JP3341610B2 - 異形断面条の矯正方法 - Google Patents

異形断面条の矯正方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異形断面条の形状
を引張りにより矯正する方法に係り、特に、局部的な曲
りを発生させない異形断面条の矯正方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体素子(例えば、パワートランジス
タ)のリードフレーム等に使用される材料は、条材(長
尺の板材)の形で提供される。この種の条材の取扱いに
おいて、形状の改善や内部応力の均一化のために製造工
程中に形状を矯正する矯正工程を入れることが多い。
【0003】一般的な条材の矯正方法としては、図6
示されるように、条材51を長手方向に所定間隔を隔て
たクランプ部52でそれぞれ挟持させ、このクランプ部
52を移動させることで条材51を長手方向に引張る方
法がある。
【0004】この方法で長尺に亘って矯正するには、引
張りを行った後、挟み付けを解放して条材51を長手方
向に送り、所定量を送ったところで再度、挟持、引張り
を行うということを繰り返す。
【0005】また、図7に示されるように、小径のロー
ル61を千鳥状に配し、この間に条材62を通すことに
より、繰り返し曲げを与えることで矯正する方法や、
に示されるように、複数本のロール71で構成したブ
ライドロールに条材72を交互に巻き付けて条材72に
張力を与える方法があり、さらに両者を組み合わせた方
法もある。
【0006】本発明で取り扱おうとする条材は異形断面
条であり、その代表的な形状を図9に示す。図示される
ように異形断面条1は、板幅方向(A−A’方向)の中
央に板厚の厚い厚板部81を有し、この厚板部81の両
側に板厚の薄い薄板部82を有する。
【0007】このような異形断面条1に対し図6、7に
示した方法で矯正を行うと、異形断面条1にロールによ
る曲げが加わるときに、厚板部81と薄板部82とで曲
率が異なるために、図10に示すように薄板部82に変
形が生じてしまう。
【0008】このため、異形断面条の矯正方法には、図
5の直線的な引張りと送りとを間欠的に繰り返し行う方
法が多く用いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記引張りに
よる矯正方法では、これから矯正を行おうとする異形断
面条が、図9のA−A’方向に曲りが無い場合はよい
が、A−A’方向に曲りがある場合には、クランプ部で
挟持させた部分に、図2に示されるような局部的な曲り
が発生してしまう(図中、太矢印で示した箇所にある折
れ曲がりのことである)。異形断面条1に対しては、矯
正工程の次工程でプレス加工等が行われるが、この局部
的な曲りがプレス加工の障害となってしまう。
【0010】また、引張りと送りとを間欠的に繰り返し
行う方法では、動作が間欠的であるため作業効率が低い
ものとなってしまう。これを改善するためにクランプ部
間隔Lを大きくして矯正1回分の条材を長くする方法が
考えられる。即ち、矯正作業の時間は条材を所定量送る
時間と条材を引張っている時間とで占められる。このう
ち条材を引張っている時間はクランプ部間隔Lが変わっ
てもそれほど変化しないが、条材を送る時間については
クランプ部間隔Lが大きいほど平均速度を大きくできる
ので時間が短縮され、従って、矯正作業の時間効率が向
上するというものである。
【0011】ところが、後述するように(図1参照)、
これから引張り矯正を行おうとする条材にB−B’方向
の曲りがある場合、両クランプ部で条材を挟持したと
き、中心線Cに対し条材がクランプ角θをなすことにな
る。この状態で、引張りを行うと両クランプ部間の条材
は中心線Cに平行になるよう変形するためクランプ角θ
が大きいと、図2に示されるような局部的な曲りが発生
してしまう。クランプ角θの大きさは、条材の曲り(1
m当りのギャップ量g)が同じでもクランプ部間隔Lが
大きいと大きくなる。このため、クランプ部間隔Lを大
きくして矯正作業の時間効率を向上させようとしても、
クランプ角θが大きくなって局部的な曲りの原因となる
ので、クランプ部間隔Lの大きさには限界がある。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、局部的な曲りを発生させない異形断面条の矯正方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第一の方法は、板幅方向の中央に板厚の厚い
厚板部を有し、この厚板部の両側に板厚の薄い薄板部を
有する異形断面条を、その長手方向の異なる箇所でそれ
ぞれ厚み方向の両側から挟み具で挟み付け、少なくとも
一方の挟み具を他方の挟み具との間隔を広げる方向に移
動させることで上記異形断面条に長手方向の引張り力を
加えてこの異形断面条を矯正する方法において、上記挟
み具をその挟み付け方向と平行な軸線を中心として回転
自在に設けておき、この挟み具が上記引張りによる異形
断面条の変形に応じて回転するようにしたものである。
【0014】また、第二の方法は、板幅方向の中央に板
厚の厚い厚板部を有し、この厚板部の両側に板厚の薄い
薄板部を有する異形断面条を、その長手方向の異なる箇
所でそれぞれ厚み方向の両側から挟み具で挟み付け、少
なくとも一方の挟み具を他方の挟み具との間隔を広げる
方向に移動させることで上記異形断面条に長手方向の引
張り力を加えてこの異形断面条を矯正する方法におい
て、上記異形断面条の挟み付けを3箇所で行い、これら
3箇所のうち長手方向両端の箇所の挟み具をそれぞれ中
央の箇所の挟み具との間隔を広げる方向に移動させて上
記引張りを行うものである。
【0015】上記挟み付けを行う3箇所のうち中央の箇
所の挟み具をその挟み付け方向に対して垂直かつ引張り
方向に対して垂直な方向に移動自在に設けておき、この
挟み具が上記引張りによる異形断面条の変形に応じて移
できるようにしておくことが望ましい
【0016】上記挟み付けを行う3箇所のうち長手方向
両端の箇所の挟み具をそれぞれの挟み付け方向と平行な
軸線を中心として回転自在に設けることが望ましい
【0017】上記引張りを行った後、両端の箇所の挟み
具の間隔だけ異形断面条を長手方向に送り、再度、引張
りを行うようにして、引張りと送りとを間欠的に繰り返
し行ってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0019】本発明の第一の方法による引張りの実施形
態を図1に平面図で示すと共に、このための矯正装置を
図3に側面図で示す。
【0020】図3に示されるように、矯正装置は、異形
断面条1を供給する送り出し機2と、異形断面条1を巻
き取る巻き取り機3と、引張り矯正を行う矯正機4とか
ら構成されている。矯正機4には、異形断面条1を挟持
するクランプ部が間隔L、例えば約10mを隔てて2箇
所に設けられている(クランプ部5a,5b)。それぞ
れのクランプ部5a,5bは、異形断面条1を厚み方向
の両側から挟み付けるよう互いに対向させたクランプヘ
ッド6,7からなり、これらのクランプ部5a,5bの
各クランプヘッド6,7は、いずれも挟み付け方向に平
行な軸線を中心として回転自在に設けられている。
【0021】この実施形態では、異形断面条1がその厚
み方向を上下にして送られるので、クランプヘッド6,
7が異形断面条の上下に配置されている。そして、上側
のクランプヘッド6がシリンダ8に取り付けてあり、こ
の上側のクランプヘッド6が下降・上昇することによ
り、異形断面条1を挟持・解放するようになっている。
また、この実施形態では、送り出し機2側のクランプ部
5aは異形断面条1の長手方向に移動できるようになっ
ているが、巻き取り機3側のクランプ部5bは固定(異
形断面条1の長手方向に移動できないように固定)され
ており、従って、送り出し機2側のクランプ部5aを送
り出し機2に向かって移動させることにより引張り矯正
を行うことになる。
【0022】上記矯正装置により、異形断面条1をそれ
ぞれのクランプ部5a,5bで挟み付け、引張りを行っ
た後、挟み付けを解放して異形断面条1を送り、所定量
を送ったところで再度挟み付け、引張りを行うというこ
とを繰り返すことで異形断面条1を長尺に亘って矯正す
る。
【0023】ここで、図1に示されるように、これから
引張り矯正を行おうとする異形断面条1にB−B’方向
図9のA−A’方向に相当)の曲りがあるものとす
る。即ち、図示された異形断面条1は、B方向に膨らむ
よう弓なりに曲がっている。この場合、両クランプ部5
a,5bのクランプヘッド6,7で異形断面条1を挟み
付けたとき、中心線(両クランプ部5a,5bを結ぶ直
線)Cに対し異形断面条1がクランプ角θをなすことに
なる。この状態で引張りを行うと、両クランプ部5a,
5b間の異形断面条1は、中心線Cに平行になるよう変
形する。即ち、弓なりの曲りがなくなって真直ぐにな
る。このとき、クランプヘッド6,7が従来のように固
定(挟み付け方向の軸の周りに回転できないように固
定)されていると、両クランプ部5a,5b間の異形断
面条1は真直ぐになるが、クランプ部5a,5bより外
側の異形断面条1は曲りのある状態のままなので、クラ
ンプヘッド6,7で挟み付けた箇所にて図2に示される
ような局部的な曲りが発生してしまう。これに対し、本
発明の第一の方法では、クランプヘッド6,7が挟み付
け方向の軸の周りに回転自在に設けられているので、異
形断面条1に変形によるクランプ角θの変化に追随して
クランプヘッド6,7が回転することになる。従って、
クランプヘッド6,7で挟み付けた箇所での局部的な曲
りは発生することがない。
【0024】なお、上記実施形態では、送り出し機2側
のクランプ部5aは異形断面条1の長手方向に移動で
き、巻き取り機3側のクランプ部5bは異形断面条1の
長手方向に移動できないものとしたが、巻き取り機3側
のクランプ部5bが移動でき、送り出し機2側のクラン
プ部5aが移動できないようにしてもよいし、両クラン
プ部5a,5bが移動できるようにしてもよい。また、
上側のクランプヘッド6のみが下降・上昇することによ
り、異形断面条1を挟持・解放するものとしたが、下側
のクランプヘッド7が動くようにしてもよいし、両方の
クランプヘッド6,7が動くようにしてもよい。
【0025】次に、上記矯正装置により実際に矯正を行
った例について説明する。1m当りのギャップ量gが1
mmの曲りを持つ異形断面条及び1m当りのギャップ量
gが2mmの曲りを持つ異形断面条材料をそれぞれ準備
し、矯正を行った。比較のためクランプヘッドが回転で
きないように固定した場合についても行った。
【0026】上記準備した異形断面条材料を図3の矯正
機4に通板し、材料の破断応力の85%の応力がかかる
ような力で引張り矯正を行った。その結果、ギャップ量
gが1mm/mの材料ではクランプヘッド6,7が固定
であっても回転自在であっても、特に差は見られず、局
部的な曲りは無かった。しかし、ギャップ量gが2mm
/mの材料ではクランプヘッド6,7を固定した条件で
図2に示したような局部的な曲りが発生し、材料の曲
率の内側の薄板部に座屈による変形も発生していた。こ
れに対し、クランプヘッド6,7を回転自在とした条件
では局部的な曲りは無く、良好に矯正することができ
た。
【0027】次に、本発明の第二の方法による引張りの
実施形態を図4に平面図で示すと共に、このための矯正
装置を図5に側面図で示す。
【0028】図5に示されるように、矯正装置は、異形
断面条1を供給する送り出し機2と、異形断面条1を巻
き取る巻き取り機3と、引張り矯正を行う矯正機4とか
ら構成されている。矯正機4には、異形断面条1を挟持
するクランプ部が、それぞれ間隔Lを隔てて3箇所に設
けられている(クランプ部5c,5d,5e)。それぞ
れのクランプ部5c,5d,5eは、異形断面条1を厚
み方向の両側から挟み付けるよう互いに対向させたクラ
ンプヘッド6,7からなる。これらのうち中央のクラン
プ部5dは固定(異形断面条1の長手方向に移動できな
いように固定)され、送り出し機2側及び書き取り機3
側のクランプ部5c,5eは、それぞれ異形断面条1の
長手方向に移動できるようになっている。
【0029】さらに、中央のクランプ部5dは、挟み付
け方向に対して垂直かつ引張り方向に対して垂直な方
向、即ち図4のB−B’方向に移動自在に設けられてい
る。そして、送り出し機2側及び巻き取り機3側のクラ
ンプ部5c,5eの各クランプヘッド6,7は、いずれ
も挟み付け方向に対して平行な軸線を中心として回転自
在に設けられている。
【0030】上記矯正装置により、異形断面条1をそれ
ぞれのクランプ部5c,5d,5eで挟み付け、引張り
を行った後、挟み付けを解放して異形断面条1を送り、
所定量を送ったところで再度挟み付け、引張りを行うと
いうことを繰り返すことで異形断面条1を長尺に亘って
矯正する。
【0031】ここで、従来の問題点はクランプ部間隔L
を大きくすると、クランプ角θが大きくなって局部的な
曲りが発生してしまうことであったが、本発明の第二の
方法では、クランプ部が、それぞれ間隔Lを隔てて3箇
所に設けられ、中央のクランプ部5dが異形断面条1の
長手方向に移動できないように固定され、送り出し機2
側及び巻き取り機3側のクランプ部5c,5eがそれぞ
れ異形断面条1の長手方向に移動できるようになってい
るため、それぞれのクランプ部5c,5eを送り出し機
2又は巻き取り機3に向かって移動させることにより引
張り矯正を行うことになる。このとき隣り合うクランプ
部を結ぶ中心線、例えば送り出し機2側クランプ部5c
と中央のクランプ部5dとを結ぶ中心線Ccと異形断面
条1とは、クランプ角θcをなす。この方法によれば、
矯正1回分の異形断面条1の長さは2Lと長くなってい
るが、隣り合うクランプ部間隔Lは従来と変わらないの
で、クランプ角θcは大きくならない。従って、局部的
な曲りの発生を抑えることができる。これにより、異形
断面条の送りの平均速度を大きくでき、その結果、矯正
作業の時間効率は向上する。
【0032】さらに、この実施形態では、中央のクラン
プ部5dがB−B’方向に移動自在に設けられていると
共に、送り出し機2側及び巻き取り機3側のクランプ部
5c、5eの各クランプヘッド6,7が挟み付け方向に
対して平行な軸線を中心として回転自在に設けられてい
る。これにより、異形断面条1のB−B’方向の曲りが
大きい場合でも、引張による異形断面条1の変形に応じ
て中央のクランプ部5dがB−B'方向に移動するの
で、中心線Ccが送り出し機2側クランプ部5cと巻き
取り機3側のクランプ部5eとを結ぶ中心線(図示せ
ず)に平行になるよう移動すると共に、異形断面条1が
その中心線に平行になるよう変形し、その変形に応じて
送り出し機2側及び巻き取り機3側のクランプ部5c,
5eの各クランプヘッド6,7が回転するので、局部的
な曲りは発生せず、良好な矯正が達成される。
【0033】なお、上記実施形態では、中央のクランプ
部5dと送り出し機2側及び巻き取り機3側のクランプ
部5c,5eとの間隔を同じLとしたが、両間隔が互い
に異なっていてもよい。また、上側のクランプヘッド6
のみが下降・上昇することにより、異形断面条1を挟持
・解放するものとしたが、下側のクランプヘッド7が動
くようにしてもよいし、両方のクランプヘッド6,7が
動くようにしてもよい。
【0034】次に、上記第2の方法の矯正装置により実
際に矯正を行った例について説明する。
【0035】まず、挟み付けが2箇所の従来方法でクラ
ンプ部間隔L=5mとした場合と、挟み付けが3箇所の
本発明方法で各クランプ部間隔L=5m(全長は2L=
10m)とした場合とで、B−B′方向にほとんど曲り
のない異形断面条1に対し矯正作業を実施した。このと
き各方法でクランプ部により異形断面条1を挟持させ引
張るのに要する時間は同じであった。しかし、従来方法
では巻き取り機3によって異形断面条1を巻き取る際
に、1回分の送り量が小さいため巻き取り速度が十分に
上がる前に停止することになり、矯正作業の平均加工速
度は約20m/分であった。これに対し、本発明方法で
は1回分の送り量が大きいため巻き取り速度が上がり、
矯正作業の平均加工速度は約29.5m/分であった。
従って、時間効率が約50%向上したことになる。
【0036】次に、従来方法でクランプ部間隔L=10
mとした場合と、本発明方法で各クランプ部間隔L=5
m(全長は2L=10m)とした場合とで、1m当り
ギャップ量gが2mmの曲りを持つ異形断面条材料を準
備し、矯正作業を実施した。
【0037】いずれの場合も矯正1回分の長さは10m
である。この結果、従来方法では図2に示したような局
部的な曲りが発生し、材料の曲率の内側の薄板部に座屈
による変形も発生した。これに対し、本発明方法では局
部的な曲りは無く、良好に矯正することができた。
【0038】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0039】(1)板幅方向に曲りのある異形断面条を
クランプ部での局部的な曲りを発生させることなく矯正
することが可能となり、品質のよい異形断面条を製造す
ることができ、後工程のプレス加工等での作業性が向上
する。
【0040】(2)引張りと送りとを間欠的に繰り返し
行う場合でも1回分の異形断面条を長くして効率よく矯
正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の方法による引張りの実施形態を
示す平面図である。
【図2】局部的な曲りが発生した異形断面条の平面図
ある。
【図3】本発明の第一の方法に使用する矯正装置の側面
である。
【図4】本発明の第二の方法による引張りの実施形態を
示す平面図である
【図5】本発明の第二の方法に使用する矯正装置の側面
である。
【図6】従来の矯正方法を示す平面図である。
【図7】従来の矯正方法を示す側面図である。
【図8】従来の矯正方法を示す側面図である。
【図9】異形断面条の断面図である。
【図10】変形した異形断面条の断面図である。
【符号の説明】
1 異形断面条 2 送り出し機 3 巻き取り機 5a,5b,5c,5d,5e クランプ部 6,7 クランプヘッド(挟み具)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板幅方向の中央に板厚の厚い厚板部を有
    し、この厚板部の両側に板厚の薄い薄板部を有する異形
    断面条を、その長手方向の異なる箇所でそれぞれ厚み方
    向の両側から挟み具で挟み付け、少なくとも一方の挟み
    具を他方の挟み具との間隔を広げる方向に移動させるこ
    とで上記異形断面条に長手方向の引張り力を加えてこの
    異形断面条を矯正する方法において、上記挟み具をその
    挟み付け方向に対して平行な軸線を中心として回転自在
    に設け、この挟み具が上記引張りによる異形断面条の変
    形に応じて回転するようにしたことを特徴とする異形断
    面条の矯正方法。
  2. 【請求項2】上記挟み付けを3箇所で行い、これら3箇
    所のうち中央の箇所の挟み具をその挟み付け方向に対し
    て垂直かつ引張り方向に対して垂直な方向に移動自在に
    設けると共に、長手方向両端の箇所の挟み具をそれぞれ
    その挟み方向に対して平行な軸線を中心として回転自在
    に設け、上記長手方向両端の挟み具をそれぞれ中央の箇
    所の挟み具との間隔を広げる方向に移動させて上記引張
    りを行うことを特徴とする請求項1記載の異形断面条の
    矯正方法。
  3. 【請求項3】上記引張りを行った後、両端の箇所の挟み
    具の間隔だけ異形断面条を長手方向に送り、再度、引張
    りを行うようにして、引張りと送りとを間欠的に繰り返
    し行うことを特徴とする請求項1または2記載の異形断
    面条の矯正方法。
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