JP3334713B2 - アルキド樹脂の製造方法 - Google Patents
アルキド樹脂の製造方法Info
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Description
したポリエステル樹脂を用いたアルキド樹脂の製造方法
に関する。 背景技術 従来、アルキド樹脂の製造原料の1つである二塩基酸成
分としてテレフタル酸を使用すると、フタル酸又は無水
フタル酸を使用するよりもコスト高となり、また、得ら
れる樹脂が濁ったり、異物が発生しやすくなるため、通
常、アルキド樹脂の製造にテレフタル酸は使用されてい
ないか、使用されたとしても少量であった。また、近
年、廃棄物の処理が問題となっており、廃棄ペットボト
ルのリサイクルなどによる利用についての研究が行われ
ている。
生したポリエステル樹脂を使用してアルキド樹脂を製造
する方法が、例えば、特開平11−228733号公報
に記載されている。その方法は、回収したポリエステル
樹脂と分子量5000以下の水酸基を有するアルキド樹
脂オリゴマーとを解重合・エステル交換させる方法であ
る。しかしながら、この方法においては、アルキド樹脂
オリゴマーを予め合成する工程が必要であり、また、解
重合する際のアルコール成分量が少ないので、回収した
ポリエステル樹脂が十分に解重合され難く、解重合に長
時間を要する等の問題がある。
ポリエステル樹脂を使用して、アルキド樹脂を短時間で
製造する方法を提供することである。 発明の開示 本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を行っ
た結果、今回、4価以上のアルコールを含有するアルコ
ール成分と油脂及び/又は脂肪酸と多塩基酸成分との混
合物中で、廃物から回収し再生したポリエステル樹脂を
解重合すると共に、エステル化反応することによって、
上記目的を達成することができることを見出し本発明を
完成するに至った。
価アルコールと4価以上のアルコールとの前者/後者の
重量比が0〜20の範囲内にあるアルコール成分と、油
脂及び/又は脂肪酸と、多塩基酸成分との混合物中で、
廃物から回収し再生したテレフタル酸を主原料とするポ
リエステル樹脂を解重合すると共に、エステル化反応さ
せることによりアルキド樹脂を製造する方法であって、
該ポリエステル樹脂と該アルコール成分と該油脂及び/
又は脂肪酸と該多塩基酸成分との合計に基づいて、該ポ
リエステル樹脂を5〜40重量%の量で使用することを
特徴とする油長30〜70%のアルキド樹脂の製造方法
が提供される。
て製造されるアルキド樹脂を含有する塗料組成物が提供
される。
説明する。 発明の実施の形態 本発明の方法において使用される、廃物から回収し再生
したテレフタル酸を主原料とするポリエステル樹脂(以
下、「再生PES」と略称することがある)には、資源
のリサイクルのために回収されたポリエチレンテレフタ
レート(例えばPETボトル)、産業廃棄物ポリエチレ
ンテレフタレート、テレフタル酸を主原料とするポリエ
チレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートな
どのポリエステル製品(フィルム、繊維、自動車部品、
電気・電子部品など)の製造に際して発生する屑などを
再生したポリエステル樹脂が包含され、特にリサイクル
ポリエチレンテレフタレートが好適である。この再生P
ESは、通常、チップ又は粉砕物の形態で使用に供され
る。
び必要に応じて3価以下の多価アルコールを含んでなる
アルコール成分と、油脂及び/又は脂肪酸と、多塩基酸
成分との混合物中で、上記再生PESの解重合を行うと
共に、エステル化反応させることによって、アルキド樹
脂を得るものである。本明細書において、「エステル化
反応」なる語は、通常のエステル化反応とエステル交換
反応との両者を包含するものとして使用する。 上記ア
ルコール成分を構成する4価以上のアルコールとして
は、例えば、ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール
などの4価以上のアルコールを挙げることができ、なか
でもペンタエリスリトールが、得られるアルキド樹脂を
塗料に使用した場合の塗膜の硬化乾燥性の面から好まし
い。また、上記3価以下の多価アルコールとしては、例
えば、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、グリセリンなどの3価アルコール;例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,4−ジメチロールシクロヘキサンなどの2
価アルコールを挙げることができ、これらのうち、なか
でもグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ルが、前記4価以上のアルコール(例えば、ペンタエリ
スリトールなど)と混合使用した際の解重合性や、高融
