JPH10124055A - エフェクト制御装置 - Google Patents

エフェクト制御装置

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JPH10124055A
JPH10124055A JP8293452A JP29345296A JPH10124055A JP H10124055 A JPH10124055 A JP H10124055A JP 8293452 A JP8293452 A JP 8293452A JP 29345296 A JP29345296 A JP 29345296A JP H10124055 A JPH10124055 A JP H10124055A
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pedal operator
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ホイール型操作子を有していなく
ても、ホイール型操作子で制御されるような連続的に変
化するエフェクトを制御することができるエフェクト制
御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】楽音に付与されるエフェクトを制御するエ
フェクト制御装置であって、ペダル操作子16、該ペダ
ル操作子の踏み込み量を検出する検出手段166、1
3、15と、該検出手段で検出された踏み込み量に応じ
て該エフェクトの大きさを制御する制御手段10、とを
備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエフェクト制御装置
に関し、特にペダル操作子を用いて種々のエフェクトを
制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子キーボードやシンセサイザ等
といった鍵盤型電子楽器の殆どは、エフェクトを制御す
るためのホイール型操作子を鍵盤の左側に備えている。
このホイール型操作子は、例えばピッチベンドやモジュ
レーション等といった連続的に変化するエフェクトを制
御するために使用される。
【0003】しかしながら、鍵盤型電子楽器の中でも特
に電子ピアノは、ホイール型操作子を備えていないもの
が多い。この理由は主に、デザイン上の制約、或いは楽
器の大きさの制約等に起因する。また、従来の電子ピア
ノは、ピアノやチェンバロ等といったピアノ系統の音色
のみを発生するように構成されていたので、例えばピッ
チベンドやモジュレーション等といったエフェクトをか
ける必要がなかったということも、その理由の1つであ
る。
【0004】ところで、近年の電子楽器は、多数の音色
を発生する機能を備える傾向にある。これは電子ピアノ
でも例外でなく、近年は、ピアノ系統の音色に限らず、
ギターやバイオリンといった弦楽器、トランペットやト
ロンボーンといった管楽器、その他多数の音色を発生で
きる電子ピアノが出現している。これは電子ピアノも電
子楽器の一種であることから、当然の傾向と言える。
【0005】しかしながら、電子ピアノはホイール型操
作子を備えていないので、ホイール型操作子を用いて制
御するエフェクトを取り扱うことができない。ところ
が、音色によっては、例えばピッチベンドやモジュレー
ション等といったエフェクトをかけたほうが表現力豊か
な演奏を行うことができる場合がある。そこで、電子ピ
アノでもホイール型操作子で制御するようなエフェクト
を取り扱えるようにして欲しいという要望がある。
【0006】ところで、電子ピアノには、一般に、ダン
パペダルやソフトペダル等といったペダル操作子が備え
られている。そこで、このペダル操作子をホイール型操
作子の代わりに用いることが考えられる。しかし、この
ペダル操作子は、踏み込むことによりオンになり、離反
することによりオフになる、所謂オン/オフスイッチと
して機能するだけであるので、ホイール型操作子のよう
に連続的に変化するデータを発生することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した要
望に応えるためになされたものであり、その目的は、ホ
イール型操作子を有していなくても、ホイール型操作子
で制御されるような連続的に変化するエフェクトを制御
することができるエフェクト制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様に係るエフェクト制御装置は、
楽音に付与されるエフェクトを制御するエフェクト制御
装置であって、ペダル操作子と、該ペダル操作子の踏み
込み量を検出する検出手段と、該検出手段で検出された
踏み込み量に応じて該エフェクトの大きさを制御する制
御手段、とを備えて構成されている。
【0009】本エフェクト制御装置では、上記ペダル操
作子は、単なるオン/オフを示す信号ではなく、踏み込
み量に応じた信号を出力する。従って、例えばピッチベ
ンドやモジュレーション等といった従来の電子楽器に備
えられているホイール型操作子で制御されるようなエフ
ェクトを取り扱うことができる。即ち、ペダル操作子か
らの信号は、検出手段において踏み込み量を示すデータ
として検出され、制御手段に送られる。制御手段では、
この検出手段からのデータに基づいてエフェクトの大き
さ、例えばピッチベンド時のピッチ変動幅、或いはモジ
ュレーションをかける時のフィルタのカットオフ周波数
等を変更する。これにより所期の楽音効果が発揮され
る。
【0010】また、上記エフェクト制御装置は、上記ペ
ダル操作子に複数のエフェクトの中から特定のエフェク
トを対応付ける対応付け手段を更に備え、上記制御手段
は、検出手段で検出された踏み込み量に応じて該対応付
け手段で該ペダル操作子に対応付けられた特定のエフェ
クトの大きさを制御するように構成できる。この対応付
け手段は、例えば操作パネルで構成することができる。
この場合、ペダル操作子とエフェクトとの対応付けは、
操作者が操作パネルを用いて行うことになる。この構成
によれば、操作者は、ペダル操作子に任意の種類のエフ
ェクトを割り当てることができるので、使い勝手がよく
なる。
【0011】また、上記対応付け手段を備えたエフェク
ト制御装置は、音色を選択する音色選択手段を更に備
え、該対応付け手段は、該音色選択手段で選択された音
色に基づいて、上記ペダル操作子と上記特定のエフェク
トとを対応付けるように構成できる。この構成によれ
ば、所定の音色を選択するだけで、その音色に好適なエ
フェクトを自動的にペダル操作子に割り当てることがで
きるので、操作者がペダル操作子とエフェクトの種類を
対応付けるための操作が不要となり、更に使い勝手がよ
くなる。
【0012】また、本発明の第2の態様に係るエフェク
ト制御装置は、楽音に付与される複数のエフェクトを制
御するエフェクト制御装置であって、ペダル操作子と、
該ペダル操作子の踏み込み量を検出する検出手段と、該
検出手段で検出された踏み込み量が所定範囲内であれ
ば、該所定範囲内における踏み込み量に応じて第1のエ
フェクトの大きさを制御し、該検出手段で検出された踏
み込み量が該所定範囲外であれば該所定範囲外における
踏み込み量に応じて第2のエフェクトの大きさを制御す
る制御手段、とを備えて構成されている。
【0013】本エフェクト制御装置は、鍵盤装置におけ
る所謂アフタータッチ機能に類似する機能をペダル操作
子で実現するものである。即ち、ペダル操作子の踏み込
み量が所定範囲内、例えばペダル操作子の初期状態から
その可動範囲の半分程度までの範囲内であれば、第1の
エフェクトの大きさをその踏み込み量に応じて制御す
る。一方、ペダル操作子の踏み込み量が所定範囲以外、
例えばペダル操作子の可動範囲の半分程度から最大踏み
込み状態の範囲内であれば、第2のエフェクトの大きさ
をその踏み込み量に応じて制御する。
【0014】かかる構成により、1つのペダル操作子で
2種類のエフェクトの大きさを制御することができるの
で、エフェクトを制御するための操作子を少なくでき
る。また、ペダル操作子の踏み込み量を変化させるだけ
でエフェクトの種類及び大きさを変更することができる
ので、エフェクトを簡単且つ迅速に切り替えることがで
きる。
【0015】なお、上記ペダル操作子の可動範囲の中間
程度の位置に、クリック感を発生させるような機構を設
けることができる。この構成によれば、操作者は、ペダ
ル操作子の踏み込み位置が所定範囲内であるか所定範囲
外であるかを容易に認識することができるので、操作性
が向上する。
【0016】また、上記エフェクト制御装置は、上記ペ
ダル操作子に、複数のエフェクトの中から第1のエフェ
クト及び第2のエフェクトを対応付ける対応付け手段を
更に備え、上記制御手段は、上記検出手段で検出された
踏み込み量が所定範囲内であれば、該所定範囲内におけ
る踏み込み量に応じて該対応付け手段で該ペダル操作子
に対応付けられた第1のエフェクトの大きさを制御し、
該検出手段で検出された踏み込み量が該所定範囲外であ
れば該所定範囲外における踏み込み量に応じて該対応付
け手段で該ペダル操作子に対応付けられた第2のエフェ
クトの大きさを制御するように構成できる。
【0017】また、上記対応付け手段を備えたエフェク
ト制御装置は、音色を選択する音色選択手段を更に備
