JP3292331B2 - 電子楽器 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器に関し、特に、
ホイール操作子の利用方式に関するものである。
ホイール操作子の利用方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキーボード型電子楽器において
は、ピッチ(音高)やモジュレーションを変えるため
に、ホイール型操作子を備えたものがあった。このホイ
ール型操作子は例えばボリュームによって構成されてお
り、定電圧源を用いて、回転角に応じた電圧を出力し、
該電圧をA/D変換して得られたデジタル操作値により
楽音をデジタル的に制御している。このホイール型操作
子によってピッチを制御する場合には、ピッチを上下に
ずらし、また元のピッチに戻す必要があるので、中点復
帰型のホイール型操作子が用いられる。この中点復帰型
操作子は、手を離すとバネ等の力によりボリュームの回
転子が中点に復帰する構造のものである。また、モジュ
レーションを制御する場合には、一番絞った位置(出力
電圧が0の位置)が基準点となるようなホイール型操作
子を用いていた。
は、ピッチ(音高)やモジュレーションを変えるため
に、ホイール型操作子を備えたものがあった。このホイ
ール型操作子は例えばボリュームによって構成されてお
り、定電圧源を用いて、回転角に応じた電圧を出力し、
該電圧をA/D変換して得られたデジタル操作値により
楽音をデジタル的に制御している。このホイール型操作
子によってピッチを制御する場合には、ピッチを上下に
ずらし、また元のピッチに戻す必要があるので、中点復
帰型のホイール型操作子が用いられる。この中点復帰型
操作子は、手を離すとバネ等の力によりボリュームの回
転子が中点に復帰する構造のものである。また、モジュ
レーションを制御する場合には、一番絞った位置(出力
電圧が0の位置)が基準点となるようなホイール型操作
子を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記のような
従来の電子楽器においては、各機能ごとにタイプの異な
るホイール型操作子を設ける必要があり、部品数が多く
なり、また構成も複雑になるという問題点があった。
従来の電子楽器においては、各機能ごとにタイプの異な
るホイール型操作子を設ける必要があり、部品数が多く
なり、また構成も複雑になるという問題点があった。
【0004】本発明の目的は、前記のような従来技術の
問題点を改良し、少ない部品数で、多くの機能に適切に
対応できる操作子を備えた電子楽器を提供することにあ
る。
問題点を改良し、少ない部品数で、多くの機能に適切に
対応できる操作子を備えた電子楽器を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の概略を示
す機能ブロック図である。操作情報入力部20は、例え
ばホイール型操作子等であり、外部からの操作に応じて
多値の操作情報を発生入力する手段である。前記入力操
作情報は第1変換手段(テーブル)によって中間情報に
変換される。前記中間情報は、選択可能な複数の機能に
対応して設けられた第2変換手段によって変換操作情報
に変換されて出力される。また機能選択部30は、例え
ばピッチの制御あるいはモジュレーションの制御など、
演奏者が操作(制御)したい情報をパネル等から選択す
る手段である。特性変換部すなわち操作情報変換手段4
0は、機能選択部30によって選択された機能に応じ
て、例えば変換テーブル等を用い、操作情報を変換して
出力する。
す機能ブロック図である。操作情報入力部20は、例え
ばホイール型操作子等であり、外部からの操作に応じて
多値の操作情報を発生入力する手段である。前記入力操
作情報は第1変換手段(テーブル)によって中間情報に
変換される。前記中間情報は、選択可能な複数の機能に
対応して設けられた第2変換手段によって変換操作情報
に変換されて出力される。また機能選択部30は、例え
ばピッチの制御あるいはモジュレーションの制御など、
演奏者が操作(制御)したい情報をパネル等から選択す
る手段である。特性変換部すなわち操作情報変換手段4
0は、機能選択部30によって選択された機能に応じ
て、例えば変換テーブル等を用い、操作情報を変換して
出力する。
【0006】つまり、本発明は、電子楽器において、操
作情報を入力すべき機能を選択する機能選択手段と、外
部から操作され、その操作量に応じて多値の入力操作情
報を発生する操作情報入力手段と、前記入力操作情報を
中間情報に変換する第1変換手段と、選択可能な機能に
対応して設けられ、前記中間情報の関数である変換操作
情報を出力する複数の第2変換手段と、機能選択手段に
よって選択された機能に応じて、前記変換操作情報を選
択して出力する操作情報変換手段とを備えたことを特徴
とする。
作情報を入力すべき機能を選択する機能選択手段と、外
部から操作され、その操作量に応じて多値の入力操作情
報を発生する操作情報入力手段と、前記入力操作情報を
中間情報に変換する第1変換手段と、選択可能な機能に
対応して設けられ、前記中間情報の関数である変換操作
情報を出力する複数の第2変換手段と、機能選択手段に
よって選択された機能に応じて、前記変換操作情報を選
択して出力する操作情報変換手段とを備えたことを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明は、このような手段により、1つの操作
子を各種機能の操作情報の入力に兼用することができ、
その場合に各機能ごとに入力される操作情報を、第1お
よび第2変換手段によって該機能に最適な値に変換して
出力するので、設計の自由度が大きく、操作性も向上す
る。
子を各種機能の操作情報の入力に兼用することができ、
その場合に各機能ごとに入力される操作情報を、第1お
よび第2変換手段によって該機能に最適な値に変換して
出力するので、設計の自由度が大きく、操作性も向上す
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明が適用される電子楽器の実施例
を詳細に説明する。図2は本発明を適用した電子楽器の
構成を表すブロック図である。CPU1はROM2に記
憶されているプログラムにより電子楽器全体の制御を行
う。ROM2には制御用プログラムの他、例えば自動演
奏用楽曲データ、各種音色データ、本発明に関する各種
変換テーブルなども記憶している。RAM3はCPU1
の作業用領域として使用される他、キーアサインテーブ
ル、音源制御情報テーブルなどの各種制御データを記憶
している。MIDIインターフェース4は外部のMID
I機器との接続を行う。中点復帰型ホイール5は前記し
たように、手を離すとバネ等の力によりボリュームの回
転子が中点に復帰する構造のホイール操作子である。こ
のホイールには定電圧源から所定の電圧が印加され、ホ
イールの回転角に比例した電圧がA/D変換器6に出力
される。
を詳細に説明する。図2は本発明を適用した電子楽器の
構成を表すブロック図である。CPU1はROM2に記
憶されているプログラムにより電子楽器全体の制御を行
う。ROM2には制御用プログラムの他、例えば自動演
奏用楽曲データ、各種音色データ、本発明に関する各種
変換テーブルなども記憶している。RAM3はCPU1
の作業用領域として使用される他、キーアサインテーブ
ル、音源制御情報テーブルなどの各種制御データを記憶
している。MIDIインターフェース4は外部のMID
I機器との接続を行う。中点復帰型ホイール5は前記し
たように、手を離すとバネ等の力によりボリュームの回
転子が中点に復帰する構造のホイール操作子である。こ
のホイールには定電圧源から所定の電圧が印加され、ホ
イールの回転角に比例した電圧がA/D変換器6に出力
される。
【0009】A/D変換器6はホイール5から入力され
た電圧値をデジタル値に変換し、パネルインターフェー
ス8に出力する。パネル7はホイール5以外の操作子、
例えば音色設定スイッチ、テンキースイッチ等の各種ス
イッチおよびLEDやLCDの表示装置を備えている。
パネルインターフェース8はスイッチ等の情報をCPU
1に読み込むためのスキャン回路、および表示装置を駆
動するドライブ回路を備えている。
た電圧値をデジタル値に変換し、パネルインターフェー
ス8に出力する。パネル7はホイール5以外の操作子、
例えば音色設定スイッチ、テンキースイッチ等の各種ス
イッチおよびLEDやLCDの表示装置を備えている。
パネルインターフェース8はスイッチ等の情報をCPU
1に読み込むためのスキャン回路、および表示装置を駆
動するドライブ回路を備えている。
【0010】鍵盤9は例えばそれぞれ2つのスイッチを
有する複数の鍵からなり、鍵盤インターフェース10
は、CPU1の制御により各鍵のスイッチをスキャンす
る。音源回路11は、CPU1の制御により、時分割多
重処理によって例えば16チャネルの独立したデジタル
楽音信号を発生することができるものである。波形メモ
リ12は各種音色に対応する楽音波形情報を記憶するメ
モリである。D/A変換器13は音源回路11から出力
されるデジタル信号をデジタル/アナログ変換する。ア
ンプ14はアナログ楽音信号を増幅し、スピーカ15か
ら発音される。バス16は電子楽器内の各回路を接続し
ている。
有する複数の鍵からなり、鍵盤インターフェース10
は、CPU1の制御により各鍵のスイッチをスキャンす
る。音源回路11は、CPU1の制御により、時分割多
重処理によって例えば16チャネルの独立したデジタル
楽音信号を発生することができるものである。波形メモ
リ12は各種音色に対応する楽音波形情報を記憶するメ
モリである。D/A変換器13は音源回路11から出力
されるデジタル信号をデジタル/アナログ変換する。ア
ンプ14はアナログ楽音信号を増幅し、スピーカ15か
ら発音される。バス16は電子楽器内の各回路を接続し
ている。
【0011】つぎに、CPUの処理の詳細を説明する。
図5は、CPU1のメイン処理を示すフローチャートで
ある。電子楽器の電源が投入されると、ステップS1に
おいては、CPU、音源LSI等の各種ハードウェア、
あるいはRAM内のデータなどを初期化する。ステップ
S2においてはパネルのスイッチをスキャンし、ステッ
プS3においてはスイッチの状態に変化があったか否か
が調べられ、変化があった場合には、ステップS4にお
いて変化のあったスイッチ等に対応する処理を行う。こ
こで演奏者の操作により、ホイールの操作値によってど
の機能を制御するかが選択される。ステップS5におい
ては、パネルの表示装置に対する表示処理が行われる。
ステップS6においては、本発明によるホイール処理
(詳細は後述する)が行われる。
図5は、CPU1のメイン処理を示すフローチャートで
ある。電子楽器の電源が投入されると、ステップS1に
おいては、CPU、音源LSI等の各種ハードウェア、
あるいはRAM内のデータなどを初期化する。ステップ
S2においてはパネルのスイッチをスキャンし、ステッ
プS3においてはスイッチの状態に変化があったか否か
が調べられ、変化があった場合には、ステップS4にお
いて変化のあったスイッチ等に対応する処理を行う。こ
こで演奏者の操作により、ホイールの操作値によってど
の機能を制御するかが選択される。ステップS5におい
ては、パネルの表示装置に対する表示処理が行われる。
ステップS6においては、本発明によるホイール処理
(詳細は後述する)が行われる。
【0012】ステップS7においては、鍵盤の状態に変
化があったか否かが調べられ、変化があった場合には対
応する処理(いわゆるキーアサイン処理)を行う。ステ
ップS8においては、外部機器への、ホイール情報を含
む演奏情報のMIDI信号による送信、あるいは外部機
器からのMIDI信号受信処理を行う。ステップS9に
おいては、自動演奏されるべきデータがあれば、自動演
奏処理を行う。ステップS10においては、その他の処
理、例えば効果付加処理などが行われ、ステップS10
終了後はステップS2に戻り、処理を繰り返す。
化があったか否かが調べられ、変化があった場合には対
応する処理(いわゆるキーアサイン処理)を行う。ステ
ップS8においては、外部機器への、ホイール情報を含
む演奏情報のMIDI信号による送信、あるいは外部機
器からのMIDI信号受信処理を行う。ステップS9に
おいては、自動演奏されるべきデータがあれば、自動演
奏処理を行う。ステップS10においては、その他の処
理、例えば効果付加処理などが行われ、ステップS10
終了後はステップS2に戻り、処理を繰り返す。
【0013】図6は図5のステップS6のホイール処理
の詳細を示すフローチャートである。ステップS20に
おいては、CPU1はパネルインターフェース8および
A/D変換器6を介して、ホイールデータを取り込む。
このデータは例えば8ビット(00〜FFH)で表され
ている。ステップS21においては、図3にその内容を
示すような変換テーブル1を用いて、取り込んだホイー
ルデータを中間情報に変換する。
の詳細を示すフローチャートである。ステップS20に
おいては、CPU1はパネルインターフェース8および
A/D変換器6を介して、ホイールデータを取り込む。
このデータは例えば8ビット(00〜FFH)で表され
ている。ステップS21においては、図3にその内容を
示すような変換テーブル1を用いて、取り込んだホイー
ルデータを中間情報に変換する。
【0014】変換テーブル1の内容は図3に示すよう
に、00〜FFHのデータをほぼ直線的に00〜7FH
の中間情報に変換するが、図のA、B、Cに示すような
入力範囲においては、出力値が変化しない、いわゆる不
感帯を設けている。図3においてAとCの不感帯は、ホ
イールを最大あるいは最小出力の位置に操作した場合
に、ホイールに印加されている定電圧源の電圧変動や、
ノイズの影響などにより、操作値の出力値が変動するの
を防止するためのものであり、例えば、上記変動等の影
響により、最小出力値が00ではなく08になったとし
ても、この入力値は不感帯Aの範囲内であるため、出力
値としては00が出力されることになる。
に、00〜FFHのデータをほぼ直線的に00〜7FH
の中間情報に変換するが、図のA、B、Cに示すような
入力範囲においては、出力値が変化しない、いわゆる不
感帯を設けている。図3においてAとCの不感帯は、ホ
イールを最大あるいは最小出力の位置に操作した場合
に、ホイールに印加されている定電圧源の電圧変動や、
ノイズの影響などにより、操作値の出力値が変動するの
を防止するためのものであり、例えば、上記変動等の影
響により、最小出力値が00ではなく08になったとし
ても、この入力値は不感帯Aの範囲内であるため、出力
値としては00が出力されることになる。
【0015】中央の不感帯Bは、中点復帰型ホイールの
中点に対応する入力値(7FH)を中心に所定の範囲を
不感帯とするもので、これは、例えばホイールの機械的
誤差による出力値の偏り、あるいはホイールに手を触れ
ている場合の意図しないわずかな操作による出力値の変
化を防止するためのものである。これらの不感帯の幅は
ホイールや回路の安定性等を考慮して最適な値に決定さ
れる。なお出力の最大値を7F(7ビット幅)としたの
は、MIDIデータ等との整合性のためであるが、本発
明は任意のビット幅で実施可能である。
中点に対応する入力値(7FH)を中心に所定の範囲を
不感帯とするもので、これは、例えばホイールの機械的
誤差による出力値の偏り、あるいはホイールに手を触れ
ている場合の意図しないわずかな操作による出力値の変
化を防止するためのものである。これらの不感帯の幅は
ホイールや回路の安定性等を考慮して最適な値に決定さ
れる。なお出力の最大値を7F(7ビット幅)としたの
は、MIDIデータ等との整合性のためであるが、本発
明は任意のビット幅で実施可能である。
【0016】図6に戻って、ステップS22において
は、今回取り込んで、テーブル1により変換した値が前
回の値と同じであるか否かが調べられ、同じでない場合
には処理を終了する。この操作値の入力処理はメイン処
理の周期(通常2〜3ms程度)で起動されており、た
とえ演奏者がホイールを操作していても、通常の操作で
は必ず複数回同じ値が入力されるはずであり、ノイズ等
により値が変動するのを防止するために2回同じ値が入
力された場合のみ有効なデータとして採用するようにな
っている。なおこのステップS22の処理は省略するか
あるいは3回以上一致を見るようにしてもよい。ステッ
プS23においては、図7に示すような機能別テーブル
を参照し、各機能に合わせた操作値の変換を、テーブル
を用いて行うのかあるいは演算により行うのかを判断す
る。そして、テーブルを用いて変換を行う場合にはステ
ップS25に移行し、演算により変換を行う場合にはス
テップS24に移行する。
は、今回取り込んで、テーブル1により変換した値が前
回の値と同じであるか否かが調べられ、同じでない場合
には処理を終了する。この操作値の入力処理はメイン処
理の周期(通常2〜3ms程度)で起動されており、た
とえ演奏者がホイールを操作していても、通常の操作で
は必ず複数回同じ値が入力されるはずであり、ノイズ等
により値が変動するのを防止するために2回同じ値が入
力された場合のみ有効なデータとして採用するようにな
っている。なおこのステップS22の処理は省略するか
あるいは3回以上一致を見るようにしてもよい。ステッ
プS23においては、図7に示すような機能別テーブル
を参照し、各機能に合わせた操作値の変換を、テーブル
を用いて行うのかあるいは演算により行うのかを判断す
る。そして、テーブルを用いて変換を行う場合にはステ
ップS25に移行し、演算により変換を行う場合にはス
テップS24に移行する。
【0017】ステップS24においては、演算により操
作値を変更する。演算としては例えばバイアス値の加算
等が挙げられ、バイアス値を加算することにより中点に
対応する操作値が任意に変更できる。該バイアス値は図
7に示すテーブルの変換方式欄に格納されている。なお
このバイアス値をパネル等から修正できるようにしても
よい。またステップS25においては、図7に示すよう
に各機能ごとに設けられている変換テーブルを用いて操
作値の変換を行う。ステップS26においては、変換後
の操作値が、図7に示すような操作値範囲を越えたか否
かが調べられ、越えた場合にはステップS27に移行
し、各機能において制御可能な範囲の値(越える直前の
値)に修正される。なお各機能専用のテーブルを用いた
場合には変換値が範囲を越えることはないが、特性が同
じで範囲のみが異なるような機能については、同じテー
ブルを用いて変換し、後で範囲を修正するようにすれば
テーブルの数が減少するので、範囲を修正する処理を行
う必要がある。ステップS28においては、変換された
操作値を用いて設定されている機能を制御する。
作値を変更する。演算としては例えばバイアス値の加算
等が挙げられ、バイアス値を加算することにより中点に
対応する操作値が任意に変更できる。該バイアス値は図
7に示すテーブルの変換方式欄に格納されている。なお
このバイアス値をパネル等から修正できるようにしても
よい。またステップS25においては、図7に示すよう
に各機能ごとに設けられている変換テーブルを用いて操
作値の変換を行う。ステップS26においては、変換後
の操作値が、図7に示すような操作値範囲を越えたか否
かが調べられ、越えた場合にはステップS27に移行
し、各機能において制御可能な範囲の値(越える直前の
値)に修正される。なお各機能専用のテーブルを用いた
場合には変換値が範囲を越えることはないが、特性が同
じで範囲のみが異なるような機能については、同じテー
ブルを用いて変換し、後で範囲を修正するようにすれば
テーブルの数が減少するので、範囲を修正する処理を行
う必要がある。ステップS28においては、変換された
操作値を用いて設定されている機能を制御する。
【0018】図4は、各機能対応の変換テーブルの例を
示すグラフである。図4(a)は例えばモジュレーショ
ンの機能を選択した場合のテーブルであり、00から3
Fまでの入力に対しては0が出力され、40から7Fま
での出力に対しては00から7Fまでの値が出力され
る。従って図3の特性と合わせた総合特性では、図3の
不感帯Bの右端までは0を出力し、Bの右端からCの左
端まで直線的に7Fまで増加するような出力特性とな
る。従って、中点においてはモジュレーションは全くか
からず、中点からBの不感帯を越えてホイールを操作す
るとモジュレーションがかかり始め、不感帯Cの範囲に
入ると最大のモジュレーションがかかるようになる。
示すグラフである。図4(a)は例えばモジュレーショ
ンの機能を選択した場合のテーブルであり、00から3
Fまでの入力に対しては0が出力され、40から7Fま
での出力に対しては00から7Fまでの値が出力され
る。従って図3の特性と合わせた総合特性では、図3の
不感帯Bの右端までは0を出力し、Bの右端からCの左
端まで直線的に7Fまで増加するような出力特性とな
る。従って、中点においてはモジュレーションは全くか
からず、中点からBの不感帯を越えてホイールを操作す
るとモジュレーションがかかり始め、不感帯Cの範囲に
入ると最大のモジュレーションがかかるようになる。
【0019】図4(b)はボリュームの機能を選択した
場合のテーブルであり、この場合には総合特性は、中央
の不感帯Bの左端より右では最大値(別に設けられてい
るボリュームにより決定される音量)となり、ホイール
を下側に操作するとその操作量に従って操作値が0まで
小さくなる。従ってホイールを下側に操作した時のみ操
作量に応じて音量が小さくなる。
場合のテーブルであり、この場合には総合特性は、中央
の不感帯Bの左端より右では最大値(別に設けられてい
るボリュームにより決定される音量)となり、ホイール
を下側に操作するとその操作量に従って操作値が0まで
小さくなる。従ってホイールを下側に操作した時のみ操
作量に応じて音量が小さくなる。
【0020】以上、実施例を説明したが、以下のような
変形例も考えられる。まず、ホイールによって操作でき
る機能については、ピッチ(ベンドデータ)の他にモジ
ュレーションやボリュームの例を挙げたが、更に、アフ
タータッチ、エクスプレッション、パンポット、データ
エントリ(数値データの入力)、エフェクト(リバー
ブ)デプス、コーラスデプス等が考えられる。操作値の
変換方式については、テーブルを用いる例と演算による
例を示したが、演算とテーブルによる変換の両方を直列
に処理するようにしてもよい。この場合、演算によって
テーブルの入力値が範囲外になってしまった場合には、
テーブルの入力値の範囲内に修正するようにすればよい
(例えば負の値になってしまった場合には00に修正す
るなど)。テーブルの場合は直線的特性に限らず、任意
の曲線的特性を得ることができ、また演算の場合は、バ
イアス値の加算以外に、乗算、指数演算等各種の演算が
考えられる。バイアス値やテーブルの内容をパネル等か
ら変更できるようにすれば、演奏者の所望する任意の特
性が実現可能である。
変形例も考えられる。まず、ホイールによって操作でき
る機能については、ピッチ(ベンドデータ)の他にモジ
ュレーションやボリュームの例を挙げたが、更に、アフ
タータッチ、エクスプレッション、パンポット、データ
エントリ(数値データの入力)、エフェクト(リバー
ブ)デプス、コーラスデプス等が考えられる。操作値の
変換方式については、テーブルを用いる例と演算による
例を示したが、演算とテーブルによる変換の両方を直列
に処理するようにしてもよい。この場合、演算によって
テーブルの入力値が範囲外になってしまった場合には、
テーブルの入力値の範囲内に修正するようにすればよい
(例えば負の値になってしまった場合には00に修正す
るなど)。テーブルの場合は直線的特性に限らず、任意
の曲線的特性を得ることができ、また演算の場合は、バ
イアス値の加算以外に、乗算、指数演算等各種の演算が
考えられる。バイアス値やテーブルの内容をパネル等か
ら変更できるようにすれば、演奏者の所望する任意の特
性が実現可能である。
【0021】操作子としては中点復帰型以外のホイール
であってもよく、その場合は中央の不感帯Bは不要であ
る。また中点復帰型とそうでないものの両方を設け、そ
れぞれの操作子に適した複数の機能を割り当ててもよ
い。更に通常のツマミの可変抵抗器やスライド型のもの
でもよい。本実施例では電子楽器についての実施例を説
明したが、本発明の技術は複数の操作値を入力するよう
な機器一般に適用可能である。
であってもよく、その場合は中央の不感帯Bは不要であ
る。また中点復帰型とそうでないものの両方を設け、そ
れぞれの操作子に適した複数の機能を割り当ててもよ
い。更に通常のツマミの可変抵抗器やスライド型のもの
でもよい。本実施例では電子楽器についての実施例を説
明したが、本発明の技術は複数の操作値を入力するよう
な機器一般に適用可能である。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、1
つの操作子を各種機能の操作情報の入力に兼用すること
ができ、その場合に各機能ごとに入力される操作情報
を、第1および第2変換手段によって該機能に最適な値
に変換して出力するので、設計の自由度が大きく、操作
性も向上するという効果がある。
つの操作子を各種機能の操作情報の入力に兼用すること
ができ、その場合に各機能ごとに入力される操作情報
を、第1および第2変換手段によって該機能に最適な値
に変換して出力するので、設計の自由度が大きく、操作
性も向上するという効果がある。
【図1】 発明に関連する機能を示す機能ブロック図で
ある。
ある。
【図2】 電子楽器の構成を表すブロック図である。
【図3】 変換テーブル1の内容の一例を示すグラフで
ある。
ある。
【図4】 機能別変換テーブルの内容の一例を示すグラ
フである。
フである。
【図5】 CPUのメイン処理を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図6】 ホイール処理を示すフローチャートである。
【図7】 機能別テーブルの内容の一例を示す説明図で
ある。
ある。
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…MIDIイ
ンターフェース、5…中点復帰型ホイール、6…A/D
変換器、7…パネル、8…パネルインターフェース、9
…鍵盤、10…鍵盤インターフェース、11…音源回
路、12…波形メモリ、13…D/A変換器、14…ア
ンプ、15…スピーカ、16…バス、
ンターフェース、5…中点復帰型ホイール、6…A/D
変換器、7…パネル、8…パネルインターフェース、9
…鍵盤、10…鍵盤インターフェース、11…音源回
路、12…波形メモリ、13…D/A変換器、14…ア
ンプ、15…スピーカ、16…バス、
Claims (4)
- 【請求項1】操作情報を入力すべき機能を選択する機能
選択手段と、 外部から操作され、その操作量に応じて多値の入力操作
情報を発生する中点復帰型の操作情報入力手段と、 前記入力操作情報を、選択された機能には依存しない1
つの関数関係にしたがって中間情報に変換する第1変換
手段であって、前記操作情報変化範囲の中央付近に不感
帯を有する第1変換手段と、 選択可能な機能ごとに対応して設けられ、前記中間情報
の関数である変換操作情報を出力する複数の第2変換手
段と、 前記機能選択手段によって選択された機能に応じて、前
記変換操作情報を選択して変換出力する操作情報変換手
段とを備えたことを特徴とする電子楽器。 - 【請求項2】前記中点復帰型操作子はさらに、変化範囲
の最大および最小出力位置の少なくとも一方に、予定範
囲の不感帯を有することを特徴とする請求項1に記載の
電子楽器。 - 【請求項3】前記第2変換手段は、各機能毎に変換テー
ブルまたは演算手段を有することを特徴とする請求項1
または2に記載の電子楽器。 - 【請求項4】前記第2変換手段はさらに、その出力であ
る変換操作情報が操作値の範囲を超えたときは、各機能
において制御可能な限界値および範囲内の値のいずれか
一方に修正することを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれかに記載の電子楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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