JP4326150B2 - 迅速取り外しコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、離脱可能に取り付けることができる機械式コネクタに関し、また、靴底に牽引装具(牽引子)を取り付けることに関し、特に、そういったコネクタを用いた運動靴に関する。
【0002】
【背景技術】
現在使用されている従来技術の牽引装具は、靴底に設けられ牽引装具と係合してそれを受けるリセプタクルに牽引装具をねじ込む取付手段を使用する。このスクリュタイプの取付方法を用いることは以下の場合特に骨の折れることである。即ち、例えば、11個のスパイクを有する典型的なゴルフシューズを考えると、一対のゴルフシューズのスパイクを取り替えるために22個のスパイクを取り外し、次に22個のスパイクをねじ込んで取り付ける必要があり、そして、1つのスパイクを取り外し又はねじ込むためにそれを数回、典型的には、2回転半回転させる必要がある。
【0003】
典型的な従来技術のスパイクの例として、米国特許第4,723,366号(この特許は参照のためにここに組み入れられる)に開示されたものがある(以下、366号スパイクという)。この特許は、スパイクのコアにおいて金属製のスタッド下地ベースを含むスパイクを開示している。その下地ベースは、垂直軸及び2つの端部(第1端部のねじ部は靴内のリセプタクルに係合し、地面側端部は地面と摩擦係合する)、並びに、ねじ部と頭部の間に垂直軸から半径方向外側に延伸する幅広のフランジを有する。スパイクの一体的な補強のための半径方向の支持部材を形成するためにプラスチックスカートがフランジ部に直接成型されている。366号スパイクの取付は、それを運動靴の底の係合リセプタクルにねじ込むことからなる。
【0004】
いくつかの従来技術の文献は、1回転よりも少ない回転でスパイクを取り付けることができるスパイク取付装置、あるいは、スパイクを所定位置にロックするためにスナップオン構成を必要とするスパイク取付装置を開示しているが、これらの装置のいずれも、安定性、使いやすさ、リセプタクルのサイズ及び製造の容易さに欠けるために、ユーザに広く受け入れられていないのが現状である。例えば、Dasslerに付与された米国特許第4,633,600号においては、スパイクを靴底に固定するためにスナップリングソケットを用いるスパイク取付装置が開示されている。
【0005】
Turnerに付与された米国特許第3,267,593号において、スパイクの上部がスパイクから突出し大まかなT字型を形成する2つの延長部を有し、スパイクは2つの延長部を受ける2つの溝を有する係合リセプタクル内に挿入されるスパイク取付装置が開示されている。リセプタクル内にスパイクを完全に挿入し、延長部がリセプタクルの上部の受け溝内に落ち込むまでスパイクを回転し、次に保持リングをスパイクの真ん中部分上にスライドさせる。この保持リングは、スパイクが溝に座っている延長部を溝から外すことを防止する。
【0006】
同様に、Sportartikelfabrik Karl Uhl GmbHのドイツ特許出願番号DE3134817A1と、Gebruder Goldshmidt Baubeschlage GmbHのドイツ特許出願番号DE3423363A1において、別のT字型のスパイク構造が開示されており、そこでは、スパイク延長部に係合してそれらを保持する斜路手段が係合リセプタクル内に設けられている。前者においては、荒い内部表面が延長部を捕捉し、一方、後者においては傾斜内部が延長部に係合する。
【0007】
Arffに付与された米国特許第4,492,047号はまた別のT字型のスパイクを開示しており、そこでは、スカートは挿入の際に変形する。スパイクの挿入によりスパイクが斜路を上り次に別の斜路を下り、スパイクがリセプタクル内に引っ張られ、延長部が保持領域内に残される。スパイクが不意に後戻りして斜路を上って外れることがないようにスパイクを保持する圧力がソケットに生じるようにスカートが変形する。
【0008】
Harivnakに付与された米国特許第4,035,934号は、スパイクコラムが2つのくぼみを有するまた別のT字型のスパイクを開示する。取付の際に、それぞれが靴の面に垂直に、かつ、スパイクに平行に位置された2つのスプリングアームはスパイクの挿入の間に圧入され、挿入が完了するとくぼみに押しつけられるように外側に弾性復元する。このスパイクの取り外しは、スパイクリセプタクル内に摺動してスプリングアーム内に押し入ってスパイクの取り外しを自由にするU字型の治具によってなされる。
【0009】
【発明の開示】
本発明は靴底に離脱自在に牽引装具を取り付ける装置を提供する。この装置は2つの主要な構成要素、即ち、保持部材と、リセプタクルを有する。発明の好ましい実施の形態において、これらの2つの構成要素はそれぞれ、牽引装具を靴底に固定する一般的なスクリュ及びねじ付きリセプタクル装置に取って代わるものであり、スパイクを迅速かつ容易に取り付けることができるようにする。牽引装具を1回転以下の約60°回転させるだけで装具をリセプタクル内にロックすることができる。発明の好ましい実施の形態の3つの延長部構造は、スパイクの地面係合端部に作用する横力に対して牽引装具が抵抗するように設けられている。発明の1つの実施の形態はゴルフシューズに取り付けるための取付装置を用いたスカート付きのスパイクであるが、ロッククライミング等の他のタイプの牽引装具も同じ取付装置を用いることができる。
【0010】
本発明は、スナップリングあるいは従来技術のスパイクのT字型保持部材といった従来のスクリュ方法に替えて、スパイクを靴に取り付けるための3つの延長部を有する迅速取り外し装置を使用する。この迅速取り外し装置を用いて、靴底内のリセプタクル内にスパイクを置くことができ、また、単に1回転以下の回転をスパイクに与えるだけでそれを使用位置にロックすることができる。(本明細書及び特許請求の範囲において、「上部」及び「底部」と言うときは、それぞれ、靴をはいている者の足に近い端部と、地面に近い方の端部のことをいう。)
【0011】
