JP2526123Y2 - サンプリング楽器 - Google Patents
サンプリング楽器Info
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- JP2526123Y2 JP2526123Y2 JP1986133786U JP13378686U JP2526123Y2 JP 2526123 Y2 JP2526123 Y2 JP 2526123Y2 JP 1986133786 U JP1986133786 U JP 1986133786U JP 13378686 U JP13378686 U JP 13378686U JP 2526123 Y2 JP2526123 Y2 JP 2526123Y2
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- Japan
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- key
- sound
- sampling
- keyboard
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Description
【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案はプリセット音も発音可能なサンプリング楽
器に関し、特にサンプリングキーボードのキースプリッ
トと音色選択の技術に関する。
器に関し、特にサンプリングキーボードのキースプリッ
トと音色選択の技術に関する。
[従来技術とその問題点] 従来のサンプリング楽器として、ユーザーがキースプ
リットをかけないでサンプリング音を選択した場合、キ
ーボードの全鍵がサンプリング音に割り当てられるもの
があった。鍵操作によるサンプリング音の再生はサンプ
リングした波形データを操作鍵に割り当てた音高に従う
速度で読み出すことによって行っているため、音楽性か
らみて、実際に使える音域は狭い。この従来例では、サ
ンプリング音として使えない音域にも鍵が割り当てられ
ることになり無駄である。さらに、狭い音域でしか使用
できないので演奏に制約を受けてしまう。
リットをかけないでサンプリング音を選択した場合、キ
ーボードの全鍵がサンプリング音に割り当てられるもの
があった。鍵操作によるサンプリング音の再生はサンプ
リングした波形データを操作鍵に割り当てた音高に従う
速度で読み出すことによって行っているため、音楽性か
らみて、実際に使える音域は狭い。この従来例では、サ
ンプリング音として使えない音域にも鍵が割り当てられ
ることになり無駄である。さらに、狭い音域でしか使用
できないので演奏に制約を受けてしまう。
[考案の目的] この考案は上記の問題点を解消するためになされたも
ので、いちいちユーザー側でキースプリットを設定しな
くても不自然さのないサンプリング音で演奏できるサン
プリング楽器を提供することを目的とする。
ので、いちいちユーザー側でキースプリットを設定しな
くても不自然さのないサンプリング音で演奏できるサン
プリング楽器を提供することを目的とする。
[考案の要点] この考案によれば上記の目的を達成するため、サンプ
リング音源だけでなくプリセット音源も備えるサンプリ
ング楽器において、発音すべき音としてプリセット音を
選択指令するためのプリセット音選択スイッチ手段と、
発音すべき音としてサンプリング音を選択指定するため
のサンプリング音選択スイッチ手段と、鍵盤の鍵域ごと
に所望の楽音が割り当てられた状態となる鍵盤スプリッ
トモードを指定するための鍵盤スプリットモード指定ス
イッチ手段と、を有し、更に、上記鍵盤スプリットモー
ド指定スイッチ手段の操作により、動作モードが鍵盤ス
プリットモードとなっている場合には、鍵盤上の押鍵に
応答して、その鍵が属する鍵域に対して割り当てられて
いる楽音にてその鍵の発音処理を実行する鍵盤スプリッ
ト実行手段と、上記鍵盤スプリットモード指定スイッチ
手段を操作しなかったために動作モードが鍵盤スプリッ
トモードになっていない場合において、上記サンプリン
グ音選択スイッチ手段が操作されてサンプリング音が選
択状態となった場合には、鍵盤上の押鍵に応答してその
鍵が属する鍵域が特定の鍵域かどうかを判別し、特定の
鍵域である場合に限ってサンプリング音にてその鍵の発
音処理を実行し、特定の鍵域外である場合にはプリセッ
ト音にてその鍵の発音処理を実行するサンプリング音再
生音域制限機能付スプリット実行手段と、を有すること
を特徴とするサンプリング楽器が提供される。
リング音源だけでなくプリセット音源も備えるサンプリ
ング楽器において、発音すべき音としてプリセット音を
選択指令するためのプリセット音選択スイッチ手段と、
発音すべき音としてサンプリング音を選択指定するため
のサンプリング音選択スイッチ手段と、鍵盤の鍵域ごと
に所望の楽音が割り当てられた状態となる鍵盤スプリッ
トモードを指定するための鍵盤スプリットモード指定ス
イッチ手段と、を有し、更に、上記鍵盤スプリットモー
ド指定スイッチ手段の操作により、動作モードが鍵盤ス
プリットモードとなっている場合には、鍵盤上の押鍵に
応答して、その鍵が属する鍵域に対して割り当てられて
いる楽音にてその鍵の発音処理を実行する鍵盤スプリッ
ト実行手段と、上記鍵盤スプリットモード指定スイッチ
手段を操作しなかったために動作モードが鍵盤スプリッ
トモードになっていない場合において、上記サンプリン
グ音選択スイッチ手段が操作されてサンプリング音が選
択状態となった場合には、鍵盤上の押鍵に応答してその
鍵が属する鍵域が特定の鍵域かどうかを判別し、特定の
鍵域である場合に限ってサンプリング音にてその鍵の発
音処理を実行し、特定の鍵域外である場合にはプリセッ
ト音にてその鍵の発音処理を実行するサンプリング音再
生音域制限機能付スプリット実行手段と、を有すること
を特徴とするサンプリング楽器が提供される。
[実施例] 以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明す
る。第1図は本実施例の全体構成である。1はキー入力
部であり、鍵盤キーと音色指定キー等の各種制御キーよ
り成る。本実施例の使用者はこれらキーにより楽器を動
作させる。2はCPUでありキー入力部1からの入力を検
知してその入力に対応した動きを他の要素に指令する。
3は音高クロック発生部であり、キー入力部1の鍵盤キ
ーで指定された音高に対応した周波数のクロックを発生
する。4はアドレス制御部でありスタートアドレスとエ
ンドアドレスをCPU2から受けてそのスタートアドレスか
らエンドアドレスまで音高クロック発生部3のクロック
ごとにアドレスをインクリメントする。5はプリセット
音源としての波形ROMである。ここにはプリセット音と
してPCMの波形データが書き込まれていてアドレス制御
部4が指定するアドレスの波形データを出力する。6は
D/A変換器であり、入力されたデジタルデータをアナロ
グ信号に変換する。7はアンプであり入力信号を増幅す
る。8はスピーカで電気信号を音として出力する。9は
マイクでありサンプリングしたい音を入力させるところ
である。10はD/A変換器であり入力されるアナログ信号
をデジタル信号に変換する。11はサンプリング音源とし
ての波形RAMであり、サンプリング音のデータを書き込
み、それを再生する時にはアドレス制御部4のアドレス
出力に対応したデータを出力する。波形ROM5と波形RAM1
1のどちらを選択するかはアドレス制御部4のアドレス
の最上位ビットMSBによって決まる。波形ROM5はチップ
セレクト信号CSが1のときに選択され、波形RAM11はチ
ップセレクト信号CSが0のときに選択される。この波形
RAM11のチップセレクト信号は、上記最上位ビットMSBが
インバータIによって反転されて得られる。波形ROM5と
波形RAM11の内容例を第2図に示す。例えば使用者がピ
アノの音色を選択して鍵盤を押した時には、CPU2はスタ
ートアドレス8000、エンドアドレス9FFFをアドレス制御
部4に送り音高クロック発生部3に鍵盤の音高に対応し
た周波数コードを送る。するとアドレス制御部4は8000
〜9FFFまでのアドレスを音高に対応した速さで出力し、
選択された波形ROM5はピアノのPCMデータを音高に合っ
た速さで出力する。このデータはD/A変換器6にてD/A変
換されアンプ7で増幅されてスピーカ8から音として出
力されピアノの音が鳴る。サンプリングする時にはCPU2
はサンプリングメモリ領域の先頭アドレスをスタートア
ドレス、最終アドレスをエンドアドレスとしてアドレス
制御部4に送る。例えば波形RAM11の全域にサンプリン
グする時にはスタートアドレス0000、エンドアドレス7F
FFを送る。更にCPU2はサンプリング周波数に対応するコ
ードを音高クロック発生部3に送りサンプリング開始指
令をアドレス制御部4に送る。するとアドレス制御部4
は音高クロック発生部3のクロックごとに波形RAM11に
ライトパルスWRを入力し、アドレスをインクリメントす
る。これによりスタートアドレスからエンドアドレスま
でサンプリングされる。サンプリングされた音の再生は
波形RAM11を選択して波形ROM5の時と同様にすればよ
い。
る。第1図は本実施例の全体構成である。1はキー入力
部であり、鍵盤キーと音色指定キー等の各種制御キーよ
り成る。本実施例の使用者はこれらキーにより楽器を動
作させる。2はCPUでありキー入力部1からの入力を検
知してその入力に対応した動きを他の要素に指令する。
3は音高クロック発生部であり、キー入力部1の鍵盤キ
ーで指定された音高に対応した周波数のクロックを発生
する。4はアドレス制御部でありスタートアドレスとエ
ンドアドレスをCPU2から受けてそのスタートアドレスか
らエンドアドレスまで音高クロック発生部3のクロック
ごとにアドレスをインクリメントする。5はプリセット
音源としての波形ROMである。ここにはプリセット音と
してPCMの波形データが書き込まれていてアドレス制御
部4が指定するアドレスの波形データを出力する。6は
D/A変換器であり、入力されたデジタルデータをアナロ
グ信号に変換する。7はアンプであり入力信号を増幅す
る。8はスピーカで電気信号を音として出力する。9は
マイクでありサンプリングしたい音を入力させるところ
である。10はD/A変換器であり入力されるアナログ信号
をデジタル信号に変換する。11はサンプリング音源とし
ての波形RAMであり、サンプリング音のデータを書き込
み、それを再生する時にはアドレス制御部4のアドレス
出力に対応したデータを出力する。波形ROM5と波形RAM1
1のどちらを選択するかはアドレス制御部4のアドレス
の最上位ビットMSBによって決まる。波形ROM5はチップ
セレクト信号CSが1のときに選択され、波形RAM11はチ
ップセレクト信号CSが0のときに選択される。この波形
RAM11のチップセレクト信号は、上記最上位ビットMSBが
インバータIによって反転されて得られる。波形ROM5と
波形RAM11の内容例を第2図に示す。例えば使用者がピ
アノの音色を選択して鍵盤を押した時には、CPU2はスタ
ートアドレス8000、エンドアドレス9FFFをアドレス制御
部4に送り音高クロック発生部3に鍵盤の音高に対応し
た周波数コードを送る。するとアドレス制御部4は8000
〜9FFFまでのアドレスを音高に対応した速さで出力し、
選択された波形ROM5はピアノのPCMデータを音高に合っ
た速さで出力する。このデータはD/A変換器6にてD/A変
換されアンプ7で増幅されてスピーカ8から音として出
力されピアノの音が鳴る。サンプリングする時にはCPU2
はサンプリングメモリ領域の先頭アドレスをスタートア
ドレス、最終アドレスをエンドアドレスとしてアドレス
制御部4に送る。例えば波形RAM11の全域にサンプリン
グする時にはスタートアドレス0000、エンドアドレス7F
FFを送る。更にCPU2はサンプリング周波数に対応するコ
ードを音高クロック発生部3に送りサンプリング開始指
令をアドレス制御部4に送る。するとアドレス制御部4
は音高クロック発生部3のクロックごとに波形RAM11に
ライトパルスWRを入力し、アドレスをインクリメントす
る。これによりスタートアドレスからエンドアドレスま
でサンプリングされる。サンプリングされた音の再生は
波形RAM11を選択して波形ROM5の時と同様にすればよ
い。
本実施例によれば、CPU2はサンプリング音が選択され
た場合に鍵盤をキースプリットモードに置き、鍵盤キー
の押鍵に対しては、それがキースプリットの定めるサン
プリング音域(ここでは上側鍵)に属せば対応する音高
のサンプリング音を波形RAM11を介して発音させるが、
サンプリング音域に属さなければプリセット音を波形RO
M5を介して発音させる。
た場合に鍵盤をキースプリットモードに置き、鍵盤キー
の押鍵に対しては、それがキースプリットの定めるサン
プリング音域(ここでは上側鍵)に属せば対応する音高
のサンプリング音を波形RAM11を介して発音させるが、
サンプリング音域に属さなければプリセット音を波形RO
M5を介して発音させる。
この目的のため、CPU2はF1、F2、F3で示されるフラグ
を使用する。フラグF1は音色選択キー(第3図のK3、K
4、K5、K6、K7)の指定による全鍵(スプリットなしの
場合)または上側鍵(スプリットありの場合)の音色コ
ードを格納する。例えばキーK3を押したときには音色コ
ードフラグF1には“0"の音色コードが設定される。また
サンプリングサウンド選択用のキーK7が押されたときは
フラグF1の音色コードは4に置かれる。フラグF2はスプ
リットありの場合における下側鍵の音色コードを格納す
るもので第3図のK8〜K11の音色指定キーにより設定さ
れる。例えばキーK9を押したときにはフラグF2の音色コ
ードは1となる。この下側鍵用の音色コードフラグF2に
はサンプリングサウンド選択キーK7による4の音色コー
ドは含まれない。つまりサンプリングサウンドは下側鍵
と関係しない。フラグF3はスプリットフラグであり、第
3図のスプリットキーK2を操作した場合に立てられる。
スプリットフラグが立っているときはフラグF1は上側鍵
の音色コードとして、またフラグF2は下側鍵の音色コー
ドとして使用される。第3図のノーマルキーK1を操作す
るとスプリットフラグF3は消され鍵盤の全鍵にはフラグ
F1に格納される音色コードにより定められる音色が割り
当てられる。
を使用する。フラグF1は音色選択キー(第3図のK3、K
4、K5、K6、K7)の指定による全鍵(スプリットなしの
場合)または上側鍵(スプリットありの場合)の音色コ
ードを格納する。例えばキーK3を押したときには音色コ
ードフラグF1には“0"の音色コードが設定される。また
サンプリングサウンド選択用のキーK7が押されたときは
フラグF1の音色コードは4に置かれる。フラグF2はスプ
リットありの場合における下側鍵の音色コードを格納す
るもので第3図のK8〜K11の音色指定キーにより設定さ
れる。例えばキーK9を押したときにはフラグF2の音色コ
ードは1となる。この下側鍵用の音色コードフラグF2に
はサンプリングサウンド選択キーK7による4の音色コー
ドは含まれない。つまりサンプリングサウンドは下側鍵
と関係しない。フラグF3はスプリットフラグであり、第
3図のスプリットキーK2を操作した場合に立てられる。
スプリットフラグが立っているときはフラグF1は上側鍵
の音色コードとして、またフラグF2は下側鍵の音色コー
ドとして使用される。第3図のノーマルキーK1を操作す
るとスプリットフラグF3は消され鍵盤の全鍵にはフラグ
F1に格納される音色コードにより定められる音色が割り
当てられる。
さらにスプリットフラグF3はサンプリングサウンド選
択用のキーK7が押された場合に自動的に立てられる。こ
の自動スプリットの結果、鍵盤の上側鍵にはフラグF1の
音色コード4により定められるサンプリング音が割り当
てられるのに対し、鍵盤の下側鍵にはフラグF2の音色コ
ードで定められるプリセット音、例えば音色コードが3
ならバイオリン音が割り当てられる。
択用のキーK7が押された場合に自動的に立てられる。こ
の自動スプリットの結果、鍵盤の上側鍵にはフラグF1の
音色コード4により定められるサンプリング音が割り当
てられるのに対し、鍵盤の下側鍵にはフラグF2の音色コ
ードで定められるプリセット音、例えば音色コードが3
ならバイオリン音が割り当てられる。
第3図において、キーK12はサンプリングを開始させ
るためのキーである。
るためのキーである。
以下、第4図に示すフローチャートに従って、本実施
例の動作を詳細に説明する。
例の動作を詳細に説明する。
サンプリングを行う場合にはサンプリング開始キーK1
2を操作してサンプリングを実行する(100)。
2を操作してサンプリングを実行する(100)。
200と300に示すようにノーマルキーK1を押した場合に
はスプリットフラグF3は消され、スプリットキーK2を押
した場合に立てられる。
はスプリットフラグF3は消され、スプリットキーK2を押
した場合に立てられる。
400と500に示すように、キーK3〜K6を押したときには
対応する音色コードがフラグF1にセットされ、キーK8〜
K11を押したときには対応する音色コードが下側鍵の音
色コード用フラグF22にセットされる。
対応する音色コードがフラグF1にセットされ、キーK8〜
K11を押したときには対応する音色コードが下側鍵の音
色コード用フラグF22にセットされる。
さらに600と700に示すようにサンプリングサウンド選
択用のキーK7を操作したときは、フラグF1に音色コード
“4"がセットされ、スプリットフラグF3が立てられる。
択用のキーK7を操作したときは、フラグF1に音色コード
“4"がセットされ、スプリットフラグF3が立てられる。
鍵盤を押したときのフローは701〜704に示されてい
る。まず押された鍵がスプリットポイントより上にある
上側鍵かどうかをみ(701)、上ならフラグF1の音色コ
ードが定める音色を発音する(703)。上でないなら、
スプリットありかどうかをみ(702)、スプリットなし
なら、フラグF1の音色コードが定まる音色を発音する
(703)が、スプリットありならフラグF2を参照しその
音色コードが定まる音色を発音する(704)。
る。まず押された鍵がスプリットポイントより上にある
上側鍵かどうかをみ(701)、上ならフラグF1の音色コ
ードが定める音色を発音する(703)。上でないなら、
スプリットありかどうかをみ(702)、スプリットなし
なら、フラグF1の音色コードが定まる音色を発音する
(703)が、スプリットありならフラグF2を参照しその
音色コードが定まる音色を発音する(704)。
したがって、サンプリング音を選択した場合の鍵盤キ
ーの押鍵に対しては、その鍵がスプリットポイントより
上の鍵であれば701から703に進み、フラグF1に入ってい
る音色コード4の定めるサンプリング音が発音される。
より詳しく述べると、CPU2はフラグF1の音色コード4を
読み取った場合、波形RAM11の0000〜7FFFにあるサンプ
リング音データの読出し指定のためそのスタートアドレ
ス0000とエンドアドレス7FFFをアドレス制御部4に渡
し、押鍵に対応する周波数データを音高クロック発生部
3に渡す。これにより波形RAM5からは0000で始まり7FFF
で終了するサンプリングデータが音高クロック発生部3
からの出力クロックの速度で読み出され最終的に音とし
て出力される。
ーの押鍵に対しては、その鍵がスプリットポイントより
上の鍵であれば701から703に進み、フラグF1に入ってい
る音色コード4の定めるサンプリング音が発音される。
より詳しく述べると、CPU2はフラグF1の音色コード4を
読み取った場合、波形RAM11の0000〜7FFFにあるサンプ
リング音データの読出し指定のためそのスタートアドレ
ス0000とエンドアドレス7FFFをアドレス制御部4に渡
し、押鍵に対応する周波数データを音高クロック発生部
3に渡す。これにより波形RAM5からは0000で始まり7FFF
で終了するサンプリングデータが音高クロック発生部3
からの出力クロックの速度で読み出され最終的に音とし
て出力される。
一方、サンプリング音の選択の下で、スプリットポイ
ントより下の鍵が押された場合には、701から702に進
み、ここでスプリットありが確認され、704に進みここ
でフラグF2が調べられ、その音色コードが定まるプリセ
ット音が発音される。例えばフラグF2の音色コードが2
なら波形ROM5のアドレスC000〜DFFFにあるトランペット
音のデータが読み出され発音される。
ントより下の鍵が押された場合には、701から702に進
み、ここでスプリットありが確認され、704に進みここ
でフラグF2が調べられ、その音色コードが定まるプリセ
ット音が発音される。例えばフラグF2の音色コードが2
なら波形ROM5のアドレスC000〜DFFFにあるトランペット
音のデータが読み出され発音される。
したがって、サンプリング音の選択の下では上側鍵を
弾いたときにだけサンプリング音が発音され、下側鍵を
弾いたときには音色が不自然で使用できないサンプリン
グ音の代りにプリセット音が発音される。
弾いたときにだけサンプリング音が発音され、下側鍵を
弾いたときには音色が不自然で使用できないサンプリン
グ音の代りにプリセット音が発音される。
動作例を述べると、例えば今ノーマルモードにあり鍵
盤の全域に対してピアノが割り当てられているとする。
ここでサンプリングサウンドキーK7を押すとスプリット
ポイントSPより上の鍵域でのみ押鍵に対してサンプリン
グ音での発音処理が行われ、スプリットポイントSPより
下の鍵域での押鍵に対してはピアノ音(プリセット音)
での発音処理が行われる。一方、スイッチK3により上側
鍵域の音色としてピアノが選ばれ、スイッチK9により下
側領域の音色としてギターが選ばれている場合において
動作モードがノーマルである場合には鍵盤上のどの鍵を
押してもピアノの楽音で発音処理が行われる。ここで上
側鍵域のみギターで演奏を希望する場合には、まずスプ
リットキーK2を押してスプリットモードを設定してお
き、次に上側鍵域用のスイッチK4“ギター”を押して上
側鍵域に対する音色をピアノからギターに変える操作が
必要である。その後上側鍵域の鍵を押せばギターの音色
にて発音処理が実行される。一方サンプリングサウンド
キーK7を押す場合は動作モードがノーマルモードかスプ
リットキーK2操作によるスプリットモードのいずれの場
合であっても同じ結果になる。したがって上側鍵のみサ
ンプリング音で再生したい場合にはノーマルキーK1やス
プリットキーK2などを操作する必要はなく、サンプリン
グサウンドキーK7を操作するだけで上側鍵域のみサンプ
リング音となる、サンプリング音再生音域制限機能がつ
いたスプリット機能が実現されるわけである。
盤の全域に対してピアノが割り当てられているとする。
ここでサンプリングサウンドキーK7を押すとスプリット
ポイントSPより上の鍵域でのみ押鍵に対してサンプリン
グ音での発音処理が行われ、スプリットポイントSPより
下の鍵域での押鍵に対してはピアノ音(プリセット音)
での発音処理が行われる。一方、スイッチK3により上側
鍵域の音色としてピアノが選ばれ、スイッチK9により下
側領域の音色としてギターが選ばれている場合において
動作モードがノーマルである場合には鍵盤上のどの鍵を
押してもピアノの楽音で発音処理が行われる。ここで上
側鍵域のみギターで演奏を希望する場合には、まずスプ
リットキーK2を押してスプリットモードを設定してお
き、次に上側鍵域用のスイッチK4“ギター”を押して上
側鍵域に対する音色をピアノからギターに変える操作が
必要である。その後上側鍵域の鍵を押せばギターの音色
にて発音処理が実行される。一方サンプリングサウンド
キーK7を押す場合は動作モードがノーマルモードかスプ
リットキーK2操作によるスプリットモードのいずれの場
合であっても同じ結果になる。したがって上側鍵のみサ
ンプリング音で再生したい場合にはノーマルキーK1やス
プリットキーK2などを操作する必要はなく、サンプリン
グサウンドキーK7を操作するだけで上側鍵域のみサンプ
リング音となる、サンプリング音再生音域制限機能がつ
いたスプリット機能が実現されるわけである。
[変形例] 変形例1 K1やK2のようなノーマル、スプリットの切替キー及び
それに関連するK8〜K11のようなキーがなく通常は全鍵
同音色のキーボードにおいて、サンプリング音を指定し
たときだけ自動スプリットを行うようにしたのが第1の
変形例である。この機能を果たすため、プリセット音の
選択キーK3〜K6が押されたときに対応する音色コードを
フラグF1とF2の両方に入れ、サンプリングサウンド選択
用のキーK7が押されたときはフラグF1だけをサンプリン
グサウンドを定めるコードに変更する。そして、鍵盤キ
ーの押鍵に対する発音処理として、上側鍵の発音はサン
プリングサウンドのコードを持ち得るフラグF1を使って
行い。下側鍵の発音はサンプリングサウンドのコードを
持ち得ない(プリセット音のコードしか持ち得ない)フ
ラグF2を使って行う。
それに関連するK8〜K11のようなキーがなく通常は全鍵
同音色のキーボードにおいて、サンプリング音を指定し
たときだけ自動スプリットを行うようにしたのが第1の
変形例である。この機能を果たすため、プリセット音の
選択キーK3〜K6が押されたときに対応する音色コードを
フラグF1とF2の両方に入れ、サンプリングサウンド選択
用のキーK7が押されたときはフラグF1だけをサンプリン
グサウンドを定めるコードに変更する。そして、鍵盤キ
ーの押鍵に対する発音処理として、上側鍵の発音はサン
プリングサウンドのコードを持ち得るフラグF1を使って
行い。下側鍵の発音はサンプリングサウンドのコードを
持ち得ない(プリセット音のコードしか持ち得ない)フ
ラグF2を使って行う。
したがって、キースプリット機能をサンプリング音の
選択の場合にのみ自動的に持たせることができる。
選択の場合にのみ自動的に持たせることができる。
変形例2 上記実施例ではサンプリング音演奏中から通常のスプ
リットなしのプリセット音演奏に戻る場合、ユーザーは
ノーマルキーK1を押してスプリットフラグを消さなけれ
ばならない。この操作なしでも元のモード(サンプリン
グ音演奏より前のモード)に戻すことができ、かつサン
プリング音演奏中はスプリットを自動的にかけることが
できるとよい。このためには、サンプリングサウンド選
択キーK7を押した場合にスプリットフラグF3の内容を変
更しない。その代り、下側鍵の発音処理として、スプリ
ットフラグF3が立っているか(ユーザーがスプリットを
指定した場合のみ)、フラグF1がサンプリングサウンド
を定める“4"のときには下側鍵の音色コード用のフラグ
F2の内容に基づいて発音を行う。つまり、フラグF1の方
にのみ“4"の音色コードを設定可能とし、下側鍵で押鍵
のあったときはフラグF1を参照することでサンプリング
サウンドが指定されているかどうかをみ、指定されてい
ればプリセット音の音色コードのみ設定可能なフラグF2
の内容を発音音色として使用することで、スプリットフ
ラグF3を介さないオートスプリットをかけているわけで
ある。
リットなしのプリセット音演奏に戻る場合、ユーザーは
ノーマルキーK1を押してスプリットフラグを消さなけれ
ばならない。この操作なしでも元のモード(サンプリン
グ音演奏より前のモード)に戻すことができ、かつサン
プリング音演奏中はスプリットを自動的にかけることが
できるとよい。このためには、サンプリングサウンド選
択キーK7を押した場合にスプリットフラグF3の内容を変
更しない。その代り、下側鍵の発音処理として、スプリ
ットフラグF3が立っているか(ユーザーがスプリットを
指定した場合のみ)、フラグF1がサンプリングサウンド
を定める“4"のときには下側鍵の音色コード用のフラグ
F2の内容に基づいて発音を行う。つまり、フラグF1の方
にのみ“4"の音色コードを設定可能とし、下側鍵で押鍵
のあったときはフラグF1を参照することでサンプリング
サウンドが指定されているかどうかをみ、指定されてい
ればプリセット音の音色コードのみ設定可能なフラグF2
の内容を発音音色として使用することで、スプリットフ
ラグF3を介さないオートスプリットをかけているわけで
ある。
[考案の効果] 以上詳述したように、この考案ではサンプリング音選
択スイッチ手段によりサンプリング音が選択された時に
は、サンプリング音再生音域制限機能付でキースプリッ
トをかけ、特定の鍵域で押された鍵に対してのみサンプ
リング音を発音させその他の鍵域での押鍵に対してはプ
リセット音を発音させている。したがってユーザーとし
てはサンプリング音に関してはユーザー側より鍵盤スプ
リットモード指定スイッチ手段(K2)を操作して鍵盤ス
プリットモードを指定する必要がない。したがってこの
考案によれば不自然さのないサンプリング音とプリセッ
ト音の合奏を鍵盤操作を介して楽しむことができ、鍵盤
での演奏に制約を受けない。又いちいち鍵盤スプリット
モード指定スイッチ手段を操作して鍵盤スプリットモー
ド指定する必要がなく使い勝手がよい。
択スイッチ手段によりサンプリング音が選択された時に
は、サンプリング音再生音域制限機能付でキースプリッ
トをかけ、特定の鍵域で押された鍵に対してのみサンプ
リング音を発音させその他の鍵域での押鍵に対してはプ
リセット音を発音させている。したがってユーザーとし
てはサンプリング音に関してはユーザー側より鍵盤スプ
リットモード指定スイッチ手段(K2)を操作して鍵盤ス
プリットモードを指定する必要がない。したがってこの
考案によれば不自然さのないサンプリング音とプリセッ
ト音の合奏を鍵盤操作を介して楽しむことができ、鍵盤
での演奏に制約を受けない。又いちいち鍵盤スプリット
モード指定スイッチ手段を操作して鍵盤スプリットモー
ド指定する必要がなく使い勝手がよい。
第1図はこの考案の一実施例の全体構成図、第2図は音
色メモリマップの構成例を示す図、第3図は音色選択と
キースプリットに関係するキーの例と鍵盤上のキースプ
リットを示す図、第4図は実施例の動作のフローチャー
トである。 1……キー入力部、2……CPU、5……波形ROM(プリセ
ット音メモリ)、11……波形RAM(サンプリング音メモ
リ)、F1……全鍵/上側鍵音色コードフラグ、F2……下
側鍵音色コードフラグ、F3……スプリットフラグ。
色メモリマップの構成例を示す図、第3図は音色選択と
キースプリットに関係するキーの例と鍵盤上のキースプ
リットを示す図、第4図は実施例の動作のフローチャー
トである。 1……キー入力部、2……CPU、5……波形ROM(プリセ
ット音メモリ)、11……波形RAM(サンプリング音メモ
リ)、F1……全鍵/上側鍵音色コードフラグ、F2……下
側鍵音色コードフラグ、F3……スプリットフラグ。
Claims (2)
- 【請求項1】サンプリング音源だけでなくプリセット音
源も備えるサンプリング楽器において、 発音すべき音としてプリセット音を選択指定するための
プリセット音選択スイッチ手段と、 発音すべき音としてサンプリング音を選択指定するため
のサンプリング音選択スイッチ手段と、 鍵盤の鍵域ごとに所望の楽音が割り当てられた状態とな
る鍵盤スプリットモードを指定するための鍵盤スプリッ
トモード指定スイッチ手段と、 を有し、更に、 上記鍵盤スプリットモード指定スイッチ手段の操作によ
り、動作モードが鍵盤スプリットモードとなっている場
合には、鍵盤上の押鍵に応答して、その鍵が属する鍵域
に対して割り当てられている楽音にてその鍵の発音処理
を実行する鍵盤スプリット実行手段と、 上記鍵盤スプリットモード指定スイッチ手段を操作しな
かったために動作モードが鍵盤スプリットモードになっ
ていない場合において、上記サンプリング音選択スイッ
チ手段が操作されてサンプリング音が選択状態となった
場合には、鍵盤上の押鍵に応答してその鍵が属する鍵域
が特定の鍵域かどうかを判別し、特定の鍵域である場合
に限ってサンプリング音にてその鍵の発音処理を実行
し、特定の鍵域外である場合にはプリセット音にてその
鍵の発音処理を実行するサンプリング音再生音域制限機
能付スプリット実行手段と、 を有することを特徴とするサンプリング楽器。 - 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項記載のサン
プリング楽器において、上記鍵盤スプリットモードにお
いて鍵域ごとに割り当てられている楽音は、上記プリセ
ット音選択スイッチ手段の操作を介して選択されたプリ
セット音であり、上記サンプリング音再生音域制限機能
付スプリット実行手段は動作モードが鍵盤スプリットモ
ードになっている場合でも、上記サンプリング音選択ス
イッチ手段が操作されたときには鍵盤上の押鍵に応答し
て上記発音処理と同様な発音処理、即ちサンプリング音
再生音域に制限が付いた発音処理を実行することを特徴
とするサンプリング楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986133786U JP2526123Y2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | サンプリング楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986133786U JP2526123Y2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | サンプリング楽器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6341198U JPS6341198U (ja) | 1988-03-17 |
JP2526123Y2 true JP2526123Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=31034416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986133786U Expired - Lifetime JP2526123Y2 (ja) | 1986-09-02 | 1986-09-02 | サンプリング楽器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526123Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2689614B2 (ja) * | 1989-06-16 | 1997-12-10 | 松下電器産業株式会社 | 電子楽器 |
JPH08214930A (ja) * | 1995-02-14 | 1996-08-27 | Eewa:Kk | 包装容器および包装容器の製造方法 |
JP2671889B2 (ja) * | 1996-03-19 | 1997-11-05 | 松下電器産業株式会社 | 電子楽器 |
JP6733720B2 (ja) * | 2018-10-23 | 2020-08-05 | ヤマハ株式会社 | 演奏装置、演奏プログラム、及び演奏パターンデータ生成方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57158695A (en) * | 1981-03-26 | 1982-09-30 | Casio Computer Co Ltd | Electronic musical instrument |
JPS57158694A (en) * | 1981-03-26 | 1982-09-30 | Casio Computer Co Ltd | Electronic musical instrument |
JPS6161200A (ja) * | 1984-09-03 | 1986-03-28 | カシオ計算機株式会社 | リズム演奏装置 |
-
1986
- 1986-09-02 JP JP1986133786U patent/JP2526123Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57158695A (en) * | 1981-03-26 | 1982-09-30 | Casio Computer Co Ltd | Electronic musical instrument |
JPS57158694A (en) * | 1981-03-26 | 1982-09-30 | Casio Computer Co Ltd | Electronic musical instrument |
JPS6161200A (ja) * | 1984-09-03 | 1986-03-28 | カシオ計算機株式会社 | リズム演奏装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6341198U (ja) | 1988-03-17 |
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