え、上記対応付け手段は、該音色選択手段で選択された
音色に基づいて、上記ペダル操作子に上記第1のエフェ
クト及び第2のエフェクトを対応付けるように構成でき
る。
【0018】また、本発明の第3の態様に係るエフェク
ト制御装置は、楽音に付与されるエフェクトの大きさ
を、基準値以上の第1の範囲と基準値より小さい第2の
範囲で制御するエフェクト制御装置であって、少なくと
も第1のペダル操作子及び第2のペダル操作子と、該第
1のペダル操作子の踏み込み量を検出する第1の検出手
段と、該第2のペダル操作子の踏み込み量を検出する第
2の検出手段と、該第1の検出手段で検出された踏み込
み量に応じて該エフェクトの大きさを該第1の範囲で制
御し、該第2の検出手段で検出された踏み込み量に応じ
て該エフェクトの大きさを該第2の範囲で制御する制御
手段、とを備えて構成されている。
【0019】本エフェクト制御装置は、中点復帰型のホ
イール型操作子の機能に類似する機能を2つのペダル操
作子で実現するものである。即ち、ホイール型操作子が
中点に安定している状態は第1のペダル操作子及び第2
のペダル操作子が何れも操作されていない状態に対応す
る。また、第1のペダル操作子を踏み込んだ状態はホイ
ール型操作子を一方向に回転させた状態に対応し、第2
のペダル操作子を踏み込んだ状態は他方向に回転させた
状態に対応する。
【0020】第1及び第2のペダル操作子が何れも操作
されていない状態におけるエフェクトの大きさを基準値
とし、第1のペダル操作子の踏み込み量が検出される
と、該踏み込み量に応じた値を基準値に加算した結果を
新たなエフェクトの大きさとする。一方、第2のペダル
操作子の踏み込み量が検出されると、該踏み込み量に応
じた値を基準値から減算した結果を新たなエフェクトの
大きさとする。
【0021】今、例えば、本エフェクト制御装置でピッ
チベンドを制御するものとする。第1及び第2のペダル
操作子が何れも操作されていない状態では、通常の(ピ
ッチが変更されていない)音程の音が発生される。この
状態で第1のペダル操作子が踏み込まれると、その踏み
込み量に応じてピッチが上がる。一方、第2のペダル操
作子が踏み込まれると、その踏み込み量に応じてピッチ
が下がる。従って、例えば、第1のペダル操作子と第2
のペダル操作子を交互に踏み込むことにより、ピッチホ
イールを前後に操作してピッチを揺らす機能と同様の機
能を実現できる。
【0022】また、上記エフェクト制御装置は、上記第
1及び第2のペダル操作子に複数のエフェクトの中から
特定のエフェクトを対応付ける対応付け手段を更に備
え、上記制御手段は、上記第1の検出手段で検出された
踏み込み量に応じて該対応付け手段で対応付けられた特
定のエフェクトの大きさを該第1の範囲で制御し、該第
2の検出手段で検出された踏み込み量に応じて該対応付
け手段で対応付けられた特定のエフェクトの大きさを該
第2の範囲で制御するように構成できる。
【0023】更に、上記対応付け手段を備えたエフェク
ト制御装置は、音色を選択する音色選択手段を更に備
え、上記対応付け手段は、該音色選択手段で選択された
音色に基づいて、上記第1及び第2のペダル操作子と上
記特定のエフェクトとを対応付けるように構成できる。
【0024】本エフェクト制御装置を電子ピアノに適用
すれば、電子ピアノにおいてピアノ系統の音色以外の音
色についても、各音色に適合するエフェクトをかけてそ
の大きさをペダル操作子で制御することができるので、
より表現力豊かな演奏を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエフェクト制御装
置の実施の形態につき図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、以下においては、本発明に係るエフェクト制
御装置が電子楽器に適用された場合について説明する。
【0026】(実施の形態1)図1は、本発明のエフェ
クト制御装置が適用された電子楽器の構成を示すブロッ
ク図である。この電子楽器においては、中央処理装置
(以下、「CPU」という)10、プログラムメモリ1
1、ワークメモリ12、パネルインタフェース回路1
3、鍵盤インタフェース回路17、音源回路19及びM
IDIインタフェース回路20がバス30によって相互
に接続されている。バス30は、例えばアドレス信号、
データ信号、制御信号等を伝送する信号線で構成されて
おり、上記各要素間でデータを送受するために使用され
る。
【0027】CPU10は、プログラムメモリ11に記
憶されている制御プログラムに従って、電子楽器が備え
るべき各種機能を実現するための処理を行う。例えば、
CPU10は、鍵盤操作に応じた鍵盤処理、パネル操作
に応じたパネル処理、ペダル操作に応じたエフェクト制
御処理、その他の処理を行う。
【0028】プログラムメモリ11は、例えばリードオ
ンリメモリ(以下、「ROM」という)で構成すること
ができる。このプログラムメモリ11には、上述した制
御プログラムの他に、CPU10が使用する種々の固定
データ、音色を指定するための音色パラメータ等が記憶
されている。音色パラメータは、例えば複数の楽器音の
それぞれについて複数の音域毎に設けられている。各音
色パラメータは、例えば波形アドレス、周波数データ、
エンベロープデータ、フィルタ係数等で構成されてい
る。
【0029】ワークメモリ12は、例えばランダムアク
セスメモリ(以下、「RAM」という)で構成すること
ができる。このワークメモリ12は、CPU10が処理
する種々のデータを一時的に記憶する。このワークメモ
リ12には、例えば各種テーブル、バッファ、レジス
タ、カウンタ、フラグ等が設けられている。
【0030】パネルインタフェース回路13には操作パ
ネル14及びA/D変換器15が接続されている。A/
D変換器15には、更にペダル操作子16が接続されて
いる。
【0031】操作パネル14には、例えば図2に示すよ
うに、ファンクションキーF1〜F5、ジョグダイヤル
140及びディスプレイ装置141が設けられている。
なお、図2には本発明の説明に必要な要素しか示されて
いないが、実際の電子楽器の操作パネル14には、上記
以外に各種スイッチ、インジケータ等が設けられてい
る。
【0032】ファンクションキーF1〜F5は、電子楽
器の動作モードを設定するために使用される。本実施の
形態1では、ファンクションキーF1は、電子楽器の動
作モードをプレイモード(通常の演奏モード)に移行さ
せるために使用される。ファンクションキーF2は、電
子楽器の動作モードを音色選択モードに移行するために
使用される。ファンクションキーF3は、電子楽器の動
作モードをペダル操作子割当モードに移行するために使
用される。その他のファンクションキーは本実施の形態
1では未定義である。
【0033】ジョグダイヤル140は、数値を入力する
ために使用される。例えば、音色選択モードでは、音色
の種類を表す音色番号を入力するために使用される。ペ
ダル操作子割当モードでは、エフェクトの種類を表すエ
フェクト番号を入力するために使用される。
【0034】ディスプレイ装置141は、各種メッセー
ジを表示するために使用される。このディスプレイ装置
141としては、例えばLCDディスプレイ装置、CR
Tディスプレイ装置、その他のキャラクタが表示可能な
各種ディスプレイ装置を用いることができる。
【0035】ペダル操作子16は例えば図3に示すよう
に構成されている。即ち、ペダルレバー160は、支点
P1を中心に図中下方向へ回動するように構成されてお
り、常態では、バネ161によって水平に支持されてい
る。この状態では、側板162に支持された回転軸16
3に固着された伝達レバー164の左端部P2がペダル
レバー160の一部に当接し、伝達レバー164の右側
部は復帰バネ165により図中下方へ押し下げられてい
る。一方、側板162に取り付けられた回転式のボリュ
ーム166の回転軸167にはレバー168が固着され
ており、このレバー168の先端部が伝達レバー164
の右端部に連結されている。この状態では、ボリューム
166は可動範囲の初期位置に設定され、ボリューム値
は最小値となっている。
【0036】図4はペダルレバー160を踏み込んだ時
の状態を示している。即ち、ペダルレバー160が踏み
込まれると、該ペダルレバー160は支点P1を中心に
回動する。これにより、伝達レバー164の左端部P2
が押し下げられて回動し、その右側部は押し上げられ
る。これにより、レバー168が押し上げられてボリュ
ーム166の回転軸167が回動し、ボリューム値が変
更される。ペダルレバー160が最大踏み込み位置(ペ
ダルレバー160がストッパー169に当接する位置)
まで踏み込まれた状態では、ボリューム166は、可動
範囲の最大位置に設定され、ボリューム値は最大値にな
る。
【0037】なお、図3及び図4に示したペダル操作子
16の構造は一例であり、これに限定されるものでな
い。要はペダルレバー160の踏み込み量に応じた電気
信号を出力することができる構成であれば、如何なる構
造のものであってもよい。
【0038】上記ボリューム166には図示しない電源
が供給されており、その可動出力端子からは回転位置に
応じたアナログ信号が出力されるようになっている。こ
