JP3334349B2 - 排気系構造物の車体支持装置 - Google Patents

排気系構造物の車体支持装置

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JP3334349B2
JP3334349B2 JP20234094A JP20234094A JP3334349B2 JP 3334349 B2 JP3334349 B2 JP 3334349B2 JP 20234094 A JP20234094 A JP 20234094A JP 20234094 A JP20234094 A JP 20234094A JP 3334349 B2 JP3334349 B2 JP 3334349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気マフラ等の排気系
構造物の車体支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気マフラの車体支持装置として
は、例えば、図10に記載のものが知られている。
【0003】すなわち、排気マフラを車体フロアに弾性
支持してなる排気マフラの車体支持装置において、車体
フロアの左右位置に設けられた左車体側ブラケット及び
右車体側ブラケットと、排気マフラの左右位置に設けら
れた左マフラ側ブラケット及び右マフラ側ブラケット
と、車体側支点間とマフラ側支点間との距離を異ならせ
ることで、左右対称に傾斜配置(逆ハの字状)された左
マウントラバー及び右マウントラバーとを備えた装置と
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の排気マフラの車体支持装置にあっては、走行中に大
きな上下方向入力があり、排気マフラが上下に移動した
場合、左右のマウントラバーは排気マフラの上下動にし
たがって車体側支点を中心に規制を受けることなく回転
するため、排気マフラが上方向に大きく移動し、車体フ
ロアと干渉してしまうという問題があった。
【0005】この結果、排気マフラと車体フロアの両方
あるいはいずれか一方が変形したり破損したりするし、
また、干渉時に大きな衝突音が発生する。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
ので、第1の目的とするところは、排気系構造物を車体
に弾性支持してなる排気系構造物の車体支持装置におい
て、排気系構造物を大きく上方に移動させる入力があっ
た時にでも排気系構造物が車体に干渉するのを防止する
ことにある。
【0007】第2の目的とするところは、第1の目的に
加え、左右のマウントラバーを介して車体へ入力される
特定の周波数の振動を低減することにある。
【0008】第3の目的とするところは、第2の目的に
加え、弾性体が大きく振れるような場合であってもメタ
ル接触音の発生を防止することにある。
【0009】第4の目的とするところは、第1〜第3の
目的に加え、装置の組み付け作業性を良好にすることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の第1の発明では、排気系構造物を
車体に弾性支持してなる排気系構造物の車体支持装置に
おいて、車体の左右位置に設けられ、車両前後方向の支
持ピン部を有する左車体側ブラケット及び右車体側ブラ
ケットと、排気系構造物の左右位置に設けられ、車両前
後方向の支持ピン部を有する左構造物側ブラケット及び
右構造物側ブラケットと、車体側支点間と構造物側支点
間との距離を異ならせることで、左右対称に傾斜配置さ
れた左マウントラバー及び右マウントラバーと、支点間
距離の長い一方の左右の支持ピン部に両端が連結され、
支点間距離の短い他方の左右支持ピン部とはプランビュ
ーにてオーバラップする位置に掛け渡された弾性体と、
を備えていることを特徴とする。
【0011】上記第2の目的を達成するため請求項2記
載の第2の発明では、請求項1記載の排気系構造物の車
体支持装置において、前記弾性体は、その中央部に質量
体を有する弾性体であり、左右のマウントラバーを介し
て車体へ入力される特定の振動を低減するべくその共振
周波数がチューニングされていることを特徴とする。
