JP2585262Y2 - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP2585262Y2
JP2585262Y2 JP1992073941U JP7394192U JP2585262Y2 JP 2585262 Y2 JP2585262 Y2 JP 2585262Y2 JP 1992073941 U JP1992073941 U JP 1992073941U JP 7394192 U JP7394192 U JP 7394192U JP 2585262 Y2 JP2585262 Y2 JP 2585262Y2
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文雄 松元
洋一 星野
隆 大浦
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鬼頭工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばエンジン部品で
あるシリンダブロック、シリンダヘッド等の被洗浄物に
加工工程において付着した切粉、油脂等を除去するため
の洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】この種の洗浄装置としては、例えば、実公
昭63−7344号公報に記載された考案がある。この
洗浄装置は、洗浄装置本体が洗浄室と乾燥室とを備え、
この洗浄室と乾燥室とに回転駆動モータに連結した回転
駆動軸を水平に差渡して設けると共に洗浄室と乾燥室内
におけるこの回転駆動軸に、外周部に放射状に複数のク
ランプ機構を装着した回転板を固着し、さらに、クラン
プ機構の周囲近傍位置の洗浄室及び乾燥室に、洗浄及び
乾燥等、個々に目的を持たせた洗浄ノズル及び乾燥ノズ
ルを多数配設したものである。そして、これら洗浄ノズ
ルからは洗浄液が、乾燥ノズルからはエアーが吹出すよ
うになっている。
【0003】そして、搬送装置にて間歇送りで送られて
きた被洗浄物をクランプ機構にて把持して前記洗浄ノズ
ル及び乾燥ノズルの位置に送り、各洗浄液及びエアーを
吹きつけることによって所望する洗浄及び乾燥を行うよ
うにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
においては、洗浄装置本体が洗浄室と乾燥室とを備え
て、洗浄液の噴出による洗浄と、エアーの噴出による乾
燥とを別々に行っていたので、洗浄装置本体が大型化
し、広い設置面積が必要になると共に製作費が高くなる
問題があった。
【0005】また、このような洗浄室と乾燥室のクラン
プ機構の近傍には、個々の目的を持たせた洗浄ノズル及
び乾燥ノズルが多数、例えば、被洗浄物により約100
0〜2000個、配設されて洗浄液及びエアーを噴出さ
せていたので、ノズルの目詰まり等によりメンテナンス
作業が相当困難になり製作費も高くなる問題があった。
【0006】さらに、ノズルに個々に目的を持たせてい
るので、被洗浄物の変更に対してその対応が非常に困難
な問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、洗浄装置本体を小型化して設置面積
を小さくし、メンテナンスを容易にして製作費を低減さ
せ、より洗浄効果を向上させた洗浄装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本考案に係る洗浄装置は、洗浄装置本体
に設けた洗浄室の内部に回転駆動軸を水平に配設し、該
回転駆動軸に該回転駆動軸を円中心として同一円周上に
なるように被洗浄物を把持する複数のクランプ装置を放
射状に自転且つ公転可能に装着した回転板を設け、該回
転板のクランプ装置が旋回、通過する前記洗浄室の下部
に、洗浄液を貯留する洗浄槽と、該洗浄槽の洗浄液中に
取り付けられ、該洗浄液中に浸漬されて、所定位置に位
置決めされた、クランプ装置に把持されている被洗浄物
に向けて高圧洗浄液を噴出させる複数の高圧洗浄ノズル
を、各々の高圧洗浄ノズルが互いに相手側の高圧洗浄ノ
ズルの間に配列されるように取り付けた一対の高圧ノズ
ルチャンバーと、前記被洗浄物が洗浄槽の洗浄液中の、
所定位置に位置決めされた際、被洗浄物を把持している
クランプ装置と係合して前記被洗浄物を回転させる回転
駆動手段とを備えた高圧洗浄ステーションを設けると共
に、前記洗浄室の上部に、所定位置に位置決めされた洗
浄後の被洗浄物に向けてエアーを噴出するエアーブロー
ノズルと、洗浄後の被洗浄物が所定位置に位置決めされ
た際、該洗浄後の被洗浄物を把持しているクランプ装置
と係合して該洗浄後の被洗浄物を回転させる回転駆動手
段とを備えた水切りステーションを設け、前記洗浄室の
側部に被洗浄物を受け取り、且つ洗浄後の被洗浄物を搬
出する搬入搬出ステーションを設けたことを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】本考案は、以上説明したように、洗浄装置本体
の洗浄室の内部に設けた回転駆動軸に、回転駆動軸を円
中心として同一円周上になるように回転板を取り付け、
この回転板に被洗浄物を把持する複数のクランプ装置を
放射状に自転且つ公転可能に装着させ、同一円周上の下
部及び上部に各々高圧洗浄ステーション及び水切りステ
ーションを形成させて、これら各ステーションの位置に
被洗浄物を把持したクランプ装置を旋回させ、1つの洗
浄室の内部だけで洗浄と乾燥とを行うようにさせる。こ
のため洗浄室の側部に被洗浄物を受け取り、且つ洗浄後
の被洗浄物を搬出する搬入搬出ステーションを形成させ
る。
【0010】前記クランプ装置が旋回、通過する前記洗
浄室の下部の洗浄ステーションに、洗浄槽を設けて洗浄
液を貯溜させ、この洗浄液中に設けた一対のノズルチャ
ンバーの、各々の高圧洗浄ノズルが互いに相手側の高圧
洗浄ノズルの間に配列されるように取り付けた複数の高
圧洗浄ノズルによって、洗浄液中に浸漬されて所定位置
に位置決めされた、クランプ装置により把持されている
洗浄物に高圧洗浄液を噴出させる。この洗浄の際、回転
可能に設けられたクランプ装置に回転駆動手段を係合さ
せてクランプ装置と共に、被洗浄物を回転させる。
【0011】また、回転板のクランプ装置が旋回、通過
する洗浄室の上部のエアーブローステーションに、エア
ーを噴出するエアーブローノズルを取り付け、このエア
ーブローノズルによって、洗浄室の上部の所定位置に位
置決めされた、クランプ装置により把持されている被洗
浄物にエアーを吹き付ける。このとき、回転可能に設け
られたクランプ装置に回転駆動手段を係合させて、クラ
ンプ装置と共に、被洗浄物を回転させて、被洗浄物全体
の水切りを行う。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図1ないし
図4に基づいて説明する。図において、1は洗浄装置本
体である。この洗浄装置本体1の前部には被洗浄物Wを
洗浄装置本体1内へ送込む搬入ステーションT1と、送
込まれた被洗浄物Wを後述の洗浄室15内へ引渡し、洗
浄後の被洗浄物Wを受取る搬入搬出ステーションT2
と、洗浄後の被洗浄物Wの水切りをするユニットエアー
ブローステーションT3及び被洗浄物Wを搬出する搬出
ステーションT4とにより構成された搬送部Tが設けら
れている。
【0013】2は搬入ステーションT1の架台4上に設
けた入口ローラコンベアである。この入口ローラコンベ
ア2は駆動モータ3により駆動される。5は被洗浄物受
け6,6′,7を装着したトランスファバーで、トラン
スファバー5は図示しないリンク機構を介して油圧シリ
ンダと連結し、上昇、前進、下降、後退し、被洗浄物W
を間歇送りする。本実施例では、1000mmの搬送ピ
ッチで被洗浄物Wを間歇送りする。
【0014】8は搬入搬出ステーションT2に設けたマ
ニプレータ(図3及び図4参照)で、マニプレータ8は
被洗浄物Wを洗浄室15内へ搬入し、かつ、搬出するも
のである。図4において、9は洗浄装置本体1に固着し
たシリンダで、シリンダ9のスライダ9′はFF′方向
に移動する。10はシリンダ9のスライダ9′に固着し
た支持ブラケットで、11は支持ブラケット10に固着
したガイドレールで、ガイドレール11にはベアリング
12がEE′方向に移動自在に嵌合している。
【0015】13はベアリング12に固着した被洗浄物
受けで、14は支持ブラケット10に固着したリフタシ
リンダで、リフタシリンダ14のピストンロッド14′
は被洗浄物受け13と連結している。したがって、被洗
浄物受け13はEE′方向及びFF′方向に移動するこ
とになる。
【0016】なお、本実施例ではマニプレータ8を上記
のように構成したが、これに限定されるものではなく、
被洗浄物Wを洗浄室15内へ搬入し、かつ、搬出するも
のであればよい。
【0017】15は洗浄装置本体1に設けた洗浄室で、
洗浄室15には、図4に示すように、中腹部前部に被洗
浄物Wをマニプレータ8から受取り、洗浄後、マニプレ
ータ8へ被洗浄物Wを引渡しする搬入搬出ステーション
S1と、下部に搬入された被洗浄物Wを高圧洗浄する高
圧洗浄ステーションS2、中腹部後部に高圧洗浄後の被
洗浄物Wをリンスするリンス洗浄ステーションS3及び
上部に洗浄後の被洗浄物Wの水切りをする水切りステー
ションS4が設けられている。
【0018】16は洗浄室15のほぼ中央部に水平に配
設した回転駆動軸で、この回転駆動軸16は洗浄室15
の外部で洗浄機本体1に固着したベアリング17、18
により回転自在に支持されている。19は洗浄室15内
で回転駆動軸16に固着した回転板(図4参照)で、回
転板19には等間隔で4か所に支持ブラケット20が固
着している。21は回転駆動軸16を円中心として同一
円周上になるように支持ブラケット20に回転自在に支
持されたクランプ装置である。したがって、クランプ装
置21は回転駆動軸16に放射状にここに独立して装着
されていることになる。
【0019】22は高圧洗浄ステーションS2に配設さ
れ、洗浄室15の下部に設けた洗浄液を貯えた洗浄槽で
ある。23は洗浄槽22の洗浄液中に設けた、複数の高
圧洗浄ノズル24を、各々の高圧洗浄ノズル24が互い
に相手側の高圧洗浄ノズル24の間に配列されるように
取り付けた(図5参照)一対の高圧ノズルチャンバーで
ある。また、一対の高圧ノズルチャンバー23は図示し
ない高圧洗浄ポンプと接続した高圧洗浄配管25(図2
参照)と接続している。
【0020】26はリンス洗浄ステーションS3に配設
され、洗浄室15の中腹部後部に設けた複数のリンス洗
浄ノズル27を装着した一対のノズルチャンバーで、一
対のノズルチャンバー26は図示しない低圧洗浄ポンプ
と接続した低圧洗浄配管28(図2参照)と接続してい
る。29は水切りステーションS4に配設され、洗浄室
15の上部に設けたエアーブローノズルで、エアーブロ
ーノズル29は図示しないエアー供給源に接続してい
る。
【0021】また、30、31、32は洗浄室15の外
部に設けた回転駆動モータで、回転駆動モータ30、3
1、32の駆動軸は被洗浄物Wが高圧洗浄ステーション
S2、リンス洗浄ステーションS3及び水切りステーシ
ョンS4に送られてきたとき、クランプ装置21の回転
軸21′とそれぞれ係合してクランプ装置21を適当な
速度で回転させる。
【0022】なお、本実施例では、クランプ装置21を
回転させる手段として、回転駆動モータ30、31、3
2を洗浄室15の外部に設け、回転駆動モータ30、3
1、32の駆動軸とクランプ装置21の回転軸21′と
をそれぞれ係合させてクランプ装置21を回転させるよ
うにしたが、これに限定されるものではなく、他に色々
な手段が考えられる。例えば、回転板19に回転駆動モ
ータを装着し、この回転駆動モータの駆動軸にスプロケ
ットを装着し、また、クランプ装置21の回転軸21′
にもスプロケットを装着して、これをチェーン等で連結
してクランプ装置21を回転させるようにしてもよい。
【0023】図3において、33は洗浄装置本体1に固
着した架台34に取付けた駆動モータで、駆動モータ3
3の駆動軸は前述した回転駆動軸16と連結している。
35は回転駆動軸16に固着した割出し板で、この割出
し板35の外周には切欠部35′が等間隔で4か所形成
されている。36は架台34に固着したロック装置で、
ロック装置36はロックシリンダ37のピストンロッド
37′が伸縮することによりロック装置36の図示しな
いロックロッドが出没し、割出し板35の切欠き35′
と係合又は離脱して、割出し板35をロック又は解除す
る。
【0024】また、スラッジポンプ室38にはスラッジ
ポンプ39が収納されており、スラッジポンプ39の吸
引口はスラッジ管40を介して洗浄槽22の下部に設け
た排水口22′に連結している。また、スラッジポンプ
39の吐出口には他のスラッジ管41が連結しており、
他のスラッジ管41は図示しない濾過装置に連結されて
いる。42は洗浄槽22の上部適所に設けたオーバーフ
ロー管で、オーバーフロー管42は他のスラッジ管41
と同様に図示しない濾過装置へ配管されている。
【0025】図1において、43は出口ローラコンベア
で、この出口ローラコンベア43は駆動モータ44によ
り駆動される。これら出口ローラコンベア43及び駆動
モータ44は搬出ステーションT4の架台45上に設け
られている。46は図示しないエアーシリンダにより開
閉する入口ドアであり、47は図示しないエアーシリン
ダにより開閉する出口ドアである。
【0026】次に、本実施例の作用を説明する。図1か
ら図4に示すように洗浄装置本体1の全ての装置は元位
置にある。そこで、搬入ステーションT1に設けた入口
ローラコンベア2上に被洗浄物Wを載置すると、駆動モ
ータ3が作動し、被洗浄物Wを所定位置まで搬送する。
被洗浄物Wが所定位置まで搬送されると、被洗浄物Wは
図示しないストッパに当接し、その位置で停止し位置決
めされる。
【0027】被洗浄物Wが所定位置で停止し位置決めさ
れると、図示しない油圧シリンダが作動し、トランスフ
ァバー5は上昇し、被洗浄物Wを被洗浄物受け6で持上
げて、その状態で図3中左方向に前進して下降する。ト
ランスファバー5が下降すると、被洗浄物Wはマニプレ
ータ8の被洗浄物受け13に載置されることになる。被
洗浄物Wがマニプレータ8の被洗浄物受け13に載置さ
れると、トランスファバー5は後退し元位置に復帰す
る。
【0028】被洗浄物Wがマニプレータ8の被洗浄物受
け13に載置されると、リフタシリンダ14が作動し、
ピストンロッド14′が短縮し、被洗浄物受け13を上
昇させて被洗浄物WをE′方向へ上昇させる。被洗浄物
Wが上昇すると、シリンダ9が作動し、スライダ9′を
F′方向へ移動し、被洗浄物Wを洗浄室15側に前進さ
せる。被洗浄物Wが前進すると、リフタシリンダ14が
作動し、ピストンロッド14′が伸長し、被洗浄物受け
13を下降させて被洗浄物WをE方向へ下降させる。
【0029】この時、洗浄室15の搬入搬出ステーショ
ンS1にクランプ装置21が待機しているので、被洗浄
物Wはクランプ装置21に載置され、クランプ装置21
により堅固に把持される。そして、被洗浄物Wがクラン
プ装置21に載置されると、シリンダ9が作動し、スラ
イダ9′をF方向へ移動し、マニプレータ8の被洗浄物
受け13を元位置に復帰させる。
【0030】被洗浄物Wがクランプ装置21に把持され
ると、駆動モータ33(図3参照)が作動し、回転駆動
軸16をC方向に回転させる。すると被洗浄物Wは洗浄
槽22の洗浄液に次第に浸漬していき、高圧洗浄ステー
ションS2に到達する。
【0031】被洗浄物Wが高圧洗浄ステーションS2に
到達すると、図示しないリミットスイッチがこれを検知
し、駆動モータ33の作動を停止し、回転駆動軸16の
回転を停止させる。
【0032】回転駆動軸16の回転が停止すると、ロッ
クシリンダ37が作動してそのピストンロッド37′が
伸長する。するとロック装置36のロックロッドが前進
し、割出し板35の切欠部35′と係合し、割出し板3
5をロックする。即ち、割出し板35がロックされる
と、被洗浄物Wは高圧洗浄ステーションS2に位置決め
される。
【0033】被洗浄物Wが高圧洗浄ステーションS2に
位置決めされると、図示しない高圧洗浄ポンプが作動
し、同じく図示しないクリーン液タンクから洗浄液を汲
上げ、高圧洗浄液が高圧洗浄配管25を通って一対の高
圧ノズルチャンバー23に供給され、高圧洗浄液が高圧
洗浄ノズル24から被洗浄物Wに向かって噴出される
(図5参照)。
【0034】高圧洗浄液が高圧洗浄ノズル24から被洗
浄物Wに向けて噴出されると、高圧洗浄液は洗浄槽22
内に溜まっている洗浄液をも巻き込んで強力に被洗浄物
Wに当たる。この時、被洗浄物Wの周辺に溜まっている
洗浄液は攪拌され、洗浄液の圧力と相俟って被洗浄物W
の表面の洗浄を行うことができる。このとき、複数の高
圧洗浄ノズル24は、一対の高圧ノズルチャンバ23に
各々の高圧洗浄ノズル24が互いに相手側の高圧洗浄ノ
ズル24の間に配列されるように取り付けられているの
で、噴出する洗浄液同士や、また、跳ね返った洗浄液同
士が互いに干渉し合うことがないので、洗浄効率が向上
する効果がある。
【0035】また、被洗浄物Wに貫通孔W1が穿孔され
ている場合は、被洗浄物Wに強力に当った洗浄液はその
一部が被洗浄物Wの表面を高速で流れ、その洗浄液の圧
力により貫通孔W1を通って流れ、確実に貫通孔W1内
を洗浄することが可能となる(図6参照)。
【0036】さらに、被洗浄物Wにキリ孔、タップ孔等
の穿孔W2が穿設されている場合は、被洗浄物Wに強力
に当った洗浄液はその一部が被洗浄物Wの表面を高速で
流れ、穿孔W2を通過する際に、キャビテーションが生
じ、穿孔W2内に溜まっている洗浄液に流れを発生さ
せ、確実に穿孔W2内を洗浄することが可能となる(図
7参照)。
【0037】一方、被洗浄物Wが高圧洗浄ステーション
S2に位置決めされると、被洗浄物Wを把持しているク
ランプ装置21の回転軸21′が回転駆動モータ30の
駆動軸と係合する。すると、回転駆動モータ30が作動
し、クランプ装置21をD方向に回転させて被洗浄物W
を回転させる。したがって、被洗浄物Wは回転しながら
洗浄されるので、加工工程において被洗浄物Wの全面に
付着した切粉、油脂、等は確実に除去され、きれいに洗
浄されることになる。
【0038】他方、被洗浄物Wが高圧洗浄ステーション
S2に位置決めされると、スラッジポンプ39が作動
し、洗浄槽22内に溜まった洗浄後の汚液を排出する。
即ち、高圧洗浄ノズル24から被洗浄物Wに向けて噴出
され、被洗浄物Wを洗浄した後の切粉、油脂等を含んだ
汚液は洗浄槽22の排水口22′からスラッジ管40を
経てスラッジポンプ39へと流れ、スラッジポンプ39
により他のスラッジ管41を通って図示しない濾過装置
