JP3338160B2 - フラッシュ光通信装置 - Google Patents

フラッシュ光通信装置

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JP3338160B2
JP3338160B2 JP01734694A JP1734694A JP3338160B2 JP 3338160 B2 JP3338160 B2 JP 3338160B2 JP 01734694 A JP01734694 A JP 01734694A JP 1734694 A JP1734694 A JP 1734694A JP 3338160 B2 JP3338160 B2 JP 3338160B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラッシュ光によりス
トロボ発光を制御したり、フラッシュ光を用いて情報伝
達を行う通信システムのフラッシュ光通信装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フラッシュ光で信号を送る技
術については、すでに周知となっている。例えば、実開
平4ー067632号公報では、ストロボ内蔵カメラに
おける所定のフラッシュ発光パターンにより、スレーブ
フラッシュ装置が遠隔操作される技術が開示されてい
る。この技術では、フラッシュ光をデジタル信号と見な
して処理を行うので、フラッシュ光信号の通信速度が遅
い場合には問題はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開平4ー067632号公報に開示されている技術で
は、通信速度を上げる、つまりフラッシュ光の発光間隔
を短くして行くと、発光波形がアナログ的に変化してい
る要素が大きくなり、場合によっては信号を正確に取り
出すことができない。
【0004】したがって、このような従来技術は、発光
波形においてアナログ的な要素が小さいと見なせる範囲
内でなければ通信速度として使用できないという課題を
有している。
【0005】そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、フラッシュ光信号の通信速度を上げても
上記フラッシュ光信号を検出できるフラッシュ光通信
置を提供することを目的をとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のフラッシュ光通信装置は、カメラ
内蔵または装着可能であり、第1のフラッシュ光を所定
の時間間隔で複数回発光するマスターフラッシュ装置
と、上記カメラと非接続であり、上記第1のフラッシュ
光を受信し、光電変換信号を出力する受光手段、上記第
1のフラッシュ光の光強度及び発光間隔を検出する検出
手段、上記検出手段によって検出される上記第1のフラ
ッシュ光信号の光強度に応じて、上記受光手段の感度を
最初に高く設定し、次第に適正感度となるまで感度を下
げる変更を行う変更手段、及び上記検出手段により検出
された発光間隔が所定の時間間隔であることに応答して
第2のフラッシュ光を発光する発光手段を有するスレー
ブフラッシュ装置とを具備したことを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】本発明のフラッシュ光通信装置は、所定の時間
間隔で複数回発光するフラッシュ光を受信する受光手段
により光電変換信号が出力され、また、検出手段により
上記フラッシュ光の光強度及び発光間隔が検出される。
【0009】そして、上記検出手段によって検出された
フラッシュ光信号の光強度に応じて変更手段により上記
受光手段の感度が変更される。また、上記フラッシュ光
通信装置は、上記変更手段により、最初、感度が高く設
定され、次第に適正感度となるまで感度が下げられる。
【0010】また、本発明のフラッシュ光通信装置は、
フラッシュ光を受信する受光手段により光電変換信号が
出力され
【0011】また検出手段により上記フラッシュ光の光
強度が検出される。そして、上記検出手段によって検出
されたフラッシュ光信号の光強度に応じて、閾値変更手
段により上記閾値が変更される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の第1実施例によるフラッシュ光
通信装置としてのフラッシュ光を受信する受信回路を示
す図である。
【0013】ここでは、この受信回路は、後述する図2
に示すマスターフラッシュ装置MFから出力される20
0μsec 間隔の3発のパルス光を検出すると、発光ダイ
オードLED1を点灯させる動作を行うものとする。
【0014】図1において、受光素子としてのフォトダ
イオードPSのカソード側は電源電圧Vcc端に接続さ
れ、アノード側は抵抗R1、R2、R3、R15の各一
端に接続される。
【0015】そして、抵抗R1の他端は接地端GNDに
接続され、抵抗R2、R3の各他端はそれぞれ抵抗内蔵
のトランジスタQ1、Q2のコレクタに接続される。な
お、抵抗内蔵のトランジスタとは、ベースとエミッタ間
に抵抗が接続され、またべースに抵抗が介されているも
のである。
【0016】また、トランジスタQ1、Q2のエミッタ
は接地端GNDに接続され、それらのベースはマイクロ
コンピュータCPU1のシグナル端子S1、S2にそれ
ぞれ接続される。
【0017】なお、抵抗R15の他端は電圧比較器Com
p 1の負入力端子に接続され、基準電圧源Vref が抵抗
R14を介して電圧比較器Comp 1の正入力端子に接続
される。
【0018】また、マイクロコンピュータCPU1のコ
ンパレータイン端子CINは電圧比較器Comp 1の出力
端子に接続され、ロード端子LONはトランジスタQ3
のベースに接続される。
【0019】上記トランジスタQ3のコレクタは抵抗R
16を介して発光ダイオードLED1のカソードに接続
され、さらに発光ダイオードLED1のアノードは電源
電圧Vcc端に接続される。
【0020】また、上記トランジスタQ3のエミッタは
接地端GNDに接続される。次に、以上のように構成さ
れた受信回路の動作について説明する。トランジスタQ
1、Q2、がオフしているときはフォトダイオードPS
と接地端GNDの間の抵抗RMは抵抗R1のみで決まる
が、トランジスタQ1がオンすると上記抵抗RMは抵抗
R1と抵抗R2の合成抵抗値となる。
【0021】さらに、トランジスタQ1、Q2の両方が
オンすると上記抵抗RMは抵抗R1と抵抗R2と抵抗R
3の合成抵抗値となる。ここで、フォトダイオードPS
にフラッシュ光が入光すると、上記フォトダイオードP
Sと接地端GNDの間に光電流Ipsが流れ、上記抵抗R
Mの両端に電位差が発生する。
【0022】その電位差を電圧Vpsとし、上記抵抗RM
の抵抗値をRmすると、電圧Vpsは Vps = Ips × Rm で表される。
【0023】すなわち、この抵抗RMは電流を電圧に変
換する素子の働きをし、この抵抗RMの抵抗値Rmの大
きさがフラッシュ光を受信するときの感度を表すことに
なる。
【0024】また、発光ダイオードLED1、抵抗R1
6、トランジスタQ3から構成される回路は、信号を受
信したことを示すための表示回路であり、ここでトラン
ジスタQ3がオンすると発光ダイオードLED1、抵抗
R16を介して電源電圧Vcc端から接地端GNDへ電流
が流れ、発光ダイオードLED1が点灯される。
【0025】ここにおいて、マイクロコンピュータCP
U1は、そのシグナル端子S1とシグナル端子S2から
の出力信号により、トランジスタQ1、Q2をオンまた
はオフさせて受信回路の感度を切り替え、上記電圧Vps
を制御する。
【0026】次に、電圧比較器Comp 1は、上記電圧V
psよりも基準電圧Vref が高いときには“H(ハイレベ
ル)”信号を、逆に、電圧Vpsよりも基準電圧Vref が
低いときには“L(ローレベル)”信号を出力する。
【0027】また、マイクロコンピュータCPU1は、
電圧比較器Comp 1からの上記“H”または“L”信号
をコンパレータイン端子CINから取り込み、上記信号
に基づいてロード端子LONからの出力信号によりトラ
ンジスタQ3を介して、発光ダイオードLED1をオン
またはオフさせる。
【0028】また、上記第1実施例では、受光素子とし
てフォトダイオードPSを用いたが、これはフォトトラ
ンジスタ、CdS光導電素子などの他の同等の機能を有
する光電変換素子にて構成しても良い。
【0029】図2は、フラッシュ光を発生するマスター
フラッシュ装置MFの回路図である。図2において、電
源回路VEは、例えば、電池からの低電圧を高電圧Vm
cに変換し、メインコンデンサMCにチャージさせる。
【0030】上記メインコンデンサMCの両端は、放電
管XEとダイオードD21、スイッチング素子IGBT
とでループ回路をなすように接続される。また、トラン
スT21とコンデンサC22、抵抗R23、サイリスタ
SCR、およびそのゲートに接続した抵抗R24、R2
5、コンデンサC23により、トリガ回路が構成され
る。
【0031】また、コンデンサC21と抵抗R22は、
倍圧回路用であって上記放電管XEが放電を開始すると
きに2Vmcの電圧を瞬間的に印加するためのものであ
る。一方、抵抗R21と定電圧ダイオードD22、およ
び抵抗付きトランジスタQ21はスイッチング素子IG
BTのゲートを制御するための回路である。
【0032】以上のように構成された回路においては、
マイクロコンピュータCPU2のゲート端子IGから
“L”信号がトランジスタQ21のベースに入力される
と、上記トランジスタQ21はオフになり、スイッチン
グ素子IGBTには定電圧ダイオードD22により発生
する所定の電圧が印加されるので、上記スイッチング素
子IGBTはオンとなる。
【0033】また、マイクロコンピュータCPU2のゲ
ート端子IGから“H”信号が上記トランジスタQ21
のベースに入力すると、上記トランジスタQ21はオン
になり、上記スイッチング素子IGBTのゲートは接地
端GNDレベルになるので、上記スイッチング素子IG
BTはオフとなる。
【0034】なお、上記スイッチング素子IGBTは従
来から使用されているサイリスタでも構わないが、その
場合は発光停止回路も公知の回路を使用すれば良い。ま
た、上記マスターフラッシュ装置MFは、カメラに装着
可能なものでも良いし、カメラに内蔵されたものでも良
い。
【0035】また、上記マスターフラッシュ装置MF
は、全く別のアクセサリ装置としても構わない。図3
は、図2に示した回路により、上記マスターフラッシュ
装置MFが所定の間隔で発光する場合の発光波形を示す
図である。
【0036】ここでは、マスターフラッシュ装置MFが
オン時間30μsec 、発光間隔200μsec で、発光回
数3回のフラッシュ光を出力するものとする。まず、マ
イクロコンピュータCPU2は、そのゲート端子IGか
らの出力信号を一旦“L”にしてスイッチング素子IG
BTをオンにする。
【0037】この状態でトリガ端子TRGからの出力信
号を“H”にすると、放電管XEが励起され、メインコ
ンデンサMCに充電されていた電荷が放電されて、上記
マスターフラッシュ装置MFは発光を開始する。
