JP2003052405A - 履物用摩擦装置及びその関連技術 - Google Patents

履物用摩擦装置及びその関連技術

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JP2003052405A
JP2003052405A JP2001249068A JP2001249068A JP2003052405A JP 2003052405 A JP2003052405 A JP 2003052405A JP 2001249068 A JP2001249068 A JP 2001249068A JP 2001249068 A JP2001249068 A JP 2001249068A JP 2003052405 A JP2003052405 A JP 2003052405A
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保宏 井尻
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43CFASTENINGS OR ATTACHMENTS OF FOOTWEAR; LACES IN GENERAL
    • A43C15/00Non-skid devices or attachments
    • A43C15/16Studs or cleats for football or like boots
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
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    • A43C15/161Studs or cleats for football or like boots characterised by the attachment to the sole

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 砂粒等が摩擦体と保持体の間に侵入すること
が効果的に防止され、嵌合の解除が困難となったり、嵌
合解除操作により保持体や摩擦体を損傷させたり、無理
な操作により怪我を引き起こすことが防がれる。 【解決手段】 合成ゴム製ゴルフ靴底Sの内周縁部に内
周側環状溝S1を形成し、その径方向外方に外周側環状
溝S2を形成し、両者間に環状パッキング突部S3を形
成する。摩擦部14における基盤部14aの下面に内周
側環状突条R1を設け、外周縁部に外周側環状突条R2
を設け、両者間を環状パッキング面14bとする。摩擦
体16が保持体10に嵌合保持された状態において、内
周側環状突条R1及び外周側環状突条R2がそれぞれ内
周側環状溝S1及び外周側環状溝S2に嵌合し、環状パ
ッキング突部S3が環状パッキング面14bに全周にわ
たり密着状態で弾性的に圧接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ靴等の履物
に用いられる滑止体等の摩擦体を、履物底部に設けられ
た保持体により履物底に保持した履物用摩擦装置、特
に、砂粒等が摩擦体と保持体の間に侵入することが効果
的に防止される履物用摩擦装置並びにその履物用摩擦装
置における摩擦体及び履物底部に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】履物用
の摩擦体の一例であるゴルフ靴用の滑止体としては、従
来、金属製やセラミクス製のスパイクが用いられていた
が、グリーン等の損傷防止や履き心地向上のために、合
成樹脂製の滑止体が用いられることが多くなってきた。
このような合成樹脂製の滑止体は、金属製の場合に比し
摩耗し易いため、滑止体の裏側に金属製又は合成樹脂製
の雄ねじ部等の嵌合突部を突設し、それと螺合等により
嵌合する金属製の雌ねじ部等の保持部を備えた保持体を
ゴルフ靴の底部に設け、滑止体をなるべく容易に着脱交
換可能なように構成されている。
【0003】ところが、保持体により滑止体が螺合等に
より嵌合保持されている状態において、滑止体と保持体
の間、特に嵌合突部と保持部の間に、細かい石粒、砂
粒、土粒子、芝、塵芥等が侵入すると、それらの螺合等
の嵌合の解除が困難となったり、嵌合解除操作により保
持体や摩擦体を損傷させたり、無理な操作により怪我を
引き起こすおそれがある。
【0004】本発明は、従来技術に存した上記のような
課題に鑑み行われたものであって、その目的とするとこ
ろは、砂粒等が摩擦体と保持体の間に侵入することが効
果的に防止され、嵌合の解除が困難となったり、嵌合解
除操作により保持体や摩擦体を損傷させたり、無理な操
作により怪我を引き起こすことが防がれる履物用摩擦装
置及びその履物用摩擦装置における摩擦体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の履物用摩擦装置
は、履物底部に保持された状態において使用されること
により履物底部が踏む対象に接してその対象との間に摩
擦力を発生させる摩擦部と、履物底部に設けられた保持
体に嵌合して着脱可能に保持される嵌合突部を有し、そ
の嵌合突部は、履物底部に保持された状態において前記
摩擦部のうち履物底面部および/または保持体表面部に
相対する裏側部の側に設けられており、摩擦部の前記裏
側部のうち前記嵌合突部よりも外周側の部分に、環状突
条又は環状溝部、及び環状パッキング部を有する摩擦体
と、履物底面部および/または保持体表面部に、前記環
状突条又は環状溝部に対応して設けられた環状溝部又は
環状突条、及び前記環状パッキング部に対応して設けら
れた環状パッキング部を有してなり、前記両環状パッキ
ング部は、一方又は両方が弾力性を有する材料からなる
ものであり、嵌合突部が保持体に嵌合保持されて摩擦体
が履物底部に保持された状態において、前記環状突条が
前記環状溝部に嵌合すると共に、前記両環状パッキング
部が全周にわたり密着状態で弾性的に圧接することを特
徴とする。
【0006】また本発明の摩擦体は、履物底部に保持さ
れた状態において使用されることにより履物底部が踏む
対象に接してその対象との間に摩擦力を発生させる摩擦
部と、履物底部に設けられた保持体に嵌合して着脱可能
に保持される嵌合突部を有し、その嵌合突部は、履物底
部に保持された状態において前記摩擦部のうち履物底面
部および/または保持体表面部に相対する裏側部の側に
設けられており、摩擦部の前記裏側部のうち前記嵌合突
部よりも外周側の部分に、環状突条又は環状溝部、及び
環状パッキング部を有することを特徴とする。
【0007】また本発明の履物底部は、履物底部に保持
された状態において使用されることにより履物底部が踏
む対象に接してその対象との間に摩擦力を発生させる摩