点の4価以上のアルコールを低温で溶解することができ
る点などの観点から好適である。
多価アルコールと4価以上のアルコールとの配合割合
は、前者/後者の重量比で0〜20、好ましくは0.0
2〜10、さらに好ましくは0.05〜5の範囲内にあ
るのが適当である。
わち、脂肪酸のトリグリセリド及び/又は脂肪酸におい
て、油脂としては、例えば、大豆油、サフラワー油、ア
マニ油、トール油、やし油、パーム核油、ヒマシ油、脱
水ヒマシ油、魚油、桐油などを挙げることができる。油
脂としては、なかでもヨウ素価が100以上の乾性油又
は半乾性油が好ましく、特に大豆油、トール油などが好
適である。また、脂肪酸としては、例えば、大豆油脂肪
酸、サフラワー油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、トール油脂
肪酸、やし油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ヒマシ油脂肪
酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、魚油脂肪酸、桐油脂肪酸など
を挙げることができる。脂肪酸としては、なかでもヨウ
素価が100以上の乾性油脂肪酸又は半乾性油脂肪酸が
好ましく、特に大豆油脂肪酸、トール油脂肪酸などが好
適である。
における合計の配合量は、得られるアルキド樹脂の油長
が30〜70%、好ましくは40〜60%の範囲内とな
る量的範囲内となるような量であることが、乾燥塗膜と
した場合の塗膜の乾燥性、塗膜物性などの面から適当で
ある。
は脂肪酸と共に使用される多塩基酸成分としては、アル
キド樹脂を構成する酸成分として通常使用される多塩基
酸を同様に使用することができ、例えば、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フ
タル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、ジフェニ
ルメタン−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、フマル
酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸などの二
塩基酸;無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ト
リメシン酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸など
の3価以上の多塩基酸;これらの二塩基酸又は3価以上
の多塩基酸のC1〜C6(特にC1〜C4)アルキルエステ
ルなどを挙げることができる。なかでも二塩基酸又はそ
のC1〜C6(特にC1〜C4)アルキルエステルが好適で
ある。
ルコール成分の水酸基1当量に対して、多塩基酸成分の
カルボキシル基の当量数が0.5〜1、特に0.6〜
0.99、さらに特に0.7〜0.99の範囲内となる
ようにすることが乾燥塗膜とした場合の塗膜の耐水性、
塗膜物性などの観点から好適である。ここで 「多塩基
酸成分のカルボキシル基」は、多塩基酸成分が多塩基酸
のエステルである場合は、そのエステルを加水分解して
生成するカルボキシル基に換算したものである。
成分、油脂及び/又は脂肪酸ならびに多塩基酸成分の配
合割合は特に制限されるものではないが、一般には、ア
ルコール成分/油脂・脂肪酸/多塩基酸成分の重量比で
100/50〜700/50〜200、特に100/7
5〜600/75〜150の範囲内が適当である。
合は、PESの融点以上(再生ペットでは240℃以
上)の温度では無触媒でも進行するが、それより低温で
又は効率的に解重合を行うためには、一般に、解重合触
媒を使用することが好ましい。その際に使用される解重
合触媒としては、例えば、モノブチル錫ハイドロオキサ
イド、ジブチル錫オキサイド、モノブチル錫−2−エチ
ルヘキサノエート、ジブチル錫ジラウレート、酸化第一
錫、酢酸錫、酢酸亜鉛、酢酸マンガン、酢酸コバルト、
酢酸カルシウム、酢酸鉛、リサージ、三酸化アンチモ
ン、テトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタ
ネートなどを挙げることができる。これらの解重合触媒
の使用量は、前記再生PESとアルコール成分と油脂及
び/又は脂肪酸と多塩基酸成分との合計100重量部に
対して、通常0.005〜10重量部、特に0.01〜
5重量部の範囲内にあるのが好適である。これらの解重
合触媒は、通常、エステル化反応触媒にもなりうる。
と、油脂及び/又は脂肪酸と、多塩基酸成分との混合物
を用い、その中で再生PESの解重合を行うと共に、エ
ステル化反応を行うことにより、アルキド樹脂を生成せ
しめる。その際のアルキド樹脂の生成条件は、再生PE
Sの解重合とエステル化反応が同時的に又は順次に進行
するようなものであれば特に制限されるものではなく、
例えば、上記混合物中に、再生PES及び必要に応じて
解重合触媒を加え、約180〜約270℃、好ましくは
約200〜約260℃の温度で3〜10時間程度保持
し、解重合及びエステル化反応させることにより、アル
キド樹脂を製造することができる。
樹脂の油長が30〜70%、好ましくは40〜60%の
範囲内となるような量で使用することが、乾燥塗膜とし
た場合の塗膜の乾燥性、塗膜物性などの面から適当であ
り、そのためには、一般に、再生PESを、再生PES
とアルコール成分と油脂及び/又は脂肪酸と多塩基酸成
分との合計に基いて5〜40重量%、特に10〜35重
量%、さらに特に10〜30重量%の範囲内の量で使用
することが好ましい。
系中に予め少量、例えば上記混合物及び再生PESの合
計100重量部あたり0.1〜10重量部のリン化合物
を添加してエステル化反応を行うことにより、生成する
アルキド樹脂の着色を抑制することができる。上記リン
化合物としては、例えば、リン酸、亜リン酸、次亜リン
酸;及びこれらの酸のアルキルエステル又はフェニルエ
ステル(例えば、トリメチルホスファイト、トリメチル
ホスフェート、トリフェニルホスファイト、トリフェニ
ルホスフェート等)などを挙げることができる。
ド樹脂は、通常、冷却され、そのまま取出すこともでき
るが、濾過性、取り扱い作業性をよくするため、有機溶
剤によって希釈して取出すようにしてもよい。上記有機
溶剤の種類は、アルキド樹脂を溶解できるものである限
り特に限定されるものではない。
脂は、有機溶剤に対する溶解性に優れており、テレフタ
ル酸成分を含有しているにもかかわらずミネラルスピリ
ッツのような弱溶剤にも溶解することができ、塗料組成
物における樹脂バインダーとして有用である。近年、塗
り重ね塗装性が重視され、弱溶剤で溶解可能なアルキド
樹脂が重用されているが、本発明の方法により得られる
アルキド樹脂はこの目的に適合しうるものである。
脂は、油長が30〜70%、特に40〜60%;数平均
分子量が2,000〜12,000、特に2,500〜
10,000;水酸基価が10〜150mgKOH/
g、特に15〜130mgKOH/g;酸化が1〜50
mgKOH/g、特に3〜20mgKOH/gの範囲内
にあることが好ましい。
脂は、脂肪酸として乾性油脂肪酸又は半乾性油脂肪酸を
使用したものは酸化乾燥性に優れており、常温硬化型塗
料用樹脂として好適に使用することができる。常温硬化
型塗料用樹脂として使用する場合には、ナフテン酸コバ
ルト、ナフテン酸ジルコニウム、ナフテン酸鉛などの金
属化合物ドライヤを併用することにより乾燥性をさらに
向上させることができる。
脂、なかでも脂肪酸として飽和脂肪酸を使用して得たア
ルキド樹脂は、メラミン樹脂などのアミノ樹脂、ポリイ
ソシアネート化合物、エポキシ化合物などの水酸基と反
応性を有する硬化剤と組み合せて熱硬化型用塗料用樹脂
として好適に使用することができる。本発明の方法によ
り得られるアルキド樹脂を含有する塗料組成物は、樹脂
バインダーの少なくとも一部として該アルキド樹脂を用
いる以外、それ自体既知の方法で製造することができ
る。
なお、「部」及び「%」は、それぞれ重量基準によるも
のとする。
置に、ペンタエリスリトール119部、エチレングリコ
ール30部、大豆油脂肪酸347部、大豆油184部及
び無水フタル酸207部を仕込み、攪拌しながら140
℃まで昇温した。この中にリサージ5.0部、酢酸亜鉛
5.0部及び再生ポリエチレンテレフタレート(再生P
ET)150部を仕込み、200℃に昇温後、脱水しな
がら2時間かけて240℃まで昇温し、同温度で2時間
保持した時点で還流用のキシレン50部を加え、さらに
240℃で解重合と脱水縮合によるエステル化反応を行
いアルキド樹脂を得た。ついで冷却及びミネラルスピリ
ッツ610部の添加による希釈を行い、不揮発分約60
%のアルキド樹脂溶液を得た。
する以外は実施例1と同様に操作し、不揮発分約60%
の各アルキド樹脂溶液を得た。
置に、ペンタエリスリトール119部、エチレングリコ
ール30部、大豆油脂肪酸347部、大豆油184部及
び無水フタル酸207部を仕込み、攪拌しながら140
℃まで昇温した。この中に再生ポリエチレンテレフタレ
ート(再生PET)150部を仕込み、200℃に昇温
後、脱水しながら2時間かけて255℃まで昇温し、同
温度で3時間保持した時点で還流用のキシレン50部を
加え、240℃まで冷却し、同温度で解重合と脱水縮合
によるエステル化反応を行いアルキド樹脂を得た。つい
で、冷却及びミネラルスピリッツ610部の添加による
希釈を行い、不揮発分約60%のアルキド樹脂溶液を得
た。
添加する以外は実施例1と同様に操作し、不揮発分約6
0%のアルキド樹脂溶液を得た。
置に、ペンタエリスリトール149部、エチレングリコ
ール30部、大豆油脂肪酸521部及び無水フタル酸2
10部を仕込み、攪拌しながら140℃まで昇温した。
この中にジブチル錫オキサイド5.0部、酢酸亜鉛5.
0部及び再生ポリエチレンテレフタレート(再生PE
T)150部を仕込み、200℃に昇温後、脱水しなが
ら2時間かけて240℃まで昇温し、同温度で2時間保
持した時点で還流用のキシレン50部を加え、さらに2
40℃で解重合と脱水縮合によるエステル化反応を行い
アルキド樹脂を得た。ついで冷却及びミネラルスピリッ
ツ620部の添加による希釈を行い、不揮発分約60%
のアルキド樹脂溶液を得た。
置に、ペンタエリスリトール89部、エチレングリコー
ル30部、大豆油540部及び無水フタル酸237部を
仕込み、攪拌しながら140℃まで昇温した。この中に
リサージ5.0部、酢酸亜鉛5.0部及び再生ポリエチ
レンテレフタレート(再生PET)150部を仕込み、
200℃に昇温後、脱水しながら2時間かけて240℃
まで昇温し、同温度で2時間保持した時点で還流用のキ
シレン50部を加え、さらに240℃で解重合と脱水縮
合によるエステル化反応を行いアルキド樹脂を得た。つ
いで冷却及びミネラルスピリッツ610部の添加による
希釈を行い、不揮発分約60%のアルキド樹脂溶液を得
た。
19部、エチレングリコール78部、大豆油脂肪酸34
7部、大豆油184部、テレフタル酸130部及び無水
フタル酸207部を仕込み、攪拌しながら140℃まで
昇温した。この中にリサージ5.0部と酢酸亜鉛5.0
部を仕込み、200℃に昇温後、240℃まで2時間か
けて昇温し、同温度で2時間保持した時点で還流用のキ
シレン50部を加え、さらに240℃で脱水縮合反応を
行いアルキド樹脂を得た。ついで冷却及びミネラルスピ
リッツ610部の添加による希釈を行い、不揮発分約6
0%のアルキド樹脂溶液を得た。
エチレングリコール30部のかわりにグリセリン136
部を使用し、かつ無水フタル酸の量を207部から23
0部に変更する以外は実施例1と同様に操作し、不揮発
分約60%のアルキド樹脂溶液を得た。
れたアルキド樹脂溶液の樹脂性状を下記表1に示す。
ド樹脂溶液196部に、5%ナフテン酸コバルト溶液
0.6部及び12%ナフテン酸ジルコニウム溶液2.5
部を混合して各クリヤ塗料を得た。
膜厚が100μmとなるように塗装し、20℃、60%
RHの室内において静置したときの指触乾燥時間及び硬
化乾燥時間を測定した。また、この硬化乾燥した塗膜に
ついて、ケーニッヒ振り子硬度計での硬度を測定した。
試験結果を下記表2に示す。
ステル樹脂を使用して、透明なアルキド樹脂を短時間で
製造することができる。本発明の方法は、廃物を利用す
るため廃棄ペットボトルなどのリサイクルによる利用を
行うことができる。
キド樹脂は、常温硬化型塗料用樹脂として又は硬化剤と
組合せて熱硬化型塗料油用樹脂として好適に使用するこ
とができる。また、本発明の方法によって得られるアル
キド樹脂は、テレフタル酸成分を含有しているにも拘わ
らず透明で濁りのない樹脂であることができ、かつミネ
ラルスッピリッツのような弱溶剤にも溶解可能である。
このため、塗り重ね塗装性が要求される用途の塗料樹脂
としても好適に使用することができる。
Claims (20)
- 【請求項1】 3価以下の多価アルコールと4価以上の
アルコールとの前者/後者の重量比が0〜20の範囲内
にあるアルコール成分と、油脂及び/又は脂肪酸と、多
塩基酸成分との混合物中で、廃物から回収し再生したテ
レフタル酸を主原料とするポリエステル樹脂を解重合す
ると共に、エステル化反応させることによりアルキド樹
脂を製造する方法であって、該ポリエステル樹脂と該ア
ルコール成分と該油脂及び/又は脂肪酸と該多塩基酸成
分との合計に基づいて、該ポリエステル樹脂を5〜40
重量%の量で使用することを特徴とする油長30〜70
%のアルキド樹脂の製造方法。 - 【請求項2】 ポリエステル樹脂がリサイクルポリエチ
レンテレフタレートである請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 4価以上のアルコールがジグリセリン、
トリグリセリン、ペンタエリスリトール及びジペンタエ
リスリトール及びソルビトールよりなる群から選ばれる
請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 4価以上のアルコールがペンタエリスリ
トールである請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 3価以下の多価アルコールが、トリメチ
ロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキ
サンジオール及び1,4−ジメチロールシクロヘキサン
よりなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 3価以下の多価アルコールがグリセリ
ン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール又はプロピレングリコールである請
求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 アルコール成分における3価以下の多価
アルコール/4価以上のアルコールの重量比が0.02
〜10の範囲内にある請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 油脂が半乾性油又は乾性油であり、脂肪
酸が半乾性油脂肪酸又は乾性油脂肪酸である請求項1に
記載の方法。 - 【請求項9】 多塩基酸成分が、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、
4,4’−ビフェニルジカルボン酸、ジフェニルメタン
−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、フマル酸、アジ
ピン酸及びセバシン酸、無水マレイン酸よりなる群から
選ばれる二塩基酸又はそのC1〜C6アルキルエステルで
ある請求項1に記載の方法。 - 【請求項10】 アルコール成分の水酸基1当量に対し
て多塩基酸成分のカルボキシル基の当量数が0.5〜1
の範囲内となるような割合で多塩基酸成分を使用する請
求項1に記載の方法。 - 【請求項11】 ポリエステル樹脂とアルコール成分と
油脂及び/又は脂肪酸と多塩基酸成分との合計に基づい
て、ポリエステル樹脂を5〜40重量%の量で使用する
請求項1に記載の方法。 - 【請求項12】 ポリエステル樹脂とアルコール成分と
油脂及び/又は脂肪酸と多塩基酸成分との合計に基づい
て、ポリエステル樹脂を10〜35重量%の量で使用す
る請求項1に記載の方法。 - 【請求項13】 アルコール成分と油脂及び/又は脂肪
酸と多塩基酸成分との混合物中にポリエステル樹脂及び
必要に応じて解重合触媒を加え、解重合及びエステル化
反応を行う請求項1に記載の方法。 - 【請求項14】 解重合触媒が、モノブチル錫ハイドロ
オキサイド、ジブチル錫オキサイド、モノブチル錫−2
−エチルヘキサノエート、ジブチル錫ジラウレート、酸
化第一錫、酢酸錫、酢酸亜鉛、酢酸マンガン、酢酸コバ
ルト、酢酸カルシウム、酢酸鉛、三酸化アンチモン、テ
トラブチルチタネート及びテトライソプロピルチタネー
トよりなる群から選ばれる請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】 解重合触媒をポリエステル樹脂とアル
コール成分と油脂及び/又は脂肪酸と多塩基酸成分との
合計100重量部に対して0.005〜10重量部の範
囲内で使用する請求項13に記載の方法。 - 【請求項16】 解重合及びエステル化反応を180〜
270℃の温度で行う請求項13に記載の方法。 - 【請求項17】 反応系に少量のリン化合物を添加する
請求項13に記載の方法。 - 【請求項18】 アルキド樹脂が40〜60%の油長を
有する請求項1に記載の方法。 - 【請求項19】 請求の範囲第1〜18項のいずれか一
項に記載の方法によって製造されるアルキド樹脂。 - 【請求項20】 請求項1〜18のいずれか一項に記載
の方法によって製造されるアルキド樹脂を含有する塗料
組成物。
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