JP3501254B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3501254B2
JP3501254B2 JP16105996A JP16105996A JP3501254B2 JP 3501254 B2 JP3501254 B2 JP 3501254B2 JP 16105996 A JP16105996 A JP 16105996A JP 16105996 A JP16105996 A JP 16105996A JP 3501254 B2 JP3501254 B2 JP 3501254B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子楽器に関し、例
えば、複数の発音チャンネルに複数の楽音データを割り
当てることにより自動演奏データによる楽音と鍵盤操作
による楽音とを同時に発音可能になされた電子楽器に用
いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、演奏者が演奏したデータを記録媒
体に記録し、その記録した演奏データを演奏者の指示に
応じて自動的に読み出して再生するようにした自動演奏
装置が知られている。この種の自動演奏装置を備えた電
子楽器は、複数の同時発音チャンネルを備え、自動演奏
データを再生させながら鍵盤で演奏を行うことにより、
自動演奏データによる楽音と鍵盤操作による楽音とを同
時に発音することができるようになっている。
【0003】このように自動演奏データを再生させなが
ら鍵盤で演奏する場合、自動演奏データに基づく或る楽
音の発音タイミングとほぼ同じタイミングで上記或る楽
音と同じ音の鍵盤を弾くときがある。この場合は、互い
に同じ音の楽音データを2つの発音チャンネルに割り当
てて発音処理を行うのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように同じ音の楽音データを2つの発音チャンネルに割
り当てて同時に発音すると、各々の楽音の波形が干渉し
てしまい、異音として聞こえてしまう場合があるという
問題があった。本発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、自動演奏装置による演奏と鍵
盤による演奏とで同じ音の発音要求がほぼ同時に発生し
た場合でも、その音を正しく発音できるようにすること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器は、複
数の発音チャンネルに複数の楽音データを割り当てるこ
とにより複数の楽音を同時に発音可能になされた電子楽
器であって、上記複数の発音チャンネルにおいて現在ど
の音高の楽音を発音中であるかを示す発音情報を記憶す
るための発音情報記憶手段と、ある音高の楽音が発音お
よび消音されるごとに上記発音情報記憶手段の記憶内容
を更新する発音情報更新手段と、上記発音情報記憶手段
の記憶内容に基づいて、入力される楽音データによって
指定される音高が現在発音中であるか否かを判断し、現
在発音中である場合に上記入力される楽音データに基づ
く指定音高の楽音の発音処理を行わないように制御する
発音制御手段とを備え、上記発音情報記憶手段は自動演
奏データ用と鍵盤演奏データ用とが備えられ、上記発音
制御手段は、上記自動演奏データによる楽音データが入
力されたときには上記鍵盤演奏データ用の発音情報記憶
手段を参照して発音制御を行い、上記鍵盤演奏データに
よる楽音データが入力されたときには上記自動演奏デー
タ用の発音情報記憶手段を参照して発音制御を行うこと
を特徴とする。
【0006】 本発明の他の特徴とするところは、複数
の発音チャンネルに複数の楽音データを割り当てること
により複数の楽音を同時に発音可能になされた電子楽器
であって、上記複数の発音チャンネルにおいて現在どの
音高の楽音を発音中であるかを示す発音情報を記憶する
ための発音情報記憶手段と、ある音高の楽音が発音およ
び消音されるごとに上記発音情報記憶手段の記憶内容を
更新する発音情報更新手段と、上記ある音高の発音を開
始してからの経過時間を計測する時間計測手段と、上記
時間計測手段により計測される経過時間情報を所定の時
間間隔ごとに更新しながら記憶するための経過時間情報
記憶手段と、上記発音情報記憶手段および上記経過時間
情報記憶手段の記憶内容に基づいて、入力される楽音デ