本発明に従うスパイクは、好ましくは金属及びプラスチックまたはそれいずれか一方からなるベースを含み、ベースの底部は、ゴルフスパイクのスカートとスパイクのような一般的な牽引装具であり、ベースの上部は牽引装具を靴に取り付けるための追加構造である。スカートは取付構造の端部を越えて半径方向外側に延伸し、スパイクを着脱するために使用するスパイクレンチを受けるための完全なまたは部分的な孔を含むことができる。把持部材はプラスチック、金属またはプラスチック外層を有する金属コアとすることができる。取付は、ベースの上部からベースに直角に突出するいくつかの延長部を用いることによって達成される。発明の好ましい実施の態様において、3つのプラスチック製の延長部が用いられ、これらの延長部は全て同一平面内にあり、各延長部は隣接する延長部から等距離にある。各延長部は前面と背面を有し、これらの両面は延長部の半径方向の中心線に実質的に平行であり、平面はくぼみを形成し、このくぼみはL型とすることができる。本発明を用いるスパイクの上下を逆転すると、即ち、地面側の先端を上にすると、3つの延長部が形成された大まかな3角形ベースの上にスパイクが立っているように見える。
【0012】
発明を使用するために、運動靴はスパイクを受けるための構造の複数のリセプタクルを靴底に含むことができる。各リセプタクルは、リセプタクルの上部と底部の間にキャビティを形成する壁と、リセプタクル底部に取り付けられキャビティ内に延伸し取り付けられたスパイクの下方への移動を防止する拘束手段と、キャビティ内に設けられ延長部の前面に係合するストッパ手段であって延長部がストッパ手段のところで回転することを防止するストッパ手段と、キャビティ内に設けられ延長部の背面に係合する複数の突起であってこれらの突起のところでの延長部の回転に抵抗を与える突起とを有する。延長部の前面がストッパ手段に接触し、かつ、突起が延長部の背面にぴったりと係合するまで、延長部の前面が突起を押圧して突起のところで延長部が回転できるように、キャビティ内に挿入されたスパイクは回転することができる。好ましい実施の形態において、突起は全て延長部と実質的に同じ平面内に位置する。好ましい実施の形態において、拘束手段は、拘束手段の底部に形成されたリップであって、スパイクの上面の外側エッジがキー方式でリップに重なることができるリップを含むことができる。
【0013】
加うるに、ぴったりと合わせるために、かつ、ゴミ等がリセプタクル内に入ることを防止するために、延長部とリセプタクルは、好ましくは、スパイクがリセプタクル内で回転するときに、延長部のためのスペースがきつくなり、取付の際に延長部を押圧するように設けられる。好ましい実施の形態において、この締め付け(押圧)は延長部の半径方向の端部の前面に設けたテーパーによって達成される。スパイクを取り外すときよりも取り付けるときにより少ない力でスパイクを回転させることができるように突起の形状が設けられる。スパイクの取り外しは取付のときと反対方向に単にスパイクを回転させることによって達成される。ロック機構の好ましい構造は、スパイクを取り付けるときよりもロックを解除するときにより大きな力を要するように設けられる。
【0014】
好ましい1実施の形態において、この装置を用いるスパイクは内部補強金属を備えるプラスチックから構成される。全てが金属の構造またはその他丈夫な材料を用いた構造を使用することもできる。本発明に従い牽引装具を形成するために用いることができるいくつかの材料は、これに限定されるものではないが、スタニルナイロン46,デュポンアセタール樹脂100ST、テクニルA216、ノリルGTX810、ノリルGTX820、ポリウレタンS74D、ポリウレタン90A、ナイロン6、ナイロン6/6、リソン(Rython)といった熱可塑性樹脂材料を含む。本発明において、金属コアを持つ延伸部をベースに形成するためにそういった材料を使用することは好ましい。なぜなら、リセプタクル内の延長部のためのスペースよりも実際に大きな延長部を可能にし、スパイクの取付が非常にぴったりとした係合を生じるように延長部を押圧し絞る。
【0015】
他の好ましい実施の形態は上述したように少なくとも1つのリセプタクルを有する靴底を含む。別の関連した実施の形態は、例えば水平プレス機でリセプタクルを製造することによるそういったリセプタクルの製造方法を含む。
【0016】
好ましい1実施の形態はまた、離脱可能なスパイクを靴底に取り付ける方法に関する。そういった実施の形態において、方法は、スパイクであって、地面に係合する把持部材と、靴に前記スパイクを離脱自在に取り付ける保持手段であって、垂直軸と、前記把持部材の上部が取り付けられるベースと、該ベースに取り付けられる少なくとも3つの延長部とを有する保持手段とを有し、前記各延長部は前記垂直軸に実質的に垂直な方向に前記ベースから半径方向外側に突出し、前記各延長部は前面と背面を有し、前記前面と前記背面は前記延長部の半径方向中心線に実質的に平行であり、前記背面はくぼみを形成するスパイクを与えることを含む。好ましい1実施の形態は続いて、靴底に設けられ前記スパイクを受けて保持するリセプタクルであって、リセプタクル上部とリセプタクル底部の間にキャビティを形成する壁と、取り付けられたスパイクが下方に移動することを防止するために前記リセプタクル底部に取り付けられ前記キャビティ内に延伸する拘束手段と、前記キャビティ内に設けられ前記延長部の前面と係合するストッパ手段であって、前記延長部が前記ストッパ手段のところで回転することを防止するストッパ手段と、前記キャビティ内に設けられ延長部の背面と係合する複数の突起であって、前記延長部の前記突起のところでの回転に抵抗する突起とを含んでなるリセプタクルを与える。延長部の前記前面がストッパ手段に接触し、かつ、前記突起が前記延長部の前記背面にぴったりと係合するまで、前記延長部の前記前面が前記突起を押圧して前記延長部を前記突起のところで回転させるように、前記キャビティ内に挿入されたスパイクを回転可能に設けることができる。方法は、続いて、前記スパイク延長部を前記リセプタクルキャビティ内に挿入し、前記スパイクをロック位置に達するまで回転させる。
【0017】
本発明は、開口とコネクタ係合構造とを有するコネクタリセプタクルと、保持部材と複数のダストカバーとを有する着脱自在なコネクタとを含むコネクタ装置を提供する。保持部材をリセプタクル開口に挿入することができ、保持部材は底部と、少なくとも3つの延長部がそこから突出する上部とを有する。延長部はコネクタ係合構造と協働してコネクタを堅固にリセプタクルに取り付ける。複数のダストカバーが保持部材の底部に位置し、コネクタが確実にリセプタクルに取り付けられたときに、ダストカバーがリセプタクル開口にぴったりと合うように各ダストカバーは延長部の1つと協働する。
