JP3333924B2 - 洗浄方法及びその装置 - Google Patents

洗浄方法及びその装置

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JP3333924B2 JP18352695A JP18352695A JP3333924B2 JP 3333924 B2 JP3333924 B2 JP 3333924B2 JP 18352695 A JP18352695 A JP 18352695A JP 18352695 A JP18352695 A JP 18352695A JP 3333924 B2 JP3333924 B2 JP 3333924B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被洗浄物に加工工程中
に付着した切粉、油脂等の異物を除去するための洗浄方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗浄方法としては、特開
平7−39834号公報記載の洗浄方法が知られてい
る。この洗浄方法は、図13に示すように、被洗浄物Wを
洗浄液201 中に浸漬し、この被洗浄物Wを回転させなが
ら洗浄液201 中で高圧洗浄液を噴出させて被洗浄物Wに
付着した切粉、油脂等の異物を除去するようにしたもの
である。
【0003】また、この洗浄方法を行なうための洗浄装
置としては、上記公報の装置がある。この洗浄装置の特
に洗浄部分は、洗浄装置本体202 に設けられた、被洗浄
物Wを高圧洗浄室203 に投入する被洗浄物投入装置204
と、高圧洗浄室203 に配設された、被洗浄物投入装置20
4 よりの被洗浄物Wを回転自在に載置把持する回転クラ
ンプ装置205 を具備し、回転クランプ装置205 に把持さ
れた被洗浄物Wを高圧洗浄室203 の高圧洗浄槽206 に貯
えた洗浄液201 に浸漬する被洗浄物移送装置207 と、こ
の被洗浄物移送装置207 により浸漬された被洗浄物Wを
把持している回転クランプ装置205 を回転させる回転駆
動モータ208(図14参照) と、高圧洗浄室203 の高圧洗浄
槽206 に貯えた洗浄液201 中の適所に配設された、高圧
洗浄ノズル(図示なし)を装着した一対のノズルチャン
バー209 とにより概略構成されている。
【0004】そこで、被洗浄物投入装置204 により被洗
浄物Wを高圧洗浄室203 に投入し、高圧洗浄室203 に配
設した被洗浄物移送装置207 の回転クランプ装置205 に
載置すると、被洗浄物Wは回転クランプ装置205 に把持
される。被洗浄物Wが回転クランプ装置205 に把持され
ると、被洗浄物移送装置207 が作動し、回転クランプ装
置205 を下降させ、被洗浄物Wを高圧洗浄槽206 の洗浄
液201 に浸漬する。被洗浄物Wが洗浄液201 に浸漬され
ると、回転クランプ装置205 の回転軸は回転駆動モータ
208 の回転駆動軸と係合するので、回転駆動モータ208
が作動して回転クランプ装置205 を回転させ、被洗浄物
Wを回転させる。
【0005】一方、被洗浄物Wが高圧洗浄槽206 の洗浄
液201 に浸漬されると、高圧洗浄液が一対のノズルチャ
ンバー209 に供給され、高圧洗浄ノズルから被洗浄物W
に向けて噴出される。従って、高圧洗浄槽206 の洗浄液
201 に浸漬された被洗浄物Wは、高圧の洗浄液201 が、
洗浄液201 中で被洗浄物Wに向けて噴出されると、高圧
洗浄槽206 の洗浄液201 は攪拌されるので、回転しなが
ら効率よく洗浄される。
【0006】被洗浄物Wの洗浄が終了すると、回転駆動
モータ208 の作動は停止し、被洗浄物移送装置207 が作
動し、回転クランプ装置205 を上昇させ、被洗浄物Wを
高圧洗浄室203 の所定位置まで上昇させる。被洗浄物W
が高圧洗浄室203 の所定位置まで上昇すると、搬送装置
210 により次工程へ搬送される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
においては、被洗浄物の洗浄に際して、被洗浄物を洗浄
液に浸漬して洗浄し、洗浄後、洗浄液から被洗浄物を引
き上げてから、次の被洗浄物を洗浄液中に浸漬するとい
うように、被洗浄物をその都度、1個づつ処理していた
ので、被洗浄物のサイクルタイムが長くなる問題点があ
った。また、被洗浄物を洗浄液に浸漬させる被洗浄物移
送装置においては、回転クランプ装置が被洗浄物の把持
と回転を兼ね備えているので、回転クランプ装置が大型
化し、かつ、相当な重量になると共に、この回転クラン
プ装置を昇降させる被洗浄物移送装置が大型化して、複
雑なものになる問題点があった。また、被洗浄物移送装
置が大型化、かつ、複雑化すると、被洗浄物移送装置の
メンテナンス作業も困難となり、製作費も高価になる問
題点があった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、被洗浄物のサイクルタイムを短縮させる
と共に、構造を簡素化し、しかも廉価で、かつ、より優
れた洗浄効果を得ることができる洗浄方法及びその装置
を提供すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被洗浄物を洗浄液中に浸漬して洗浄する洗浄方法であっ
て、被洗浄物を搬入昇降装置に載置し、載置後、搬入昇
降装置を下降させて被洗浄物を洗浄槽の洗浄液中に浸漬
し、次に、該被洗浄物を洗浄液中で搬送して回転洗浄装
置部材に載置支持させた後、被洗浄物を洗浄液中で回転
させながら該被洗浄物に向けて高圧洗浄液を噴出して被
洗浄物を洗浄し、洗浄後、該被洗浄物を洗浄液中で搬送
して搬出昇降装置に載置し、載置後、搬出装置部材を上
昇させて被洗浄部材を洗浄液中から洗浄液外へ搬出する
ことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、洗浄液中に被洗浄
