JPH11184465A - 演奏装置 - Google Patents

演奏装置

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JPH11184465A
JPH11184465A JP9354289A JP35428997A JPH11184465A JP H11184465 A JPH11184465 A JP H11184465A JP 9354289 A JP9354289 A JP 9354289A JP 35428997 A JP35428997 A JP 35428997A JP H11184465 A JPH11184465 A JP H11184465A
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光広 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音楽的に自然な印象を損なわせることなく、
ユーザが行える音楽表現の幅を広げる。 【解決手段】 CPU101は、ROM102に格納さ
れたプログラムを実行することにより、そのROM10
2に格納された演奏データを処理する。その演奏データ
を処理する場合、タイマ104の値を随時参照すること
で、演奏データを構成する時間データ、及びワンキー1
05aが操作されたタイミングに基づいて処理対象とす
べきイベントデータを変更していく。そのようにして処
理対象としたイベントデータは、ワンキー105aが操
作されたタイミングに応じて処理し、それを処理するこ
とで生成した制御コマンドを音源システム107に送
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演奏データで表現
される演奏を、少なくとも一つの演奏操作子へのユーザ
の操作に応じて実行する技術に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】電子
楽器等の楽音生成装置に搭載される機能の一つに、少な
くとも一つの演奏操作子への操作に応じて演奏データで
設定されている楽音を順次発音させていく機能がある。
その機能を用いた場合、ユーザは発音させる楽音の音高
に合った演奏操作子を必ずしも操作する必要はなくなる
ことから、それだけ簡単に所望の演奏を行えるようにな
る。なお、その機能については、ここでは便宜的に演奏
再生機能と呼ぶことにする。
【0003】従来の演奏再生機能(演奏装置)で用いら
れる演奏データの多くは、演奏上のイベントを表すイベ
ントデータをそれの処理順序に並べたようにして構成さ
れている。その演奏データを用いた従来の演奏の再生
は、演奏操作子が操作される度にイベントデータを順次
処理することで行っていた。楽音が発音されるタイミン
グや演奏の進行は、ユーザの演奏操作子への操作に依存
するようになっていた。そのため、楽音を発音させるべ
きタイミングで演奏操作子を操作していくことができな
いようなユーザは、聴感上、本来の演奏(メロディ)と
は大きく異なる演奏を再生させることしかできなかっ
た。
【0004】また、楽音を発音させるべきタイミングを
把握していても、誤操作すると、それによって演奏のリ
ズムを崩して、それ以降の演奏を適正なリズムで継続で
きなくなるようなこともあった。
【0005】これらのことは、初心者は勿論のこと、楽
譜の解釈(例えば音符と歌詞との対応関係)等を誤解し
ているような場合には、上級者にも発生することがあ
る。そのため、従来の操作生成機能(演奏装置)では、
ユーザ(演奏者)は必ずしも音楽的に自然な演奏を行う
ことができないという不具合があった。
【0006】その不具合を回避するようにした従来の演
奏装置としては、例えば特開平7−152372号公報
に開示されている演奏装置がある。その演奏装置では、
イベントデータにそれを処理すべき時間データを付加し
て構成された演奏データを採用している。演奏操作子へ
の操作に応じた楽音の発音は、時間データに沿って処理
対象を変更していくイベントデータを処理することで行
っている。そのため、演奏操作子を操作していくタイミ
ングを把握していないユーザであっても、演奏操作子へ
の操作を継続して行っていれば、結果として演奏のリズ
ムが大きく崩れるようなことがないようになっていた。
【0007】しかし、この演奏装置では、時間データに
沿って楽音を発音させることで、演奏データが表す演奏
(以降、基本演奏、或いは本来の演奏と表現する)を再
生することを基本としている。そのため、ユーザが行え
る音楽表現の幅は非常に狭いという問題点があった。
【0008】本発明の課題は、音楽的に自然な印象を損
なわせることなく、ユーザが行える音楽表現の幅を広げ
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様の演
奏装置は、演奏操作子を少なくとも一つ備えていること
を前提とし、演奏操作子へのユーザの操作を検出する検
出手段と、演奏上のイベントを表すイベントデータに、
該イベントデータを処理すべきタイミングを表す時間デ
ータを付加して構成された演奏データを記憶した記憶手
段と、記憶手段に記憶された演奏データ中で処理対象と
するイベントデータを時間データ、及び検出手段が演奏
操作子への操作を検出したタイミングに基づいて順次変
更するとともに、検出手段が演奏操作子への操作を検出
したとき、該操作のタイミングに応じて処理対象とする
イベントデータを処理する処理手段と、を具備する。
【0010】なお、上記の構成において、処理手段は、
検出手段が演奏操作子への操作を検出している間に処理
対象とするイベントデータを変更させる場合、演奏デー
タに従って楽音を発音させる、ことが望ましい。
【0011】また、処理手段は、検出手段が演奏操作子
への操作を検出している間に処理対象とするイベントデ
ータを変更させる場合、現在発音中の楽音から変更後の
イベントデータを処理することで発音される楽音にポル
タメントさせる、ことが望ましい。
【0012】また、処理手段は、検出手段が演奏操作子
への操作を検出したとき、処理対象とするイベントデー
タがなく、且つ、時間データを基に次のイベントデータ
を処理対象とするまでに所定時間以上離れている場合
に、演奏データに応じて予め定められた楽音を発音させ
る、ことが望ましい。
【0013】本発明の第2の態様の演奏装置は、演奏操
作子を少なくとも一つ備えていることを前提とし、演奏
操作子へのユーザの操作を検出する検出手段と、演奏上
のイベントを表すイベントデータに、該イベントデータ
を処理すべきタイミングを表す時間データを付加して構
成された演奏データを記憶した記憶手段と、記憶手段に
記憶された演奏データ中で処理対象とするイベントデー
タを時間データに基づいて順次変更するとともに、検出
手段が演奏操作子への操作を検出したとき、処理対象と
しているイベントデータを処理する第1の処理手段と、
検出手段が演奏操作子への操作を所定のタイミングで検
出したとき、演奏データに応じて予め定められた楽音を
発音させる第2の処理手段と、を具備する。
【0014】なお、上記の構成において、第2の処理手
段は、所定のタイミングとして、第1の処理手段が処理
対象としているイベントデータがなく、且つ、時間デー
タを基に次のイベントデータを処理対象とするまでに所
定時間以上離れているタイミングで検出手段が演奏操作
子への操作を検出したとき、予め定められた楽音を発音
させる、ことが望ましい。
【0015】本発明の第1の態様の記録媒体は、上記第
1の態様の演奏装置が読み取り可能な記録媒体であっ
て、演奏操作子へのユーザの操作を検出する手段と、演
奏上のイベントを表すイベントデータに、該イベントデ
ータを処理すべきタイミングを表す時間データを付加し
て構成された演奏データを取得する手段と、該取得する
手段によって取得された演奏データ中で処理対象とする
イベントデータを時間データ、及び検出する手段によっ
て演奏操作子への操作が検出されたタイミングに基づい
て順次変更する手段と、検出する手段によって演奏操作