【0018】
更に別の実施の形態において、リセプタクルは実質的に熱可塑性樹脂からなる。リセプタクルはまた、ばねが取り付けられた上部カバーを更に含むことができる。ばねは、コネクタがリセプタクルに挿入されたときに押圧され、コネクタがリセプタクルから取り外されたときに取り外し力を与える。代替的に、リセプタクルはまた中央突起を有する上部カバーを更に含むことができ、そして、着脱自在なコネクタは、保持部材の上部中央に位置する1つのリセプタクルであって、コネクタがリセプタクルに挿入されたときにリセプタクルの上部カバーの突起を受けるリセプタクルを更に含むことができる。
【0019】
コネクタ、あるいは保持部材だけ、はまた実質的に熱可塑性樹脂から作ることができる。コネクタはまた内部金属支持構造を更に含むことができる。ダストカバーは、コネクタを取り外すときよりもコネクタを取り付けるときにより小さな力ですむように、傾斜した縁を有することができる。加うるに、あるいは、代替的に、ダストカバーは、コネクタを取り外すときよりもコネクタを取り付けるときにより小さな力ですむように、リセプタクル開口に対して所定角度傾斜したものとすることができる。コネクタは、ダストカバーに重なるように半径方向外側に延伸する円形スカートであって、コネクタがリセプタクルに取り付けられたとき、リセプタクル開口に対して横たわりリセプタクル開口を覆うスカートを更に含むことができる。少なくとも3つの延長部が同一平面内に位置し、これらの延長部は互いに等距離離間する。
【0020】
別の好ましい実施の形態は靴のためのスパイク取付装置を与える。この装置は、開口とスパイク係合構造を有するスパイクリセプタクルを靴底に有し、また、着脱自在なスパイクを有する。スパイクは、地面係合部材と、保持部材と、複数のダストカバーを有する。保持部材はスパイクリセプタクル開口に挿入され、保持部材は、地面係合部材が取り付けられる底部と、少なくとも3つの延長部が突出する上部を有する。延長部は、スパイクを靴に堅固に取り付けることができるようにスパイ係合構造と協働するように設けられている。複数のダストカバーが保持部材の底部に位置し、スパイクが靴に堅固に取り付けられたときにダストカバーがリセプタクル開口にぴったりと合うように各ダストカバーは延長部の1つと協働する。
【0021】
更に別の実施の形態において、スパイクリセプタクルは実質的に熱可塑性樹脂からなる。スパイクリセプタクルはばねが取り付けられた上部カバーを更に含むことができる。ばねは、スパイクがリセプタクルに挿入されたときに押圧され、スパイクがリセプタクルから取り外されるときに取り外し力を与える。代替的に、スパイクリセプタクルは中央突起を有する上部カバーを更に含むことができ、着脱自在なスパイクは、保持部材の上部中央に位置するリセプタクルであって、スパイクがスパイクリセプタクルに挿入されたときにスパイクリセプタクルの上部カバーの突起を受けるリセプタクルを更に含むことができる。
【0022】
スパイク、あるいは保持部材だけ、は実質的に熱可塑性樹脂からなる。スパイクはまた内部金属支持構造を更に含むことができる。ダストカバーは、スパイクを取り外すときよりも取り付けるときにより小さい力ですむように、傾斜した縁を有することができる。加うるに、あるいは代替的に、ダストカバーは、スパイクを取り外すときよりも取り付けるときにより小さい力ですむように、リセプタクル開口に対して所定角度傾斜したものとすることができる。スパイクはまた、ダストカバーと地面係合部材の間で半径方向外側に延伸する円形スカートであって、スパイクが靴に取り付けられたときに、スパイクリセプタクルに対して横たわってそれを囲むスカートを更に含むことができる。少なくとも3つの延長部が同一平面内に位置し、これらの延長部を互いに等距離離間したものとすることができる。
【0023】
好ましい1実施の形態は、保持部材と複数のダストカバーを有する着脱自在なコネクタである。保持部材は底部と、少なくとも3つの延長部が突出する上部を有する。延長部はコネクタをコネクタリセプタクルに堅固に取り付けることができるように設けられている。複数のダストカバーは保持部材の底部に位置する。コネクタが堅固にリセプタクルに取り付けられたときに、不要物の破片が保持部材の方へ移動することをダストカバーが防止するように、各ダストカバーは延長部の1つと協働する。
【0024】
更に別の実施の形態において、コネクタ、あるいは保持部材だけ、は実質的に熱可塑性樹脂製とすることができる。加うるに、あるいは代替的に、コネクタは内部金属支持構造を更に含むことができる。コネクタを取り外すときよりも取り付けるときにより小さな力ですむようにダストカバーは傾斜した縁を有することができる。あるいは、ダストカバーは、コネクタを取り外すときよりも取り付けるときにより小さな力ですむようにリセプタクル開口に対して所定角度傾斜したものとすることができる。コネクタはまた、ダストカバーと地面係合部材との間で半径方向外側に延伸する円形スカートであって、コネクタが靴に取り付けられたときにコネクタリセプタクルに対して横たわりそれを囲むスカートを更に含むことができる。少なくとも3つの延長部が同一平面内に位置させることができ、これらの延長部は互いに等距離離間したものとすることができる。
【0025】
好ましい1実施の形態はまた、地面係合部材と、保持部材と、複数のダストカバーを有する、靴のための着脱自在なスパイクである。保持部材は、地面係合部材が取り付けられる底部と、少なくとも3つの延長部が突出する上部を有する。延長部は、スパイクを靴に堅固に取り付けることができるように設けられている。複数のダストカバーは保持部材の底部に位置され、スパイクが靴に堅固に取り付けられたときに不要物の破片が保持部材の方へ移動することをダストカバーが防止するように、各ダストカバーは延長部の1つと協働する。
【0026】
更に別の1実施の形態において、スパイク、あるいは保持部材だけ、は熱可塑性樹脂製とすることができる。スパイクはまた内部金属支持構造を更に含むことができる。スパイクを取り付けるときよりも取り外すときにより小さな力ですむように、ダストカバーは傾斜した縁を有することができる。加うるに、あるいは代替的に、スパイクを取り付けるときよりも取り外すときにより小さな力ですむように、ダストカバーはリセプタクル開口に対して所定角度傾斜したものとすることができる。スパイクはまた、ダストカバーと地面係合部材の間で半径方向外側に延伸する円形のスカートであって、スパイクが靴に取り付けられるときにスパイクリセプタクルに対して横たわりそれを囲むスカートを更に含むことができる。少なくとも3つの延長部が同一平面内に位置し、これらの延長部は互いに等距離離間したものとすることができる。
【0027】
好ましい1実施の形態はまた、コネクタを離脱自在にコネクタリセプタクルに取り付ける保持部材を有する離脱自在なコネクタを含む。保持部材は、垂直軸と、ベースと、ベースに取り付けられた少なくとも3つの延長部を有する。各延長部は垂直軸に対して実質的に垂直な方向にベースから半径方向外側に突出する。各延長部はまた、前面と背面を有し、これらの面は延長部の半径方向中心線に実質的に平行であり、背面は、例えばL型のくぼみを形成する。
【0028】
更に別の1実施の形態において、ベースはプラスチック外層によって囲まれた金属コアを有することができる。延長部は熱可塑性樹脂製とすることができ、各延長部は隣接する延長部から等距離とすることができ、また、同一平面内に位置させることができる。延長部の半径方向の端部は前面においてテーパー付きとすることができる。コネクタはまた、保持手段ベースの底部側に位置し延長部の半径方向端部を越えて半径方向外側に延伸するスカートを更に含むことができる。スカートは下部側にコネクタレンチのためのリセプタクルを有することができる。
【0029】
好ましい1実施の形態はまた、少なくとも3つの延長部を有する上端を有しコネクタを受けて保持するリセプタクルを含む。リセプタクルは、上部と底部を有するキャビティを形成する壁と、取り付けられたコネクタの下方への移動を防止するためにキャビティの底部に取り付けられキャビティ内に延伸する拘束手段と、キャビティ内に設けられ延長部の前面と係合するストッパ手段であって延長部がストッパ手段のところで回転することを防止するストッパ手段と、キャビティ内に設けられ延長部の背面と係合する複数の突起であって突起のところでの延長部の回転に抵抗する突起とを有する。この実施の形態において、延長部の前面がストッパ手段に接触し、かつ、突起が延長部の背面にぴったりと係合するまで延長部の前面が突起を押圧して突起のところ手延長部が回転できるように、キャビティ内に挿入されたコネクタは回転できる。
【0030】
更に別の実施の態様において、突起は延長部と実質的に同一の平面内に位置することができ、突起はまた、コネクタを取り外すときよりも取り付けるときにより小さな抵抗でコネクタを回転することができるような形状に設けられる。そういったリセプタクルは、拘束手段の底部に形成されたリップであって、コネクタの外縁がそのリップに対してキー方式で重なることができるリップを更に有することができる。リセプタクルの上部に位置する上部カバーであって、平らな部分とドーム状の部分を有し、これらの両部分は垂直軸回りの同心円上にあり、ドーム状の部分は下方に垂れ下がっている上部カバーを設けることとしてもよい。
【0031】
好ましいし1実施の形態はまた離脱自在なスパイクを靴底に取り付ける方法である。そういった実施の形態において、方法は、スパイクであって、地面に係合する把持部材と、靴に前記スパイクを離脱自在に取り付ける保持手段であって、垂直軸と、前記把持部材の上部が取り付けられるベースと、該ベースに取り付けられる少なくとも3つの延長部とを有する保持手段とを有し、前記各延長部は前記垂直軸に実質的に垂直な方向に前記ベースから半径方向外側に突出し、前記各延長部は前面と背面を有し、前記前面と前記背面は前記延長部の半径方向中心線に実質的に平行であり、前記背面はくぼみを形成するスパイクを与えることを含む。好ましい1実施の形態は続いて、靴底に設けられ前記スパイクを受けて保持するリセプタクルであって、リセプタクル上部とリセプタクル底部の間にキャビティを形成する壁と、取り付けられたスパイクが下方に移動することを防止するために前記リセプタクル底部に取り付けられ前記キャビティ内に延伸する拘束手段と、前記キャビティ内に設けられ前記延長部の前面と係合するストッパ手段であって、前記延長部が前記ストッパ手段のところで回転することを防止するストッパ手段と、前記キャビティ内に設けられ延長部の背面と係合する複数の突起であって、前記延長部の前記突起のところでの回転に抵抗する突起とを含んでなるリセプタクルを与える。延長部の前記前面がストッパ手段に接触し、かつ、前記突起が前記延長部の前記背面にぴったりと係合するまで、前記延長部の前記前面が前記突起を押圧して前記延長部を前記突起のところで回転させるように、前記キャビティ内に挿入されたスパイクを回転可能に設けることができる。方法は、続いて、前記スパイク延長部を前記リセプタクルキャビティ内に挿入し、前記スパイクをロック位置に達するまで回転させる。
【0032】
【発明の実施形態】
本発明は、多様な牽引装具を迅速に着脱することができる装置を含む。図1は、本発明の1実施態様において、取付装置が米国特許第4,723,366号に開示されるようなスパイクを運動靴の底面に取り付けるために用いられることを示す。靴の底に取り付けられた本発明のスパイクは、下から見たとき、上記米国特許に開示される好ましい実施の態様に似た外観を有する。図1にプラスチックスカート203の底面側201と、上面側205を示し、スパイクレンチのための3つのリセプタクルのうちの1つを示している。スパイクはまた、地面係合部材209と、スカート203及び地面係合部材209を取り付けたベース211を有する。好ましい実施の態様において、スカート203の上面側205は多少凹状であり、スカート203の底面側201は多少凸状である。保持部材213は、対応する靴リセプタクルにスパイクを取り付ける取付構造を与える。図2は図1に似たスパイクコネクタを備える別のスパイクの側面図であり、代替の地面係合「ソフト(やわらかい)」ゴルフスパイク225を示す。好ましい実施の形態は、従来の地面係合部材の設計を変更することなくそれに適合できるようにするものである。
【0033】
