JP3950187B2 - 自動調光ストロボ装置 - Google Patents
自動調光ストロボ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3950187B2 JP3950187B2 JP27195396A JP27195396A JP3950187B2 JP 3950187 B2 JP3950187 B2 JP 3950187B2 JP 27195396 A JP27195396 A JP 27195396A JP 27195396 A JP27195396 A JP 27195396A JP 3950187 B2 JP3950187 B2 JP 3950187B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- light emission
- control means
- emission control
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Exposure Control For Cameras (AREA)
- Stroboscope Apparatuses (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも、被写体からの反射光を受光して光源の発光動作を制御する発光制御手段と、他のストロボ装置の発光を検知して自身の発光動作を開始させる発光開始手段とを備えた自動調光ストロボ装置に関し、特に、上記発光制御手段への駆動電源の供給構成に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被写体からの反射光を受光する調光用受光センサを含む測光部およびこの測光部の出力により光源の発光動作を制御する制御部からなり、上記反射光の受光量に基づいて発光動作を制御する発光制御手段を備えたいわゆる自動調光ストロボ装置は種々のものが周知であり、また、近年においては、他のストロボ装置の発光を検知して自身の発光動作を開始させる発光開始手段を備えた自動調光ストロボ装置も実用化されてきている。
【0003】
加えて、上述した発光制御手段への駆動電源の供給構成についても、通常自身が発光していない時に他のストロボ装置の発光に伴う被写体からの反射光を受光して動作しないように配慮された供給構成が種々知られている。
例えば実公昭59−43678号公報には、自身の発光動作に同期して初めて駆動電源電圧が供給されるように形成された図2に示したような発光制御手段への駆動電源供給構成を備えた電子閃光装置が開示されている。
【0004】
図2の構成について簡単に述べると、まず、DCーDCコンバータ回路や積層電源等である図示していない直流高圧電源より端子A、B間に直流高電圧が供給されると、主コンデンサ1が充電されることになり、同時にコンデンサ5、9も抵抗6,7,8のそれぞれの抵抗値およびツェナーダイオード10のブレークオーバー電圧にて規定される電圧値に充電されることになる。
【0005】
上記主コンデンサ1等の充電がなされた状態で周知のトリガ回路2が動作すると、光源である閃光放電管3は励起され、よって、閃光放電管3が励起されることにより主コンデンサ1の充電電荷を消費して発光することになると同時に、コンデンサ5の充電電荷が、閃光放電管3、コンデンサ9の充電電圧を規定するツェナーダイオード10、抵抗8,7の経路で放電されることになる。
【0006】
このため、閃光放電管3よりその発光光が図示していない被写体に向けて射出されることになると共に、コンデンサ5の放電による抵抗8の降下電圧にてトランジスタ11が導通することになり、該トランジスタ11の導通によりコンデンサ9の充電電荷が当該トランジスタ11を介して発光制御手段4に駆動電源として供給されることになる。
【0007】
すなわち、発光制御手段4にはトリガ回路2による閃光放電管3の励起動作が行われて閃光放電管3が発光動作を開始しない限り駆動電源となるコンデンサ9の充電電荷が供給されることはなく、この結果、発光制御手段4は、自身が発光しない時に他のストロボ装置の発光に伴う被写体からの反射光に応答して動作することはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような発光制御手段4へのコンデンサ9の充電電荷の供給動作を微視的に見てみると、依然として以下のような不都合点がある。