【0012】上記第3の目的を達成するため請求項3記
載の第3の発明では、請求項2記載の排気系構造物の車
体支持装置において、前記質量体は、弾性体の中央部に
内蔵されていることを特徴とする。
【0013】上記第4の目的を達成するため請求項4記
載の第4の発明では、請求項1〜請求項3記載の排気系
構造物の車体支持装置において、前記ブラケットの支持
ピン部は、各マウントラバーと弾性体に形成された挿着
穴の内径より小さい径から徐々に径が拡大するガイド面
と、挿着穴の内径より大きいストッパ径を有するガイド
ストッパが先端に設けられているとを特徴とする。
【0014】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0015】左マウントラバーは、左車体側ブラケット
と左構造物側ブラケットに有する車両前後方向の支持ピ
ン部間に取り付けられる。また、右マウントラバーは、
右車体側ブラケットと右構造物側ブラケットに有する車
両前後方向の支持ピン部間に取り付けられる。そして、
排気系構造物は、車体側支点間と構造物側支点間との距
離を異ならせることで、左右対称に傾斜配置された左マ
ウントラバー及び右マウントラバーを介して車体に弾性
支持されている。
【0016】よって、走行中等において振れる排気系構
造物から車体へ伝達される振動入力は、その振動伝達経
路に設けられた左右のマウントラバーによる防振作用に
て減衰される。
【0017】また、路面凹凸等を原因として排気系構造
物が上下方向に大きく振れる場合、車体側支点を中心と
し、排気系構造物の上方向に移動に伴って左右のマウン
トラバーが回転しようとするが、このマウントラバーの
回転は弾性体により所定の角度変位までに回転規制され
る。
【0018】すなわち、弾性体は、支点間距離の長い一
方の左右の支持ピン部に両端が連結され、支点間距離の
短い他方の左右支持ピン部とはプランビューにてオーバ
ラップする位置に掛け渡されているため、排気系構造物
の上方向に移動に伴って構造物側の左右支持ピン部があ
る角度回転すると、支点間距離の長い左右の支持ピン部
に両端が連結された弾性体と支点間距離の短い左右支持
ピン部とが接触し、接触によるわずかの弾性変形量の分
だけの回転角度増はあるものの、左右のマウントラバー
は所定の角度変位までに回転規制される。
【0019】この結果、左右のマウントラバーに支持さ
れている排気系構造物の上方向移動量も規制されること
になり、排気系構造物と車体との干渉が防止される。
【0020】第2の発明の作用を説明する。
【0021】排気系構造物から車体へ伝達される振動の
うちある特定の周波数の振動は車体こもり音を悪化させ
る等、好ましくない周波数の振動が含まれる。
【0022】これに対し、上記ストッパ機能を発揮させ
る弾性体を、その中央部に質量体を有する弾性体とし、
質量体をマスとし弾性体をバネとするダイナミックダン
パを構成し、左右のマウントラバーを介して車体へ入力
される特定の振動を低減するべくその共振周波数がチュ
ーニングされている。
【0023】したがって、排気系構造物から左右のマウ
ントラバーを介して車体へ入力される特定の周波数の振
動は、動的吸振作用により低減される。
【0024】第3の発明の作用を説明する。
【0025】上記動的吸振作用が発揮される時には、質
量体を有する弾性体は共振状態で激しく振れるし、ま
た、排気系構造物や車体からの入力によっても大きく振
れることがある。
【0026】これに対し、ダイナミックダンパを構成す
るための質量体は、弾性体の中央部に内蔵されているた
め、質量体と隣接部材とが干渉するような大きな弾性体
の振れがあっても質量体を覆う弾性体が接触し、質量体
と隣接部材とのメタル接触音の発生が防止される。
【0027】第4の発明の作用を説明する。
【0028】排気系構造物を車体に組み付けるにあたっ
て、ブラケットに対する各マウントラバーと弾性体への
取り付けは、各マウントラバーと弾性体に形成された挿
着穴に対しブラケットの支持ピン部を差し込むだけの作
業により取り付けることができる。
【0029】すなわち、ブラケットの支持ピン部には、
各マウントラバーと弾性体に形成された挿着穴の内径よ
り小さい径から徐々に径が拡大するガイド面と、挿着穴
の内径より大きいストッパ径を有するガイドストッパが
先端に設けられているため、支持ピン部の差し込み作業
時には、ガイド面により差し込み抵抗を徐々に大きくし
ながらの挿着穴に支持ピン部を差し込むことができる
し、差し込み完了後はストッパ径によりストッパ部材を
設けることなく抜けが防止される。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0031】まず、構成を説明する。
【0032】図1は第1の発明〜第4の発明に対応する
実施例の排気マフラの車体支持装置(排気系構造物の車
体支持装置)を示す分解斜視図、図2は実施例の排気マ
フラの車体支持装置を示す平面図、図3は実施例の排気
マフラの車体支持装置を車両後方からみた図、図4は実
施例装置の弾性ストッパを示す正面図、図5は図4のA
−A線断面図である。
【0033】図1〜図3において、1は排気マフラ(排
気系構造物に相当)、2は車体フロア(車体に相当)、
3は左車体側ブラケット、4は右車体側ブラケット、5
は左マフラ側ブラケット(左構造物側ブラケットに相
当)、6は右マフラ側ブラケット(右構造物側ブラケッ
トに相当)、7は左マウントラバー、8は右マウントラ
バー、9は弾性ストッパ(質量体を有する弾性体に相
当)である。
【0034】前記排気マフラ1は、車両後部の車体フロ
ア2の下に配置され、エキゾーストチューブ10とテー
ルチューブ11が連結される。
【0035】前記左右の車体側ブラケット3,4は、車
体フロア2の左右位置にそれぞれ設けられ、車両前後方
向の支持ピン部3a,4aを有する。
【0036】そして、支持ピン部3a,4aの先端に
は、左右のマウントラバー7,8と弾性ストッパ9に形
成された挿着穴7a,8a,9aの内径より小さい径か
ら徐々に径が拡大するガイド面と、挿着穴7a,8a,
9aの内径より大きいストッパ径を有するガイドストッ
パ3b,4bが設けられている。
【0037】前記左右のマフラ側ブラケット5,6は、
排気マフラ1の後端面の左右位置にそれぞれ設けられ、
車両前後方向の支持ピン部5a,6aを有する。
【0038】そして、支持ピン部5a,6aの先端に
は、左右のマウントラバー7,8に形成された挿着穴7
b,8bの内径より小さい径から徐々に径が拡大するガ
イド面と、挿着穴7b,8bの内径より大きいストッパ
径を有するガイドストッパ5b,6bが設けられてい
る。
【0039】前記左右のマウントラバー7,8は、スグ
リを設けた略楕円形状の支持弾性体であって、図3に示
すように、車体側支点間距離を長く、マフラ側支点間距
離を短くすることで、逆ハの字状で左右対称に傾斜配置
されている。
【0040】前記弾性ストッパ9は、支点間距離の長い
左右の車体側の支持ピン部3a,4aに両端が連結さ
れ、支点間距離の短い左右のマフラ側の支持ピン部5
a,6aとは、図2に示すように、プランビューにてオ
ーバラップする位置に掛け渡された弾性体9bと、図4
及び図5に示すように、弾性体9bの中央部に内蔵され
た質量体9cを有して構成されている。
【0041】この弾性ストッパ9は、質量体9cをを有
することで、質量体9cをマスとし弾性体9bをバネと
する動的吸振器(ダイナミックダンパ)が構成され、動
的吸振効果が発揮されるその共振周波数は、左右のマウ
ントラバー7,8を介して車体へ入力される特定の周波
数を持つ特定の振動を低減するべくチューニングされて
いる。
【0042】次に、作用を説明する。
【0043】[排気マフラの防振支持作用]左マウント
ラバー7は、左車体側ブラケット3と左マフラ側ブラケ
ット5に有する車両前後方向の支持ピン部3a,5a間
に取り付けられる。また、右マウントラバー8は、右車
体側ブラケット4と右マフラ側ブラケット6に有する車
両前後方向の支持ピン部4a,6a間に取り付けられ
る。そして、排気マフラ1は、車体側支点間とマフラ側
支点間との距離を異ならせることで、図3に示すよう
に、逆ハの字状で左右対称に傾斜配置された左マウント
ラバー7及び右マウントラバー8を介して車体フロア2
に弾性支持されている。
【0044】よって、走行中等において振れる排気マフ
ラ1から車体フロア2へ伝達される振動入力は、その振