図3は、図1及び図2のスパイクのスパイクコネクタの上面図であり、保持部材213を示す。この場合、保持部材213は、図1のベース211の垂直軸210に垂直な半径方向外側方向に延伸する熱可塑性樹脂製の3つの延長部215を備えるベース211を含む。各延長部215は、延長部215の半径方向の中心線218にほぼ平行でかつ延長部215の半径方向の端部220から後方にベース211の垂直軸210の方へ延伸する前面217を有する。各延長部215はまた前面217にやや平行でそれよりかなり短い背面219を有する。背面219はまた前面217よりも延長部215の中心線により近い。背面219は延長部の半径方向の端部220から後方に別の面221に交わるまで(面221は延長部の中心線218にほぼ垂直であり、L型のくぼみ222を形成する)ベース211の途中まで延伸する。好ましい実施の形態において、延長部215は全て同一面内に存在し隣接する延長部から等距離にある。延長部215は、適当に挿入された保持部材213を所定位置にロックするために図4に示すスパイクリセプタクル251内の構造と協働する。スパイク好ましい実施の形態は金属から作られるが、別の形態は部分的にプラスチック、部分的に金属から作られたスパイクを含む。保持部材がプラスチックの場合、図1に示す地面係合部材209を形成するために保持部材213とスパイクを通る好ましくは金属製のコアを有するゴルフスパイクのプラスチックスカート203と一体的に保持部材213を形成することができる。
【0034】
図4は、図1,2及び3のスパイクを受けるためのリセプタクル251の好ましい実施の形態の斜視上面図である。リセプタクル251の上部カバーは、図3の保持部材213を受けるための内部キャビティ構造を示すために取り除かれている。設置された保持部材213を把持及び保持するためのいくつかの突起257がキャビティ253内で壁部255によって形成されている。保持部材213が挿入されてねじられると、そのねじり動作により、延長部215の半径方向の端部220が突起257を押圧して延長部215を突起257のところで回転させるように延長部215の前面217を突起257のところで回転させる。延長部215は、延長部215の前面217がキャビティ253のストッパ壁部259に係合するまで回転を続けることができる。延長部215の前面217がキャビティ253のストッパ壁部259と係合するとき、リセプタクル251はそのように設計されており、突起257は最初の形状に近い形まで弾性復元し、延長部215の背面219上のL型のくぼみ222に係合する。故に、設置されたスパイクの各延長部215は、保持部材213がリセプタクル251に堅固に取り付けられるようにするため、ストッパ壁259と突起257の間の位置に堅固に保持される。
保持部材213の延長部215は、適当に挿入された保持部材213を所定位置にロックするためにリセプタクル251内部の構成要素と関連して用いられる。保持部材213をそれと係合するリセプタクル251内に挿入し、そして保持部材213にトルクを与えた後に、所定位置でのロックが生じる。スパイクを取り外すときは、取り付けたときと反対方向の回転を与える必要がある。好ましい実施の形態において、突起257と、延長部215の半径方向の端部220は、スパイクを取り外す方向に回転させるときに取付のときよりもよりおおきなトルクを必要とする形状とされている。例えば、延長部215の半径方向の端部220は図3の前面223でテーパ付きとすることができ、それにより半径方向端部は取付の際により容易に突起257上に乗り上げそれを押圧することができる。延長部215の半径方向端部の背面224にテーパーが付いていない場合、回転が取り外し方向のものであるとき、半径方向端部220が突起257上に乗り上げそれを押圧するにはかなり大きな力が必要とされる。代替的に、延長部215ではなく突起257にテーパーを付けて、取付の時に回転をより容易にしかつ取り外しのときに回転により大きな力を必要とするようにすることができる。
【0035】
図5は図3に示すタイプのスパイクコネクタ260の各延長部215の間に半円形のダストカバー261を追加したものの上面図である。もちろんスパイクコネクタ260は、面貫通構造と非面貫通構造の両方を含む面係合構造の上に置くことができる。図6は図5のスパイクコネクタ260の斜視上面であり、図7は図5のスパイクコネクタ260を受けるためのリセプタクル262の好ましい実施の形態の斜視上面図である。スパイクを取り付けるために、コネクタ延長部215はリセプタクルの半円形開口263に挿入される。スパイクは所定位置まで回転され、図3及び4に関して先に説明したようにコネクタ260の構造をリセプタクル262の内部構造に係合させる。これはまたダストカバ261をリセプタクルの開口263の方へ回転させる。コネクタ260がリセプタクル262内で所定位置にロックされるので、ダストカバー261はリセプタクルの開口262内に適当に落ち着き開口263をシールして地面から不要物の破片がリセプタクル内に侵入することを防止する。
【0036】
コネクタ260がリセプタクル262内の所定位置まで回転するときに、ダストカバ261がその後縁265よりもコネクタ260のベースの方へ下がり、あるいは近くなるように、ダストカバー261は図8に示すように傾斜を有することができる。その結果、スパイクが回転すると、ダストカバー261は最初にリセプタクル262の開口263の上で容易に回転する。コネクタ260の構造がリセプタクル262の内部構造と係合ロックする前に、ダストカバー261の高い位置の後縁265はリセプタクル262の開口263の縁によって押圧されるようになり、スパイクを回転させるのに必要な力の量を増大させる。まさにコネクタ260の構造がリセプタクル262の内部形状と係合ロックすると、ダストカバー261の後縁265はリセプタクル262の開口263の縁を自由にする。このことは、リセプタクル262の開口263内に曲がって入り込んでいるダストカバー261の後縁265の押圧を解除する。このように、ダストカバー261の後縁265の垂直面は、リセプタクル262の内部構造に係合するコネクタ260の構造の主ロックに加えて第2ロックを形成するようにリセプタクル262の開口263の縁に合う。不要物の破片がリセプタクル262内に入らないようにシールすることに加え、リセプタクル262の開口263とダストカバー261が係合することに因るこの第2ロックは、取り付けられたスパイクが野球用靴のスパイクのような高トルクを受ける環境下で不意にスパイクを取り外す回転を受ける場合にさらなる抵抗を与える。
【0037】
図7はまた、リセプタクル開口263によって形成されるリセプタクルキャビティ内に延伸するカバースプリング267を有するリセプタクルカバー266を備えるリセプタクル262を示す。スパイクコネクタ260がリセプタクル262の構造と係合するために取り付けられたとき、リセプタクルスプリング267は押圧されスパイクコネクタ260に下向きの圧力を与え、故に、コネクタ260とリセプタクル262の間の接触力が増大する。次に、スパイクをリセプタクル262から取り外すため(例えば、取り替えのため)に回転させると、リセプタクルスプリングは、スパイクコネクタ260をリセプタクル262から離脱させることを助けるエジェクト力(取り外し力)をスパイクコネクタ260に与える。これらの機能は必ずしも図7に示すばね267の使用を必要とするものではない。図9は、センタコーン(中央円錐形)269を有するリセプタクルカバー268を示す。コーン269は上に述べたばね267と同じ機能を果たす。更に、コーン269のサイズと強度は、スパイクコネクタが図5及び6に示す係合くぼみ270と類似の形状を含むとき、相当のものとすることができる。
【0038】
スパイクリセプタクルの種々の好ましい実施の形態はそれらの特定の構造の複雑性において異なるが、このことはそういったリセプタクルを製造するために用いる材料を有意義的に制限するものではないことが理解されるべきである。リセプタクルの全体または一部を金属から作ることもできる。代替的に、リセプタクルの全体または一部をプラスチックまたはナイロンのような合成材料から作ることもできる。金属は高い強度を与えるが、比較的重量が大きくなる。合成材料は比較的軽量であるが、金属よりもある程度強度が落ちる。金属または合成材料のいずれも満足して使用することができる。
【0039】
発明の好ましい実施の形態において、製造の際に、上部カバーが取り付けられたリセプタクル部分は外側靴底の型内に置かれ、次に靴の地表面部分が成型される。成型プロセスは好ましくは射出成型または加圧成型のいずれかである。型内の各リセプタクルの特定の位置は靴の使用目的と靴の形状デザインに依存する。本発明の1実施形態の外側靴底の製造の際に、靴底の成型の間にリセプタクルに変形を生じさせないように型支持ブレースを用いることとしてもよい。ブレースをリセプタクルに挿入するとき、リセプタクル251とピンホール256(図4に示す)は靴底材料がリセプタクルキャビティ253とピンホール256に充填されることを防止するために仮シールされるように、好ましくは、支持ブレースはリセプタクルの形状に対してネガティブである(反対性を備える)。リセプタクルの向きや位置を正しくするためにこれらのピンホール256内に位置決めピンを用いることとしてもよい。外側靴底が一旦成型されると、第2材料が靴底に成型されまたは接着され、また靴の上部にも接着される。この実施の形態において、外側靴底と第2材料の組み合わせは埋め込まれたリセプタクルを有する完成された靴底を形成する。
【0040】
いくつかの実施の形態において、靴底(ソール)は、EVAまたは発泡材のような軽量の材料から作ることができる。そういった実施の形態において、靴底材料はリセプタクルを所定位置に堅固に保持するには強度が不十分であるかもしれない。従って、好ましい実施の形態においては、靴底構造に支持プレートを追加し、複数のリセプタクルを所望位置においてプレートに取り付け、靴底を取り付けられた複数のリセプタクルの回りに形成する。そういったプレートは軽量のヒールを有する靴のヒールを支持するためにもまた使用することができ、同様に、ヒールプレートのために、ヒールリセプタクルの変形を防止するための支持ピンをまた使用することができる。
【0041】
以上の説明及び請求の範囲(原文の英文)において、用語“cleat”(「スパイク」)が一貫して用いられているが、cleatとspike(スパイク)に意味の違いを与える意図は全くなく、また、違いがあってはならない。更に、好ましい実施の形態においては、スパイクは説明したコネクタ及びリセプタクルを用いて靴に着脱自在に取り付けられることを説明したが、そういったコネクタとリセプタクルの使用はスパイクを靴に取り付けるために限定されるものではなく、1つの機械的構造を他の構造に取り付けるために必要なその他の応用における着脱自在コネクタ装置として一般的に採用することができる。同様に、本発明は上に説明した発明の詳細の説明に限定されるものではないことはもちろん明白である。特許請求の範囲に記載される本発明の原理及び範囲から逸脱することなく本発明に種々の変更及び変形を行うことができることは当業者にとって明白である。
【図面の簡単な説明】
以下の図面は本発明の理解をより容易にするためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【図1】 本発明の好ましい実施態様に従うスパイクの側面図。
【図2】 本発明の好ましい実施態様に従うスパイクの側面図であり、代替の地面係合「ソフト(柔らかい)」ゴルフスパイクを示す図。。
【図3】 図1と同様なスパイクの上面図であり、スパイクコネクタの上面を示す図。
【図4】 図1のスパイクの斜視上面図であり、スパイクリセプタクル内の上部カバーを取り除いて示した図。
【図5】 半円形のダストカバーを付け加えた図3に示すタイプのスパイクコネクタの上面図。
【図6】 図5のスパイクコネクタの斜視上面図。
【図7】 図5のスパイクコネクタを受けるためのスパイクリセプタクルの好ましい実施形態の斜視底面図。
【図8】 図5のスパイクコネクタを用いたスパイクの逆さ側面図。
【図9】 上部カバー内に中央円錐形を有する代替のスパイクリセプタクルの斜視底面図。

Claims (51)

  1. 開口と、コネクタ係合構造とを有するコネクタリセプタクルと、
    離脱自在に取付可能なコネクタであって、
    前記リセプタクル開口に挿入可能な保持部材であって、底部と上部とを有し、該上部から少なくとも3つの延長部が突出し、該延長部は前記コネクタ係合構造と協働して前記コネクタを前記リセプタクルに堅固に取り付けるように設けられた保持部材と、
