JP3341870B2 - トロイダルコイル巻線機及び巻線方法 - Google Patents

トロイダルコイル巻線機及び巻線方法

Info

Publication number
JP3341870B2
JP3341870B2 JP05938895A JP5938895A JP3341870B2 JP 3341870 B2 JP3341870 B2 JP 3341870B2 JP 05938895 A JP05938895 A JP 05938895A JP 5938895 A JP5938895 A JP 5938895A JP 3341870 B2 JP3341870 B2 JP 3341870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
center hole
core
chuck
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05938895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08255727A (ja
Inventor
敬司 橋本
Original Assignee
田中精機株式会社
創新テクノ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 田中精機株式会社, 創新テクノ株式会社 filed Critical 田中精機株式会社
Priority to JP05938895A priority Critical patent/JP3341870B2/ja
Priority to US08/616,637 priority patent/US5875988A/en
Priority to EP96301813A priority patent/EP0732710A1/en
Publication of JPH08255727A publication Critical patent/JPH08255727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3341870B2 publication Critical patent/JP3341870B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/06Coil winding
    • H01F41/08Winding conductors onto closed formers or cores, e.g. threading conductors through toroidal cores
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/4902Electromagnet, transformer or inductor
    • Y10T29/49071Electromagnet, transformer or inductor by winding or coiling

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロイダルコイルを巻
線する巻線機及び巻線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トロイダルコイルは、図15に示したよ
うに円環状のコアCRの周方向へ線材Wを螺旋状に巻き
付けたものである。このようなコイルを巻線する場合、
コアCRの中心孔CR1に線材Wを通す工程と、中心孔
CR1を通過した線材WをコアCRの外周を迂回するよ
うにして中心孔CR1の入口側へ戻す工程とを交互に繰
り返す必要がある。しかも、線材WをコアCRの表面に
密着させてコイル径を小さく抑えるには、線材Wに張力
を与えながら巻線を続ける必要がある。このような巻線
作業を機械化する方法として、特開昭63−34912
号公報には図16に示すような手順が開示されている。
【0003】この手順では、図16(a)に示すように
線材Wの先端に棒状の治具Jを固定し、その治具Jの後
端を送りチャックAで挟持する。そして、送りチャック
AをコアCR側に移動させて治具JをコアCRの中心孔
CR1に挿通し、中心孔CR1を通過した治具Jの先端を
回しチャックBで挟持する。このとき中心孔CR1の出
口側にローラR1を配置しておく。このローラR1を以下
では第1ローラR1と呼ぶ。ついで、送りチャックAを
治具Jから離すとともに、図16(b)に示すように回
しチャックBにて治具Jを中心孔CR1から引き出し、
さらに図中矢印Yaで示すように線材Wを第1ローラR
1に巻き掛けつつ治具Jを中心孔CR1の入口側へ戻す。
このときの状態が図16(c)である。なお、図16
(c)に示すように線材Wの終端は適当な固定チャック
DでコアCRの近傍に固定される。治具Jを戻した後は
送りチャックAにて治具Jの後端を挟持するとともに回
しチャックBを中心孔CR1の出口側に戻す。続いて図
16(d)に示すように第1ローラR1をコアCRから
離れる方向へ移動させて線材Wに張力を与えながら図中
矢印Ybで示すように第1ローラR1をコアCRの回り
に旋回させる。なお、図16(d)では送りチャックA
および回しチャックBの図示を一部省略した。
【0004】図16(e)に示すように第1ローラR1
をコアCRの反対側まで移動させるとコアCRの外周に
線材Wが巻き付けられる。このとき中心孔CR1の出口
側に、第1ローラR1とは別のローラR2(以下では第2
ローラR2と呼ぶ。)を配置する。第1ローラR1を図1
6(e)の位置まで旋回させた後は送りチャックAをコ
アCR側へ進め、それに伴って中心孔CR1を通過した
治具Jの先端を回しチャックBで挟持する。これにより
図16(a)の状態が再現され、以降、第1ローラR1
と第2ローラR2の位置を交互に入れ換えつつ上記手順
を繰り返して巻線を進める。なお、線材Wを一周巻く毎
にコアCRをその軸回りに一定角度(コアCRに巻かれ
た螺旋状コイルの1ピッチに相当する角度)ずつ回転さ
せる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した巻線方法で
は、第1ローラR1および第2ローラR2が互いの位置を
交換可能でかつコアCRの軸線方向(中心孔CR1の軸
線方向)にそれぞれ移動可能に設けられている必要があ
る。さらに、線材Wの二巻目以降(巻線を開始して図1
6(a)の状態に最初に戻った以降)では、コアCRの
中心孔CR1の出口側のローラR1またはR2をコアCR
から離れる方向へ移動させて線材Wに張力を付与すると
き、中心孔CR1の入口側のローラR2またはR1にも線
材Wが巻き掛けられているので、この入口側のローラR
2またはR1を反対側のローラR1またはR2の移動に同期
させてコアCR側へ戻す必要がある。以上の複雑な動作
を簡単な機構で実現できる巻線機が望まれている。
【0006】また、上述した巻線方法では、図16
(c)および(d)に示したように中心孔CR1を通過
した治具Jを回しチャックBで中心孔CR1の入口側ま
で戻して送りチャックAで掴み換え、その後にローラR
1,R2を旋回させている。このような手順では、治具J
を省略すると線材Wの先端を回しチャックBで中心孔C
R1の入口側へ戻したとき、線材Wが中心孔CR1の出口
側へ引張られて回しチャックBの掴み位置から中心孔C
R1の出口側へ線材Wが折り返され、送りチャックAで
線材Wを掴めない。従って、掴み換えに必要な直線部を
確保するため棒状の治具Jが不可欠となる。さらに、治
具Jを中心孔CR1の入口側へ戻した後にローラR1,R
2を旋回させるとき、図16(d)のX部に示したよう
に治具Jの後端で線材Wが屈曲するため線材Wに曲げ癖
が付き易い。巻線を繰り返す途中で線材Wが切断するお
それもある。
【0007】本発明の目的は、上述した一対のローラの
ごとき巻き掛け部材をコアの回りに旋回させて巻線を行
なうことが可能なトロイダルコイル巻線機を提供し、さ
らには線材の先端部に治具を装着する必要がなく、巻線
途中の線材の不必要な曲げも抑えられる巻線機および巻
線方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
10に対応付けて説明すると、請求項1の発明では、巻
線対象コアCRの軸線方向互いに反対側へ延びコアCR
の回りの旋回運動とこの旋回運動の中心線の方向への進
退運動とによって相互に位置を交換可能な一対のアーム
20,21と、線材Wが巻き掛け可能な巻き掛け部材6
0,80を備え、アーム20,21の長手方向へ移動可
能な状態で一対のアーム20,21にそれぞれ取り付け
られた一対の移動体6,8と、一対の移動体6,8にコ
アCRから離れる方向への駆動力を付与可能で駆動力が
移動体6,8毎に調整可能な張力付与手段206,21
8,7,9と、コアCRの中心孔CR1の入口側から出
口側へ線材Wを通過させる通し手段54,36と、中心
孔CR1を通過した線材Wの先端W1またはその近傍を保
持しつつ当該保持部分を中心孔CR1の出口側における
巻き掛け部材60,80の移動経路を横切った上でコア
CRの外周側を迂回する軌跡を描くようにして中心孔C
R1の入口側へと戻す戻し手段54とを具備したトロイ
ダルコイル巻線機により上述した目的を達成する。請求
項2の発明は請求項1のトロイダルコイル巻線機に適用
される。そして、張力付与手段には、一対のアーム2
0,21の旋回中心部および一対のアーム20,21の
旋回端を順次経由するように引き回され一端が一対の移
動体6,8とそれぞれ連結された巻き掛け式の一対の伝
動部材206,218と、これら一対の伝動部材20
6,218の他端側をそれぞれ巻き取る巻き取り手段
7,9と、巻き取り手段7,9による一対の伝動部材2
06,218の巻き取りトルクを個別に変化させるトル
ク調整手段7,9とが設けられている。請求項3の発明
は請求項1のトロイダルコイル巻線機に適用される。そ
して、通し手段として、線材Wをその先端W1から所定
長さ後退した位置で保持して線材Wを中心孔CR1に挿
入可能な送りチャック54と、送りチャック54により
中心孔CR1に挿入された線材Wを中心孔CR1の出口側
で掴んで中心孔CR1から引き出し可能な引き出しチャ
ック36とが設けられ、送りチャック54がコアCRの
外周を迂回して中心孔CR1の入口側と出口側との間を
移動可能かつ引き出しチャック36で引き出された線材
Wを引き出しチャック36の保持位置よりも後方にて掴
み換え可能に設けられて戻し手段を兼ねている。請求項
4の発明は請求項1のトロイダルコイル巻線機に適用さ
れる。そして、一対のアーム20,21が旋回する時期
と、戻し手段54による線材Wの保持部分が巻き掛け部
材60,80の移動経路を横切った後にコアCRの外周
側を迂回する時期とが重複するように一対のアーム2
0,21および戻し手段54の動作を同期させる同期制
御手段CTを設けた。請求項5の発明は、巻線対象コア
CRの中心孔CR1の入口側から出口側へと線材Wを通
過させる通し工程と、中心孔CR1を通過した線材Wに
張力を与えつつ線材WをコアCRの外周側を迂回させて
中心孔CR1の入口側へ戻す戻し工程とを有するトロイ
ダルコイルの巻線方法に適用される。そして、中心孔C
R1の入口側および出口側でそれぞれ線材Wを保持する
手段として送りチャック54および引き出しチャック3
6を設け、上記通し工程では送りチャック54により線
材Wをその先端W1から所定長さ後退した位置で掴んだ
状態で送りチャック54を中心孔CR1側へ移動させて
線材Wを中心孔CR1に挿入し、この後、挿入された線
材Wの先端W1またはその近傍を引き出しチャック36
で掴んで中心孔CR1から引き出すとともに送りチャッ
ク54を中心孔CR1の出口側へ移動させて線材Wを引
き出しチャック36の保持位置よりも後方で送りチャッ
ク54に掴み換え、上記戻し工程では送りチャック54
を中心孔CR1の入口側へ復帰させて上述した目的を達
成する。請求項6の発明は、巻線対象コアCRの中心孔
CR1を通過した線材Wの先端W1またはその近傍を保持
部材54にて保持しつつコアCRから離れる方向に付勢
された巻き掛け部材60または80に線材Wを巻き掛け
て線材Wに張力を付与した状態で、巻き掛け部材60ま
たは80をコアCRの回りに旋回させて中心孔CR1を
通過した線材WをコアCRの外周に巻き付けるトロイダ
ルコイルの巻線方法に適用される。そして、巻き掛け部
材60,80をコアCRの回りに旋回させる工程と、保
持部材54による線材Wの保持部分をコアCRの外周を
迂回させて中心孔CR1の入口側へ戻す工程とを時間的
に重複させて上述した目的を達成する。なお、請求項
4,6において重複の語は二つの時期または工程の始期
と終期とがそれぞれ完全に一致している場合のみなら
ず、二つの時期または工程の一部が時間的に重複してい
る場合を含む。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、通し手段54,36によ
りコアCRの中心孔CR1に線材Wを通した後、戻し手
段54により中心孔CR1の出口側における巻き掛け部
材60,80の移動経路を横切るように線材Wの先端W
1またはその近傍を移動させ、張力付与手段206,2
18,7,9により中心孔CR1の出口側に位置する移
動体6または8の駆動力を反対側の移動体8または6の
駆動力よりも大きく設定する。これにより中心孔CR1
の出口側の移動体6または8に設けられた巻き掛け部材
60または80が線材Wを中心孔CR1から引き出しつ
つコアCRから遠ざかるよう移動する。線材Wが中心孔
CR1の出口側へすべて引き出された後、アーム20,
21の位置を交換して線材WをコアCRの外周に巻き付
ける。また、戻し手段54により線材Wの先端W1側も
中心孔CR1の入口側へ戻す。以降、同様手順を繰り返
して巻線を続ける。一対のアーム20,21に移動体
6,8をそれぞれ移動自在に取り付け、それらの移動体
6,8に巻き掛け部材60,80を取り付けて移動体
6,8の駆動力を個別に調整可能とするだけでトロイダ
ルコイルの巻線に必要な動作を実現できる。請求項2の
発明では、巻き取り手段7,9に伝動部材206,21
8の巻き取りトルクを与えると、伝動部材206,21
8が巻き取り手段7,9側に引張られ、その引張力がア
ーム20,21の旋回端側から移動体6,8へ作用して
移動体6,8が旋回端側に引き寄せられる。伝動部材2
06,218がアーム20,21の旋回中心部を経由し
て引き回されているので、アーム20,21の位置が交
換されても同一条件で移動体6,8を駆動できる。請求
項3の発明では、送りチャック54で線材WをコアCR
の中心孔CR1に挿通し、反対側から引き出しチャック
36で線材Wを引き出す。その後、送りチャック54を
中心孔CR1の出口側へ移動させ、引き出しチャック3
6による線材Wの保持位置よりも後方にて送りチャック
54により線材Wを掴み換える。このとき、線材Wが引
き出しチャック36で真っ直ぐ引き出されているので、
線材Wの先端W1側に治具がなくても掴み換えに必要な
直線部を確保できる。掴み換え後は送りチャック54を
中心孔CR1の入口側へ戻す。請求項4の発明では、ア
ーム20,21が旋回して線材Wが巻き掛けられた巻き
掛け部材60または80がコアCRの外周を迂回すると
き、戻し手段54による線材Wの保持部分も同時にコア
CRの外周を迂回するようにして中心孔CR1の入口側
へ戻されるので、戻し手段54による線材Wの保持位置
から巻き掛け部材60または80の間で線材Wが不必要
に曲げられることがない。請求項5の発明では、通し工
程のとき、送りチャック54の掴み位置よりも先端W1
側の突出部分を中心孔CR1に挿入して引き出しチャッ
ク36で引き出せば、中心孔CR1の出口側にて引き出
しチャック36から送りチャック54への掴み換えに必
要な線材Wの直線部分を確保できる。従って、線材Wに
治具を装着する必要がない。送りチャック54へ掴み換
えたとき、送りチャック54の前方に引き出しチャック
36の保持部分がそのまま突出し、その突出部分は次回
の通し工程での引き出しチャック36の掴み代に利用で
きる。従って、戻し工程では送りチャック54を中心孔
CR1の入口側へ戻すだけで良い。請求項6の発明で
は、線材Wが巻き掛けられた巻き掛け部材60または8
0がコアCRの外周を迂回するとき、保持部材54によ
る線材Wの保持部分も同時にコアCRの外周を迂回する
ようにして中心孔CR1の入口側へ戻されるので、保持
部材54による線材Wの保持位置から巻き掛け部材60
または80の間で線材Wが不必要に曲げられることがな
い。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】
−第1実施例− 図1〜図10を参照して本発明の第1実施例を説明す
る。図1および図2は本実施例の巻線機の概略構成を示
す斜視図、図3は巻線機を図1の矢印III方向から見た
正面図、図4は巻線機を図3の矢印IV方向から見た平面
図である。なお、以下では図3の上下方向および左右方
向をそれぞれ巻線機の上下方向および左右方向とし、図
4の上下方向を巻線機の前後方向とする。また、図4の
下方を巻線機の前方とする。図1〜図4に示すように、
本実施例の巻線機では、第1ベース1にアーム機構2お
よび引き出しチャック機構3が組み付けられ、第2ベー
ス4に送りチャック機構5が組み付けられている。ま
た、巻線対象である円環状のコアCRはコアホルダHD
によりその軸線方向を巻線機の左右方向と一致させた状
態で後述するアーム20,21の旋回中心近傍に保持さ
れる。なお、図1では送りチャック機構5の一部のみを
二点鎖線で示し、図2ではアーム機構2および引き出し
チャック機構3の図示を省略した。
【0012】アーム機構2は、第1アーム20および第
2アーム21(以下では、両者をアーム20,21と総
称する場合もある。)と、これらをコアCRの回りに水
平に旋回させ上下に昇降させる構成を備える。アーム機
構2の詳細を図5および図6に示す。図5はアーム2
0,21の旋回運動の中心線を含みコアCRの軸線方向
と平行な断面図、図6は図5の矢印VI方向からの側面図
である。アーム機構2に先立って第1ベース1を説明す
ると、第1ベース1は取り付け基礎(例えば定盤)上に
水平に固定される固定板10と、その前端に垂直に固定
された垂直板11と、垂直板11の上端から巻線機の後
方へ水平に延びる水平板12とを有する。垂直板11に
は、アーム機構2を支持するために、水平方向前方へ延
びる上支持板110および下支持板111が取り付けら
れている。
【0013】アーム機構2は、第1アーム20を旋回お
よび昇降させるために以下の構成を有する。すなわち図
示のアーム機構2では、上支持板110および下支持板
111に軸受112,113を介して旋回軸22が上下
方向(鉛直方向)に移動自在かつ自身の軸線回りに回転
自在に装着されている。旋回軸22の下端部には軸受2
30,231を介して可動ブロック23が相対回転可能
かつ上下方向には旋回軸22と一体に移動するよう取り
付けられている。可動ブロック23は、下支持板111
に固定されたエアーシリンダ24のピストンロッド24
0と連結され、かつ下支持板111に固定された案内ロ
ッド232により上下方向に案内される。可動ブロック
23にはモータ25(図6)が固定され、その出力軸
(不図示)に取り付けられたピニオンギア250は、旋
回軸22の下端に固定されたギア220と噛み合ってい
る。そして、旋回軸22の上端に第1アーム20が固定
されている。従って、エアーシリンダ24の動作により
可動ブロック23、旋回軸22および第1アーム20が
一体に昇降する。しかも、旋回軸22が上下方向のどの
位置にあってもモータ25により旋回軸22および第1
アーム20の回転駆動が可能である。
【0014】また、アーム機構2は、第2アーム21を
旋回および昇降させるために以下の構成を有する。すな
わち、上支持板110と下支持板111の間であって旋
回軸22の外周には、軸受260,261を介して中空
円筒状の中間軸26が相対回転自在に嵌め合わされてい
る。中間軸26の外周には軸受270,271を介して
可動ブロック27が相対回転可能かつ上下方向には中間
軸26と一体に移動するよう取り付けられている。可動
ブロック27は、下支持板111に固定されたエアーシ
リンダ28のピストンロッド280と連結され、かつ下
支持板111に固定された案内ロッド272により上下
方向に案内される。可動ブロック27にはモータ29
(図6)が固定され、その出力軸(不図示)に取り付け
られたピニオンギア290は、中間軸26の上部に固定
されたギア262と噛み合っている。そして、中間軸2
6の上端に第2アーム21が固定されている。従って、
エアーシリンダ28の動作により可動ブロック27、中
間軸26および第2アーム21が一体に昇降する。しか
も、中間軸26が上下方向のどの位置にあってもモータ
29により中間軸26および第2アーム21の回転駆動
が可能である。なお、図5では旋回軸22および中間軸
26がそれぞれの上昇端にある状態を実線で示し、旋回
軸22および中間軸26がそれぞれの下降端に移動しか
つ実線位置から180゜旋回したときの第1アーム20
および第2アーム21を二点鎖線で示している。
【0015】図1および図5に示すように、第1アーム
20は旋回軸22の半径方向に延びるレール200を有
し、そのレール200の基端部が連結板201を介して
旋回軸22に固定されている。レール200上には、レ
ール200の長手方向に移動可能なスライダ6が取り付
けられている。スライダ6の上部には、上下方向の軸線
回りに自転可能なローラ60が取り付けられている。こ
のローラ60の自転運動の中心線は、コアホルダHDに
保持されたコアCRの軸線よりも水平方向前方(図4の
下側)にオフセットされている。第1アーム20が上昇
端にあるときローラ60とコアCRの軸線とは略同一高
さとなる。
【0016】図7に詳しく示すように、連結板201の
上面およびレール200の旋回端(図7の左端)にはプ
ーリ203,204,205が取り付けられ、それらの
プーリ203〜205の間にベルト206が引き回され
ている。ベルト206の一端はプーリ205から第1ア
ーム20の旋回中心側へと引き出されてスライダ6の側
面に押え板61で押圧固定されている。押え板61は例
えばボルト等でスライダ6に固定される。なお、図1で
は一点鎖線によりベルト206を示す。ベルト206の
他端側はプーリ203,204側から巻線機の後方へ引
き出されてトルクモータ7の出力軸70に固定されてい
る。トルクモータ7は、図4に示す制御装置CTからの
信号により出力軸70の回転トルクが変更可能とされて
いる。
【0017】図1、図4および図7に示すように、レー
ル200の基端部の側方には、軸207aを中心として
揺動可能なストッパレバー207が設けられている。ス
トッパレバー207は、不図示のばねによりその旋回軸
22側の端部がスライダ6の移動経路へ突出するよう回
転付勢されている。スライダ6がレール200の基端側
まで移動すると、スライダ6の段部62とストッパレバ
ー207とが係合してレール200の旋回端側(旋回軸
22と反対側)へのスライダ6の移動が阻止される。な
お、ストッパレバー207は旋回軸22を中心としてレ
ール200と一体に旋回する。
【0018】図1および図5に示すように、第2アーム
21は中間軸26に固定された軸連結板210と、軸連
結板210から中間軸26の半径方向へと延設されたレ
ール支持棹211と、レール支持棹211の旋回端から
上方へ延設された上下連結板212と、上下連結板21
2の上端から旋回軸22へ向ってレール支持棹211と
平行に延設されたレール213とを有する。第2アーム
21を上昇させかつ第1アーム20を下降させときに、
図5に二点鎖線で示すごとく各部材211〜213で囲
まれた空隙部分を第1アーム20が通過するようにレー
ル支持棹211、上下連結板212およびレール213
の配置が定められている。レール213上には、レール
213の長手方向に移動可能なスライダ8が取り付けら
れている。スライダ8の上部には、上下方向の軸線回り
に自転可能なローラ80が取り付けられている。このロ
ーラ80の自転運動の中心線は、第1アーム20側のロ
ーラ60と同じくコアホルダHDに保持されたコアCR
の軸線よりもやや水平方向前方(図4の下側)にオフセ
ットされている。また、第1アーム20および第2アー
ム21がいずれも上昇端にあるとき、ローラ60とロー
ラ80とは同一高さとなる。
【0019】図1、図5および図8に示すように、軸連
結板210の上面および上下連結板212の側面にはそ
れぞれ2個ずつプーリ214,215,216,217
が取り付けられ、これらプーリ214〜217の間にベ
ルト218が引き回されている。ベルト218の一端は
プーリ217から引き出されてスライダ8の上面に押え
板81で押圧固定されている。なお、図1では一点鎖線
によりベルト218を示す。ベルト218の他端側はプ
ーリ214,215側から巻線機の後方へ引き出されて
トルクモータ9の出力軸90に固定されている。トルク
モータ9は、図4に示す制御装置CTからの信号により
出力軸90の回転トルクが変更可能とされている。出力
軸90の回転トルクはトルクモータ7側とは別個独立に
設定される。
【0020】図1および図4に示すように、第2アーム
21のレール213の旋回中心側の端部にも、第1アー
ム20と同様に軸219aを中心として揺動可能なスト
ッパレバー219が設けられている。ストッパレバー2
19は、不図示のばねによりその旋回軸22側の端部が
スライダ8の移動経路へ突出するよう回転付勢されてい
る。スライダ8がレール213の旋回中心側の端部まで
移動すると、スライダ8の段部82(図8参照)とスト
ッパレバー219とが係合してレール213の旋回端側
(旋回軸22と反対側)へのスライダ8の移動が阻止さ
れる。
【0021】なお、上記の構成において、連結板201
および軸連結板210にそれぞれ二個のプーリ203,
204、214,215を設けたのは、図7,図8にそ
れぞれ二点鎖線で示すようにアーム20,21が180
゜旋回してもベルト206,218が旋回中心部から外
れないようにするためである。各トルクモータ7,9
は、例えば図4に示すように第1ベース1の後方(図の
上側)に配置されたモータブラケットMBに上下に反転
させて固定される。
【0022】図1、図3および図4に示すように、引き
出しチャック機構3は、第1ベース1の水平板12(図
6参照)に固定された案内ブロック30と、案内ブロッ
ク30の前後の立壁300,301に前後動可能に挿嵌
された一対のロッド31と、ロッド31の前端に固定さ
れた前後スライダ32と、前後スライダ32のレール3
20に取り付けられて左右方向に移動可能な左右スライ
ダ33と、前後スライダ32を前後動させるエアーシリ
ンダ34と、左右スライダ33を左右動させるエアーシ
リンダ35と、左右スライダ34に取り付けられたエア
ーチャック36とを有する。エアーチャック36は圧縮
空気の供給および排出に応じて一対の爪360が開閉す
るものである。爪360の高さはコアCRの軸線と一致
するよう予め調整されている。また、エアーシリンダ3
5,36のピストンロッド350,360をそれぞれ伸
び動作させたとき、爪360はコアCRの中心孔CR1
(図3)の直前まで移動する。
【0023】なお、案内ブロック30の立壁300の一
側にはエアーシリンダ38が固定されている。エアーシ
リンダ38のピストンロッド380を伸び動作させる
と、ピストンロッド380の先端がストッパレバー20
7を押し込んでこれを回動させ、その結果、ストッパレ
バー207によるスライダ6の拘束が解除される。第1
アーム20と第2アーム21の位置を交換したときには
ストッパレバー219が同様に押し込まれてスライダ8
の拘束が解除される。
【0024】図1〜図4、なかでも図2に詳しく示すよ
うに、送りチャック機構5は、第2ベース4の上面に取
り付けられた前後スライダ50と、前後スライダ50と
一体に設けられたアーム51と、アーム51の前面に取
り付けられた左右スライダ52と、左右スライダ52の
前面に取り付けられた昇降スライダ53と、昇降スライ
ダ53に取り付けられたエアーチャック54およびモー
タ55とを有する。前後スライダ50は第2ベース4の
上面に設けられた一対のレール500に沿って前後に移
動可能な状態で第2ベース4に支持されている。第2ベ
ース4の上面にはレール500と平行にラック501が
固定されている。このラック501と噛み合うピニオン
ギア502(図3)が前後スライダ50に固定されたモ
ータ503で回転駆動されて前後スライダ50が巻線機
の前後方向に移動する。
【0025】アーム51の前面には巻線機の左右方向へ
延びる一対のレール510とラック511とが固定され
ている。左右スライダ52はレール510に沿って左右
動可能な状態でアーム51に支持されている。ラック5
11と噛み合う不図示のピニオンギアが左右スライダ5
2に固定されたモータ520により回転駆動されて左右
スライダ52が巻線機の左右方向に移動する。昇降スラ
イダ53は、左右スライダ52の前面に固定されたレー
ル521に沿って移動可能な状態で左右スライダ52に
支持され、不図示のエアーシリンダにより上下方向に昇
降駆動される。エアーチャック54は、引き出しチャッ
ク機構3のものと同様に圧縮空気の供給および排出に応
じて一対の爪540が開閉するものである。エアーチャ
ック54は上下方向の軸線回りに回転可能な状態で昇降
スライダ53に支持されている。エアーチャック54の
上部にはプーリ541が設けられ、そのプーリ541と
モータ55の出力軸(不図示)に取り付けられたプーリ
550との間にベルト56が巻き掛けられてモータ55
によるエアーチャック54の回転駆動が可能とされてい
る。
【0026】上述した前後スライダ50の前後動、左右
スライダ52の左右動および昇降スライダ53の上下動
の組合せにより、図2に二点鎖線で示したように、エア
ーチャック54の爪540は、コアCRの中心孔CR1
の入口側(図2の手前側)および出口側のいずれでも中
心孔CR1に挿通される線材Wを挟持可能である。ま
た、前後スライダ50を前進端に移動させ、左右スライ
ダ52を左端まで移動させたときには図1に二点鎖線で
示すように爪540がコアCRから十分に離れた位置に
保持される。
【0027】次に動作を説明する。本実施例の巻線機で
は、上述した各機構2,3,5およびトルクモータ7,
9の動作が制御装置CT(図4)で制御されて図9およ
び図10に示す手により巻線が行なわれる。なお、図9
および図10はコアCRの軸線を含む水平方向の断面図
であって、図の上方が巻線機の前方である。すなわち図
9および図10では図4と上下左右が反転しており、コ
アCRの左側が中心孔CR1の入口側となる。図9およ
び図10ではアーム20,21およびスライダ6,8を
それぞれローラ60,80で代表し、引き出しチャック
機構3をエアーチャック36で代表し、送りチャック機
構5をエアーチャック54で代表(一部の図では爪54
0の符号も併記)する。ローラ60,80は、コアCR
の軸線高さと同一位置まで上昇した状態を実線で、コア
CRの下方へ退避した状態を一点鎖線で示す。線材Wの
先端W1を明示するため図9および図10では先端W1に
黒丸を付しているが、実際の巻線時には先端W1に治具
類は装着されない。
【0028】巻線開始時には、まず図9(a)に示すよ
