JPH10191601A - 電気巻線の巻回装置 - Google Patents

電気巻線の巻回装置

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JPH10191601A
JPH10191601A JP34557396A JP34557396A JPH10191601A JP H10191601 A JPH10191601 A JP H10191601A JP 34557396 A JP34557396 A JP 34557396A JP 34557396 A JP34557396 A JP 34557396A JP H10191601 A JPH10191601 A JP H10191601A
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JP
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winding
coated conductor
rotor
wound
core
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Application number
JP34557396A
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English (en)
Inventor
Takemi Takayama
武美 高山
Hajime Ii
肇 井伊
剛夫 ▲くろ▼田
Takeo Kuroda
Yasushi Takahashi
靖 高橋
Hiroyuki Ito
博之 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子の構成を簡素化するため、回転子に一
体的に形成された界磁鉄心に電気巻線を巻回し得る。 【解決手段】 回転子用支持機構20と供給ドラム10
と旋回巻回し機構30とガイド機構50と第一移動機構
60と第二移動機構70とを有し、回転子用支持機構2
0により回転子4を位置決めした後、該回転子4のロー
タリム部4bと一体的に形成された界磁鉄心2に対し、
供給ドラム10と旋回巻回し機構30とガイド機構50
とが協働して被覆導体10を巻回すので、所定層でかつ
所定回数で確実に被覆導体を自動的に巻回すことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気巻線の巻回装置
に係り、特に、界磁鉄心に電気巻線を巻装して交流発電
機の回転子を構成するのに好適な巻回装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】交流発電機に使用される従来の電気巻線
1は、図7に示すように予め単独で巻線されている。こ
の電気巻線1と組付ける界磁鉄心2は図8に示すよう
に、突起部2aと組付部2bとこれに設けたネジ穴2c
とを有して形成される。そして図9に示すように、界磁
鉄心2が絶縁紙3を介し電気巻線2に組付けられる。一
方、図10に示すように、回転子4のシャフト4aにロ
ータリム4bが嵌合すると共にキー4cにより固定さ
れ、そのロータリム4bの外周部に前記組付けられた界
磁鉄心2の組付部2bが、コッタ4dにより取付けら
れ、さらに組付部2bのネジ穴2cに対し、ロータリム
4bの側面に設けられたリング4e側からボルト4fを
締結し、界磁鉄心2がロータリム4bから抜けるのを防
止している。
【0003】なお、電気巻線の巻回装置に関連するもの
として、例えば特開昭57−31346号公報、同特開
平2−111245号公報等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
従来技術は、界磁鉄心2と電気巻線1とを別々に形成し
た後、これらを互いに組付けて一つのユニットとし、そ
のユニットが複数ロータリム4bに取付けられることに
より回転子4を構成しているので、回転子4の構成部品
点数の増加を招くばかりでなく、それだけ加工工数及び
組付工数が増加する。また部品の構成上、界磁鉄心2を
組付けるためのロータリム4bを必要とするため、回転