    前記保持部材の前記底部に位置する複数のダストカバーであって、前記コネクタが前記リセプタクルに堅固に取り付けられたときに前記複数のダストカバーが前記リセプタクル開口にぴったりと合うように、前記各ダストカバーは前記複数の延長部の1つと協働するダストカバーとを有するコネクタとを、
    含んでなるコネクタ装置。
  2. 前記リセプタクルは実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項1の装置。
  3. コネクタが前記リセプタクルに挿入されたときに圧縮され、かつ、前記コネクタを前記リセプタクルから取り外すときに取り外し力を与えるばねが取り付けられた上部カバーを前記リセプタクルは更に含んでなる請求項1の装置。
  4. 前記リセプタクルは、中央突起を有する上部カバーを更に含み、前記離脱可能に取り付けられるコネクタは、前記コネクタが前記リセプタクルに挿入されるときに前記リセプタクルの前記上部カバーの前記突起を受けるため前記保持部材の前記上部の中央に位置するリセプタクルを更に含んでなる請求項1の装置。
  5. 前記コネクタは実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項1の装置。
  6. 前記保持部材は実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項1の装置。
  7. 前記コネクタは内部金属支持構造を更に含んでなる請求項1の装置。
  8. 前記コネクタを取り外すときよりも、取り付けるときにより小さな力ですむように、前記ダストカバーは傾斜した縁を有する請求項1の装置。
  9. 前記コネクタを取り外すときよりも、取り付けるときにより小さな力ですむように、前記ダストカバーは前記リセプタクル開口に対して所定角度傾斜している請求項1の装置。
  10. 前記コネクタは、半径方向外側に延伸して前記ダストカバー上に位置する円形スカートを更に含んでなり、該スカートは、前記コネクタが前記リセプタクルに取り付けられたときに、前記リセプタクル開口に対して横たわって該開口を覆う請求項1の装置。
  11. 前記少なくとも3つの延長部は同一平面内に位置しかつ互いに等距離離間する請求項1の装置。
  12. 靴にスパイクを取り付ける装置であって、
    靴底に設けられ開口とスパイク係合構造とを有するスパイクリセプタクルと、
    離脱自在に取付可能なスパイクであって、
    地面係合部材と、
    前記スパイクリセプタクル開口に挿入可能な保持部材であって、前記地面係合部材が取り付けられる底部と、少なくとも3つの延長部が突出する上部とを有し、前記延長部は前記スパイク係合構造と協働して前記スパイクを前記靴に堅固に取り付ける保持部材と、
    前記保持部材の前記底部に位置する複数のダストカバーであって、前記スパイクが前記靴に堅固に取り付けられたときに前記ダストカバーが前記リセプタクル開口にぴったりと合うように、前記各ダストカバーは前記延長部の1つと協働するダストカバーとを有するスパイクとを、
    含んでなる装置。
  13. 前記スパイクリセプタクルは実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項12の装置。
  14. スパイクが前記リセプタクルに挿入されたときに押圧され、かつ、前記スパイクを前記リセプタクルから取り外すときに取り外し力を与えるばねが取り付けられた上部カバーを前記スパイクリセプタクルは更に含んでなる請求項12の装置。
  15. 前記スパイクリセプタクルが中央突起を有する上部カバーを更に含み、前記離脱可能に取り付けられるスパイクは、前記スパイクが前記スパイクリセプタクルに挿入されるときに前記スパイクリセプタクルの前記上部カバーの中央の突起を受けるため、前記保持部材の前記上部の中央に位置するリセプタクルを更に含んでなる請求項12の装置。
  16. 前記スパイクは実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項12の装置。
  17. 前記保持部材は実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項12の装置。
  18. 前記スパイクは内部金属支持構造を更に含んでなる請求項12の装置。
  19. 前記スパイクを取り付けるときよりも取り外すときにより小さい力ですむように前記ダストカバーは傾斜した縁を有する請求項12の装置。
  20. 前記スパイクを取り付けるときよりも取り外すときにより小さい力ですむように前記ダストカバーは前記リセプタクル開口に対して所定角度傾斜している請求項12の装置。
  21. 前記スパイクが前記靴に取り付けられるときに、前記スカートが前記スパイクリセプタクルに対して横たわって前記スパイクリセプタクルを覆うように、前記スパイクは、前記ダストカバーと前記地面係合部材の間において半径方向外側に延伸する円形スカートを更に含んでなる請求項12の装置。
  22. 前記少なくとも3つの延長部は同一平面内に位置しかつ互いに等距離離間する請求項12の装置。
  23. 離脱可能に取り付けられるコネクタであって、
    底部と上部を有する保持部材であって、前記コネクタをコネクタリセプタクルに堅固に取り付けるための少なくとも3つの延長部が前記上部から突出した保持部材と、
    前記保持部材の前記底部に位置する複数のダストカバーであって、前記コネクタが前記リセプタクルに堅固に取り付けられるときに、不要物の破片が前記保持部材の方へ移動することを防止するように、前記各ダストカバーは前記延長部の1つと協働するダストカバーとを、
    含んでなるコネクタ。
  24. 前記コネクタは実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項23のコネクタ。
  25. 前記保持部材は実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項23のコネクタ。
  26. 内部金属支持構造を更に含んでなる請求項23のコネクタ。
  27. 前記コネクタを取り外すときよりも取り付けるときにより小さい力ですむように前記ダストカバーは傾斜した縁を有する請求項23のコネクタ。