うに不図示の線材供給部から巻線すべき線材WをコアC
Rに向けて繰り出す。線材Wの供給に対応してエアーチ
ャック54が中心孔CR1の入口側へ移動し、線材Wが
その先端W1から幾らか後退した位置でエアーチャック
54に挟持される。このとき、ローラ60,80はいず
れもコアCRよりも下方に後退し、ストッパレバー20
7,219(図4参照)によりアーム20,21の旋回
中心側の端部に拘束されている。なお、巻線開始時のア
ーム20,21の位置が図示とは逆であっても良いが、
ここでは第1アーム20を最初に中心孔CR1の出口側
に配置したものとして説明する。
【0029】線材Wがエアーチャック54で挟持された
後は、エアーチャック54が中心孔CR1側へ移動し、
矢印Y1で示すように線材Wが中心孔CR1に挿通され
る。線材Wの挿通に対応してエアーチャック36が中心
孔CR1側へ前進し、図9(b)に示すように中心孔C
R1を通過した線材Wの先端W1がエアーチャック36で
挟持される。この後、矢印Y2で示すようにエアーチャ
ック36がコアCRの軸線に沿ってコアCRから離れる
方向に移動して線材Wが中心孔CR1から引き出され
る。このときエアーチャック54,36間で線材Wが引
張られて真直にくせ付けされる。この後、矢印Y3で示
すようにエアーチャック54が中心孔CR1の出口側へ
移動する。
【0030】続いて、図9(c)に示すように線材Wが
エアーチャック36の挟持位置よりも後方でエアーチャ
ック54に掴み換えられ、その後、矢印Y4で示すよう
にエアーチャック36がコアCRから後退する。線材W
が真っ直ぐ引き出された状態で掴み換えを行なうので棒
状の治具を線材Wに装着する必要がない。エアーチャッ
ク36の後退に伴って第1アーム20(図1)が上昇し
てローラ60がコアCRと同一高さまで移動する。次い
で、矢印Y5で示すようにエアーチャック54がローラ
60を取り巻くように移動するとともに爪540が矢印
Y6方向に自転して図9(d)に示すように線材Wがロ
ーラ60に巻き掛けられる。この状態で、図4および図
7に示すトルクモータ7が起動されてその出力軸70に
ベルト206を巻き取る方向の回転トルクが与えられ
る。この結果、ローラ60はコアCRから離れる方向へ
付勢される。この後、図1および図4に示すエアーシリ
ンダ38のピストンロッド380が伸び方向へ駆動され
てストッパレバー207によるスライダ6の拘束が解除
される。これにより、図9(d)に矢印Y7で示したよ
うにローラ60がコアCRから離れる方向へ移動し、こ
れに伴って線材Wが中心孔CR1の出口側へと逐次引き
出される。
【0031】所定長さの線材Wが中心孔CR1の出口側
へ引き出された時点で上述した線材供給部からの線材W
の供給が停止され、図9(e)に示すように線材Wの終
端W2の近傍が適当な拘束具J1で拘束されて余分な線材
が切断される。このときの線材Wの先端W1から終端W2
までの長さは、コアCRに対して所定数巻線するのに必
要な長さに余裕を加えた長さである。線材Wの先端W1
および終端W2がいずれも拘束されると、ローラ60に
巻き掛けられた線材Wにトルクモータ7(図7)の回転
トルクに対応した張力が与えられる。なお、望ましくは
拘束具J1で拘束された線材Wの終端W2側をロッドJ2
等で矢印T方向に付勢してたるみを防止する。
【0032】図9(e)の状態が得られた後は、矢印Y
8,Y9に示すようにアーム20,21が互いに反対方向
へ旋回駆動されて図10(a)に示すようにローラ6
0,80の位置が入れ替わる。このアーム20,21の
旋回と同時に、図9(e)に矢印Y10で示したようにエ
アーチャック54がコアCRの反対側へ戻されるととも
に爪540が矢印Y11で示すようにローラ60の旋回方
向と同一方向へ180゜だけ自転駆動される。このた
め、図10(a)に二点鎖線で示したように、ローラ6
0と爪540とが同期してコアCRの外周を旋回し、爪
540の挟持位置で線材Wが屈曲しない。
【0033】図10(a)に示すようにローラ60,8
0の位置が交換されると、ローラ60による張力で線材
WがコアCRの外周に密着するように巻き付けられる。
この後は、2周目の巻線を開始すべく矢印Y12で示すよ
うにエアーチャック54がコアCR側へ移動して線材W
が中心孔CR1に挿入され、続いて図10(b)に示す
ように中心孔CR1を通過した線材Wの先端W1がエアー
チャック36で挟持される。このときも線材Wが真直に
くせ付けされる。ついで矢印Y13で示したようにエアー
チャック54がコアCRの反対側に移動し、図10
(c)で示したように線材Wがエアーチャック36の挟
持位置よりも後方でエアーチャック54に掴み換えられ
る。この後、矢印Y14に示すようにエアーチャック36
が後退してローラ80が上昇し、さらには矢印Y15で示
すようにエアーチャック54がローラ80を取り巻くよ
うに移動するとともに爪540が矢印Y16方向に自転し
て図10(d)に示すように線材Wがローラ80に巻き
掛けられる。この状態で、図4および図8に示すトルク
モータ9が起動されてその出力軸90にベルト218を
巻き取る方向の回転トルクが与えられる。このとき図7
に示すトルクモータ7の出力軸70にもベルト206を
巻き取る方向の回転トルクが作用するが、その回転トル
クよりも出力軸90の回転トルクの方が大きく設定され
る。
【0034】この後、図1および図4に示すエアーシリ
ンダ38のピストンロッド380が伸び方向へ駆動され
てストッパレバー219によるスライダ8の拘束が解除
される。このときトルクモータ7よりもトルクモータ9
の方が出力トルクが大きく設定されているため、ローラ
60が線材Wを引張る力よりもローラ80が線材Wを引
張る力が上回ってローラ80,60がそれぞれ矢印Y17
方向に移動する。そして、図10(d)に二点鎖線で示
すようにローラ60がその移動範囲の旋回中心側の端部
まで移動するとアーム20が下方へ後退し、これにより
図10(e)に示すように線材Wがローラ60からコア
CRの外周に受け渡される。このとき、ローラ80が線
材WをコアCRから離れる方向へ引張り続けているの
で、ローラ60を外すときに線材Wが緩むことはない。
なお、ローラ60の旋回中心側の端部への移動完了は、
例えば図1および図4に示したように、スライダ6のア
ーム20の旋回中心側の端部への移動を近接スイッチP
Sのような検出器で検出すればよい。
【0035】図10(e)に示すように、ローラ60が
下降すると図9(e)の状態と同じく中心孔CR1の出
口側のローラ80(図9(e)ではローラ60)により
線材Wが引き出される。この後は、矢印Y18,Y19に示
すようにアーム21,22が互いに反対方向へ旋回駆動
されると同時に、矢印Y20で示したようにエアーチャッ
ク54がコアCRの反対側へ戻されつつ爪540が矢印
Y21で示すようにローラ80の旋回方向と同一方向へ1
80゜だけ自転駆動される。これにより、図10(a)
の状態とローラ60,80が入れ替わった状態が再現さ
れ、以降、図10(a)〜(e)の手順に従ってローラ
60,80の交換が繰り返されて巻線が進行する。な
お、ローラ60,80の交換に伴ってトルクモータ7,
9の出力トルクの大小関係も交互に反転する。線材Wが
一周巻かれる毎にコアCRはその軸線回りに一定角度
(コアCRに巻かれた螺旋状コイルの1ピッチに相当す
る角度)ずつ回転駆動される。
【0036】以上の実施例ではスライダ6,8が移動体
を、ローラ60,80が巻き掛け部材を、ベルト20
6,218およびトルクモータ7,9が張力付与手段
を、エアーチャック54,36が通し手段を、エアーチ
ャック54が戻し手段を、ベルト206,218が張力
付与手段の伝動部材を、トルクモータ7,9が張力付与
手段の巻き取り手段およびトルク調整手段を、エアーチ
ャック54が送りチャックおよび保持部材(請求項6)
を、エアーチャック36が引き出しチャックを、制御装