子全体の重量と外観形状が大きくなる問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記従来記述の問題点に
鑑み、電気巻線を巻回するとき、回転子に一体的に形成
された界磁鉄心に電気巻線を巻回し得る電気巻線の巻回
装置を提供することにあり、これにより、回転子4の構
成部品点数を低減すると共に、加工工数,組付工数を削
減することができ、しかも回転子全体の重量の軽量化及
び外観形状の小型化を図ることも可能としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、回転
子のロータリム部外周に複数一体形成された各界磁鉄心
に電気巻線を所定数巻回すと共に、所定層巻回す巻回装
置であって、回転子を支持する支持機構と、電気巻線を
構成する被覆導体を供給する供給ドラムと、該供給ドラ
ムから引き出された被覆導体の先端部を、界磁鉄心に対
し繰り出して巻回す旋回巻回し機構と、旋回巻回し機構
による被覆導体の巻回し時、被覆導体の巻回される部分
を界磁鉄心の所定位置に導くガイド機構と、旋回巻回し
機構が被覆導体を界磁鉄心に巻回す毎に、供給ドラム,
旋回巻回し機構,ガイド機構を電気巻線のコイルピッチ
ずつ移動させる移動機構とを備えることを特徴とするも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1乃
至図6により説明する。実施例の巻回装置を述べる前
に、本例で扱う回転子4は、図4に示すように、ロータ
リム部4bの外周部に界磁鉄心2が予め一体的に形成さ
れている。そして、この一体化された界磁鉄心2に対し
実施例の巻回装置により電気巻線1を巻装することとな
るが、その場合、界磁鉄心2の基部側には電気巻線1を
位置決めするためにライナ2dが設けられ、界磁鉄心2
においてライナ2d及び突起部2a間に電気巻線1が巻
回されるようにしている。従って、本例の回転子4は界
磁鉄心2とロータリム部4bとの一体品がキー4cによ
りシャフト4aに固定されると共に、ボルト4fにより
リング4eと固定される。
【0008】そして、実施例の巻回装置は、大別する
と、図1に示すように、界磁鉄心2を有する回転子4を
支持し、かつ周方向に位置決めするための回転子用支持
機構20と、被覆導体10を供給する供給ドラム11
と、この供給ドラム11から引き出された被覆導体10
の先端部1aを界磁鉄心2に対し繰り出して巻回す旋回
巻回し機構30と、旋回巻回し機構B30による被覆導
体10の巻回し時、被覆導体10の巻回される部分を界
磁鉄心2の所定位置に導くガイド機構50と、旋回巻回
し機構30が被覆導体10を界磁鉄心2に巻回す毎に、
旋回巻回し機構30及びガイド機構50を電気巻線1の
1コイルピッチずつ移動させる第一移動機構60と、旋
回巻回し機構30による被覆導体10の巻回し寸法を調
整し得る第二移動機構70とを有している。
【0009】詳細に述べると、回転子用支持機構20
は、図1に示すように、回転子4のロータリム4bに嵌
合かつ固定されているシャフト4aの一端部を挟持する
シャフトチャック21と、シャフト4aの他端部を挟持
する割出し部22とを有している。割出し部22は、被
覆導体10を巻回するとき、回転子4を軸周りに回転
し、巻回すべき界磁鉄心2を巻回する位置(図5及び図
6に示す水平位置であって左側の位置)に位置決めする
ようにしている。
【0010】また、割出し部22及びシャフトチャック
21にはこれらをシャフト4aの軸方向に沿い移動させ
る移送部23,24が設けられている。該移送部23,
24は、ハンドル操作することにより、シャフトチャッ
ク21及び割出し部22の取付台24,25をレール2
6に沿いK1・K2,K3・K4方向に移動し、シャフ
トチャック21及び割出し部22間の距離を適宜に調節
するようにしている。
【0011】前記供給ドラム11は、巻回時に被覆導体
10を供給するためのものであって、被覆導体10を巻
き付けて装備すると共に、移動ベース12上に設置され
たドラム収納体13内に回転可能に保持されている。
【0012】前記旋回巻回し機構30は、回転子4の軸