  28. 前記コネクタを取り外すときよりも取り付けるときにより小さい力ですむように前記ダストカバーは前記リセプタクル開口に対して所定角度傾斜している請求項23のコネクタ。
  29. 前記ダストカバーと前記地面係合部材の間において半径方向外側に延伸する円形のスカートであって、前記コネクタを前記靴に取り付けたときに、前記コネクタリセプタクルに対して横たわって該コネクタリセプタクルを包囲するスカートを更に含んでなる請求項23のコネクタ。
  30. 前記少なくとも3つの延長部は同一平面内に位置しかつ互いに等距離離間する請求項23のコネクタ。
  31. 靴に離脱可能に取り付けられるスパイクであって、
    地面係合部材と、
    前記地面係合部材が取り付けられる底部と、前記スパイクを前記靴に堅固に取り付けるための少なくとも3つの延長部が突出する上部とを有する保持部材と、前記保持部材の前記底部に位置する複数のダストカバーであって、前記スパイクが前記靴に堅固に取り付けられるときに、不要物の破片が前記保持部材の方へ移動することを防止するように、前記それぞれのダストカバーが前記延長部の1つと協働するダストカバーとを、
    含んでなるスパイク。
  32. 前記スパイクは実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項31のスパイク。
  33. 前記保持部材は実質的に熱可塑性樹脂からなる請求項31のスパイク。
  34. 内部金属支持構造を更に含んでなる請求項31のスパイク。
  35. 前記スパイクを取り外すときよりも取り付けるときにより小さな力ですむように前記ダストカバーは傾斜した縁を有する請求項31のスパイク。
  36. 前記スパイクを取り外すときよりも取り付けるときにより小さな力ですむように前記ダストカバーは前記リセプタクル開口に対して所定角度傾斜している請求項31のスパイク。
  37. 前記ダストカバーと前記地面係合部材との間で半径方向外側に延伸する円形スカートを更に含んでなり、該スカートは、前記スパイクが前記靴に取り付けられるとき、前記スパイクリセプタクルに対して横たわってそれを覆う請求項31のスパイク。
  38. 前記少なくとも3つの延長部は同一平面内に位置しかつ互いに等距離離間する請求項31のスパイク。
  39. 垂直軸と、ベースと、該ベースに取り付けられた少なくとも3つの延長部を有する保持手段であってコネクタを離脱可能にコネクタリセプタクルに取り付ける保持手段を含む取り外し可能なコネクタであって、
    前記各延長部は、前記垂直軸に実質的に垂直な方向に前記ベースから半径方向外側に延伸し、前記各延長部は前面と背面を有し、前記前面と前記背面は共に前記延長部の半径方向の中心線に実質的に平行であり、前記背面はL型のくぼみを形成しているコネクタ。
  40. 前記ベースはプラスチック外層によって囲まれた金属コアを有する請求項39のコネクタ。
  41. 前記延長部は熱可塑性樹脂からなる請求項39のコネクタ。
  42. 前記各延長部は隣接する延長部から等距離にある請求項39のコネクタ。
  43. 前記延長部は同一平面内に位置する請求項39のコネクタ。
  44. 前記延長部の半径方向の端部は前記前面においてテーパーが付けられている請求項39のコネクタ。
  45. 前記保持手段ベースの底部に位置するスカートであって、前記延長部の前記半径方向端部を越えて半径方向外側に延伸するスカートを更に含んでなる請求項39のコネクタ。
  46. 前記スカートはその下部側にコネクタレンチのためのリセプタクルを有する請求項45のコネクタ。
  47. 靴用の取り外し可能なスパイクであって、
    地面と係合する把持部材と、
    前記スパイクを前記靴に離脱自在に取り付ける保持手段であって、垂直軸と、
    前記把持部材の上部が取り付けられるベースと、該ベースに取り付けられる少なくとも3つの延長部を有する保持手段とを含んでなり、
    前記各延長部は前記垂直軸に実質的に垂直な方向に前記ベースから半径方向外側に突出し、前記各延長部は前面と背面を有し、これらの前面及び背面は前記延長部の半径方向の中心線に平行であり、前記背面はL型のくぼみを形成しているスパイク。
  48. 前記把持部材はプラスチック外層によって囲まれた金属コアを含んでなる請求項47のスパイク。
  49. 前記延長部は熱可塑性樹脂からなる請求項47のスパイク。
  50. 前記各延長部は隣接する延長部から等距離にある請求項47のスパイク。
  51. 靴底に離脱自在なスパイクを取り付ける方法であって、
    スパイクであって、地面に係合する把持部材と、靴に前記スパイクを離脱自在に取り付ける保持手段であって、垂直軸と、前記把持部材の上部が取り付けられるベースと、該ベースに取り付けられる少なくとも3つの延長部とを有する保持手段とを有し、前記各延長部は前記垂直軸に実質的に垂直な方向に前記ベースから半径方向外側に突出し、前記各延長部は前面と背面を有し、前記前面と前記背面は前記延長部の半径方向中心線に実質的に平行であり、前記背面はL型のくぼみを形成するスパイクを与え、
    靴底に設けられ前記スパイクを受けて保持するリセプタクルであって、リセプタクル上部とリセプタクル底部の間にキャビティを形成する壁と、取り付けられたスパイクが下方に移動することを防止するために前記リセプタクル底部に取り付けられ前記キャビティ内に延伸する拘束手段と、前記キャビティ内に設けられ前記延長部の前面と係合するストッパ手段であって、前記延長部が前記ストッパ手段のところで回転することを防止するストッパ手段と、前記キャビティ内に設けられ延長部の背面と係合する複数の突起であって、前記延長部の前記突起のところでの回転に抵抗する突起とを含んでなり、延長部の前記前面がストッパ手段に接触し、かつ、前記突起が前記延長部の前記背面にぴったりと係合するまで、前記延長部の前記前面が前記突起を押圧して前記延長部を前記突起のところで回転させるように、前記キャビティ内に挿入されたスパイクを回転可能に設けたリセプタクルを与え、
    前記スパイク延長部を前記リセプタクルキャビティ内に挿入し、
    前記スパイクをロック位置に達するまで回転させる、
    ことを含んでなる方法。
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