JP3340998B2 - 履物用滑止具 - Google Patents

履物用滑止具

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JP3340998B2
JP3340998B2 JP2000535235A JP2000535235A JP3340998B2 JP 3340998 B2 JP3340998 B2 JP 3340998B2 JP 2000535235 A JP2000535235 A JP 2000535235A JP 2000535235 A JP2000535235 A JP 2000535235A JP 3340998 B2 JP3340998 B2 JP 3340998B2
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保宏 井尻
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    • A43FOOTWEAR
    • A43CFASTENINGS OR ATTACHMENTS OF FOOTWEAR; LACES IN GENERAL
    • A43C15/00Non-skid devices or attachments
    • A43C15/16Studs or cleats for football or like boots
    • A43C15/168Studs or cleats for football or like boots with resilient means, e.g. shock absorbing means
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    • A43FOOTWEAR
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    • A43C15/00Non-skid devices or attachments
    • A43C15/16Studs or cleats for football or like boots
    • A43C15/161Studs or cleats for football or like boots characterised by the attachment to the sole
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43DMACHINES, TOOLS, EQUIPMENT OR METHODS FOR MANUFACTURING OR REPAIRING FOOTWEAR
    • A43D100/00Setting or removing eyelets, buttons, lacing-hooks, or elastic gussets in shoes
    • A43D100/14Devices for removing buttons, lacing-hooks, or the like from shoes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ゴルフ靴等の履物用の滑止具、
特に、着脱が容易であると共に、取り外し及び取り付け
を確実に行うことができる履物用滑止具に関する。
【0002】
【背景技術】ゴルフ靴用の滑止具としては、従来、金属
製やセラミクス製のスパイクが用いられていたが、グリ
ーン等の損傷防止や履き心地向上のために、合成樹脂製
の滑止具が用いられることが多くなってきた。このよう
な合成樹脂製の滑止具は、金属製の場合に比し摩耗し易
いため、滑止具の裏側に金属製又は合成樹脂製の雄ねじ
部を突設し、それと螺合する金属製の雌ねじ部をゴルフ
靴の底部に設けることにより、滑止具を着脱交換可能な
ように構成されている。
【0003】しかしながら、従来の滑止具の着脱におい
ては、取り付け及び取り外し何れの場合も滑止具を回転
させるための着脱用具を使用して滑止具を必要なだけ回
転させる必要があり、一足のゴルフ用靴における多数の
滑止具を全てねじにより確実に着脱させる作業は煩雑で
ある。然も、雄ねじ部及び雌ねじ部が共に金属製である
場合は、長期使用により錆付いてねじが回らなくなって
取り外しが不可能又は困難になり、無理に外そうとする
と怪我や滑止機構の破壊等を引き起こすことなりかねな
い。また、雄ねじ部が合成樹脂製である場合は、螺合の
際の締め付けの加減により雄ねじのねじ又は雄ねじの軸
が破壊され、滑止具がねじにより十分に固定保持されず
に使用中に外れることが生じ得る。更に、雌ねじ部及び
雄ねじ部の両者を合成樹脂製とすると、ねじが緩みや易
かったり、締め付け加減により何れか若しくは両方のね
じが破壊されて滑止具が十分に固定保持されないことに
なり易いため、それは不可能である。
【0004】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、着脱が容易であると共に、取り外し及び取り付
けを確実に行うことができる履物用滑止具を提供するこ
とにある。
【0005】
【発明の開示】(1) 本発明の履物用滑止具は、履物底
部に固定された状態で使用される保持体と、その保持体
に保持される滑止体とを有してなり、前記滑止体が、履
物底部に固定された保持体に保持された状態において、
履物底部が踏む面に接してその面に対する履物の滑りを
防ぐ滑止部を有する履物用滑止具であって、互いに嵌り
合う保持体側嵌合部及び滑止体側嵌合部を、前記保持体
及び滑止体がそれぞれ有し、前記保持体側嵌合部と滑止
体側嵌合部は、滑止体側嵌合部が保持体側嵌合部に嵌合
した場合にその嵌合方向に直交する方向の両者間の相対
動を阻止し得る横方向支持機構を備え、抜け止め凹部
と、保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部が嵌合した状態で
その抜け止め凹部に嵌合し得る抜け止め突部のうち、一
方を保持体に、他方を滑止体に有し、前記抜け止め凹部
構成部及び抜け止め突部の一方は、他方に嵌合し得る向
きに付勢され、その抜け止め凹部及び抜け止め突部は、
保持体側嵌合部に滑止体側嵌合部が嵌合する向きに相対
動する場合には嵌合し得、それとは逆向きに相対動する
場合には嵌合が解除されない形状であり、履物底部に固
定された保持体に滑止体が保持された状態において嵌合
解除用の挿入体を挿入し得る1又は2以上の挿入部を有
し、前記の付勢された抜け止め凹部構成部又は抜け止め
突部は、その挿入部に嵌合解除用の挿入体が十分に挿入
されることにより、直接又は他の部分を介してその挿入
体から受ける前記付勢と逆向きの力によって両者の嵌合
を解除することを特徴とする。
【0006】保持体は、合成樹脂、金属、セラミクス、
又はこれらの組み合わせ等により適宜形成し得る。この
保持体は、履物底部に固定された状態で使用される。例
えば、合成樹脂製の履物底(例えば靴底、特にゴルフ用
靴底等の運動用靴底等)に埋設固定された状態で使用す
ることができるほか、そのような履物底に一体成形によ
り形成したり、履物底の基盤部に一体成形により形成し
て履物底の底面に露出する状態で使用することも可能で
ある。
【0007】滑止部は、合成樹脂、金属、セラミクス、
又はこれらの組み合わせ等により適宜形成し得る。滑止
部の形態としては、例えば、滑止体が履物底部に固定さ
れた保持体に保持された状態において、履物底部の底面
側に突出する小突起群、突条群、直線放射状に配された
突条、螺旋放射状に配された突条等を有するもの、例え
ば略円板状体等を挙げることができる。
【0008】保持体及び滑止体における合成樹脂として
は、例えば、ナイロン樹脂(例えば66ナイロン樹
脂)、ウレタン樹脂等を採用することができる。
【0009】保持体側嵌合部及び滑止体側嵌合部は、何
れか一方を嵌合突部とし、他方を嵌合凹部とすることが
できる。例えば、滑止体が、表面側に滑止突起を有する
板状の滑止部と、その滑止部の裏面側に立設された柱状
の滑止体側嵌合部(嵌合突部)を有してなり、保持体
が、その滑止体側嵌合部が嵌合する孔状の保持体側嵌合
部(嵌合凹部)を有してなるものとすることもでき、ま
た例えば、保持体に、柱状の保持体側嵌合部(嵌合突
部)が立設され、滑止体に、その保持体側嵌合部が嵌合
する滑止体側嵌合部(嵌合凹部)を有してなるものとす
ることもできる。
【0010】横方向支持機構は、例えば、保持体側嵌合
部と滑止体側嵌合部が嵌合した場合に、嵌合方向におけ
る2以上の箇所において又は嵌合方向に連続的に、相互
に嵌合方向に直交する方向に支持し得る外周部と内周部
の一方を保持体側嵌合部に、他方を滑止体側嵌合部に設
