンに戻り、次のホイール処理が
行われる。
【0088】次に、図5のステップS13で説明したホ
イール処理の動作について図8及び図9を参照しながら
説明する。
【0089】ホイール処理では、RAM2上のホイール
ニュウ(WHELNEW) メモリに現在のホイール値がセットさ
れる(ステップS41)。
【0090】次いで、ホイールオールド(WHELOLD) がホ
イールニュウ(WHELNEW) の値に等しいか否かが調べられ
る(ステップS42)。これは前回のホイール割り当て
値と今回のホイール割り当て値が同じかを調べるもので
あり、等しい場合にはイベントが無いので、そのままメ
インルーチンに戻る。
【0091】一方、前記ステップS42でホイールに関
するイベントがあった場合には、ホイールオールド(WHE
LOLD) にホイールニュウ(WHELNEW) の値をセットする
(ステップS43)。これは次回の処理のための準備で
ある。
【0092】次いで、ホイールニュウ(WHELNEW) の値が
中央値より大きいか否かが調べられる(ステップS4
4)。これは特定処理のコマンドの入力を指示する操作
がなされたかを調べるものであり、ホイール6が第1の
範囲まで操作されたかを調べることにより行われる。
【0093】ステップS44でホイールの操作が第1の
範囲まで達していない場合は特定処理のコマンドの入力
ではないので、ステップS45はスキップされ、通常の
音量や音程等ホイールが操作されるごとに連続的に出力
する処理が行われる。
【0094】一方、ステップS44でホイール6の操作
が第1の範囲まで達している場合は特定処理のためのコ
マンドの入力であるので、ホイールフラグ(WHELFLG) を
1(オン)にセットする。
【0095】次いでホイールアサイナの値が1回だけの
出力を行う特定処理を示す値であるか否かが調べられる
(ステップS46)。これはホイールアサイナの値が例
えばオールサウンドオフを示す120、またはリセット
オールコントローラを示す121のコードナンバである
かを調べることにより行われる。
【0096】ステップS46で1回だけしか出力されな
いオールサウンドオフ等の特定処理の場合は、続いてホ
イールフラグ(WHELFLG) が1であるか否かが調べられる
(ステップS47)。これは特定処理のための入力を示
すホイールフラグのオン/オフを調べることにより行わ
れる。
【0097】ここで、ホイールフラグが0の場合は特定
処理のための入力ではないのでメインルーチンに戻る。
【0098】一方、ステップS47でホイールフラグが
1の場合は、続いてホイールニュウの値が0であるか否
かが調べられる(ステップS48)。これは特定処理の
ためにホイールが第2の範囲まで操作されたか否かを調
べるものである。
【0099】ここでホイールニュウの値が0でない場合
は特定処理を示す第2の範囲まで操作子が操作されてい
ないので、そのままメインルーチンに戻る。
【0100】一方、ホイールニュウの値が0の場合には
特定処理であるのでホイールフラグ(WHELFLG) を0にし
て(ステップS49)、次回の処理のためにフラグを準
備してステップS50に進む。
【0101】一方、ステップS46で1回だけしか出力
されない特定処理ではない場合は、例えば音量や音程等
の連続して出力される従来の変更処理であるので、その
ままステップS50に進む。そして、ステップS50で
は、ホイールアサイナやホイールニュウに記憶されてい
るデータをコントロールチェンジのメッセージとして音
源やMIDIに供給する。
【0102】このようにしてオールサウンドオフを示す
120、またはリセットオールコントローラを示す12
1のコードナンバの出力が確実に行われ、しかもホイー
ルが操作される度にメッセージが出力される煩わしさも
回避される。
【0103】また、本発明によれば第1や第2の範囲を
複数設定することが可能であり、これらの組み合わせに
より、多くの処理を操作子の操作に割り当てることも可
能となる。
【0104】さらに、本実施例ではホイール6の操作位
置に応じて所定の機能を選択する場合を例に説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、ホイール
の変位量または変位速度に応じて機能を選択するように
構成してもよい。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればオ
ールサウンドオフやリセットオールコントローラのよう
な連続的な出力は要しないが確実に入力したい特定処理
のコマンドを操作子の操作によって出力することが可能
となる。。
【0106】さらに、本発明によれば各種のコマンドを
操作子に割当て可能となるので操作パネル上のスイッチ
類の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の原理説明図である。
【図2】本発明に係る電子楽器の全体的な構成を示す概
略ブロック図である。
【図3】本実施例の電子楽器のホイール部の構成を説明
する図である。
【図4】本実施例の電子楽器のホイール部のブロック図
である。
【図5】本実施例の電子楽器の動作を示すメインルーチ
ンのフローチャートである。
【図6】本実施例の電子楽器の初期設定処理の動作を示
すフローチャートである。
【図7】本実施例の電子楽器のパネル処理及びホイール
割当て変更処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施例の電子楽器のホイール処理の動作を示
すフローチャートである。
【図9】本実施例の電子楽器のホイール処理の動作を示
すフローチャート(続き)である。
【図10】本実施例の電子楽器の外観図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM(記憶手段) 3 ROM 4 MIDIインターフェス 5 ホイール用A/D変換器(検出手段) 6 ホイール(操作子) 7 鍵盤(入力手段) 8 操作パネル 9 楽音発生回路(楽音発生手段) 10 D/A変換器 11 増幅器 12 スピーカ 13 ホイール制御部(ホイール制御手段) 14 ホイール情報記憶部(ホイール情報記憶手段) 15 ホイール割当てスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作子の操作位置によって音程や音色、
    音量等の変更を指示する電子楽器において、 前記操作子の操作位置を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出した操作子の操作履歴を記憶するホ
    イール情報記憶手段と、 前記ホイール情報記憶手段の記憶する情報が、前記操作
    子が第1の範囲に操作されたのち、引き続いて第2の範
    囲に操作されたことが確認されると特定処理のコマンド
    の入力を可能とするホイール制御手段と、 前記ホイール制御手段の制御により特定処理のコマンド
    を入力する入力手段とを具備したことを特徴とする電子
    楽器。
  2. 【請求項2】 前記第1の範囲は一定値であることを特
    徴とする請求項1記載の電子楽器
  3. 【請求項3】 前記第2の範囲は一定値であることを特
    徴とする請求項1乃至2記載の電子楽器
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002323893A (ja) * 2001-04-24 2002-11-08 Roland Corp 楽音制御装置
WO2004075161A1 (ja) * 1998-09-28 2004-09-02 Shu Eitaki 電子楽器の音色設定装置

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