JP3339680B2 - 陰極線管用ガラスパネル - Google Patents

陰極線管用ガラスパネル

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JP3339680B2
JP3339680B2 JP2000592849A JP2000592849A JP3339680B2 JP 3339680 B2 JP3339680 B2 JP 3339680B2 JP 2000592849 A JP2000592849 A JP 2000592849A JP 2000592849 A JP2000592849 A JP 2000592849A JP 3339680 B2 JP3339680 B2 JP 3339680B2
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    • H01J2229/862Parameterised shape, e.g. expression, relationship or equation

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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、陰極線管に用いられるガラスバルブに関
し、特にその前面部を構成するガラスパネルに関するも
のである。
背景技術 第3図に示すように、一般に陰極線管に用いられるガ
ラスバルブ1は、前面部となるガラスパネル10と後部
構造体となるファンネル20および内部に電子銃を装着
するネック30より構成されている。ガラスパネル10
は、画像を表示する有効画面を備えた略矩形のフェース
部11と、その周縁からブレンドR部12を介して連な
り、ファンネル20と接合するための封着端面14を有
するスカート部13とからなる。カラー陰極線管の場
合、前記ガラスパネル10は、スカート部13の封着端
面14とファンネル20の封着端面との間に半田ガラス
等を介して封合される。
陰極線管用のガラスバルブ1は、内部を真空に排気し
た真空容器として使用されることから、ガラスバルブ1
の外表面には内外気圧差による応力が負荷されるが、球
殻とは異なるガラスバルブ1では、第4図に示すよう
に、バルブ外側への矢印で表した引張応力の領域と内側
への矢印で表した圧縮応力の領域が併存した複雑な応力
分布を生じる。
ガラスバルブ1に生じる真空引張応力は、通常、ガラ
スパネル10の短軸上のフェース部の端からスカート部
に亘る領域において最大となり、ガラスバルブ1に外部
からの一定以上の機械的或いは熱的衝撃が加わると、ガ
ラスバルブ1は最大真空引張応力の発生領域となる部位
付近、即ちフェース部11の端からスカート部13に亘
る領域を起点として破壊し、爆縮を生じる。従って、陰
極線管に用いられるガラスバルブ1は、通常、前記真空
引張応力を所定値以下に抑制できる機械的強度を有する
ように設計される。
前記真空引張応力の分布はガラスバルブのサイズや形
状に依存するが、外部から加わる衝撃等の安全係数を考
慮した上でのガラスバルブに必要とされる機械的強度の
一基準として、ガラスパネルとファンネルとの封着部領
域に発生する前記真空引張応力値を8.4MPaより小
さく抑えることを目安に、形状、肉厚等の設計がなされ
ている。
そのため従来の陰極線管用ガラスパネルにおいては、
ガラスバルブとして使用される際の機械的強度を維持
し、前記真空引張応力を所定値以下に抑えるため、ガラ
ス肉厚を厚肉にしたり、またスカート部付近に発生する
真空引張応力を緩和分散させ、そのピーク値を低減させ
るためにスカート部を長化すること等が行われている。
しかしながら、従来の陰極線管用ガラスパネルにあっ
ては、ガラス肉厚の厚肉化、スカート部の長化によりガ
ラス重量が増加するため、ガラスパネルの取扱い性、作
業性が悪いという問題がある。特にスカート部が長化さ
れたガラスパネルについては、成型直後のガラスパネル
はまだ充分に固化していないため、前記スカート部が内
側或いは外側へ傾倒しやすく、ガラスパネルの変形が生
じやすいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、特に大型サイズにして且つ
フェース部の平坦性の高い陰極線管用ガラスパネルであ
って、ガラスバルブとしての所定の機械的強度を維持し
ながら、スカート部の短縮化により軽量化を図り、且つ
また成型直後の変形を抑制した陰極線管用ガラスパネル
を提供することにある。
発明の開示 本発明は、前述の課題を解決するために、各種サイズ
の陰極線管用ガラスパネルを用い、そのスカート部の長
さ及び封着端面のガラス肉厚の異なる複数のサンプルに
ついて、パネルの重量及びガラスバルブとしたときの最
大真空引張応力を測定することによりなされたものであ
る。
即ち、本発明の陰極線管用ガラスパネルは、略矩形の
フェース部と、該フェース部の周縁からブレンドR部を
介して連なりファンネルと接合するための封着端面を有
するスカート部とからなり、前記ガラスパネルの対角軸
方向の有効画面径D(mm)が500≦D<650、フ
ェース部外面の平均曲率半径がフェース部中央を通るど
の放射方向においても10000mm以上であり、また
前記ガラスパネルの少なくとも短軸におけるガラスパネ
ル内面の有効画面端部とブレンドR部との接点から前記
封着端面までの管軸方向距離h(mm)と、封着端面の
ガラス肉厚t(mm)が、0.07D≦h≦0.11
D、0.015D≦t≦0.025D、かつ(D/2
5.4)2≦t×h≦(D/25.4+3)2なる関係を
有することを特徴とする。
また、本発明の陰極線管用ガラスパネルは、前記ガラ
スパネルの対角軸方向の有効画面径D(mm)が650
以上、フェース部外面の平均曲率半径がフェース部中央
を通るどの放射方向においても10000mm以上であ
り、また前記ガラスパネルの少なくとも短軸におけるガ
ラスパネル内面の有効画面端部とブレンドR部との接点
から前記封着端面までの管軸方向距離h(mm)と、封
着端面のガラス肉厚t(mm)が、0.08D≦h≦
0.11D、0.015D≦t≦0.020Dかつ(D
/25.4)2≦t×h≦(D/25.4+2.5)2
る関係を有することを特徴とする。
本発明は、特にガラスパネルの対角軸方向の有効画面
径が500mm以上という大型サイズであり、しかもフ
ェース部外面の平均曲率半径が10000mm以上とい
う平坦性の高い陰極線管用ガラスパネルに対して、機械
的強度と軽量化の観点から、ガラスパネル内面の有効画
面端部とブレンドR部との接点から前記封着端面までの
管軸方向距離hをスカート部の長さとし、スカート部の
封着端面のガラス肉厚tとしたとき、このhとtをガラ
スパネルの実質的サイズである有効画面径Dに対する割
合で範囲規定し、且つhとtの積についても有効画面径
Dと関連させて所定範囲となるように規定することによ
り、スカート部の傾倒による変形を抑制するとともにス
カート部の短縮化による機械的強度の低下を封着端面の
ガラス肉厚で補償し、所定の機械的強度を維持しなが
ら、ガラスパネルの軽量化を達成することができたもの
である。
特に、これらの規定をガラスパネルの短軸においてな
した理由は、ガラスバルブに生じる最大真空引張応力
が、ガラスパネルの短軸上のフェース部の端からスカー
ト部に亘る領域において通常発生するためである。
ガラスパネルの対角軸方向の有効画面径D(mm)が
500≦D<650の陰極線管用ガラスパネルでは、ス
カート部の長さhと、スカート部の封着端面のガラス肉
厚tが、0.07D>hおよびまたは0.015D>t
の場合、あるいはt×h<(D/25.4)2の場合に
は、スカート部の短縮化または封着部の肉厚が薄くなり
過ぎることにより、ガラスバルブの排気により生じる封
着部領域の真空引張応力値が前記の8.4MPaより大
きくなり、ガラスバルブに必要な所望の機械的強度が得
られなくなる。
一方、h>0.11D場合、スカート部の長さの短縮
化ができずに、ガラスパネルの軽量化が図れないと共
に、ガラスパネルの成型直後におけるスカート部の傾倒
変形が生じやすい。また、t>0.025Dの場合、あ
るいは(D/25.4+3)2<t×hの場合、ガラス
パネルの軽量化が図れない。
また、ガラスパネルの対角軸方向の有効画面径D(m
m)が650以上の陰極線管用ガラスパネルでは、スカ
ート部の長さhと、スカート部の封着端面のガラス肉厚
tが、0.08D>hおよびまたは0.015D>tの
場合、あるいはt×h<(D/25.4)2の場合に
は、スカート部の短縮化または封着部の肉厚が薄くなり
過ぎることにより、ガラスバルブの排気により生じる封
着部領域の真空引張応力値が前記の8.4MPaより大
きくなり、ガラスバルブに必要な所望の機械的強度が得
られなくなる。
一方、h>0.11D場合、スカート部の長さの短縮
化ができずに、ガラスパネルの軽量化が図れないと共
に、ガラスパネルの成型直後におけるスカート部の傾倒
変形が生じやすい。また、t>0.020Dの場合、あ
るいは(D/25.4+2.5)2<t×hの場合、ガ
ラスパネルの軽量化が図れない。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明の陰極線管用ガラスパネルの対角軸
断面説明図であり、第2図は、本発明の陰極線管用ガラ
スパネルの短軸断面説明図であり、第3図は、陰極線管
用ガラスバルブの説明図であり、第4図は、陰極線管用
ガラスバルブに発生する真空応力分布の説明図であり、
第5図〜第8図は、異なるサイズの陰極線管用ガラスパ
ネルに対する本発明の陰極線管用ガラスパネルスカート
部の寸法範囲を示すグラフである。
発明を実施するための最良の形態 以下、実施例に基づいて本発明にかかる陰極線管用ガ
ラスパネルについて説明する。第1図は、本発明にかか
る陰極線管用ガラスパネルの対角軸断面の説明図であ
り、第2図は短軸断面の説明図である。先に説明した構
成部材については、同符号を記して、説明を省略する。
図中hは、ガラスパネル10の短軸におけるその内面
の有効画面端部とブレンドR部12との接点からスカー
ト部13の封着端面14までの管軸方向距離を示し、こ
れをスカート部の長さとする。また、tはスカート部1
3の封着端面14のガラス肉厚を示す。
本発明にかかる陰極線管用ガラスパネルと比較例のガ
ラスパネルを各々作製し、それらの重量を測定するとと
もに、各ガラスパネルにファンネルとネックを接合する
ことによりガラスバルブとした後、内部を排気して、各
ガラスバルブの封着部領域の真空引張応力値をストレイ
ンゲージにより測定した。ガラスバルブの機械的強度に
ついては、封着部領域に発生する真空引張応力値を測定
して評価した。
ガラスパネルの対角軸方向の有効画面径Dが異なる4
種類の陰極線管用ガラスパネルについて、各々の陰極線
管用ガラスパネルの各部寸法、ガラスパネル重量、ガラ
スバルブとした場合の封着部領域に発生した真空引張応
力値を、表1から表4に示す。各表において、サンプル
1は従来例である。
表1は、ガラスパネルの対角軸方向の有効画面径Dが
510mm(21インチ)でアスペクト比が4:3であ
り、フェース部中央肉厚が15mmでフェース部外面の
最小平均曲率半径が33000mmの陰極線管用パネル
についてのデータである。
表1において、サンプル2〜9として示した本発明の
陰極線管用パネルは、サンプル1の従来の陰極線管用パ
ネルよりも最大約1Kgの重量軽減が図れ、ガラスバル
ブに用いた場合の封着部領域の真空引張応力は全て基準
値の8.4MPaを下回る良好な結果が得られた。ま
た、本発明の陰極線管用パネルは、サンプル1の従来の
陰極線管用パネルよりも成型直後のスカート部の傾倒変
形量が抑制された。
サンプル10〜14は、比較例を示しており、サンプ
ル10〜12では、従来例のサンプル1より軽量化され
たが、真空引張応力は8.4MPaより小さくすること
が出来なかった。また、比較例のサンプル13及び14
では、真空引張応力は8.4MPaより小さくなった
が、重量は従来例のサンプル1より軽量化することがで
きなかった。
第5図は、表1のデータを、横軸をt、縦軸をhとし
てグラフ上にプロットしたものである。△印はサンプル
1の従来例、○印はガラスバルブに必要な所望の機械的
強度と軽量化が達成されたサンプル2〜9の本発明のガ
ラスパネルを示しており、×印はガラスバルブに必要な
所望の機械的強度と軽量化のうちの少なくとも一方が達
成されなかったサンプル10〜14の比較例を示してい
る。また、第5図に示されている点線はそれぞれ、h=
0.07D、h=0.11D、t=0.015D、t=
0.025D、t×h=(D/25.4)2、t×h=
(D/25.4+3)2のグラフを示している。
表2は、ガラスパネルの対角軸方向の有効画面径Dが
600mm(25インチ)でアスペクト比が4:3であ
り、フェース部中央肉厚が14.8mmでフェース部外
面の最小平均曲率半径が30000mmの陰極線管用パ
ネルについてのデータである。
表2において、サンプル2〜9として示した本発明の
陰極線管用パネルは、サンプル1の従来の陰極線管用パ
ネルよりも最大約1Kgの重量軽減が図れ、ガラスバル
ブに用いた場合の封着部領域の真空引張応力は全て基準
値の8.4MPaを下回る良好な結果が得られた。ま
た、本発明の陰極線管用パネルは、サンプル1の従来の
陰極線管用パネルよりも成型直後のスカート部の傾倒変
形量が抑制された。
サンプル10〜14は、比較例を示しており、サンプ
ル10〜12では、従来例のサンプル1より軽量化され
ているが、真空引張応力は8.4MPaより小さくする
ことが出来なかった。また、比較例のサンプル13及び
14では、真空引張応力は8.4MPaより小さくなっ
たが、重量は従来例のサンプル1より軽量化することが
できなかった。
第6図は、第2のデータを、横軸をt、縦軸をhとし
てグラフ上にプロットしたものである。△印はサンプル
1の従来例、○印はガラスバルブに必要な所望の機械的
強度と軽量化が達成されたサンプル2〜9の本発明のガ
ラスパネルを示しており、×印はガラスバルブに必要な
所望の機械的強度と軽量化のうちの少なくとも一方が達
成されなかったサンプル10〜14の比較例を示してい
る。また、第6図に示されている点線はそれぞれ、h=
0.07D、h=0.11D、t=0.015D、t=
0.025D、t×h=(D/25.4)2、t×h=
(D/25.4+3)2のグラフを示している。
表3は、ガラスパネルの対角軸方向の有効画面径Dが
760mm(32インチ)でアスペクト比が16:9で
あり、フェース部中央肉厚が19.0mmでフェース部
外面の最小平均曲率半径が100000mmの陰極線管
用パネルについてのデータである。
表3において、サンプル2〜8として示した本発明の
陰極線管用パネルは、サンプル1の従来の陰極線管用パ
ネルよりも最大約1.9Kgの重量軽減が図れ、ガラス
バルブに用いた場合の封着部領域の真空引張応力は全て
基準値の8.4MPaを下回る良好な結果が得られた。
また、本発明の陰極線管用パネルは、サンプル1の従来
の陰極線管用パネルよりも成型直後のスカート部の傾倒
変形量が抑制された。
サンプル9〜13は、比較例を示しており、サンプル
9〜11では、従来例のサンプル1より軽量化されてい
るが、真空引張応力は8.4MPaより小さくすること
が出来なかった。また、比較例のサンプル12及び13
では、真空引張応力は8.4MPaより小さくなった
が、重量は従来例のサンプル1より軽量化することがで
きなかった。
第7図は、表3のデータを、横軸をt、縦軸をhとし
てグラフ上にプロットしたものである。△印はサンプル
1の従来例、○印はガラスバルブに必要な所望の機械的
強度と軽量化が達成されたサンプル2〜8の本発明のガ
ラスパネルを示しており、×印はガラスバルブに必要な
所望の機械的強度と軽量化のうちの少なくとも一方が達
成されなかったサンプル9〜13の比較例を示してい
る。また、第7図に示されている点線はそれぞれ、h=
0.08D、h=0.11D、t=0.015D、t=
0.020D、t×h=(D/25.4)2、t×h=
(D/25.4+2.5)2のグラフを示している。
表4は、ガラスパネルの対角軸方向の有効画面径Dが
860mm(36インチ)でアスペクト比が16:9で
あり、フェース部中央肉厚が20mmでフェース部外面
の最小平均曲率半径が50000mmの陰極線管用パネ
ルについてのデータである。
表4において、サンプル2〜8として示した本発明の
陰極線管用パネルは、サンプル1の従来の陰極線管用パ
ネルよりも最大約2Kgの重量軽減が図れ、ガラスバル
ブに用いた場合の封着部領域の真空引張応力は全て基準
値の8.4MPaを下回る良好な結果が得られた。ま
た、本発明の陰極線管用パネルは、サンプル1の従来の
陰極線管用パネルよりも成型直後のスカート部の傾倒変
形量が抑制された。
サンプル9〜13は、比較例を示しており、サンプル
9〜11では、従来例のサンプル1より軽量化されてい
るが、真空引張応力は8.4MPaより小さくすること
が出来なかった。また、比較例のサンプル12及び13
では、真空引張応力は8.4MPaより小さくなった
が、重量は従来例のサンプル1より軽量化することがで
きなかった。
第8図は、表4のデータを、横軸をt、縦軸をhとし
てグラフ上にプロットしたものである。△印はサンプル
1の従来例、○印はガラスバルブに必要な所望の機械的
強度と軽量化が達成されたサンプル2〜8の本発明のガ
ラスパネルを示しており、×印はガラスバルブに必要な
所望の機械的強度と軽量化のうちの少なくとも一方が達
成されなかったサンプル9〜13の比較例を示してい
る。また、第8図に示されている点線はそれぞれ、h=
0.08D、h=0.11D、t=0.015D、t=
0.020D、t×h=(D/25.4)2、t×h=
(D/25.4+2.5)2のグラフを示している。
第5図〜第8図よりみて、ガラスパネルの対角軸方向
の有効画面径D(mm)が510及び600のもの即ち
Dが凡そ500≦D<650のものでは、tとhを、
0.07D≦h≦0.11D、0.015D≦t≦0.
025D、かつ(D/25.4)2≦t×h≦(D/2
5.4+3)2の範囲に設定することにより、ガラスバ
ルブに必要な所望の機械的強度と軽量化が達成され、ま
た、ガラスパネルの対角軸方向の有効画面径D(mm)
が760及び860のもの即ちDが650以上のもので
は、tとhを、0.08D≦h≦0.11D、0.01
5D≦t≦0.020D、かつ(D/25.4)2≦t
×h≦(D/25.4+2.5)2の範囲に設定するこ
とにより、ガラスバルブに必要な所望の機械的強度と軽
量化が達成されることが認められる。
また、本発明におけるスカート部の封着端面のガラス
肉厚tとフェース部中央部肉厚とを比較すると、スカー
ト部の封着端面のガラス肉厚tの方が薄くなっている。
このように、スカート部の封着端面のガラス肉厚tは、
陰極線管用パネルのフェース部中央肉厚より薄くても所
望の機械的強度が得られることが確認できた。
産業上の利用可能性 本発明の陰極線管用ガラスパネルによれば、ガラスパ
ネルの少なくとも短軸におけるガラスパネル内面の有効
画面端部とブレンドR部との接点から前記封着端面まで
の管軸方向距離hと封着端面のガラス肉厚t、及びそれ
らの横を所定の範囲内とすることにより、ガラスバルブ
としての機械的強度を維持しながら、スカート部の短縮
化により軽量化が図れ、しかも成型直後のスカート部の
変形量を抑制することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略矩形のフェース部と、該フェース部の周
    縁からブレンドR部を介して連なり、ファンネルと接合
    するための封着端面を有するスカート部とからなる陰極
    線管用ガラスパネルにおいて、前記ガラスパネルの対角
    軸方向の有効画面径D(mm)が500≦D<650、
    フェース部外面の平均曲率半径がフェース部中央を通る
    どの放射方向においても10000mm以上であり、ま
    た前記ガラスパネルの少なくとも短軸におけるガラスパ
    ネル内面の有効画面端部とブレンドR部との接点から前
    記封着端面までの管軸方向距離h(mm)と、封着端面
    のガラス肉厚t(mm)が、0.07D≦h≦0.11
    D、0.015D≦t≦0.025D、かつ(D/2
    5.4)2≦t×h≦(D/25.4+3)2なる関係を
    有することを特徴とする陰極線管用ガラスパネル。
  2. 【請求項2】略矩形のフェース部と、該フェース部の周
    縁からブレンドR部を介して連なり、ファンネルと接合
    するための封着端面を有するスカート部とからなる陰極
    線管用ガラスパネルにおいて、前記ガラスパネルの対角
    軸方向の有効画面径D(mm)が650以上、フェース
    部外面の平均曲率半径がフェース部中央を通るどの放射
    方向においても10000mm以上であり、また前記ガ
    ラスパネルの少なくとも短軸におけるガラスパネル内面
    の有効画面端部とブレンドR部との接点から前記封着端
    面までの管軸方向距離h(mm)と、封着端面のガラス
    肉厚t(mm)が、0.08D≦h≦0.11D、0.
    015D≦t≦0.020Dかつ(D/25.4)2
    t×h≦(D/25.4+2.5)2なる関係を有する
    ことを特徴とする陰極線管用ガラスパネル。
  3. 【請求項3】前記封着端面のガラス肉厚は、前記陰極線
    管用ガラスパネルのフェース中央部の肉厚よりも薄いこ
    とを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載の陰
    極線管用ガラスパネル。
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