けることによって構成することができる。このような外
周部と内周部の組み合わせの例としては、円筒状内周面
と円筒状外周面、横断面多角形状(例えば横断面正多角
形状)の内周面と外周面、横断面楕円形状の内周面と外
周面(但し、何れも周方向又は嵌合方向の1又は2以上
の部分に不連続部を有していてもよい。例えば円筒状内
周面又は円筒状外周面が周方向に不連続であれば、嵌合
方向に連続する1又は2以上の円弧状内周面又は円弧状
外周面となる。)等を挙げることができる他、前記のよ
うな内周面及び外周面の一方と、他方を稜線がその面に
沿う略嵌合方向の所要数の突条に替えたものとの組み合
わせ等を挙げることができる。
【0011】横方向支持機構は、円筒状内周面と円筒状
外周面(何れも周方向又は嵌合方向の1又は2以上の部
分に不連続部を有していてもよい。)により構成して保
持体に対する滑止体の嵌合方向のまわりの回転を、例え
ば芝生等の被踏部の保護や滑止体の滑止部の摩耗抑制等
のために許容するものとすることもできる。なお、例え
ばゴルフ等の競技を行う上で少しでも有利な滑止機能を
発揮させる上で、履物底部における滑止具の位置に応じ
て回転し得るものと回転し得ないものを混在させること
もできる。
【0012】この履物用滑止具は、滑止体側嵌合部が保
持体側嵌合部に嵌合した場合の嵌合深さが一定以上にな
らないよう支持する嵌合方向支持機構を有することが望
ましい。
【0013】嵌合方向支持機構は、例えば、滑止体側嵌
合部が保持体側嵌合部に嵌合した場合の嵌合深さが一定
となったときに接して嵌合方向において又は嵌合方向成
分を有する方向において相互に支持し合う保持体側支持
部及び滑止体側支持部を設けることによって構成するこ
とができる。
【0014】保持体側支持部及び滑止体側支持部の例
を、滑止体が、表面側に滑止突起を有する板状の滑止部
と、その滑止部の裏面側に立設された柱状の滑止体側嵌
合部(嵌合突部)を有してなり、保持体が、その滑止体
側嵌合部が嵌合する有底孔状の保持体側嵌合部(嵌合凹
部)を有してなるものである場合について挙げると、保
持体側支持部が、保持体側嵌合部(嵌合凹部)の開口周
縁部であり、滑止体側支持部が、滑止部の裏面における
滑止体側嵌合部(嵌合突部)の周縁部である例と、滑止
体側支持部が滑止体側嵌合部(嵌合突部)の先端部であ
り、保持体側支持部が保持体側嵌合部(嵌合凹部)の底
部である例を挙げることができる。
【0015】なお、このような保持体側支持部に替え
て、滑止体側支持部と相互に支持し合う支持部を履物底
部に設けることもできる。
【0016】次に、抜け止め凹部は、例えば、抜け止め
突部のサイズにほぼ見合ったサイズの1又は2以上の凹
部にすることができるほか、例えば、滑止体側嵌合部が
保持体側嵌合部と嵌合する方向のまわりに無端状に連続
する溝部にすることもできる。また抜け止め突部は、抜
け止め凹部のサイズにほぼ見合ったサイズの1又は2以
上の突部とすることができるほか、例えば、滑止体側嵌
合部が保持体側嵌合部と嵌合する方向のまわりに無端状
に連続する突条部にすることもできる。前記横方向支持
機構が、例えば円筒状内周面と円筒状外周面により構成
される場合のように、保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部
が嵌合した状態でその嵌合方向のまわりの相対回転を許
容するものである場合は、両者の回転角度によらず抜け
止め凹部に抜け止め突部が嵌合し得るものとする上で、
抜け止め凹部が前記のように無端状に連続する溝部であ
ること、又は抜け止め突部が前記のように無端状に連続
する突条部であることが望ましい。但しこの場合、無端
状というのは、完全に無端であることを必ずしも要する
ものではなく、一部に不連続部があっても、両者の回転
角度によらず抜け止め凹部に抜け止め突部が嵌合し得る
ものであればよい。
【0017】抜け止め凹部構成部及び抜け止め突部の一
方が受ける、他方に嵌合し得る向きの付勢は、弾性的に
行われる、すなわち、抜け止め凹部構成部及び抜け止め
突部の一方は、他方に嵌合し得る向きに弾性的な力を受
けるものとすることができる。例えば、抜け止め突部又
は抜け止め凹部構成部自体が有する弾性によって行われ
るものとすることもでき、抜け止め突部又は抜け止め凹
部構成部自体が圧縮ばねや引張ばね等の弾性部材の弾性
によって行われるものとすることもでき、抜け止め突部
を有する部分又は抜け止め凹部構成部を有する部分が有
する弾性(例えば片持ち梁状部分が有する弾性)によっ
て行われるものとすることもできる。
【0018】抜け止め凹部及び抜け止め突部について、
保持体側嵌合部に滑止体側嵌合部が嵌合する向きとは逆
向き、すなわち嵌合を解除する向きに相対動する場合に
嵌合が解除されない形状としては、例えば、抜け止め凹
部及び抜け止め突部の両者における嵌合奥側の面と嵌合
を解除する向きとの角度が、鋭角又はほぼ直角である形
状を採用することができる。また、保持体側嵌合部に滑
止体側嵌合部が嵌合する向きに相対動する場合に嵌合し
得る形状としては、例えば、抜け止め突部における嵌合
奥とは逆側の面と嵌合する向きとの角度が、鈍角である
形状を採用することができる。これ以外でも、例えば、
嵌合を解除する向きに相対動する場合に、抜け止め突部
と抜け止め凹部構成部のうち他方に嵌合し得る向きに付
勢された側が、その付勢力の向きに移動しようとするも
のであれば、嵌合が解除されない。
【0019】抜け止め凹部と抜け止め突部の嵌合は、2
箇所以上において行われるものであることが望ましい。
1箇所の嵌合が何らかの原因により使用者の意に反して
解除されても保持体からの滑止体の脱落が防がれるから
である。
【0020】挿入部は、滑止体にのみ有する場合、保持
体にのみ有する場合、滑止体を貫いて保持体に達する場
合等がある。挿入部が滑止体を貫いて保持体に達するも
のであり、保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部が嵌合した
状態でその嵌合方向のまわりに保持体に対し滑止体が回
転し得るものである場合は、その滑止体の回転角度によ
って、挿入部が滑止体の側と保持体の側で一致するとき
と一致しないときが生ずる。よってこの場合は、その挿
入部に嵌合解除用の挿入体を十分に挿入するには、滑止
体の回転角度を必要に応じ調整することとなる。その
際、保持体又は履物底部における、外部から見える位置
に、保持体における挿入部の位置が示されていると、滑
止体の回転角度位置を調整する上で便利である。挿入部
の位置は、矢印などの記号、図形、文字等の何れか又は
それらの組み合わせにより表示し得、塗料等により平面
的表示でも凹凸による表示等でもよい。
【0021】挿入部の形状としては、円形断面や方形断
面の孔等を適宜採用し得、特に限定されないが、挿入部
の横断面積(特に挿入口の横断面積)は、可及的に小さ
いことが好ましい。滑止体の交換が必要となるまでの間
の使用中に、地面や床面等における種々の突起物やその
他の物が意図せずに挿入部に挿入されて抜け止め凹部と
抜け止め突部の嵌合が解除されたり、挿入部に詰まって
しまうといった不都合の発生を防ぐためである。このよ
うな不都合の発生をより確実に防ぐ上で、挿入部(好ま
しくは挿入部の挿入口部)は、除去又は破壊可能な閉塞
部により閉塞されていることが望ましい。この閉塞部
は、必ずしも完全に密封することを要するものではな
い。
【0022】挿入部は、嵌合解除用の挿入体の挿入によ
り、付勢された抜け止め凹部構成部又は付勢された抜け
止め突部に対し、直接又は他の部分を介して前記付勢と
逆向きの力を及ぼし、その付勢された抜け止め凹部構成
部又は抜け止め突部を両者の嵌合が解除される向きに動
かし得る位置及び形状であることを要する。
【0023】なお、付勢された抜け止め凹部構成部又は
付勢された抜け止め突部が、挿入部に挿入された嵌合解
除用の挿入体により、直接又は他の部分を介して前記付
勢と逆向きの力を受ける構成としては、次のような例を
挙げることができる。すなわち、例えば、抜け止め突部
若しくは抜け止め凹部構成部自体、抜け止め突部若しく
は抜け止め凹部構成部を付勢する弾性部材、又は抜け止
め突部若しくは抜け止め凹部構成部を有する部分(例え
ば片持ち梁状部分)が、抜け止め突部と抜け止め凹部が
嵌合した状態において、保持体と滑止体との嵌合方向に
対し前記付勢力の向きに傾斜した部分を有し、その傾斜
部分が挿入体に押圧されることにより、前記付勢と逆向
きの力を受ける構成である。
【0024】嵌合解除用の挿入体の形状は、挿入部に十
分な深さまで挿入し得るものであることを要する。2以
上の付勢された抜け止め突部又は2以上の付勢された抜
け止め凹部構成部が同時に抜け止め凹部又は抜け止め突
部に嵌合する構成の場合は、嵌合解除用の挿入体は、例