例えば発光制御手段4への駆動電源、すなわちコンデンサ9の充電電荷の供給時期についてみてみると、上述した供給動作はコンデンサ5の閃光放電管3を介しての放電動作、いわゆる過渡現象を含んだ動作を経て行われることから、閃光放電管3のトリガ回路2による励起がなされてから実際に発光を開始するまでの特性、並びに抵抗7,8の抵抗値比に大きく影響を受けることになり、換言すれば上記供給時期は上記閃光放電管3および上記抵抗7,8の個々の特性によって大きく影響を受けることになる。
【0009】
このため、上記閃光放電管3および抵抗7,8に存在する例えば抵抗値等の製造上のばらつきを考慮すると、閃光放電管3の発光動作を基準にした上記供給時期は、個々のストロボ装置間で容易に変動することが考えられ、一方、発光制御手段4への駆動電源の供給時期のばらつきは、以降の閃光放電管3の発光動作の制御により設定される発光量がばらつく恐れがあることに他ならず、この結果、上述した発光制御手段4への駆動電源の供給構成は高精度の発光制御という観点においては不利となる不都合点を有していた。
【0010】
また、発光制御手段4への駆動電源の供給を行う上記コンデンサ5の閃光放電管3を介しての放電動作、それに伴うトランジスタ11の導通動作等は、トリガ回路2による閃光放電管3の励起動作に同期して開始され、よってともすれば発光制御手段4がトリガ回路2の動作により生じるトリガノイズの影響を受けて誤動作する恐れを有することになる不都合点も有していた。
【0011】
本発明は上述したような不都合点を考慮してなしたもので、発光制御手段への駆動電源の供給時期を閃光放電管である光源の発光開始に完全に同期させることにより、上記供給時期を個々のストロボ装置においてばらつくことなく高精度に制御でき、よって発光制御手段による閃光放電管の発光制御により設定される発光量を高精度に、かつトリガノイズの影響を受けることなく設定・制御することができる自動調光ストロボ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、少なくとも、光源の発光動作に伴う被写体からの反射光を受光する調光用受光センサを含み、該調光用受光センサによる上記反射光の受光量に基づいて上記光源の発光動作を制御する発光制御手段と、他の装置の発光を受光する起動用受光センサを含み、該起動用受光センサによる上記他の装置の発光を検知して上記光源のトリガ回路を動作させる発光開始手段とを備えた自動調光ストロボ装置であって、上記起動用受光センサを上記光源の発光をも受光できる位置に配置して当該起動用受光センサの受光出力により上記発光制御手段への駆動電源の供給を開始できるようになすと共に、上記発光制御手段の動作時には上記発光開始手段の動作を阻止し、かつ上記発光開始手段の動作時には上記駆動電源の上記発光制御手段への供給状態にかかわらず上記発光制御手段の動作を阻止する制御手段を備えて上記自動調光ストロボ装置を構成したものである。
【0013】
これにより、発光制御手段への駆動電源の供給動作が自身の光源の実際の発光動作に完全に同期して開始されることになり、このため上記駆動電源の供給時期を個々のストロボ装置においてばらつくことなく高精度に制御でき、この結果、発光制御手段による閃光放電管の発光制御により設定される発光量を高精度に、かつトリガノイズの影響を受けることなく設定・制御することができる自動調光ストロボ装置を提供できることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも、光源の発光動作に伴う被写体からの反射光を受光する調光用受光センサを含み、該調光用受光センサによる上記反射光の受光量に基づいて上記光源の発光動作を制御する発光制御手段と、他の装置の発光を受光する起動用受光センサを含み、該起動用受光センサによる上記他の装置の発光を検知して上記光源のトリガ回路を動作させる発光開始手段とを備えた自動調光ストロボ装置であって、上記起動用受光センサを上記光源の発光をも受光できる位置に配置して当該起動用受光センサの受光出力により上記発光制御手段への駆動電源の供給を開始できるようになすと共に、上記発光制御手段の動作時には上記発光開始手段の動作を阻止し、かつ上記発光開始手段の動作時には上記駆動電源の上記発光制御手段への供給状態にかかわらず上記発光制御手段の動作を阻止する制御手段を備えて自動調光ストロボ装置を構成したものであり、これにより、発光制御手段への駆動電源の供給動作を、自身の光源の実際の発光動作を完全に同期して開始でき、このため上記駆動電源の供給時期を個々のストロボ装置においてばらつくことなく高精度に制御できることになる作用を有する。