物を浸漬させて被洗浄物の洗浄を行う洗浄装置であっ
て、洗浄装置本体に搬入された被洗浄物を洗浄槽の洗浄
液中に浸漬させる搬入昇降装置と、洗浄槽の洗浄液中に
浸漬された被洗浄物を回転させる回転洗浄装置部材と、
被洗浄物の回転時に被洗浄物に向けて高圧洗浄液を噴出
する高圧洗浄ノズルと、洗浄がなされた被洗浄物を洗浄
液中から洗浄液外へ搬出する搬出昇降装置と、洗浄液中
の被洗浄物を搬入昇降装置から回転洗浄装置部材へ搬送
すると共に回転洗浄装置部材から搬出昇降装置部材へ搬
送する液中被洗浄物搬送手段と、を各々別体で具備する
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、搬入昇降装置に載置
した被洗浄物を当該搬入昇降装置を下降させて洗浄槽の
洗浄液中に浸漬し、この洗浄液中で被洗浄物を搬入昇降
装置から回転洗浄装置部材に搬送し、該被洗浄物を回転
洗浄装置部材に載置支持させて、被洗浄物を回転させな
がら被洗浄物に向けて高圧洗浄液を噴出して被洗浄物を
洗浄する。そして、洗浄された被洗浄物を洗浄液中で回
転洗浄装置部材から搬出昇降装置に搬送し、該被洗浄物
を搬出昇降装置に載置支持してから搬出昇降装置を上昇
させて被洗浄物を洗浄液中から洗浄液外に搬出する。
【0012】請求項2記載の発明では、搬入昇降装置に
載置した被洗浄物を当該搬入昇降装置を下降させて洗浄
槽の洗浄液中に浸漬する。そして、液中被洗浄物搬送手
段により洗浄液中で被洗浄物を搬入昇降装置から回転洗
浄装置部材に搬送し、被洗浄物を回転させながら被洗浄
物に向けて高圧洗浄液を噴出して被洗浄物を洗浄する。
また、洗浄された被洗浄物を液中被洗浄物搬送手段によ
り洗浄液中で回転洗浄装置部材から搬出昇降装置に搬送
し、搬出昇降装置により被洗浄物を洗浄液中から洗浄液
外に搬出する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。図において、1は、本発明に係る洗浄
方法を実施するための洗浄装置本体である。この洗浄装
置本体1について説明する。洗浄装置本体1は搬入部2
と洗浄部3と水切り乾燥搬出部4とにより概略構成され
ており、洗浄部3と水切り乾燥搬出部4は洗浄装置本体
1に形成した洗浄室5内に設けられている。
【0014】搬入部2に設けた架台7には搬入駆動ロー
ラコンベア6が敷設されており、この搬入駆動ローラコ
ンベア6には一対のガイドレール8が支持部材9により
支持されている。そして、搬入部2の搬入駆動ローラコ
ンベア6の上方にはプッシャー装置10が設けられてい
る。
【0015】このプッシャー装置10は、架台7に設けた
ブラケット11により支持されたプッシャーシリンダ12
と、プッシャーシリンダ12のスライダ13に固着し、か
つ、ブラケット11に支持されたガイドレール14に摺動自
在に設けたガイドホルダ15と、ガイドホルダ15に固着し
たアーム16に回転自在に装着され、スプリング(図示せ
ず)により常時、被洗浄物W側に弾発付勢されたプッシ
ャー17とにより概略構成されている。
【0016】洗浄室5の入り口には入口ドア18が設けら
れている。入口ドア18は洗浄室5の上部に固着したブラ
ケット19に固着支持された入口ドアシリンダ20のピスト
ンロッド20′に連結しており、このピストンロッド20′
が伸縮することにより入口ドア18は開閉する。
【0017】また、洗浄部3の洗浄室5の入口側下部に
は、洗浄液Sを貯留する洗浄槽21が配設されている。こ
の洗浄槽21の内部には液中搬入部22、液中洗浄部23及び
液中搬出部24が設けられている。液中搬入部22には搬入
昇降装置25が昇降自在に配設されている。
【0018】この搬入昇降装置25を図4及び図5に基づ
いて説明する。搬入昇降装置25の本体フレーム26の下部
には駆動ローラコンベア6(図1参照)から被洗浄物W
を受取って、載置する一対の載置レール27が固着されて
いる。この一対の載置レール27には駆動ローラコンベア
6の一対のガイドレール8と対応する一対のガイドレー
ル28が固定支持されている。一つのガイドレール28は、
図5に示すように、支持部材29によって支持されてい
る。
【0019】搬入昇降装置25の入口側にはアンチバック
ストッパ30が設けられている。アンチバックストッパ30
は本体フレーム26に固着されたブラケット31にヒンジピ
ン32を介して回転自在に支持されている。このアンチバ
ックストッパ30はスプリング33により被洗浄物W側(矢
印C参照)に回動するように常時単発付勢されている。
【0020】搬入昇降装置25の出口側にはフロントスト
ッパ34が設けられている。フロントストッパ34は本体フ
レーム26に固着したブラケット35に横方向摺動自在に支
持され、その先端部は被洗浄物Wに係合するようにスプ
リング(図示なし)によって常時弾発付勢されている。
また、フロントストッパ34の基端部には、図5及び図12
に示すような、傾斜摺動面34′が形成されている。傾斜
摺動面34′には楔状爪55(図8参照、後述)の傾斜面5
5′が係合するようになっている。
【0021】搬入昇降装置25の本体フレーム26の下部適
所には一対の位置決めピン36及び一対のストッパ37が固
着されている。この一対の位置決めピン36の取り付け
を、図5で説明すると、右側の位置決めピン36がストッ
パ37より手前の位置に取り付けられており、左側の位置
決めピン36がストッパ37より奥側の位置に取り付けられ
ている。また、図1、図2及び図3に示すように、洗浄
室5の上部の液中搬入部22と対応する位置には昇降シリ
ンダ38が設けられている。この昇降シリンダ38のピスト
ンロッド38′の先端部は搬入昇降装置25の本体フレーム
26の上部に固着している。
【0022】昇降シリンダ38の両側には一対のガイドシ
ャフト39が配設されており、このガイドシャフト39は、
昇降シリンダ38の両側に設けた一対のガイドホルダ40に
摺動自在に嵌合しており、その下端は搬入昇降装置25の