えば二股状(又は三股状以上)に形成されて、同時に2
以上の付勢された抜け止め突部又は2以上の付勢された
抜け止め凹部構成部を、嵌合が解除される向きに動かし
得るものであることが望ましい。
【0025】履物底部に固定された保持体の保持体側嵌
合部に滑止体の滑止体側嵌合部を十分に嵌合させれば、
抜け止め凹部構成部又は抜け止め突部が付勢されて抜け
止め凹部に抜け止め突部が嵌合し、保持体側嵌合部と滑
止体側嵌合部の嵌合解除が防がれて滑止体が保持体に固
定的に保持される。
【0026】横方向支持機構によって、嵌合方向に直交
する方向への保持体側嵌合部に対する滑止体側嵌合部の
変位及び傾斜が防がれる。それにより、履物底部に滑止
体が不安定に保持されて十分な滑止効果を発揮し得ない
こと、保持体側嵌合部又は滑止体側嵌合部に破損や摩耗
が生じること、使用中に保持体による滑止体の保持が解
除されて滑止体が脱落すること等が防がれる。
【0027】保持体から滑止体を離脱させるには、嵌合
解除用の挿入体を挿入部に十分に挿入する。それによ
り、挿入体から付勢された抜け止め凹部構成部又は抜け
止め突部に対し、直接又は他の部分を介して前記付勢と
逆向きの力を及ぼし、その付勢された抜け止め凹部構成
部又は抜け止め突部を、両者の嵌合が解除される向きに
動かして抜け止め凹部と抜け止め突部の嵌合を解除し、
滑止体を保持体から取り外すことができる。
【0028】保持体に対する滑止体の着脱は簡単な操作
により行うことができ、ねじ機構を用いる場合のように
緩まないよう強くねじ込んで固定したりそれを強い力で
逆回転させて外すような力と手間を要しない。そのた
め、女性、老人、子供等でも着脱容易である。また、金
属製のねじのように長期使用により錆付いて取り外しが
不可能又は困難になり、怪我や滑止機構の破壊等を引き
起こすことがなく、合成樹脂製のねじのように、締め付
けによりねじ又はねじの軸が破壊され、滑止体がねじに
より十分に固定保持されずに使用中に外れることが防が
れる。而も、保持体及び滑止体を何れも合成樹脂製とす
ることができるので、従来の少なくとも保持体が金属製
である場合に比し、取付けた履物全体を軽量化する上で
効果が高い。
【0029】(2) (1)の履物用滑止具は、滑止体側嵌合
部が、周方向の1又は2以上の部分に不連続部を有して
いてもよい円筒状外周面を有する嵌合突部、保持体側嵌
合部が、周方向の1又は2以上の部分に不連続部を有し
ていてもよい円筒状内周面を有する嵌合凹部であり、前
記円筒状外周面及び円筒状内周面が、横方向支持機構を
構成するものとすることができる。この場合、保持体に
対する滑止体の嵌合方向のまわりの角度によらず保持体
側嵌合部に滑止体側嵌合部を嵌合させて滑止体を保持体
に固定的に保持させ得、保持体に対し滑止体を相対回転
可能とすることができる。なお、保持体に滑止体が保持
された状態において嵌合し合う凹部及び凸部を保持体及
び滑止体に設けることにより、保持体に滑止体が保持さ
れた状態において保持体に対する滑止体の相対回転を不
能とすることもできる。
【0030】(2-1) (2)の履物用滑止具は、保持体側嵌
合部と滑止体側嵌合部が嵌合した状態でその嵌合方向の
まわりの相対回転が可能であり、滑止体側嵌合部に、周
方向に無端状に連続する溝状の抜け止め凹部を有し、保
持体に、前記抜け止め凹部に嵌合し得る1又は2以上の
抜け止め突部を有するものとすることができる。保持体
側嵌合部と滑止体側嵌合部の回転角度によらず抜け止め
凹部に抜け止め突部が嵌合し得るので、保持体側嵌合部
に滑止体側嵌合部を嵌合させて保持体に滑止体を取り付
ける作業が容易である。
【0031】(2-2) (2-1)の履物用滑止具は、保持体側
嵌合部の嵌合口側に基部を有し、嵌合奥に向かう先端部
に、径方向内方突出の抜け止め突部を有する片持梁状部
を1又は2以上保持体に有し、前記片持梁状部は、抜け
止め突部が抜け止め凹部に嵌合した状態において嵌合奥
に向かって径方向内方に傾斜する内側面を有し、嵌合解
除用の挿入体が挿入部に十分に挿入されることによりそ
の内側面が挿入体に押圧されて径方向外方に弾性的に変
形して抜け止め突部と抜け止め凹部の嵌合が解除される
ものとすることができる。
【0032】保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部の回転角
度によらず保持体に滑止体を取り付けることができる。
また、嵌合解除用の挿入体を挿入部に十分に挿入するこ
とにより、その内側面が挿入体に押圧されて片持梁状部
を径方向外方に弾性的に変形させて抜け止め突部と抜け
止め凹部の嵌合を解除させ、保持体から滑止体を取り外
すことができる。その際、付勢された片持梁状部の内側
面により挿入体に対し挿入部から離脱する向きの力を及
ぼし得る。また、内側面に対するその押圧力を解除すれ
ば、片持梁状部及び抜け止め突部は原位置に復帰する。 (2-3) (2)の履物用滑止具は、保持体側嵌合部と滑止体
側嵌合部が嵌合した状態でその嵌合方向のまわりの相対
回転が可能であり、保持体に抜け止め突部を有し、滑止
体側嵌合部に抜け止め凹部を有し、その抜け止め突部が
抜け止め凹部に嵌合し得る向きに付勢され、挿入部は、
滑止体を貫く滑止体側挿入部と、保持体に有する保持体
側挿入部からなり、保持体側挿入部に対する滑止体側挿
入部の回転角度位置が一致した状態で、その滑止体側挿
入部に挿通された嵌合解除用の挿入体が保持体側挿入部
に十分に挿入されることにより、抜け止め突部と抜け止
め凹部の嵌合を解除し得るものとすることができる。
【0033】この履物用滑止具は、滑止体側挿入部の数
が保持体側挿入部の数よりも多く、保持体側挿入部に対
し滑止体側挿入部の位置が一致して抜け止め突部と抜け
止め凹部の嵌合解除及びそれによる滑止体側嵌合部と保
持体側嵌合部の嵌合解除をなし得る滑止体の保持体に対
する回転角度を2以上有するものとすることができる。
【0034】この場合、保持体側挿入部に対する滑止体
側挿入部の回転角度を一致させるための回転角度がより
小さくて足りる。
【0035】この履物用滑止具は、滑止体側嵌合部と保
持体側嵌合部の嵌合解除をなし得る滑止体の保持体に対
する回転角度位置を2以上有するが、各回転角度位置同
士の間の中心角は、均等又はほぼ均等であることが好ま
しい。すなわち、この中心角は、回転角度位置の数をn
とすると約(360/n)度である。この場合、保持体
側挿入部に対する滑止体側挿入部の回転角度位置を一致
させるための回転角度が常に最小で足りる。好ましい例
としては、保持体側挿入部を一定半径位置における18
0度中心角毎の2箇所に有し、滑止体側挿入部を保持体
側挿入部と同じ一定半径位置における90度中心角毎の
4箇所に有する場合を挙げることができる。この場合、
4箇所のうち何れかにおいて2箇所の保持体側挿入部及
びそれらに一致した滑止体側挿入部に挿入体を同時に十
分に挿入することにより、抜け止め突部と抜け止め凹部
の嵌合を解除することができる。
【0036】(3) 上記(1)、(2)、(2-1)、(2-2)又は(2-
3)の履物用滑止具は、滑止部が、略板状をなす部分を有
し、保持体に滑止体が保持された状態において滑止体の
外周部と保持体の外周部が全周にわたり圧接するものと
することができる。滑止体側嵌合部と保持体側嵌合部の
嵌合解除のためには、挿入部に前記開口部から嵌合解除
用の挿入体を十分に挿入して抜け止め突部と抜け止め凹
部の嵌合を解除する必要がある。しかしながら、細かい
石粒、砂粒、土粒子、芝、塵芥等が滑止体と保持体の間
に侵入すると、抜け止め凹部構成部又は抜け止め突部が
動作し得なくなったり挿入部に対する嵌合解除用の挿入
体の挿入が不可能になって抜け止め突部と抜け止め凹部
の嵌合を解除し得なくなるおそれや、滑止体側嵌合部と
保持体側嵌合部の嵌合部分に侵入物が詰まって滑止体側
嵌合部と保持体側嵌合部の嵌合そのものを解除し得なく
なるおそれがある。
【0037】この履物用滑止具の場合、履物が使用され
る状態、すなわち履物底部に固定された保持体に滑止体
が保持されて地面を踏む状態において、滑止体の外周部
と保持体の外周部が全周にわたり圧接しているので、滑
止体と保持体の外周部からそれらの間に細かい石粒等が
侵入することが防がれ、抜け止め突部と抜け止め凹部の
嵌合解除及び滑止体側嵌合部と保持体側嵌合部の嵌合解
除をより確実性高く行い得る。
【0038】保持体に滑止体が保持された状態において
滑止体の外周部と保持体の外周部が全周にわたり圧接す
るようにするのは、例えば、滑止体側嵌合部と保持体側
嵌合部の嵌合による抜け止め突部と抜け止め凹部の嵌合
時に、滑止体と保持体の外周部間に圧縮力が作用するよ
うに寸法関係を定めることにより可能である。
【0039】保持体及び滑止体の外周部は、嵌合方向の
軸心線の回りに回転対称状をなす環状面部又は円周部に