へ送られ、濾過装置により濾過されてクリーン液タンク
へ還流される。
【0039】そこで、被洗浄物Wを洗浄するために供給
される洗浄液量とスラッジポンプ39により排出される
排出量とが等しくなるようにスラッジポンプ39の吐出
量を設定することが望ましいが、どうしてもスラッジポ
ンプ39の吐出量を少なめに設定するので、洗浄槽22
がら汚液が溢れることとなり、溢れた汚液はオーバーフ
ロー管42を通って前述したものと同様に図示しない濾
過装置へ送られ濾過装置により濾過されてクリーン液タ
ンクへ還流される。
【0040】上記したようにして、洗浄槽22内にて被
洗浄物Wの洗浄が完了すると、ロックシリンダ37が作
動し、ロックシリンダ37のピストンロッド37′が短
縮し、ロック装置36のロックロッドが後退し、割出し
板35のロックを解除する。割出し板35のロックが解
除されると、駆動モータ33が再び作動し、前記と同様
の手段で、被洗浄物Wは今度はリンス洗浄ステーション
S3へ送られ位置決めされる。
【0041】被洗浄物Wがリンス洗浄ステーションS3
に位置決めされると、図示しない低圧洗浄ポンプが作動
し、クリーン液タンクから洗浄液を汲み上げ、低圧で洗
浄液は低圧洗浄配管28を介して一対のノズルチャンバ
ー26へ供給され、リンス洗浄ノズル27から被洗浄物
Wに向けて噴出され、回転駆動モータ31が作動して被
洗浄物Wを回転させながら被洗浄物Wのリンス洗浄が行
われる。
【0042】なお、本実施例では、一対のノズルチャン
バー26へ洗浄液を供給し、リンス洗浄ノズル27から
被洗浄物Wに向けて洗浄液を噴出し、リンス洗浄を行う
ようにしたが、被洗浄物Wの種類及び目的により、リン
ス洗浄に代わって他の手段を設けてもよいし、又、排除
してもよい。
【0043】被洗浄物Wのリンス洗浄が終了すると、同
様にして、被洗浄物Wは水切りステーションS4へ送ら
れ位置決めされる。被洗浄物Wが水切りステーションS
4に位置決めされると、図示しないエアー供給源からエ
アーが供給され、回転駆動モータ32が作動して、被洗
浄物Wを回転させながら、エアーブローノズル29から
被洗浄物Wに向けて噴出され被洗浄物Wの水切りが行わ
れる。
【0044】被洗浄物Wの水切りが終了すると、同様に
して、被洗浄物Wは搬入搬出ステーションS1へ送られ
位置決めされ、クランプ装置21による把持が解除され
てマニプレータ8に引渡される。すなわち、被洗浄物W
が位置決めされたら、マニプレータ8のシリンダ9が作
動し、スライダ9′をF′方向へ移動し、被洗浄物受け
13を前進させる。
【0045】被洗浄物受け13が前進すると、リフタシ
リンダ14が作動し、ピストンロッド14′が短縮し、
被洗浄物受け13をE′方向に上昇させ、洗浄後の被洗
浄物Wを持上げ、クランプ装置21から洗浄後の被洗浄
物Wを受取る。
【0046】洗浄後の被洗浄物Wが持上げられると、シ
リンダ9が作動し、スライダ9′をF方向へ移動し、被
洗浄物受け13を後退させ、洗浄後の被洗浄物Wを後退
させる。
【0047】洗浄後の被洗浄物Wが後退すると、リフタ
シリンダ14が作動し、ピストンロッド14′が伸長
し、被洗浄物受け13をE方向に下降させ、洗浄後の被
洗浄物Wを下降させる。
【0048】この時、トランスファバー5はトランスフ
ァバー5の被洗浄物受け6により搬入ステーションT1
で次に洗浄する被洗浄物Wを持上げ、上昇した状態にあ
るので、被洗浄物受け13が下降すると、洗浄後の被洗
浄物Wはトランスファバー5の被洗浄物受け6′上に載
置される。
【0049】洗浄後の被洗浄物Wがトランスファバー5
の被洗浄物受け6′上に載置されると、トランスファバ
ー5は前進し、下降するので、次に洗浄する被洗浄物W
は搬出搬入ステーションT2へ送られ、マニプレータ8
の被洗浄物受け13上に載置され、洗浄後の被洗浄物W
はユニットエアーブローステーションT3へ送られ、図
示しない受台上に載置される。
【0050】マニプレータ8の被洗浄物受け13上に載
置された被洗浄物Wは前述したようにして、洗浄室15
の搬出搬入ステーションS1に待機しているクランプ装
置に引渡される。ユニットエアーブローステーションT
3へ送られた洗浄後の被洗浄物Wはユニットエアーブロ
ーステーションT3に設けた図示しない固定エアーブロ
ーノズルによりエアーを噴出して更に水切りが行われ
る。
【0051】ユニットエアーブローステーションT3に
おいて洗浄後の被洗浄物Wの水切りが完了すると、洗浄
後の被洗浄物Wはトランスファバー5の被洗浄物受け7
により持上げられ、トランスファバー5が仮想線で示す
5′の位置に前進し、これにともない洗浄後の被洗浄物
Wを保持している被洗浄物受け7も仮想線で示す7′の
位置に移動し、洗浄後の被洗浄物Wは搬出ステーション
T4の出口ローラコンベア43上へ載置され、駆動モー
タ44を作動し、出口ローラコンベア43により次工程
へ搬送される。
【0052】なお、洗浄装置本体1に設けた入口ドア4
6と出口ドア47はトランスファバー5により被洗浄物
Wを搬入又は搬出するときに開き、洗浄中は閉じてお
り、洗浄装置本体1からの洗浄ミスト等の飛散を防上す
ると共に騒音の防止をする。上記のようにして被洗浄物
Wの1洗浄サイクルは終了する。以上、一つの被洗浄物
に付いて説明したが、いうまでもなく、被洗浄物Wは逐
次自動供給され連続的に上記した洗浄サイクルが行われ
る。
【0053】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、1つの
洗浄室で被洗浄物の洗浄及び水切りを行うように構成し
たので、洗浄装置が小型化され、洗浄装置の設置面積が
縮少されると共に製作費が低減される。また、従来のも
ののように洗浄及び水切りノズルを多数使用しないの
で、洗浄室が極めて簡素なものとなりメンテナンス作業
等を容易に行うことができる。
【0054】被洗浄物を洗浄液に浸漬し、この被洗浄物
を回転させながら高圧洗浄液を噴出し、それによる攪
拌、水圧、キャビテーション等の作用を総合して洗浄す
るようにしたので、従来のノズル洗浄では洗浄が困難で
あった、隠れた部分の凹部内の洗浄を極めて容易に行う
ことができると共に被洗浄物の形状に関係なく洗浄する
ことができ、種類の異なった被洗浄物をも容易に洗浄す
ることができる。
【0055】被洗浄物を洗浄液に浸漬し、この被洗浄物
を回転させながら高圧洗浄液を噴出し、それによる攪
拌、水圧、キャビテーション等の作用を総合して洗浄す
るようにしたので、洗浄液として水のみを使用すること
ができ、従来のように洗浄後のアルカリ性溶剤等の洗浄
剤を含んだ汚れた洗浄液を一か所に集めて処理する必要
がなくなり、そのまま濾過して排水しても無公害であ
り、環境問題の点からも有利なものとなる。
【0056】被洗浄物を洗浄槽の洗浄液に浸漬し、洗浄
液中にて高圧洗浄液を噴出させて洗浄するようにしたの
で、洗浄中に発生する騒音が低くなり作業環境の改善を
図ることができる。
【0057】被洗浄物を洗浄液に浸漬し、洗浄液中にて
被洗浄物に高圧洗浄液を噴出させて洗浄すると同時に、
スラッジポンプにより汚れた洗浄液を排出するようにし
たので、洗浄槽内は常に洗浄水が流れ、かつ、新鮮な水
が蓄えられていることになり、洗浄効果を向上させるこ
とができる。
【0058】洗浄槽内に一対の高圧ノズルチャンバーを
配設し、この一対の高圧ノズルチャンバーに複数の高圧
洗浄ノズルを、各々の高圧洗浄ノズルが互いに相手側の
高圧洗浄ノズルの間に配列されるように取り付け、被洗
浄物を洗浄液に浸漬して前記高圧洗浄ノズルから高圧洗
浄液を噴出させて被洗浄物を洗浄するようにしたので、
例えば、被洗浄物の表面に形成された凹部を洗浄するよ
うな場合、一対の洗浄ノズルの一方から被洗浄物に向け
て勢いよく噴出されて、被洗浄物の凹部に当たって跳ね
返った洗浄液と、他方から被洗浄物に向けて勢いよく噴
出された洗浄液とが互いにぶつかり合うことがなく、洗
浄液の噴出力の低下を抑えることができ、洗浄効果をさ
らに一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図
【図2】図1のものの右側面図である。
【図3】図1のものの平面図である。
【図4】図1のもののA−A線に沿う断面図である。
【図5】高圧洗浄の説明図である。
【図6】被洗浄物に貫通孔が穿設されている場合の高圧
洗浄の説明図である。
【図7】被洗浄物にキリ孔、タップ孔等が穿設されてい
る場合の高圧洗浄の説明図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置本体 15 洗浄室 16 回転駆動軸 21 クランプ装置 22 高圧洗浄槽 23 高圧ノズルチャンバー 24 高圧洗浄ノズル 29 エアーブローノズル W 被洗浄物 S1 搬入搬出ステーション S2 高圧洗浄ステーション S4 水切りステーション
フロントページの続き (72)考案者 大浦 隆 愛知県豊田市細谷町5丁目16番地 鬼頭 工業株式会社内 (72)考案者 渡辺 敬一 愛知県豊田市細谷町5丁目16番地 鬼頭 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−215879(JP,A) 実開 昭61−64385(JP,U) 特公 昭52−4877(JP,B2) 特公 平3−26114(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B08B 3/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄装置本体に設けた洗浄室の内部に回
    転駆動軸を水平に配設し、該回転駆動軸に該回転駆動軸
    を円中心として同一円周上になるように被洗浄物を把持
    する複数のクランプ装置を放射状に自転且つ公転可能に
    装着した回転板を設け、該回転板 のクランプ装置が旋回、通過する前記洗浄室の
    下部に、洗浄液を貯留する洗浄槽と、該洗浄槽の洗浄液
    中に取り付けられ、該洗浄液中に浸漬されて、所定位置
    に位置決めされた、クランプ装置に把持されている被洗
    浄物に向けて高圧洗浄液を噴出させる複数の高圧洗浄ノ
    ズルを、各々の高圧洗浄ノズルが互いに相手側の高圧洗
    浄ノズルの間に配列されるように取り付けた一対の高圧
    ノズルチャンバーと、前記被洗浄物が洗浄槽の洗浄液中
    の、所定位置に位置決めされた際、被洗浄物を把持して
    いるクランプ装置と係合して前記被洗浄物を回転させる
    回転駆動手段とを備えた高圧洗浄ステーションを設ける
    と共に、 前記洗浄室の上部に、所定位置に位置決めされた洗浄後
    の被洗浄物に向けてエアーを噴出するエアーブローノズ
    ルと、洗浄後の被洗浄物が所定位置に位置決めされた
    際、該洗浄後の被洗浄物を把持しているクランプ装置と
    係合して該洗浄後の被洗浄物を回転させる回転駆動手段
    とを備えた水切りステーションを設け、前記洗浄室の側部に被洗浄物を受け取り、且つ洗浄後の
    被洗浄物を搬出する搬入搬出ステーションを設けた こと
    を特徴とする洗浄装置。
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