本体フレーム26の上部に固着している。従って、昇降シ
リンダ38のピストンロッド38′が伸縮することにより搬
入昇降装置25は昇降することになる。
【0023】洗浄部3の洗浄槽21内の液中搬入部22には
液中被洗浄物搬送手段であるプッシャー装置41が配設さ
れている。このプッシャー装置41を図6乃至図8に基づ
いて説明する。
【0024】洗浄槽21の底部には、図8で示すようにガ
イド溝42′を有するプッシャーガイドレール42が固着さ
れている。ガイド溝42′にはプッシャー基板43が摺動自
在に嵌合している。プッシャー基板43には前プッシャー
44と後プッシャー45が所定の間隔を開けて設けられてい
る。これら前プッシャー44と後プッシャー45は、プッシ
ャー基板43に固着したブラケット46、47に回転自在に支
持されている。なお、これら前プッシャー44と後プッシ
ャー45は、図示しないスプリングにより各々被洗浄物W
の係合側に常時弾発付勢されている。
【0025】また、洗浄槽21の側壁上部にはプッシャー
シリンダ48が水平に取り付けられている。プッシャーシ
リンダ48はピストンロッド48′の側を側壁に固着させて
おり、ヘッド側を支持部材49を介して架台7に固着させ
ている(図1をも参照)。プッシャーシリンダ48のピス
トンロッド48′はプッシャー基板43に固着した、正面視
T字状のプッシャーブラケット50の上部に連結してい
る。
【0026】プッシャーシリンダ48の両側には一対のガ
イドシャフト51が設けられており、このガイドシャフト
51の一側はプッシャーブラケット50の上部に固着してい
る。また、このガイドシャフト51は、プッシャーシリン
ダ48の両側に設けた一対のガイドホルダ52に摺動自在に
嵌合している。従って、プッシャーシリンダ48のピスト
ンロッド48′が伸縮することにより、プッシャー基板43
はプッシャーガイドレール42のガイド溝42′に沿って進
退動する。
【0027】洗浄槽21の底部適所には一対の位置決めブ
ロック53が固着されている。この位置決めブロック53は
プッシャーガイドレール42の両側に配設され、図4及び
図5で示す、搬入昇降装置25の一対の位置決めピン36が
係合する位置決め孔53′が形成されている。
【0028】また、一対の位置決めブロック53には一対
のストッパブロック54が固着されている。搬入昇降装置
25の一対のストッパ37が上方より当接するようになって
いる(図8参照)。
【0029】さらに、洗浄槽21の底部適所には楔状爪55
が立設固着されている。楔状爪55には搬入昇降装置25の
フロントストッパ34の傾斜摺動面34′に係合する傾斜面
55′が形成されている。傾斜面55′は鉛直の一側壁に対
して、他側壁が上方に行くほど一側壁に接近する傾斜面
となっている。
【0030】洗浄部3の洗浄槽21内の液中洗浄部23に
は、被洗浄物Wを回転させながら洗浄を行う回転洗浄装
置部材56(図1参照)が配設されている。この回転洗浄
装置部材56を図9乃至図11に基づいて説明する。
【0031】洗浄装置本体1(図1をも参照)の本体フ
レーム1′には回転洗浄装置部材56の本体フレーム57が
固着されている。本体フレーム57には一対のガイドロー
ラ59及び複数の支持ローラ60が回転自在に装着してお
り、これら一対のガイドローラ59及び複数の支持ローラ
60によって回転ユニット58が回転可能に支持されてい
る。
【0032】回転ユニット58には所定の間隔を開けて連
結部材62′により一体に連結され、略中心部に開口61′
(図10及び図11参照)が形成された一対の回転板61が設
けられている。一対の回転板61の内、一側の回転板61
(図9においては右側のもの)は、図9及び図10に示す
ように、その下側において、外周面が一対のガイドロー
ラ59のガイド溝59′に嵌合して位置決めされ、回転可能
に支持されている。そして、この一側の回転板61の上側
の外周面および他側の回転板61(図9においては左側の
もの)の外周面は複数の支持ローラ60により回転可能に
支持されている(図11をも参照)。従って、回転ユニッ
ト58は本体フレーム57に位置決めされ、支持されて回転
する。
【0033】一対の回転板61には一対の回転板61の開口
61′(図10及び図11参照)を挿通して延設し、搬入昇降
装置25から被洗浄物Wを受取って、載置する一対の載置
レール62が固着されている。この一対の載置レール62に
は、図4及び図5に示す搬入昇降装置25の一対のガイド
レール28と対応する、一対の側面ガイドレール63が支持
部材64により固定支持されている。この一対の側面ガイ
ドレール63の上部には連結部材62′に固着支持された2
組の一対の上部ガイドレール65が設けられている。な
お、図9において、符号27′及び符号28′は後述する搬
出昇降装置88の載置レールとガイドレールを示してい
る。
【0034】また、図9及び図10に示すように、一対の
回転板61の一側のものには位置決め溝66′を備えた位置
決め部材66が設けられている。この位置決め部材66の上
部には位置決め溝66′に対向し、かつ、位置決め溝66′
に係合する位置決めロッド67が設けられている。
【0035】位置決めロッド67は、図9及び図10に示す
ように、洗浄装置本体1の本体フレーム1′に固着した
ブラケット69に固着支持されたガイドホルダ68に摺動自
在に嵌合している。また、ブラケット69には位置決めシ
リンダ70が固着支持されており、位置決めシリンダ70の
ピストンロッド(図示なし)は位置決めロッド67に連結
されている。従って、位置決めシリンダ70のピストンロ
ッドが伸縮することにより位置決めロッド67は進退動す
ることになる。
【0036】一対の回転板61の内一側の回転板61にはブ
ラケット72が固着しており、ブラケット72はアンチバッ
クストッパ71が回転自在に支持されている。アンチバッ
クストッパ71は、図示しないスプリングによって被洗浄