と直交する軸周りに回転可能な旋回板31と、該旋回板
31に取付けられた複数の送りローラ32〜35とを有
している。即ち、旋回板31は、図1に示すように、供
給ドラム11から引き出された被覆導体10の先端部を
挿通する中空棒14に取付けられており、後述する旋回
駆動部により矢印G方向に旋回する。該旋回駆動部は、
移動ベース12上に設置されたモータ40と、該モータ
40の出力軸に装着されたスプロケット41,中空棒1
4の途中位置に装着されたスプロケット42間に掛け回
されたベルト(あるいはチェーン)などの動力伝達手段
43とを有し、モータ40の駆動により中空棒14介し
旋回板31を矢印Gの如く垂直方向に回転させるように
している。なお、中空棒14の一端はドラム収納体13
に連結され、その他端部が図2及び図3に示すようにガ
イド機構50のベース51に軸受を介し支承されてい
る。
【0013】前記複数の送りローラ32〜35のうち、
第一ローラ32は、図1乃至図3に示すように、旋回板
31を挿通する中空棒14の切欠き部中に設置され、中
空棒14から被覆導体10の先端部1aを外部に引き出
して第二ローラ33に導く。第二ローラ33は、第一ロ
ーラ32から引き出された被覆導体10を矯正ローラ3
4に導く。矯正ローラ34は、第二ローラ33から導か
れた被覆導体10のスプリングバックによる反り周り等
を除去し得るように矯正するものであって、旋回板31
に固定された固定ブロック37にサポート38を介し回
転自在に支持され、第一,第二ローラ32,33より大
径をなしている。矯正ローラ34の近傍位置にはサポー
ト39によって供給ローラ35が支持され、該供給ロー
ラ35を経た被覆導体10の先端部1aが、巻回すべき
界磁鉄心2に一巻きされて挟持治具36に係止されてい
る。挟持治具36は本例では支持機構20の割出し部2
2に取付けられている。
【0014】従って、供給ドラム11からの被覆導体1
0の先端部1aは、中空棒14内を挿通し、旋回板31
の近傍において第一ローラ32より引き出され,第二ロ
ーラ33,矯正ローラ34,供給ローラ35を経て界磁
鉄心2の巻回位置に一巻きされることにより挟持治具3
6に係止される経路となる。
【0015】そして、前記旋回ガイド機構30は、被覆
導体1が上記巻線経路位置にあるとき、旋回板31が駆
動されると、該旋回板31の駆動に伴い第一ローラ3
2,第二ローラ33,矯正ローラ34,供給ローラ35
が共に図3に鎖線にて示す如く回転することにより界磁
鉄心2に対し被覆導体10が巻回され、その際、各ロー
ラ32〜35の協働により被覆導体10に対し適度のテ
ンションを付与するようにもしている。
【0016】一方、前記ガイド機構50は、図1乃至図
3に示すように、中空棒14の他端部を支承するベース
51の両側にブロック52がそれぞれ固定され、該ブロ
ック52の上下両側に巻回ガイド53,54が取付けら
れている。この巻回ガイド53,54は、旋回巻回し機
構30の駆動により被覆導体10を所望の界磁鉄心2に
巻回すとき、それと隣列する他の界磁鉄心2と被覆導体
2とが干渉しないように、被覆導体10を巻回し位置に
ガイドするものである。
【0017】即ち、これは図5に示すように、ロータリ
ム4bと界磁鉄心2とが一体形成されてあって、かつ界
磁鉄心2が巻回し位置にセットされた状態にあるとき、
その界磁鉄心2のライナ2d側の位置に被覆導体10を
巻回そうとすると、該界磁鉄心2と隣列する界磁鉄心
2′との間が狭隘空間2eとなることから、隣列する界
磁鉄心2′の突起部2aに被覆導体10の途中部分1a
が鎖線に示す如く干渉してしまい、ライナ2d側に被覆
導体10を巻回すことができなくなるおそれがある。そ
こで図6に示すように、被覆導体10の巻回し時、界磁
鉄心2の上部両側に巻回ガイド53,54を位置させ、
被覆導体10が隣列する界磁鉄心2′と干渉しない位置
Aでかつ矢印B方向に沿い被覆導体10を送り出し、該
被覆導体10が巻回ガイド53,54の傾斜面53a,
54aに沿い矢印方向Cに強制的にずり落とすことによ
り、被覆導体10をライナ2e側の位置にガイドし、こ
れによって界磁鉄心2の狭隘空間2eに被覆導体10を
的確に巻回すようにしている。そのため図2に示すよう
に、上部側の巻回ガイド53には上端から下部に至るに
従い次第に肉厚となる傾斜面53aが形成される一方、
下部側の巻回ガイド54には下端から上部に至るに従い
次第に肉厚となる傾斜面54aが形成され、巻回し時、
後述する第一移動機構60により、旋回巻回し機構30
及び供給ドラム11と共に巻回ガイド53,54が図1
に示す矢印L1またはL2方向に1コイルピッチずつ移
動する(図6の符号D,E方向)と、傾斜面53a,5
4aにより被覆導体10をずり落とすようにしている。
【0018】また、巻回ガイド53,54において傾斜
面53a,54aの互いに対向する端部には図2に示す
ように押し当て部53b,54bが形成され、図6に示
すように、傾斜面53a,54aに沿ってずり落ちた被
覆導体10を、既に巻回されている被覆導体10に隣接
して押し付けることができるようにしている。
【0019】さらに、ガイド機構50は、被覆導体10
が各層毎に順次巻回されたとき、その各層毎に巻回ガイ
ド53,54を昇降させる昇降手段55を有している。
該昇降手段55は、図2に示すように、例えば上下部に
進退可能なロッドをそれぞれ有するシリンダからなって
おり、それぞれのロッドが、各巻回ガイド53,54を
装着している摺動部材56に連結され、ロッドの進退動
作で摺動部材56がブロック52上を摺動することによ
り、互いに対向する上下関係の巻回ガイド53,54を
離したり(図3の矢印H1,H2)、近接させたり(図
3の矢印H2,H3)できるようにしている。従って、
任意の層の被覆導体10に対し、上下関係の巻回ガイド
53,54の押し当て部53b,54bが常に位置する
ように設定されている。
【0020】またさらに、ガイド機構50は、界磁鉄心
2の径の大きさ等が変わってもそれに対処し得るよう、
上部側にある二個の巻回ガイド53と下部側にある二個
の巻回ガイド54との間隔をそれぞれ調節し得る調整手
段を有している。この調整手段は図示していないが、例
えば前記昇降手段55とほぼ同様の構成であり、駆動に
よりベース51上で両側のブロック52が左右に移動
し、上部側の二個の巻回ガイド53間,及び下部側の二
個の巻回ガイド54間が図3に示す矢印J1,J2の如
く伸縮することにより、界磁鉄心2の径の大きさ等に対
処するようにしている。
【0021】前記第一移動機構60は詳細に図示してい
ないが、旋回巻回し機構30による被覆導体10の巻回
し時、その巻回方向に沿い供給ドラム11,旋回巻回し
機構30,ガイド機構50を図1に示す矢印L1及びL
2方向に同時に移動するためのものある。即ち、この第
一移動機構60は、旋回板31の旋回動作により被覆導
体10を界磁鉄心2に巻回す毎に、供給ドラム11,旋
回巻回し機構30,ガイド機構50を搭載している移動
ベース12を、回転子用支持機構20に対し被覆導体1
0の1ピッチコイルずつ離れたり(L1)、近づけたり
(L2)することにより、旋回巻回し機構30が被覆導
体10を任意の層を巻回すことができるようにしてい
る。
【0022】ところで、巻回し時、第一移動機構60に
より旋回巻回し機構30,供給ドラム11と共にガイド
機構50を移動すると、例えばガイド機構50の巻回ガ
イド53,54が図6に示す如き巻回し状態にあって、
L1方向に移動すると、巻回ガイド53,54が界磁鉄
心2と干渉してしまう。そこで、前記上部側にある一対
の巻回ガイド53の内側端部、下部側にある一対の巻回
ガイド54の内側端部には、その傾斜面53a,54a
の途中部分を切り除いて形成された切欠き53c,54
cが設けられている。該切欠き53c,54cは、界磁
鉄心2に対し例えば図6に示す如くライナ2d側から被
覆導体10が任意の層で巻回されたとき、その層の巻回
しが終了近くなると、巻回ガイド53,54の背面が界
磁鉄心2の突起部2aに衝突するおそれがあることか
ら、その衝突を回避するようにしている。
【0023】前記第二移動機構70は、移動ベース12
を摺動可能に搭載した固定ベースにモータ71が取付け
られると共に、該モータ71の出力軸にスクリューネジ
72が装着され、スクリューネジ72の先端部が移動ベ
ース12に固定されたナット部73と係合している。こ
の第二移動機構70は、回転子4が軸方向に大きくかつ
界磁鉄心2に巻回す電気巻線1の径が大きいと、界磁鉄
心2に被覆導体10を巻回すことができなくなおそれが
あることから、旋回板31の旋回時、モータ71により
スクリュー軸72を進退駆動させ、移動ベース12が図
1に示す如く矢印M1方向とM2方向とを繰り返すこと
により、径の大きな界磁鉄心2にも確実に巻回すことが
できるようにしている。
【0024】実施例の巻回装置は、上記の如き構成より
なるので、次にその動作について述べる。まず、装置の
運転に際し、作業員により回転子4が図1に示すように
回転子用支持機構20にセットされ、割出し部22の駆
動により巻回すべき界磁鉄心2が図5及び図6に示す水
平位置に位置決めされ、また、供給ドラム11に巻き付
けられている被覆導体10の先端部1aが中空棒14内
に挿通し、図3に示すように、中空棒14に設けられて
いる切欠きから第一ローラ32,第二ローラ33,矯正
ローラ34,供給ローラ35を経て界磁鉄心2のライナ
3側に一巻きされた後、挟持治具36に係止されている
ものとする。
【0025】かかかる状態にあるとき、旋回巻回し機構
30のモータ40の駆動により旋回板31が矢印G方向
に旋回すると、それに伴い中空軸14,旋回板31に取
付けられている各ローラ32〜35も図3に示す矢印G
1,G2,G3,G4方向に次第に旋回することによ
り、被覆導体10が所望の界磁鉄心2に一巻きされる。
【0026】この場合、界磁鉄心2の巻回す部分にはガ
イド機構50の巻回ガイド53,54が配置され、図6
に示すように、巻回ガイド53,54の傾斜面53a,
54aに沿いガイドされ、強制的にずり落ちるので、被
覆導体1が隣列する界磁鉄心2′の突起部2aと干渉す
ることがなく、被覆導体1を界磁鉄心2上のライナ3側
の位置に確実に巻回すことができる。
【0027】このとき、被覆導体10が界磁鉄心2上に
一巻きされた時点で、第一移動機構60の駆動により、
移動ガイド機構50及び旋回巻回し機構30並びに供給
ドラム11が1コイルピッチずつ図1に示す矢印L1方
向に後退する。
【0028】このように、旋回巻回し機構30による被
覆導体1の巻回し動作と、第一移動機構60による1コ
イルピッチずつの後退動作とが繰り返されることによ
り、界磁鉄心2に被覆導体10の一層目が巻回されて終
了する。その終了近い位置では、巻回ガイド53,54
が旋回板31,供給ドラム11と一体に後退するので、
巻回ガイド53,54が界磁鉄心2と衝突するおそれが
あるが、上部側の巻回ガイド53の内側端部及び下部側
の巻回ガイド54の内側端部に切欠き53c,54cが
それぞれ設けられ、該切欠き53c,54cにより界磁
鉄心2の突起部2aと衝突するのを回避できるので、巻
回ガイドの双方が界磁鉄心2と衝突するおそれがなく、
従って、一層目を最後の巻回数まで確実に巻回すことが
できる。
【0029】そして、一層目が終了すると、次に界磁鉄
心2に対し一層目の最後に巻回された被覆導体10の外
周に、さらに二層目の最初の被覆導体が重ねて巻回さ
れ、その後、ガイド機構50における上部側の巻回ガイ
ド53と下部側の巻回ガイド54とがガイド機構50の
昇降手段55の駆動によって図3に示す矢印H1,H2
の如く互いに離れるように昇降し、次いでその高さ位置
のままで、上記二層目の一巻きされた被覆導体10の幅
に相当する寸法だけ、第一移動機構60により巻回ガイ
ド53,54(旋回板31及び供給ドラム11も同時)
を図1に示す矢印L2方向に逆移動させる。その後、ガ
イド機構50の昇降手段55の駆動により巻回ガイド5
3,54が図3に示す矢印H3,H4の如く互いに近づ
くよう移動し、界磁鉄心2に巻回されている被覆導体1
0のコーナー部を押し付けることにより、該コーナー部
が強固にクランプされる。
【0030】しかる後、巻回ガイド53,54をそのま
まの高さ状態のままで、旋回巻回し機構30による被覆
導体10の巻回しと、第一移動機構60による逆L2方
向の移動とを繰り返し行うことにより、界磁鉄心2に対
し二層目を全て巻回し、以下上述の動作が繰り返され、
所定層でかつ所定回数巻回すことにより、電気巻線1を
形成する。
【0031】実施例の巻回装置は、上記の如く、回転子
用支持機構20と供給ドラム10と旋回巻回し機構30
とガイド機構50と第一移動機構60と第二移動機構7
0とを有し、回転子用支持機構20により回転子4を位
置決めした後、該回転子4のロータリム部4bと一体的
に形成された界磁鉄心2に対し、供給ドラム10と旋回
巻回し機構30とガイド機構50とが協働して被覆導体
10を巻回すので、所定層でかつ所定回数で確実に被覆
導体を自動的に巻回すことができる。
【0032】また、界磁鉄心2がロータリム部4bに一
体形成されることによって界磁鉄心間の間隔が狭隘空間
2eとなっても、ガイド機構50の巻回ガイド53,5
4により界磁鉄心2の巻回位置に被覆導体10をずり落
とすことができるので、被覆導体10を所定位置に導く
ことができる。しかも、上部側の巻回ガイド53及び下
部側の巻回ガイド54の内側端部に切欠き53c,54
cが形成され、これにより巻回し時に巻回ガイドが界磁
鉄心2と干渉することがなく、任意の層における被覆導
体10のガイド機能を最後の巻回しまで確実に行うこと
ができる。
【0033】さらに、上部側の二個の巻回ガイド53
間,及び下部側の二個の巻回ガイド54間が調整手段
(図示せず)によって伸縮可能となっているばかりでな
く、供給ドラム11と旋回巻回し機構30とガイド機構
50とが一体的かつ同期的に移動可能となっているの
で、界磁鉄心2の径が大きくかつその軸方向に長いもの
にも確実に対処することができ、装置としての汎用性を
高めことができる。
【0034】その結果、予め巻回された電気巻線1と界
磁鉄心2とを組み付ける従来技術に比較し、界磁鉄心2
を組み込んだ回転子4そのものに被覆導体10を巻回す
るので、回転子4の構成部品点数を確実に削減すること
ができ、しかもルータリム部4bと界磁鉄心2とを一体
化することによって回転子4の径を確実に縮小させるこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1〜
4によれば、回転子のロータリム部と一体的に形成され
た界磁鉄心を用い、該界磁鉄心に対し供給ドラムと旋回
巻回し機構とガイド機構とが協働して被覆導体を巻回
し、所定層でかつ所定回数で確実に被覆導体を自動的に
巻回すことができる。これにより、回転子の構成部品点
数を確実に低減することができる結果、回転子の加工工
数,組付工数を削減することができ、しかもルータリム
部と界磁鉄心とを一体化することによって径を縮小させ
ることができるので、それだけ回転子の小型化を図るこ
とができると共に軽量化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による巻回装置の一実施例を示す一部破
断の全体斜視図。
【図2】ガイド機構を示す斜視図。
【図3】界磁鉄心に対する被覆導体の巻回し状態を示す
説明図。
【図4】界磁鉄心をロータリムに一体的に形成した回転
子を示す説明図。
【図5】回転子において巻回を行う界磁鉄心と、それに
隣列する界磁鉄心と、被覆導体との関係を示す説明図。
【図6】界磁鉄心に対する被覆導体の巻回し状態を示す
被覆導体と巻回ガイドとの関係を示す説明図。
【図7】従来の回転子に用いる電気巻線を示す斜視図。
【図8】従来の回転子に用いる界磁鉄心を示す斜視図。
【図9】電気巻線と界磁鉄心との組付け状態を示す斜視
図。
【図10】電気巻線と界磁鉄心との組付ユニットをロー
タリムに取付けた状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…電気巻線、10…被覆導体、11…供給ドラム、2
0…回転子用支持機構、30…旋回巻回し機構、31…
旋回板、32〜35…送りローラ、50…ガイド機構、
53,54…巻回ガイド、55…昇降手段、60…第一
移動機構、70…第二移動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 靖 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 伊藤 博之 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子のロータリム部外周に複数一体形