のペダル操作子16のボリューム166からのアナログ
信号は、図1に示すように、A/D変換器15に供給さ
れる。そして、このアナログ信号はA/D変換器15に
おいてデジタル信号に変換され、パネルインタフェース
回路13に供給される。
【0039】パネルインタフェース回路13は、操作パ
ネル14及びA/D変換器15とCPU10との間のデ
ータの送受を制御する。即ち、パネルインタフェース回
路13は、操作パネル14から受け取った信号に基づき
パネルデータを生成し、これをCPU10に送る。この
パネルデータは、スイッチデータとダイヤルデータとで
構成されている。スイッチデータは、各スイッチを1ビ
ットに対応させたビット列で構成されている。ダイヤル
データはジョグダイヤル140の回転方向と変位の有無
を示すデータで構成されている。CPU10は、このパ
ネルデータに基づいてパネル操作に応じた各種処理を行
う。
【0040】また、パネルインタフェース回路13は、
A/D変換器15からのデジタル信号を受け取り、これ
に基づいてペダルデータを生成し、これをCPU10に
送る。更に、パネルインタフェース回路13は、CPU
10から受け取った表示データを操作パネル14に送り
出す。これにより、操作パネル14のディスプレイ装置
141へのデータの表示、図示しない各種インジケータ
の点灯/消灯の制御等が行われる。
【0041】鍵盤インタフェース回路17には鍵盤装置
18が接続されている。鍵盤装置18は、発音/消音を
指示するための複数の鍵を有している。この鍵盤装置1
8には、例えば2接点方式の鍵が用いられている。即
ち、鍵盤装置18の各鍵は、押鍵又は離鍵に連動して開
閉する2個のキースイッチを有し、各キースイッチのオ
ン/オフの時間差に基づき鍵タッチを検出できるように
なっている。
【0042】鍵盤インタフェース回路17は、押鍵又は
離鍵に伴う各鍵のオン/オフ状態及び鍵タッチの強さを
検出する。即ち、鍵盤インタフェース回路17は、鍵盤
装置18から受け取った信号に基づき各鍵のオン/オフ
状態を示すキーデータ及び鍵タッチの強さを示すタッチ
データを生成し、CPU10に送る。CPU10は、キ
ーデータ及びタッチデータに基づいて、押鍵又は離鍵に
対応した発音又は消音処理を行う。
【0043】音源回路19には、波形メモリ191及び
D/A変換器192が接続されている。波形メモリ19
1は、波形データを記憶するものであり、例えばROM
で構成される。この波形メモリ191には、複数の音色
パラメータのそれぞれに対応した複数の波形データが記
憶されている。波形データは、例えば放音された楽音を
電気信号に変換し、これをパルスコード変調(PCM)
して作成することができる。この波形メモリ191は、
音源回路19によりアクセスされる。
【0044】音源回路19は、例えばデジタルシグナル
プロセッサ(DSP)で構成することができる。この音
源回路19は、複数の発音チャンネルを有しており、C
PU10からの指示に応じて楽音信号を発生する。即
ち、音源回路19は、CPU10から発音チャンネルを
指定するデータと音色パラメータを受け取ると、指定さ
れた発音チャンネルをアクティブにする。アクティブに
された発音チャンネルは、波形メモリ191から音色パ
ラメータに対応する波形データを読み出し、これにエン
ベロープを付加してデジタル楽音信号を生成し、D/A
変換器192に送出する。
【0045】D/A変換器192は、入力されたデジタ
ル楽音信号をアナログ楽音信号に変換する。このD/A
変換器192からの出力は、増幅器193に供給され
る。増幅器193は、入力された楽音信号を増幅してス
ピーカ194に送る。スピーカ194は、増幅器193
からの楽音信号を音響信号に変換して出力する。これに
より、スピーカ194から楽音が発生される。
【0046】MIDIインタフェース回路20は、外部
に接続されるMIDI機器と本電子楽器との間のMID
Iデータの送受を制御する。MIDI機器としては、他
の電子楽器、コンピュータ、シーケンサ等を挙げること
ができる。
【0047】次に、上記のように構成された電子楽器に
おいて、操作パネル14を用いて音色を選択する場合の
操作及びペダル操作子16にエフェクトを割り当てる操
作について説明する。なお、電源投入直後の初期状態で
は、ペダル操作子16にはエフェクトとしてダンパ効果
が割り当てられるものとする。
【0048】先ず、音色を選択する場合の操作について
説明する。この場合、操作者は、先ずファンクションキ
ーF2を押す。これにより、ディスプレイ装置141に
は、例えば図5(A)に示すように、音色番号入力フィ
ールドに音色番号を入力すべき旨を促すメッセージと、
音色番号と音色名との対応関係を示すガイドメッセージ
とが表示される。このとき、音色番号入力フィールドに
は現在選択中の音色番号が表示される。操作者は、この
状態でガイドメッセージを参照して所望の音色の番号を
確認し、ジョグダイヤル140を操作して所望の音色を
選択する。即ち、ジョグダイヤル140を回すと、音色
番号入力フィールドに表示された音色番号が変化する。
操作者が、所望の音色番号が表示された時点でジョグダ
イヤル140を回す操作をやめると、その時点で音色番
号入力フィールドに表示さている番号の音色が選択され
る。この選択された音色の番号は、ワークメモリ12に
設けられた音色番号レジスタに記憶される。以後、鍵盤
装置18を操作すると、選択された音色の楽音が発生さ
れる。
【0049】なお、音色の数が多くて全ての音色に対応
するガイドメッセージをディスプレイ装置141に表示
できない場合は、複数回に分けて表示するように構成で
きる。この場合、音色番号入力フィールドの音色番号
が、ガイドメッセージに含まれない音色番号に変更され
た時に、その音色番号が含まれたガイドメッセージに変
更するように構成できる。
【0050】次に、ペダル操作子16にエフェクトを割
り当てる操作について説明する。この場合、操作者は、
先ずファンクションキーF3を押す。これにより、ディ
スプレイ装置141には、例えば図5(B)に示すよう
に、エフェクト番号入力フィールドにエフェクト番号を
入力すべき旨を促すメッセージと、エフェクト番号とエ
フェクト名との対応関係を示すガイドメッセージとが表
示される。このとき、エフェクト番号入力フィールドに
は現在ペダル操作子16に割り当てられているエフェク
ト番号が表示される。操作者は、この状態でガイドメッ
セージを参照して所望のエフェクトの番号を確認し、ジ
ョグダイヤル140を操作して所望のエフェクトを選択
する。即ち、ジョグダイヤル140を回すと、エフェク
ト番号入力フィールドに表示されたエフェクト番号が変
化する。操作者が、所望のエフェクト番号が表示された
時点でジョグダイヤル140を回す操作をやめると、そ
の時点でエフェクト番号入力フィールドに表示さている
エフェクトの音色が選択される。この選択されたエフェ
クトの番号は、ワークメモリ12に設けられたエフェク
ト番号レジスタに記憶される。以後、ペダル操作子16
を操作すると、選択されたエフェクトが付加された楽音
が発生される。
【0051】なお、エフェクトの種類が多くて全てのエ
フェクトに対応するガイドメッセージをディスプレイ装
置141に表示できない場合は、上記音色の場合と同様
に、複数回に分けて表示するように構成できる。この場
合、エフェクト番号入力フィールドのエフェクト番号
が、ガイドメッセージに含まれないエフェクト番号に変
更された時に、そのエフェクト番号が含まれたガイドメ
ッセージに変更するように構成できる。
【0052】次に、ワークメモリ12に定義されたバッ
ファ、レジスタ、カウンタ、フラグ等のうち主なものに
ついて説明する。
【0053】(a)プレイモードフラグPLY:電子楽
器が通常の演奏モードになっていることを記憶する。 (b)音色選択モードフラグ:電子楽器が音色選択モー
ドになっていることを記憶する。 (c)ペダル操作子割当モードフラグ:電子楽器がペダ
ル操作子16にエフェクトを割り当てるモードになって
いることを記憶する。 (d)音色番号レジスタ:現在電子楽器に設定されてい
る音色の音色番号を記憶する。 (e)エフェクト番号レジスタ:現在ペダル操作子に割
り当てられているエフェクトのエフェクト番号を記憶す
る。
【0054】次に、上記の構成において、本実施の形態
1の電子楽器の動作について、図6〜図9のフローチャ
ートを参照しながら説明する。
【0055】(1)メイン処理 図6は、本電子楽器のメイン処理を示すフローチャート
である。このメイン処理ルーチンは、電源の投入により
起動される。即ち、電源が投入されると、先ず、初期化
処理が行われる(ステップS10)。この初期化処理で
は、CPU10の内部がリセットされると共に、ワーク
メモリ12に定義されているバッファ、レジスタ、カウ
ンタ、フラグ等が初期状態に設定される。
【0056】この初期化処理が終了すると、次いで、パ
ネル処理が行われる(ステップS11)。このパネル処
理では、操作パネル14上のスイッチの操作に対応する
処理や、ディスプレイ装置に文字等を表示する処理、図
示しないインジケータの点灯/消灯処理等が行われる。
このパネル処理の詳細については後述する。
【0057】次いで、鍵盤処理が行われる(ステップS
12)。この鍵盤処理では、発音処理、消音処理等が行
われる。これによって、鍵盤装置18の操作に応じた楽
音が発生される。
【0058】次いで、ペダル処理が行われる(ステップ
S13)。このペダル処理では、ペダル操作子16に割
り当てられたエフェクトを発生させるための処理が行わ
れる。このペダル処理の詳細については、後述する。
【0059】次いで、「その他の処理」が行われる(ス
テップS14)。この「その他の処理」では、例えばM
IDIインタフェース回路20を介して外部のMIDI
機器との間でMIDIデータを送受信する処理等が行わ
れる。その後、ステップS11に戻り、以下、同様の処
理が繰り返される。
【0060】このように、メイン処理ルーチンの上記ス
テップS11〜S14の繰り返し実行の過程でパネル操
作又は鍵盤操作が行われると、その操作に対応する処理
が行われる。これにより、電子楽器としての各種機能が
実現されている。
【0061】(2)パネル処理 次に、パネル処理の詳細について、図7及び図8のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。このパネル処理ル
ーチンは、メイン処理ルーチンから一定周期でコールさ
れる。
【0062】パネル処理では、先ず、パネルスキャン処
理が行われる(ステップS20)。このパネルスキャン
処理では、操作パネル14からパネルインタフェース回
路13を介してパネルデータが読み込まれる。そして、
このパネルデータの中のスイッチデータ(以下、これを
「新スイッチデータ」という)と、前回のパネル処理で
操作パネル14から読み込まれ、既にワークメモリ12
の所定領域に記憶されているスイッチデータ(以下、
「旧スイッチデータ」という)との排他的論理和演算が
行われる。この演算結果は、パネルイベントマップとし
て、ワークメモリ12の所定領域に格納される。その
後、新スイッチデータが旧スイッチデータとしてワーク
メモリ12の所定領域に格納される。
【0063】次いで、ファンクションキーF1のオンイ
ベントがあるかどうかが調べられる(ステップS2
1)。これは、上記パネルイベントマップ中のファンク
ションキーF1に対応するビット及び新スイッチデータ
中のファンクションキーF1に対応するビットの双方が
オンになっているかどうかを調べることにより行われ
る。スイッチのオンイベントの有無は、他のスイッチに
ついても同様の方法で調べられる。
【0064】ここで、ファンクションキーF1のオンイ
ベントがあることが判断されると、プレイモードフラグ
PLYが“1”にセットされ、音色選択モードフラグT
BR及びペダル操作子割当モードフラグPDLが“0”
にクリアされる(ステップS22)。これにより電子楽
器はプレイモードに移行する。その後、シーケンスはメ
イン処理ルーチンにリターンする。このプレイモードで
鍵盤装置18が操作されると楽音が発生される。なお、
上記プレイモードフラグPLYは、電子楽器が他の動作
モードに移行したときに“0”にクリアされる。
【0065】上記ステップS21でファンクションキー
F1のオンイベントがないことが判断されると、次い
で、ファンクションキーF2のオンイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS23)。ここで、ファン
クションキーF2のオンイベントがあることが判断され
ると、音色選択モードフラグTBRが“1”セットされ
ると共にプレイモードフラグPLY及びペダル操作子割
当モードフラグPDLが“0”にクリアされる(ステッ
プS24)。これにより電子楽器は音色選択モードに入
る。その後、シーケンスはメイン処理ルーチンにリター
ンする。
【0066】上記ステップS23でファンクションキー
F2のオンイベントがないことが判断されると、次い
で、ファンクションキーF3のオンイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS25)。そして、ファン
クションキーF3のオンイベントがあることが判断され
ると、ペダル操作子割当モードフラグPDLが“1”に
セットされると共にプレイモードフラグPLY及び音色
選択モードフラグTBRが“0”にクリアされる(ステ
ップS26)。これにより電子楽器はペダル操作子割当
モードに入る。その後、シーケンスはメイン処理ルーチ
ンにリターンする。
【0067】上記ステップS25でファンクションキー
F3のオンイベントがないことが判断されると、次い
で、ジョグダイヤル140のイベントがあるかどうかが
調べられる(ステップS27)。これは、上記ステップ
S20で読み込んだパネルデータ中のダイヤルデータが
変位があることを示しているかどうかを調べることによ
り行われる。そして、ジョグダイヤル140のイベント
があることが判断されると、次いで、音色選択モードで
あるかどうかが調べられる(ステップS28)。これ
は、音色選択モードフラグTBRが“1”にセットされ
ているかどうかを調べることにより行われる。ここで、
音色選択モードであることが判断されると、音色番号更
新処理が行われる(ステップS29)。即ち、音色番号
レジスタの内容がダイヤルデータに従って「+1」又は
「−1」される。この場合、ダイヤルデータが、ジョグ
ダイヤル140が右方向に回転されたことを示していれ
ば「+1」され、左方向に回転されたことを示していれ
ば「−1」される。このようにして音色番号レジスタの
内容が更新されることにより、新しい音色が決定され
る。この音色番号レジスタの内容は、鍵盤処理時に参照
され、音色パラメータを選択するために使用される。
【0068】次いで、メッセージ表示処理が行われる
(ステップS30)。この処理では、変更された音色番
号をディスプレイ装置141の音色番号入力フィールド
に表示する。また、ガイドメッセージを複数回に分けて
ディスプレイ装置141に表示する構成の場合は、音色
番号入力フィールドの音色番号が、ガイドメッセージに
含まれない音色番号に変更された時に、その音色番号が
含まれたガイドメッセージに変更する処理が行われる。
その後、シーケンスはメイン処理ルーチンにリターンす
る。
【0069】上記ステップS28で、音色選択モードで
ないことが判断されると、次いで、ペダル操作子割当モ
ードであるかどうかが調べられる(ステップS31)。
これは、ペダル操作子割当モードフラグPDLが“1”
にセットされているかどうかを調べることにより行われ
る。ここで、ペダル操作子割当モードであることが判断
されると、エフェクト番号更新処理が行われる(ステッ
プS32)。即ち、上記音色番号更新処理の場合と同様
に、エフェクト番号レジスタの内容がダイヤルデータに
従って「+1」又は「−1」される。このようにしてエ
フェクト番号レジスタの内容が変更されることにより、
ペダル操作子16に割り当てるエフェクトが決定され
る。このエフェクト番号レジスタの内容は、発音時に参
照され、楽音にエフェクトを付加するために使用され
る。
【0070】次いで、メッセージ表示処理が行われる
(ステップS33)。この処理では、変更されたエフェ
クト番号をディスプレイ装置141のエフェクト番号入
力フィールドに表示する。また、ガイドメッセージを複
数回に分けてディスプレイ装置141に表示する構成の
場合は、エフェクト番号入力フィールドのエフェクト番
号が、ガイドメッセージに含まれないエフェクト番号に
変更された時に、そのエフェクト番号が含まれたガイド
メッセージに変更する処理が行われる。その後、シーケ
ンスはメイン処理ルーチンにリターンする。上記ステッ
プS31でペダル操作子割当モードでないことが判断さ
れた場合は、シーケンスはメイン処理ルーチンにリター
ンする。
【0071】上記ステップS27でジョグダイヤル14
0のイベントがないことが判断されると、「その他のス
イッチ処理」が行われる(ステップS34)。この処理
では、図示しない各種スイッチの処理、インジケータの
点灯/消灯処理等が行われ、その後、シーケンスはメイ
ン処理ルーチンにリターンする。
【0072】(3)ペダル処理 次に、ペダル処理の詳細について、図9のフローチャー
トを参照しながら説明する。このペダル処理ルーチン
は、メイン処理ルーチンから一定周期でコールされる。
【0073】ペダル処理では、先ず、ペダルスキャン処
理が行われる(ステップS40)。このペダルスキャン
処理では、ペダル操作子16からパネルインタフェース
回路13を経由してペダルデータ(以下、これを「新ペ
ダルデータ」という)が読み込まれる。
【0074】次いで、ペダルイベントがあるかどうかが
調べられる(ステップS41)。即ち、前回のペダル処
理でペダル操作子16から読み込まれ、既にワークメモ
リ12の所定領域に記憶されているペダルデータ(以
下、「旧ペダルデータ」という)と上記新ペダルデータ
とが比較される。この比較の結果、相違することが判断
されるとペダルイベントがあったものと認識され、そう
でなければペダルイベントはなかったものと認識され
る。
【0075】このステップS41でペダルイベントがな
いと判断されると、シーケンスはメイン処理ルーチンに
リターンする。一方、ペダルイベントがあると判断され
ると、次いで、現在ペダル操作子16に割り当てられて
いるエフェクトはダンパであるかどうかが調べられる
(ステップS42)。これは、エフェクト番号レジスタ
に格納されているエフェクト番号を参照することにより
行われ、以下においても同じである。ここで、ダンパで
あることが判断されるとダンパ処理が行われる(ステッ
プS43)。このダンパ処理では、例えば、エンベロー
プのリリース時間が新ペダルデータに応じて長くなるよ
うに、エンベロープデータ中のリリースタイムデータが
変更される。その後、シーケンスはメイン処理ルーチン
にリターンする。これにより、例えばペダル操作子16
の踏み込み量に応じてダンパの効き方を変更するハーフ
ダンパ機能が実現されている。
【0076】上記ステップS42でエフェクトはダンパ
でないことが判断されると、次いで、現在ペダル操作子
16に割り当てられているエフェクトはピッチベンドで
あるかどうかが調べられる(ステップS44)。ここ
で、ピッチベンドであることが判断されるとピッチ変更
処理が行われる(ステップS45)。このピッチ変更処
理では、例えば、波形メモリ191から波形データを読
み出す速度が、新ペダルデータに応じて変更される。な
お、この変更は、ピッチが上がる方向になされてもよい
し下がる方向になされてもよい。また、ペダル操作子1
6の可動範囲の中央位置付近を正規のピッチとし、該位
置より踏み込み量が小さい場合はピッチを下げ、大きい
場合はピッチを上げるように構成してもよい。その後、
シーケンスはメイン処理ルーチンにリターンする。
【0077】上記ステップS44で、現在ペダル操作子
16に割り当てられているエフェクトがピッチベンドで
ないことが判断されると、次いで、現在ペダル操作子1
6に割り当てられているエフェクトはモジュレーション
であるかどうかが調べられる(ステップS46)。そし
て、モジュレーションであることが判断されると、モジ
ュレーション処理が行われる(ステップS47)。この
モジュレーション処理では、例えば、音源回路19に含
まれるデジタル制御フィルタDCFのカットオフ周波数
が、新ペダルデータに応じて変更される。なお、この変
更は、カットオフ周波数が上がる方向になされてもよい
し下がる方向になされてもよい。また、ペダル操作子1
6の可動範囲の中央位置付近を当該音色に最も好適なカ
ットオフ周波数とし、該位置より踏み込み量が小さい場
合はカットオフ周波数を下げ、大きい場合はカットオフ
周波数を上げるように構成してもよい。その後、シーケ
ンスはメイン処理ルーチンにリターンする。
【0078】上記ステップS46で、現在ペダル操作子
16に割り当てられているエフェクトがモジュレーショ
ンでないことが判断されると、その他のエフェクト処理
が行われる(ステップS48)。この「その他のエフェ
クト処理」の対象となるエフェクトとしては、例えば、
トレモロデプス、コーラスデプス、セレステデプス、フ
ェーザーデプス、その他種々の連続可変タイプのデータ
で制御されるエフェクトを挙げることができる。その
後、シーケンスはメイン処理ルーチンにリターンする。
【0079】以上説明したように、実施の形態1のエフ
ェクト制御装置は、1つのペダル操作子を有し、そのペ
ダル操作子に割り当てるエフェクトを、複数種類のエフ
ェクトの中から任意に選択できるように構成されている
が、1つのペダル操作子に特定のエフェクトを固定的に
割り当てるように構成することもできる。この場合はペ
ダル操作子16にエフェクトを割り当てるために設けら
れているファンクションキーF3及び対応するパネル処
理は不要となる。
【0080】(実施の形態2)本発明の実施の形態2の
エフェクト制御装置は、ペダル操作子16に対するエフ
ェクトの割り当てを、選択された音色に基づいて自動的
に行うようにしたものである。従って、本エフェクト制
御装置では、ペダル操作子割当モードは存在しない。
【0081】本エフェクト制御装置の構成は、図1のブ
ロック図に示したものと同じである。但し、本エフェク
ト制御装置では、ペダル操作子割当モードが存在しない
ので、該モードに移行するための操作子であるファンク
ションキーF3は使用されない。従って、ペダル操作子
割当モードフラグPDLも定義されていない。
【0082】この実施の形態2のエフェクト制御装置で
は、各音色とエフェクトの種類を対応付けるために「音
色−エフェクト対応テーブル」が用いられる。このテー
ブルは、RAM12の所定領域に形成される。図10
は、この音色−エフェクト対応テーブルの一例を示す。
図10では、例えば音色番号「01」のピアノ1の音色
にはダンパ効果が対応付けられ、音色番号「06」のギ
ター音色にはピッチベンドが対応付けられていることを
示している。
【0083】本実施の形態2のエフェクト制御装置にお
ける音色選択操作は、上述した実施の形態1の場合と同
様の操作と同じであるが、この音色選択操作を行うとペ
ダル操作子16に割り当てるエフェクトも同時に決定さ
れる点が上記実施の形態1のエフェクト制御装置と異な
る。
【0084】次に、上記の構成において本実施の形態2
の電子楽器の動作について図面を参照しながら説明す
る。メイン処理及びペダル処理の各ルーチンは、上述し
た実施の形態1で使用したものがそのまま使用される
が、パネル処理ルーチンは、上述した実施の形態1のそ
れと異なる。
【0085】以下、本実施の形態2のパネル処理につい
て、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
本パネル処理ルーチンのステップS50〜S54の処理
は、以下の点を除き、上述した実施の形態1のパネル処
理(図7参照)におけるステップS20〜S24の処理
と同じである。相違点は、上記ステップS22ではペダ
ル操作子割当フラグPDLが“0”にクリアされるのに
対し、ステップS52ではこの処理が存在しない点であ
る。これは、本実施の形態2ではペダル操作子割当モー
ドフラグPDLが存在しないからである。
【0086】上記ステップS53でファンクションキー
F2のオンイベントがないことが判断されると、次い
で、ジョグダイヤル140のイベントがあるかどうかが
調べられる(ステップS55)。これは、上記ステップ
S27と同様の方法で行われる。そして、ジョグダイヤ
ル140のイベントがあることが判断されると、音色番
号更新処理が行われる(ステップS56)。この処理の
内容は上記ステップS29の処理と同じである。次い
で、エフェクト番号更新処理が行われる(ステップS5
7)。即ち、上記ステップS56で得られた新しい音色
番号に対応するエフェクト番号を音色−エフェクト対応
テーブルから取り出し、エフェクト番号レジスタにセッ
トする。
【0087】次いで、メッセージ表示処理が行われる
(ステップS58)。この処理では、更新された音色番
号をディスプレイ装置141の音色番号入力フィールド
に表示する。また、この音色番号に対応するエフェクト
番号であってペダル操作子16に割り当てられたもの
を、例えば図11に示すように、ディスプレイ装置14
1の所定領域に表示する。この場合、エフェクト番号の
代わりにエフェクト名を表示してもよい。なお、ガイド
メッセージを複数回に分けてディスプレイ装置141に
表示する構成の場合は、上述した実施の形態1の場合と
同様に処理することができる。その後、シーケンスはメ
イン処理ルーチンにリターンする。
【0088】上記ステップS55でジョグダイヤル14
0のイベントがないことが判断されると、「その他のス
イッチ処理」が行われる(ステップS59)。この処理
の内容は上記ステップS34の処理と同じである。
【0089】以上のように、本実施の形態2のエフェク
ト制御装置によれば、所定の音色が選択されると、その
音色に対応するエフェクトが自動的にペダル操作子16
に割り当てられるので、操作者がペダル操作子16とエ
フェクトの種類を対応付ける操作が不要となる。また、
ファンクションキーの数を減らすこともできるし、パネ
ル処理における処理量を減らすこともできる。
【0090】(実施の形態3)本発明の実施の形態3の
エフェクト制御装置は、ペダル操作子16の踏み込み量
に応じて制御するエフェクトの種類及びエフェクトの大
きさを変更するようにしたものである。以下において
は、ペダル操作子16の踏み込み量が所定値P以下であ
る場合は該ペダル操作子16に第1のエフェクトが、上
記所定値Pより大きい場合は該ペダル操作子16に第2
のエフェクトがそれぞれ割り当てられるものとする。
【0091】本エフェクト制御装置の構成は、図1のブ
ロック図に示したものと同じである。但し、本エフェク
ト制御装置では、ペダル操作子16に第1のエフェクト
及び第2のエフェクトといった2つのエフェクトが割り
当てられるので、操作パネル14のファンクションキー
F3は、電子楽器を第1のペダル操作子割当モードに移
行させ、ファンクションキーF4は電子楽器を第2のペ
ダル操作子割当モードに移行させるためにそれぞれ使用
される。
【0092】また、RAM12には、第1のペダル操作
子割当モードであることを記憶するための第1のペダル
操作子割当モードフラグPDL1、第2のペダル操作子
割当モードであることを記憶するための第2のペダル操
作子割当モードフラグPDL2、第1のエフェクトのエ
フェクト番号を記憶する第1のエフェクト番号レジスタ
及び第2のエフェクトのエフェクト番号を記憶するため
の第2のエフェクト番号レジスタが定義される。
【0093】ペダル操作子16に第1のエフェクト及び
第2のエフェクトを割り当てる操作は、実施の形態1の
エフェクト制御装置においてペダル操作子16にエフェ
クトを割り当てる操作と同じである。但し、ペダル操作
子16に第1又は第2のエフェクトの何れを割り当てて
いるのかを明確にするために、第1のエフェクトを割り
当てる場合は図13(A)に示すメッセージが、第2の
エフェクトを割り当てる場合は同図(B)に示すメッセ
ージが表示される。
【0094】次に、上記の構成において本実施の形態3
の電子楽器の動作について図面を参照しながら説明す
る。メイン処理ルーチンは、上述した実施の形態1で使
用したものがそのまま使用される。本実施の形態3のパ
ネル処理及びペダル処理の各ルーチンは、上述した実施
の形態1のそれらと異なる。
【0095】(1)パネル処理 以下、本実施の形態3のパネル処理について、図14及
び図15のフローチャートを参照しながら説明する。
【0096】本パネル処理ルーチンのステップS60〜
S64の処理は、以下の点を除き、上述した実施の形態
1のパネル処理(図7参照)におけるステップS20〜
S24の処理と同じである。相違点は、上記ステップS
22及びステップS24ではペダル操作子割当フラグP
DLが“0”にクリアされるのに対し、ステップS62
及びステップS64では第1のペダル操作子割当フラグ
PFL1及び第2のペダル操作子割当フラグPFL2が
“0”にクリアされる点である。これは、本実施の形態
3ではペダル操作子割当モードフラグとしてPDL1及
びPDL2が定義されているからである。
【0097】上記ステップS63でファンクションキー
F2のオンイベントがないことが判断されると、次い
で、ファンクションキーF3のオンイベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS65)。ここで、ファン
クションキーF3のオンイベントがあることが判断され
ると、第1のペダル操作子割当モードフラグPDL1が
“1”にセットされ、プレイモードフラグPLY、音色
選択モードフラグTBR及び第2のペダル操作子割当モ
ードフラグPDL2が“0”にクリアされる(ステップ
S66)。これにより電子楽器は第1のペダル操作子割
当モードに移行する。その後、シーケンスはメイン処理
ルーチンにリターンする。
【0098】上記ステップS65でファンクションキー
F3のイベントがないことが判断されると、次いで、フ
ァンクションキーF4のオンイベントがあるかどうかが
調べられる(ステップS67)。ここで、ファンクショ
ンキーF4のオンイベントがあることが判断されると、
第2のペダル操作子割当モードフラグPDL2が“1”
にセットされ、プレイモードフラグPLY、音色選択モ
ードフラグTBR及び第1のペダル操作子割当モードフ
ラグPDL1が“0”にクリアされる(ステップS6
8)。これにより電子楽器は第2のペダル操作子割当モ
ードに移行する。その後、シーケンスはメイン処理ルー
チンにリターンする。
【0099】上記ステップS67でファンクションキー
F4のイベントがないことが判断されると、次いで、ジ
ョグダイヤル140のイベントがあるかどうかが調べら
れ(ステップS69)、イベントがあることが判断され
ると、音色選択モードであるかどうかが調べられる(ス
テップS70)。ここで、音色選択モードであることが
判断されると、音色番号更新処理が行われ(ステップS
71)、次いで、メッセージ表示処理が行われる(ステ
ップS72)。その後、シーケンスはメイン処理ルーチ
ンにリターンする。以上の処理は、上記ステップS27
〜S30の処理と同じである。
【0100】上記ステップS70で、音色選択モードで
ないことが判断されると、次いで、第1のペダル操作子
割当モードであるかどうかが調べられる(ステップS7
3)。これは、第1のペダル操作子割当モードフラグP
DL1が“1”にセットされているかどうかを調べるこ
とにより行われる。ここで、第1のペダル操作子割当モ
ードであることが判断されると、第1のエフェクト番号
更新処理が行われる(ステップS74)。即ち、第1の
エフェクト番号レジスタの内容がダイヤルデータに従っ
て「+1」又は「−1」される。このようにして第1の
エフェクト番号レジスタの内容が変更されることによ
り、ペダル操作子16に割り当てる第1のエフェクトが
決定される。この第1のエフェクト番号レジスタの内容
は、発音時に参照され、楽音にエフェクトを付加するた
めに使用される。
【0101】次いで、メッセージ表示処理が行われる
(ステップS75)。この処理では、変更された第1の
エフェクト番号をディスプレイ装置141のエフェクト
番号入力フィールドに表示する。また、ガイドメッセー
ジを複数回に分けてディスプレイ装置141に表示する
構成の場合は、上述した実施の形態1の場合と同様に処
理することができる。その後、シーケンスはメイン処理
ルーチンにリターンする。
【0102】上記ステップS73で、第1のペダル操作
子割当モードでないことが判断されると、次いで、第2
のペダル操作子割当モードであるかどうかが調べられる
(ステップS76)。これは、第2のペダル操作子割当
モードフラグPDL2が“1”にセットされているかど
うかを調べることにより行われる。ここで、第2のペダ
ル操作子割当モードであることが判断されると、第2の
エフェクト番号更新処理が行われる(ステップS7
7)。即ち、第2のエフェクト番号レジスタの内容がダ
イヤルデータに従って「+1」又は「−1」される。こ
のようにして第2のエフェクト番号レジスタの内容が変
更されることにより、ペダル操作子16に割り当てる第
2のエフェクトが決定される。この第2のエフェクト番
号レジスタの内容は、発音時に参照され、楽音にエフェ
クトを付加するために使用される。
【0103】次いで、メッセージ表示処理が行われる
(ステップS78)。この処理では、変更された第2の
エフェクト番号をディスプレイ装置141のエフェクト
番号入力フィールドに表示する。また、ガイドメッセー
ジを複数回に分けてディスプレイ装置141に表示する
構成の場合は、上述した実施の形態1の場合と同様に処
理することができる。その後、シーケンスはメイン処理
ルーチンにリターンする。上記ステップS76で第2の
ペダル操作子割当モードでないことが判断された場合
は、シーケンスはメイン処理ルーチンにリターンする。
【0104】上記ステップS69でジョグダイヤル14
0のイベントがないことが判断されると、「その他のス
イッチ処理」が行われる(ステップS79)。この処理
の内容は上記ステップS34の処理と同じである。
【0105】(2)ペダル処理 次に、ペダル処理の詳細について、図16のフローチャ
ートを参照しながら説明する。このペダル処理ルーチン
は、メイン処理ルーチンから一定周期でコールされる。
【0106】ペダル処理では、先ず、ペダルスキャン処
理が行われる(ステップS80)。次いで、ペダルイベ
ントがあるかどうかが調べられる(ステップS81)。
ここでペダルイベントがないと判断されると、シーケン
スはメイン処理ルーチンにリターンする。以上の処理
は、上記ステップS40及びS41の処理と同じであ
る。
【0107】一方、ペダルイベントがあると判断される
と、次いで、ペダル操作子16の踏み込み量は所定値P
以下であるかどうかが調べられる(ステップS82)。
そして、所定値P以下であることが判断されると、第1
のエフェクトに対する処理が行われる(ステップS8
3)。この第1のエフェクトに対する処理は、エフェク
トの種類の判断が第1のエフェクト番号レジスタに記憶
されているエフェクト番号を参照して行われる点を除け
ば、上述した実施の形態1のパネル処理(図9)のステ
ップS42〜S48の処理と同じである。
【0108】上記ステップS82において、ペダル操作
子16の踏み込み量が所定値Pより大きいことが判断さ
れると、第2のエフェクトに対する処理が行われる(ス
テップS84)。この第2のエフェクトに対する処理
は、エフェクトの種類の判断が第2のエフェクト番号レ
ジスタに記憶されているエフェクト番号を参照して行わ
れる点を除けば、上述した実施の形態1のパネル処理
(図9)のステップS42〜S48の処理と同じであ
る。
【0109】以上のように、本実施の形態3のエフェク
ト制御装置によれば、1つのペダル操作子16で2種類
のエフェクトの大きさを制御することができるので、エ
フェクトを制御するための操作子を少なくできる。ま
た、ペダル操作子16の踏み込み量を変化させるだけで
エフェクトの種類及び大きさを変更することができるの
で、エフェクトの切替が簡単且つ迅速にできる。
【0110】なお、この実施の形態3のエフェクト制御
装置では、ペダル操作子16の踏み込み量が所定値P以
下の場合及び所定値Pより大きい場合の2つに分けて2
つのエフェクトを割り当てるように構成したが、3つ以
上に分けて3つ以上のエフェクトを制御するように構成
してもよい。
【0111】また、実施の形態3のエフェクト制御装置
では、第1及び第2のエフェクトとして、複数種類のエ
フェクトの中から任意に選択できるように構成されてい
るが、第1及び第2のエフェクトとしてそれぞれ特定の
エフェクトを固定的に割り当てるように構成することも
できる。この場合は、第1及び第2のエフェクトとして
所定のエフェクトを割り当てるために設けられているフ
ァンクションキーF3及びF4並びに対応するパネル処
理は不要となる。
【0112】更に、上記実施の形態2に示すような音色
−エフェクト対応テーブルを予め用意しておき、音色を
選択する際に同時に第1及び第2のエフェクトの種類を
も選択するように構成することもできる。
【0113】(実施の形態4)本発明の実施の形態4の
エフェクト制御装置は、ペダル操作子を2つ有し、1つ
のペダル操作子ではその踏み込み量に応じてエフェクト
の大きさを基準値より大きい範囲で変化させ、他のペダ
ル操作子では、その踏み込み量に応じてエフェクトの大
きさを基準値より小さい範囲で変化させるものである。
【0114】本エフェクト制御装置の構成を図17のブ
ロック図に示す。本エフェクト制御装置では、A/D変
換器15に第1のペダル操作子16a及び第2のペダル
操作子16bの2つが接続されている点を除き、上述し
た実施の形態1のエフェクト制御装置と同じである。第
1のペダル操作子16a及び第2のペダル操作子16b
には、同一のエフェクトが割り当てられる。
【0115】次に、上記の構成において本実施の形態4
の電子楽器の動作について図面を参照しながら説明す
る。メイン処理及びパネル処理の各ルーチンは、上述し
た実施の形態1で使用したものがそのまま使用される。
以下、ペダル処理の詳細について、図18及び図19の
フローチャートを参照しながら説明する。
【0116】ペダル処理では、先ず、ペダルスキャン処
理が行われる(ステップS90)。このペダルスキャン
処理では、ペダル操作子16からパネルインタフェース
回路13を経由して第1のペダル操作子16aに対応す
るペダルデータ(以下、これを「第1の新ペダルデー
タ」という)及び第2のペダル操作子16bに対応する
ペダルデータ(以下、これを「第2の新ペダルデータ」
という)が読み込まれる。
【0117】次いで、第1のペダル操作子16aのペダ
ルイベント(以下、「第1のペダルイベント」という)
があるかどうかが調べられる(ステップS91)。即
ち、前回のペダル処理で第1のペダル操作子16aから
読み込まれ、既にワークメモリ12の所定領域に記憶さ
れているペダルデータ(以下、「第1の旧ペダルデー
タ」という)と上記第1の新ペダルデータとが比較され
る。この比較の結果、相違することが判断されると第1
のペダルイベントがあったものと認識され、そうでなけ
れば第1のペダルイベントはなかったものと認識され
る。
【0118】このステップS91で第1のペダルイベン
トがあると判断されると、次いで、現在第1のペダル操
作子16aに割り当てられているエフェクトはダンパで
あるかどうかが調べられる(ステップS92)。ここ
で、ダンパであることが判断されると第1のダンパ処理
が行われる(ステップS93)。この第1のダンパ処理
は、上記ステップS43の処理と同じである。
【0119】上記ステップS92でエフェクトはダンパ
でないことが判断されると、次いで、現在第1のペダル
操作子16aに割り当てられているエフェクトはピッチ
ベンドであるかどうかが調べられる(ステップS9
4)。ここで、ピッチベンドであることが判断されると
ピッチ増加処理が行われる(ステップS95)。このピ
ッチ増加処理では、例えば、波形メモリ191から波形
データを読み出す速度が、新ペダルデータに応じて大き
くなるように変更される。その後、シーケンスはメイン
処理ルーチンにリターンする。
【0120】上記ステップS94で、現在第1のペダル
操作子16aに割り当てられているエフェクトがピッチ
ベンドでないことが判断されると、次いで、現在第1の
ペダル操作子16aに割り当てられているエフェクトは
モジュレーションであるかどうかが調べられる(ステッ
プS96)。そして、モジュレーションであることが判
断されると、モジュレーション増大処理が行われる(ス
テップS97)。このモジュレーション増大処理では、
例えば、音源回路19に含まれるデジタル制御フィルタ
DCFのカットオフ周波数が、新ペダルデータに応じて
大きくなるように変更される。その後、シーケンスはメ
イン処理ルーチンにリターンする。
【0121】上記ステップS96で、現在第1のペダル
操作子16aに割り当てられているエフェクトがモジュ
レーションでないことが判断されると、その他のエフェ
クト処理が行われる(ステップS98)。この「その他
のエフェクト処理」では上記ステップS48の処理と同
様に各種エフェクトを制御する処理が行われるが、基準
値より大きい範囲で制御量が変更される。その後、シー
ケンスはメイン処理ルーチンにリターンする。
【0122】上記ステップS91で、第1のペダルイベ
ントがないことが判断されると、次いで、第2のペダル
操作子16bのペダルイベント(以下、「第2のペダル
イベント」という)があるかどうかが調べられる(ステ
ップS100)。即ち、前回のペダル処理で第2のペダ
ル操作子16bから読み込まれ、既にワークメモリ12
の所定領域に記憶されているペダルデータ(以下、「第
2の旧ペダルデータ」という)と上記第2の新ペダルデ
ータとが比較される。この比較の結果、相違することが
判断されると第2のペダルイベントがあったものと認識
され、そうでなければ第2のペダルイベントはなかった
ものと認識される。
【0123】このステップS100で第2のペダルイベ
ントがないと判断されると、シーケンスはメイン処理ル
ーチンにリターンする。一方、第2のペダルイベントが
あると判断されると、次いで、現在第2のペダル操作子
16bに割り当てられているエフェクトはダンパである
かどうかが調べられる(ステップS101)。ここで、
ダンパであることが判断されると第2のダンパ処理が行
われる(ステップS102)。この第1のダンパ処理で
は、例えば、エンベロープのリリース時間が新ペダルデ
ータに応じて短くなるようにエンベロープデータ中のリ
リースデータが変更される。その後、シーケンスはメイ
ン処理ルーチンにリターンする。これにより、例えば第
2のペダル操作子16bの踏み込み量に応じてリリース
時間が短くなるという従来の電子楽器には存在しない楽
音効果が得られる。
【0124】上記ステップS101でエフェクトはダン
パでないことが判断されると、次いで、現在第2のペダ
ル操作子16bに割り当てられているエフェクトはピッ
チベンドであるかどうかが調べられる(ステップS10
3)。ここで、ピッチベンドであることが判断されると
ピッチ減少処理が行われる(ステップS104)。この
ピッチ減少処理では、例えば、波形メモリ191から波
形データを読み出す速度が、新ペダルデータに応じて小
さくなるように変更される。その後、シーケンスはメイ
ン処理ルーチンにリターンする。
【0125】上記ステップS103で、現在第2のペダ
ル操作子16bに割り当てられているエフェクトがピッ
チベンドでないことが判断されると、次いで、現在第2
のペダル操作子16bに割り当てられているエフェクト
はモジュレーションであるかどうかが調べられる(ステ
ップS105)。そして、モジュレーションであること
が判断されると、モジュレーション減少処理が行われる
(ステップS106)。このモジュレーション減少処理
では、例えば音源回路19に含まれるデジタル制御フィ
ルタDCFのカットオフ周波数が新ペダルデータに応じ
て小さくなるように変更される。その後、シーケンスは
メイン処理ルーチンにリターンする。
【0126】上記ステップS105で、現在第2のペダ
ル操作子16bに割り当てられているエフェクトがモジ
ュレーションでないことが判断されると、その他のエフ
ェクト処理が行われる(ステップS107)。この「そ
の他のエフェクト処理」では上記ステップS48の処理
と同様に各種エフェクトを制御する処理が行われるが、
基準値より小さい範囲で制御量が変更される。その後、
シーケンスはメイン処理ルーチンにリターンする。
【0127】以上のように、本実施の形態4のエフェク
ト制御装置によれば、例えばピッチベンドを制御する場
合を例にとると、第1のペダル操作子16a及び第2の
ペダル操作子16bが何れも操作されていない状態で
は、通常の(ピッチが変更されていない)音程の音が発
生される。この状態で第1のペダル操作子16aが踏み
込まれると、その踏み込み量に応じてピッチが上がる。
一方、第2のペダル操作子16bが踏み込まれると、そ
の踏み込み量に応じてピッチが下がる。従って、第1の
ペダル操作子16aと第2のペダル操作子16bを交互
に踏み込むことにより、ピッチホイールを前後に操作し
てピッチを変動させる機能と同様の機能を実現できる。
【0128】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ホイール型操作子を有していなくても、ホイール型操作
子で制御されるような連続的に変化するエフェクトを制
御することができるエフェクト制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1の操作パネルの一例を示す図であ
る。
【図3】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1のペダル操作子の構成を示す図であ
る。