【0038】そして、30μsec 後にゲート端子IGか
らの出力信号を“H”にすると、上記スイッチング素子
IGBTはオフになるので、上記マスターフラッシュ装
置MFは発光を停止する。
【0039】ただし、実際には発光が瞬時に停止するわ
けではなく、図に示すようにその発光波形は遅延、減衰
して行くような形となる。また、上記マスターフラッシ
ュ装置MFの発光を停止してから次の発光開始までの間
隔が非常に短いと、放電管XEはまだ励起状態にあるの
で、スイッチング素子IGBTのオン、オフだけで発光
を制御できる。
【0040】このようにして、2回目以降の上記マスタ
ーフラッシュ装置MFは、上記ゲート端子IGからの出
力信号を“L”または“H”にし、スイッチング素子I
GBTをオン、またはオフすることによって、発光の開
始または停止が制御される。
【0041】したがって、上記マスターフラッシュ装置
MFは、200μsec 毎に30μsec の時間だけマイク
ロコンピュータCPU2のゲート端子IGからの出力信
号を“L”にすることで、図のような間欠状のフラッシ
ュ光を発光することができる。
【0042】図4は、上記第1実施例の受信回路の感度
を変化させたときの電圧Vpsとそれを波形整形した後の
コンパレータイン端子CINへの入力信号を示す図であ
る。ここで受信されるフラッシュ光は、図3に示したも
のと同様にオン時間30μsec 、発光間隔200μsec
で、発光回数3回の出力とする。
【0043】まず、図4(b)は、感度が適正値に設定
された場合を示す図である。この場合には、電圧比較器
Comp 1のスレッショルド電圧、すなわち上記基準電圧
Vref (ここでは電源電圧Vcc/2とする)をこえた部
分がコンパレータイン端子CINへの入力信号が“L”
に、そうでない部分は“H”になり、図4(b)に示す
ように上記スラッシュ光信号は“L”の部分が所定間隔
で並ぶ信号として検出されることが可能である。
【0044】図4(a)は、感度が小さく設定された場
合を示す図であるが、このときは波形が小さく、電圧比
較器Comp 1のスレッショルド電圧に達しない。したが
って、この場合はコンパレータイン端子CINへの入力
信号は“H”のままであり、上記フラッシュ光を検出す
ることはできない。
【0045】図4(c)は、感度が大きく設定された場
合を示す図である。波線部は仮想上のもので、実際には
受信信号の電圧Vpsが電源電圧Vccをこえることはでき
ないので、電源電圧Vccの電位でクリッピングされ、図
4(c)に示したように、前の発光とその次の発光の間
の最低電圧値が電圧比較器Comp 1のスレッショルド電
圧値よりも高くなる。
【0046】そのため、コンパレータイン端子CINへ
の入力信号は3回の発光が続いている間はずっと“L”
の状態を保つ。したがって、この場合も、やはり上記フ
ラッシュ光を検出することはできない。
【0047】図5は、本発明の第1実施例での抵抗RM
に対する送信可能距離を示す図である。図4に示した結
果より、フラッシュ光信号の通信速度が早い場合には感
度を適正に設定しないと信号を検出することはできな
い。
【0048】しかしながら、どの程度の感度が適正であ
るかは条件により異なる。その条件の一つとして、フラ
ッシュ光は距離が遠くなるとその光強度が減衰して行く
ことより、距離があげられる。
【0049】また、別の条件としては受光素子の向いて
いる方向、すなわちこの第1実施例ではフォトダイオー
ドPSの向いている方向であり、上記受光素子がマスタ
ーフラッシュ装置MFに対して真正面を向いている場合
と、斜め横を向いている場合とでは入光する光量が異な
るので、電圧Vpsの出力値も変化する。
【0050】そのほか、遮るものがあったり、あるいは
反射するものがあったときにも入光する光量が変化す
る。故に、感度、すなわち抵抗RMの抵抗値Rmの大き
さを一概に決めることは難しい。
【0051】この図5は上記条件を距離に絞って考えた
場合に、第1実施例の受信回路がフラッシュ光を検出可
能な、フラッシュ光送信部と受信回路の受信部との距離
を示している。
【0052】ここでは、マイクロコンピュータCPU1
が検出可能なフラッシュ光の信号幅を仮に40μsec 〜
100μsec としている(実際にはもう少し広い範囲で
検出可能)。
【0053】図5に示すように、例えば、抵抗RMの抵
抗値Rmを定数Raとすると信号を検出できる範囲は1
00μsec のオン時間を表す線と、40μsec のオン時
間を表す線との間、つまり送信部と受信部との距離がr
1〜r2の範囲となる。
【0054】同様に、上記抵抗RMの抵抗値Rmが定数
Rbの場合には距離r2〜r3が送受信可能な距離であ
り、上記抵抗RMの抵抗値Rmが定数Rcの場合には距
離r3〜r4が送受信可能な距離ということができる。
【0055】以上のことより、これらの切り替えを自動
的に行うことができれば、送信可能な距離の範囲を広げ
ることができる。そこで、上記第1実施例では、感度を
決定する抵抗RMの抵抗値Rmはこの図5を基に以下の
ように定めている。
【0056】まず、抵抗R1の抵抗値R1′を定数Rc
に設定し、次にトランジスタQ1をオンしたとき抵抗R
1と抵抗R2の合成抵抗値が定数Rbになるように上記
抵抗R2の抵抗値R2′を定め、さらにトランジスタQ
1、Q2がオンしたときに抵抗R1、R2、R3の合成
抵抗値が定数Raとなるように抵抗R3の抵抗値R3′
を定める。
【0057】数式で表すと、 Ra=1/(1/R1′+1/R2′+1/R3′) Rb=1/(1/R1′+1/R2′) Rc=R1′ を満たすように数値を定める。
【0058】以上により、マイクロコンピュータCPU
1は、トランジスタQ1およびQ2のオン、オフを制御
することにより感度を切り替えられるので、自動的に感
度を切り替えることができ、距離的には送信部と受信部
との距離r1〜r4まで、送受信が可能となる。
【0059】ここで、マイクロコンピュータCPU1は
上述した感度の切り替えを次の方法にて行う。まず、最
初に感度は最大にしておく、すなわち、抵抗値Rm=R
aと設定する。
【0060】次に、コンパレータイン端子CINから
“L”の信号が入ってくると所定時間、例えば、100
μsec 、待機した後、感度を順に下げて行きコンパレー
タイン端子CINからの入力信号が“H”になるところ
まで切り替える。この状態で次のコンパレータイン端子
CINからの入力信号を検出するようにする。
【0061】なお、フラッシュ光は、必ず所定時間、所
定光量で送信してくる。よって、最初のパルス光によ
り、一度、感度を適正値に設定すると短時間内では条件
が変わらないので、2発目以降のパルス光もその感度で
検出できる。
【0062】この方法で感度調整を行えば、例えば、受
光素子の向きがマスターフラッシュ装置MFのフラッシ
ュ光の方向と垂直でない場合、あるいは遮へい物や反射
物がある場合でも感度を適正に調整できる。
【0063】ここで感度を適正に調整できるのは、距離
によって感度を切り替えるのではなく、受光信号のレベ
ルによって感度を切り替えているからである。図6は、
上記第1実施例の受信回路におけるマイクロコンピュー
タCPU1の処理を示すフローチャートである。
【0064】図示しない電源スイッチをオンにすると、
このフローチャートに基づいて制御が開始される。ま
ず、最初にマイクロコンピュータCPU1のシグナル端
子S1、S2からの出力信号を“L”にセットし(ステ
ップS1)、トランジスタQ1、Q2をオフにしてお
く、すなわち感度が一番大きくなるようにセットしてお
く。
【0065】次に、コンパレータイン端子CINへ
“L”の信号が入るのを待つ(ステップS2)。コンパ
レータイン端子CINへの入力信号が“L”になった
後、100μsecの間待ち(ステップS3)、その後、
コンパレータイン端子CINへの入力信号の状態を検出
する(ステップS4)。
【0066】ここで、コンパレータイン端子CINへの
入力信号が“H”であるならば、すなわちフラッシュ光
のオフの部分を検出できたならば、ステップS13へ分
岐して100μsec 、待機する。
【0067】この場合、ここで感度調整は終了する。一
方、ステップS4にてコンパレータイン端子CINへの
入力信号が“L”であるならば、シグナル端子S1から
の出力信号を“H”にセットする(ステップS5)。
【0068】すなわち、トランジスタQ1をオンにして
感度を一段下げる。トランジスタQ1がオンするときの
時間遅れなども考慮して、この状態で20μsec だけ待
機し(ステップS6)、再びコンパレータイン端子CI
Nへの入力信号が“H”であるかをどうかを調べる(ス
テップS7)。
【0069】ここで“H”であるならば、感度が適正、
であったとしてそこで感度調整を終了し、ステップS1
2へ分岐する。一方、コンパレータイン端子CINへの
入力信号が“L”であるならば、シグナル端子S2から
の出力信号を“H”にセットし(ステップS8)、再び
20μsec 待機する(ステップS9)。
【0070】次に、再びコンパレータイン端子CINへ
の入力信号の状態を検出し(ステップS10)、“H”
であるならばステップS11へ進み、一方“L”である
ならば感度調整不能であるとしてステップS1へ戻り、
再び次のフラッシュ光が入力するのを待つ。
【0071】ステップS11では、60μsec 、また上
述したようにステップS12では、80μsec 、ステッ
プS13では100μsec だけ待機して、その後、コン
パレータイン端子CINへの入力信号の状態を検出する
(ステップS14)。
【0072】このとき、どのような感度設定を行って
も、最初に信号を検出してから200μsec 経過してい
ることになる。ここでコンパレータイン端子CINへの
入力信号が“L”でなければ、このフラッシュ光は求め
る信号ではなかったと判断してステップS1へ戻る。
【0073】一方、コンパレータイン端子CINへの入
力信号が“L”であるならば、160μsec 、待機する
(ステップS15)。これは、感度調整時にコンパレー
タイン端子CINへの入力信号が“L”から“H”に変
化するまでの時間として、100〜140μsec 見込ん
でおり、その次に来る同波形のフラッシュ光に対しても
140μsec 以上待たなければならない。
【0074】これに対して、ここでは余裕を見込み、1
60μsec 、待つこととしたものである。次に、再びコ
ンパレータイン端子CINへの入力信号の状態を検出し
(ステップS16)、“H”でなければ、ステップS1
へ戻り、“H”ならばステップS17へ進む。
【0075】ステップS17では、40μsec 、待機し
た後、コンパレータイン端子CINへの入力信号の状態
を検出し(ステップS18)、“L”であるならばステ
ップS19へL、“L”でないならばステップS1へ戻
る。
【0076】ステップS19では、ロード端子LONか
らの出力信号を“H”にセットし、2sec 、待機して
(ステップS20)、その後、ロード端子LONからの
出力信号を“L”にセットする(ステップS21)。
【0077】すなわち、ステップS19〜S20は、2
secだけ発光ダイオードLEDを点灯するための操作
である。この点灯により、ユーザはフラッシュ光が受信
回路にキャッチされたことを確認する。
【0078】そして、その後、ステップS1へ戻る。こ
れまで述べてきたフローチャートをまとめると、最初の
フラッシュ光が入力してきたときにオンの部分とオフの
部分を検出することで、感度調整を行い、残りの2パル
ス分は各波形のオンとオフをそれぞれ検出して、信号に
間違いがないかどうかを検出している。
【0079】なお、上記第1実施例では、発光間隔と発
光パルス数によって、信号が正しいかどうかを検出して
いるが、発光パルス数のみによって操作を変えるような
プログラムとすることも可能であるし、また、各パルス
信号の間隔によって情報の送、受信を行うようにするこ
とも可能であることは勿論である。
【0080】また、上記第1実施例では、上記感度を初
めに高く設定し、適正感度ではなかった場合に、所定時
間後に順に感度を低下させるようにしたが、逆に初めに
感度を低めに設定し、所定時間後に順に感度を高くする
ようにしても良い。
【0081】上述した図6までは受信回路に信号を送っ
て、その受信を確認するものであったが、以下ではその
信号で実際に操作を行う例について説明する。図7は、
本発明の第2実施例のワイヤレススレーブフラッシュ装
置の回路図である。
【0082】この第2実施例のワイヤレススレーブフラ
ッシュ装置WSFの回路図は、上記図1に示したフラッ
シュ光を受信する受信回路(第1実施例)と上記図2に
示したフラッシュ光を発光する送信回路を合わせたもの
であり、図1および図2に示した部材と同一部材には同
一の符号を付し、この同一部材についてはこの第2実施
例の一部を構成するものとする。
【0083】まず、マイクロコンピュータCPU3は、
上記受信回路を制御するシグナル端子S1、S2、コン
パレータイン端子CINと上記送信回路を制御するゲー
ト端子IG、トリガ端子TRGを持ち、フラッシュ光の
受信及び送信の制御を行う。
【0084】なお、第1実施例ではフラッシュ光を検出
すると、その検出をユーザに知らせる、発光ダイオード
LED1を点灯させる回路である発光ダイオードLED
1、抵抗R16、トランジスタQ3を有していたが、こ
の第2実施例では削除されている。
【0085】このワイヤレススレーブフラッシュ装置W
SFは、フラッシュ光を受信すると、その信号を受けて
スレーブ発光を行う。このとき、カメラに内蔵、または
接続しているフラッシュ装置がマスターフラッシュ装置
MFとなる。
【0086】ここで、マスターフラッシュ装置MFは、
上述の図2に示したマスターフラッシュ装置MFと同等
の機能を少なくとも有している。すなわち、カメラ側の
マスターフラッシュ装置MFからのフラッシュ光によ
り、上記ワイヤレススレーブフラッシュ装置WSFはス
レーブ発光を行う。
【0087】図8は、上記第2実施例におけるスレーブ
発光制御の波形を示す図である。マスターフラッシュ装
置MFは、カメラから発光開始を示すX信号を受け取る
と、図に示すように3発のパルス発光1、2、3からな
る発光開始信号を出力する。
【0088】なお、この発光は、図3にて説明したもの
と同一であるとする。その後、上記マスターフラッシュ
装置MFは、200μsec 以上の所定の間隔でパルス光
4、5、6を出力し、カメラではこの間、ダイレクト測
光(TTL測光)を行い、所定の光量に達したことを検
出すると、TTL信号を出力する。
【0089】なお、上記マスターフラッシュ装置MF
は、このTTL信号を受け取るとパルス光を出力するの
を止める。一方、上記ワイヤレススレーブフラッシュ装
置WSFは、マスターフラッシュ装置MFの発光開始を
合図する最初の3発のパルス光1、2、3を検出し、こ
のときの最初の1発目のパルス光1のオンまたはオフを
検出して感度を調節する。
【0090】ここで設定した感度は、発光が終了するま
でその感度の状態で維持される。そして、上記ワイヤレ
ススレーブフラッシュ装置WSFは、上記3発のパルス
光が所定の時間間隔であることを確認すると、予め設定
された発光光量だけ発光する(図に示す3a、例えば、
ガイドナンバー1だけなど)ようになっている。
【0091】以後、所定時間内であれば、マスターフラ
ッシュ装置MFからパルス光が入力されるごとに、上記
ワイヤレススレーブフラッシュ装置WSFは同様の発光
を行う(図に示す4a、5a、6a)。
【0092】図9は、上記第2実施例のワイヤレススレ
ーブフラッシュ装置WSFのマイクロコンピュータCP
U3の処理を示すフローチャートである。ここで、ステ
ップS101〜S118までの処理は、上述したステッ
プS1〜S18までと同一であるためこの説明は省略
し、上述したステップS1〜S18の説明をここに編入
するものとする。
【0093】マスターフラッシュ装置MFの発光開始を
合図する最初の3発の上記パルス光1、2、3を検出す
るとステップS119へ進み、タイマをセットする。こ
のタイマをセットする時間は、カメラ側のフラッシュ撮
影時の同調時間にほぼ等しい。
【0094】その後、マイクロコンピュータCPU3の
ゲート端子IGからの出力信号を“L”にセットし、ス
イッチング素子IGBTをオンさせる(ステップS12
0)。
【0095】そして、マイクロコンピュータCPU3の
トリガ端子TRGからの出力信号を“H”にセットし
て、上記ワイヤレススレーブフラッシュ装置WSFの発
光を開始させる(ステップS121)。
【0096】発光状態で所定時間待機した後(ステップ
S122)、マイクロコンピュータCPU3のゲート端
子IGからの出力信号を“H”にセットし(ステップS
123)、トリガ端子TRGからの出力信号を“L”に
セットして(ステップS124)、発光を停止させる。
【0097】このときのステップS122での発光待機
時間は予め設定された光量(例えば、ガイドナンバー1
など)分だけ発光する時間である。その後、160μse
c の間、待機する(ステップS125)。
【0098】これは、最後に受け取ったマスターフラッ
シュ装置MFのパルス光を次のパルス光と間違えて、2
度発光するのを防ぐためである。次に、セットしたタイ
マがタイムオーバになっていないか(ステップS12
6)を判断し、タイムオーバになっていればこれらの処
理を終え、ステップS101へ戻り、タイムオーバにな
っていなければステップS127へ進む。
【0099】ステップS127では、コンパレータイン
端子CINへの入力信号が“L”になっていないかどう
かを検出すし、“L”になっていなければステップS1
26へ戻り、“L”になっていればステップS128へ
進む。
【0100】ステップS128では、マイクロコンピュ
ータCPU3のゲート端子IGからの出力信号を“L”
にセットし(ステップS128)、所定時間待機し(ス
テップS129)、その後、ゲート端子IGからの出力
信号を“H”にセットする(S130)。
【0101】すなわち、ステップS128〜S130で
は、マイクロコンピュータCPU3のゲート端子IGか
らの出力信号を所定時間の間、“L”にすることによ
り、上記ワイヤレススレーブフラッシュ装置WSFを所
定時間の間、発光するという処理をしている。
【0102】この発光時には、放電管XEはまだ励起状
態にあるので、トリガ端子TRGからの出力信号を操作
せずにスイッチング素子IGBTのオン、オフだけを操
作することで発光を制御できる。
【0103】そして、この操作が終わると、ステップS
125へ戻り、再び160μsecの間、待機した後、
ステップS126〜S127のループに入る。図10
は、本発明の第3の実施例によるフラッシュ光通信装置
としてのフラッシュ光を受信する受信回路を示す図であ
る。
【0104】第1実施例および第2実施例では、受信の
感度を切り替えることで、信号受信距離の範囲を広げた
が、この第3実施例では受光波形を波形整形するとき
に、その基準となる基準電圧Vref を切り替えることに
より、信号受信距離の範囲を広げる。
【0105】図1に示した第1実施例の受信回路と異な
るのはフォトダイオードPS1の出力する光電流を電圧
に変換する抵抗が抵抗R30の一つになったこと、それ
と基準電圧Vref を発生させるために定電流源Iと抵抗
R31〜R33および抵抗付きトランジスタQ31、Q
32を配したことである。
【0106】図10においてフォトダイオードPS1の
カソード側は電源電圧Vcc端に、アノード側は抵抗R3
0、R35の各一端に接続される。さらに、抵抗R30
の他端は接地端GNDに、抵抗R35の他端は電圧比較
器Comp 31の負入力端子に接続される。
【0107】また、定電流源Iの一端は電源電圧Vcc端
に接続され、その他端は抵抗R31、R32、R33、
R34の各一端にそれぞれ接続される。さらに、抵抗R
31の他端は接地端GNDに接続され、抵抗R32、R
33の各他端はトランジスタQ31、Q32のコレクタ
にそれぞれ接続される。
【0108】さらに、トランジスタQ31、Q32のベ
ースは、マイクロコンピュータCPU4のシグナル端子
S1、S2にそれぞれ接続される。さらに、トランジス
タQ31、Q32のエミッタは、接地端GNDに接続さ
れる。
【0109】また、抵抗R34の他端は、電圧比較器C
omp 31の正入力端子に接続され、上記抵抗34と定電
流源Iの間の電位が基準電圧Vref となる。マイクロコ
ンピュータCPU4のコンパレータイン端子CINは電
圧比較器Comp 31の出力端子に接続され、ロード端子
LONはトランジスタQ33のベースに接続される。
【0110】上記トランジスタQ33のコレクタは抵抗
R36を介して発光ダイオードLED31のアノードに
接続され、さらにそのカソードは電源電圧Vcc端に接続
される。
【0111】また、上記トランジスタQ33のエミッタ
は接地端GNDに接続される。ここで、上記基準電圧V
ref は、定電流源Iからの電流i0と、上記定電流源I
と接地端GNDの間の抵抗RNの抵抗値Rnにより生
じ、その基準電圧Vrefは、 Vref = Rn × i0 で表される。
【0112】そして、トランジスタQ31、Q32がオ
フのときには上記抵抗RNの抵抗値RnはR31にな
る。また、トランジスタQ31のみがオンすると上記抵
抗RNの抵抗値RnはR31とR32の合成抵抗値に、
トランジスタQ31、Q32の二つがオンすると上記抵
抗RNの抵抗値RnはR31、R32、R33の合成抵
抗値となる。
【0113】図11は、上記第3実施例において、受信
するフラッシュ光の強度により、どの様にスレッショル
ド電圧(=上記基準電圧Vref )を切り替えるかを説明
するための図であり、フラッシュ光受信信号の電圧Vps
とそれを波形整形したコンパレータイン端子CINへの
入力信号を示すものである。
【0114】まず、図11(a)はフラッシュ光信号の
強度が小さいときのものである。このときには、トラン
ジスタQ31、Q32をオンしてスレッショルド電圧を
低く設定することにより、図に示すように電圧比較器C
omp 31の出力であるコンパレータイン端子CINへの
入力信号は3つの“L”パルス信号となる。
【0115】よって、フラッシュ光を検出することがで
きる。また、図11(b)はフラッシュ光信号の強度が
中位のときのものである。このときには、トランジスタ
Q31のみをオンしてスレッショルド電圧を中位に設定
することにより、図に示すように電圧比較器Comp 31
の出力であるコンパレータイン端子CINへの入力信号
は3つの“L”パルス信号となる。
【0116】よって、フラッシュ光を検出することがで
きる。また、図11(c)はフラッシュ光信号の強度が
大きいときのものである。このときには、トランジスタ
Q31、Q32の両方をオフしてスレッショルド電圧を
一番高く設定することにより、図に示すように電圧比較
器Comp 31の出力であるコンパレータイン端子CIN
への入力信号は3つの“L”パルス信号となる。
【0117】よって、フラッシュ光を検出することがで
きる。また、マイクロコンピュータCPU4の処理につ
いては、基本的には第1実施例と同様である。
【0118】ただし、図6においてステップS1のとこ
ろでシグナル端子S1、S2からの出力信号を“L”に
しているが、この第3実施例の場合はそれらの信号を
“H”にする。
【0119】また、ステップS5、ステップS8のとこ
ろでシグナル端子S1、S2からの出力信号を順に
“H”にしているが、この第3実施例の場合には順に
“L”にする。
【0120】これ以外のステップについては、第1実施
例と同一であり、同一の処理を行う。以上のようにマイ
クロコンピュータCPU4にて処理を行うことにより、
この第3実施例では、最初、フラッシュ光を拾いやすい
スレッショルド電圧値に設定することになり、所定時間
後に順にフラッシュ光を拾いずらいスレッショルド電圧
値に切り替えることになる。
【0121】これにより、上記第1実施例と同様に、最
初は感度を最大に設定しておき、それから順に感度を下
げて行くことで適正な感度が決定できることになる。な
お、上記第3実施例では、上記感度を初めに高く設定
し、適正感度ではなかった場合に、所定時間後に順に感
度を低下させるようにしたが、逆に初めに感度を低めに
設定し、所定時間後に順に感度を高くするようにしても
良い。
【0122】また、この第3実施例は上記第2実施例の
中のワイヤレススレーブフラッシュ装置にも適用するこ
とができる。さらに、第1実施例と第3実施例とを併せ
て回路を構成したり、切り替えの段数を3段より増やし
たりすれば、受信可能距離の範囲を広げることができ
る。
【0123】この結果、通信速度をあげてもより確実に
信号を受信できることになる。なお、上記第1実施例に
おいては、受信回路の感度を変更するために、抵抗値を
切り換えるようにしていたが、この例に限るわけではな
く他の方法、例えばオペアンプを含む可変増幅器を用い
て、その増幅率を変更するようにしても良い。
【0124】また、上記第1実施例と第2実施例におい
ては、1発目のフラッシュ光のオンまたはオフでもっ
て、感度もしくはスレッショルド電圧を設定し、3発目
のフラッシュ光に同期してサブフラッシュ光またはフラ
ッシュ光を発光するようにしていたが、設定用のフラッ
シュ光の数は1発に限るわけではなく適宜変更すること
は可能である。
【0125】さらに、上記第2実施例ではフラッシュ光
の受光素子を1つだけとし、波形整形回路の出力をフィ
ードバックして感度または開始を変更するようにした
が、波形整形回路と光強度検出回路にそれぞれ別の受光
素子を設けるようにしても良い。
【0126】以上述べたように、上記各実施例によれば
フラッシュ光通信装置が受信部の感度、または波形整形
スレッシュルド電圧を自動的に変更するので、パルス光
の間隔が狭くなってもそのフラッシュ光を検出すること
が可能である。
【0127】したがって、フラッシュ光による信号伝達
の速度を上げることが可能となり、短時間で多量の情報
を送ることが可能となる。また、例えば、ワイヤレスス
レーブ発光制御時の識別信号を送信するときにもパルス
間隔を短くできるので、識別信号を露光中に送信しても
シャッタ時間が長くならない。
【0128】そのため、識別信号を発光の直前に送信す
ればよいので、予め識別信号を送信するタイミングを考
慮する必要がなく、カメラあるいはマスタフラッシュ側
は複雑な操作をする必要がなくなる。
【0129】なお、本発明の上記実施態様によれば、以
下のごとき構成が得られる。 (1)フラッシュ光を受信する装置において、受光感度
を変えることが可能な受光手段と、この受光手段の出力
を波形整形するための波形整形手段と、この波形整形手
段の出力を検出する検出手段と、この検出手段により検
出の結果に基づいて上記受光手段の感度を変更する感度
変更手段と、を具備するフラッシュ光受信装置。
【0130】(2)上記感度変更手段は受信開始時はそ
の感度を高くし、感度が高いために出力が飽和している
場合には、適正感度となるまで上記感度を低下させる上
記(1)に記載のフラッシュ光受信装置。
【0131】(3)上記感度変更手段は、所定時間後に
上記感度を低下させる上記(2)に記載のフラッシュ光
受信装置。 (4)上記フラッシュ光受信装置を有するサブフラッシ
ュ装置。
【0132】(5)上記(4)のサブフラッシュ装置に
フラッシュ光信号を送信するメインフラッシュ装置、こ
のメインフラッシュ装置は上記サブフラッシュ装置が受
光感度を適正に設定するために、意味のある信号の送信
に先立って、感度設定用のフラッシュ信号を送信するフ
ラッシュ装置。
【0133】(6)フラッシュ光を受信し、光電変換信
号を出力する受光手段と、上記受光手段によって出力さ
れる光電変換信号を閾値を用いて波形整形する波形整形
手段と、上記波形整形手段によって波形整形された出力
に基づいて、上記フラッシュ光の光強度を検出する検出
手段と、上記検出手段によって検出されるフラッシュ光
信号の光強度に応じて、上記閾値を変更する閾値変更手
段と、を具備したことを特徴とするフラッシュ光受信装
置。
【0134】(7)上記閾値変更手段は受信開始時は、
受光信号の変化を拾い易い閾値とし、受光信号を検出で
きない場合には、上記波形整形手段の出力が適正となる
まで上記閾値を信号の変化を拾い難い方向に変化させる
上記(6)に記載のフラッシュ光受信装置。
【0135】(8)上記閾値変更手段は、所定時間後に
上記閾値を変化させる上記(7)に記載のフラッシュ光
受信装置。 (9)上記フラッシュ光受信装置を有するサブフラッシ
ュ装置。
【0136】(10)上記(9)のサブフラッシュ装置
にフラッシュ光信号を送信するメインフラッシュ装置、
このメインフラッシュ装置は上記サブフラッシュ装置が
上記閾値を適正に設定するために、意味のある信号の送
信に先立って、閾値設定用のフラッシュ信号を送信する
フラッシュ装置。
【0137】(11)フラッシュ光信号を受信する受信
装置において、上記フラッシュ光信号を受光し、光電変
換信号を出力する光電変換手段と、上記光電変換信号を
波形整形する波形整形手段と、上記フラッシュ光信号の
受信開始時は上記フラッシュ光信号を検出しやすいレベ
ルに上記波形整形手段を設定すると共に、上記波形整形
手段の出力が適正とはならない際には、上記検出レベル
を変更する検出レベル変更手段と、を有したフラッシュ
光受信装置。
【0138】(12)フラッシュ光を受信し、光電変換
信号を出力する受光手段と、上記受光手段によって出力
される光電変換信号に基づいて、上記フラッシュ光の光
強度を検出する検出手段と、上記検出手段によって検出
されるフラッシュ光信号の光強度に応じて、上記受光手
段の感度を変更する変更手段と、を具備したことを特徴
とするフラッシュ光受信装置。
【0139】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、フラ
ッシュ光信号の通信速度を上げても上記フラッシュ光信
号を検出できるフラッシュ光受信装置を提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるフラッシュ光通信
置としてのフラッシュ光を受信する受信回路を示す図で
ある。
【図2】フラッシュ光を発生するマスターフラッシュ装
置MFの回路図である。
【図3】図2に示した回路により、上記マスターフラッ
シュ装置MFが所定の間隔で発光する場合の発光波形を
示す図である。
【図4】上記第1実施例の受信回路の感度を変化させた
ときの電圧Vpsとそれを波形整形した後のコンパレータ
イン端子CINへの入力信号を示す図である。
【図5】本発明の第1実施例での抵抗値Rmに対する送
信可能距離を示す図である。
【図6】上記第1実施例の受信回路におけるマイクロコ
ンピュータCPU1の処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第2実施例のワイヤレススレーブフラ
ッシュ装置の回路図である。
【図8】上記第2実施例におけるスレーブ発光制御の波
形を示す図である。
【図9】上記第2実施例のワイヤレススレーブフラッシ
ュ装置WSFのマイクロコンピュータCPU3の処理を
示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施例によるフラッシュ光通信
装置としてのフラッシュ光を受信する受信回路を示す図
である。
【図11】上記第3実施例において、受信するフラッシ
ュ光の強度により、どの様にスレッショルド電圧(=基
準電圧Vref )を切り替えるかを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
PS…フォトダイオード、R1,R2,R3,R14,
R15、R16…抵抗、Q1,Q2,Q3…トランジス
タ、Comp 1…電圧比較器、CPU1…マイクロコンピ
ュータ、LED1…ダイオード、Vcc…電源電圧、Vre
f …基準電圧。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−130020(JP,A) 特開 昭57−173827(JP,A) 実開 平4−67632(JP,U) 実開 平3−65385(JP,U) 実開 昭56−97730(JP,U) 実開 昭57−49223(JP,U) 実開 昭57−84529(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 15/04 - 15/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ内蔵または装着可能であり、第1
    のフラッシュ光を所定の時間間隔で複数回発光するマス
    ターフラッシュ装置と、 上記カメラと非接続であり、上記第1のフラッシュ光を
    受信し、光電変換信号を出力する受光手段、上記第1の
    フラッシュ光の光強度及び発光間隔を検出する検出手
    段、上記検出手段によって検出される上記第1のフラッ
    シュ光信号の光強度に応じて、上記受光手段の感度を
    初に高く設定し、次第に適正感度となるまで感度を下げ
    変更を行う変更手段、及び上記検出手段により検出さ
    れた発光間隔が所定の時間間隔であることに応答して第
    2のフラッシュ光を発光する発光手段を有するスレーブ
    フラッシュ装置と、 を具備したことを特徴とするフラッシュ光通信装置。
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