子への操作が検出されたとき、該操作のタイミングに応
じて処理対象としているイベントデータを処理する手段
と、を実現させるためのプログラムを記録している。
【0016】本発明の第2の態様の記録媒体は、上記第
2の態様の演奏装置が読み取り可能な記録媒体であっ
て、演奏操作子へのユーザの操作を検出する手段と、演
奏上のイベントを表すイベントデータに、該イベントデ
ータを処理すべきタイミングを表す時間データを付加し
て構成された演奏データを取得する手段と、該取得する
手段によって取得された演奏データ中で処理対象とする
イベントデータを時間データに基づいて順次変更する手
段と、検出する手段によって演奏操作子への操作が検出
されたとき、変更する手段によって処理対象とされてい
るイベントデータを処理する手段と、検出する手段によ
って演奏操作子への操作が所定のタイミングで検出され
たとき、演奏データに応じて予め定められている楽音を
発音させる手段と、を実現させるためのプログラムを記
録している。
【0017】第1の態様の演奏装置は、時間データ、及
び演奏操作子が操作されたタイミングに基づいて処理対
象とするイベントデータを決定し、その決定したイベン
トデータを演奏操作子が操作されたタイミングに応じて
処理していくことにより演奏を行う。
【0018】時間データを考慮してイベントデータを処
理することで、演奏操作子への操作に応じて楽音を発音
させるタイミングが本来の演奏から大きくずれるような
ことは回避される。また、演奏操作子が操作されたタイ
ミングを考慮することで、ユーザの演奏操作子への操作
が実際の演奏上に反映されることになる。これらのこと
から、音楽的に自然な印象を損なわせることなく、ユー
ザが行える音楽表現の幅が広がることになる。
【0019】第2の態様の演奏装置では、時間データに
基づいて処理対象としたイベントデータを演奏操作子へ
の操作に応じて処理する一方、その演奏操作子が所定の
タイミング、例えば処理対象とすべきイベントデータが
無いタイミングで操作されると、演奏データに応じて予
め定められた楽音を発音させる。
【0020】時間データに基づいて処理対象とするイベ
ントデータを決定することで、演奏操作子への操作に応
じて楽音を発音させるタイミングが本来の演奏から大き
くずれるようなことは回避される。演奏操作子を所定の
タイミングで操作することで、本来の演奏にはない楽音
を発音させることができる。その楽音は、演奏に独自の
アクセントをつける、演奏の飾りといったことに用いる
ことができる。これらのことから、音楽的に自然な印象
を損なわせることなく、ユーザが行える音楽表現の幅が
広がることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態につき詳細に説明する。 <第1の実施の形態>図1は、本実施の形態による演奏
装置を搭載した電子楽器の構成図である。
【0022】その電子楽器は、図1に示すように、楽器
全体の制御を行うCPU101と、そのCPU101が
実行するプログラムや演奏データ等を格納したROM1
02と、CPU101がワーク用に使用するRAM10
3と、自動演奏の実行等に使用されるタイマ104と、
多数の鍵(演奏操作子)を有する鍵盤105と、各種ス
イッチからなるスイッチ群106と、CPU101の指
示に従って楽音を発音する音源システム107とを備え
て構成される。
【0023】以上の構成において、その動作を説明す
る。不図示の電源がオンされると、CPU101はRO
M102に格納されたプログラムを読み出して実行する
ことにより、楽器全体の制御を開始する。その後は、R
AM103を作業用に使用しながら、スイッチ群106
や鍵盤105から送られた情報に応じた各部の制御を行
う。
【0024】鍵盤105は、CPU101の指示に従
い、各鍵を走査し、その走査結果(操作情報)を予め定
められた形式、例えばMIDIデータの形でCPU10
1に送る。CPU101は、そのMIDIデータを受け
取ると、例えばそれをそのまま制御コマンドとして音源
システム107に送出する。
【0025】その音源システム107は、例えば楽音の
波形データを生成する音源LSI、その音源LSIから
出力された波形データをアナログのオーディオ信号に変
換するD/Aコンバータ、そのオーディオ信号を増幅す
るアンプ、及びアンプが出力したオーディオ信号を入力
して楽音を放音するスピーカ等から構成される。上記音
源LSIが、CPU101から受け取った制御コマンド
に従って波形データを生成することにより、鍵盤105
への操作に応じて楽音が放音される。
【0026】スイッチ群106は、例えば特には図示し
ない制御回路がCPU101の指示に従い、各スイッチ
を走査することで操作状態を検出し、その検出結果(操
作情報)をCPU101に送るようになっている。CP
U101は、その操作情報に応じて各部を制御すること
で、モードや音響効果、テンポ、音色といった各種の設
定等を行う。
【0027】そのスイッチ群106を構成するスイッチ
の中には、特には図示しないが、演奏操作子への操作に
応じて予め設定された演奏を行うモードを設定するため
のモードスイッチがある。そのスイッチを介してユーザ
がモードを設定すると、CPU101は、以下のように
して演奏操作子への操作に応じた演奏を行う。
【0028】第1の実施の形態では、そのモード設定時
にユーザの操作対象となる演奏操作子を一つとしてい
る。鍵とは別に鍵盤105が備えているキー105a
が、その演奏操作子である。以降は便宜的に、そのキー
105aをワンキー(或いはワンキースイッチ)105
a、それを操作対象として演奏を行うモードをワンキー
プレイモードと呼ぶことにする。
【0029】ワンキープレイモードで演奏される内容を
表す演奏データは、上記したように、ROM102に格
納されている。その演奏データは、自動演奏を行うため
のデータと同じように、演奏上のイベントを表すイベン
トデータに、そのイベントが発生するタイミングを表す
時間データが付加されて構成されている。そのイベント
データは、第1の実施の形態では、楽音の音高(音階)
を表す音高データ、音色を表す音色データ、及び楽音の
発音期間を表す音符長(ゲートタイム)データから構成
されている。時間データは、直前のイベントとの時間差
(デルタタイム)を表すデータである。ROM102に
は、そのような構成の演奏データが複数格納されてい
る。ユーザは、そのなかから所望の演奏データ(曲)を
スイッチ群106を介して選択するようになっている。
【0030】CPU101は、ワンキープレイモードが
設定された場合、例えば演奏開始を指示するためのスタ
ートスイッチ(或いはスタート/ストップスイッチ)へ
の操作、或いはそのモードが設定後のワンキー105a
への最初の操作を待って演奏を開始する。演奏を開始す
る際には、タイマ104に制御コマンドを送り、計時を
開始させる。
【0031】演奏を開始後は、ワンキー105aへの操
作を監視するとともに、タイマ104の値を随時参照
し、各イベントデータに付加された時間データに従って
処理対象とするイベントデータをワンキー105aへの
操作の有無とは独立的に移行させる。言い換えれば、演
奏データの処理を内部で独立的に進行させる。演奏デー
タ上からイベントデータを処理対象とする期間は、それ
を処理対象としてから音符長データで表された時間が経
過するまでの期間である(その期間は、演奏データを単
に処理していった場合に、イベントデータで指定された
楽音を発音させている期間と一致する)。
【0032】ワンキー105aへの操作に応じて発音さ
せる楽音は、処理対象となっているイベントデータを処
理することで発音させる。そのイベントデータは、上記
のように、本来の演奏(メロディ)の進行(流れ)に沿
って変更させている。そのため、ワンキー105aを操
作することで発音される楽音が、本来の演奏(メロデ
ィ)からタイミングを大きく外れるようなことが回避さ
れる。それにより、楽音を発音させていくタイミングを
把握していないようなユーザがワンキー105aを操作