動伝達経路に設けられた左右のマウントラバー7,8に
よる防振作用にて減衰される。
【0045】[排気マフラの車体干渉防止作用]路面凹
凸等を原因として排気マフラ1が上下方向に大きく振れ
る場合、車体側支点を中心とし、図3の矢印に示すよう
に、排気マフラ1の上方向に移動に伴って左右のマウン
トラバー7,8が回転しようとするが、このマウントラ
バー7,8の回転は弾性ストッパ9により所定の角度変
位までに回転規制される。すなわち、弾性ストッパ9
は、支点間距離の長い車体側の支持ピン部3a,4aに
両端が連結され、支点間距離の短いマフラ側の左右支持
ピン部5a,6aとは、図2に示すように、プランビュ
ーにてオーバラップする位置に掛け渡されているため、
排気マフラ1の上方向に移動に伴ってマフラ側の左右支
持ピン部5a,6aがある角度回転すると、支点間距離
の長い車体側の支持ピン部3a,4aに両端が連結され
た弾性ストッパ9と支点間距離の短いマフラ側の左右支
持ピン部5a,6aとが接触し、接触によるわずかの弾
性変形量の分だけの回転角度増はあるものの、左右のマ
ウントラバー7,8は所定の角度変位までに回転規制さ
れる。
【0046】この結果、左右のマウントラバー7,8に
支持されている排気マフラ1の上方向移動量も規制され
ることになり、排気マフラ1と車体フロア2との干渉が
防止される。
【0047】[ダイナミックダンパ作用]排気マフラ1
から車体フロア2に伝達される振動のうちある特定の周
波数の振動は車体こもり音とを悪化させる等、好ましく
ない周波数の振動が含まれる。
【0048】これに対し、上記ストッパ機能を発揮する
弾性ストッパ9を、その中央部に質量体9cを有するダ
イナミックダンパとし、左右のマウントラバー7,8を
介して車体フロア2へ入力される特定の振動を低減する
べくその共振周波数がチューニングされている。
【0049】したがって、排気マフラ1から左右のマウ
ントラバー7,8を介して車体フロア2へ入力される特
定の周波数の振動は、弾性ストッパ9による動的吸振作
用で低減される。
【0050】[弾性ストッパのメタル接触音発生防止作
用]上記動的吸振作用が発揮される時には、質量体9c
を有する弾性ストッパ9は共振状態で激しく振れるし、
また、排気マフラ1や車体フロア2からの入力によって
も大きく振れることがある。
【0051】これに対し、ダイナミックダンパを構成す
るための質量体9cは、弾性体9bの中央部に内蔵され
ているため、質量体9cと車体フロア2等の隣接部材と
が干渉するような大きな弾性ストッパ9の振れがあって
も質量体9cを覆う弾性体9bが隣接部材と接触するこ
とになり、質量体9cと隣接部材とのメタル接触音の発
生が防止される。
【0052】[排気マフラの車体組み付け作業]排気マ
フラ1を車体フロア2に組み付けるにあたって、各ブラ
ケット3,4,5,6に対する各マウントラバー7,8
と弾性ストッパ9への取り付けは、各マウントラバー
7,8と弾性ストッパ9に形成された挿着穴7a,7
b,8a,8b,9a,9aに対し各ブラケット3,
4,5,6の支持ピン部3a,4a,5a,6aを差し
込むだけの作業により取り付けることができる。
【0053】すなわち、各ブラケット3,4,5,6の
支持ピン部3a,4a,5a,6aには、各マウントラ
バー7,8と弾性ストッパ9に形成された挿着穴7a,
7b,8a,8b,9a,9aの内径より小さい径から
徐々に径が拡大するガイド面と、挿着穴7a,7b,8
a,8b,9a,9aの内径より大きいストッパ径を有
するガイドストッパ3b,4b,5b,6bが先端に設
けられているため、支持ピン部3a,4a,5a,6a
の差し込み作業時には、ガイド面により差し込み抵抗を
徐々に大きくしながらの挿着穴7a,7b,8a,8
b,9a,9aに支持ピン部3a,4a,5a,6aを
差し込むことができるし、差し込み完了後はストッパ径
によりストッパ部材を設けることなく抜けが防止され
る。
【0054】次に、効果を説明する。
【0055】(1)排気マフラ1を車体フロア2に弾性
支持してなる排気マフラの車体支持装置において、車体
側支点間とマフラ側支点間との距離を異ならせること
で、左右対称に傾斜配置された左マウントラバー7及び
右マウントラバー8と、支点間距離の長い車体側の左右
の支持ピン部3a,4aに両端が連結され、支点間距離
の短いマフラ側の左右支持ピン部5a,6aとはプラン
ビューにてオーバラップする位置に掛け渡された弾性ス
トッパ9を設けた装置としたため、排気マフラ1を大き
く上方に移動させる入力があった時にでも排気マフラ1
が車体フロア2に干渉するのを防止することができる。
【0056】(2)弾性ストッパ9は、その中央部に質
量体9cを有する弾性体9bであり、左右のマウントラ
バー7,8を介して車体フロア2へ入力される特定の振
動を低減するべくその共振周波数がチューニングされて
いる装置としたため、左右のマウントラバー7,8を介
して車体フロア2へ入力される特定の周波数の振動を低
減することができる。
【0057】(3)弾性ストッパ9は、質量体9cを弾
性体9bの中央部に内蔵する構成としたため、弾性スト
ッパ9が大きく振れるような場合であってもメタル接触
音の発生を防止することができる。
【0058】(4)各ブラケット3,4,5,6の支持
ピン部3a,4a,5a,6aには、各マウントラバー
7,8と弾性ストッパ9に形成された挿着穴7a,7
b,8a,8b,9a,9aの内径より小さい径から徐
々に径が拡大するガイド面と、挿着穴7a,7b,8
a,8b,9a,9aの内径より大きいストッパ径を有
するガイドストッパ3b,4b,5b,6bが先端に設
けられているため、装置の組み付け作業性を良好にする
ことができる。
【0059】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0060】例えば、実施例では、弾性ストッパ9とし
て、質量体9cが弾性体9bの中央部に内蔵された例を
示したが、図6及び図7に示すように、質量体9c’が
弾性体9b’の中央部の外周に巻き付け固定された例で
あっても良い。
【0061】また、図8に示すように、弾性ストッパ9
は、質量体9c”と、該質量体9c”の両端に連結され
たステンレススチールメッシュ9d,9dと、該ステン
レススチールメッシュ9d,9dの単部に連結された弾
性体9b”,9b”を有する構成であっても良い。
【0062】実施例では、左右マウンラバ−7,8が逆
ハの字状に傾斜配置される例を示したが、図9に示すよ
うに、左右マウンラバ−7,8がハの字状に傾斜配置さ
れるものであっても良く、この場合、弾性ストッパ9は
マフラ側の支持ピン部5a,6aを連結する取り付けと
なる。
【0063】実施例では、排気系構造物として排気マフ
ラの例を示したが、排気系触媒等のように排気系に設け
られる他の構造物の車体支持装置に適用しても良い。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明にあっては、
排気系構造物を車体に弾性支持してなる排気系構造物の
車体支持装置において、車体側支点間と構造物側支点間
との距離を異ならせることで、左右対称に傾斜配置され
た左マウントラバー及び右マウントラバーと、支点間距
離の長い一方の左右の支持ピン部に両端が連結され、支
点間距離の短い他方の左右支持ピン部とはプランビュー
にてオーバラップする位置に掛け渡された弾性体と、を
設けた装置としたため、排気系構造物を大きく上方に移
動させる入力があった時にでも排気系構造物が車体に干
渉するのを防止することができるという効果が得られ
る。
【0065】請求項2記載の第2の発明にあっては、請
求項1記載の排気系構造物の車体支持装置において、弾
性体は、その中央部に質量体を有する弾性体であり、左
右のマウントラバーを介して車体へ入力される特定の振
動を低減するべくその共振周波数がチューニングされて
いる装置としたため、上記第1の発明の効果に加え、左
右のマウントラバーを介して車体へ入力される特定の周
波数の振動を低減することができるという効果が得られ
る。
【0066】請求項3記載の第3の発明にあっては、請
求項2記載の排気系構造物の車体支持装置において、質
量体は、弾性体の中央部に内蔵されている装置としたた
め、上記第2の発明の効果に加え、弾性体が大きく振れ
るような場合であってもメタル接触音の発生を防止する
ことができるという効果が得られる。
【0067】請求項4記載の第4の発明にあっては、請
求項1〜請求項3記載の排気系構造物の車体支持装置に
おいて、ブラケットの支持ピン部は、各マウントラバー
と弾性体に形成された挿着穴の内径より小さい径から徐
々に径が拡大するガイド面と、挿着穴の内径より大きい
ストッパ径を有するガイドストッパが先端に設けられて
いる装置としたため、上記第1の発明〜第3の発明の効
果に加え、装置の組み付け作業性を良好にすることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の排気マフラの車体支持装置を示す分解
斜視図である。
【図2】実施例の排気マフラの車体支持装置を示す平面
図である。
【図3】実施例の排気マフラの車体支持装置を車両後方
からみた図である。
【図4】実施例装置の弾性ストッパを示す正面図であ
る。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】弾性ストッパの他の例を示す正面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】弾性ストッパの他の例を示す正面図である。
【図9】他の実施例の排気マフラの車体支持装置を車両
後方からみた図である。
【図10】従来の排気マフラの車体支持装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 排気マフラ(排気系構造物) 2 車体フロア(車体) 3 左車体側ブラケット 4 右車体側ブラケット 5 左マフラ側ブラケット(左構造物側ブラケット) 6 右マフラ側ブラケット(右構造物側ブラケット) 7 左マウントラバー 8 右マウントラバー 9 弾性ストッパ(質量体を有する弾性体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 13/00 - 13/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気系構造物を車体に弾性支持してなる
    排気系構造物の車体支持装置において、 車体の左右位置に設けられ、車両前後方向の支持ピン部
    を有する左車体側ブラケット及び右車体側ブラケット
    と、 排気系構造物の左右位置に設けられ、車両前後方向の支
    持ピン部を有する左構造物側ブラケット及び右構造物側
    ブラケットと、 車体側支点間と構造物側支点間との距離を異ならせるこ
    とで、左右対称に傾斜配置された左マウントラバー及び
    右マウントラバーと、 支点間距離の長い一方の左右の支持ピン部に両端が連結
    され、支点間距離の短い他方の左右支持ピン部とはプラ
    ンビューにてオーバラップする位置に掛け渡された弾性
    体と、 を備えていることを特徴とする排気系構造物の車体支持
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排気系構造物の車体支持
    装置において、 前記弾性体は、その中央部に質量体を有する弾性体であ
    り、左右のマウントラバーを介して車体へ入力される特
    定の振動を低減するべくその共振周波数がチューニング
    されていることを特徴とする排気系構造物の車体支持装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の排気系構造物の車体支持
    装置において、 前記質量体は、弾性体の中央部に内蔵されていることを
    特徴とする排気系構造物の車体支持装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載の排気系構造物
    の車体支持装置において、 前記ブラケットの支持ピン部は、各マウントラバーと弾
    性体に形成された挿着穴の内径より小さい径から徐々に
    径が拡大するガイド面と、挿着穴の内径より大きいスト
    ッパ径を有するガイドストッパが先端に設けられている
    とを特徴とする排気系構造物の車体支持装置。
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