JP2002298760A - 陰極線管用ガラスパネル - Google Patents
陰極線管用ガラスパネルInfo
- Publication number
- JP2002298760A JP2002298760A JP2001248098A JP2001248098A JP2002298760A JP 2002298760 A JP2002298760 A JP 2002298760A JP 2001248098 A JP2001248098 A JP 2001248098A JP 2001248098 A JP2001248098 A JP 2001248098A JP 2002298760 A JP2002298760 A JP 2002298760A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass panel
- face
- ray tube
- cathode ray
- effective screen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/86—Vessels; Containers; Vacuum locks
- H01J29/861—Vessels or containers characterised by the form or the structure thereof
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/86—Vessels and containers
- H01J2229/8613—Faceplates
- H01J2229/8616—Faceplates characterised by shape
Landscapes
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に大型サイズにして、且つ、フェース部外
面が平坦性の高い陰極線管用ガラスパネルであって、所
定の機械的強度を維持しながら、軽量化された陰極線管
用ガラスパネルを提供する。 【解決手段】 前記ガラスパネルのフェース部の対角軸
方向における有効画面径が５００ｍｍ以上であり、前記
フェース部の外面の平均曲率半径がフェース中心部を通
る全放射方向において１００００ｍｍ以上であり、前記
フェース部の内面の対角軸方向におけるフェース中心部
と有効画面端部との落差が９ｍｍから１７ｍｍの範囲に
あることを特徴とする陰極線管用ガラスパネルである。
面が平坦性の高い陰極線管用ガラスパネルであって、所
定の機械的強度を維持しながら、軽量化された陰極線管
用ガラスパネルを提供する。 【解決手段】 前記ガラスパネルのフェース部の対角軸
方向における有効画面径が５００ｍｍ以上であり、前記
フェース部の外面の平均曲率半径がフェース中心部を通
る全放射方向において１００００ｍｍ以上であり、前記
フェース部の内面の対角軸方向におけるフェース中心部
と有効画面端部との落差が９ｍｍから１７ｍｍの範囲に
あることを特徴とする陰極線管用ガラスパネルである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン或い
は表示管等に用いられる陰極線管用ガラスバルブを構成
するガラスパネルに関するものである。
は表示管等に用いられる陰極線管用ガラスバルブを構成
するガラスパネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】通常、図５に示すように、陰極線管用ガ
ラスバルブは画像の表示される前面のガラスパネル１
と、その後方にあってガラスパネル１と封着され外部に
偏向ヨークが装着されるファンネル２、並びにファンネ
ル２に溶着されて内部に電子銃が格納されるネック３と
で構成される。
ラスバルブは画像の表示される前面のガラスパネル１
と、その後方にあってガラスパネル１と封着され外部に
偏向ヨークが装着されるファンネル２、並びにファンネ
ル２に溶着されて内部に電子銃が格納されるネック３と
で構成される。
【０００３】カラー陰極線管の場合、前記ガラスパネル
１の封着端面部１１とファンネル２の封着端面部２１と
の間に半田ガラス４を用いて一体に封着される。さら
に、前記陰極線管は内部を排気して高真空状態で使用さ
れるので、ガラスバルブには内外気圧差による真空応力
が負荷される。
１の封着端面部１１とファンネル２の封着端面部２１と
の間に半田ガラス４を用いて一体に封着される。さら
に、前記陰極線管は内部を排気して高真空状態で使用さ
れるので、ガラスバルブには内外気圧差による真空応力
が負荷される。
【０００４】従って、前記ガラスバルブは、この内外気
圧差による真空応力に耐えられるように形状や肉厚が設
計されている。特に外的な衝撃を受けやすいガラスパネ
ル１は、肉厚が厚くされ、特にフェース部１２の有効画
面端部における肉厚を厚くすることにより前記真空応力
を緩和分散させていた。
圧差による真空応力に耐えられるように形状や肉厚が設
計されている。特に外的な衝撃を受けやすいガラスパネ
ル１は、肉厚が厚くされ、特にフェース部１２の有効画
面端部における肉厚を厚くすることにより前記真空応力
を緩和分散させていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
陰極線管用ガラスパネルにあっては、パネル肉厚を単に
厚肉化すると、ガラスパネルの重量が増加するため、取
扱い、作業性が悪くなり、また、ガラスコストが高くな
るという問題があった。
陰極線管用ガラスパネルにあっては、パネル肉厚を単に
厚肉化すると、ガラスパネルの重量が増加するため、取
扱い、作業性が悪くなり、また、ガラスコストが高くな
るという問題があった。
【０００６】ガラスパネルのフェース部の対角軸方向に
おける有効画面径が大きいほど、また、フェース部の外
面の平均曲率半径が大きい、即ち、平坦性の高いほど、
相乗的に重量が増加するため、ますます問題が顕著とな
る。
おける有効画面径が大きいほど、また、フェース部の外
面の平均曲率半径が大きい、即ち、平坦性の高いほど、
相乗的に重量が増加するため、ますます問題が顕著とな
る。
【０００７】また、ガラスパネルの内面に設けられた蛍
光体が電子線により発光する時に、制動Ｘ線が陰極線管
内に発生する。この制動Ｘ線がガラスバルブを通して管
外に漏れることにより人体に悪影響を及ぼすことが無い
ようにするために、ガラスパネルには所定のＸ線吸収性
能が要求される。
光体が電子線により発光する時に、制動Ｘ線が陰極線管
内に発生する。この制動Ｘ線がガラスバルブを通して管
外に漏れることにより人体に悪影響を及ぼすことが無い
ようにするために、ガラスパネルには所定のＸ線吸収性
能が要求される。
【０００８】そこで、本発明の目的は、特に大型サイズ
にして、且つ、フェース部外面が平坦性の高い陰極線管
用ガラスパネルであって、所定の機械的強度を維持しな
がら、軽量化され、また所定のＸ線吸収性能を満足した
陰極線管用ガラスパネルを提供することである。
にして、且つ、フェース部外面が平坦性の高い陰極線管
用ガラスパネルであって、所定の機械的強度を維持しな
がら、軽量化され、また所定のＸ線吸収性能を満足した
陰極線管用ガラスパネルを提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、画像が表示される略矩形
のフェース部とブレンドＲ部を介して連なるスカート部
とを有する陰極線管用ガラスパネルにおいて、前記ガラ
スパネルのフェース部の対角軸方向における有効画面径
が５００ｍｍ以上であり、前記フェース部の外面の平均
曲率半径がフェース中心部を通る全放射方向において１
００００ｍｍ以上であり、前記フェース部の内面の対角
軸方向におけるフェース中心部と有効画面端部との落差
が９ｍｍから１７ｍｍの範囲にあることを特徴とする陰
極線管用ガラスパネルを提供する。
決すべくなされたものであり、画像が表示される略矩形
のフェース部とブレンドＲ部を介して連なるスカート部
とを有する陰極線管用ガラスパネルにおいて、前記ガラ
スパネルのフェース部の対角軸方向における有効画面径
が５００ｍｍ以上であり、前記フェース部の外面の平均
曲率半径がフェース中心部を通る全放射方向において１
００００ｍｍ以上であり、前記フェース部の内面の対角
軸方向におけるフェース中心部と有効画面端部との落差
が９ｍｍから１７ｍｍの範囲にあることを特徴とする陰
極線管用ガラスパネルを提供する。
【００１０】また、本発明の陰極線管用ガラスパネル
は、ガラスパネルのフェース部の対角軸方向における有
効画面径をＤ（ｍｍ）、フェース中心部の肉厚をｔ（ｍ
ｍ）とするとき、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係
数Ａ（ｃｍ-1）がＡ≧１７５０ｔ／Ｄであることを特徴
とする。
は、ガラスパネルのフェース部の対角軸方向における有
効画面径をＤ（ｍｍ）、フェース中心部の肉厚をｔ（ｍ
ｍ）とするとき、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係
数Ａ（ｃｍ-1）がＡ≧１７５０ｔ／Ｄであることを特徴
とする。
【００１１】
【作用】本発明は、特にガラスパネルのフェース部の対
角軸方向における有効画面径が５００ｍｍ以上という大
型サイズであり、しかもフェース部の外面の平均曲率半
径がフェース中心部を通る全放射方向において１０００
０ｍｍ以上という平坦性の高い陰極線管用ガラスパネル
に対して、ガラスパネルの機械的強度と軽量化の観点か
ら、フェース部の内面の対角軸方向におけるフェース中
心部と有効画面端部との落差を９ｍｍから１７ｍｍとい
う適切な範囲に規定したものである。
角軸方向における有効画面径が５００ｍｍ以上という大
型サイズであり、しかもフェース部の外面の平均曲率半
径がフェース中心部を通る全放射方向において１０００
０ｍｍ以上という平坦性の高い陰極線管用ガラスパネル
に対して、ガラスパネルの機械的強度と軽量化の観点か
ら、フェース部の内面の対角軸方向におけるフェース中
心部と有効画面端部との落差を９ｍｍから１７ｍｍとい
う適切な範囲に規定したものである。
【００１２】フェース部の内面の対角軸方向におけるフ
ェース中心部と有効画面端部との落差が９ｍｍ未満の場
合は、フェース中心部から有効画面端部に向かって落差
が大きくなる（肉厚が厚くなる）ことによる、所謂アー
チ効果が少なく、所定の機械的強度を維持するために
は、フェース中心部の肉厚から厚くしておく必要がある
ので、ガラスパネルの軽量化が出来なくなる。
ェース中心部と有効画面端部との落差が９ｍｍ未満の場
合は、フェース中心部から有効画面端部に向かって落差
が大きくなる（肉厚が厚くなる）ことによる、所謂アー
チ効果が少なく、所定の機械的強度を維持するために
は、フェース中心部の肉厚から厚くしておく必要がある
ので、ガラスパネルの軽量化が出来なくなる。
【００１３】一方、フェース部の内面の対角軸方向にお
けるフェース中心部と有効画面端部との落差が１７ｍｍ
超の場合は、十分なアーチ効果は得られるのでフェース
中心部の肉厚を薄くすることが出来るが、所定の機械的
強度を維持するためには、一定程度の肉厚は必要になる
ことから、ガラスパネルの軽量化が出来なくなる。
けるフェース中心部と有効画面端部との落差が１７ｍｍ
超の場合は、十分なアーチ効果は得られるのでフェース
中心部の肉厚を薄くすることが出来るが、所定の機械的
強度を維持するためには、一定程度の肉厚は必要になる
ことから、ガラスパネルの軽量化が出来なくなる。
【００１４】また、先記したようにフェース部の内面の
対角軸方向におけるフェース中心部と有効画面端部との
落差を適切な範囲に規定することでガラスパネル全体の
軽量化を行った場合、フェース中心部の肉厚が薄くなり
Ｘ線漏洩の虞があるときは、ガラスパネルのＸ線吸収係
数をＡ≧１７５０ｔ／Ｄとすることにより、所定のＸ線
吸収性能を満足することができる。Ａ＜１７５０ｔ／Ｄ
ではＥＩＡＪ規格（ＥＤ２１１３Ａ）で定められたＸ線
漏洩量（３６ｐＡ／ｋｇ）の基準をガラスパネルが満足
しない虞がある。
対角軸方向におけるフェース中心部と有効画面端部との
落差を適切な範囲に規定することでガラスパネル全体の
軽量化を行った場合、フェース中心部の肉厚が薄くなり
Ｘ線漏洩の虞があるときは、ガラスパネルのＸ線吸収係
数をＡ≧１７５０ｔ／Ｄとすることにより、所定のＸ線
吸収性能を満足することができる。Ａ＜１７５０ｔ／Ｄ
ではＥＩＡＪ規格（ＥＤ２１１３Ａ）で定められたＸ線
漏洩量（３６ｐＡ／ｋｇ）の基準をガラスパネルが満足
しない虞がある。
【００１５】
【実施例】以下、図１乃至図４に基づいて、本発明にか
かる陰極線管用ガラスパネルの実施例について説明す
る。
かる陰極線管用ガラスパネルの実施例について説明す
る。
【００１６】図１は本発明の陰極線管用ガラスパネル１
を示す平面図及び対角軸断面図であり、フェース部１２
の対角軸方向の有効画面径をＤ、フェース部外面の平均
曲率半径をＲ、フェース部内面のフェース中心部１３と
有効画面端部との落差をＨで示す。
を示す平面図及び対角軸断面図であり、フェース部１２
の対角軸方向の有効画面径をＤ、フェース部外面の平均
曲率半径をＲ、フェース部内面のフェース中心部１３と
有効画面端部との落差をＨで示す。
【００１７】図２は前記Ｄが７６０ｍｍ、Ｒがフェース
部外面の対角軸、長軸、短軸のいずれにおいても、１０
００００ｍｍであるガラスパネルにおいて、所定の機械
的強度強度、即ち、０．３４ＭＰａで５分間の大気圧強
度を維持するための、前記Ｈを種々変化させた場合のフ
ェース中心部肉厚とガラスパネル重量の関係を示した図
である。
部外面の対角軸、長軸、短軸のいずれにおいても、１０
００００ｍｍであるガラスパネルにおいて、所定の機械
的強度強度、即ち、０．３４ＭＰａで５分間の大気圧強
度を維持するための、前記Ｈを種々変化させた場合のフ
ェース中心部肉厚とガラスパネル重量の関係を示した図
である。
【００１８】図２において、説明を容易にするために、
本発明にかかる実施例のサンプルを○で、従来例のサン
プルを△で、さらに前記Ｈを極端に大きくした比較例の
サンプルを□で表した。多項式で各サンプルの値を近似
することにより、Ｈ＝１１．２ｍｍにおいてガラスパネ
ル重量が２５．０Ｋｇと極小になった。また、Ｈが１７
ｍｍ以上になると比較例のサンプルである□で示すよう
に、従来例のサンプルである△で示した例に比べて軽量
化ができなくなる。
本発明にかかる実施例のサンプルを○で、従来例のサン
プルを△で、さらに前記Ｈを極端に大きくした比較例の
サンプルを□で表した。多項式で各サンプルの値を近似
することにより、Ｈ＝１１．２ｍｍにおいてガラスパネ
ル重量が２５．０Ｋｇと極小になった。また、Ｈが１７
ｍｍ以上になると比較例のサンプルである□で示すよう
に、従来例のサンプルである△で示した例に比べて軽量
化ができなくなる。
【００１９】また、本発明にかかる実施例のサンプルの
なかで、フェース中心部肉厚が最も薄い１３．１ｍｍの
ガラスパネルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係
数が３０．８ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした
後、３７．５ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は
１２ｐＡ／ｋｇであり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準
を充分に満たすことができた。本ガラスパネルのｔとＤ
からＡを求めるとＡ≧１７５０ｔ／Ｄ＝３０．２となる
ことが分かる。
なかで、フェース中心部肉厚が最も薄い１３．１ｍｍの
ガラスパネルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係
数が３０．８ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした
後、３７．５ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は
１２ｐＡ／ｋｇであり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準
を充分に満たすことができた。本ガラスパネルのｔとＤ
からＡを求めるとＡ≧１７５０ｔ／Ｄ＝３０．２となる
ことが分かる。
【００２０】そこで比較例として、同形状のガラスパネ
ルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係数が２８．
５ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした後、３７．
５ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は２４４ｐＡ
／ｋｇとなり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準を満たす
ことができなかった。
ルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係数が２８．
５ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした後、３７．
５ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は２４４ｐＡ
／ｋｇとなり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準を満たす
ことができなかった。
【００２１】図３は前記Ｄが８６０ｍｍ、Ｒがフェース
部外面の対角軸、長軸、短軸のいずれにおいても、１０
００００ｍｍであるガラスパネルにおいて、所定の機械
的強度強度、即ち、０．３４ＭＰａで５分間の大気圧強
度を維持するための、前記Ｈを種々変化させた場合のフ
ェース中心部肉厚とガラスパネル重量の関係を示した図
である。
部外面の対角軸、長軸、短軸のいずれにおいても、１０
００００ｍｍであるガラスパネルにおいて、所定の機械
的強度強度、即ち、０．３４ＭＰａで５分間の大気圧強
度を維持するための、前記Ｈを種々変化させた場合のフ
ェース中心部肉厚とガラスパネル重量の関係を示した図
である。
【００２２】図３において、説明を容易にするために、
本発明にかかる実施例のサンプルを○で、従来例のサン
プルを△で、さらに前記Ｈを極端に大きくした比較例の
サンプルを□で表した。多項式で各サンプルの値を近似
することにより、Ｈ＝１０．１ｍｍにおいてガラスパネ
ル重量が３５．８Ｋｇと極小になった。また、Ｈが１７
ｍｍ以上になると比較例のサンプルである□で示すよう
に、従来例のサンプルである△で示した例に比べて軽量
化ができなくなる。
本発明にかかる実施例のサンプルを○で、従来例のサン
プルを△で、さらに前記Ｈを極端に大きくした比較例の
サンプルを□で表した。多項式で各サンプルの値を近似
することにより、Ｈ＝１０．１ｍｍにおいてガラスパネ
ル重量が３５．８Ｋｇと極小になった。また、Ｈが１７
ｍｍ以上になると比較例のサンプルである□で示すよう
に、従来例のサンプルである△で示した例に比べて軽量
化ができなくなる。
【００２３】また、本発明にかかる実施例のサンプルの
なかで、フェース中心部肉厚が最も薄い１５．３ｍｍの
ガラスパネルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係
数が３２．１ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした
後、３８．０ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は
７ｐＡ／ｋｇであり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準を
充分に満たすことができた。本ガラスパネルのｔとＤか
らＡを求めるとＡ≧１７５０ｔ／Ｄ＝３１．１となるこ
とが分かる。
なかで、フェース中心部肉厚が最も薄い１５．３ｍｍの
ガラスパネルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係
数が３２．１ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした
後、３８．０ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は
７ｐＡ／ｋｇであり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準を
充分に満たすことができた。本ガラスパネルのｔとＤか
らＡを求めるとＡ≧１７５０ｔ／Ｄ＝３１．１となるこ
とが分かる。
【００２４】そこで比較例として、同形状のガラスパネ
ルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係数が２８．
５ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした後、３７．
５ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は１６８７ｐ
Ａ／ｋｇとなり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準を満た
すことができなかった。
ルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係数が２８．
５ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした後、３７．
５ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は１６８７ｐ
Ａ／ｋｇとなり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準を満た
すことができなかった。
【００２５】図４は前記Ｄが６６０ｍｍ、Ｒがフェース
部外面の対角軸、長軸、短軸のいずれにおいても、１０
００００ｍｍであるガラスパネルにおいて、所定の機械
的強度強度、即ち、０．３４ＭＰａで５分間の大気圧強
度を維持するための、前記Ｈを種々変化させた場合のフ
ェース中心部肉厚とガラスパネル重量の関係を示した図
である。
部外面の対角軸、長軸、短軸のいずれにおいても、１０
００００ｍｍであるガラスパネルにおいて、所定の機械
的強度強度、即ち、０．３４ＭＰａで５分間の大気圧強
度を維持するための、前記Ｈを種々変化させた場合のフ
ェース中心部肉厚とガラスパネル重量の関係を示した図
である。
【００２６】図４において、説明を容易にするために、
本発明にかかる実施例のサンプルを○で、従来例のサン
プルを△で、さらに前記Ｈを極端に大きくした比較例の
サンプルを□で表した。多項式で各サンプルの値を近似
することにより、Ｈ＝１１．１ｍｍにおいてガラスパネ
ル重量が１４．８Ｋｇと極小になった。また、Ｈが１７
ｍｍ以上になると比較例のサンプルである□で示すよう
に、従来例のサンプルである△で示した例に比べて軽量
化ができなくなる。
本発明にかかる実施例のサンプルを○で、従来例のサン
プルを△で、さらに前記Ｈを極端に大きくした比較例の
サンプルを□で表した。多項式で各サンプルの値を近似
することにより、Ｈ＝１１．１ｍｍにおいてガラスパネ
ル重量が１４．８Ｋｇと極小になった。また、Ｈが１７
ｍｍ以上になると比較例のサンプルである□で示すよう
に、従来例のサンプルである△で示した例に比べて軽量
化ができなくなる。
【００２７】また、本発明にかかる実施例のサンプルの
なかで、フェース中心部肉厚が最も薄い１３．２ｍｍの
ガラスパネルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係
数が３５．０ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした
後、３７．０ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は
１６ｐＡ／ｋｇであり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準
を充分に満たすことができた。本ガラスパネルのｔとＤ
からＡを求めるとＡ≧１７５０ｔ／Ｄ＝３５．０となる
ことが分かる。
なかで、フェース中心部肉厚が最も薄い１３．２ｍｍの
ガラスパネルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係
数が３５．０ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした
後、３７．０ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は
１６ｐＡ／ｋｇであり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準
を充分に満たすことができた。本ガラスパネルのｔとＤ
からＡを求めるとＡ≧１７５０ｔ／Ｄ＝３５．０となる
ことが分かる。
【００２８】そこで比較例として、同形状のガラスパネ
ルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係数が２９．
５ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした後、３７．
０ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は４２６６８
ｐＡ／ｋｇとなり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準を満
たすことができなかった。
ルを、波長０．０６ｎｍにおけるＸ線吸収係数が２９．
５ｃｍ-1のガラスで作製して陰極線管とした後、３７．
０ｋＶの管電圧を負荷した時、Ｘ線漏洩量は４２６６８
ｐＡ／ｋｇとなり、先記した３６ｐＡ／ｋｇの基準を満
たすことができなかった。
【００２９】図２乃至図４の各図において、図中に挿入
した数字がフェース中心部の肉厚を示している。本発明
において、いずれの実施例もフェース部内面の対角軸、
長軸、短軸における平均曲率半径の比は約（１１〜１
３）：（１２〜１４）：３の範囲である。また、ガラス
パネルの内面において、フェース中心部から有効画面端
部に到る曲面は、通常１つ又は２つのＲで落差が出来る
だけ滑らかになるように形成するのがよい。
した数字がフェース中心部の肉厚を示している。本発明
において、いずれの実施例もフェース部内面の対角軸、
長軸、短軸における平均曲率半径の比は約（１１〜１
３）：（１２〜１４）：３の範囲である。また、ガラス
パネルの内面において、フェース中心部から有効画面端
部に到る曲面は、通常１つ又は２つのＲで落差が出来る
だけ滑らかになるように形成するのがよい。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極線管
用ガラスパネルによれば、フェース部内面の対角軸方向
におけるフェース中心部と有効画面端部との落差を９ｍ
ｍから１７ｍｍの適切な範囲に規定したので、ガラスパ
ネルとしての所定の機械的強度を維持しながら、ガラス
パネルの軽量化が実現できる優れた効果を奏するもので
ある。また、ガラスパネルのＸ線吸収係数を軽量化され
たガラスパネルの形状に基いて適切な範囲に規定したの
で、薄肉部からＸ線の漏洩を生じる虞もない安全なガラ
スパネルが実現できる。
用ガラスパネルによれば、フェース部内面の対角軸方向
におけるフェース中心部と有効画面端部との落差を９ｍ
ｍから１７ｍｍの適切な範囲に規定したので、ガラスパ
ネルとしての所定の機械的強度を維持しながら、ガラス
パネルの軽量化が実現できる優れた効果を奏するもので
ある。また、ガラスパネルのＸ線吸収係数を軽量化され
たガラスパネルの形状に基いて適切な範囲に規定したの
で、薄肉部からＸ線の漏洩を生じる虞もない安全なガラ
スパネルが実現できる。
【図１】本発明の陰極線管用ガラスパネルの平面図及び
対角軸断面図である。
対角軸断面図である。
【図２】本発明の陰極線管用ガラスパネルにおけるフェ
ース部内面のフェース中心部と有効画面端部との落差
と、フェース部中心部肉厚とガラスパネル重量との関係
を示す説明図である。
ース部内面のフェース中心部と有効画面端部との落差
と、フェース部中心部肉厚とガラスパネル重量との関係
を示す説明図である。
【図３】本発明を実施する他のサイズの陰極線管用ガラ
スパネルにおけるフェース部内面のフェース中心部と有
効画面端部との落差と、フェース部中心部肉厚とガラス
パネル重量との関係を示す説明図である。
スパネルにおけるフェース部内面のフェース中心部と有
効画面端部との落差と、フェース部中心部肉厚とガラス
パネル重量との関係を示す説明図である。
【図４】本発明を実施するさらに他のサイズの陰極線管
用ガラスパネルにおけるフェース部内面のフェース中心
部と有効画面端部との落差と、フェース部中心部肉厚と
ガラスパネル重量との関係を示す説明図である。
用ガラスパネルにおけるフェース部内面のフェース中心
部と有効画面端部との落差と、フェース部中心部肉厚と
ガラスパネル重量との関係を示す説明図である。
【図５】陰極線管用ガラスバルブの縦断面説明図であ
る。
る。
１ ガラスパネル ２ ファンネル ３ ネック ４ 半田ガラス １１ ガラスパネル封着端面 １２ フェース部 １３ フェース中心部 ２１ ファンネル封着端面 Ｄ 対角軸有効画面径 Ｒ 平均曲率半径 Ｈ ガラスパネル内面のフェース中心部と有効画面端部
の落差
の落差
Claims (2)
- 【請求項１】 画像が表示される略矩形のフェース部と
ブレンドＲ部を介して連なるスカート部とを有する陰極
線管用ガラスパネルにおいて、前記ガラスパネルのフェ
ース部の対角軸方向における有効画面径が５００ｍｍ以
上であり、前記フェース部の外面の平均曲率半径がフェ
ース中心部を通る全放射方向において１００００ｍｍ以
上であり、前記フェース部の内面の対角軸方向における
フェース中心部と有効画面端部との落差が９ｍｍから１
７ｍｍの範囲にあることを特徴とする陰極線管用ガラス
パネル。 - 【請求項２】 前記ガラスパネルのフェース部の対角軸
方向における有効画面径をＤ（ｍｍ）、フェース中心部
の肉厚をｔ（ｍｍ）とするとき、波長０．０６ｎｍにお
けるＸ線吸収係数Ａ（ｃｍ-1）がＡ≧１７５０ｔ／Ｄで
あることを特徴とする請求項１記載の陰極線管用ガラス
パネル。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001248098A JP2002298760A (ja) | 2001-01-25 | 2001-08-17 | 陰極線管用ガラスパネル |
| EP02255031A EP1383156A1 (en) | 2001-01-25 | 2002-07-17 | Glass panel for cathode ray tube |
| US10/200,052 US6707245B2 (en) | 2001-01-25 | 2002-07-19 | Glass panel for cathode ray tube |
Applications Claiming Priority (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001-16462 | 2001-01-25 | ||
| JP2001016462 | 2001-01-25 | ||
| JP2001248098A JP2002298760A (ja) | 2001-01-25 | 2001-08-17 | 陰極線管用ガラスパネル |
| CN 02140234 CN1288701C (zh) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 阴极射线管用玻璃屏盘 |
| EP02255031A EP1383156A1 (en) | 2001-01-25 | 2002-07-17 | Glass panel for cathode ray tube |
| US10/200,052 US6707245B2 (en) | 2001-01-25 | 2002-07-19 | Glass panel for cathode ray tube |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002298760A true JP2002298760A (ja) | 2002-10-11 |
Family
ID=32330072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001248098A Pending JP2002298760A (ja) | 2001-01-25 | 2001-08-17 | 陰極線管用ガラスパネル |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6707245B2 (ja) |
| EP (1) | EP1383156A1 (ja) |
| JP (1) | JP2002298760A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1557862A1 (en) * | 2004-01-20 | 2005-07-27 | LG. Philips Displays | Cathode ray tube with a panel portion |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20160275067A1 (en) * | 2015-03-20 | 2016-09-22 | Microsoft Technology Licensing, Llc | Domain-based generation of communications media content layout |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09245686A (ja) * | 1996-03-04 | 1997-09-19 | Hitachi Ltd | カラー陰極線管 |
| JP3442975B2 (ja) * | 1996-09-18 | 2003-09-02 | 株式会社東芝 | 陰極線管装置 |
| DE19959694A1 (de) * | 1998-12-07 | 2000-06-08 | Samsung Corning Co | Glasschirm für eine Kathodenstrahlröhre |
| JP3339680B2 (ja) * | 1998-12-28 | 2002-10-28 | 日本電気硝子株式会社 | 陰極線管用ガラスパネル |
| JP2001126632A (ja) * | 1999-08-19 | 2001-05-11 | Toshiba Corp | カラー受像管 |
| JP2001101984A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-13 | Hitachi Ltd | カラー陰極線管 |
| JP2001185060A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-06 | Hitachi Ltd | インライン形カラー受像管 |
| US6515410B2 (en) * | 2000-05-19 | 2003-02-04 | Hitachi Ltd. | Color cathode ray tube |
| JP2002042698A (ja) * | 2000-07-27 | 2002-02-08 | Hitachi Ltd | パネル表面がフラットなシャドーマスク型カラー陰極線管 |
| JP2002056787A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-22 | Hitachi Ltd | カラー陰極線管 |
-
2001
- 2001-08-17 JP JP2001248098A patent/JP2002298760A/ja active Pending
-
2002
- 2002-07-17 EP EP02255031A patent/EP1383156A1/en not_active Withdrawn
- 2002-07-19 US US10/200,052 patent/US6707245B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1557862A1 (en) * | 2004-01-20 | 2005-07-27 | LG. Philips Displays | Cathode ray tube with a panel portion |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6707245B2 (en) | 2004-03-16 |
| US20040012324A1 (en) | 2004-01-22 |
| EP1383156A1 (en) | 2004-01-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3520695B2 (ja) | 陰極線管用ガラスバルブ | |
| KR100315534B1 (ko) | 개선된 펀넬을 구비한 컬러 수상관 | |
| JP2000113841A (ja) | ＣＲＴ（ＣａｔｈｏｄｅＲａｙＴｕｂｅ）用セミフラットパネル | |
| JP4480293B2 (ja) | 耐防爆型陰極線管パネル | |
| JP2636706B2 (ja) | 陰極線管用ガラスバルブ | |
| JP2002298760A (ja) | 陰極線管用ガラスパネル | |
| US6812631B2 (en) | Glass bulb for a cathode ray tube and cathode ray tube | |
| JP3339680B2 (ja) | 陰極線管用ガラスパネル | |
| JP3817983B2 (ja) | ディスプレイ用真空外囲器 | |
| US6580209B2 (en) | Glass funnel for a cathode ray tube having outwardly protruding portion surrounding the yoke | |
| KR100587894B1 (ko) | 음극선관용 유리패널 | |
| JP2611885B2 (ja) | 陰極線管 | |
| JP3417900B2 (ja) | 陰極線管 | |
| JPWO2003034461A1 (ja) | 陰極線管用ガラスファンネルおよび陰極線管 | |
| JP2000243316A (ja) | 陰極線管用ガラスファンネル及び陰極線管 | |
| JP2003086119A (ja) | 平面型陰極線管のパネル | |
| US7095166B2 (en) | Cathode ray tube with improved thickness profile | |
| US20080218055A1 (en) | Lightweight High Deflection Angle Cathode Ray Tube and Method of Making the Same | |
| EP1564781B1 (en) | Cathode-ray tube apparatus | |
| US7629732B2 (en) | Cathode ray tube having a scatter-proof band | |
| US6933668B2 (en) | Color cathode ray tube | |
| US20040217685A1 (en) | Color cathode ray tube | |
| JP2002208360A (ja) | カラー陰極線管 | |
| JP2006351430A (ja) | 陰極線管 | |
| MXPA06010212A (en) | Lightweight high deflection angle cathode ray tube and method of making the same |