【0015】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の自動調光ストロボに装置における制御手段を、発光制御手段と該発光制御手段の駆動電源との間に配置され、起動用受光センサの受光出力にて動作することにより前記駆動電源を上記発光制御手段に供給する状態を設定するスイッチ手段と、上記発光制御手段の動作時に上記起動用受光センサの受光出力によるトリガ回路の動作を阻止すると共に、上記発光開始手段の動作時に前記発光制御手段を上記スイッチ手段の動作状態にかかわらず非動作状態に制御する動作阻止手段とを含んで構成したものであり、上記請求項1に記載の発明と同様の作用を有する。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明による自動調光ストロボ装置の一実施の形態を示す電気回路図であり、図中、図2と同図番の構成は同一機能構成を示している。
なお、本実施の形態は、発光動作状態として、発光動作に対して何等の制御も行わないマニュアル状態、被写体からの反射光を受光して発光動作を制御するいわゆるオート状態、および他のストロボ装置の発光を検知して自身の発光動作を行ういわゆるスレーブ状態の3種の発光動作状態を設定できるものとする。
【0017】
本実施の形態の主コンデンサ1は、電源スイッチ13の閉成により動作を開始し、供給される直流低圧電源12の端子電圧を昇圧するDCーDCコンバータ回路14の出力にてダイオード15を介して充電されるようになされている。
直流低圧電源12の両端には、後述する発光制御手段18の駆動電源となるコンデンサ17がダイオード16を介して接続されている。
【0018】
図番18は、閃光放電管3の発光に伴う図示していない被写体からの反射光に基づいて閃光放電管3の発光動作を制御する発光制御手段を示し、上記反射光を受光する調光用受光センサ20、積分コンデンサ21、抵抗22,23,24および該積分コンデンサ21の充電状態に応じてオン・オフ動作が制御されるスイッチ素子であるトランジスタ25等からなる測光部19と、例えば閃光放電管3と直列接続されてオン・オフ動作する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタである制御スイッチ素子27、該制御スイッチ素子27の動作を制御するトランジスタ28、抵抗29,30およびトランジスタ25の動作に応答して動作してトランジスタ28の動作を制御するSCR31等からなる制御部26から構成されている。
【0019】
図番32は、閃光放電管3を励起するためのトリガ回路を示し、トリガコンデンサ33、トリガトランス34、SCR35、ダイオード16、抵抗38を介して充電されSCR35の駆動系を構成するコンデンサ36、トランジスタ37、抵抗39,40,41およびシンクロ接点42等から構成されている。
図番43は、抵抗44とツェナーダイオード45とからなり、制御スイッチ素子27の動作電圧を供給する駆動回路を示している。
【0020】
図番46は、駆動電源であるコンデンサ17と発光制御手段18との間に接続され、後述する起動用受光センサ50の受光出力にて動作することによりコンデンサ17の充電電荷を発光制御手段18へ供給する状態を設定するスイッチ手段を示し、トランジスタ47、抵抗48等から構成されている。
図番49は、図示していない他のストロボ装置の発光光あるいは閃光放電管3の発光光を受光できるように図示していない本発明による自動調光ストロボ装置の外部筐体上に配置された起動用受光センサ50、およびトリガ回路32のSCR35のゲートと接続され、該起動用受光センサ50が発光光を受光した時にそのことを示す光電変換信号を出力する出力端子51aを備えた光電変換回路51とからなる発光開始手段を示している。
【0021】
図番52は、前述したオート状態、マニュアル状態、およびスレーブ状態の3種を選択・設定するための動作状態設定手段を示し、グランドGと接続される接片53a、該接片53aとオート状態時に接続される電気的に浮いた接点53b、マニュアル状態時に接続されるSCR31のゲートと接続された接点53c、スレーブ状態時に接続されるコンデンサ36の高電位側と接続される接点53dを備えた例えば手動で操作される操作スイッチ53および接点53cと接点53dとを順方向に接続するダイオード54とを含んで構成されている。
【0022】
図番55は、発光開始手段49および動作状態設定手段52の動作に基づいてスイッチ手段46とトリガ回路32の動作を制御する制御回路を示し、光電変換回路51が出力する光電変換出力を受けてオンしてスイッチ手段46のトランジスタ47をオン状態に制御するトランジスタ56、およびその主極間が光電変換回路51の出力端子51aとグランドG間に、またその制御極が接点53dと夫々接続され、スレーブ状態時のみオフ状態となって上記光電変換出力のトリガ回路32への供給を許容するトランジスタ57等を含んで構成されている。