おいて互いに圧接することが好ましい。環状面部の場
合、前記軸心線に垂直な環状平面部、前記軸心線に対し
一定角度に傾斜した環状傾斜平面部、或は環状湾曲面部
等とすることができる。
【0040】また、滑止体の外周部が保持体の外周部を
外方から覆う状態で両者が全周にわたり圧接するものと
して細かい石粒、砂粒、土粒子、芝、塵芥等の侵入をよ
り効果的に防止し得るものとすることもできる。なお、
滑止体の外周部が保持体の外周部よりも外方に位置する
場合に、履物底部に固定された保持体に滑止体を保持さ
せた状態でその滑止体の外周部が全周にわたり履物底部
の底面に圧接して滑止体と保持体の間への細かい石粒や
砂粒等の侵入が防止されるものとすることもできる。但
し、この場合に常に滑止体の外周部と履物底部の底面の
間に一定程度の圧接力を生じさせるには、保持体と履物
底部の底面との位置関係の精度が一定程度以上に良いこ
とが要求される。
【0041】(4) 上記(1)、(2)、(2-1)、(2-2)、(2-3)
又は(3)の履物用滑止具は、履物底部に取り付けられて
使用される状態において履物底部が踏む面に向かって開
口する開口部を挿入部が有し、その開口部を通じて嵌合
解除用の挿入体を挿入部に挿入し得るものであり、前記
開口部に、前記挿入体が挿入部に挿入されることにより
挿入部側へ押し開けられ、その挿入体が挿入部から抜き
出されることにより復元し得る弁状体を有し、その弁状
体により前記開口部が閉塞又はほぼ閉塞されたものとす
ることができる。
【0042】滑止体側嵌合部と保持体側嵌合部の嵌合解
除のためには、挿入部に前記開口部から嵌合解除用の挿
入体を挿入する必要がある。従ってもし前記開口部を通
じて挿入部に細かい石粒、砂粒、土粒子、芝、塵芥等が
詰まって挿入体を挿入し得なくなると、滑止体側嵌合部
と保持体側嵌合部の嵌合を解除し得なくなり、滑止体を
保持体から離脱させられなくなってしまう。ところがこ
の履物用滑止具の場合、挿入部の前記開口部が、挿入体
が挿入部に挿入されることにより挿入部側へ押し開けら
れ、その挿入体が挿入部から抜き出されることにより復
元し得る弁状体により閉塞又はほぼ閉塞されているの
で、挿入部が詰まって挿入体を挿入し得なくなることが
防がれ、嵌合解除をより確実性高く行い得る。また、挿
入部が破壊可能な閉塞部により閉塞されている場合に比
し、挿入部に挿入される際に挿入体が損傷を受けにく
い。更にまた、細かい石粒、砂粒、土粒子等が弁状体を
押し込んで挿入部に侵入しようとした場合、弁状体の復
原力によりそれらの粒子を外部へ排除することも可能で
ある。
【0043】ほぼ閉塞というのは、例えば開口部の内周
部と弁状体の外周部との若干の隙間を有するような状態
を言う。弁状体は、自己の弾性により復元し得る材料で
形成することが好ましい。その例としては、ポリウレタ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合樹脂等の合成樹脂を挙げること
ができる。滑止体は、弁状体を含めてこのような合成樹
脂の一体成形により製造することが好ましい。
【0044】(4-1) (4)の履物用滑止具は、挿入部が、
滑止体を貫く滑止体側挿入部と、保持体に有する保持体
側挿入部からなり、滑止体側挿入部における開口部に弁
状体を有し、挿入体が挿入部に挿入された状態におい
て、前記弁状体がその挿入体を開口部付近で弾性的に押
圧するものとすることができる。
【0045】挿入部に挿入体を挿入して抜け止め突部と
抜け止め凹部の嵌合を解除した状態において弁状体がそ
の挿入体を開口部付近で弾性的に押圧するので、滑止体
の弁状体は挿入体を押圧保持し得、滑止体を保持体から
脱離させる際にその離脱の向きに挿入体を移動させるこ
とにより挿入体に伴って滑止体を離脱させ得る。特に、
(2-2)の履物用滑止具の場合、付勢された片持梁状部の
内側面により挿入体に対し挿入部から離脱する向きの力
を及ぼし得、滑止体の離脱が一層容易である。
【0046】(5) 上記(1)、(2)、(2-1)、(2-2)、(2-
3)、(3)、(4)又は(4-1)の履物用滑止具は、滑止体にお
ける滑止部が比較的軟質の材料からなり、抜け止め凹部
と抜け止め突部がそれぞれ比較的硬質の材料からなるも
のとすることが好ましい。滑止部が比較的軟質の材料
(例えばポリウレタン樹脂等。)からなるものとするこ
とにより、グリーンや建造物の床面等の損傷防止や履き
心地向上に資するところが大きく、抜け止め凹部と抜け
止め突部がそれぞれ比較的硬質の材料(例えばナイロン
樹脂、金属等。また、弾力性を要しない場合はセラミク
ス等。)からなるものとすることにより、使用中に予想
外の力が作用して抜け止め凹部と抜け止め突部の嵌合が
解除されたり、抜け止め凹部又は抜け止め突部が磨耗し
てそれらの嵌合が解除され易くなることが防がれる。 (5-1) 上記(2-1)、(2-2)又は(2-3)の履物用滑止具は、
滑止体における滑止部が比較的軟質の材料からなり、滑
止体側嵌合部と保持体がそれぞれ比較的硬質の材料から
なるものとすることが好ましい。
【0047】この場合、上記(5)と同様に、グリーンや
建造物の床面等の損傷防止や履き心地向上に資すると共
に、使用中に予想外の力が作用して抜け止め凹部と抜け
止め突部の嵌合が解除されたり、抜け止め凹部又は抜け
止め突部が磨耗してそれらの嵌合が解除され易くなるこ
とが防がれる。 (5-2) 上記(5)又は(5-1)の履物用滑止具は、滑止体
が、一端側に側方張出部を有し他端側が滑止体側嵌合部
を構成する比較的硬質の材料からなる柱状体と、その柱
状体の側方張出部を内包する比較的軟質の材料からなる
滑止部が一体化してなるものとすることができる。
【0048】このような滑止部は、例えば、予め製造し
た比較的硬質の材料(例えばナイロン樹脂、金属、セラ
ミクス等)からなる柱状体の側方張出部を被覆するよう
に、比較的軟質の合成樹脂材料(例えばポリウレタン樹
脂)を成形固化させることによって製造し得る。この場
合、側方張出部は、例えば、全周にわたり(例えば円板
状又は多角形状に)側方に張り出すものとすることがで
きるが、柱状体と滑止部の一体性を確実にする上で、数
方向(例えば2方向、3方向、4方向等。)に対し側方
に張り出すものとして比較的軟質の合成樹脂材料が側方
張出部の間に行き渡って固化するようにすることが好ま
しい。数方向に対し側方に張り出すものの場合、等中心
角毎に側方張出部を設けることが好ましい。また、側方
張出部に軸心方向の透孔を設け、比較的軟質の合成樹脂
材料がその透孔に行き渡って固化するようにして柱状体
と滑止部の一体性を確保するようにすることもできる。
【0049】(6) 本発明の履物は、保持体が履物底部
に固定された状態で上記(1)(2)(3)(4) 記載の履物用滑
止具を備えたものである。
【0050】(7) 本発明の嵌合解除具は、把持部と、
その把持部から互いに平行状に突出する2本以上の挿入
体を有してなる。履物用滑止具の抜け止め突部と抜け止
め凹部の嵌合を解除して保持体と滑止体を分離するため
に、その嵌合方向の軸心線に平行な複数の挿入部にそれ
ぞれ挿入体を同時に挿入する必要がある場合、必要な本
数の挿入体を挿入部の配置に対応する配置で互いに平行
状に突出した状態で備えた嵌合解除具の把持部を把持し
てその挿入体を複数の挿入部に同時に挿入する。それに
より、2箇所以上の全ての抜け止め突部と抜け止め凹部
の嵌合を同時に解除させて保持体と滑止体を分離させる
ことができる。各挿入体の形状は、例えば直線的な棒状
とすることができるが、対象とする履物用滑止具の挿入
部の形状に対応したものとすべきことは言うまでもな
い。
【0051】この嵌合解除具における少なくとも挿入体
部分の材料及び形状は、対象とする履物用滑止具の挿入
部への挿入体の挿抜を、その材料の弾性限度内で行い得
るものとすることが好ましい。挿入体の挿抜に伴い塑性
変形が生じると、繰り返し使用に適さないからである。
【0052】履物用滑止具の滑止体は、例えば、少なく
とも中央部が、履物底部に固定された保持体に取り付け
られて使用される状態において履物底部が踏む面の側へ
突出すると共に、嵌合方向軸心線を中心にした場合の周
方向に不連続な突部(同じく履物底部が踏む面の側へ突
出する、例えば周方向間隔おきに小突起や略径方向の突
条)を有するものとすることができる。その場合、この
嵌合解除具は、把持部に板状部分を有し、その板状部分
に、滑止体における前記の少なくとも中央部が嵌合する
回動用凹部を有し、その嵌合時に、把持部における前記
回動用凹部の周縁部が、前記の周方向に不連続な突部の
間に位置し得、滑止体の嵌合方向軸心線を中心として把
持部を回転させることによりその凹部の周縁部を滑止体
の突部に作用させて保持体に保持された滑止体を任意角