【図4】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1のペダル操作子の動作を説明するた
めの図である。
【図5】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1のパネル操作を説明するための図で
ある。
【図6】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1のメイン処理を示すフローチャート
である。
【図7】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1のパネル処理(その1)を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1のパネル処理(その2)を示すフロ
ーチャートである。
【図9】本発明のエフェクト制御装置が適用された電子
楽器の実施の形態1のペダル処理を示すフローチャート
である。
【図10】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態2に用いられる音色−エフェクト対
応テーブルの一例を示す図である。
【図11】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態2のパネル操作を説明するための図
である。
【図12】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態2のパネル処理を示すフローチャー
トである。
【図13】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態3のパネル操作を説明するための図
である。
【図14】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態3のパネル処理(その1)を示すフ
ローチャートである。
【図15】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態3のパネル処理(その2)を示すフ
ローチャートである。
【図16】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態3のペダル処理を示すフローチャー
トである。
【図17】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態4の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態4のペダル処理(その1)を示すフ
ローチャートである。
【図19】本発明のエフェクト制御装置が適用された電
子楽器の実施の形態4のペダル処理(その2)を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 プログラムメモリ 12 ワークメモリ 13 パネルインタフェース回路 14 操作パネル 140 ジョグダイヤル 141 ディスプレイ装置 15 A/D変換器 16 ペダル操作子 16a 第1のペダル操作子 16b 第2のペダル操作子 160 ペダルレバー 161 バネ 162 側板 163、167 回転軸 164 伝達レバー 165 復帰バネ 166 ボリューム 168 レバー 169 ストッパー 17 鍵盤インタフェース回路 18 鍵盤装置 19 音源回路 191 波形メモリ 192 D/A変換器 193 増幅器 194 スピーカ P1 支点 P2 伝達レバー164の左端部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音に付与されるエフェクトを制御するエ
    フェクト制御装置であって、 ペダル操作子と、 該ペダル操作子の踏み込み量を検出する検出手段と、 該検出手段で検出された踏み込み量に応じて該エフェク
    トの大きさを制御する制御手段、とを備えたエフェクト
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記ペダル操作子に複数のエフェクトの中
    から特定のエフェクトを対応付ける対応付け手段を更に
    備え、 前記制御手段は、前記検出手段で検出された踏み込み量
    に応じて該対応付け手段で該ペダル操作子に対応付けら
    れた特定のエフェクトの大きさを制御する請求項1に記
    載のエフェクト制御装置。
  3. 【請求項3】音色を選択する音色選択手段を更に備え、 前記対応付け手段は、該音色選択手段で選択された音色
    に基づいて、前記ペダル操作子と前記特定のエフェクト
    とを対応付ける請求項2に記載のエフェクト制御装置。
  4. 【請求項4】楽音に付与される複数のエフェクトを制御
    するエフェクト制御装置であって、 ペダル操作子と、 該ペダル操作子の踏み込み量を検出する検出手段と、 該検出手段で検出された踏み込み量が所定範囲内であれ
    ば、該所定範囲内における踏み込み量に応じて第1のエ
    フェクトの大きさを制御し、該検出手段で検出された踏
    み込み量が該所定範囲外であれば該所定範囲外における
    踏み込み量に応じて第2のエフェクトの大きさを制御す
    る制御手段、とを備えたエフェクト制御装置。
  5. 【請求項5】前記ペダル操作子に、複数のエフェクトの
    中から前記第1のエフェクト及び第2のエフェクトを対
    応付ける対応付け手段を更に備え、 前記制御手段は、前記検出手段で検出された踏み込み量
    が所定範囲内であれば、該所定範囲内における踏み込み
    量に応じて該対応付け手段で該ペダル操作子に対応付け
    られた第1のエフェクトの大きさを制御し、該検出手段
    で検出された踏み込み量が該所定範囲外であれば該所定
    範囲外における踏み込み量に応じて該対応付け手段で該
    ペダル操作子に対応付けられた第2のエフェクトの大き
    さを制御する請求項4に記載のエフェクト制御装置。
  6. 【請求項6】音色を選択する音色選択手段を更に備え、 前記対応付け手段は、該音色選択手段で選択された音色
    に基づいて、前記ペダル操作子に前記第1のエフェクト
    及び第2のエフェクトを対応付ける請求項5に記載のエ
    フェクト制御装置。
  7. 【請求項7】楽音に付与されるエフェクトの大きさを、
    基準値以上の第1の範囲と基準値より小さい第2の範囲
    で制御するエフェクト制御装置であって、 少なくとも第1のペダル操作子及び第2のペダル操作子
    と、 該第1のペダル操作子の踏み込み量を検出する第1の検
    出手段と、 該第2のペダル操作子の踏み込み量を検出する第2の検
    出手段と、 該第1の検出手段で検出された踏み込み量に応じて該エ
    フェクトの大きさを該第1の範囲で制御し、該第2の検
    出手段で検出された踏み込み量に応じて該エフェクトの
    大きさを該第2の範囲で制御する制御手段、とを備えた
    エフェクト制御装置。
  8. 【請求項8】前記第1及び第2のペダル操作子に複数の
    エフェクトの中から特定のエフェクトを対応付ける対応
    付け手段を更に備え、 前記制御手段は、前記第1の検出手段で検出された踏み
    込み量に応じて該対応付け手段で対応付けられた特定の
    エフェクトの大きさを該第1の範囲で制御し、該第2の
    検出手段で検出された踏み込み量に応じて該対応付け手
    段で対応付けられた特定のエフェクトの大きさを該第2
    の範囲で制御する請求項7に記載のエフェクト制御装
    置。
  9. 【請求項9】音色を選択する音色選択手段を更に備え、 前記対応付け手段は、該音色選択手段で選択された音色
    に基づいて、前記第1及び第2のペダル操作子と前記特
    定のエフェクトとを対応付ける請求項8に記載のエフェ
    クト制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145609A (ja) * 2011-01-06 2012-08-02 Yamaha Corp ペダル装置及びそれを備えた電子楽器
JP2014048570A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Korg Inc エフェクタ
US9443500B2 (en) 2014-11-26 2016-09-13 Curtis Hoerbelt Pedal for modulating an electronic signal
JP2017173515A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 株式会社河合楽器製作所 ペダル操作子の制御装置
US10810982B2 (en) 2018-09-12 2020-10-20 Roland Corporation Electronic musical instrument and musical sound generation processing method of electronic musical instrument

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