擦部と嵌合突部を有する摩擦体におけるその嵌合突部を
嵌合保持するための保持体が設けられてなる履物底部で
あって、その履物底部における前記保持体を中心とする
履物底面部および/または保持体表面部に、環状溝部又
は環状突条、及び環状パッキング部を有することを特徴
とする。
【0008】保持体により摩擦体が嵌合保持されている
状態において、摩擦体と保持体の間、特に嵌合突部と保
持体の間に、細かい石粒、砂粒、土粒子、芝、塵芥等が
侵入すると、それらの嵌合の解除が困難となったり、嵌
合解除操作により保持体や摩擦体を損傷させたり、無理
な操作により怪我を引き起こしたりするおそれがある。
【0009】この履物用摩擦装置、摩擦体、及び履物底
部の場合、摩擦体における摩擦部の裏側部に、環状突条
又は環状溝部、及び環状パッキング部が、一方が他方の
内周側に位置するように設けられ、それらに対応して、
履物底面部および/または保持体表面部(履物底部)
に、環状溝部又は環状突条、及び環状パッキング部が設
けられ、嵌合突部が保持体に嵌合保持されて摩擦体が履
物底部に保持された状態において、前記環状突条が前記
環状溝部に嵌合すると共に、前記両環状パッキング部が
全周にわたり密着状態で弾性的に圧接する。すなわち、
摩擦体に環状突条を有する場合は履物底部に環状溝部を
有し、摩擦体に環状溝部を有する場合は履物底部に環状
突条を有する。
【0010】履物が使用される状態、すなわち履物底部
に設けられた保持体に摩擦体の嵌合突部が嵌合保持され
て地面を踏む状態において、前記摩擦体及び履物底部の
一方の環状突条が他方の環状溝部に嵌合し、その内周側
又は外周側において、前記摩擦体の環状パッキング部が
履物底部の環状パッキング部に全周にわたり密着状態で
弾性的に圧接している。
【0011】このように、環状突条と環状溝部との嵌合
構造と、両環状パッキング部の全周にわたる密着状態で
の弾性的圧接による密封構造との二重の遮蔽構造によっ
て、履物の使用状態において摩擦体や履物底部の各部位
に発生し得る変形にもかかわらず、砂粒等の侵入物が摩
擦体と保持体の間の内方に侵入することが効果的に防が
れる。前記両環状パッキング部の全周にわたる密着状態
での弾性的圧接による密封構造は、ある程度の寸法誤差
を吸収しつつ侵入物の侵入を防ぐ効果をも発揮し得る。
【0012】上記摩擦体は、環状突条又は環状溝部を、
環状パッキング部の外周側(好ましくは摩擦部の外周縁
部)に有するものとすることができる。この場合、摩擦
体の環状突条又は環状溝部に対応する環状溝部又は環状
突条を、環状パッキング部の外周側に有するものとな
る。なお、摩擦体の環状突条又は環状溝部を、環状パッ
キング部の内周側に有するものとすることもできる。
【0013】また本発明の履物用摩擦装置は、上記摩擦
体が、環状パッキング部の外周側及び内周側に、それぞ
れ外周側の環状突条又は環状溝部及び内周側の環状突条
又は環状溝部を有し、それらの環状突条又は環状溝部に
対応して、上記履物底面部および/または保持体表面部
における環状パッキング部の外周側及び内周側にそれぞ
れ外周側の環状溝部又は環状突条及び内周側の環状溝部
又は環状突条を有し、嵌合突部が保持体に嵌合保持され
て摩擦体が履物底部に保持された状態において、前記各
環状突条が前記各環状溝部に嵌合すると共に、前記両環
状パッキング部が全周にわたり密着状態で弾性的に圧接
するものとすることができる。
【0014】この場合の摩擦体は、環状パッキング部の
外周側及び内周側に、それぞれ外周側の環状突条又は環
状溝部及び内周側の環状突条又は環状溝部を有する。ま
た履物底部は、それらの環状突条又は環状溝部に対応し
て、上記履物底面部および/または保持体表面部におけ
る環状パッキング部の外周側及び内周側にそれぞれ外周
側の環状溝部又は環状突条及び内周側の環状溝部又は環
状突条を有する。
【0015】このような履物用摩擦装置、摩擦体、及び
履物底部の場合、摩擦体における摩擦部の裏側部に、環
状パッキング部が設けられ、その外周側及び内周側にそ
れぞれ外周側の環状突条又は環状溝部及び内周側の環状
突条又は環状溝部が設けられ、それらに対応して、履物
底面部および/または保持体表面部(履物底部)に、環
状パッキング部、並びにその外周側及び内周側にそれぞ
れ外周側の環状溝部又は環状突条及び内周側の環状溝部
又は環状突条が設けられている。そして嵌合突部が保持
体に嵌合保持されて摩擦体が履物底部に保持された状態
において、前記各環状突条が前記各環状溝部に嵌合する
と共に、前記両環状パッキング部が全周にわたり密着状
態で弾性的に圧接する。すなわち、摩擦体における対応
位置に環状突条を有する場合は履物底部に環状溝部を有
し、摩擦体における対応位置に環状溝部を有する場合は
履物底部に環状突条を有する。
【0016】更に、本発明の履物用摩擦装置は、上記摩
擦体の摩擦部の裏側部のうち、外周縁部に外周側の環状
突条を有し、その環状突条の内方に間隔をおいて内周側
の環状突条を有し、両環状突条の間の環状部分が環状パ
ッキング面に形成されており、弾力性を有する材料から
なる履物底面部に、前記環状パッキング面に対応して設
けられた環状パッキング突部と、前記外周側の環状突条
に対応して設けられた外周側の環状溝部を有し、前記内
周側の環状突条に対応して、履物底面部および/または
保持体表面部に内周側の環状溝部を有し、前記摩擦体の
嵌合突部が保持体に嵌合保持されてその摩擦体が履物底
部に保持された状態において、前記両環状突条がそれぞ
れ前記両環状溝部に嵌合すると共に、ほぼ摩擦体の嵌合
突部が保持体に嵌合する方向において、前記環状パッキ
ング面が前記環状パッキング突部に全周にわたり密着状
態で弾性的に圧接するものであることが好ましい。
【0017】履物が使用される状態、すなわち履物底部
に設けられた保持体に摩擦体の嵌合突部が嵌合保持され
て地面を踏む状態において、前記摩擦体の環状パッキン
グ部が履物底部の環状パッキング部に全周にわたり密着
状態で弾性的に圧接し、その外周側及び内周側におい
て、それぞれ前記摩擦体及び履物底部の一方の環状突条
が他方の環状溝部に嵌合している。
【0018】このように、外周側及び内周側のそれぞれ
における環状突条と環状溝部との嵌合構造と、その両者
間における両環状パッキング部の全周にわたる密着状態
での弾性的圧接による密封構造との三重の遮蔽構造によ
って、履物の使用状態において摩擦体や履物底部の各部
位に発生し得る変形にもかかわらず、砂粒等の侵入物が
摩擦体と保持体の間の内方に侵入することが極めて効果
的に防がれる。前記両環状パッキング部の全周にわたる
密着状態での弾性的圧接による密封構造は、ある程度の
寸法誤差を吸収しつつ侵入物の侵入を防ぐ効果をも発揮
し得る。
【0019】本発明の履物用摩擦装置は、履物底部に設
けられた保持体に保持された状態で使用される本発明の
摩擦体と、履物底面部および/または保持体表面部に設
けられた環状溝部又は環状突条、及び環状パッキング部
を有してなる。
【0020】本発明の対象となる履物としては、ゴルフ
用靴底等の運動用靴、一般の短靴や長靴、サンダル等を
例示することができ、特に限定されるものではない。履
物底部というのは、そのような履物の底部であって、そ
の材料としては、合成ゴムや合成樹脂を例示することが
できる。なお、履物底部を、履物以外の物品における地
面、路面、床面等との摩擦を要する部分に置き換えるこ
とも可能である。
【0021】摩擦体は、履物底部が踏む対象に接してそ
の対象との間に摩擦力を発生させる摩擦部と、履物底部
に設けられた保持体に嵌合して着脱可能に保持される嵌
合突部を有してなる。嵌合突部は、履物底部に保持され
た状態において前記摩擦部のうち履物底面部又は保持体
表面部に相対する裏側部の側に設けられる。
【0022】摩擦体は、合成樹脂(例えば、66ナイロ
ン樹脂等のナイロン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合樹脂等を適宜採用することができる。例えば、強
度及び剛性をある程度必要とする部分に66ナイロン樹
脂等のナイロン樹脂、弾力性又は柔軟性をある程度必要
とする部分にポリウレタン樹脂等を用いることができ
る。)、金属、セラミクス、又はこれらの組み合わせ等
により適宜形成し得る。
【0023】摩擦部は、合成樹脂、合成ゴム、金属、セ
ラミクス等、又はこれらの組み合わせ等により適宜形成
し得、全体としてある程度の弾性を有するものとするこ
とができる。摩擦部と通常の摩擦対象(例えば、土や砂
利や石や岩や植物等からなる地面、コンクリートやアス
ファルトや石材等からなる道路面、コンクリートや合成
樹脂や石材や木材等からなる床面、雪面、氷面等)との
間に作用する摩擦力は、履物底と通常の摩擦対象との間
に作用し得る摩擦力よりも大きいものとすることができ
る。
【0024】摩擦部は、例えば、基盤部と、使用時にそ
の基盤部から対象に向く方向である高さ方向に突起する
複数の突起部を有してなるものとすることができる。ま
た例えば、摩擦対象に接する部分が平坦面又は細かい凹
凸を全面又は一部に有する面であるもの、摩擦対象に接
する側(例えば履物底部の底面側)に突出する小突起
群、突条群、直線放射状に配された突条、螺旋放射状に
配された突条等の突起部を有するもの等を挙げることが
できる。摩擦部の全体形状としては、例えば突起部を備
えた略板状体、好ましくは略円板状体等とすることがで
きる。
【0025】嵌合突部は、例えば摩擦部の裏側に金属又
は合成樹脂等の材料からなる嵌合突部を突設してなるも
のとすることができる。このような嵌合突部の例として
は、外周部に雄ねじ部が形成され、履物底部に設けられ
た保持体における雌ねじ部を有する保持穴に螺合保持さ
れるものの他、螺子以外の嵌合保持機構を備えた嵌合突
部(嵌合突部と、履物底部に設けた保持体に、螺子以外
の回動による又は回動によらない嵌合保持機構を設けた
場合)を挙げることができる。摩擦体は、履物底部に1
又は2以上保持させて使用することができる。
【0026】前記のような、履物底部に設けられる保持
体は、合成樹脂、金属、セラミクス、又はこれらの組み
合わせ等により形成し得る。このような保持体は、例え
ば、合成ゴムや合成樹脂等からなる履物底(例えば靴
底、特にゴルフ用靴底等の運動用靴底等)に埋設固定さ
れた状態で使用することができるほか、そのような履物
底に一体成形により形成したり、履物底の基盤部に一体
成形により形成して履物底の底面に露出する状態で使用
することも可能である。
【0027】摩擦部は、その裏側部のうち嵌合突部より
も外周側の部分に、環状突条又は環状溝部、及び環状パ
ッキング部を(好ましくは同心状に)、又は、環状パッ
キング部の外周側及び内周側に、それぞれ外周側の環状
突条又は環状溝部及び内周側の環状突条又は環状溝部を
(好ましくは同心状に)有する。また、履物底面部およ
び/または保持体表面部に、前記各環状突条又は環状溝
部に対応して設けられた環状溝部又は環状突条、及び前
記環状パッキング部に対応して設けられた環状パッキン
グ部を有する。摩擦部、並びに履物底面部および/また
は保持体表面部は、更に相対応する1又は2以上の環状
突条又は環状溝部、或いは1又は2以上の環状パッキン
グ部を(好ましくは同心状に)有するものであってもよ
い。
【0028】各環状突条と、それに対応する各環状溝部
の断面形状は、例えば、嵌合突部が保持体に嵌合保持さ
れて摩擦体が履物底部に保持された状態において、ほと
んど隙間なく嵌合するものとすることができる他、少な
くとも環状突条の基部が環状溝部の開口縁部にほとんど
隙間なく接する(好ましくは圧接する)もの(例えば環
状突条が摩擦部の裏面側に先細状をなす三角形状断面で
あり、環状溝部が方形状断面であって、環状突条の基部
が環状溝部の開口縁部に接するもの)とすることができ
る。
【0029】各環状突条は、例えば、ほぼ摩擦体の嵌合
突部が保持体に嵌合する方向に先細状をなす三角形状断
面等の一定断面形状をなすものとすることができる。環
状突条を2以上有する場合の各環状突条の高さや形状
は、同一であっても異なってもよく、例えば外周側の環
状突条の方が高いものとすることができる。また、外周
側と内周側に環状突条を有する場合の両者の間は、例え
ば何れか高くない方の環状突条の高さ(低い方の高さ又
は同一高さである場合のその高さ)の0.7乃至3倍程
度、好ましくは1乃至2倍程度の径方向距離を隔てるも
のとすることができる。
【0030】摩擦部の環状パッキング部と、履物底面部
および/または保持体表面部の環状パッキング部は、一
方又は両方が弾力性を有する材料(例えば合成ゴム系材
料)からなるものであり、それらの形状は、例えば、一
方が環状パッキング突部で他方が環状パッキング面であ
るものとすることができる他、両方が例えば断面台形状
の環状パッキング突部であるものや、一方が環状パッキ
ング突部で他方が環状パッキング凹部であるものとする
ことも可能である。何れにせよ、嵌合突部が保持体に嵌
合保持されて前記摩擦体が履物底部に保持された状態に
おいて、ほぼ摩擦体の嵌合突部が保持体に嵌合する方向
において、両環状パッキング部が全周にわたり密着状態
で弾性的に圧接するものである。
【0031】各環状パッキング部は、摩擦体、並びに履
物底面部および/または保持体表面部にそれぞれ一体的
に設けられることが望ましい。その意味で、弾力性を有
する材料からなる環状パッキング部(特に環状パッキン
グ突部)は、合成ゴム系材料からなる履物底部に一体的
に設けることが望ましい。
【0032】環状パッキング突部は、ほぼ摩擦体の嵌合
突部が保持体に嵌合する方向において、縦断面形状の横
幅が基部側から端部に向かって漸次狭くなっているもの
であることが好ましい。この場合、環状パッキング突部
の縦断面形状の横幅が基部側から端部に向かって漸次狭
くなっているので、環状パッキング突部の端部側が基部
側に向かって圧縮変形し易い。そのため、環状パッキン
グ突部と他方の環状パッキング部(例えば環状パッキン
グ面)の全周にわたる弾性的圧接による密封効果が高め
られる。
【0033】なお、履物底面部および/または保持体表
面部に有する環状溝部又は環状突条、並びに履物底面部
および/または保持体表面部に有する環状パッキング部
と言うのは、それぞれ、履物底面部と保持体表面部の何
れか一方に設けられた環状溝部又は環状突条、並びに環
状パッキング部と、履物底面部と保持体表面部の両者に
わたって(例えば両者の境界部に)設けられた環状溝部
又は環状突条、並びに環状パッキング部を含む。
【0034】上記の各環状突条、各環状溝部、及び各環
状パッキング部は、何れも同心状の円環状をなすもの、
特に保持体により摩擦体が嵌合保持された状態における
嵌合突部の軸線を中心とした円環状をなすものであるこ
とが好ましい。この場合、嵌合突部の軸線を中心として
摩擦体が回動し得るものである場合や、摩擦体の嵌合突
部と履物底部に設けた保持体を、螺子構造や螺子以外の
構造の回動による嵌合保持機構(例えば、摩擦体の一方
への回動により嵌合を保持し、摩擦体の他方への回動に
より嵌合を解除するもの。)により嵌合着脱可能とした
場合に、環状突条と環状溝部の嵌合及び両環状パッキン
グ部の全周にわたる密着状態での弾性的圧接の実現及び
維持に好都合であるからである。
【0035】外周側の環状突条は、摩擦部の外周縁部に
設けられたものであることが好ましい。この場合、保持
体により摩擦体が嵌合保持された状態で、摩擦部の外周
縁部において環状突条と環状溝部が嵌合するので、摩擦
部と履物底面部および/または保持体表面部の間への侵
入物の侵入を効果的に防ぐことができる。この場合の外
周側の環状突条は、外周面が円筒面状をなし内周面が傾
斜面をなし摩擦部の裏面側に先細状をなす三角形状断面
の一定断面形状をなすものとすることができる。これに
より、外周側の環状突条と環状溝部が嵌合した状態で摩
擦部と履物底面部および/または保持体表面部の間への
侵入物の侵入をより効果的に防ぐことができる。
【0036】また、摩擦体の嵌合突部と履物底部に設け
た保持体を、螺子構造や螺子以外の構造の回動による嵌
合保持機構により嵌合着脱可能とした場合、嵌合保持状
態において、摩擦部の環状パッキング部と、履物底面部
および/または保持体表面部の環状パッキング部が全周
にわたり密着状態で弾性的に圧接した状態となり、摩擦
体の回動に対する抵抗力を発生する。そのため、嵌合保
持状態の摩擦体が自然に緩んで嵌合が解除されることが
防止される。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0038】図1乃至図6は何れも本発明の履物用摩擦
装置、摩擦体及び履物底部の実施の形態の一例としての
ゴルフ靴用の履物用摩擦装置、摩擦体及び履物底部に関
するものである。但し、他の各種運動靴及びその他の履
物にも使用可能である。
【0039】図1は、ゴルフ靴底に設けられた保持体に
摩擦体を嵌合保持させる状態を示す断面図、図2は、ゴ
ルフ靴底に設けられた保持体に摩擦体が嵌合し、摩擦体
の挿入部に嵌合解除具の挿入体を挿入する状態を示す断
面図、図3は摩擦体の平面図、図4は摩擦体の側面図、
図5は摩擦体の斜視図、図6は、摩擦体の底面側とゴル
フ靴底に固定された保持体を示す斜視図である。図1及
び図2は、図3におけるA−A線断面についてのもので
ある。
【0040】この履物用摩擦装置は、合成ゴム製のゴル
フ靴底Sと、ゴルフ靴底Sに固定保持された66ナイロ
ン樹脂製の保持体10と、66ナイロン樹脂(硬質合成
樹脂)製の嵌合体12とポリウレタン樹脂(比較的軟質
の合成樹脂)製の摩擦部14からなる摩擦体16からな
る。
【0041】保持体10は、図1における上半部の内周
側に環状の保持体側嵌合部10a(嵌合凹部)が形成さ
れ、外周側上下中間位置に外方張出部10bを有し、略
平板状部10cにより底部が閉塞されてなる。
【0042】保持体側嵌合部10aは、上下方向の軸心
線の回りに回転対称状をなす。保持体側嵌合部10aの
図1における上部のほとんどは、下方に向かって縮径す
る円錐台形状内周面部10dにより構成され、その下端
部は経方向内方突出の環状の抜け止め突部10eに形成
されている。その抜け止め突部10eの図1における下
側、すなわち保持体側嵌合部10aの下部は、全周にわ
たりほぼ径方向外方に拡径され、環状壁部10fにより
囲繞されている。
【0043】保持体10は、図1における保持体側嵌合
部10aの上端部が露出する状態で、外方張出部10b
よりも上方まで埋設されることによりゴルフ靴底Sに固
定されて使用される。保持体10の上端外周面は、円筒
面形状をなし、その外周側であるゴルフ靴底Sの内周部
に、保持体10と同心状をなす上方開口の円環状方形断
面の内周側環状溝S1が形成されている。また、ゴルフ
靴底Sにおける内周側環状溝S1よりも径方向外方に、
その内周側環状溝S1の深さの1.5倍程度の径方向間
隔を隔てて同心状に、上方開口の略三角形断面の円環状
の外周側環状溝S2が形成されている。外周側環状溝S
2は、外周面が円筒面形状、内周面が上方に向かって内
方に傾斜する円錐台外周面形状であり、深さは内周側環
状溝S1の深さの約2倍である。
【0044】ゴルフ靴底Sの一部として一体成形された
内周側環状溝S1と外周側環状溝S2の間の環状部分
は、合成ゴム製の(弾力性を有する材料からなる)環状
パッキング突部S3である。環状パッキング突部S3
は、図1に示された縦断面形状において、上面が径方向
外方に向かって上向きに傾斜することによりの横幅が基
部(図1における下部)側から端部(図1における上
部)に向かって漸次狭くなった一定縦断面形状の円環状
をなし、内周側環状溝S1及び外周側環状溝S2と同心
状をなす。
【0045】ゴルフ靴使用時は、図1の上下関係は逆に
なる。外方張出部10bは、保持体10が靴底に埋設固
定された場合の靴底からの離脱防止の機能を果たす。
【0046】なお、保持体10は可動部を有しないので
全体として耐久性が良好であり、保持体10を着脱不能
な状態でゴルフ靴底Sに固定したゴルフ靴を可及的に長
期にわたり使用することができる。また、保持体10に
可動部を有しないので、耐熱性、耐圧性、耐摩耗性等の
物性に優れた材料を適宜選択して保持体10として使用
することができる。そのため、ゴルフ靴底Sを構成する
合成樹脂若しくは合成ゴム等の成形材料に保持体10を
インサートしてそれを成形する上で耐熱性及び耐圧性に
優れた材料を選択することができる。
【0047】摩擦体16における嵌合体12の上端部に
は円板状の側方張出部12sを有する。この側方張出部
12sを含む嵌合体12の上端部をポリウレタン樹脂
(比較的軟質の合成樹脂)で被覆するよう成形固化させ
て略円板状の摩擦部14を形成することにより、嵌合体
12と摩擦部14が一体化した摩擦体16を構成してい
る。
【0048】嵌合体12のうち摩擦部14から下方へ突
出した部分が、摩擦体側嵌合部12a(嵌合突部)であ
る。摩擦体側嵌合部12aは、一対の支持片12bと、
その支持片12b同士の間において水平方向間隔を隔て
て向かい合った一対の抜け止め片12cからなる。
【0049】支持片12bの上半部外周面12b1は、
下方に向かって縮径する円錐台形状外周面の約120度
中心角部分に相当し、下半部外周面は円筒形状の約12
0度中心角部分に相当する。保持体10における保持体
側嵌合部10aの円錐台形状内周面部10d及び摩擦体
16の摩擦体側嵌合部12aにおける支持片12bの上
半部外周面12b1が、横方向支持機構及び嵌合方向支
持機構を構成する。
【0050】抜け止め片12cの下端部には、外方に開
口した略周方向の溝状をなす抜け止め凹部12c1が形
成されている。抜け止め片12cの下端外側面12c2
は上外方に向かって傾斜している。
【0051】摩擦部14は、略円板状をなす基盤部14
aと、使用時にその基盤部14aから対象に向く方向で
ある高さ方向に突起する複数の突起部を有する。基盤部
14aの上面は、中央部に向かって漸次上方に膨出す
る。
【0052】基盤部14aの上面のうち径方向における
外周寄りの部分(例えば外周寄りの4分の3乃至2分の
1程度、好ましくは3分の2程度)における90度中心
角毎に、合計4つの径方向突部22を有し、各径方向突
部22同士の間を周方向に二等分する位置に合計4つの
中間高突部24を有する。径方向突部22及び中間高突
部24はポリウレタン樹脂(比較的弾性変形し易い材
料)からなる。
【0053】各径方向突部22は互いに同一形状で、径
方向における中心より半径の3分の1程度の位置から径
方向外端位置にわたるものであり、周方向幅はほぼ一定
である。各径方向突部22において使用時に対象に臨む
面である突起方向面22aは、径方向の長さ(半径の長
さの3分の2程度)が周方向幅よりも長く、周方向幅は
ほぼ一定である。径方向突部22の径方向外方端部は基
部から図1における上方に向かって径方向外方に漸次張
り出しており、これにより突起方向面22aの径方向外
方端部が基盤部14aよりも径方向外方に張り出してい
る。一方、径方向突部22の径方向内方端部は基部から
上方に向かってやや径方向外方に傾斜している。
【0054】各突起方向面22aは、径方向において湾
曲した凹曲面状をなしつつ径方向外方から径方向内方に
向かって高さが低くなるよう傾斜しており、且つ、周方
向において湾曲した凹曲面状をなす。また、各径方向突
部22の径方向中央位置における周方向両側にわたり
(すなわち周方向に貫くように)、その径方向突部22
の突起方向面22aに開口する半円形状断面の緩衝溝2
2bが設けられている。
【0055】各中間高突部24は、各径方向突部22に
おける緩衝溝22bの径方向位置とほぼ同じ径方向位置
に設けられている。各中間高突部24は、図1における
上向きに漸次径が縮小する円錐台形状をなし、その上端
部である突起方向端部に、突起方向である上方に開口す
る180度より小さい中心角(好ましくは20乃至16
0度程度)の球面状の緩衝凹部24aを有する。各中間
高突部24の高さは、径方向突部22の突起方向面22
aの径方向外方端部の高さと径方向内方端部の高さの差
の3割をその径方向内方端部の高さに加えた程度の高さ
である。
【0056】摩擦部14における両抜け止め片12cの
経方向外側位置に、それぞれ上下方向の孔状をなす挿入
部28が設けられている。各挿入部28は、下部が開口
し、上部は閉塞部30によって閉塞されている。閉塞部
30は、平面視において方形状をなす薄厚であり、中央
部に上下貫通する切込部30aが設けられている。
【0057】摩擦部14の基盤部14aの下面における
摩擦体側嵌合部12aよりも外周側の部分に、円環状の
内周側環状突条R1を有し、基盤部14aの外周縁部に
円環状の外周側環状突条R2が設けられている。内周側
環状突条R1及び外周側環状突条R2、並びに摩擦部1
4の裏側部における内周側環状突条R1と外周側環状突
条R2の間の円環状平面である環状パッキング面14b
は、摩擦体16の摩擦体側嵌合部12aが保持体10に
嵌合保持されて摩擦体16がゴルフ靴底Sに保持された
状態において、内周側環状突条R1及び外周側環状突条
R2がそれぞれ内周側環状溝S1及び外周側環状溝S2
に嵌合すると共に、環状パッキング突部S3が環状パッ
キング面14bに全周にわたり密着状態で弾性的に圧接
するよう構成されている。その際、環状パッキング突部
S3がほぼ上下方向に弾性的に圧縮される。
【0058】内周側環状突条R1は、下向きに先細状を
なす二等辺三角形状の一定断面であり、内周側環状突条
R1の基部が内周側環状溝S1の開口縁部(図1におけ
る左右上端部)に接する。外周側環状突条R2は、外周
面が円筒面形状、内周面が上方に向かって内方に傾斜す
る円錐台外周面形状の一定断面であり、外周側環状溝S
2にほとんど隙間なく嵌合する。
【0059】ゴルフ靴底S(図1において靴底面は上向
き)に埋設固定した保持体10の保持体側嵌合部10a
に、図1に示す向きに摩擦体16の摩擦体側嵌合部12
aを十分に嵌合させれば、抜け止め片12cの先端部
は、その下端外側面12c2が嵌合の過程において保持
体側嵌合部10aにおける円錐台形状内周面部10dに
案内されることにより一旦径方向内方へ弾性的に撓んだ
後、径方向外方へ復元し、図2に示されるように抜け止
め凹部12c1が抜け止め突部10eに嵌合する。
【0060】抜け止め凹部12c1が抜け止め突部10
eに嵌合すると、抜け止め片12cによる径方向外向き
の付勢力(抜け止め片12cが径方向内向きに撓むこと
に対し、抜け止め片12c自体の弾性により抵抗する反
発力)によりその嵌合が保持され、摩擦体側嵌合部12
aが保持体側嵌合部10aから上方へ離脱することが防
がれて摩擦体16が保持体10に固定的に保持される。
【0061】この状態において、摩擦部14の裏側部
(図1における下側部)に二重に設けられた内周側環状
突条R1及び外周側環状突条R2がそれぞれゴルフ靴底
Sに二重に設けられた内周側環状溝S1及び外周側環状
溝S2に嵌合すると共に、摩擦部14の裏側部における
内周側環状突条R1と外周側環状突条R2の間の環状パ
ッキング面14bに、ゴルフ靴底Sにおける内周側環状
溝S1と外周側環状溝S2の間の環状パッキング突部S
3が全周にわたり密着状態で弾性的に圧接している。そ
のため、二重に設けられた内周側環状突条R1と内周側
環状溝S1及び外周側環状突条R2と外周側環状溝S2
の嵌合構造並びにそれらの間の環状パッキング面14b
と環状パッキング突部S3の全周にわたる密着状態での
弾性的圧接による密封構造とが同心状をなす遮蔽構造に
よって、履物の使用状態において摩擦体16やゴルフ靴
底Sの各部位に発生し得る変形にもかかわらず、砂粒等
の侵入物が摩擦体16と保持体10の間の内方に侵入す
ることが極めて効果的に防がれる。また、環状パッキン
グ面14bと環状パッキング突部S3の全周にわたる密
着状態での弾性的圧接による密封構造は、ある程度の寸
法誤差を吸収しつつ侵入物の侵入を防ぐ効果をも発揮し
得る。
【0062】また、摩擦体側嵌合部12aにおける支持
片12bの両上半部外周面12b1が保持体側嵌合部1
0aの円錐台形状内周面部10dに当接することによ
り、摩擦体16が保持体10によって上向き及び径方向
に支持されるので、ゴルフ靴底Sに埋設固定された保持
体10に摩擦体16が不安定に保持されて十分な摩擦効
果を発揮し得ないこと、保持体側嵌合部10a又は摩擦
体側嵌合部12aに破損や摩耗が生じること、使用中に
保持体10による摩擦体16の保持が解除されて摩擦体
16が脱落すること等が防がれる。
【0063】この摩擦体16を、ゴルフ靴底S及びその
ゴルフ靴底Sに固定された保持体10と組合せて履物用
摩擦装置として使用すると、摩擦体16の摩擦部14が
比較的軟質であるため、グリーンや建造物の床面等の損
傷防止や履き心地向上に資するところが大きく、抜け止
め凹部12c1と抜け止め突部10eがそれぞれ硬質合
成樹脂製であるため、使用中に予想外の力が作用して抜
け止め凹部12c1と抜け止め突部10eの嵌合が解除
されたり、抜け止め凹部12c1又は抜け止め突部10
eが磨耗してそれらの嵌合が解除され易くなることが防
がれる。
【0064】複数の摩擦体16が複数の保持体10にそ
れぞれ保持された状態でゴルフ靴を履いて使用すると、
一般に、先ず各径方向突部22の突起方向面のうち径方
向外方の部分から対象面に対する圧接を開始する。各径
方向突部22は、比較的弾性変形し易い材料からなるた
め、ほぼ高さ方向に圧縮され又はそのように圧縮される
と共に高さが低下するたわみが生じ、それに伴い、突起
方向面22aの対象面に対する圧接部位は、径方向外方
から内方へと及ぶ。更に径方向突部22における突起方
向面22aのうち残部と中間高突部24の突起方向端部
が対象面に対する圧接を開始する。
【0065】このように各径方向突部22が径方向外方
から対象に圧接しつつ変形して圧接部位が径方向内方に
及ぶので、ゴルフ靴底Sが踏む対象が芝生や砂地等の柔
軟な又は変形し易いものである場合、芝生等にあまり食
い込まずにその損傷を防ぎつつ、径方向突部22が滑り
止め及び安定支持の効果を発揮し、更に、径方向突部2
2の突起方向面22aの径方向外方端部の高さと径方向
内方端部の高さの差の3割をその径方向内方端部の高さ
に加えた程度の高さである中間高突部24により、芝生
等の損傷を防ぎつつ滑止及び安定支持効果をより高め
る。
【0066】ゴルフ靴底Sが踏む対象が、コンクリート
やアスファルトや石畳等の比較的硬い又は変形しにくい
面である場合、一般に、先ず各径方向突部22の突起方
向面のうち径方向外方の部分から対象面に対する圧接を
開始する。各径方向突部22は、比較的弾性変形し易い
材料からなるため、ほぼ高さ方向に圧縮され又はそのよ
うに圧縮されると共に高さが低下するたわみが生じ、そ
れに伴い、突起方向面22aの対象面に対する圧接部位
は、径方向外方から内方へと及ぶ。これにより、摩擦部
14の柔軟性をそれほど高めなくとも、すなわち、各径
方向突部22の耐摩耗性、耐久性、及び芝生等の柔軟な
又は変形しやすい対象に対する滑り止め及び安定支持効
果が損なわれる程度にまで摩擦部14の柔軟性を高めな
くとも、優れたクッション性又は緩衝性が発揮される。
【0067】各径方向突部22の突起方向面22aのう
ちある程度の高さの部分、すなわち径方向外方寄りの部
分が、前記のように対象面に圧接し、その部分の径方向
突部22が弾性的に変形して高さが低下すると、径方向
突部22における突起方向面22aのうち残部と中間高
突部24の突起方向端部が対象面に対する圧接を開始す
る。径方向突部22のうち径方向内方寄りの部分及び中
間高突部24は、対象面に圧接することにより同様に変
形して高さを低下させようとするが、それまでに対象面
に圧接している径方向突部22の径方向外方寄りの部分
に加えてこれらの部分が対象面に圧接するので、クッシ
ョン性又は緩衝性を発揮しつつ変形に対する抵抗が増大
し、各突起部(各径方向突部22及び各中間高突部2
4)の過度な変形による突起部の耐久性低下や歩行等の
不安定化等が防がれる。
【0068】径方向突部22の突起方向面22aが、径
方向においても周方向においても窪んだ凹曲面状をなす
ので、径方向突部の突起方向面22aが対象に圧接した
場合に生じ得る変形量が、突起方向面22aが平坦面で
ある場合に比し大きい。そのため、径方向突部22の突
起方向面22aが芝生や砂地等の柔軟な又は変形し易い
ものに圧接することにより芝生等を捉える効果が高ま
り、芝生等にあまり食い込まずにその損傷を防ぎつつ、
滑り止め及び安定支持の効果をより発揮するものとな
る。また、径方向突部22の突起方向面22aが比較的
硬い又は変形しにくい対象面に圧接した場合に生じ得る
変形量も、突起方向面22aが平坦面である場合に比し
大きく、衝撃吸収力が高い。
【0069】また、径方向突部22の径方向中間位置に
おける周方向両側にわたり(すなわち径方向突部22を
周方向に貫いて)、その径方向突部22の突起方向面2
2aに開口する緩衝溝22bが設けられているので、径
方向突部22の突起方向面22aが対象に圧接した場合
にほぼ高さ方向における圧縮又はそのような圧縮及び高
さが低下するたわみが生じ易くなる。そのため、径方向
突部22の突起方向面22aが芝生や砂地等の柔軟な又
は変形し易い対象を捉える効果が高まり、芝生等にあま
り食い込まずにその損傷を防ぎつつ、滑り止め及び安定
支持の効果をより発揮するものとなる。径方向突部22
の突起方向面22aが比較的硬い又は変形しにくい対象
面に圧接した場合にも、ほぼ高さ方向における圧縮又は
そのような圧縮及び高さが低下するたわみが生じ易くな
り、クッション性又は緩衝性がより効果的に発揮され
る。
【0070】更に、径方向突部22の突起方向面22a
の径方向外方端部が基盤部14aよりも径方向外方に張
り出すことにより、芝生や砂地等の柔軟な又は変形し易
い対象に対する径方向突部22による滑り止め及び安定
支持の効果が高まると共に、硬い対象面又は変形しにく
い対象面に対する径方向突部22によるクッション効果
又は緩衝効果が高まる。
【0071】また、中間高突部24の突起方向端部に、
突起方向に開口する緩衝凹部24aを有するので、対象
に対する圧接当初において中間高突部24の突起方向端
部のほぼ高さ方向における圧縮が生じ易くなると共に吸
盤吸着状の効果が生じ、芝生や砂地等の柔軟な又は変形
し易いものに圧接した場合に芝生等を捉える効果が高ま
り、芝生等にあまり食い込まずにその損傷を防ぎつつ、
滑り止め及び安定支持の効果より発揮するものとなると
共に、比較的硬い又は変形しにくい対象面に圧接した場
合に、クッション性又は緩衝性がより効果的に発揮され
る。
【0072】また更に、基盤部14aの中央に対し周方
向等中心角毎に4つ有する径方向突部22において、各
突起方向面22aが径方向外方から内方へと対象面に圧
接しつつ変形して芝生や砂地等の柔軟な又は変形し易い
ものに対する滑り止め及び安定支持の効果を発揮すると
共に、クッション性又は緩衝性を発揮し、次いで周方向
における径方向突部22同士の中間にそれぞれ位置する
中間高突部24の突起方向端部が対象面に圧接して滑り
止め及び安定支持を行い或いはクッション性又は緩衝性
を発揮しつつ変形に対する抵抗を増大させて各突起部の
過度な変形を防ぐので、滑り止め及び安定支持の効果の
発揮並びに、クッション性又は緩衝性の発揮と変形に対
する抵抗の増大が、位置的にバランス良く行われる。
【0073】使用により摩擦体16の径方向突部22及
び中間高突部24がある程度以上磨耗すると、摩擦体1
6を新しいものに交換する必要が生じる。保持体10か
ら摩擦体16を離脱させるには、一対の挿入体32を、
閉塞部30における切込部30aを通じ、一対の挿入部
28に対し図2における下向きに十分に挿入する。する
と、両挿入体32は、円錐台形状内周面部10dに案内
されて内下方に向かい、両抜け止め片12cの外側面を
内方へ押圧して径方向内方に弾性的に撓ませる。これに
より、環状の抜け止め突部10eに対する抜け止め凹部
12c1の嵌合が解除されるので、摩擦体側嵌合部12
aを保持体側嵌合部10aから上方へ離脱させて摩擦体
16を保持体10から取り外すことができるようにな
る。その際、円錐台形状内周面部10dが、径方向内方
に弾性的に撓ませた両挿入体32及び両抜け止め片12
cに対し上方へ押し出す力を及ぼすので、摩擦体16を
嵌合解除具31の挿入体32と共に保持体10から容易
に離脱させることができる。なお、挿入部28及び抜け
止め片12cの双方を摩擦体16に有するので、保持体
10に対する摩擦体16の回転角度に拘らず、挿入体3
2を挿入部28に十分に挿入すれば抜け止め片12cを
径方向内方へ撓ませて抜け止め突部10eに対する抜け
止め凹部12c1の嵌合を解除することができる。
【0074】挿入部28の上部は閉塞部30によって閉
塞されており、閉塞部30には切込部30aを有するだ
けであるから、通常の使用状態において挿入部28に砂
・石・土・セラミックス・金属・合成樹脂・木等の粒子
・粒・片等が詰まって挿入部28に対する嵌合解除用の
挿入体32の挿入による保持体10からの摩擦体16の
離脱が妨げられることや、地面や床面等における種々の
突起物やその他の物が意図せずに挿入部28に挿入され
て抜け止め凹部12c1と抜け止め突部10eの嵌合が
解除されることを回避することができる。
【0075】嵌合解除具31は、合成樹脂板製であり、
互いに平行状に下向きに突出する一対の挿入体32を有
する。各挿入体32は、弾性的に撓み得る棒状をなす。
【0076】なお、ゴルフ靴底に埋設固定された保持体
による摩擦体の摩擦体側嵌合部の嵌合保持は、保持体1
0に雌ねじ穴を設け、摩擦体側嵌合部の外周部に雄ねじ
部を設けることによる螺合機構や、螺子以外の構造の回
動による嵌合保持機構等によっても実現し得ることは云
うまでもない。
【0077】以上の実施の形態についての記述における
構成部品の寸法、個数、材質、形状、その相対配置など
は、特にそれらに限定される旨の記載がない限りは、こ
の発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではな
く、単なる説明例に過ぎない。また、課題を解決するた
めの手段の項において本発明について述べた例示及び数
値範囲を含む説明は、原則として以上の実施の形態につ
いての記述に適用される。
【0078】
【発明の効果】本発明の履物用摩擦装置、摩擦体、及び
履物底部の場合、履物が使用される状態、すなわち履物
底部に設けられた保持体に摩擦体の嵌合突部が嵌合保持
されて地面を踏む状態において、前記摩擦体及び履物底
部の一方の環状突条が他方の環状溝部に嵌合し、その内
周側又は外周側において、前記摩擦体及び履物底部の一
方の環状パッキング部と他方の環状パッキング部が全周
にわたり密着状態で弾性的に圧接している。このよう
に、環状突条と環状溝部との嵌合構造と、両環状パッキ
ング部の全周にわたる密着状態での弾性的圧接による密
封構造との二重の遮蔽構造によって、履物の使用状態に
おいて摩擦体や履物底部の各部位に発生し得る変形にも
かかわらず、砂粒等の侵入物が摩擦体と保持体の間の内
方に侵入することが効果的に防がれる。
【0079】請求項2の履物用摩擦装置、請求項8の摩
擦体、及び請求項10の履物底部の場合、履物が使用さ
れる状態、すなわち履物底部に設けられた保持体に摩擦
体の嵌合突部が嵌合保持されて地面を踏む状態におい
て、前記摩擦体及び履物底部の一方の環状パッキング部
と他方の環状パッキング部が全周にわたり密着状態で弾
性的に圧接し、その外周側及び内周側において、それぞ
れ前記摩擦体及び履物底部の一方の環状突条が他方の環
状溝部に嵌合している。このように、外周側及び内周側
のそれぞれにおける環状突条と環状溝部との嵌合構造
と、その両者間における両環状パッキング部の全周にわ
たる密着状態での弾性的圧接による密封構造との三重の
遮蔽構造によって、履物の使用状態において摩擦体や履
物底部の各部位に発生し得る変形にもかかわらず、砂粒
等の侵入物が摩擦体と保持体の間の内方に侵入すること
が極めて効果的に防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保持体に摩擦体を嵌合保持させる状態を示す断
面図である。
【図2】ゴルフ靴底に設けられた保持体に摩擦体が嵌合
し、摩擦体の挿入部に嵌合解除具の挿入体を挿入する状
態を示す断面図である。
【図3】摩擦体の平面図である。
【図4】摩擦体の側面図である。
【図5】摩擦体の斜視図である。
【図6】摩擦体の底面側とゴルフ靴のかかと部に固定さ
れた保持体を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 保持体 10a 保持体側嵌合部 10b 外方張出部 10c 略平板状部 10d 円錐台形状内周面部 10e 突部 10f 環状壁部 12 嵌合体 12a 摩擦体側嵌合部 12b 支持片 12b1 上半部外周面 12c 抜け止め片 12c1 凹部 12c2 下端外側面 12s 側方張出部 14 摩擦部 14a 基盤部 14b 環状パッキング面 16 摩擦体 22 径方向突部 22a 突起方向面 22b 緩衝溝 24 中間高突部 24a 緩衝凹部 28 挿入部 30 閉塞部 30a 切込部 31 嵌合解除具 32 挿入体 R1 内周側環状突条 R2 外周側環状突条 S ゴルフ靴底 S1 内周側環状溝 S2 外周側環状溝 S3 環状パッキング突部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】履物底部に保持された状態において使用さ
    れることにより履物底部が踏む対象に接してその対象と
    の間に摩擦力を発生させる摩擦部と、履物底部に設けら
    れた保持体に嵌合して着脱可能に保持される嵌合突部を
    有し、その嵌合突部は、履物底部に保持された状態にお
    いて前記摩擦部のうち履物底面部および/または保持体
    表面部に相対する裏側部の側に設けられており、摩擦部
    の前記裏側部のうち前記嵌合突部よりも外周側の部分
    に、環状突条又は環状溝部、及び環状パッキング部を有
    する摩擦体と、履物底面部および/または保持体表面部
    に、前記環状突条又は環状溝部に対応して設けられた環
    状溝部又は環状突条、及び前記環状パッキング部に対応
    して設けられた環状パッキング部を有してなり、前記両
    環状パッキング部は、一方又は両方が弾力性を有する材
    料からなるものであり、嵌合突部が保持体に嵌合保持さ
    れて摩擦体が履物底部に保持された状態において、前記
    環状突条が前記環状溝部に嵌合すると共に、前記両環状
    パッキング部が全周にわたり密着状態で弾性的に圧接す
    ることを特徴とする履物用摩擦装置。
  2. 【請求項2】上記摩擦体が、環状パッキング部の外周側
    及び内周側に、それぞれ外周側の環状突条又は環状溝部
    及び内周側の環状突条又は環状溝部を有し、それらの環
    状突条又は環状溝部に対応して、上記履物底面部および
    /または保持体表面部における環状パッキング部の外周
    側及び内周側にそれぞれ外周側の環状溝部又は環状突条
    及び内周側の環状溝部又は環状突条を有し、嵌合突部が
    保持体に嵌合保持されて摩擦体が履物底部に保持された
    状態において、前記各環状突条が前記各環状溝部に嵌合
    すると共に、前記両環状パッキング部が全周にわたり密
    着状態で弾性的に圧接するものである請求項1記載の履
    物用摩擦装置。
  3. 【請求項3】上記摩擦体の環状パッキング部と上記履物
    底面部および/または保持体表面部の環状パッキング部
    のうち一方が環状パッキング突部で他方が環状パッキン
    グ面であり、前記環状パッキング突部及び前記環状パッ
    キング面の一方又は両方が弾力性を有する材料からなる
    ものであり、嵌合突部が保持体に嵌合保持されて前記摩
    擦体が履物底部に保持された状態において、ほぼ摩擦体
    の嵌合突部が保持体に嵌合する方向において、前記環状
    パッキング突部が前記環状パッキング面に全周にわたり
    密着状態で弾性的に圧接するものである請求項1又は2
    記載の履物用摩擦装置。
  4. 【請求項4】上記摩擦体の摩擦部の裏側部のうち、外周
    縁部に外周側の環状突条を有し、その環状突条の内方に
    間隔をおいて同心状に内周側の環状突条を有し、両環状
    突条の間の環状部分が環状パッキング面に形成されてお
    り、弾力性を有する材料からなる履物底面部に、前記環
    状パッキング面に対応して設けられた環状パッキング突
    部と、前記外周側の環状突条に対応して設けられた外周
    側の環状溝部を有し、前記内周側の環状突条に対応し
    て、履物底面部および/または保持体表面部に内周側の
    環状溝部を有し、前記摩擦体の嵌合突部が保持体に嵌合
    保持されてその摩擦体が履物底部に保持された状態にお
    いて、前記両環状突条がそれぞれ前記両環状溝部に嵌合
    すると共に、ほぼ摩擦体の嵌合突部が保持体に嵌合する
    方向において、前記環状パッキング面が前記環状パッキ
    ング突部に全周にわたり密着状態で弾性的に圧接するも
    のである請求項3記載の履物用摩擦装置。
  5. 【請求項5】ほぼ摩擦体の嵌合突部が保持体に嵌合する
    方向において、環状パッキング突部の縦断面形状の横幅
    が基部側から端部に向かって漸次狭くなっている請求項
    3又は4記載の履物用摩擦装置。
  6. 【請求項6】摩擦部が、基盤部と、使用時にその基盤部
    から対象に向く方向である高さ方向に突起する複数の突
    起部を有してなるものである請求項1乃至5の何れかに
    記載の履物用摩擦装置。
  7. 【請求項7】履物底部に保持された状態において使用さ
    れることにより履物底部が踏む対象に接してその対象と
    の間に摩擦力を発生させる摩擦部と、履物底部に設けら
    れた保持体に嵌合して着脱可能に保持される嵌合突部を
    有し、その嵌合突部は、履物底部に保持された状態にお
    いて前記摩擦部のうち履物底面部および/または保持体
    表面部に相対する裏側部の側に設けられており、摩擦部
    の前記裏側部のうち前記嵌合突部よりも外周側の部分
    に、環状突条又は環状溝部、及び環状パッキング部を有
    することを特徴とする摩擦体。
  8. 【請求項8】環状パッキング部の外周側及び内周側に、
    それぞれ外周側の環状突条又は環状溝部及び内周側の環
    状突条又は環状溝部を有する請求項7記載の摩擦体。
  9. 【請求項9】履物底部に保持された状態において使用さ
    れることにより履物底部が踏む対象に接してその対象と
    の間に摩擦力を発生させる摩擦部と嵌合突部を有する摩
    擦体におけるその嵌合突部を嵌合保持するための保持体
    が設けられてなる履物底部であって、その履物底部にお
    ける前記保持体を中心とする履物底面部および/または
    保持体表面部に、環状溝部又は環状突条、及び環状パッ
    キング部を有することを特徴とする履物底部。
  10. 【請求項10】環状パッキング部の外周側及び内周側に
    それぞれ外周側の環状溝部又は環状突条及び内周側の環
    状溝部又は環状突条を有する請求項9記載の履物底部。
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