度回転させ、滑止体の突部等の摩滅に対処し得るものと
することができる。
【0053】
【発明を実施するための最良の形態】本発明の実施の形
態を、図面を参照しつつ説明する。
【0054】図1乃至図3は何れも本発明の履物用滑止
具の実施の形態の一例としてのゴルフ靴用の滑止具に関
するものである。但し、他の各種運動靴及びその他の履
物にも使用可能である。
【0055】図1(a)は保持体の平面図、図1(b)は保持
体の中央縦断面図、図2(a)は滑止体の平面図、図2(b)
は滑止体の中央縦断面図、図3は滑止具の使用状態の中
央縦断面図である。
【0056】この滑止具は66ナイロン樹脂製の保持体
10と滑止体50からなる。そのため、この滑止具を備
えたゴルフ靴は従来に比し軽量化されている。
【0057】保持体10は、厚肉円筒状部12と、軸心
方向中間位置において全周にわたり径方向外方に張り出
した張出部14と、図1の下部を閉塞する底板16から
なる。
【0058】張出部14は、90度中心角毎の4箇所に
弓形状の切欠部14aを有する。張出部14にこのよう
な切欠部14aを有することにより、図1(b)の上端部
よりも下方を例えば合成ゴム製の靴底にインサート成形
等により埋設固定した際に、保持体10が軸心線のまわ
りに回動することが確実性高く防がれる。また、底板1
6によって、インサート成形等による埋設固定の際に保
持体10の厚肉円筒状部12内に合成ゴム等が侵入する
ことが防がれる。
【0059】保持体10の厚肉円筒状部12における1
80度中心角毎の2箇所に、内周面に開口する軸心方向
溝部18(保持体側挿入部)を有する。各軸心方向溝部
18には、厚肉円筒状部12の上部(嵌合口側)の外周
部に基部を有し、下方(嵌合奥)に向かう先端部が径方
向内方突出の抜け止め突部20に形成された舌片22
(片持梁状部)を備える。
【0060】舌片22は、それ自体の弾性により、その
先端部である抜け止め突部20を径方向内方に弾性的に
付勢されており、抜け止め突部20を径方向外方に変位
させると径方向内方向きの弾性反発力が生ずる。
【0061】舌片22の内側面のうち上部以外は内下方
に傾斜し、舌片22の下側面(嵌合奥側面)は外上方に
傾斜し、抜け止め突部20の縦断面は内方に向かって鋭
角状に構成されている。抜け止め突部20の内端は厚肉
円筒状部12の内径よりもやや内方に突出している。
【0062】底板16は、上下方向(軸心方向)間隔を
隔てて舌片22の下方に位置する。
【0063】厚肉円筒状部12の円筒状内周面は、周方
向の2箇所に不連続部として軸心方向溝部18を有し、
保持体側嵌合部24を構成している。
【0064】滑止体50は、8個の小突起52が上面外
周部に等間隔に配設されてなる略円板状の滑止部54
と、その滑止部54の中央部に下向きに突設された円柱
状の滑止体側嵌合部56からなる。
【0065】滑止体側嵌合部56の外径は、保持体側嵌
合部24の内径より僅かに小さく、滑止体側嵌合部56
の下端外周部には面取りが施されている。滑止体側嵌合
部56の下端やや上方には、径方向外方開口の周方向の
環状抜け止め溝部58(抜け止め凹部)が形成されてい
る。環状抜け止め溝部58の下側面は軸心方向に対し直
交し、上側面は外上向きに傾斜している。
【0066】滑止部54の下面は、その外周部を除き、
径方向内方に向かって漸次上方に窪んだ浅凹部54aに
形成されている。また滑止部54の上面は中央部に向か
って漸次上方に膨出し、滑止部54の上面中央部には滑
止体側嵌合部56よりもやや小径の円形膨出部54bを
有する。
【0067】滑止部54における180度中心角毎の2
箇所に対称状に、上下(軸心方向)に貫通する長方形断
面の滑止体側挿入部60が形成されている。各滑止体側
挿入部60の径方向内方位置は、滑止体側嵌合部56の
外周位置に対応する。
【0068】保持体10における保持体側嵌合部24の
円筒状内周面及び滑止体50における滑止体側嵌合部5
6の円筒状外周面が、横方向支持機構を構成する。
【0069】図3に示すようにゴルフ靴底80(図3に
おいて靴底面は上向き)に埋設固定した保持体10の保
持体側嵌合部24に滑止体50の滑止体側嵌合部56を
十分に嵌合させれば、舌片22の先端部の抜け止め突部
20は、嵌合の過程において滑止体側嵌合部56の外周
面により一旦径方向外方へ弾性的に拡開した後、環状抜
け止め溝部58に嵌合する。保持体側嵌合部24と滑止
体側嵌合部56の回転角度によらず環状抜け止め溝部5
8に抜け止め突部20が嵌合し得るので、保持体側嵌合
部24に滑止体側嵌合部56を嵌合させて保持体10に
滑止体50を取り付ける作業が容易であり、緩まないよ
う強くねじ込んで固定するための強い力及び手間を要し
ない。また、滑止体側嵌合部56の下端外周部に施され
た面取り形状及び抜け止め突部20の内側面の内下方傾
斜形状によって、前記のような拡開及び嵌合の過程は円
滑に進む。
【0070】抜け止め突部20が環状抜け止め溝部58
に嵌合すると、舌片22による径方向内向きの付勢力
と、環状抜け止め溝部58の下側面が軸心方向に対し直
交し、抜け止め突部20の下側面が外上方に傾斜してい
ることによりその嵌合が保持され、滑止体側嵌合部56
が保持体側嵌合部24から上方へ離脱することが防がれ
て滑止体50が保持体10に固定的に保持される。その
際に、保持体10の上面が浅凹部54a内に位置し、滑
止部54の下面外周部が保持体10の上面よりもやや下
側に位置して合成ゴム製の靴底80の表面を押圧する状
態となるように各部位の寸法を設定すれば、滑止板等の
弾性によって滑止体50はより確りと保持体10に保持
され、また、抜け止め突部20と環状抜け止め溝部58
の嵌合を解除した際には滑止体50が上方に押し上げら
れて取り外しが容易となる。
【0071】複数の滑止体50が複数の保持体10にそ
れぞれ保持された状態でゴルフ靴を履くと、各滑止体5
0の主に小突起52により滑止機能が発揮される。その
際、横方向支持機構によって上下方向(嵌合方向)に直
交する方向(横方向)への保持体側嵌合部24に対する
滑止体側嵌合部56の変位及び傾斜が防がれるので、ゴ
ルフ靴底80に滑止体50が不安定に保持されて十分な
滑止効果を発揮し得ないこと、保持体側嵌合部24又は
滑止体側嵌合部56に破損や摩耗が生じること、使用中
に保持体10による滑止体50の保持が解除されて滑止
体50が脱落すること等が防がれる。
【0072】保持体10から滑止体50を離脱させるに
は、嵌合解除具90に二股状に設けられた挿入体92を
滑止体側挿入部60及び軸心方向溝部18に十分に挿入
する。両挿入体92の形状及び位置関係は、両滑止体側
挿入部60に同時に十分に挿入し得るよう構成されてい
る。両挿入体92を両滑止体側挿入部60及び軸心方向
溝部18に同時に十分に挿入することにより、両挿入体
92は、舌片22における内下方傾斜の内側面を環状抜
け止め溝部58の外部において押圧して径方向外方に拡
開させ、環状抜け止め溝部58に対する抜け止め突部2
0の嵌合が解除される。これにより、滑止体側嵌合部5
6を保持体側嵌合部24から上方へ離脱させて滑止体5
0を保持体10から取り外すことができる。
【0073】図4乃至図11は、本発明の履物用滑止具
の実施の形態の別の例としてのゴルフ靴用(他の各種運
動靴及びその他の履物にも使用可能)の滑止具及び本発
明の嵌合解除具に関するものである。
【0074】図4は保持体についてのものであって、図
4(a)は斜視図、図4(b)は平面図、図4(c)は図4(b)に
おけるAA線断面図である。
【0075】図5は滑止体についてのものであって、図
5(a)は斜視図、図5(b)は正面図、図5(c)は図5(b)に
おけるBB線断面図、図5(d)は平面図、図5(e)は図5
(d)におけるCC線断面図である。
【0076】図6は嵌合解除具の斜視図である。
【0077】図7乃至図10は、滑止具及び嵌合解除具
の使用方法についてのものであって、図7は、保持体に
滑止体を嵌合保持させる状態を示す説明断面図、図8
は、保持体に嵌合保持された滑止体の挿入部に嵌合解除
具の挿入体を挿入する状態を示す説明断面図、図9は、
保持体に嵌合した滑止体の挿入部に嵌合解除具の挿入体
を挿入した状態を示す説明断面図、図10は、滑止体を
保持体から分離させる状態を示す説明断面図である。
【0078】図11は滑止具をゴルフ靴底に使用して滑
止体を着脱する状態を示す斜視図である。
【0079】図12は滑止体を回動用凹部を用いて保持
体に対し回動させる状態を示す断面図である。
【0080】この滑止具は66ナイロン樹脂製の保持体
110とポリウレタン樹脂製の滑止体150からなる。
そのため、この滑止具を備えたゴルフ靴は従来に比し軽
量化されている。
【0081】保持体110は、舌片122の内側面が上
部を含めて内下方に傾斜している点及び下側面(嵌合奥