置CTが同期制御手段をそれぞれ構成する。なお、実施
例では中心孔CR1の出口側で線材Wを掴み換えたが、
中心孔CR1の入口側に線材Wの挿入専用の送りチャッ
クを設け、出口側の引き出しチャックをエアーチャック
54のようにコアCRの回りに移動可能として中心孔C
R1の入口側で線材Wを掴み換えてもよい。ベルト20
6,218に代えてワイヤ等の索類やチェーン等の他の
巻き掛け式の伝動部材を使用してもよい。
【0037】−第2実施例− 図11〜図14を参照して本発明の第2実施例を説明す
る。図11〜図14において図1〜図10と共通する部
分には同一符号を付してある。図11および図12に示
すように、本実施例の巻線機では、上述した第1実施例
の引き出しチャック機構3および送りチャック機構5が
省略され、それらに代えて線材の通し手段および戻し手
段として欠円リング機構5Aが設けられている。欠円リ
ング機構5Aは、真円の一部を切り欠いた形状の欠円リ
ング57と、駆動部58とを備える。駆動部58は、単
一のモータ580の出力軸580aの回転をギア58
1,582を介して欠円リング57の外周に当接する複
数のローラ583に伝達し、欠円リング57をその軸線
回りに水平に旋回させる。
【0038】欠円リング57の旋回経路上にコアCRの
中心孔CR1が配置される。また、図12から明らかな
ように、アーム機構2のローラ60,80をそれらの旋
回中心側の端部まで移動させたとき、ローラ60,80
が欠円リング57の内側に入り込む。図13(a)に示
すように欠円リング57の一端の裏面側(図11におい
て下面側)にはフック570が設けられている。図13
(b)に示すようにフック570に線材Wを掛けて引張
ると、線材Wが欠円リング57に固定される。なお、本
実施例の巻線機には第1実施例と共通のアーム機構2並
びにこれに付随するスライダ6,8およびトルクモータ
7,9が設けられているが、それらの詳細な図示は省略
した。図11に示すように、欠円リング57およびロー
ラ583は、コアCRに挿通される線材Wと干渉しない
ように上下方向に位置決めされている。
【0039】本実施例の巻線機による巻線手順を図14
に示す。なお、ローラ60,80については、図9およ
び図10と同様にコアCRと同一高さまで上昇した状態
(図11の状態)を実線で示し、コアCRの下方へ後退
した状態を一点鎖線で示す。また、図14では中心孔C
R1の左方が線材Wの入口側である。
【0040】図14(a)は巻線開始時の状態を示す。
巻線開始時には、線材Wが中心孔CR1に挿通されて中
心孔CR1の出口側のローラ60(ローラ80の場合も
ある。)に巻き掛けられ、線材Wの先端W1の近傍が欠
円リング57のフック570(図13参照)に装着され
る。この状態を得るには、例えば欠円リング57を回転
させてそのフック570が中心孔CR1の入口側に繰り
出し、その位置で線材Wを装着した後に欠円リング57
を図14(a)の位置まで反時計方向へ回転させればよ
い。図14(a)の状態が得られた後は、図14(b)
に示すようにローラ60がコアCRから離れる方向へ移
動せしめられる。このとき線材Wの後端W2は適当な拘
束具(不図示)で拘束される。続いて図14(c)に矢
印Y30,Y31で示すようにローラ60,80が互いに逆
方向へ180゜旋回駆動されて相互の位置が入れ替わる
と同時に、欠円リング57が矢印Y32で示すようにロー
ラ60と同一方向へ360゜回転駆動される。この場合
も、ローラ60とフック571とがコアCRの回りを同
期して旋回するため、フック571とローラ60との間
で線材Wが屈曲しない。
【0041】欠円リング57が360゜回転して停止す
ると、図14(d)に示すように線材Wが中心孔CR1
に挿通されてローラ80に巻き掛けられる。この状態で
ローラ80がコアCRから離れる方向に移動し、それに
連れてローラ60がコアCR側へ引き寄せられつつ線材
Wが中心孔CR1を通過する。ローラ60がその移動範
囲の旋回中心側の端部まで移動すると図14(e)に示
すようにローラ60が下降して線材WがコアCRに受け
渡される。これによりコアCRの外周に線材Wが一周巻
き付けられる。図14(e)の段階では図14(b)の
状態とローラ60,80が入れ替わった状態が再現さ
れ、以降、図14(b)〜(e)の手順に従ってローラ
60,80の交換が繰り返されて巻線が進行する。な
お、線材Wが一周巻かれる毎にコアCRはその軸線回り
に一定角度(コアCRに巻かれた螺旋状コイルの1ピッ
チに相当する角度)ずつ回転駆動される。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、互いの位置を交換可能な一対のアームを設け、それ
らのアームに巻き掛け部材を備えた移動体を取り付ける
とともに移動体毎に駆動力を調整する手段を付設するだ
けで、一対の巻き掛け部材を利用した線材の巻付け動作
を実現できる。特に請求項2の発明では、アームの旋回
中心部および旋回端を経て移動体と連結された伝動部材
を利用して各移動体をアームの旋回端側へ引張るように
したので、アームの旋回動作に影響されることなく移動
体を所望の力で駆動できる。請求項3および5の発明で
は、コアの中心孔の出口側に線材を引き出した状態で線
材の掴み換えを行なうようにしたので、線材の先端に治
具を設ける必要がない。このため、巻線対象のコアを交
換する毎に線材の先端に治具を付け替える必要がないの
で、複数のコアに順次巻線する場合にコア交換時の段取
作業の工数が減少して生産効率を改善できる。請求項4
および6の発明では、線材が巻き掛けられた巻き掛け部
材をコアの回りに旋回させてコアの外周に線材を巻き付
ける動作に並行して、線材の先端部をコアの外周を迂回
させて中心孔の入口側へ戻すようにしたので、巻線途中
での線材の不必要な曲げを防止して曲げ癖の発生を抑
え、繰り返しの曲げによる切断を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の巻線機のアーム機構を中
心とした斜視図。
【図2】第1実施例の巻線機の送りチャック機構を中心
とした斜視図。
【図3】第1実施例の巻線機を図1の矢印III方向から
みたときの正面図。
【図4】第1実施例の巻線機を図3の矢印IV方向からみ
たときの平面図。
【図5】第1実施例の巻線機のアーム機構の縦断面図。
【図6】第1実施例のアーム機構を図5の矢印VI方向か
らみた状態を示す図。
【図7】第1実施例の第1アーム側の張力付与手段を示
す平面図。
【図8】第1実施例の第2アーム側の張力付与手段を示
す平面図。
【図9】第1実施例の巻線機の巻線手順を示す工程図。
【図10】図9に続く工程図。
【図11】本発明の第2実施例の巻線機の特徴部分を示
す図。
【図12】図11のXII−XII線に沿った断面図。
【図13】第2実施例の欠円リングの詳細を示す図で、
(a)は欠円リングの裏面側からの斜視図、(b)は
(a)のXIIIB部の拡大図。
【図14】第2実施例の巻線機の巻線手順を示す工程
図。
【図15】トロイダルコイルの斜視図。
【図16】従来の巻線手順を示す図。
【符号の説明】
2 アーム機構 3 引き出しチャック機構 5 送りチャック機構 5A 欠円リング機構 6,8 スライダ 7,9 トルクモータ 20 第1アーム 21 第2アーム 36,54 エアーチャック 57 欠円リング 60,80 ローラ 206,218 ベルト CR コア CR1 コアの中心孔 CT 制御装置 W 線材 W1 線材の先端
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−180417(JP,A) 特開 平6−342731(JP,A) 実開 昭61−129319(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線対象コアの軸線方向互いに反対側へ
    延び、前記コアの回りの旋回運動とこの旋回運動の中心
    線の方向への進退運動とによって相互に位置を交換可能
    な一対のアームと、 線材が巻き掛け可能な巻き掛け部材を備え、前記アーム
    の長手方向へ移動可能な状態で前記一対のアームにそれ
    ぞれ取り付けられた一対の移動体と、 前記一対の移動体に前記コアから離れる方向への駆動力
    を付与可能で前記駆動力が前記移動体毎に調整可能な張
    力付与手段と、 前記コアの中心孔の入口側から出口側へ前記線材を通過
    させる通し手段と、 前記中心孔を通過した線材の先端またはその近傍を保持
    しつつ、当該保持部分を前記中心孔の出口側における前
    記巻き掛け部材の移動経路を横切った上で前記コアの外
    周側を迂回する軌跡を描くようにして前記中心孔の入口
    側へと戻す戻し手段と、を具備したことを特徴とするト
    ロイダルコイル巻線機。
  2. 【請求項2】 前記張力付与手段は、前記一対のアーム
    の旋回中心部および前記一対のアームの旋回端を順次経
    由するように引き回され一端が前記一対の移動体とそれ
    ぞれ連結された巻き掛け式の一対の伝動部材と、これら
    一対の伝動部材の他端側をそれぞれ巻き取る巻き取り手
    段と、前記巻き取り手段による前記一対の伝動部材の巻
    き取りトルクを個別に変化させるトルク調整手段と、を
    備えることを特徴とする請求項1記載のトロイダルコイ
    ル巻線機。
  3. 【請求項3】 前記通し手段として、前記線材をその先
    端から所定長さ後退した位置で保持して該線材を前記中
    心孔に挿入可能な送りチャックと、前記送りチャックに
    より前記中心孔に挿入された前記線材を前記中心孔の出
    口側で掴んで前記中心孔から引き出し可能な引き出しチ
    ャックとが設けられ、 前記送りチャックが前記コアの外周を迂回して前記中心
    孔の入口側と出口側との間を移動可能かつ前記引き出し
    チャックで引き出された前記線材を前記引き出しチャッ
    クの保持位置よりも後方にて掴み換え可能に設けられて
    戻し手段を兼ねていることを特徴とする請求項1記載の
    トロイダルコイル巻線機。
  4. 【請求項4】 前記一対のアームが旋回する時期と、前
    記戻し手段による前記線材の保持部分が前記巻き掛け部
    材の移動経路を横切った後に前記コアの外周側を迂回す
    る時期とが重複するように前記一対のアームおよび前記
    戻し手段の動作を同期させる同期制御手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のトロイダルコイル巻線機。
  5. 【請求項5】 巻線対象コアの中心孔の入口側から出口
    側へと線材を通過させる通し工程と、前記中心孔を通過
    した前記線材に張力を与えつつ該線材を前記コアの外周
    側を迂回させて前記中心孔の入口側へ戻す戻し工程とを
    有するトロイダルコイルの巻線方法において、 前記中心孔の入口側および出口側でそれぞれ前記線材を
    保持する手段として送りチャックおよび引き出しチャッ
    クを設け、 前記通し工程では前記送りチャックにより前記線材をそ
    の先端から所定長さ後退した位置で掴んだ状態で前記送
    りチャックを前記中心孔側へ移動させて前記線材を前記
    中心孔に挿入し、この後、挿入された線材の先端または
    その近傍を前記引き出しチャックで掴んで前記中心孔か
    ら引き出すとともに前記送りチャックを前記中心孔の出
    口側へ移動させて前記線材を前記引き出しチャックの保
    持位置よりも後方で前記送りチャックに掴み換え、 前記戻し工程では、前記送りチャックを前記中心孔の入
    口側へ復帰させることを特徴とするトロイダルコイルの
    巻線方法。
  6. 【請求項6】 巻線対象コアの中心孔を通過した線材の
    先端またはその近傍を保持部材にて保持しつつ前記コア
    から離れる方向に付勢された巻き掛け部材に前記線材を
    巻き掛けて当該線材に張力を付与した状態で、前記巻き
    掛け部材を前記コアの回りに旋回させて前記中心孔を通
    過した前記線材を前記コアの外周に巻き付けるトロイダ
    ルコイルの巻線方法において、 前記巻き掛け部材を前記コアの回りに旋回させる工程
    と、前記保持部材による前記線材の保持部分を前記コア
    の外周を迂回させて前記中心孔の入口側へ戻す工程とが
    時間的に重複していることを特徴とするトロイダルコイ
    ルの巻線方法。
JP05938895A 1995-03-17 1995-03-17 トロイダルコイル巻線機及び巻線方法 Expired - Fee Related JP3341870B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05938895A JP3341870B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 トロイダルコイル巻線機及び巻線方法
US08/616,637 US5875988A (en) 1995-03-17 1996-03-15 Toroidal coil winding apparatus and method for winding a wire toroidally on a core
EP96301813A EP0732710A1 (en) 1995-03-17 1996-03-15 Winding method and apparatus for toroidal coil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05938895A JP3341870B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 トロイダルコイル巻線機及び巻線方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08255727A JPH08255727A (ja) 1996-10-01
JP3341870B2 true JP3341870B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=13111859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05938895A Expired - Fee Related JP3341870B2 (ja) 1995-03-17 1995-03-17 トロイダルコイル巻線機及び巻線方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5875988A (ja)
EP (1) EP0732710A1 (ja)
JP (1) JP3341870B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3451033B2 (ja) * 1999-04-28 2003-09-29 日特エンジニアリング株式会社 巻線装置
US6991194B2 (en) * 2002-06-17 2006-01-31 Axis Usa, Inc. Needle solution for coil stratification
US7154368B2 (en) * 2003-10-15 2006-12-26 Actown Electricoil, Inc. Magnetic core winding method, apparatus, and product produced therefrom
JP5599028B2 (ja) * 2009-11-10 2014-10-01 日特エンジニアリング株式会社 中央孔を有するコアの巻線装置及びその巻線方法
JP5680912B2 (ja) * 2010-09-03 2015-03-04 日特エンジニアリング株式会社 トロイダルコイルの製造装置
EP2829334B1 (de) * 2013-07-25 2015-12-30 TRUMPF Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG Antriebsvorrichtung für eine Bewegungseinheit einer Werkzeugmaschine sowie Werkzeugmaschine mit einer derartigen Antriebsvorrichtung
US20160020022A1 (en) * 2014-07-21 2016-01-21 Gainteam Holdings Limited Wire Winding Machine
WO2018099078A1 (zh) * 2016-12-01 2018-06-07 中山市科彼特自动化设备有限公司 一种全自动磁环绕线机
CN107452497A (zh) * 2017-08-17 2017-12-08 芜湖市凯鑫避雷器有限责任公司 一种适用于变压器的高效绕阻装置
CN109192485B (zh) * 2018-11-13 2020-09-04 长兴水木机电有限公司 一种电感全自动高效装配设备
CN112635192B (zh) * 2021-01-18 2021-11-05 苏州爱本科技有限公司 一种变压器环形铁芯固定绕线装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3426425A (en) * 1966-10-28 1969-02-11 Western Electric Co Winding methods
US3458146A (en) * 1967-08-17 1969-07-29 Aerojet General Co Toroidal winding method and apparatus
US3766641A (en) * 1972-05-01 1973-10-23 Gte Sylvania Inc Method of winding toroidal yokes
JPS58206112A (ja) * 1982-05-26 1983-12-01 Hitachi Ltd トロイダル型コアの巻線装置
WO1984000077A1 (en) * 1982-06-18 1984-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd Winding method and winding apparatus therefor
US4568032A (en) * 1983-07-26 1986-02-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Winding apparatus
US4564998A (en) * 1984-10-19 1986-01-21 Westinghouse Electric Corp. Coil winding methods and apparatus
JPS61131411A (ja) * 1984-11-30 1986-06-19 Hitachi Ltd トロイダル型コアの巻線装置
JPS61180417A (ja) * 1985-02-05 1986-08-13 Citizen Watch Co Ltd 巻線装置
JPS61285706A (ja) * 1985-06-12 1986-12-16 Hitachi Ltd 巻線方法およびその装置
JPH0719715B2 (ja) * 1986-07-30 1995-03-06 日立電子エンジニアリング株式会社 トロイダルコイル巻線機
JPS6334914A (ja) * 1986-07-30 1988-02-15 Hitachi Electronics Eng Co Ltd トロイダルコイル巻線機
JPH01259516A (ja) * 1988-04-11 1989-10-17 Toshiba Corp 巻線装置
FR2630422B1 (fr) * 1988-04-25 1990-08-10 Aerospatiale Dispositif pour appliquer un enroulement filamentaire sur un support de forme quelconque et machine a bobiner universelle en comportant application
US5507442A (en) * 1992-09-10 1996-04-16 Tokin Corporation Method and apparatus for winding toroidal coils
JP3534119B2 (ja) * 1993-04-13 2004-06-07 ソニー株式会社 フック式巻線機およびフック式巻線方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0732710A1 (en) 1996-09-18
US5875988A (en) 1999-03-02
JPH08255727A (ja) 1996-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3341870B2 (ja) トロイダルコイル巻線機及び巻線方法
JP3762929B1 (ja) パラ巻線方法及びパラ巻線装置
JPS61116950A (ja) 自己融着電線使用による多層空芯コイル,巻線方法及び巻線装置
EP2537667B1 (en) Method and system for manufacturing a tire cable bead
JP2011130554A (ja) コイルの製造装置
JP2009016642A (ja) 巻線機
JPS5835024B2 (ja) 電動機の固定子パケツト及び電機子の溝にコイルを插入する方法及びその装置
JP3194520B2 (ja) 巻線装置
JP2682587B2 (ja) 巻線形成方法および巻線形成装置
JP2007097302A (ja) コイルの巻線システム及び巻線方法
US5335868A (en) Wire winding and connecting apparatus for armature and commutator
JP2002153025A (ja) 巻線方法と巻線機
JPH10191601A (ja) 電気巻線の巻回装置
CN114629312A (zh) 电机绕组卷绕装置
US4626655A (en) Method and apparatus for welding rolled bands of finite lengths to form continuous bands during a manufacturing operation
JP3780876B2 (ja) 巻線方法および巻線装置
JPS6034350B2 (ja) 回転電機固定子コイルの巻線插入方法
JPH11135319A (ja) ダブルパンケーキ形コイル巻取り方法およびその方法を用いたコイル成形装置
JP4964645B2 (ja) コイル巻線方法及びコイル巻線装置
JP2004282941A (ja) 巻線装置
JP2000324771A (ja) 巻線機
JP2023170187A (ja) テープ巻き装置
JPH07123656A (ja) 内溝ステータのワイヤ端末処理装置
JP2004014839A (ja) トロイダルコアの巻線機
JP2023170186A (ja) テープ巻き装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees