JP3333696B2 - 超音波洗浄装置 - Google Patents

超音波洗浄装置

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JP3333696B2
JP3333696B2 JP29802396A JP29802396A JP3333696B2 JP 3333696 B2 JP3333696 B2 JP 3333696B2 JP 29802396 A JP29802396 A JP 29802396A JP 29802396 A JP29802396 A JP 29802396A JP 3333696 B2 JP3333696 B2 JP 3333696B2
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泰弘 塚本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波洗浄装置に
係り、特に、回転するバスケット内にワークを収納する
超音波洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波洗浄装置50は、図5に示
すように、ワーク(洗浄の対象物)を内部に収納自在と
すると共に外周にローラ部材51Aを有するバスケット
51と、このバスケット51を収納自在とし,底部に超
音波振動板52Aを備える洗浄槽52と、この洗浄槽5
2の超音波振動板52Aを振動させる超音波発振器53
と、洗浄槽52の内部下方に配設し,バスケット51の
ローラ部材51Aにそれぞれ当接する二つの回転ローラ
54,54、バスケット51に回転力を付勢する駆動手
段とを備えている。
【0003】そして、バスケット51にはローラ部材5
1Aと中心軸を等しくする歯車51Bが固定装備されて
おり、上述の駆動手段は、バスケット51がそのローラ
部材51Aをバスケット51内の回転ローラ54,54
と互いの外周面を当接させた状態で洗浄槽52内に配設
された場合に、その歯車51Bと噛み合う伝達歯車55
とこの伝達歯車55を回転させる駆動源(図示略)とか
ら構成されている。
【0004】上記構成からなる超音波洗浄装置50は、
使用時には、洗浄槽52内に洗浄液を満たし、ワークを
収納したバスケット51がその中に入れられる。そし
て、超音波発振器53により洗浄槽52の超音波振動板
52Aに超音波振動が加えられ、これと同時に、バスケ
ット51が歯車51Bを介して駆動手段により回転され
る。即ち、この回転によりバスケット51内のワーク
は、洗浄液を介して超音波振動が全体的に伝達され、一
様に洗浄が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、バスケット51内のワークの交換作業
等の作業性の向上のため、洗浄槽52の上方からバスケ
ット51の出し入れを自在としている。このため、バス
ケット51を洗浄槽52内に収納装備した場合には、ロ
ーラ部材51Aの下方から回転ローラ54,54が当接
且つ係合すると共に、バスケット51に装備された歯車
51Bに対して伝達歯車55は下方から噛み合うように
なっていた。
【0006】かかる構成では、特にワークが軽い素材で
ある場合等に、洗浄液から浮力を受けてバスケット51
の浮き上がりが生じ易く、伝達歯車55と歯車51Bと
の間で空転が生じ、回転の不調、各歯車の破損,変形等
が発生し、これに伴い洗浄効果の低下等の不都合が発生
していた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、バスケットの回転を良好に行い得る超音波洗
浄装置を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、内部にワークを収容すると共に外周に従動ローラを
備えるバスケットと、このバスケットを収納自在とし,
底部に超音波振動板を備える洗浄槽と、この洗浄槽の超
音波振動板を振動させる超音波発振器と、洗浄槽の内部
下方に配設し,バスケットの従動ローラにそれぞれ当接
する二つの回転ローラと、いずれか一方の回転ローラに
回転力を付勢する駆動手段とを備えている。
【0009】そして、バスケットの従動ローラを二つの
回転ローラ側に押圧する押圧ローラを洗浄槽の上方に支
持部材を介して配設し、この支持部材が、押圧ローラを
バスケットの上方からその押圧方向と逆方向に退避自在
とするという構成を採っている。
【0010】上記の構成では、まず、洗浄液が満たされ
た洗浄槽内にワークを収容したバスケットが収納され
る。そして、バスケットの従動ローラと洗浄槽内の二つ
の回転ローラが相互にその外周面を当接させた状態で、
さらに、押圧ローラにより上方から従動ローラを各回転
ローラ側に押圧し、これにより、バスケットは従動ロー
ラを介して三つのローラに保持された状態となる。
【0011】そして、駆動手段により一方の回転ローラ
に回転力が付勢され、バスケットは従動ローラを介して
回転状態となる。これと同時に、超音波発振器が駆動さ
れて洗浄が行われる。所定時間の洗浄が行われた後は、
超音波の発振及びバスケットの回転が停止され、押圧ロ
ーラがバスケットの上方から退避されて、バスケットが
洗浄槽から引き上げられる。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、洗浄槽に開閉自在の
蓋部材を設けると共に,この蓋部材に支持部材を介して
押圧ローラを装備し、蓋部材により洗浄槽を閉じた状態
で、支持部材が,押圧ローラを所定の押圧力で従動ロー
ラに当接させるという構成を採っている。
【0013】上記の構成では、まず、蓋部材が開かれた
状態で、洗浄液が満たされた洗浄槽内にワークを収容し
たバスケットが収納される。そして、バスケットの従動
ローラと洗浄槽内の二つの回転ローラが相互にその外周
面を当接させた状態で、蓋部材が閉じられる。
【0014】このとき、蓋部材を閉じる動作に伴って押
圧ローラが支持部材を介して所定の押圧力でバスケット
の従動ローラを各回転ローラ側に押圧し、これにより、
バスケットは従動ローラを介して三つのローラに保持さ
れた状態となる。
【0015】そして、駆動手段により一方の回転ローラ
に回転力が付勢され、バスケットは従動ローラを介して
回転状態となる。これと同時に、超音波発振器が駆動さ
れて洗浄が行われる。所定時間の洗浄が行われた後は、
超音波の発振及びバスケットの回転が停止され、蓋部材
を開くことにより押圧ローラによるバスケットの押圧状
態が解除され、バスケットが洗浄槽から引き上げられ
る。
【0016】本発明では、という構成を採っている。こ
れによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1乃
至図3に基づいて説明する。図1(A)はこの第1の実
施形態である超音波洗浄装置10の正面方向の断面図で
あり、図1(B)は平面図を示し、いずれも一部を省略
している。
【0018】この第1の実施形態は、内部にワークを収
容すると共に外周に従動ローラとしてのローラ部材1A
を備えるバスケット1と、このバスケット1を収納自在
とし,底部に超音波振動板2Aを備える洗浄槽2と、こ
の洗浄槽2の超音波振動板2Aを振動させる超音波発振
器3と、洗浄槽2の内部下方に配設し,バスケット1の
ローラ部材1Aにそれぞれ当接するフリーローラ(回転
ローラ)4及び駆動ローラ(回転ローラ)5と、この駆
動ローラ5に回転力を付勢する駆動手段6とを備えた超
音波洗浄装置10を示している。
【0019】そして、上記の構成に加えて、バスケット
1の従動ローラ1Aをフリーローラ4及び駆動ローラ5
側に押圧する押圧ローラ7を洗浄槽2の上方に支持部材
8を介して配設している。
【0020】以下、各部を詳説する。
【0021】まず、バスケット1は、図1(B)に示す
ように、正六角柱状に組まれた六枚の側壁1Bとこの側
壁1Bの上下部分にそれぞれ設けられた円板状のローラ
部材1A,1Aとから構成される。側壁1Bの内側は空
洞になっており、また、側壁1Bの1〜2枚は着脱可能
となっており、ここに洗浄の対象物たるワークが収容さ
れる。さらに、バスケット1が洗浄液の満たされた洗浄
槽2内に収納されたときに、内部のワークまで洗浄液が
流通するように側壁1Bには洗浄液の通過穴が無数に形
成されているか或いはメッシュ等の構造が施されてい
る。
【0022】ローラ部材1Aは、側壁1Bにより形成さ
れる正六角形よりも大きい円板であり、当該正六角形と
中心を等しくして側壁1Bに係合している。そして、こ
れらローラ部材1Aの端縁部が後述するフリーローラ
4,駆動ローラ5及び押圧ローラ7の各外周面と当接す
るようになっている。
【0023】次に、洗浄槽2について説明する。この洗
浄槽2は、上方が開口した直方体状の容器であり、その
内部は洗浄液が満たされるため、各部には防水処理が成
されている。この洗浄槽2の底面部には超音波振動板2
Aが装備されており、さらにこの超音波振動板2Aの下
側には、複数の超音波発振器3が配設されている。この
超音波発振器3により超音波振動板2Aが超音波振動状
態にされることにより、洗浄液に超音波振動が伝搬さ
れ、洗浄槽2内に入れられたワークに付着した汚れ等が
除去されて洗浄が行われる。
【0024】洗浄槽2の内部側壁における底面部近傍に
は、回転自在の状態でフリーローラ4と駆動ローラ5と
が装備されている。これらフリーローラ4及び駆動ロー
ラ5は、図1(B)における上下方向に一対ずつ装備さ
れており、その形状はいずれも大径部と小径部とを同心
で連結したコマ状に形成されており、この小径部の外周
面部分で前述したバスケット1のローラ部材1Aの外周
面と当接する。
【0025】ここで、フリーローラ4は、外力に従って
自在に回転するものであり、その一方、駆動ローラ5
は、駆動モータ6Aとこの駆動モータ6Aの駆動軸と駆
動ローラ5の回転軸5Aとを連結するカップリング6B
とから構成される駆動手段6から回転力が付勢されて回
転する。
【0026】また、一方の駆動ローラ5と他方の駆動ロ
ーラ5とは、中心軸を等しくして連結軸5Aを介して連
結され、駆動手段6により二つの駆動ローラ5,5に同
時に回転力が付勢されるようになっている。また、各駆
動ローラ5,5は、その小径部の外周面がバスケット1
のローラ部材1Aの外周面と当接すると共に摩擦力によ
り回転力を伝達する必要性から摩擦係数が高いことが望
ましく、例えば、駆動ローラ5の素材をゴム材とした
り、或いは素材をステンレスとしてその外周面上にロー
レット加工等を施してスリップ対策がされている。
【0027】図2に、洗浄槽2内に配設されたバスケッ
ト1のローラ部材1Aと、フリーローラ4及び駆動ロー
ラ5との位置関係を示す。フリーローラ4と駆動ローラ
5の中心軸の位置は共に洗浄槽2の底面から同一の高さ
とすると共に、これらローラ4,5の中心軸の軸間距離
が,それら互いの小径部の間隙がバスケット1のローラ
部材1Aの直径よりも小さくなるように、各ローラ4,
5の取付位置が設定されている。
【0028】これにより、洗浄槽2内にバスケット1が
入れられると、ローラ部材1Aがフリーローラ4及び駆
動ローラ5の小径部上に載置した状態とすることがで
き、また、その状態において、ローラ部材1Aの中心を
通る垂線からフリーローラ4と駆動ローラ5の中心まで
の各距離は等しくなる(S=T)。このため、ローラ部
材1Aは、これら各ローラ4,5によりバランス良く保
持され、また、駆動ローラ5とローラ部材1Aとの当接
状態を良好に維持することができ、駆動ローラ5からの
回転力は良好にローラ部材1Aに伝達される。
【0029】次に、押圧ローラ7について説明する。こ
の押圧ローラ7は、図1(A)に示すように、上下方向
に配設されたコイルバネ8Aを介して支持部材8に回転
自在に保持され、図1(B)における上下方向に一対で
装備されている。また、その形状はいずれも大径部と小
径部とを同心で連結したコマ状に形成されており、この
小径部の外周面部分で前述したバスケット1の各ローラ
部材1Aの外周面と当接する。そして、この押圧ローラ
7は、支持部材8を介して洗浄槽2の真上に配設されて
いる。
【0030】そして、支持部材8は、洗浄槽2に併設さ
れた空圧シリンダ等を用いた上下動付勢手段(図示略)
により上下移動を自在としている。
【0031】また、この支持部材8には、下方に延設さ
れた二本のバスケット保持用アーム8B,8Bが設けら
れている。このバスケット保持用アーム8Bは、その下
端部に向かうに従って前述したバスケット1の側壁1B
により形成された正六角形の外接円とほぼ同一の半径で
湾曲した弧状に形成されており、これら二本のバスケッ
ト保持アーム8B,8B上にバスケット1が載置され
る。
【0032】前述した各押圧ローラ7は、バスケット保
持アーム8B,8B上に載置されたバスケット1の各ロ
ーラ部材1Aの端縁部に近接すると共に各ローラ部材1
Aの中心点の垂直上方となる位置に配設されている。
【0033】以下、上述の構成からなる第1の実施形態
の動作について図3に基づいて説明する。
【0034】まず、バスケット1の側壁1Bの一つを開
いて、バスケット1内部にワークを収容する(図3
(A))。
【0035】次に、支持部材8は、上下動付勢手段によ
り予め洗浄槽2の上方まで引き上げられ、そのバスケッ
ト保持用アーム8B,8B上にバスケット1が載置され
る。このとき、洗浄槽2内には、予め洗浄液が満たされ
ている。そして、バスケット1を載置状態とした後に、
洗浄槽2内部に支持部材8を下降させる(図3
(B))。
【0036】上記下降動作は、バスケット1の各ローラ
部材1Aが、各フリーローラ4及び駆動ローラ5の各々
の小径部の外周面と当接すると共に、各押圧ローラ7,
7の小径部の外周面が各ローラ部材1Aの端縁部に当接
し且つ各コイルバネ8A(図1参照)が幾分圧縮される
まで行われる。これにより、バスケット1は、各ローラ
部材1Aが各フリーローラ4及び駆動ローラ5側に押圧
され、各ローラ部材1Aを介して三対のローラ4,5,
7に保持された状態となる(図3(C))。そして、こ
の状態で、駆動手段6により各駆動ローラ5,5に回転
力が付勢され、これに当接するローラ部材1Aは当接部
間の摩擦力により回転力が伝達され、バスケット1は洗
浄槽2内部で回転状態となる。このとき、バスケット1
は側壁1Bにより多角形状が形成されているため、回転
より洗浄槽2内の洗浄液に対して高い攪拌効果を得るこ
とができる。
【0037】また同時に、超音波発振器3が駆動され、
これにより超音波振動板2Aを介して洗浄液に超音波振
動が伝搬され、バスケット1内に収容されたワークの洗
浄が行われる。そして、所定時間の洗浄が行われた後
は、超音波の発振及びバスケットの回転が一時停止さ
れ、洗浄槽2内は洗浄液からすすぎ液に交換される。そ
して、再び超音波の発振及びバスケットの回転が再開さ
れてすすぎが行われる。
【0038】所定時間のすすぎが行われた後には、洗浄
槽内からすすぎ液が排出され、バスケット1の回転状態
を維持したまま、洗浄槽の上方から乾燥手段により熱風
が当該バスケット1に吹き付けられ、ワークの乾燥が行
われる。
【0039】所定時間の乾燥が行われた後には、支持部
材8が上下動付勢手段によって上方に引き上げられる。
このとき、バスケット1は、各バスケット保持用アーム
8Bにより支持部材8と同時に引き上げられ、各ローラ
部材1Aは各フリーローラ4及び駆動ローラ5から離間
し、同時に各押圧ローラ7も各ローラ部材1Aから離間
して、コイルバネ8Aは圧縮状態から自然長状態に戻さ
れる。
【0040】以上のように、この第1の実施形態では、
バスケット1のローラ部材1Aをフリーローラ4及び駆
動ローラ5側に押圧する押圧ローラ7を設け、さらにこ
の押圧ローラ7を支持部材8を介して押圧と退避(押圧
と逆方向への移動)とを自在としているため、バスケッ
ト1の各ローラ部材1Aは、フリーローラ4と駆動ロー
ラ5と押圧ローラ7の三方から有効に保持され、さらに
その状態で、駆動ローラから回転力は伝達されるため、
バスケット1全体を良好に回転状態とすることができ、
これにより良好に洗浄を行うことが可能である。
【0041】また、支持部材8に、バスケット保持用ア
ーム8Bを装備しているため、押圧ローラ7の上下動
と、バスケット1の洗浄槽2からの出し入れ作業が同時
に行われ、作業性を大幅に向上することが可能である。
【0042】以下、本発明の第2の実施形態について、
図5に基づいて説明する。この第2の実施形態は、洗浄
槽2に蓋21を装備した超音波洗浄装置20であり、上
述した超音波洗浄装置10と同一の構成については同一
の符号を付して、重複する説明は省略するものとする。
【0043】この第2の実施形態は、内部にワークを収
容するバスケット1と、洗浄液を満たしてバスケット1
を内部で洗浄する洗浄槽2と、洗浄槽2の超音波振動板
2Aを振動させる超音波発振器3と、洗浄槽2に装備さ
れたバスケット1のローラ部材1Aにそれぞれ当接する
フリーローラ(回転ローラ)4及び駆動ローラ(回転ロ
ーラ)5と、この駆動ローラ5に回転力を付勢する駆動
手段6(図5では図示略)とを備え、さらに洗浄槽2の
上方に装備される開閉自在の蓋部材21を有する超音波
洗浄装置20を示している。
【0044】そして、上記の構成に加えて、バスケット
1の従動ローラ1Aをフリーローラ4及び駆動ローラ5
側に押圧する押圧ローラ7を,支持部材28を介して蓋
部材21に配設している。
【0045】上記の蓋部材21を洗浄槽2に装備する際
には(閉状態)、双方の接触端部にピン部材21Aが装
備され、これにより蓋部材21は洗浄槽2に対してずれ
ることなく固定される。
【0046】押圧ローラ7は、上下方向に配設されたコ
イルバネ28Aを介して支持部材28に回転自在に保持
されている。そして、この支持部材28は、蓋部材21
を洗浄槽2に装備した場合に、洗浄槽2内部に収納され
たバスケット1のローラ部材1Aの上部と押圧ローラ7
とが互いに外周面を当接すると共に、コイルバネ28A
が幾分圧縮されるように、その長さが設定されている。
【0047】また、この蓋部材21には、下方に延設さ
れた二本のバスケット保持用アーム28B,28Bが設
けられている。このバスケット保持用アーム28Bは、
その下端部に向かうに従って前述したバスケット1の側
壁1Bにより形成された正六角柱を巻回するように屈曲
した形状に形成されており、これら二本のバスケット保
持用アーム28B,28B上にバスケット1が載置され
る。
【0048】この超音波洗浄装置20によりワークの洗
浄を行う際には、まず、バスケット1内部にワークを収
容し、このバスケット1を、まだ装備する前の状態の蓋
部材21から垂下された各バスケット保持用アーム28
B,28Bに載置する。
【0049】そして、洗浄槽2内に洗浄液が満たされた
状態で、洗浄槽2の上方から蓋部材21をピン部材21
Aにより固定装備する。これと同時に、洗浄槽2内部に
バスケットが収納される。即ち、蓋部材21の装備作業
に伴い、バスケット1の各ローラ部材1Aが、各フリー
ローラ4及び駆動ローラ5の各々の小径部の外周面と当
接すると共に、各押圧ローラ7の小径部の外周面が各ロ
ーラ部材1Aの端縁部に当接し且つ各コイルバネ28A
が幾分圧縮され、これにより、バスケット1は、各ロー
ラ部材1Aが各フリーローラ4及び駆動ローラ5側に押
圧され、各ローラ部材1Aを介して三対のローラ4,
5,7に保持された状態となる。
【0050】その後は、超音波洗浄装置10と同様にし
てワークの洗浄作業が行われ、終了後は、蓋部材21の
洗浄槽2からの取り外し作業及びバスケット1の取り出
し作業が行われる。即ち、ピン部材21が外され、蓋部
材21が上方に引き上げられる。これに伴い、バスケッ
ト1は、各バスケット保持用アーム28Bにより引き上
げられ、各ローラ部材1Aは各フリーローラ4及び駆動
ローラ5から離間し、同時に各押圧ローラ7も各ローラ
部材1Aから離間して、コイルバネ28Aは圧縮状態か
ら自然長状態に戻され、これにより洗浄作業が終了す
る。
【0051】この第2の実施形態では、洗浄槽2の蓋部
材21を設ける構成としているため、作業時における洗
浄液等の周囲への漏れを防止することが可能である。
【0052】また、この蓋部材21に支持部材28を介
して押圧ローラ7を装備し、洗浄槽2に蓋部材21を装
備する際に、同時にバスケット1のローラ部材1Aに対
する押圧動作を行う構成としているため、蓋部材21の
開閉とバスケット1の洗浄槽2内部での保持作業が同時
に行われ、作業性の向上を図ることが可能である。
【0053】さらに、この蓋部材21にはバスケット保
持用アームを装備し、洗浄槽2に蓋部材21の開閉作業
とバスケット1の洗浄槽2に対する出し入れ作業が同時
に行われ、さらなる作業性の向上を図ることが可能であ
る。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、バスケットの
従動ローラを各回転ローラ側に押圧する押圧ローラを設
けているため、バスケットの従動ローラは、二つの回転
ローラと押圧ローラの三方から有効に保持され、さらに
その状態で、一方の回転ローラから回転力は伝達される
ため、従来のような回転不良を有効に防止し、バスケッ
ト全体を良好に回転状態とすることができ、例えば、こ
れにより、バスケットに付勢する回転方向の正逆の頻繁
な切り換え作業に対応することが可能となり、より有効
に洗浄を行うことが可能である。
【0055】また、この押圧ローラは支持部材を介して
退避自在としているため、洗浄槽からバスケットを取り
出す際に妨げとならず、作業性の向上を図ることが可能
である。
【0056】さらに、バスケットに従動ローラを設け、
この従動ローラを介して回転ローラからバスケットに回
転力を伝達するため、従来のように歯車を設ける必要が
なく、簡易な構成で同様の作業を行うことを可能とし、
生産性の向上を図ることができる。また、歯車を排除す
る構成のため、バスケットの運搬、洗浄槽からの出し入
れが容易となり、バスケットの可搬性の向上を図ること
が可能である。
【0057】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の効果を有すると共に、洗浄槽の蓋部材を設
ける構成としているため、作業時における洗浄液等の周
囲への漏れを防止することが可能である。
【0058】また、この蓋部材に支持部材を介して押圧
ローラを装備し、洗浄槽に蓋部材を装備する際に、同時
にバスケットの従動ローラに対する押圧動作を行う構成
としているため、蓋部材の開閉とバスケットの洗浄槽内
部での保持作業が同時に行われ、作業性の向上を図るこ
とが可能である。
【0059】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これにより、従来にない優れた超音波洗浄装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を一部省略して示して
おり、図1(A)は正面方向からの断面図を示し、図1
(B)は平面図を示す。
【図2】洗浄槽内に配設されたバスケットのローラ部材
と、フリーローラ及び駆動ローラとの位置関係を示す説
明図である。
【図3】図1に開示した超音波洗浄装置の動作説明図で
あり、図3(A)から図3(D)の順で動作が進行す
る。
【図4】本発明の第2の実施形態を一部省略した正面方
向からの断面図である。
【図5】従来例の一部省略した正面方向からの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 バスケット 1A ローラ部材(従動ローラ) 2 洗浄槽 2A 超音波振動板 3 超音波発振器 4 フリーローラ(回転ローラ) 5 駆動ローラ(回転ローラ) 6 駆動手段 7 押圧ローラ 8,28 支持部材 10,20 超音波洗浄装置 21 蓋部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 泰弘 静岡県静岡市牧ヶ谷2078番地 静岡工業 技術センター内 (72)発明者 藤▲崎▼ 智幸 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株 式会社内 (72)発明者 坂本 哲郎 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株 式会社内 審査官 遠藤 謙一 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にワークを収容すると共に外周に従
    動ローラを備えるバスケットと、このバスケットを収納
    自在とし,底部に超音波振動板を備える洗浄槽と、この
    洗浄槽の超音波振動板を振動させる超音波発振器と、前
    記洗浄槽の内部下方に配設し,前記バスケットの従動ロ
    ーラにそれぞれ当接する二つの回転ローラと、いずれか
    一方の回転ローラに回転力を付勢する駆動手段とを備
    え、 前記バスケットの従動ローラを前記二つの回転ローラ側
    に押圧する押圧ローラを前記洗浄槽の上方に支持部材を
    介して配設し、 この支持部材が、前記押圧ローラを前記バスケットの上
    方から前記押圧方向と逆方向に退避自在とすることを特
    徴とする超音波洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄槽に開閉自在の蓋部材を設ける
    と共に,この蓋部材に前記支持部材を介して前記押圧ロ
    ーラを装備し、 前記蓋部材により前記洗浄槽を閉じた状態で、前記支持
    部材が,前記押圧ローラを所定の押圧力で前記従動ロー
    ラに当接させることを特徴とする請求項1記載の超音波
    洗浄装置。
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