    成された各界磁鉄心に電気巻線を所定数巻回すと共に、
    所定層巻回す巻回装置であって、回転子を支持する支持
    機構と、電気巻線を構成する被覆導体を供給する供給ド
    ラムと、該供給ドラムから引き出された被覆導体の先端
    部を、界磁鉄心に対し繰り出して巻回す旋回巻回し機構
    と、旋回巻回し機構による被覆導体の巻回し時、被覆導
    体の巻回される部分を界磁鉄心の所定位置に導くガイド
    機構と、旋回巻回し機構が被覆導体を界磁鉄心に巻回す
    毎に、供給ドラム,旋回巻回し機構,ガイド機構を電気
    巻線のコイルピッチずつ移動させる移動機構とを備える
    ことを特徴とする電気巻線の巻回装置。
  2. 【請求項2】 回転子のロータリム部外周に複数一体形
    成された各界磁鉄心に電気巻線を所定数巻回すと共に、
    所定層巻回す巻回装置であって、回転子を支持する支持
    機構と、電気巻線を構成する被覆導体を供給する供給ド
    ラムと、該供給ドラムから引き出された被覆導体の先端
    部を、界磁鉄心に対し繰り出して巻回す旋回巻回し機構
    と、旋回巻回し機構による被覆導体の巻回し時、被覆導
    体の巻回される部分を界磁鉄心の所定位置に導くガイド
    機構と、旋回巻回し機構が被覆導体を界磁鉄心に巻回す
    毎に、供給ドラム,旋回巻回し機構,ガイド機構を電気
    巻線のコイルピッチずつ移動させる移動機構とを備え、
    かつ前記ガイド機構は、被覆導体を界磁鉄心の巻回す位
    置に導く複数の巻回ガイドと、各巻回ガイドを昇降させ
    る昇降手段とを有することを特徴とする電気巻線の巻回
    装置。
  3. 【請求項3】 回転子のロータリム部外周に複数一体形
    成された各界磁鉄心に電気巻線を所定数巻回すと共に、
    所定層巻回す巻回装置であって、回転子を支持する支持
    機構と、電気巻線を構成する被覆導体を供給する供給ド
    ラムと、該供給ドラムから引き出された被覆導体の先端
    部を、界磁鉄心に対し繰り出して巻回す旋回巻回し機構
    と、旋回巻回し機構による被覆導体の巻回し時、被覆導
    体の巻回される部分を界磁鉄心の所定位置に導くガイド
    機構と、旋回巻回し機構が被覆導体を界磁鉄心に巻回す
    毎に、供給ドラム,旋回巻回し機構,ガイド機構を電気
    巻線のコイルピッチずつ移動させる第一移動機構と、被
    覆導体の巻回し時、供給ドラム,旋回巻回し機構,ガイ
    ド機構を被覆導体の巻回し方向に沿って進退させる第二
    移動機構とを備えることを特徴とする電気巻線の巻回装
    置。
  4. 【請求項4】 回転子のロータリム部外周に複数一体形
    成された各界磁鉄心に電気巻線を所定数巻回すと共に、
    所定層巻回す巻回装置であって、回転子を支持する支持
    機構と、電気巻線を構成する被覆導体を供給する供給ド
    ラムと、該供給ドラムから引き出された被覆導体の先端
    部を、界磁鉄心に対し繰り出して巻回す旋回巻回し機構
    と、旋回巻回し機構による被覆導体の巻回し時、被覆導
    体の巻回される部分を界磁鉄心の所定位置に導くガイド
    機構と、旋回巻回し機構が被覆導体を界磁鉄心に巻回す
    毎に、供給ドラム,旋回巻回し機構,ガイド機構を電気
    巻線のコイルピッチずつ移動させる第一移動機構と、被
    覆導体の巻回し時、供給ドラム,旋回巻回し機構,ガイ
    ド機構を被覆導体の巻回し方向に沿って進退させる第二
    移動機構とを備え、かつ前記ガイド機構は、被覆導体を
    界磁鉄心の巻回す位置に導く複数の巻回ガイドと、各巻
    回ガイドを昇降させる昇降手段と、各巻回ガイドを、該
    巻回ガイドの昇降方向と直交する方向に移動させる調整
    手段とを有することを特徴とする電気巻線の巻回装置。
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