しても、本来の演奏と基本的には同じ流れで演奏(メロ
ディ)が奏でられることになる。演奏(メロディ)を聴
いている人に、音楽的に自然な印象を損なわせるといっ
たことが回避される。
【0033】ワンキー105aへの操作としては、オン
とオフがある。ユーザが実際に演奏を行っている印象を
持てるようにするうえでは、楽音の発音の開始、それの
終了を、ユーザの操作に合わせることが望ましい。当然
のことながら、そうすることによって演奏が不自然とな
るのは好ましくない。このことから、第1の実施の形態
では、以下のようにイベントデータを処理し、ワンキー
105aへの操作に応じて楽音を発音させている。
【0034】楽音の発音開始では、次に処理対象とする
イベントデータが処理対象期間となる前にワンキー10
5aがオンされた場合、そのオンタイミングが処理対象
期間よりも僅かに早いのであれば、そのイベントデータ
を処理対象として処理し、楽音を発音させる。処理対象
期間となってからワンキー105aがオンされたのであ
れば、そのオンタイミングで処理対象のイベントデータ
を処理し、楽音を発音させる。
【0035】一方、楽音の発音終了では、処理対象期間
内にワンキー105aがオフされたのであれば、そのオ
フタイミングで発音中の楽音を消音させる。処理対象期
間を越えてワンキー105aをオンし続ければ、その処
理対象期間が終了するタイミングで発音中の楽音を消音
させる。
【0036】このように、第1の実施の形態では、時間
データと音符長データとから特定される処理対象期間、
更にはそれよりも僅かに早い期間までをワンキー105
aの操作を有効とし、その間に行われたワンキー105
aへの操作に応じて楽音を発音させている。楽音の発音
開始や消音のタイミングを変化させられるようにしてい
る。それにより、演奏が不自然となるのを回避しつつ、
より幅広い音楽表現を可能としている。ユーザが演奏
(メロディ)により幅広い音楽表現を付加できるように
している。なお、ワンキー105aの操作を有効として
楽音が発音される期間、即ちワンキー105aへの操作
に応じて処理対象期間を拡張させる期間については、上
記処理対象期間と区別するために、実処理対象期間と呼
ぶことにする。
【0037】次に、上記CPU101の動作について、
図2〜図4に示す各種の動作フローチャートを参照して
詳細に説明する。それらの動作フローチャートは、CP
U101が、ROM102に格納されたプログラムを読
み出して実行することで実現される。
【0038】図2は、全体処理の動作フローチャートで
ある。始めに、この図2を参照して、全体処理について
詳細に説明する。電子楽器の特には図示しない電源がオ
ンされ、ROM102に格納されているプログラムの実
行を開始したCPU101は、先ず、ステップ201で
イニシャル処理を行う。そのイニシャル処理によって、
音源システム107は予め定められた状態に初期設定さ
れる。その後、ステップ202に移行する。
【0039】ステップ202では、スイッチ(SW)処
理を行う。このスイッチ(SW)処理は、スイッチ群1
06が各スイッチを走査して得られるそれらの操作情報
を受け取り、その受け取った操作情報に応じて各種設定
を行う処理である。これを実行することで、ワンキープ
レイモードの設定や解除、そのモードで演奏する曲(演
奏データ)の選択等が実現されることになる。
【0040】ステップ202に続くステップ203で
は、鍵盤処理を行う。この鍵盤処理は、鍵盤105が各
鍵を走査して得られるそれらの操作情報を受け取り、そ
の受け取った操作情報に応じて、発音させるべき楽音、
或いは消音させるべき楽音を決定する処理である。それ
が終了すると、ステップ204に移行する。
【0041】ステップ204では、鍵盤105に設けら
れたワンキー105aへの操作に応じて演奏を行うため
のワンキーSW処理を実行する。それが終了すると、ス
テップ205に移行して、自動演奏再生処理を実行す
る。それらワンキーSW処理、自動演奏再生処理につい
ての詳細は後述する。
【0042】ステップ205に続くステップ206で
は、ステップ202のSW処理、ステップ203の鍵盤
処理の結果に従って、音源システム107を制御する音
源処理を実行する。それが終了すると、ステップ207
において、特には図示しないMIDI端子を介したMI
DIデータの送受信を行うといったその他の処理を実行
する。その後、ステップ202に戻る。
【0043】このように、ステップ202〜207は処
理ループを形成している。その処理ループを繰り返し実
行することにより、電子楽器に搭載された機能が実現さ
れ、ワンキー105aへの操作に応じて楽音が発音され
ることになる。
【0044】図3は、上記ステップ204として実行さ
れるワンキーSW処理の動作フローチャートである。次
に、図3を参照して、そのワンキーSW処理の内容につ
いて詳細に説明する。
【0045】先ず、ステップ301では、鍵盤105に
ワンキー105a(SW)の走査を指示する。続くステ
ップ302では、そのワンキー105aの走査結果を受
け取り、ワンキー105aの操作状態の変化を判定す
る。走査結果からワンキー105aの操作状態が変化し
ていないと判定した場合、ここで一連の処理を終了し、
ワンキー105aがオンされたと判定した場合には、ス
テップ303に移行する。
【0046】ステップ303では、ワンキー105aの
操作状態を把握するためのワンキーSWステータス(R
AM103に保持される変数である)に、ワンキー10
5aがオン中であることを表す値を代入する。このと
き、ワンキー105aのオンがワンキープレイモード設
定後における最初のオンであれば、タイマ104に制御
コマンドを送り、計時をスタートさせる。
【0047】ステップ303に続くステップ304で
は、ワンキー105aへの操作で再生させる演奏(メロ
ディ)のチャンネル(以降、ワンキー再生チャンネル
(CH)と呼ぶ)で処理対象期間、言い換えれば、演奏
データ上では発音中(ノートオン中)となっている楽音
(音符)があるか否か判定する。演奏データ上では発音
中となっている楽音がある場合、その判定はYESとな
って一連の処理を終了する。そうでない場合には、その
判定はNOとなってステップ305に移行する。なお、
演奏データ上では発音中となっている楽音がある場合に
は、後述する自動演奏再生処理で楽音の発音が指示され
ることになる。
【0048】処理対象期間と実処理対象期間とは、その
大部分が一致するが、一致していない部分がある。ステ
ップ305〜308の処理は、その一致していない部分
の期間内にワンキー105aがオンされた場合に対応す
るための処理である。
【0049】先ず、ステップ305では、ワンキー再生
チャンネルで次のイベントデータ(音符)を読み出すま
での残り時間、即ち次のイベントデータを処理対象期間
とするまでの残り時間が所定時間以内か否か判定する。
その残り時間が所定時間以内、即ち次のイベントデータ
の実処理対象期間内であった場合、その判定はYESと
なってステップ306に移行する。そうでない場合に
は、その判定はNOとなって一連の処理を終了する。
【0050】上記残り時間は、変数に保持させている値
であり、その値は時間の経過に応じて更新(減算)する
ようになっている。その変数については、以降、残り時
間管理用変数と呼ぶことにする。演奏データは、楽曲の
パート毎にチャンネルを割り当てて作成している。ワン
キー105aへの操作に応じて発音させる演奏(メロデ
ィ)は、1チャンネル分の演奏である。このようなこと
から、残り時間管理用変数は、各チャンネル毎に用意さ
れている。
【0051】ステップ306では、次のイベントデータ
に処理対象を移行させるとともに、残り時間管理用変数
に新たな値を代入する。具体的には、それまでの値(次
のイベントデータが処理対象期間となるまでの残り時
間)に、イベントデータ中の音符長データの値を加算し
た値、即ちそのイベントデータの処理対象期間が終わる
までの時間を示す値を残り時間管理用変数に代入する。
その後、ステップ307に移行する。
【0052】ステップ307では、ステップ306で処
理対象としたイベントデータが表す楽音の発音を指示す
る。続くステップ308では、ワンキー再生チャンネル
で発音中の楽音を管理するためのデータとして、イベン
トデータ中の音高データ、及び音色データを保持すると
ともに、変数であるワンキー発音ステータスに楽音が発
音中であることを表す値を代入する。その後、一連の処
理を終了する。なお、楽音の発音の指示は、CPU10
1が、イベントデータ中の音高データ、音色データを基
にMIDIデータを生成し、それを音源システム107
に送出することで行われる。
【0053】このようにして、次の処理対象となるイベ
ントデータの処理対象期間よりも所定時間内で早くワン
キー105aがオンされた場合、ワンキーSW処理内で
そのイベントデータが処理され、楽音が発音されること
になる。
【0054】一方、ユーザがワンキー105aがオフし
た場合、ステップ302でそのことが判定され、次にス
テップ309が実行される。そのステップ309では、
ワンキー105aがオフされたことから、ワンキーSW
ステータスに、ワンキー105aがオフ中であることを
表す値をセットする。その後、ステップ310に移行す
る。
【0055】ステップ310では、ワンキー再生チャン
ネルで実際に発音中の楽音(音符)があるか否か判定す
る。ワンキー発音ステータスに楽音が発音中であること
を示す値が代入されていた場合、その判定はYESとな
ってステップ311に移行する。そうでない場合には、
その判定はNOとなって一連の処理を終了する。
【0056】ステップ311では、現在ワンキー再生チ
ャンネルで発音中の楽音の消音を音源システム107に
指示する。その楽音は、発音中の楽音を管理するための
データとして保持している音高データ、及び音色データ
とで特定される楽音である。その後に移行するステップ
312では、楽音の消音を指示したことに伴い、それら
音高データ、及び音色データをクリアし、ワンキー発音
ステータスに発音中の楽音が無いことを表す値をセット
する。その後、一連の処理を終了する。
【0057】このようにして、ワンキー105aが処理
対象期間内でオフされた場合、そこで楽音を消音させて
いる。それにより、ユーザが楽音を消音させるタイミン
グを変えられるようにさせている。
【0058】図4は、図2に示す全体処理中でステップ
205として実行される自動演奏再生処理の動作フロー
チャートである。次に、この図4を参照して、その処理
内容について詳細に説明する。
【0059】先ず、ステップ401では、それ以降の処
理を実行してから予め定めた単位時間が経過したか否か
判定する。その単位時間が経過していた場合、その判定
はYESとなってステップ402に移行する。そうでな
い場合には、その判定はNOとなって一連の処理を終了
する。このようにして、自動演奏再生処理は、実質的に
は単位時間が経過する毎に実行するようになっている。
なお、単位時間の経過は、例えば、前回の実行時でのタ
イマ104の値と、現在のタイマ104の値とを比較す
ることで判定している。
【0060】ステップ402では、楽音を発音させるチ
ャンネル番号を初期化するとともに、単位時間の経過の
判定用として現在のタイマ104の値を保持する。チャ
ンネル番号の初期化は、予め用意した変数に、チャンネ
ル番号のなかで最も小さい値を代入することで行われ、
タイマ104の値の保持は、その値の保持に用意した変
数に代入させることで行われる。チャンネル番号の値を
代入させた変数は、処理対象とするチャンネルの管理に
用いることから、以降、チャンネル管理用変数と呼ぶこ
とにする。ステップ402に続くステップ403では、
チャンネル管理用変数の値で指定されるチャンネルの残
り時間管理用変数の値を更新する。具体的には、単位時
間の経過したことから、その値から単位時間(を表す
値)を減算し、その減算後の値を残り時間管理用変数に
新たに代入する。それが終了した後、ステップ404に
移行する。
【0061】ステップ404では、残り時間管理用変数
の値が0以下となったか否か判定する。その値は、次の
イベントデータの処理対象期間が開始するか、或いはそ
れが終了した場合に0以下となる。そのため、それらの
うちの何れかに該当していた場合、その判定はYESと
なってステップ407に移行する。そうでない場合に
は、その判定はNOとなってステップ405に移行す
る。
【0062】ステップ405では、チャンネル管理用変
数の値が最終のチャンネルの番号、即ちチャンネル番号
のなかで最大の値となっているか否か判定する。各チャ
ンネルを一通り処理した場合、その判定はYESとなっ
て一連の処理が終了する。そうでない場合には、その判
定はNOとなってステップ406に移行する。そのステ
ップ406では、チャンネル管理用変数の値をインクリ
メントし、処理対象とするチャンネルを変更する。その
後、ステップ403に移行する。
【0063】一方、ステップ407では、チャンネル管
理用変数の値によって指定されるチャンネルのデータ
(イベントデータ)をROM102から読み出す。続く
ステップ408では、そのチャンネル管理用変数の値に
よって指定されるチャンネルがワンキー再生チャンネル
か否か判定する。その変数の値がワンキー再生チャンネ
ルの番号と一致していた場合、その判定はYESとなっ
てステップ410に移行する。そうでない場合には、そ
の判定はNOとなってステップ409に移行する。その
ステップ409では、演奏データに従って楽音を発音さ
せていく通常の自動演奏再生処理を実行し、その後はス
テップ404に戻る。
【0064】ワンキー再生チャンネル以外のチャンネル
には、ワンキー再生チャンネルに割り当てられたパート
とは異なるパートを割り当てている。具体的には、例え
ば伴奏を割り当てている。それにより、ユーザが伴奏
(他のパート)を聴きながらワンキー105aを操作で
きるようにしている。その伴奏(他のパートの演奏)
は、楽曲のリズムを把握していないようなユーザにとっ
てはワンキー105aを操作するうえでのガイドとして
働き、ユーザの演奏を支援する。そのため、ユーザは、
本来の演奏(メロディ)の流れに沿ってワンキー105
aを操作することがより容易に行うことができる。その
結果、奏でられる演奏(メロディ)もより自然な印象を
人に与えられるようになる。
【0065】他方のステップ410では、現在ワンキー
SWステータスにワンキー105aがオン中であること
を示す値が代入されているか否か判定する。ユーザがワ
ンキー105aをオンさせていた場合、その判定はYE
Sとなってステップ411に移行する。そうでない場合
には、即ちワンキー105aがオフとなっている場合に
は、その判定はNOとなって一連の処理を終了する。そ
れにより、ワンキー105aがオフのときにはワンキー
再生チャンネルの楽音は新たに発音させないことにな
る。
【0066】ステップ411〜417の処理は、楽音を
発音させたり、発音中の楽音を消音させるための処理で
ある。上記したように、処理対象期間内ではない実処理
対象期間内にワンキー105aがオンされたことに伴う
楽音の発音や、処理対象期間内にワンキー105aがオ
フされたことに伴う楽音の消音は、ワンキーSW処理内
で行われる。ステップ411〜417の処理は、それ以
外のケース、具体的には処理対象期間内にワンキー10
5aがオンされたケース、処理対象期間内にワンキー1
05aがオフされなかったケース、及びユーザが次のイ
ベントデータの処理対象期間となるまでワンキー105
aをオンし続けているケースに対応するための処理であ
る。
【0067】ステップ411では、音源システム107
に対して送出すべきデータの種類を判定する。そのデー
タの種類が楽音を発音させるデータ(ONデータ)であ
った場合、次にステップ412に移行する。そうでない
場合には、即ち楽音を消音させるデータ(OFFデー
タ)であった場合には、次にステップ415に移行す
る。
【0068】ステップ412〜414では、現在処理対
象期間となっているイベントデータに基づく楽音の発音