物Wの係合側に常時弾発付勢されている。
【0037】また、図9及び図11に示すように、一対の
回転板61の他側のものにはヒンジピン74によりフロント
ストッパ73が回転自在に支持されている。フロントスト
ッパ73は、図11に示すようにスプリング75により被洗浄
物Wとの係合側に常時弾発付勢されている。すなわち、
フロントストッパ73の上部基端部をスプリング75により
引くと、フロントストッパ73は回動前進して開口61′に
突出する。このときフロントストッパ73は停止部材(図
示なし)に当接して停止するようになっている。
【0038】フロントストッパ73の上部基端部には、こ
の基端部に係合可能に押しロッド76が配設されている。
押しロッド76は、洗浄装置本体1の本体フレーム1′に
固着したブラケット78に固着支持されたストッパシリン
ダ77のピストンロッド(図示なし)と連結している。こ
れにより、ストッパシリンダ77のピストンロッドが伸長
して押しロッド76がフロントストッパ73の基端部を押せ
ば、フロントストッパ73はヒンジピン74を中心に回動後
退して開口61′より退出する。
【0039】このストッパシリンダ77には平行にガイド
シャフト79が配設されており、ガイドシャフト79は本体
フレーム1′に固着したブラケット78に固定支持された
ガイドホルダ(図示なし)に摺動自在に嵌合し、その先
端部は押しロッド76に固着した連結部材80に固定されて
いる。
【0040】また、図9に示すように、一対の回転板61
の一側のものには環状のスプロケット81が複数の支持部
材82により固着支持されている。
【0041】そして、図1及び図3に示すように、洗浄
室5の上部には回転洗浄装置部材56の回転駆動部83が設
けられており、この回転駆動部83は液中洗浄部23の回転
洗浄装置部材56と対応する位置に配設されている。回転
駆動部83は、回転駆動モータ84と、回転駆動モータ84の
回転速度を所定の回転速度に変換するギア部85と、ギア
部85により変換された回転速度を伝達するスプロケット
部86とにより概略構成されている。
【0042】このスプロケット部86のスプロケット(図
示なし)と、一対の回転板61の一側に設けた環状のスプ
ロケット81とは、図9に示すように、チェーン87によっ
て連結されている。
【0043】また、図1に示すように、洗浄槽21内の液
中搬出部24には搬出昇降装置88が昇降自在に配設されて
いる。この搬出昇降装置88は搬入昇降装置25と略同じ構
造になっている(したがって、搬入昇降装置25と同じ符
号を付す)。しかし、搬出昇降装置88に設けられたフロ
ントストッパ34の傾斜摺動面34′は、図5及び図12に示
す、搬入昇降装置25のフロントストッパ34の傾斜摺動面
34′とは逆向きの傾斜になっている。
【0044】また、搬出昇降装置88のフロントストッパ
34の傾斜摺動面34′に係合する楔状爪55(図7参照)
は、下方を向いて、洗浄装置本体1の本体フレーム1′
の上部に取り付けられている。そして、この傾斜面55′
は鉛直の一側壁に対して、他側壁が下方に行くほど一側
壁に接近する傾斜面とされている。そして、この楔状爪
55の傾斜面55′は搬出昇降装置88のフロントストッパ34
の傾斜摺動面34′と上昇位置で係合するようになってい
る。
【0045】このように搬出昇降装置88は、搬入昇降装
置25と、楔状爪55の傾斜面55′に係合するフロントスト
ッパ34の傾斜摺動面34′の傾斜だけが異なるだけで、他
の構成は略同じであるので、搬出昇降装置88の詳細な説
明は省略する。
【0046】また、図1及び図2に示すように、洗浄室
5の上部の液中搬出部24と対応する位置には昇降シリン
ダ89が設けられている。昇降シリンダ89のピストンロッ
ド89′は搬出昇降装置88の上部に固着している。この昇
降シリンダ89の両側には一対のガイドシャフト90が設け
られている。ガイドシャフト90は一対のガイドホルダ91
に摺動自在に嵌合し、その先端部は搬出昇降装置88の上
部に固着している。従って、昇降シリンダ89のピストン
ロッド89′が伸縮することにより搬出昇降装置88はガイ
ドシャフト90に案内されて昇降する。
【0047】そして、図1に示すように、洗浄室5内の
搬入昇降装置25と搬出昇降装置88の上昇位置における中
間部には室内プッシャー装置92が設けられている。室内
プッシャー装置92は洗浄装置本体1の本体フレーム1′
に固着したブラケット93に固着支持されたプッシャーシ
リンダ装置94と、プッシャーシリンダ装置94のピストン
ロッド(図示なし)が連結したプッシャー基板95と、こ
のプッシャー基板95に先端部を固着し、ブラケット93に
固着支持された一対のガイドホルダ96に摺動自在に嵌合
した一対のガイドシャフト97と、プッシャー基板95の前
部適所に固着したプッシャー98とにより概略構成されて
いる。
【0048】また、図1に示すように、洗浄装置本体1
の水切り乾燥搬出部4は回転水切部99と、水切搬出部10
0 とにより構成されている。回転水切部99と水切搬出部
100との間は被洗浄物Wが通過する開口(図示せず)を
形成した仕切板101 により仕切られている。
【0049】回転水切部99には洗浄後の被洗浄物Wの水
切りを行う回転水切装置102 が設けられている。この回
転水切装置102 は洗浄装置本体1の本体フレーム1′に
取り付けられている。この回転水切装置102 は、図1及
び図9乃至図11に示す、回転洗浄装置部材56の一対の載
置レール62の代わりに駆動ローラコンベアを設けたとい
う点が異なるだけで、他の部分は同じ構造であるので、
この回転水切装置102の説明は省略する。
【0050】また、図1及び図2に示すように、洗浄室
5の上部の回転水切部99の回転水切装置102 と対応する
位置には、回転水切装置102 の回転駆動部103 が設けら
れている。回転駆動部103 は回転駆動モータ104 と、回