側面)の内端部が軸心方向に対し深い角度で内上方に傾
斜している点を除き図1に示すものと同様に、厚肉円筒
状部112、張出部114、切欠部114a、底板11
6、軸心方向溝部118(保持体側挿入部)、抜け止め
突部120、保持体側嵌合部124を有してなる。
【0082】保持体110は、図11に示すようにゴル
フ靴底180(図11において靴底面は上向き)に埋設
固定されて使用され、ゴルフ靴底180における各保持
体110の周囲には、保持体110における両軸心方向
溝部118及び舌片122の位置を示す矢印Rが表示さ
れている。
【0083】滑止体150は、略円板状の滑止部154
と、その滑止部154の中央部に下向きに突設された円
柱状の滑止体側嵌合部156からなる。
【0084】滑止部154の上面は中央部に向かって漸
次上方に膨出する。滑止部154の上面には、中央部に
平面視円形状をなす小突起151を有すると共に、その
周囲に周方向等間隔に配設され、平面視において径方向
内方に向かって先細となる略液滴状をなす4個の突起1
52を有する。滑止部154の下面外周縁部は、全周に
わたりやや下方に突出し、その内周側が浅凹部154a
に形成されている。
【0085】滑止体側嵌合部156の外径は、保持体側
嵌合部124の内径より僅かに小さく、滑止体側嵌合部
156の下端外周部には面取りが施されている。滑止体
側嵌合部156の下端やや上方には、径方向外方開口の
周方向の環状抜け止め溝部158(抜け止め凹部)が形
成されている。環状抜け止め溝部158は、断面略V字
形状をなし、その上側面は軸心方向に対し比較的浅く傾
斜し、下側面は軸心方向に対し深く傾斜している。
【0086】滑止部154における軸心線を中心とする
90度中心角毎の4箇所に、上下(軸心方向)に貫通す
る長方形状断面の挿入孔160(滑止体側挿入部)を回
転対称状に有する。各挿入孔160の径方向内方位置
は、滑止体側嵌合部156の外周位置に対応する。それ
らの挿入孔160の上端部に位置する開口部(ゴルフ靴
底180が踏む面に向かって開口する開口部)に、挿入
体194が挿入孔160に挿入されることにより下方へ
押し開けられ、その挿入体194が抜き出されることに
より復元し得る弁状体162をそれぞれ有し、その弁状
体162により各挿入孔160の開口部がほぼ閉塞され
ている。各弁状体162は、挿入孔160よりも若干小
さ目の平面視略長方形状をなし、その径方向外方側の辺
をヒンジ部として開閉し得るよう、滑止体150の他の
部分と共に一体成形により形成されている。
【0087】保持体110における保持体側嵌合部12
4の円筒状内周面及び滑止体150における滑止体側嵌
合部156の円筒状外周面が、横方向支持機構を構成す
ることは前記の例と同様である。
【0088】嵌合解除具190は、合成樹脂板製であ
り、概ねハート形状をなす把持部192の下端中央部
に、互いに平行状に下向きに突出する一対の挿入体19
4を有し、把持部192の上部中央部には、滑止部15
4の上面形状及びその中央部の小突起151の形状に対
応する回動用凹部196を有する。両挿入体194の間
は、滑止部154の小突起151が嵌合し得る凹部に形
成されている。なお、各挿入体194は断面方形の棒状
をなす。
【0089】図11に示すようにゴルフ靴底180(図
11において靴底面は上向き)に埋設固定した保持体1
10の保持体側嵌合部124に、図11及び図7に示す
向きに滑止体150の滑止体側嵌合部156を十分に嵌
合させれば、舌片122の先端部の抜け止め突部120
は、嵌合の過程において滑止体側嵌合部156の外周面
により一旦径方向外方へ弾性的に拡開した後、図8に示
されるように環状抜け止め溝部158に嵌合する。
【0090】抜け止め突部120が環状抜け止め溝部1
58に嵌合すると、舌片122による径方向内向きの付
勢力と、環状抜け止め溝部158の下側面及び舌片12
2の下側面の内端部が軸心方向に対し深く傾斜している
ことによりその嵌合が保持され、滑止体側嵌合部156
が保持体側嵌合部124から上方へ離脱することが防が
れて滑止体150が保持体110に固定的に保持され
る。その際に、保持体110の上面が滑止部154の下
面側における浅凹部154a内に位置し、滑止部154
の下面外周縁部が保持体110の上面よりもやや下側に
位置した状態で滑止体150の外周部と保持体110の
外周部が全周にわたり圧接して滑止体150と保持体1
10の外周部からそれらの間に細かい石粒、砂粒、土粒
子、芝、塵芥等が侵入して内部に詰まることが防がれる
ので、抜け止め突部120と抜け止め溝部158の嵌合
解除及び滑止体側嵌合部156と保持体側嵌合部の嵌合
解除をより確実性高く行い得る。
【0091】複数の滑止体150が複数の保持体110
にそれぞれ保持された状態でゴルフ靴を履くと、各滑止
体150の主に突起152により滑止機能が発揮され
る。
【0092】滑止体150は、保持体110、すなわち
ゴルフ靴底180に対し軸心方向のまわりに回転し得る
ので、芝生等の保護や滑止体150の摩耗抑制に効果を
発揮する。なお、突起152の位置により摩滅度が異な
る場合、適時に、図12に示すように嵌合解除具の回動
用凹部196を滑止部154の上面及びその中央部の小
突起151に嵌合させた状態でその把持部192を把持
して回転させることにより、回動用凹部196の周縁部
を滑止部154の突起152に作用させて滑止体150
を回転させて摩滅の均等化による長寿命化を図ることが
できる。
【0093】保持体110から滑止体150を離脱させ
るには、嵌合解除具190に平行状に設けられた一対の
挿入体194を何れかの向かい合う一対の挿入孔160
に挿入し、図11に示すように必要に応じその状態で把
持部192を回動させることにより滑止体150を回動
させて挿入体194及びそれを挿入した挿入孔160の
回転角度位置をゴルフ靴底180に矢印Rで示された両
軸心方向溝部118の位置に一致させた後、前記一対の
挿入体194を軸心方向溝部118に十分に挿入する。
一対の挿入体194を挿入し得る挿入孔160が二対あ
るので、挿入孔160が詰まって挿入体194を挿入し
得なくなる確率が低くなり、嵌合解除をより確実性高く
行い得る。また、挿入体194及びそれを挿入した挿入
孔160の回転角度位置を両軸心方向溝部118一致さ
せるための回転角度がより小さくて足りる。
【0094】挿入体194が挿入孔160に挿入される
際、その挿入孔160の開口部をほぼ閉塞する弁状体1
62が下方に押し開けられる。通常状態において挿入孔
160は弁状体162によりほぼ閉塞されているので、
挿入孔160が詰まって挿入体194を挿入し得なくな
ることが防がれ、嵌合解除をより確実性高く行うことが
できる。
【0095】両挿入体194を両挿入孔160を介して
両軸心方向溝部118に同時に十分に挿入することによ
り、両挿入体194は、舌片122における内下方傾斜
の内側面を押圧して径方向外方に拡開させ、環状抜け止
め溝部158に対する抜け止め突部120の嵌合が解除
される。これにより、滑止体側嵌合部156を保持体側
嵌合部124から上方へ離脱させて滑止体150を保持
体110から取り外すことができる。その際、外方拡開
状態の舌片122の弾性反発力が両挿入体194に対し
上方へ押し出す力を及ぼし、また、弁状体162が両挿
入体194を挿入孔160の開口部付近で弾性的に押圧
することにより、滑止体150の弁状体162が挿入体
194を押圧保持する。そのため、滑止体150が離脱
する向きに把持部192を移動させることにより、図1
0に示されるように滑止体150を容易に離脱させるこ
とができる。
【0096】なお、挿入孔160から挿入体194を抜
けば、弁状体162は弾性的に復元する。
【0097】図13乃至図15は、本発明の履物用滑止
具の実施の形態の別の例としてのゴルフ靴用(他の各種
運動靴及びその他の履物にも使用可能)の滑止具の滑止
体に関するものである。
【0098】図13は柱状体についてのものであって、
図13(a)は平面図、図13(b)は正面図である。
【0099】図14及び図15は滑止体についてのもの
であって、図14(a)は平面図、図14(b)は図14(a)
におけるb-b線断面図(但し、突起は省略)、図14
(c)は底面図、図15は図14(a)におけるXV-XV線断面
図である。
【0100】この滑止体200は、66ナイロン樹脂
(硬質合成樹脂)製の円柱状体202とポリウレタン樹
脂(比較的軟質の合成樹脂)製の滑止部204からな
る。
【0101】円柱状体202の上端部には、図14にお
ける左右水平方向に対向するように張出した1対の平面
略扇形板状の側方張出部202aを有する。
【0102】この側方張出部202aをポリウレタン樹
脂(比較的軟質の合成樹脂)で被覆するよう成形固化さ
せて滑止部204を形成することにより、側方張出部2
02aを滑止部204が上下及び外周から内包して円柱
状体202と滑止部204が一体化した滑止体200を
構成している。円柱状体202の上面中央に開口する凹
部202b及び側方張出部202aに有する透孔202
cにもポリウレタン樹脂が行き渡ることにより、円柱状
体202と滑止部204の一体化が強化されている。
【0103】円柱状体202のうち滑止部204から下
方へ突出した部分が、滑止体側嵌合部202dである。
滑止体側嵌合部202dの下端やや上方には、径方向外
方開口の周方向の環状抜け止め溝部202e(抜け止め
凹部)が形成されている。環状抜け止め溝部202e
は、溝底部が平坦に形成された断面略V字形状をなし、
その上側面は軸心方向に対し比較的浅く傾斜し、下側面
は軸心方向に対し深く傾斜している。
【0104】滑止部204の上面は中央部に向かって漸
次上方に膨出する。滑止部204の上面には、図14に
おける中央部左右横長状に平面視略楕円形状をなす上向
きの中央突起204aを有すると共に、その周囲に周方
向等間隔に配設され、平面視において約50度中心角程
度の円弧状をなしその中央部が中央に向かって突き出た
形状の4個の上向きの突起204bを有する。滑止部2
04の下面外周縁部は、全周にわたりやや下方に突出
し、その内周側が浅凹部に形成されている。
【0105】滑止部204の図14における前後方向対
称位置の2箇所に、上下(軸心方向)に貫通する長方形
状断面の挿入孔204c(滑止体側挿入部)を有する。
それらの挿入孔204cの上端部に位置する開口部(ゴ
ルフ靴底が踏む面に向かって開口する開口部)に、挿入
体194が挿入孔204cに挿入されることにより下方
へ押し開けられ、その挿入体194が抜き出されること
により復元し得る弁状体204dをそれぞれ有し、その
弁状体204dにより各挿入孔204cの開口部がほぼ
閉塞されている。各弁状体204dは、挿入孔204c
よりも若干小さ目の平面視略長方形状をなし、その径方
向外方側の辺をヒンジ部として開閉し得るよう、滑止部
204の他の部分と共に一体成形により形成されてい
る。
【0106】弁状体204dが閉塞状態である場合、挿
入孔204cの位置がやや見えにくいことがあるが、各
挿入孔204cの径方向位置は、中央突起204aの長
手方向両端位置よりも内方又は同等位置であるため、中
央突起204aの短手方向両側に位置する両挿入孔20
4cに対し挿入体194を挿入する作業は容易である。
【0107】この滑止体200を、66ナイロン樹脂等
の硬質合成樹脂製の保持体110と組合せて滑止具とし
て使用すると、滑止体200の滑止部204が比較的軟
質であるため、グリーンや建造物の床面等の損傷防止や
履き心地向上に資するところが大きく、環状抜け止め溝
部202eと抜け止め突部120がそれぞれ硬質合成樹
脂製であるため、使用中に予想外の力が作用して環状抜
け止め溝部202eと抜け止め突部120の嵌合が解除
されたり、環状抜け止め溝部202e又は抜け止め突部
120が磨耗してそれらの嵌合が解除され易くなること
が防がれる。
【0108】なお、以上の実施の形態についての記述に
おける上下位置関係は、図に基づいた説明の便宜のため
のものであって、実際の使用状態等を限定するものでは
ない。 [図面の簡単な説明]
【図1】保持体の平面図及び中央縦断面図である。
【図2】滑止体の平面図及び中央縦断面図である。
【図3】滑止具の使用状態の中央縦断面図である。
【図4】別の保持体の斜視図、平面図及び断面図であ
る。
【図5】別の滑止体の斜視図、正面図、断面図、平面図
である。
【図6】嵌合解除具の斜視図である。
【図7】保持体に滑止体を嵌合保持される状態を示す説
明断面図である。
【図8】保持体に嵌合した滑止体の挿入部に嵌合解除具
の挿入体を挿入した状態を示す説明断面図である。
【図9】保持体に嵌合した滑止体の挿入部に嵌合解除具
の挿入体を挿入した状態を示す説明断面図である。
【図10】滑止体を保持体から分離させる状態を示す説
明断面図である。
【図11】滑止具をゴルフ靴底に使用して滑止体を着脱
する状態を示す斜視図である。
【図12】滑止体を回動用凹部を用いて保持体に対し回
動させる状態を示す断面図である。
【図13】柱状体の平面図及び正面図である。
【図14】滑止体の平面図、b-b線断面図、及び底面
図である。
【図15】図14(a)におけるXV-XV線断面図である。

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】履物底部に固定された状態で使用される保
    持体と、その保持体に保持される滑止体とを有してな
    り、前記滑止体が、履物底部に固定された保持体に保持
    された状態において、履物底部が踏む面に接してその面
    に対する履物の滑りを防ぐ滑止部を有する履物用滑止具
    であって、 互いに嵌り合う保持体側嵌合部及び滑止体側嵌合部を、
    前記保持体及び滑止体がそれぞれ有し、 前記保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部は、滑止体側嵌合
    部が保持体側嵌合部に嵌合した場合にその嵌合方向に直
    交する方向の両者間の相対動を阻止し得る横方向支持機
    構を備え、 抜け止め凹部と、保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部が嵌
    合した状態でその抜け止め凹部に嵌合し得る抜け止め突
    部のうち、一方を保持体に、他方を滑止体に有し、 前記抜け止め凹部構成部及び抜け止め突部の一方は、他
    方に嵌合し得る向きに付勢され、その抜け止め凹部及び
    抜け止め突部は、保持体側嵌合部に滑止体側嵌合部が嵌
    合する向きに相対動する場合には嵌合し得、それとは逆
    向きに相対動する場合には嵌合が解除されない形状であ
    り、 履物底部に固定された保持体に滑止体が保持された状態
    において嵌合解除用の挿入体を挿入し得る1又は2以上
    の挿入部を有し、前記の付勢された抜け止め凹部構成部
    又は抜け止め突部は、その挿入部に嵌合解除用の挿入体
    が十分に挿入されることにより、直接又は他の部分を介
    してその挿入体から受ける前記付勢と逆向きの力によっ
    て両者の嵌合を解除することを特徴とする履物用滑止
    具。
  2. 【請求項2】上記の付勢された抜け止め凹部構成部又は
    抜け止め突部が、上記挿入部に嵌合解除用の挿入体が十
    分に挿入されることにより、上記抜け止め凹部の外部に
    おいて直接又は他の部分を介してその挿入体から受ける
    前記付勢と逆向きの力によって抜け止め凹部と抜け止め
    突部の嵌合を解除するものである請求項1記載の履物用
    滑止具。
  3. 【請求項3】保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部が嵌合し
    た状態でその嵌合方向のまわりの相対回転が可能であ
    り、 滑止体側嵌合部と保持体の一方に、周方向に無端状に連
    続する溝状の抜け止め凹部を有し、他方に、前記抜け止
    め凹部に嵌合し得る1又は2以上の抜け止め突部を有す
    る請求項1又は2記載の履物用滑止具。
  4. 【請求項4】保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部が嵌合し
    た状態でその嵌合方向のまわりの相対回転が可能であ
    り、 滑止体側嵌合部と保持体の一方に、周方向に無端状に連
    続する突条状の抜け止め突部を有し、他方に、前記抜け
    止め突部に嵌合し得る1又は2以上の抜け止め凹部を有
    する請求項1又は2記載の履物用滑止具。
  5. 【請求項5】滑止体側嵌合部が保持体側嵌合部に嵌合し
    た場合の嵌合深さが一定以上にならないよう支持する嵌
    合方向支持機構を有する請求項1乃至4の何れかに記載
    の履物用滑止具。
  6. 【請求項6】滑止体側嵌合部が、周方向の1又は2以上
    の部分に不連続部を有していてもよい円筒状外周面を有
    する嵌合突部、保持体側嵌合部が、周方向の1又は2以
    上の部分に不連続部を有していてもよい円筒状内周面を
    有する嵌合凹部であり、 前記円筒状外周面及び円筒状内周面が、横方向支持機構
    を構成する請求項1乃至5の何れかに記載の履物用滑止
    具。
  7. 【請求項7】保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部が嵌合し
    た状態でその嵌合方向のまわりの相対回転が可能であ
    り、 滑止体側嵌合部に、周方向に無端状に連続する溝状の抜
    け止め凹部を有し、保持体に、前記抜け止め凹部に嵌合
    し得る1又は2以上の抜け止め突部を有する請求項6記
    載の履物用滑止具。
  8. 【請求項8】保持体側嵌合部の嵌合口側に基部を有し、
    嵌合奥に向かう先端部に、径方向内方突出の抜け止め突
    部を有する片持梁状部を1又は2以上保持体に有し、 前記片持梁状部は、抜け止め突部が抜け止め凹部に嵌合
    した状態において嵌合奥に向かって径方向内方に傾斜す
    る内側面を有し、嵌合解除用の挿入体が挿入部に十分に
    挿入されることによりその内側面が挿入体に押圧されて
    径方向外方に弾性的に変形して抜け止め突部と抜け止め
    凹部の嵌合が解除される請求項7記載の履物用滑止具。
  9. 【請求項9】保持体部と滑止体側嵌合部が嵌合した状態
    でその嵌合方向のまわりの相対回転が可能であり、 保持体に抜け止め突部を有し、滑止体側嵌合部に抜け止
    め凹部を有し、その抜け止め突部が抜け止め凹部に嵌合
    し得る向きに付勢され、 挿入部は、滑止体を貫く滑止体側挿入部と、保持体に有
    する保持体側挿入部からなり、 保持体側挿入部に対する滑止体側挿入部の回転角度位置
    が一致した状態で、その滑止体側挿入部に挿通された嵌
    合解除用の挿入体が保持体側挿入部に十分に挿入される
    ことにより、抜け止め突部と抜け止め凹部の嵌合を解除
    し得る請求項6記載の履物用滑止具。
  10. 【請求項10】滑止体側挿入部の数が保持体側挿入部の
    数よりも多く、保持体側挿入部に対し滑止体側挿入部の
    位置が一致して抜け止め突部と抜け止め凹部の嵌合解除
    及びそれによる滑止体側嵌合部と保持体側嵌合部の嵌合
    解除をなし得る滑止体の保持体に対する回転角度を2以
    上有する請求項9記載の履物用滑止具。
  11. 【請求項11】滑止部が、略板状をなす部分を有し、保
    持体に滑止体が保持された状態において滑止体の外周部
    と保持体の外周部が全周にわたり圧接する請求項1乃至
    10の何れかに記載の履物用滑止具。
  12. 【請求項12】履物底部に取り付けられて使用される状
    態において履物底部が踏む面に向かって開口する開口部
    を挿入部が有し、その開口部を通じて嵌合解除用の挿入
    体を挿入部に挿入し得るものであり、 前記開口部に、前記挿入体が挿入部に挿入されることに
    より挿入部側へ押し開けられ、その挿入体が挿入部から
    抜き出されることにより復元し得る弁状体を有し、その
    弁状体により前記開口部が閉塞又はほぼ閉塞されたもの
    である請求項1乃至11の何れかに記載の履物用滑止
    具。
  13. 【請求項13】挿入部は、滑止体を貫く滑止体側挿入部
    と、保持体に有する保持体側挿入部からなり、 滑止体側挿入部における開口部に弁状体を有し、 挿入体が挿入部に挿入された状態において、前記弁状体
    がその挿入体を開口部付近で弾性的に押圧する請求項1
    2記載の履物用滑止具。
  14. 【請求項14】滑止体における滑止部が比較的軟質の材
    料からなり、抜け止め凹部と抜け止め突部がそれぞれ比
    較的硬質の材料からなる請求項1乃至13の何れかに記
    載の履物用滑止具。
  15. 【請求項15】滑止体における滑止部が比較的軟質の材
    料からなり、滑止体側嵌合部と保持体がそれぞれ比較的
    硬質の材料からなる請求項1乃至14の何れかに記載の
    履物用滑止具。
  16. 【請求項16】滑止体が、一端側に側方張出部を有し他
    端側が滑止体側嵌合部を構成する比較的硬質の材料から
    なる柱状体と、その柱状体の側方張出部を内包する比較
    的軟質の材料からなる滑止部が一体化してなる請求項1
    4記載の履物用滑止具。
  17. 【請求項17】履物底部に固定された状態で使用される
    保持体と、その保持体に保持される滑止体とを有してな
    り、前記滑止体が、履物底部に固定された保持体に保持
    された状態において、履物底部が踏む面に接してその面
    に対する履物の滑りを防ぐ滑止部からなる履物用滑止具
    用の保持体であって、 互いに嵌り合う保持体側嵌合部及び滑止体側嵌合部を、
    前記保持体及び滑止体がそれぞれ有し、 前記保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部は、滑止体側嵌合
    部が保持体側嵌合部に嵌合した場合にその嵌合方向に直
    交する方向の両者間の相対動を阻止し得る横方向支持機
    構を備え、 抜け止め凹部と、保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部が嵌
    合した状態でその抜け止め凹部に嵌合し得る抜け止め突
    部のうち、一方を保持体に、他方を滑止体に有し、 前記抜け止め凹部構成部及び抜け止め突部の一方は、他
    方に嵌合し得る向きに付勢され、その抜け止め凹部及び
    抜け止め突部は、保持体側嵌合部に滑止体側嵌合部が嵌
    合する向きに相対動する場合には嵌合し得、それとは逆
    向きに相対動する場合には嵌合が解除されない形状であ
    り、 履物底部に固定された保持体に滑止体が保持された状態
    において嵌合解除用の挿入体を挿入し得る1又は2以上
    の挿入部を有し、前記の付勢された抜け止め凹部構成部
    又は抜け止め突部は、その挿入部に嵌合解除用の挿入体
    が十分に挿入されることにより、直接又は他の部分を介
    してその挿入体から受ける前記付勢と逆向きの力によっ
    て両者の嵌合を解除することを特徴とする履物用滑止具
    用の保持体。
  18. 【請求項18】上記の付勢された抜け止め凹部構成部又
    は抜け止め突部が、上記挿入部に嵌合解除用の挿入体が
    十分に挿入されることにより、上記抜け止め凹部の外部
    において直接又は他の部分を介してその挿入体から受け
    る前記付勢と逆向きの力によって抜け止め凹部と抜け止
    め突部の嵌合を解除するものである請求項17記載の履
    物用滑止具用の保持体。
  19. 【請求項19】履物底部に固定された状態で使用される
    保持体と、その保持体に保持される滑止体とを有してな
    り、前記滑止体が、履物底部に固定された保持体に保持
    された状態において、履物底部が踏む面に接してその面
    に対する履物の滑りを防ぐ滑止部からなる履物用滑止具
    用の滑止体であって、 互いに嵌り合う保持体側嵌合部及び滑止体側嵌合部を、
    前記保持体及び滑止体がそれぞれ有し、 前記保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部は、滑止体側嵌合
    部が保持体側嵌合部に嵌合した場合にその嵌合方向に直
    交する方向の両者間の相対動を阻止し得る横方向支持機
    構を備え、 抜け止め凹部と、保持体側嵌合部と滑止体側嵌合部が嵌
    合した状態でその抜け止め凹部に嵌合し得る抜け止め突
    部のうち、一方を保持体に、他方を滑止体に有し、 前記抜け止め凹部構成部及び抜け止め突部の一方は、他
    方に嵌合し得る向きに付勢され、その抜け止め凹部及び
    抜け止め突部は、保持体側嵌合部に滑止体側嵌合部が嵌
    合する向きに相対動する場合には嵌合し得、それとは逆
    向きに相対動する場合には嵌合が解除されない形状であ
    り、 履物底部に固定された保持体に滑止体が保持された状態
    において嵌合解除用の挿入体を挿入し得る1又は2以上
    の挿入部を有し、前記の付勢された抜け止め凹部構成部
    又は抜け止め突部は、その挿入部に嵌合解除用の挿入体
    が十分に挿入されることにより、直接又は他の部分を介
    してその挿入体から受ける前記付勢と逆向きの力によっ
    て両者の嵌合を解除することを特徴とする履物用滑止具
    用の滑止体。
  20. 【請求項20】上記の付勢された抜け止め凹部構成部又
    は抜け止め突部が、上記挿入部に嵌合解除用の挿入体が
    十分に挿入されることにより、上記抜け止め凹部の外部
    において直接又は他の部分を介してその挿入体から受け
    る前記付勢と逆向きの力によって抜け止め凹部と抜け止
    め突部の嵌合を解除するものである請求項19記載の履
    物用滑止具用の滑止体。
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