ータによって指定される音高が、現在発音中であって発
音開始時点からの経過時間が一定時間内であるかどうか
を判断し、そうである場合に上記入力される楽音データ
に基づく指定音高の発音処理を行わないように制御する
発音制御手段とを備え、上記発音情報記憶手段および上
記経過時間情報記憶手段はそれぞれ自動演奏データ用と
鍵盤演奏データ用とが備えられ、上記発音制御手段は、
上記自動演奏データによる楽音データが入力されたとき
には上記鍵盤演奏データ用の発音情報記憶手段と経過時
間情報記憶手段とを参照して発音制御を行い、上記鍵盤
演奏データによる楽音データが入力されたときには上記
自動演奏データ用の発音情報記憶手段と経過時間情報記
憶手段とを参照して発音制御を行うことを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】本発明は上記技術手段よりなるので、入力
される楽音データによって指定される音高が現在何れの
発音チャンネルでも発音されていない場合は、その指定
音高の発音処理が通常通り行われる。一方、何れかの発
音チャンネルで同じ音高が発音されている場合は、同じ
音高に関して後から発生した発音要求は無視されて発音
処理が行われないように制御されることとなり、これに
より、同じ音の楽音が複数の発音チャンネルから同時に
発音されないようになる。
【0012】本発明の他の特徴によれば、入力される楽
音データによって指定される音高が現在何れの発音チャ
ンネルでも発音されていないか、または発音されてはい
るがその発音開始から一定時間が経過している場合は、
その指定音高の発音処理が通常通り行われる。一方、何
れかの発音チャンネルで同じ音高が発音されていて、し
かもその発音開始から一定時間を経過していない場合
は、同じ音高に関して後から発生した発音要求は無視さ
れて発音処理が行われないように制御されるので、一定
時間内に発音要求の発生した同じ音の楽音が複数の発音
チャンネルから同時に発音されないようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の要素的特徴を示す
機能構成ブロック図である。また、図2は本発明を実施
した電子楽器の概略構成を示すブロック図であり、図3
はこの電子楽器に備えられた操作パネルの概要を示す図
である。
【0014】まず、図1に示した本発明の電子楽器の要
素的特徴について説明する。図1において、6は楽音発
生部であり、複数の同時発音チャンネルを備え、それら
に複数の楽音データを割り当てることにより複数の楽音
を同時に発音することができるようになされている。本
実施形態では、図1に示すように、複数の楽音を同時に
発音する場合の例として、自動演奏データによる楽音と
鍵盤操作に基づく鍵盤演奏データによる楽音とを同時に
発音する場合を想定している。
【0015】1は発音制御手段であり、上記複数の発音
チャンネルにおいて現在発音中の音高と同じ音高の発音
要求が発生したときに、後から発生した発音要求を無視
してそれについての発音処理を行わないように制御する
ものである。なお、これについての詳しい動作は追って
説明する。
【0016】2は発音情報記憶手段であり、上記複数の
発音チャンネルにおいて現在どの音高の楽音を発音中で
あるかを示す発音情報を記憶するためのものである。こ
の発音情報記憶手段2は、自動演奏データに関する発音
情報を記憶するための領域2aと、鍵盤演奏データに関
する発音情報を記憶するための領域2bとを持ってお
り、それぞれに対する発音情報が別個に記憶されるよう
になっている。
【0017】上記発音情報記憶手段2は、例えば、或る
音高の楽音が発音されたときにその音高を表すキーナン
バを記憶し、消音されたときにそのキーナンバを消去す
るものとして構成することが可能である。また、各音高
の楽音が現在発音中であるか否かを示す発音情報を記憶
するための記憶領域を各音高毎に備え、或る音高の楽音
が発音されたときにその音高に対応する記憶領域の内容
をオンとし、消音されたときにその音高に対応する記憶
領域の内容をオフとするものとして構成することも可能
である。以下に述べる実施形態では、後者の構成をとっ
ている。
【0018】3は発音情報更新手段であり、自動演奏デ
ータに関する或る音高の楽音および鍵盤演奏データに関
する或る音高の楽音が発音および消音されるごとに上記