転駆動モータ104 の回転速度を所定の回転速度に変換す
るギア部105 と、ギア部105 により変換された回転速度
を伝達するスプロケット部106 とにより概略構成されて
いる。
【0051】なお、スプロケット部106 のスプロケット
(図示なし)と回転水切装置102 の環状のスプロケット
(図示なし)とは図示しないチェーンにより連結されて
いる。従って、回転駆動モータ104 が作動すると、回転
駆動モータ104 の回転速度はギア部105 により所定の回
転速度に変換され、回転水切装置102 に載置された洗浄
後の被洗浄物Wは所定の回転速度で回転する。
【0052】仕切板101 の開口には中間ドア107 が設け
られている。中間ドア107 は洗浄室5の上部に設けた中
間ドアシリンダ108 のピストンロッド 108′に連結され
ており、この中間ドアシリンダ108 のピストンロッド 1
08′が伸縮することにより中間ドア107 は開閉する。
【0053】水切搬出部100 の洗浄装置本体1の本体フ
レーム1′には搬出駆動ローラコンベア109 が設けられ
ている。なお、110 は複数のエアーブローノズルを装着
したエアーブローノズルチャンバーである。
【0054】洗浄室5の上部にはエアーブローノズルチ
ャンバー 110を昇降させる昇降シリンダ111 が取り付け
られており、この昇降シリンダ111 のピストンロッド 1
11′はエアーブローノズルチャンバー110 に固着されて
いる。
【0055】エアーブローノズルチャンバー 110の昇降
シリンダ111 の両側には一対のガイドシャフト112 が設
けられている。一対のガイドシャフト112 は先端部がエ
アーブローノズルチャンバー110 に固着すると共に、エ
アーブローノズルチャンバー110の昇降シリンダ111 の
両側に設けた一対のガイドホルダ113 に摺動自在に嵌合
している。
【0056】従って、エアーブローノズルチャンバー 1
10の昇降シリンダ111 のピストンロッド 111′が伸縮す
ることによりエアーブローノズルチャンバー110 は昇降
する。
【0057】洗浄室5の出口には出口ドア113 が設けら
れている。出口ドア113 は洗浄室5の上部に固着したブ
ラケット114 に固着支持された出口ドアシリンダ115 の
ピストンロッド 115′に連結されている。したがって、
出口ドア113 は出口ドアシリンダ115 のピストンロッド
115′が伸縮することにより開閉する。
【0058】次に、本発明の作用について説明する。先
ず、洗浄装置本体1は、図1乃至図3に示すように、全
ての装置は元位置にあるものとする。そこで、搬入駆動
ローラコンベア6上に被洗浄物Wが載置されると、搬入
駆動ローラコンベア6が作動し、被洗浄物Wを洗浄室5
の入口に搬送する。そして、洗浄室5の入口には図示し
ないエアーシリンダ作動式ストッパが突出しているの
で、被洗浄物Wはこのエアーシリンダ作動式ストッパに
当接し、その位置で停止する。このとき搬入駆動ローラ
コンベア6の作動も停止する。
【0059】搬入駆動ローラコンベア6の作動が停止す
ると、プッシャー装置10のプッシャーシリンダ12が作動
して、プッシャーシリンダ12のスライダ13がガイドレー
ル14に沿って、洗浄室5方向に摺動前進すると共に、プ
ッシャー17が被洗浄物Wの後部を押圧し、洗浄室5内へ
搬送する。
【0060】被洗浄物Wが洗浄室5内へ搬送されると、
被洗浄物Wは、上昇位置で待機している搬入昇降装置25
のアンチバックストッパ30(図4参照)をスプリング33
の弾発力に抗して押し上げ、一対の載置レール27上を摺
動しながらアンチバックストッパ30を通過し、フロント
ストッパ34に当接し、停止する。
【0061】被洗浄物Wが停止すると、アンチバックス
トッパ30はスプリング33の弾発力により押し下げられ、
被洗浄物Wを後方より支持する。これにより、被洗浄物
Wは一対の載置レール27上の所定位置に一対のガイドレ
ール28、フロントストッパ34及びアンチバックストッパ
30とで位置決めされる。また、プッシャーシリンダ12の
スライダ13は後退して元位置に復帰する。
【0062】被洗浄物Wが載置レール27上の所定位置に
位置決めされると、昇降シリンダ38が作動して、ピスト
ンロッド38′が伸長し、搬入昇降装置25が下降する。搬
入昇降装置25は下降すると、図4及び図5に示す、搬入
昇降装置25の本体フレーム26の下部に固着した一対の位
置決めピン36が、図6乃至図8に示す洗浄槽21の底部に
設けた一対の位置決めブロック53の位置決め孔53′に嵌
合すると共に一対のストッパ37が一対のストッパブロッ
ク54に当接し、所定位置に位置決めされる。
【0063】さらに、図5及び図12に示すように、フロ
ントストッパ34の基端部に形成した傾斜摺動面34′に楔
状爪55の傾斜面55′が係合し、フロントストッパ34を後
退させ、被洗浄物Wとの係合を解除する。これにより、
被洗浄物Wは洗浄槽21の洗浄液Sに浸漬され、液中搬入
部22の所定位置に位置決めされる。
【0064】被洗浄物Wが液中搬入部22に位置決めされ
ると、洗浄部23においては、図9及び図10に示すよう
に、回転洗浄装置部材56の位置決めシリンダ70が作動し
て、ピストンロッドを伸長させると共に、位置決めロッ
ド67を前進させて、位置決めロッド67を位置決め部材66
の位置決め溝66′に係合させる。
【0065】回転ユニット58は所定位置に位置決されて
いるので、図1及び図6乃至図8に示す、プッシャー装
置41のプッシャーシリンダ48が作動して、そのピストン
ロッド48′が伸長し、プッシャー基板43を前進させて、
後プッシャー45により被洗浄物Wを後方より押圧し、被
洗浄物Wを図1及び図9乃至図11に示す、回転洗浄装置
部材56の回転ユニット58の一対の載置レール62上に載置
される。
【0066】被洗浄物Wが載置レール62の上に載置され
ると、プッシャーシリンダ48のピストンロッド48′はさ