【0023】
次に、上記のような構成を備えた本実施の形態の自動調光ストロボ装置における発光制御動作等について説明する。
なお、説明の便宜上、動作説明は発光動作状態毎に行い、まず、動作状態設定手段52の操作スイッチ53の接片53aを接点53bに接続したオート状態を設定した場合について述べる。
【0024】
今、電源スイッチ13が閉成されると、直流低圧電源12がDCーDCコンバータ回路14に供給されることから、該DCーDCコンバータ回路14が動作を開始し、よって直流低圧電源12の端子電圧を昇圧した高電圧にて主コンデンサ1並びにトリガコンデンサ33が充電され、同時に駆動回路43を介して制御スイッチ素子27のゲートに駆動電圧が供給される。
【0025】
また直流低圧電源12が電源スイッチ13、ダイオード16を介してコンデンサ17に供給されることになり、かかるコンデンサ17も充電される。
さらに、オート状態であり接点53bが電気的に浮いていることからコンデンサ36の高電位側端子も電源スイッチ13を介して直流低圧電源12と接続されることになり、よって当該コンデンサ36も充電されることになる。
【0026】
なお、コンデンサ36の高電位側端子は抵抗58、59を介してトランジスタ57のベースと接続されており、よって、コンデンサ36がある程度まで充電されるとトランジスタ57は導通可能状態になされることになる。
上記各コンデンサの充電がなされた状態においてシンクロ接点42が閉成されると、コンデンサ36の充電電荷が抵抗39、シンクロ接点42を介して放出されることから該抵抗39に生じる降下電圧にてトランジスタ37が導通状態となり、さらにこのトランジスタ37の導通により上記コンデンサ36の充電電荷がトランジスタ37、抵抗40,41を介して放出され、この抵抗41に生じる降下電圧にてSCR31が導通することになる。
【0027】
SCR31が導通するとトリガコンデンサ33の充電電荷が、SCR31、トリガトランス34を介して放出され、トリガトランス34が発生する高電圧にて閃光放電管3が励起され、これにより閃光放電管3は主コンデンサ1の充電電荷を消費して発光し、その発光光を被写体に向けて射出することになる。
同時に閃光放電管3の発光光は起動用受光センサ50にて受光され、よって光電変換回路51はその出力端子51aより光電変換出力を出力し、これによりトランジスタ56を導通させる。
【0028】
この時、出力端子51aから出力される光電変換出力はトリガ回路32のSCR35のゲートにも伝達されようとするが、オート状態であり先にも述べたようにトランジスタ57が導通可能状態になされていることから該トランジスタ57を介してグランドGに側路され、すなわち上記光電変換出力がトリガ回路32を動作させることはない。
【0029】
さて、トランジスタ56が導通するとスイッチ手段46のトランジスタ47も導通し、これによりコンデンサ17の充電電荷が上記トランジスタ47を介して発光制御手段18の測光部19に駆動電源として供給されることになる。
すなわち、本実施の形態においては、閃光放電管3が実際に発光すると同時に発光制御手段18に駆動電源が供給されることにより測光部19が動作状態となり、図示していない被写体からの反射光が調光用受光センサ20にて受光され、その受光量に応じて積分コンデンサ21が充電されることになる。
【0030】
積分コンデンサ21の充電電圧値があらかじめ設定してある所定電圧値に達すると、トランジスタ25が導通し、直流低圧電源12、ダイオード16、トランジスタ47,25、抵抗23,29,30の経路で電流が流れ、制御部26のトランジスタ28およびSCR31が導通することになる。
トランジスタ28が導通すると制御スイッチ素子27のゲート〜カソード間が短絡されることから制御スイッチ素子27が非導通状態となり、これにより閃光放電管3の発光が停止することになる。
【0031】
この時、制御スイッチ素子27のコレクタ電位は急激に上昇し、その後徐々に0レベルまで低下することになるが、かかる過程においてSCR31は図番を付していない抵抗を介してトランジスタ28のベース電流を流し、該トランジスタ28の導通をコレクタ電位がほぼ0レベルに低下するまで維持し、これにより制御スイッチ素子27も非導通状態を維持することになる。
【0032】