に関わる処理が行われる。先ず、ステップ412では、
そのイベントデータ中の音高データ、及び音色データか
ら発音させる楽音を特定するとともに、その楽音を発音
させている時間を表す値を残り時間管理用変数に代入す
る。このとき、残り時間管理用変数に代入する値は、イ
ベントデータ中の音符長データの値からその変数のそれ
までの値(処理対象期間となってから経過した時間を表
す値)を減算した値である。
【0069】続くステップ413では、ステップ412
で特定した楽音の発音を音源システム107に指示す
る。その指示は、例えば音高データ、及び音色データか
ら音源システム107に送出すべきMIDIデータを作
成し、それを音源システム107に送出することで行わ
れる。その後は、ステップ414に移行して、それら音
高データ、及び音色データを保持するとともに、ワンキ
ー発音ステータスに楽音が発音中であることを表す値を
代入する。それが終了した後、ステップ404に戻る。
【0070】他方のステップ415〜417では、処理
対象期間の経過に伴う楽音の消音に関わる処理が行われ
る。先ず、ステップ415では、発音中の楽音を管理す
るために保持している音高データ、及び音色データから
消音させるべき楽音を特定し、その楽音の消音を音源シ
ステム107に指示する。その指示は、音高データ、及
び音色データを基にMIDIデータを作成し、それを音
源システム107に送出することで行う。それが終了し
た後、ステップ416に移行する。
【0071】ステップ416では、残り時間管理用変数
に次のイベントデータが処理対象期間となるまでの時間
を表す値を代入する。上記したように、イベントデータ
は、音高データ、音色データ、及び音符長データとから
構成される。イベントデータに付加された時間データ
は、直前のイベントが発生してから経過した時間を表す
値である。そのため、残り時間管理用変数には、次のイ
ベントデータに付加された時間データが表す時間から、
処理対象期間が経過したイベントデータ中の音符長デー
タが表す時間を減算した時間(休符長に対応する)を表
す値が代入される。
【0072】ステップ416に続くステップ417で
は、楽音の消音を指示したことに伴い、保持していた音
高データ、及び音色データをクリアし、ワンキー発音ス
テータスに発音中の楽音が無いことを表す値をセットす
る。その後、一連の処理を終了する。
【0073】ワンキー105aがオンされていれば、ワ
ンキーSWステータスにはその旨を示す値が代入されて
いることから、ステップ404の判定がYESとなる
と、ステップ411以降の処理が実行されることにな
る。これは、ワンキー105aをオン状態に維持し続け
れば、演奏データに従って楽音が順次発音されることを
意味する。そのようになっているため、短い間隔で音符
が続くようなメロディや、よく把握していないメロディ
を演奏するような場合、更には途中でメロディが判らな
くなった場合、ユーザはワンキー105aをオンし続け
るだけで演奏を正確に行うことができる。それにより、
ユーザは所望の演奏をより容易、且つ簡単に行うことが
できる。
【0074】なお、第1の実施の形態では、処理対象期
間内に行われたワンキー105aのオン/オフに応じて
楽音の発音/消音を行っているが、それらが行われたタ
イミングによっては、楽音が発音されていた時間が極端
に短くなることもある。それによって演奏が不自然と感
じられる可能性がある。そのことを回避するために、あ
る時間だけは楽音の発音を継続させるようにしても良
い。 <第2の実施の形態>上記第1の実施の形態では、ワン
キー105aがオンされ続けると、演奏データに従って
楽音を発音させている。これに対し、第2の実施の形態
は、単に演奏データに従って楽音を発音させるのではな
く、現在発音中の楽音から次に発音させる楽音へとポル
タメント効果をかけて変更させるようにしたものであ
る。
【0075】第2の実施の形態における構成は、上記第
1の実施の形態におけるそれと基本的に同じである。そ
のため、第1の実施の形態の説明で使用した符号をその
まま用いて、第1の実施の形態から異なる部分のみを説
明することとする。
【0076】図5は、第2の実施の形態における自動演
奏再生処理の動作フローチャートである。その自動演奏
再生処理は、図2の全体処理内でステップ205として
実行される処理である。この図5を参照して、第2の実
施の形態における自動演奏再生処理について詳細に説明
する。
【0077】先ず、ステップ501では、それ以降の処
理を実行してから予め定めた単位時間が経過したか否か
判定する。その単位時間が経過していた場合、その判定
はYESとなってステップ502に移行する。そうでな
い場合には、その判定はNOとなって一連の処理を終了
する。
【0078】ステップ502では、楽音を発音させるチ
ャンネル番号を初期化するとともに、単位時間の経過の
判定用として現在のタイマ104の値を保持する。チャ
ンネル番号の初期化は、チャンネル管理用変数に、チャ
ンネル番号のなかで最も小さい値を代入することで行わ
れ、タイマ104の値の保持は、その値の保持に用意し
た変数に代入させることで行われる。
【0079】ステップ502に続くステップ503で
は、チャンネル管理用変数の値で指定されるチャンネル
の残り時間管理用変数の値を更新する。具体的には、単
位時間の経過したことから、その値から単位時間(を表
す値)を減算し、その減算後の値を残り時間管理用変数
に新たに代入する。それが終了した後、ステップ504
に移行する。
【0080】ステップ504では、残り時間管理用変数
の値が0以下となったか否か判定する。その値は、次の
イベントデータの処理対象期間が開始するか、或いはそ
れが終了した場合に0以下となる。そのため、それらの
うちの何れかに該当していた場合、その判定はYESと
なってステップ507に移行する。そうでない場合に
は、その判定はNOとなってステップ505に移行す
る。
【0081】ステップ505では、チャンネル管理用変
数の値が最終のチャンネルの番号、即ちチャンネル番号
のなかで最大の値となっているか否か判定する。各チャ
ンネルを一通り処理した場合、その判定はYESとなっ
て一連の処理が終了する。そうでない場合には、その判
定はNOとなってステップ506に移行する。そのステ
ップ506では、チャンネル管理用変数の値をインクリ
メントし、処理対象とするチャンネルを変更する。その
後、ステップ503に移行する。
【0082】一方、ステップ507では、チャンネル管
理用変数の値によって指定されるチャンネルのデータ
(イベントデータ)をROM102から読み出す。続く
ステップ508では、そのチャンネル管理用変数の値に
よって指定されるチャンネルがワンキー再生チャンネル
か否か判定する。その変数の値がワンキー再生チャンネ
ルの番号と一致していた場合、その判定はYESとなっ
てステップ510に移行する。そうでない場合には、そ
の判定はNOとなってステップ509に移行する。その
ステップ509では、演奏データに従って楽音を発音さ
せていく通常の自動演奏再生処理を実行し、その後はス
テップ504に戻る。
【0083】他方のステップ510では、現在ワンキー
SWステータスにワンキー105aがオン中であること
を示す値が代入されているか否か判定する。ユーザがワ
ンキー105aをオンさせていた場合、その判定はYE
Sとなってステップ511に移行する。そうでない場合
には、即ちワンキー105aがオフとなっている場合に
は、その判定はNOとなって一連の処理を終了する。そ
れにより、ワンキー105aがオフのときにはワンキー
再生チャンネルの楽音は新たに発音させないことにな
る。
【0084】上記したように、処理対象期間内ではない
実処理対象期間内にワンキー105aがオンされたこと
に伴う楽音の発音や、処理対象期間内にワンキー105
aがオフされたことに伴う楽音の消音は、ワンキーSW
処理内で行われる。ステップ511〜517の処理は、
それ以外のケース、具体的には処理対象期間内にワンキ
ー105aがオンされたケース、処理対象期間内にワン
キー105aがオフされなかったケース、及びユーザが
次のイベントデータの処理対象期間となるまでワンキー
105aをオンし続けているケースに対応するための処
理である。
【0085】先ず、ステップ511では、音源システム
107に対して送出すべきデータの種類を判定する。そ
のデータの種類が楽音を発音させるデータ(ONデー
タ)であった場合、次にステップ512に移行する。そ
うでない場合には、即ち楽音を消音させるデータ(OF
Fデータ)であった場合には、次にステップ517に移
行する。
【0086】ステップ512では、ステップ507で読
み出したイベントデータ中の音高データ、及び音色デー
タから発音させる楽音を特定するとともに、その楽音を
発音させている時間を表す値を残り時間管理用変数に代
入する。このとき、残り時間管理用変数に代入する値
は、イベントデータ中の音符長データの値からその変数
のそれまでの値(処理対象期間となってから経過した時
間を表す値)を減算した値である。
【0087】続くステップ513では、現在ワンキー発
音ステータスに楽音を発音中であることを示す値が代入
されているか否か判定する。ワンキー再生チャンネルで
発音中の楽音がある場合、その判定はYESとなってス
テップ515に移行する。そうでない場合には、その判
定はNOとなってステップ514に移行する。
【0088】ステップ514では、ステップ512で特
定した楽音の発音を音源システム107に指示する。そ
の後、ステップ516に移行する。他方のステップ51
5では、音源システム107にポルタメント効果を指示
し、現在発音中の楽音の音高(音階)からステップ51
2で特定した楽音の音高(音階)に変更させる。その
後、ステップ516に移行する。
【0089】なお、ポルタメント効果の指示は、それら
の楽音の音高(音階)の違いからポルタメントタイムを
算出し、その算出したポルタメントタイムを用いてMI
DIデータを作成し、それを音源システム107に送出
することで行われる。
【0090】ステップ516では、ステップ512で特
定した楽音の音高データ、及び音色データを保持すると
ともに、ワンキー発音ステータスに楽音が発音中である
ことを表す値を代入する。それが終了した後、ステップ
504に戻る。
【0091】一方、ステップ511で音源システム10
7に楽音を消音させるデータ(OFFデータ)を送出す
べきと判定した場合に実行されるステップ517では、
残り時間管理用変数に、次のイベントデータが処理対象
期間となるまでの時間を表す値を代入する。
【0092】一方、ステップ511で音源システム10
7に楽音を消音させるデータ(OFFデータ)を送出す
べきと判定した場合に実行されるステップ517では、
残り時間管理用変数に、次のイベントデータが処理対象
期間となるまでの時間を表す値を代入する。具体的に
は、残り時間管理用変数に、次のイベントデータに付加
された時間データが表す時間から、処理対象期間が経過
したイベントデータ中の音符長データが表す時間を減算
した時間(休符長に対応する)を表す値を代入する。そ
の時間を表す値を残り時間管理用変数に代入した後、ス
テップ504に移行する。
【0093】なお、第2の実施の形態では、ワンキー1
05aをユーザがオン状態に維持していた場合、次のイ
ベントデータの処理対象期間となるのを待ってポルタメ
ント効果をかけているが、それとは異なるタイミングで
ポルタメント効果をかけるようにしても良い。例えば次
のイベントデータの処理対象期間が開始したときに、そ
のイベントデータで表された楽音の音高となるようにポ
ルタメント効果をかけても良い。ポルタメント効果の換
わりに、グリッサンドをかけるようにしても良い。 <第3の実施の形態>上記第1及び第2の実施の形態で
は、実処理対象期間外のタイミングでワンキー105a
をオンさせた場合、処理対象とするイベントデータがな
いことから、楽音が発音しないようになっていた。ワン
キー105aをオンさせても楽音が発音されない場合、
ワンキー105aへの操作と楽音の発音とが対応しなく
なることから、それがユーザに違和感を与える恐れがあ
る。第3の実施の形態は、その違和感をユーザに与える
のを回避するようにしたものである。
【0094】第3の実施の形態における構成は、上記第
1の実施の形態におけるそれと基本的に同じである。そ
のため、第1の実施の形態の説明で使用した符号をその
まま用いて、第1の実施の形態から異なる部分のみを説
明することとする。
【0095】図6は、第3の実施の形態におけるワンキ
ーSW処理の動作フローチャートである。そのワンキー
SW処理は、図2の全体処理内でステップ204として
実行される処理である。この図6を参照して、第3の実
施の形態におけるワンキーSW処理について詳細に説明
する。
【0096】先ず、ステップ601では、鍵盤105に
ワンキー105a(SW)の走査を指示する。続くステ
ップ602では、そのワンキー105aの走査結果(操
作情報)を受け取り、ワンキー105aの操作状態の変
化を判定する。走査結果(操作情報)からワンキー10
5aの操作状態が変化していないと判定した場合、ここ
で一連の処理を終了し、ワンキー105aがオンされた
と判定した場合には、ステップ603に移行する。
【0097】ステップ603では、ワンキーSWステー
タスに、ワンキー105aがオン中であることを表す値
を代入する。このとき、ワンキー105aのオンがワン
キープレイモード設定後における最初のオンであれば、
タイマ104に制御コマンドを送り、計時をスタートさ
せる。
【0098】ステップ603に続くステップ604で
は、ワンキー再生チャンネル(CH)で処理対象期間、
言い換えれば、演奏データ上では発音中(ノートオン
中)となっている楽音(音符)があるか否か判定する。
演奏データ上では発音中となっている楽音がある場合、
その判定はYESとなって一連の処理を終了する。そう
でない場合には、その判定はNOとなってステップ60
5に移行する。なお、演奏データ上では発音中となって
いる楽音がある場合には、図4に示す自動演奏再生処理
で楽音の発音が指示されることになる。
【0099】処理対象期間と実処理対象期間とは、その
大部分が一致するが、一致していない部分がある。ステ
ップ605〜609の処理は、処理対象期間と実処理対
象期間とで一致していない期間、及び実処理対象期間外
にワンキー105aがオンされた場合に対応するための
処理である。
【0100】先ず、ステップ605では、ワンキー再生
チャンネルで次のイベントデータ(音符)を読み出すま
での残り時間、即ち残り時間管理用変数の値で表される
時間が所定時間以内か否か判定する。その時間が所定時
間以内、即ち次のイベントデータの実処理対象期間内で
あった場合、その判定はYESとなってステップ606
に移行する。そうでない場合には、即ち実処理対象期間
外で処理対象とすべきイベントデータが無い場合には、
その判定はNOとなってステップ608に移行する。
【0101】ステップ606では、次のイベントデータ
に処理対象を移行させるとともに、残り時間管理用変数
に新たな値を代入する。具体的には、それまでの値(次
のイベントデータが処理対象期間となるまでの残り時
間)に、イベントデータ中の音符長データの値を加算し
た値、即ちそのイベントデータの処理対象期間が終わる
までの時間を示す値を残り時間管理用変数に代入する。
その後、ステップ607に移行する。
【0102】ステップ607では、ステップ606で処
理対象としたイベントデータが表す楽音の発音を指示す
る。その後に実行するステップ609では、ワンキー再
生チャンネルで発音中の楽音を管理するためのデータと
して、イベントデータ中の音高データ、及び音色データ
を保持するとともに、変数であるワンキー発音ステータ
スに楽音が発音中であることを表す値を代入する。その
後、一連の処理を終了する。なお、楽音の発音の指示
は、CPU101が、イベントデータ中の音高データ、
音色データを基にMIDIデータを生成し、それを音源
システム107に送出することで行われる。
【0103】他方のステップ608では、曲の他のパー
ト、例えば伴奏を割り当てたチャンネルで現在発音中の
コード(和音)、或いは次に発音させるコードのデータ
を読み出し、そのコードのルート(根音)の発音を指示
する。その後、上記ステップ609に移行する。
【0104】このようにして、第3の実施の形態では、
処理対象とすべきイベントデータが無いタイミングでワ
ンキー105aがオンされると、並行して発音されてい
る、或いは発音されるコードに基づいて発音させるべき
楽音を決定し(ここではルート)、その楽音を発音させ
ている。そのため、ワンキー105aへの操作と楽音の
発音とが対応するようになり、ユーザに違和感を与える
のが回避される。伴奏といった他のパートで発音される
楽音に基づいて発音させるべき楽音を決定しているた
め、その決定した楽音は音楽的にはずれた音とはなら
ず、演奏を損なわせることは回避される。
【0105】一方、ユーザがワンキー105aがオフし
た場合、ステップ602でそのことが判定され、次にス
テップ610が実行される。そのステップ609では、
ワンキー105aがオフされたことから、ワンキーSW
ステータスに、ワンキー105aがオフ中であることを
表す値をセットする。その後、ステップ611に移行す
る。
【0106】ステップ611では、ワンキー再生チャン
ネルで実際に発音中の楽音(音符)があるか否か判定す
る。ワンキー発音ステータスに楽音が発音中であること
を示す値が代入されていた場合、その判定はYESとな
ってステップ612に移行する。そうでない場合には、
その判定はNOとなって一連の処理を終了する。
【0107】ステップ612では、現在ワンキー再生チ
ャンネルで発音中の楽音の消音を音源システム107に
指示する。その楽音は、発音中の楽音を管理するための
データとして保持している音高データ、及び音色データ
とで特定される楽音である。その後に移行するステップ
613では、楽音の消音を指示したことに伴い、それら
音高データ、及び音色データをクリアし、ワンキー発音
ステータスに発音中の楽音が無いことを表す値をセット
する。その後、一連の処理を終了する。
【0108】ステップ608では、残り時間管理用変数
の値を更新していない。そのため、実処理対象期間外で
ワンキー105aがオンされ、その期間外中にオフされ
た場合には、ステップ608で発音させた楽音はステッ
プ612で消音されることになる。
【0109】実処理対象期間外でワンキー105aをオ
ンさせてから次のイベントデータの処理対象期間となる
までその状態が維持されていた場合には、ステップ60
8で発音させた楽音は図4に示す自動演奏再生処理内で
消音される。その消音は、具体的には、ステップ412
で行われるようになっている。第3の実施の形態でのス
テップ412では、ワンキー再生チャンネルで発音中の
楽音があった場合、その楽音の消音を音源システム10
7に指示した後、次に発音させる楽音の特定や残り時間
管理用変数の更新を行うようになっている。それによ
り、ステップ608で発音させた楽音が、次のイベント
データの処理対象期間となった以降まで発音しないよう
にさせている。
【0110】なお、第3の実施の形態では、処理対象と
すべきイベントデータが無いタイミングでワンキー10
5aがオンされるとコードのルートを発音させている
が、それ以外の楽音を発音させても良い。コードの他の
構成音を発音させても良く、コードの構成音をランダム
に発音させるようにしても良い。 <第4の実施の形態>上記第3の実施の形態では、処理
対象とすべきイベントデータが無いタイミングでワンキ
ー105aがオンされた場合、他のパートとして発音さ
れるコードのルートを発音させている。これに対し、第
4の実施の形態は、そのルートを、他のパートとして発
音される際の音色とは異なる音色で発音させるようにし
たものである。
【0111】その第4の実施の形態における構成は、上
記第3の実施の形態におけるそれと基本的に同じであ
る。また、その動作も、第3の実施の形態におけるそれ
と殆ど同じであり、図2の全体処理内でステップ204
として実行されるワンキーSW処理だけが僅かに異なる
だけである。そのため、ワンキーSW処理のなかで第3
の実施の形態から異なる部分だけを説明することにす
る。
【0112】図7は、第4の実施の形態におけるワンキ
ーSW処理の動作フローチャートである。そのワンキー
SW処理は、図6に示す第3の実施の形態におけるワン
キーSW処理内のステップ608をステップ701に変
更しただけである。そのため、ステップ701について
のみ説明する。なお、図7において、他の処理ステップ
は第3の実施の形態から変わっていないことから、第3
の実施の形態で付与した符号をそのまま用いている。
【0113】そのステップ701では、伴奏を割り当て
たチャンネルで現在発音中のコード(和音)、或いは次
に発音させるコードのデータを読み出し、そのコードの
ルート(根音)の発音を、そのコードで指定されている
音色とは異なる音色で指示する。そのようにして楽音の
発音を指示した後、ステップ609に移行する。
【0114】上記音色の変更は、変更前の音色と変更後
の音色の対応関係を予め定義しておき、その対応関係を
参照することで行うことができる。その対応関係は、ピ
アノの音をオルガンの音に変更させるといったようなこ
とだけでなく、基本的には同じ音色の音を奏法等によっ
て変わる別の音に変更させることでも良い。具体的に
は、例えば音色がギターであった場合、変更後の音色と
して、ギターのミュート音(空ピック音)、ハーモニク
ス音、スクラッチノイズ音等を設定しても良い。当然の
ことながら、変更後の音色をランダムに変化させるよう
にしても良い。
【0115】なお、第3及び第4の実施の形態では、ワ
ンキー再生チャンネルで本来発音されない楽音を発音さ
せる場合、他のパート(チャンネル)で発音される楽音
に基づく楽音を発音させることで、演奏を崩すことなく
ワンキー105aへの操作を楽音の発音に反映させてい
るが、必ずしもそのようにしなくとも良い。ユーザが意
図的に行ったワンキー105aへの操作に対応できるよ
うに、再生している曲(演奏データ)に合った効果音や
短いメロディを発音させるようにしても良く、或いは音
響効果をかけたり、それの深さを変更させたりするよう
にしても良い。何れにしても、ユーザが行える音楽表現
の幅は広がることになる。これらのように、様々な変形
が可能である。
【0116】また、本実施の形態(第1〜第4の実施の
形態)は、電子楽器に搭載されたものであるが、本発明
が搭載(適用)できるのは電子楽器等の楽音生成装置に
限定されるものではない。例えばパーソナルコンピュー
タ(以降、パソコンと略す)にも本発明を搭載(適用)
させることができる。
【0117】現在では、パソコンの多くはマルチメディ
アパソコンとして販売されており、楽音を発音させるサ
ウンド機能も標準的に搭載されている。そのため、パソ
コンでは、基本的には上記したように演奏データを処理
するためのプログラムをロードするだけで本発明を実現
(搭載)させることができる。そのプログラムは、フロ
ッピーディスクやCD−ROM、或いはROMカードと
いった記録媒体に記録して配布しても良く、或いは何ら
かの通信手段を介して配信するようにしても良い。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように本発明(第1の態
様)は、時間データ、及び演奏操作子が操作されたタイ
ミングに基づいて処理対象とするイベントデータを決定
し、その決定したイベントデータを演奏操作子が操作さ
れたタイミングに応じて処理していくことにより演奏を
行う。そのため、音楽的に自然な印象を損なわせること
なく、ユーザが行える音楽表現の幅を広げることができ
る。
【0119】本発明(第2の態様)では、時間データに
基づいて処理対象としたイベントデータを演奏操作子へ
の操作に応じて処理する一方、その演奏操作子が所定の
タイミングで操作されると、演奏データに応じて予め定
められた楽音を発音させる。そのため、演奏全体の流れ
を損なわせることなく、本来の演奏には無い内容を実際
の演奏に加えることができる。それにより、音楽的に自
然な印象を損なわせることなく、ユーザが行える音楽表
現の幅が広がることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による演奏装置を搭載した電子楽
器の構成図である。
【図2】全体処理の動作フローチャートである。
【図3】ワンキーSW処理の動作フローチャートであ
る。
【図4】自動演奏再生処理の動作フローチャートであ
る。
【図5】自動演奏再生処理の動作フローチャートである
(第2の実施の形態)。
【図6】ワンキーSW処理の動作フローチャートである
(第3の実施の形態)。
【図7】ワンキーSW処理の動作フローチャートである
(第4の実施の形態)。
【符号の説明】
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 タイマ 105 鍵盤 105a ワンキー 106 スイッチ群 107 音源システム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏操作子を少なくとも一つ備えた演奏
    装置において、 前記演奏操作子へのユーザの操作を検出する検出手段
    と、 演奏上のイベントを表すイベントデータに、該イベント
    データを処理すべきタイミングを表す時間データを付加
    して構成された演奏データを記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データ中で処理対象とす
    るイベントデータを時間データ、及び前記検出手段が前
    記演奏操作子への操作を検出したタイミングに基づいて
    順次変更するとともに、前記検出手段が前記演奏操作子
    への操作を検出したとき、該操作のタイミングに応じて
    処理対象とするイベントデータを処理する処理手段と、 を具備したことを特徴とする演奏装置。
  2. 【請求項2】 前記処理手段は、前記検出手段が前記演
    奏操作子への操作を検出している間に処理対象とするイ
    ベントデータを変更させる場合、前記演奏データに従っ
    て楽音を発音させる、 ことを特徴とする請求項1記載の演奏装置。
  3. 【請求項3】 前記処理手段は、前記検出手段が前記演
    奏操作子への操作を検出している間に処理対象とするイ
    ベントデータを変更させる場合、現在発音中の楽音から
    変更後のイベントデータを処理することで発音される楽
    音にポルタメントさせる、 ことを特徴とする請求項1記載の演奏装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、前記検出手段が前記演
    奏操作子への操作を検出したとき、処理対象とするイベ
    ントデータがなく、且つ、前記時間データを基に次のイ
    ベントデータを処理対象とするまでに所定時間以上離れ
    ている場合に、前記演奏データに応じて予め定められた
    楽音を発音させる、 ことを特徴とする請求項1、2、または3記載の演奏装
    置。
  5. 【請求項5】 演奏操作子を少なくとも一つ備えた演奏
    装置において、 前記演奏操作子へのユーザの操作を検出する検出手段
    と、 演奏上のイベントを表すイベントデータに、該イベント
    データを処理すべきタイミングを表す時間データを付加
    して構成された演奏データを記憶した記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された演奏データ中で処理対象とす
    るイベントデータを時間データに基づいて順次変更する
    とともに、前記検出手段が前記演奏操作子への操作を検
    出したとき、処理対象としているイベントデータを処理
    する第1の処理手段と、 前記検出手段が前記演奏操作子への操作を所定のタイミ
    ングで検出したとき、前記演奏データに応じて予め定め
    られた楽音を発音させる第2の処理手段と、 を具備したことを特徴とする演奏装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の処理手段は、前記所定のタイ
    ミングとして、前記第1の処理手段が処理対象としてい
    るイベントデータがなく、且つ、前記時間データを基に
    次のイベントデータを処理対象とするまでに所定時間以
    上離れているタイミングで前記検出手段が前記演奏操作
    子への操作を検出したとき、前記予め定められた楽音を
    発音させる、 ことを特徴とする請求項5記載の演奏装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の演奏装置が読み取り可能
    な記録媒体であって、 演奏操作子へのユーザの操作を検出する手段と、 演奏上のイベントを表すイベントデータに、該イベント
    データを処理すべきタイミングを表す時間データを付加
    して構成された演奏データを取得する手段と、 該取得する手段によって取得された演奏データ中で処理
    対象とするイベントデータを時間データ、及び前記検出
    する手段によって前記演奏操作子への操作が検出された
    タイミングに基づいて順次変更する手段と、 前記検出する手段によって前記演奏操作子への操作が検
    出されたとき、該操作のタイミングに応じて処理対象と
    しているイベントデータを処理する手段と、 を実現させるためのプログラムを記録した前記演奏装置
    読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の演奏装置が読み取り可能
    な記録媒体であって、 演奏操作子へのユーザの操作を検出する手段と、 演奏上のイベントを表すイベントデータに、該イベント
    データを処理すべきタイミングを表す時間データを付加
    して構成された演奏データを取得する手段と、 該取得する手段によって取得された演奏データ中で処理
    対象とするイベントデータを時間データに基づいて順次
    変更する手段と、 前記検出する手段によって前記演奏操作子への操作が検
    出されたとき、前記変更する手段によって処理対象とさ
    れているイベントデータを処理する手段と、 前記検出する手段によって前記演奏操作子への操作が所
    定のタイミングで検出されたとき、前記演奏データに応
    じて予め定められている楽音を発音させる手段と、 を実現させるためのプログラムを記録した前記演奏装置
    読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009058596A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Casio Comput Co Ltd 演奏操作トレーニング装置および演奏操作トレーニング処理のプログラム
JP2009058556A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Casio Comput Co Ltd 演奏操作トレーニング装置および演奏操作トレーニング処理のプログラム
JP2009058557A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Casio Comput Co Ltd 演奏操作トレーニング装置および演奏操作トレーニング処理のプログラム
JP2009086084A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Casio Comput Co Ltd 演奏練習支援装置および演奏練習支援処理のプログラム

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