らに伸長する。すると、被洗浄物Wは、図9及び図10で
示す、回転洗浄装置部材56のアンチバックストッパ71を
スプリング(図示なし)の弾発力に抗して押し上げて、
これを通過し、一対の側面ガイドレール63、2組の一対
の上部ガイドレール65に案内されて進み、フロントスト
ッパ73に当接して、その位置で停止する。
【0067】被洗浄物Wが停止すると、アンチバックス
トッパ71がスプリングの弾発力により押し下げられ、被
洗浄物Wを後方より支持する。従って、被洗浄物Wは回
転洗浄装置部材56の回転ユニット58の所定位置で一対の
載置レール62、一対の側面ガイドレール63、2組の一対
の上部ガイドレール65、フロントストッパ73及びアンチ
バックストッパ71とにより、保持され位置決めされる。
【0068】被洗浄物Wが回転ユニット58の所定位置で
位置決めされると、搬入昇降装置25の昇降シリンダ38の
ピストンロッド38′が短縮し、搬入昇降装置25を上昇さ
せて、上昇位置へ復帰すると共に、プッシャーシリンダ
48のピストンロッド48′は短縮し、プッシャー基板43を
後退させ、元位置に復帰する。
【0069】また、搬入昇降装置25が上昇すると、搬入
昇降装置25のフロントストッパ34の傾斜摺動面34′と楔
状爪55の傾斜面55′との係合が解除されるので、フロン
トストッパ34はスプリング(図示なし)の弾発力により
前進して、元位置に復帰する。
【0070】被洗浄物Wが回転洗浄装置部材56の回転ユ
ニット58の所定位置で位置決めされると、図9及び図10
に示す位置決めシリンダ70が作動して、そのピストンロ
ッドを短縮させる。これにより、位置決めロッド67が後
退し、位置決め部材66の位置決め溝66′との係合が解除
し、回転ユニット58を回転可能な状態にする。
【0071】回転ユニット58が回転可能になると、洗浄
室5の上部の回転駆動部83の回転駆動モータ84が作動す
る。この回転駆動モータ84の回転はギア部85、スプロケ
ット部86及びチェーン87を介して環状のスプロケット81
(図9参照)へ伝達され、回転ユニット58を回転させ、
被洗浄物Wを回転させる。
【0072】被洗浄物Wが回転すると、洗浄部23(図1
参照)には図示しない複数の高圧洗浄ノズルを装着した
固定ノズルチャンバーが設けられているので、複数の高
圧洗浄ノズルから被洗浄物Wに向けて高圧洗浄液が噴出
され、被洗浄物Wの洗浄が行われる。即ち、被洗浄物W
は洗浄液Sに浸漬され、回転しながら高圧洗浄液を噴出
させて、洗浄液Sを攪拌し効率よく洗浄される。
【0073】被洗浄物Wの洗浄が終了すると、図9及び
図10に示す位置決めシリンダ70が再び作動して、そのピ
ストンロッドを伸長させると共に、位置決めロッド67を
前進させて、位置決め部材66の位置決め溝66′に係合さ
せる。これによって、回転ユニット58を所定位置に位置
決めする。
【0074】図9及び図11に示す、回転板61の他側にあ
るストッパシリンダ77が作動して、そのピストンロッド
を伸長させて押しロッド76を下降させ、フロントストッ
パ73の基端部を押圧して、フロントストッパ73をスプリ
ング75の弾発力に抗して後退させ、被洗浄物Wとの係合
を解除する。
【0075】一方、被洗浄物Wの洗浄中に、液中搬入部
22(図1参照)においては、搬入昇降装置25は上昇し、
搬入駆動ローラコンベア6から次に洗浄する被洗浄物W
を受け取り、下降して液中搬入部22で待機する。
【0076】また、液中搬出部24においては、搬出昇降
装置88の昇降シリンダ89が作動して、そのピストンロッ
ド89′を伸長させ、搬出昇降装置88を下降させる。な
お、搬出昇降装置88については搬入昇降装置25と略同じ
であるので、説明を理解し易くするために、搬入昇降装
置25を説明する図4及び図5の符号を用いて説明する
(以下同じ)。
【0077】また、液中搬出部24の底部は液中搬入部22
と略同じなので、プッシャ装置41を説明する図6乃至図
8の符号を用いて説明する。したがって、搬出昇降装置
88を下降させると、搬出昇降装置88の、一対の位置決め
ピン36が洗浄槽21の液中搬出部24の底部に設けた、一対
の位置決めブロック53の位置決め孔53′に嵌合すると共
に、搬出昇降装置88の一対のストッパ37が一対のストッ
パブロック54に当接し、搬出昇降装置88は洗浄槽21の液
中搬出部24の所定位置に位置決めして待機する。
【0078】この時、図9に示すように、洗浄槽21の洗
浄液S内で、搬入昇降装置25の一対の載置レール27及び
一対のガイドレール28(図4及び図5をも参照)と、回
転洗浄装置部材56の回転ユニット58の一対の載置レール
62及び一対の側面ガイドレール63と、そして、搬出昇降
装置88の一対の載置レール27′及び一対のガイドレール
28′とにより液中搬入部22、洗浄部23及び液中搬出部24
に亙って液中搬送路が形成される。
【0079】被洗浄物Wの洗浄が終了し、液中搬送路が
形成されると、図1に示すプッシャー装置41のプッシャ
ーシリンダ48を再び作動させて、そのピストンロッド4
8′を伸長させ、図6及び図7に示すように、プッシャ
ー基板43を前進させ、前プッシャー44が洗浄後の被洗浄
物Wを後方より押圧すると共に、後プッシャー45が次の
被洗浄物Wを後方より押圧し、洗浄後の被洗浄物Wを搬
出昇降装置88の一対の載置レール27′の所定位置に載置
すると共に、次に洗浄する被洗浄物Wを回転洗浄装置部
材56の回転ユニット58の一対の載置レール62の所定位置
に載置する。
【0080】なお、図9及び図11に示すフロントストッ
パ73は、洗浄後の被洗浄物Wがフロントストッパ73の突
設位置を通過できるように、押しロッド76がフロントス
トッパ73の上部基端部を押圧して、フロントストッパ73
を回動後退させているので、被洗浄物Wがこの突設位置
を通過すると、これを図示しない検知装置が検知して、
洗浄装置本体1に設けたストッパシリンダ77を作動させ
て、そのピストンロッドを短縮させて押しロッド76を上
昇させ、フロントストッパ73の基端部の押圧を解除する
ので、フロントストッパ73はスプリング75の弾発力によ
り回動前進し、次に洗浄する被洗浄物Wが回転ユニット
58の所定位置に到達する前に被洗浄物Wとの係合可能な
位置に突出する。
【0081】また、洗浄後の被洗浄物Wが搬出昇降装置
88の一対の載置レール27′の所定位置に載置され、次に
洗浄する被洗浄物Wが回転洗浄装置部材56の回転ユニッ
ト58の所定位置に載置されると、プッシャーシリンダ48
のピストンロッド48′は短縮し、プッシャー基板43を後
退させ、元位置に復帰する。
【0082】洗浄後の被洗浄物Wが搬出昇降装置88の一
対の載置レール27′の所定位置に載置されると、搬出昇
降装置88の昇降シリンダ89が作動して、そのピストンロ
ッド89′を短縮させ、搬出昇降装置88を所定の上昇位置
まで上昇させる。搬出昇降装置88の上昇位置には、図示
しない複数のシャワー洗浄ノズルを装着した固定ノズル
チャンバーが設けてあるので、搬出昇降装置88が上昇位
置まで上昇すると、この複数のシャワー洗浄ノズルから
洗浄後の被洗浄物Wに向けてシャワー洗浄液が噴出さ
れ、洗浄後の被洗浄物Wのシャワー洗浄が行われる。
【0083】一方、搬出昇降装置88が上昇位置に達する
と、搬出昇降装置88の図示しないフロントストッパ34の
基端部に形成した傾斜摺動面34′と、本体フレーム1′
に、先端を下方に向けて取り付けた楔状爪55の傾斜面5
5′とが係合し、図示しないフロントストッパ34を後退
させ、洗浄後の被洗浄物Wとの係合を解除する。
【0084】洗浄後の被洗浄物Wのシャワー洗浄終了時
の、水切り乾燥搬出部4の回転水切り部99の回転水切り
装置102 について説明する。なお、回転水切り装置102
と回転洗浄装置部材56の構造は略同じであるので、理解
を容易にするため、回転洗浄装置部材56を示す図9乃至
図11の符号を用いて説明する。回転水切り装置102 の位
置決めシリンダ70が作動すると、そのピストンロッドが
伸長し、位置決めロッド67を前進させ、回転水切り装置
102 の位置決め部材66の位置決め溝66′と係合し、回転
ユニット58を所定位置に位置決めしている。
【0085】そこで、図1に示す、室内プッシャー装置
92のプッシャーシリンダ装置94が作動して、そのピスト
ンロッドを伸長させて、プッシャー98を前進させ、洗浄
後の被洗浄物Wを後方より押圧し、回転水切り装置102
の回転ユニット58の駆動ローラコンベア上の所定位置に
載置する。このように被洗浄物Wを載置すると、プッシ
ャーシリンダ装置94のプッシャー98は元位置に復帰す
る。
【0086】洗浄後の被洗浄物Wが、回転水切り装置10
2 の回転ユニット58の駆動ローラコンベア上の所定位置
に載置されると、回転洗浄装置部材56と同様に、位置決
めシリンダ70が作動して、そのピストンロッドを短縮
し、位置決めロッド67を後退させ、位置決め部材66の位
置決め溝66′との係合を解除し、回転ユニット58を回転
可能な状態にする。
【0087】位置決めロッド67と位置決め部材66の位置
決め溝66′との係合が解除されると、回転駆動部103 の
回転駆動モータ104 が作動する。そして、この回転駆動
モータ104 の回転はギア部105 、スプロケット部106 及
びチェーン87(図9参照)を介して環状のスプロケット
81に伝達され、回転ユニット58を回転し、被洗浄物Wを
回転させる。
【0088】被洗浄物Wが回転すると、回転水切り部99
には複数の水切りエアーブローノズルを装着した固定エ
アーブローノズルチャンバー(図示なし)が設けられて
いるので、この複数の水切りエアーブローノズルから洗
浄後の被洗浄物Wに向けて水切りエアーが噴出され、洗
浄後の被洗浄物Wの水切りが行われる。即ち洗浄後の被
洗浄物Wは回転しながら水切りエアーを噴出され、効率
よく水切りされる。
【0089】洗浄後の被洗浄物Wの水切りが終了する
と、位置決めシリンダ70が再び作動して、そのピストン
ロッドを伸長させ、位置決めロッド67を前進させ、位置
決め部材66の位置決め溝66′と係合し、回転ユニット58
を所定位置に位置決めすると共に、ストッパシリンダ77
が作動し、そのピストンロッドを伸長させて押しロッド
76を下降させ、フロントストッパ73の基端部を押圧し、
このフロントストッパ73をスプリング75の弾発力に抗し
て後退させ、洗浄後の被洗浄物Wとの係合を解除する。
【0090】回転水切り装置102 において、洗浄後の被
洗浄物Wの水切りが終了すると、回転水切り装置102 の
駆動ローラコンベアが作動し、洗浄後の被洗浄物Wを水
切り搬出部100 の搬出駆動ローラコンベア109 上に載置
する。
【0091】すると、搬出駆動ローラコンベア109 の出
口側適所にエアーシリンダ作動ストッパ(図示なし)が
突出しているので、被洗浄物Wはこの作動ストッパに当
接し、所定位置に停止する。このとき、搬出駆動ローラ
コンベア109 は適宜作動又は停止する。
【0092】洗浄後の被洗浄物Wが搬出駆動ローラコン
ベア109 上の所定位置に停止すると、エアーブローノズ
ルチャンバー 110の昇降シリンダ111 が作動して、その
ピストンロッド 111′が伸長してエアーブローノズルチ
ャンバー110 を下降させ、図示しない複数のエアーブロ
ーノズルからエアーを噴出させて被洗浄物Wの水切り乾
燥が行われる。
【0093】被洗浄物Wの水切り乾燥が終了すると、昇
降シリンダ111 が作動して、そのピストンロッド 111′
を短縮させてエアーブローノズルチャンバー110 を上昇
させ、元位置に復帰させると共に、図示しないエアーシ
リンダ作動ストッパが後退し、搬出駆動ローラコンベア
109 が作動して洗浄後の被洗浄物Wを次工程に搬出さ
れ、1洗浄サイクルは終了する。なお、入口ドア18、中
間ドア107 及び出口ドア113 は適宜開閉するものとす
る。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、洗浄装置本体
に設けた洗浄槽内の洗浄液中に被洗浄物を浸漬させ、こ
の洗浄液中において被洗浄物を回転洗浄装置部材に搬
送、支持してから被洗浄物を洗浄液中で回転洗浄するよ
うにしたので、被洗浄物の搬入降下と、被洗浄物の回転
洗浄とを別々の装置によって行なうことができる。
【0095】また、被洗浄物を回転洗浄装置部材から搬
出昇降装置に搬送、支持させてから被洗浄物を洗浄液中
より洗浄液外に搬出するようにしたので、被洗浄物の洗
浄と、被洗浄物の搬出上昇とを別々の装置で行なうこと
ができる。
【0096】このようにして被洗浄物を別々の装置によ
って洗浄するようにしたので、被洗浄物の搬入昇降装
置、回転洗浄装置部材、搬出洗浄装置部材を各々小型に
形成することができ、延ては洗浄装置本体をも小型にす
ることができる。
【0097】請求項2記載の発明においては、洗浄装置
本体に、洗浄槽の洗浄液中に被洗浄物を浸漬させる搬入
昇降装置を設け、洗浄液中に、被洗浄物を搬入昇降装置
より受け取り支持して洗浄する回転洗浄装置部材を設け
たので、被洗浄物を洗浄液中に搬入降下させる装置と、
被洗浄物を洗浄する装置とを別々に設けることができ
る。
【0098】さらに、回転洗浄装置部材にて洗浄した後
の被洗浄物を洗浄液中より洗浄液外に搬出する搬出昇降
装置を設けたので、被洗浄物の回転洗浄装置部材と被洗
浄物を搬出上昇させる装置とを別々に設けることができ
る。これにより、搬入昇降装置、回転洗浄装置部材、搬
出昇降装置とを各々小型に形成することができ、かつ、
洗浄装置本体をも小型に形成することができる。
【0099】また、洗浄液中で前記浸漬された被洗浄物
を回転洗浄装置部材及び搬出入昇降装置に搬送する液中
被洗浄物搬送手段を設けたので、被洗浄物を洗浄液中で
容易に移動させることができる。
【0100】また、請求項1及び2に記載の発明におい
ては、回転洗浄装置部材と搬出入昇降装置とを別々に設
け、被洗浄物の洗浄中に、次に洗浄する被洗浄物を前も
って洗浄槽の洗浄液中に浸漬し、待機するようにしたの
で、被洗浄物の搬送時間と洗浄時間とをオーバラップさ
せることができ、被洗浄物の全体の洗浄サイクルタイム
を大幅に短縮することができると共に、被洗浄物の洗浄
中に噴出される高圧洗浄液により攪拌される洗浄液が、
待機している次に洗浄する被洗浄物に波及し、次の被洗
浄物は前洗浄されて、より一層の洗浄効果を上げること
ができる。さらに、搬入昇降装置、回転洗浄装置部材及
び搬出昇降装置とを別々に設けたので、個々の装置が簡
素な構造となり、メンテナンス作業を容易に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す洗浄装置部材本体の正
面図である。
【図2】図1のものの右側面図である。
【図3】図1のものの平面図である。
【図4】図1に示す搬入昇降装置の正面図である。
【図5】図4のものの右側面図である。
【図6】図1に設けたプッシャー装置を詳細に示す正面
図である。
【図7】図6のものの平面図である。
【図8】図7のもののA−A線に沿う断面図である。
【図9】図1に示す回転洗浄装置部材の正面図である。
【図10】図9のもののB−B線に沿う断面図である。
【図11】図9のものの左側面図である。
【図12】図5に示すもののフロントストッパの斜視図
である。
【図13】従来の洗浄装置の正面図である。
【図14】図13のものの側面図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置本体 21 洗浄槽 56 回転洗浄装置部材 88 搬出昇降装置 S 洗浄液 W 被洗浄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−209305(JP,A) 特開 昭59−118621(JP,A) 特開 昭62−102877(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 1/00 - 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を洗浄液中に浸漬して洗浄する
    洗浄方法であって、前記被洗浄物を搬入昇降装置に載置
    し、載置後、前記搬入昇降装置を下降させて前記被洗浄
    物を洗浄槽の洗浄液中に浸漬し、次に、該被洗浄物を洗
    浄液中で搬送して回転洗浄装置部材に載置支持させた
    後、前記被洗浄物を洗浄液中で回転させながら該被洗浄
    物に向けて高圧洗浄液を噴出して前記被洗浄物を洗浄
    し、洗浄後、該被洗浄物を洗浄液中で搬送して搬出昇降
    装置に載置し、載置後、前記搬出装置部材を上昇させて
    前記被洗浄部材を洗浄液中から洗浄液外へ搬出すること
    を特徴とする洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液中に被洗浄物を浸漬させて前記被
    洗浄物の洗浄を行う洗浄装置であって、洗浄装置本体に
    搬入された前記被洗浄物を洗浄槽の洗浄液中に浸漬させ
    る搬入昇降装置と、前記洗浄槽の洗浄液中に浸漬された
    前記被洗浄物を回転させる回転洗浄装置部材と、前記被
    洗浄物の回転時に前記被洗浄物に向けて高圧洗浄液を噴
    出する高圧洗浄ノズルと、洗浄がなされた前記被洗浄物
    を洗浄液中から洗浄液外へ搬出する搬出昇降装置と、洗
    浄液中の前記被洗浄物を、前記搬入昇降装置から前記回
    転洗浄装置部材へ搬送すると共に前記回転洗浄装置部材
    から前記搬出昇降装置部材へ搬送する液中被洗浄物搬送
    手段と、を各々別体で具備することを特徴とする洗浄装
    置。
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