以後、上記コレクタ電位がなくなるとSCR31は非導通状態に復帰し、制御スイッチ素子27のゲート〜カソード間の短絡が解除され、装置はトリガ回路32が動作する前の初期状態に復帰する。
また、制御スイッチ素子27が非導通状態になることにより閃光放電管3の発光が停止すると、起動用受光センサ50による受光もなくなり、よって光電変換回路51の出力端子51aからの出力がなくなることから、トランジスタ56およびスイッチ手段46のトランジスタ47が非導通状態に復帰し、これによりコンデンサ17の充電電荷の発光制御手段18へ供給も停止されることになる。
【0033】
次に、動作状態設定手段52の操作スイッチ53の接片53aを接点53cに接続したマニュアル状態を設定した場合について述べる。
この場合、図1からも明らかであるが、上述したオート状態と異なることになる構成は、上記接片53aと接点53cとの接続により制御部26のSCR31のゲートがグランドGと接続される点だけである。
【0034】
したがって、トリガ回路2の動作により閃光放電管3が発光し、その発光光が起動用受光センサ50にて受光されることによりスイッチ手段46のトランジスタ47が導通し、図示していない被写体からの反射光を調光用受光センサ20が受光することにより測光部19のトランジスタ25が導通したとしても、SCR31は導通状態になされることはない。
【0035】
すなわち、操作スイッチ53の接片53aが接点53cに接続されたマニュアル状態においては、SCR31が導通状態となりトランジスタ28を導通させて制御スイッチ素子27のゲート〜カソード間を短絡するという制御部26の動作が行われることはなく、この結果、閃光放電管3は発光を開始するとその発光動作が途中で制御されることはなく、主コンデンサ1の充電電荷を消費するまでその発光を継続することになる。
【0036】
なお、かかるマニュアル状態においても先のオート状態時と同様、コンデンサ36によりトランジスタ57が導通可能状態になされており、よって光電変換回路51の出力端子51aから起動用受光センサ50の受光に伴い出力される光電変換出力がトリガ回路32のSCR35のゲートに供給されることはない。
最後に、動作状態設定手段52の操作スイッチ53の接片53aを接点53dに接続したスレーブ状態を設定した場合について述べる。
【0037】
この場合も、図1からも明らかなように、制御部26のSCR31のゲートがグランドGと接続される点についてはダイオード54を介しているがマニュアル時と同様であり、よって、光電変換回路51、測光部19等が動作してもSCR31を含む制御部26の動作が行われることはなく、閃光放電管3は発光すると主コンデンサ1の充電電荷を消費するまでその発光を継続することになる。
【0038】
しかしながら、先のオート状態およびマニュアル状態とは異なり、コンデンサ36の高電位側端子が抵抗58と操作スイッチ53の接片52aと接点53dとを介してグランドGと接続されることになり、よって電源スイッチ13の閉成時、上記コンデンサ36は、オート状態およびマニュアル状態とは異なり、抵抗38と抵抗58の夫々の抵抗値の比に基づいて充電されることになり、また既に充電されている場合、抵抗58を介して上記抵抗値比に基づいた電圧値となるようにその充電電荷が放出されることになる。
【0039】
このため、上記コンデンサ36の抵抗38と抵抗58の抵抗値比に基づいた充電電圧値が、シンクロスイッチ42を閉成してもトランジスタ37を導通させられない電圧値、あるいはトランジスタ37は導通させられるものの、その時さらに抵抗40,41で分圧された電圧値がSCR35のゲート電圧よりも低電圧値となるように上記抵抗40と抵抗41の夫々の抵抗値の比を設定・制御することにより、上記シンクロスイッチ42の閉成によりトリガ回路32が動作しない状態を設定することができ、もちろん本実施の形態もそのようになしている。
【0040】
すなわち、スレーブ状態時、本実施の形態における自動調光ストロボ装置はシンクロ接点42の閉成ではトリガ回路32を動作させることができない。
また、トランジスタ57のベースも図番を付していない抵抗と先の接片53aと接点53dとを介してグランドGと接続されることになり、よって該トランジスタ57も導通状態になされることなく非導通状態に維持されることになる。
【0041】
この結果、先のオート状態およびマニュアル状態時とは異なり、起動用受光センサ50が他のストロボ装置の発光光を受光して光電変換回路51がその出力端子51aより光電変換出力を出力すると、当該光電変換出力はダイオード60を介してトリガ回路32のSCR35のゲートに供給されることになり、当該SCR35を導通させることになる。