発音情報記憶手段2の記憶内容を更新するものである。
すなわち、本実施形態では、或る音高の楽音が発音され
たときにその音高に対応する記憶領域の内容をオンと
し、消音されたときにその音高に対応する記憶領域の内
容をオフとするように記憶内容を更新する。
【0019】4は時間計測手段であり、自動演奏データ
に関する或る音高の楽音および鍵盤演奏データに関する
或る音高の楽音の発音を開始してからの経過時間を計測
するものである。また、5は経過時間情報記憶手段であ
り、上記時間計測手段4により計測される発音開始時点
からの経過時間情報を所定の時間間隔ごとに更新しなが
ら記憶するためのものである。
【0020】この経過時間情報記憶手段5も、発音情報
記憶手段2と同様に、自動演奏データに関する経過時間
情報を記憶するための領域5aと、鍵盤演奏データに関
する経過時間情報を記憶するための領域5bとを持って
おり、それぞれに対する経過時間情報が別個に記憶され
るようになっている。
【0021】上記発音制御手段1は、上記発音情報記憶
手段2および経過時間情報記憶手段5の記憶内容に基づ
いて、自動演奏データによる楽音と鍵盤演奏データによ
る楽音との発音の仕方を制御する。すなわち、入力され
る楽音データによって指定される音高が、何れかの発音
チャンネルにおいて現在発音中であって、しかもその発
音開始時点からの経過時間が一定時間内である場合に
は、上記入力される楽音データに基づく指定音高の発音
処理を行わないように制御する。
【0022】また、入力される楽音データによって指定
される音高がどの発音チャンネルでも発音中でない場
合、および何れかの発音チャンネルで発音中ではある
が、その発音開始時点から一定時間を経過している場合
には、上記入力される楽音データに基づく指定音高の発
音処理を通常通り行うように制御する。
【0023】つまり、図1のように自動演奏データを再
生させながら鍵盤で演奏する場合、自動演奏データに基
づく或る楽音の発音タイミングとほぼ同じタイミングで
同じ音高の鍵盤を弾くときがあるが、この場合におい
て、自動演奏データによる発音要求の発生が先であれ
ば、鍵盤演奏データによる発音要求を無視する。逆に、
鍵盤演奏データによる発音要求の発生が先であれば、自
動演奏データによる発音要求を無視する。これにより、
互いに同じ音の楽音データの波形が干渉し合って異音と
して聞こえてしまう不都合を防止することができるよう
になる。
【0024】なお、以上の例では、発音情報記憶手段2
および経過時間情報記憶手段5の記憶内容に基づいて発
音制御を行うようにしたが、同じ音の波形の干渉をなく
すためには、発音開始からの経過時間に関係なく、自動
演奏データと鍵盤演奏データとのうちの一方において或
る指定音高の楽音が発音中である場合に他方において指
定された同じ音高の楽音を発音させないようにすれば良
い。したがって、発音情報記憶手段2の記憶内容だけに
基づいて発音制御を行うようにすることも可能である。
【0025】この場合は、図1の時間計測手段4および
経過時間情報記憶手段5は不要である。そして、発音制
御手段1は、上記発音情報記憶手段2の記憶内容に基づ
いて、入力される楽音データにより指定される音高が何
れかの発音チャンネルにおいて現在発音中であるか否か
を判断し、現在発音中である場合に、上記入力される楽
音データに基づく指定音高の発音処理を行わないように
制御するように構成すれば良い。
【0026】ただし、演奏内容によっては、1つの音高
が連続して長い時間発音され続けることもある。この場
合に、発音開始時点からの経過時間によって制限を設け
ないと、一方の演奏データに基づいて或る音高が連続し
て長い時間発音されている間は他方の演奏データにより
同じ音高が何回指定されても発音されないこととなり、
音が抜けたと感じることがある。よって、発音情報記憶
手段2と経過時間情報記憶手段5との両方に基づいて発
音制御を行うようにした場合には、この音が抜けたとい
う感じを少なくすることができるという利点がある。
【0027】次に、図2において、11は複数の鍵とそ
の各々に対応して設けられた鍵スイッチとを含む1つま
たは複数の鍵盤である。また、12は鍵盤スキャン回路
であり、上記鍵盤11の各鍵のオン/オフをスキャンし
て操作されたキーナンバを検出するとともに、各鍵の動
作スピード(発音の大きさ)を表すベロシティを検出す
る。通常、上記複数の鍵は、発音または消音される楽音
の音高やタイミングを指示するために使用される。
【0028】13は操作パネルであり、図3に示すよう
に、表示器131の他、曲選択スイッチ132、録音ス
イッチ133、自動演奏スタート/ストップスイッチ1
34等の各種操作子が備えられている。なお、図3には
図示していないが、操作パネル13には、リズム、音
色、音量、効果等を設定するための操作子も配置されて
いる。図3についての詳しい説明は後述する。
【0029】14はCPUであり、ROM15に格納さ
れている制御プログラムに従って、RAM16をワーク
メモリとして使用しながら電子楽器全体の動作を制御す
る。例えば、CPU14は、上記鍵盤11の各鍵スイッ
チのスキャン処理および上記操作パネル13の各スイッ
チ132〜134のスキャン処理を行う。
【0030】これにより、各鍵の操作状態(押鍵、離
鍵、操作された鍵のキーナンバ、ベロシティ等)および
各スイッチ132〜134の操作状態を検出し、各鍵ま
たは各スイッチの操作に応じて後述する各処理を実行す
る。なお、図1の発音制御手段1、発音情報更新手段3
および時間計測手段4は、このCPU14により構成さ
れる。
【0031】上記ROM15には、CPU14を制御す
るプログラムの他に、PCM波形データや、自動演奏を
行う際に使用される自動演奏データがプリセットデータ
として格納されている。また、上記RAM16は、CP
U14のプログラム実行過程において各種の必要なデー
タを一時的に記憶したり、各種処理の結果得られるデー
タを記憶したりする記憶領域を有している。
【0032】すなわち、本実施形態においては、上記R
AM16には、自動演奏データ、自動演奏データに
関するキーオン/オフ情報と経過時間情報、鍵盤演奏
データに関するキーオン/オフ情報と経過時間情報が格
納されるようになっている。すなわち、このRAM16
は、図1の発音情報記憶手段2および経過時間情報記憶
手段5に相当する。なお、上記自動演奏データは、1つ
の音符データ(楽音データ)が次のような形式で記憶さ
れる。
【0033】 1バイト目:発音タイミングを示すステップタイム 2バイト目:キーナンバ 3バイト目:ベロシティ 4バイト目:発音時間(音符長)を示すゲートタイム
【0034】17は音源回路であり、図1の楽音発生部
6を備え、複数の楽音発生チャンネルに複数の楽音デー
タを割り当てることにより複数の楽音を同時に発生でき
るように構成されている。これにより、例えば、RAM
16から与えられる自動演奏データを再生させながら演
奏者が鍵盤11で演奏することにより、自動演奏データ
による楽音と鍵盤のマニュアル演奏による楽音とを同時
に発音することができるようになっている。
【0035】この音源回路17では、CPU14から送
られてくる各鍵を表すキーナンバ情報や、各操作子の操
作などにより設定された楽音パラメータ情報などに基づ
いて、ROM15からPCM波形データを読み出し、そ
の振幅やエンベロープをベロシティやゲートタイムに基
づいて加工する。こうして得られたディジタルの楽音デ
ータは、図示しないD/A変換器によりアナログの楽音
信号に変換され、増幅器18で増幅された後、スピーカ
19に与えられる。
【0036】20は外部インタフェースであり、例えば
MIDIインタフェースで構成される。この外部インタ
フェース20は、電子楽器と外部機器との接続規格であ
るMIDI(Musical Instrument Digital Interface)
規格により、本実施形態の電子楽器と図示しない外部機
器との間で情報の授受を行う。これにより、外部の自動
演奏装置から自動演奏データを入力してRAM16に格
納するようにすることも可能である。
【0037】なお、上記鍵盤スキャン回路12、CPU
14、ROM15、RAM16および音源回路17は、
それぞれデータバス、アドレスバス等のバスライン21
に接続されて、相互にデータの送受信が行われるように
構成されている。
【0038】上記した操作パネル13の概要を示す図3
において、表示器131は、操作パネル13上の各種操
作子により設定された内容を表示するものであり、操作
者はこの表示器131を見ながら所望の情報を設定する
ことができるようになっている。また、曲選択スイッチ
132は、自動演奏を行う際に使用する曲を選択するた
めのスイッチである。
【0039】録音スイッチ133は、自動演奏データを
録音することを指示するためのスイッチである。この録
音スイッチ133をオンにすると、オン状態のときに鍵
盤11で演奏された情報が自動演奏データとして図2の
RAM16に記録される。なお、自動演奏データを図示
しないフロッピーディスクやハードディスク等に記録す
るようにしても良い。自動演奏データは複数記録するこ
とが可能である。
【0040】演奏者は、このようにしてRAM16ある
いは図示しないフロッピーディスクやハードディスク等
に録音した複数の自動演奏データ、およびROM15に
プリセットされている自動演奏データの中から、上記曲
選択スイッチ132を用いて所望の自動演奏データを選
択する。
【0041】また、自動演奏スタート/ストップスイッ
チ134は、自動演奏データに基づく自動演奏の開始あ
るいは終了を指示するためのスイッチである。自動演奏
の開始を指示すると、そのとき曲選択スイッチ132に
より選択されている自動演奏データがCPU14により
読み出され、ここで上述した発音制御処理が施されて音
源回路17に供給される。
【0042】次に、図4〜図8のフローチャートを用い
て、上記CPU14によって行われる本実施形態に係る
電子楽器の動作を詳細に説明する。図4は、電子楽器の
全体的な処理(メイン処理)の流れを示すフローチャー
トである。
【0043】図4において、まずステップP1で電子楽
器の電源が投入されると、ステップP2で、各パラメー
タ等の初期設定を行う。ここでは、上述した自動演奏
データ、自動演奏データに関するキーオン/オフ情報
と経過時間情報、鍵盤演奏データに関するキーオン/
オフ情報と経過時間情報が格納される図2のRAM16
内の記憶領域を初期化する処理を行う。
【0044】次に、ステップP3でパネルスイッチ処理
(操作パネル13の各操作子のスキャン処理)を行う。
さらに、ステップP4で自動演奏処理を行い、ステップ
P5で鍵盤処理(鍵盤11の各鍵スイッチのスキャン処
理)を行い、ステップP6でその他の処理を行った後、
ステップP3に戻る。
【0045】図5は、図4のメイン処理を行っている
間、一定時間間隔(上述の発音開始時点からの経過時間
を計測するためのクロック周期)ごとに行われるタイマ
割り込み処理の流れを示すフローチャートである。図5
において、ステップP11では、RAM16(経過時間
情報記憶手段5a)に格納される自動演奏データに関す
る経過時間情報をカウントアップする。また、ステップ
P12では、RAM16(経過時間情報記憶手段5b)
に格納される鍵盤演奏データに関する経過時間情報をカ
ウントアップする。
【0046】図6は、図4のステップP3におけるパネ
ルスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。こ
のパネルスイッチ処理は、操作パネル13に設けられて
いる各操作子が操作者によって操作されたか否かを判定
し、何らかのイベントがあったときに、そのイベントに
対応する処理を行うものである。
【0047】図6において、まずステップP301で自
動演奏スタート/ストップスイッチ134がオンになっ
たかどうかを判断し、オンになったと判断したときはス
テップP302に進み、そうでなければステップP30
7にジャンプする。ステップP302では、パラメータ
RUNの値が“1”かどうかを判断する。パラメータR
UNは、現在自動演奏が行われているかどうかを表すパ
ラメータであり、その値が“1”であるときは自動演奏
が現在行われており、“0”であるときは自動演奏が行
われていないことを示す。
【0048】ここで、上記ステップP302でパラメー
タRUNの値が“1”であると判断したときは、現在演
奏中の自動演奏を停止するために、ステップP303に
進んでパラメータRUNの値を“0”に更新した後、ス
テップP304で自動演奏データに基づく楽音を消音す
る。このステップP304では、その消音に伴って、自
動演奏データに関するキーオン/オフ情報と経過時間情
報とを初期化する処理を行う。そして、ステップP30
7に進む。
【0049】一方、上記ステップP302でパラメータ
RUNの値が“1”でないと判断したときは、自動演奏
を開始するために、ステップP305に進んでパラメー
タRUNの値を“1”に更新した後、続くステップP3
06で曲選択スイッチ132により選択されている自動
演奏データのリードポインタを初期化することにより、
自動演奏を行うための準備を完了する。そして、ステッ
プP307に進む。
【0050】ステップP307では、その他のスイッチ
処理(曲選択スイッチ132や図示しないリズム、音
色、音量、効果等を設定するための操作子のスキャン処
理を含む)を行う。以上のステップP301〜P307
の処理が終了すると、図4のメインルーチンに戻り、次
にステップP4の自動演奏処理が行われる。
【0051】図7は、図4のステップP4における自動
演奏処理の内容を示すフローチャートである。図7にお
いて、まずステップP401でパラメータRUNの値が
“1”かどうかを判断する。ここで、パラメータRUN
の値が“1”であると判断したときは、現在自動演奏が
行われているのでステップP402に進む。一方、パラ
メータRUNの値が“0”であると判断したときは、現
在自動演奏が行われていないので何も処理を行わずに図
4のメインルーチンに戻る。
【0052】ステップP402では、自動演奏データと
して設定されている音符データのゲートタイム(発音時
間を表す音符長)を計数する。そして、ステップP40
3で、消音タイミングとなった音高があるかどうかを判
断し、あった場合は、ステップP404でその消音タイ
ミングとなった音高の楽音を消音させる処理を行うとと
もに、ステップP405で、自動演奏データに関するキ
ーオン/オフ情報中の上記消音させた音高に関する記憶
領域の内容をオフとする。
【0053】また、上記ステップP403で、消音タイ
ミングとなった音高がないと判断した場合は、上記ステ
ップP404、P405の処理は行わずにステップP4
06にジャンプする。ステップP406では自動演奏デ
ータの次の音符データを読み込む。そして、ステップP
407で上記読み込んだ音符データがステップタイムで
示される発音タイミングとなったかどうかを判断する。
【0054】ここで、発音タイミングになったと判断し
た場合はステップP408に進み、鍵盤演奏データに関
するキーオン/オフ情報を参照して、上記発音タイミン
グとなった自動演奏データの音符データによって指定さ
れる音高と同じ音高の記憶内容がオンであるかどうかを
判断するとともに、鍵盤演奏データに関する経過時間情
報を参照して、鍵盤操作による発音開始時点からの経過
時間が一定時間内であるかどうかを判断する。
【0055】そして、このステップP408で、自動演
奏データによる指定音高と同じ音高の楽音が鍵盤操作に
より発音中であって、しかもその鍵盤操作による発音開
始時点からの経過時間が一定時間内であると判断した場
合は、自動演奏データによる指定音高の発音処理を行わ
ずに図4のメインルーチンに戻る。
【0056】一方、上記ステップP408の条件を満た
さない場合、すなわち自動演奏データによる指定音高が
どの発音チャンネルでも発音中でない場合や、何れかの
発音チャンネルで発音中ではあるがその発音開始時点か
ら一定時間を経過している場合には、ステップP409
に進み、上記自動演奏データによる指定音高の発音処理
を通常通り行う。そして、ステップP410で、指定音
高の発音に伴って、その発音した音高に関する自動演奏
データのキーオン/オフ情報の内容をオンとするととも
に、発音音高に関する自動演奏データの経過時間情報を
初期化する。
【0057】図8は、図4のステップP5における鍵盤
処理の内容を示すフローチャートである。図8におい
て、まずステップP501で押鍵された鍵があるかどう
かを判断する。ここで、キーオンイベントがあったと判
断したときはステップP502に進み、キーオンイベン
トがなかったと判断したときはステップP505にジャ
ンプする。
【0058】ステップP502では、自動演奏データに
関するキーオン/オフ情報を参照して、鍵盤操作によっ
て指定された音高と同じ音高の記憶内容がオンであるか
どうかを判断するとともに、自動演奏データに関する経
過時間情報を参照して、自動演奏データに基づく指定音
高の発音開始時点からの経過時間が一定時間内であるか
どうかを判断する。
【0059】そして、このステップP502で、鍵盤演
奏データによる指定音高と同じ音高の楽音が自動演奏デ
ータに基づき発音中であって、しかもその自動演奏デー
タに基づく指定音高の発音開始時点からの経過時間が一
定時間内であると判断した場合は、鍵盤演奏データによ
る指定音高の発音処理を行わずにステップP505にジ
ャンプする。
【0060】一方、上記ステップP502の条件を満た
さない場合、すなわち鍵盤演奏データによる指定音高が
どの発音チャンネルでも発音中でない場合や、何れかの
発音チャンネルで発音中ではあるがその発音開始時点か
ら一定時間を経過している場合には、ステップP503
に進み、上記鍵盤演奏データによる指定音高の発音処理
を通常通り行う。そして、ステップP504で、指定音
高の発音に伴って、その発音した音高に関する鍵盤演奏
データのキーオン/オフ情報の内容をオンとするととも
に、発音音高に関する鍵盤演奏データの経過時間情報を
初期化する。
【0061】ステップP505では、離鍵された鍵があ
るかどうかを判断する。ここで、キーオフイベントがあ
ったと判断したときは、ステップP506で該当する鍵
に対応する楽音の消音処理を行うとともに、ステップP
507で、指定音高の消音に伴って、その消音した音高
に関する鍵盤演奏データのキーオン/オフ情報の内容を
オフとする。上記ステップP505でキーオフイベント
がなかったと判断したときは、ステップP506、P5
07の処理を行わずに図4のメインルーチンに戻り、次
にステップP6のその他の処理を行う。
【0062】以上のように、本実施形態では、自動演奏
データと鍵盤演奏データとによりほぼ同時に同じ音高の
発音要求があったときに、後から発生した発音要求は無
視して発音処理を行わないようにしている。これによ
り、入力される演奏データによって指定される音高が現
在発音中でない場合にだけその指定音高の楽音の発音処
理が行われるようになり、互いに同じ音の楽音データの
波形が干渉し合って異音として聞こえてしまう不都合を
防止することができるようになる。
【0063】なお、上述したように、音源回路17は複
数の楽音発生チャンネルを備え、複数の楽音を同時に発
生することができるので、自動演奏データによる楽音と
鍵盤演奏データによる楽音とを同時に発音することがで
きるだけでなく、外部の電子楽器から外部インタフェー
ス20を介して入力される鍵盤演奏データによる楽音
と、本電子楽器の内部で発生する鍵盤演奏データによる
楽音とを同時に発音することもできる。本実施形態で
は、このような場合にほぼ同じタイミングで同じ音高の
発音要求があったときにも同様に対応することが可能で
ある。
【0064】また、以上の実施形態では、キーオン/オ
フ情報および経過時間情報については、自動演奏データ
に関するものと鍵盤演奏データに関するものとの両方を
記憶するようにしたが、一方のみ、例えば自動演奏デー
タに関するものだけを記憶して発音制御を行うようにし
ても良い。この場合は、自動演奏データに基づく楽音は
必ず発音され、鍵盤演奏データに基づく楽音だけが上述
したように発音制御されることとなる。
【0065】
【発明の効果】本発明は上述したように、複数の発音チ
ャンネルを備えて複数の楽音を同時に発音することがで
きるようになされた電子楽器において、現在発音中の音
高と同じ音高の発音要求が発生したときに、その発音要
求を無視して発音処理を行わないように制御する発音制
御手段を設けたので、入力される楽音データによって指
定される音高がどの発音チャンネルでも発音されていな
い場合にだけその指定音高の発音処理を行うようにする
ことができ、互いに同じ音の楽音データの波形が干渉し
合って異音として聞こえてしまう不都合を防止して、常
に正しい音で発音するようにすることができる。
【0066】また、本発明の他の特徴によれば、同じ音
に関して後から発生した発音要求を無視して発音処理を
行わないように制御する処理を、既に発音中の楽音の発
音開始時点からの経過時間が一定時間内である場合に限
って行うように制限したので、例えば、或る音高が連続
して長い時間発音されている間に同じ音高の発音要求が
何回されてもそれが発音されないことにより生じる音が
抜けたという感じを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子楽器の要素的特徴を示す機能
構成ブロック図である。
【図2】本実施形態による電子楽器全体の概略構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施形態による電子楽器の操作パネルの概要
を示す図である。
【図4】本実施形態による電子楽器の全体的な処理(メ
イン処理)の流れを示すフローチャートである。
【図5】タイマ処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図6】パネルスイッチ処理の内容を示すフローチャー
トである。
【図7】自動演奏処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図8】鍵盤処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 発音制御手段 2 発音情報記憶手段 2a 自動演奏データ用の発音情報記憶手段 2b 鍵盤演奏データ用の発音情報記憶手段 3 発音情報更新手段 4 時間計測手段 5 経過時間情報記憶手段 5a 自動演奏データ用の経過時間情報記憶手段 5b 鍵盤演奏データ用の経過時間情報記憶手段 6 楽音発生部 11 鍵盤 12 鍵盤スキャン回路 13 操作パネル 14 CPU 15 ROM 16 RAM 17 音源回路 18 増幅器 19 スピーカ 20 外部インタフェース 21 バスライン 131 表示器 132 曲選択スイッチ 133 録音スイッチ 134 自動演奏スタート/ストップスイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発音チャンネルに複数の楽音デー
    タを割り当てることにより複数の楽音を同時に発音可能
    になされた電子楽器であって、 上記複数の発音チャンネルにおいて現在どの音高の楽音
    を発音中であるかを示す発音情報を記憶するための発音
    情報記憶手段と、 ある音高の楽音が発音および消音されるごとに上記発音
    情報記憶手段の記憶内容を更新する発音情報更新手段
    と、 上記発音情報記憶手段の記憶内容に基づいて、入力され
    る楽音データによって指定される音高が現在発音中であ
    るか否かを判断し、現在発音中である場合に上記入力さ
    れる楽音データに基づく指定音高の楽音の発音処理を行
    わないように制御する発音制御手段とを備え、 上記発音情報記憶手段は自動演奏データ用と鍵盤演奏デ
    ータ用とが備えられ、 上記発音制御手段は、上記自動演奏データによる楽音デ
    ータが入力されたときには上記鍵盤演奏データ用の発音
    情報記憶手段を参照して発音制御を行い、上記鍵盤演奏
    データによる楽音データが入力されたときには上記自動
    演奏データ用の発音情報記憶手段を参照して発音制御を
    行うことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 複数の発音チャンネルに複数の楽音デー
    タを割り当てることにより複数の楽音を同時に発音可能
    になされた電子楽器であって、 上記複数の発音チャンネルにおいて現在どの音高の楽音
    を発音中であるかを示す発音情報を記憶するための発音
    情報記憶手段と、 ある音高の楽音が発音および消音されるごとに上記発音
    情報記憶手段の記憶内容を更新する発音情報更新手段
    と、 上記ある音高の発音を開始してからの経過時間を計測す
    る時間計測手段と、 上記時間計測手段により計測される経過時間情報を所定
    の時間間隔ごとに更新しながら記憶するための経過時間
    情報記憶手段と、 上記発音情報記憶手段および上記経過時間情報記憶手段
    の記憶内容に基づいて、入力される楽音データによって
    指定される音高が、現在発音中であって発音開始時点か
    らの経過時間が一定時間内であるかどうかを判断し、そ
    うである場合に上記入力される楽音データに基づく指定
    音高の発音処理を行わないように制御する発音制御手段
    とを備え、 上記発音情報記憶手段および上記経過時間情報記憶手段
    はそれぞれ自動演奏データ用と鍵盤演奏データ用とが備
    えられ、 上記発音制御手段は、上記自動演奏データによる楽音デ
    ータが入力されたときには上記鍵盤演奏データ用の発音
    情報記憶手段と経過時間情報記憶手段とを参照して発音
    制御を行い、上記鍵盤演奏データによる楽音データが入
    力されたときには上記自動演奏データ用の発音情報記憶
    手段と経過時間情報記憶手段とを参照して発音制御を行
    うことを特徴とする電子楽器。
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