【0042】
トリガ回路32のSCR35が導通すると、トリガコンデンサ33の放電に伴い閃光放電管3の励起動作がなされることは前述のオート状態時に説明した通りであり、これにより閃光放電管3は発光することになる。
なお、かかるスレーブ状態時における閃光放電管3の発光動作は、先にも述べたように、制御部26のSCR31のゲートがグランドGと接続され、光電変換回路51、測光部19等が動作しても当該制御部26の動作が行われないことから主コンデンサ1の充電電荷を消費するまでその発光を継続する動作となる。
【0043】
【発明の効果】
本発明による自動調光ストロボ装置は、他の装置の発光に応答して光源のトリガ回路を動作させるために他の装置の発光を受光する起動用受光センサを自身の光源の発光をも受光できる位置に配置し、当該起動用受光センサの受光出力により発光制御手段への駆動電源の供給を開始していることから、発光制御手段への駆動電源の供給動作を自身の光源の実際の発光動作に完全に同期して開始できることになり、このため上記駆動電源の供給時期を個々のストロボ装置においてばらつくことなく高精度に制御でき、この結果、発光制御手段の動作により設定される発光量を高精度、かつトリガノイズの影響を受けることなく設定・制御することができる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動調光ストロボ装置の一実施の形態を示す電気回路図
【図2】実公昭59−43678号公報に記載された電子閃光装置の電気回路図
【符号の説明】
1 主コンデンサ
3 閃光放電管
12 直流低圧電源
13 電源スイッチ
14 DC−DCコンバータ回路
15 ダイオード
16 ダイオード
17 コンデンサ
18 発光制御手段
19 測光部
20 調光用受光センサ
21 積分コンデンサ
22 抵抗
23 抵抗
24 抵抗
25 トランジスタ
26 制御部
27 制御スイッチ素子
28 トランジスタ
29 抵抗
30 抵抗
31 SCR
32 トリガ回路
33 トリガコンデンサ
34 トリガトランス
35 SCR
36 コンデンサ
37 トランジスタ
38 抵抗
39 抵抗
40 抵抗
41 抵抗
42 シンクロ接点
43 駆動回路
44 抵抗
45 ツェナーダイオード
46 スイッチ手段
47 トランジスタ
48 抵抗
49 発光開始手段
50 起動用受光センサ
51 光電変換回路
52 動作状態設定手段
53 操作スイッチ
54 ダイオード
55 制御回路
56 トランジスタ
57 トランジスタ
58 抵抗
59 抵抗
60 ダイオード
Claims (2)
- 少なくとも、光源の発光動作に伴う被写体からの反射光を受光する調光用受光センサを含み、該調光用受光センサによる前記反射光の受光量に基づいて前記光源の発光動作を制御する発光制御手段と、他の装置の発光を受光する起動用受光センサを含み、該起動用受光センサによる前記他の装置の発光を検知して前記光源のトリガ回路を動作させる発光開始手段とを備えた自動調光ストロボ装置であって、前記起動用受光センサを前記光源の発光をも受光できる位置に配置して当該起動用受光センサの受光出力により前記発光制御手段への駆動電源の供給を開始できるようになすと共に、前記発光制御手段の動作時には前記発光開始手段の動作を阻止し、かつ前記発光開始手段の動作時には前記駆動電源の前記発光制御手段への供給状態にかかわらず前記発光制御手段の動作を阻止する制御手段を備えたことを特徴とする自動調光ストロボ装置。
- 制御手段は、発光制御手段と該発光制御手段の駆動電源との間に配置され、起動用受光センサの受光出力にて動作することにより前記駆動電源を前記発光制御手段に供給する状態を設定するスイッチ手段と、前記発光制御手段の動作時に前記起動用受光センサの受光出力によるトリガ回路の動作を阻止すると共に、前記発光開始手段の動作時に前記発光制御手段を前記スイッチ手段の動作状態にかかわらず非動作状態に制御する動作阻止手段とを含んでなる請求項1記載の自動調光ストロボ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27195396A JP3950187B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 自動調光ストロボ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27195396A JP3950187B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 自動調光ストロボ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10123593A JPH10123593A (ja) | 1998-05-15 |
JP3950187B2 true JP3950187B2 (ja) | 2007-07-25 |
Family
ID=17507122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27195396A Expired - Fee Related JP3950187B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 自動調光ストロボ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3950187B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4885902B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2012-02-29 | 富士フイルム株式会社 | 撮影装置及びその制御方法 |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP27195396A patent/JP3950187B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10123593A (ja) | 1998-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4908552A (en) | Electronic flash unit | |
JP3950187B2 (ja) | 自動調光ストロボ装置 | |
JPS5875132A (ja) | 閃光装置の露光適否検出回路 | |
JPH0220088B2 (ja) | ||
US4112442A (en) | Cameras with electrically controlled exposure for use with electronic flash device | |
JP4250351B2 (ja) | ストロボ装置 | |
GB2111697A (en) | Test flash device in flash discharger | |
JPS6347863Y2 (ja) | ||
JPS5931048B2 (ja) | 閃光放電灯制御装置 | |
JP2570109Y2 (ja) | 電子閃光装置の発光制御回路 | |
US4375912A (en) | Electric circuits for use in camera | |
JPS631571B2 (ja) | ||
KR100514130B1 (ko) | 섬광 발생회로 | |
US4370042A (en) | Ready-to-flash condition indicating device for a camera | |
JP2000089309A (ja) | ストロボ装置 | |
JP4020516B2 (ja) | 閃光装置および通信光発光装置 | |
JP2872762B2 (ja) | カメラ | |
JPS606817Y2 (ja) | 電気シヤツタ制御回路 | |
JPS634195Y2 (ja) | ||
JPS6314331B2 (ja) | ||
JPH0715551B2 (ja) | 閃光装置 | |
JPH0680599B2 (ja) | 電子閃光装置 | |
JPS6215803Y2 (ja) | ||
JPS61290430A (ja) | 閃光装置 | |
JPS6320980Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050620 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050811 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050823 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070327 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070420 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |