JP2000288494A - 振動式洗浄装置 - Google Patents

振動式洗浄装置

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JP2000288494A
JP2000288494A JP11098010A JP9801099A JP2000288494A JP 2000288494 A JP2000288494 A JP 2000288494A JP 11098010 A JP11098010 A JP 11098010A JP 9801099 A JP9801099 A JP 9801099A JP 2000288494 A JP2000288494 A JP 2000288494A
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JP11098010A
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English (en)
Inventor
Yoji Nakajima
洋司 中島
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NAKAJIMA KOGYO KK
Nakashima Kogyo Corp
Original Assignee
NAKAJIMA KOGYO KK
Nakashima Kogyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な形状の被洗浄物や、長い孔が穿設され
た被洗浄物を洗浄する場合にも、被洗浄物に付着してい
る汚れを容易に除去することができる振動式洗浄装置を
提供する。 【解決手段】 被洗浄物が収容されるワーク収容部材3
と、ワーク収容部材3の下方に配設され内部に洗浄液が
収容される洗浄槽5と、洗浄槽5をワーク収容部材3に
対して相対的に変位させる移動手段と、ワーク収容部材
3の上面に配設されワーク収容部材3を振動させるバイ
ブレータ4と、バイブレータ4をワーク収容部材3の上
面に対して傾斜させた状態で支持するバイブレータ支持
手段6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動式洗浄装置に
関するものであり、特に、被洗浄物を洗浄液の中で振動
させることにより、被洗浄物に付着した切り屑等の汚れ
を除去する振動式洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボルトやナット等を洗浄する
装置として、振動式洗浄装置が知られている。振動式洗
浄装置の一例としては、特開平10−263491号公
報に開示されたものがある。すなわち、この振動式洗浄
装置は、ボルトやナット等の被洗浄物が収容される収容
部材と、収容部材を振動させる振動手段と、内部に洗浄
液が収容される洗浄槽と、収容部材に収容された被洗浄
物が洗浄液の中に浸かるように洗浄槽を上方へ移動させ
る洗浄槽移動手段とを備えている。つまり、収容部材
を、洗浄液に浸した状態で所定時間振動させることによ
り、収容部材に収容された被洗浄物を洗浄するものであ
る。この洗浄方法によれば、洗浄液だけではなく被洗浄
物に付着していた切削油や切り屑等の汚れが、慣性力に
よりその場に留まろうとするため、被洗浄物との間で相
対的な位置ずれが繰り返され、高い洗浄効果が得られ
る。
【0003】また、振動手段としては、モータ及び重錘
を備えたものが知られている。これは、モータによって
重錘を回転させることにより、重錘の遠心力を振動力と
して発生させるものである。また、振動手段の他の例と
しては、電圧を印加することにより振動するピエゾ素子
を使用したものがある。これは、超音波洗浄器等に使用
されるものであり、高い周波数の振動を発生することか
ら、ミクロンオーダの微小な窪みに付着している汚れを
除去するのに適している。
【0004】収容部材は、装置本体の上方に配設された
吊板に、振動吸収器を介して釣支されている。振動吸収
器とは、内部にバネ等が収容されたもので、両端を引く
外力に対して所定の弾性力を有するものである。また、
振動手段は、収容部材の上面に支持部材を介して固定さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の振動式
洗浄装置によれば、ボルトやナット等の比較的簡単な形
状の部品については、高い洗浄効果を発揮できるもの
の、複雑な形状の部品や、長い孔が穿設されている部品
については、十分に洗浄されるまでに多くの時間を要し
ていた。具体的に説明すると、モータによって重錘を回
転させることにより振動を発生する振動手段において
は、重錘の遠心力が振動力となるため、遠心力が作用す
る方向にしか振動力が作用しない。つまり、重錘の遠心
力はモータの回転軸と垂直となる方向に作用し、モータ
の回転軸方向に対して作用しない。このため、振動式洗
浄装置において、例えば、モータの回転軸が左右方向を
向くように振動手段を配設したものでは、収容部材は、
モータの回転軸と垂直となる面において円運動するのみ
であり、左右方向に振動させることができなかった。す
なわち、収容部材は、振動手段と同様、単振動(正弦振
動)を繰り返していた。このため、複雑な形状の部品に
対しては、洗浄効果を十分に発揮させることができなか
った。また、長い孔が穿設されている部品については、
孔内の汚れ(例えば切り屑)がたとえ除去されたとして
も、その汚れが部品の外部へ排出されないため、除去さ
れた汚れが再び付着することもあった。
【0006】そこで、本発明は、複雑な形状の被洗浄物
や、長い孔が穿設された被洗浄物を洗浄する場合にも、
被洗浄物に付着している汚れを容易に除去することがで
きる振動式洗浄装置の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
振動式洗浄装置は、被洗浄物が収容される収容部材と、
前記収容部材の下方に配設され、内部に洗浄液が収容さ
れる洗浄槽と、前記収容部材または前記洗浄槽の一方を
他方に対して相対的に変位させる移動手段と、前記収容
部材の上面に配設され、前記収容部材を振動させる振動
手段と、前記振動手段を前記収容部材の上面に対して傾
斜させた状態で支持する支持部材とを備えるものであ
る。
【0008】ここで、移動手段は、収容部材を洗浄槽に
対して相対的に変位させ、収容部材に収容される被洗浄
物を、洗浄槽の洗浄液に挿脱させるものであり、洗浄槽
を収容部材に対して移動させてもよく、収容部材を洗浄
槽に対して移動させてもよい。また、振動手段として
は、重錘の遠心力により振動を発生させるものでもよ
く、あるいは電圧を印加することにより振動するピエゾ
素子等であってもよい。
【0009】したがって、請求項1の発明の振動式洗浄
装置によれば、収容部材に被洗浄物が収容された後、移
動手段を動作させることにより、収容部材または洗浄槽
の一方が他方に対して相対的に変位し、収容部材に収容
された被洗浄物が、収容されたまま、洗浄槽の洗浄液の
中に入れられる。続いて、振動手段が動作し、収容部材
とともに被洗浄物を振動させる。ここで、振動手段は、
支持部材を介して収容部材の上面に傾斜した状態で支持
されている。つまり、振動手段を動作させると、収容部
材の上面に対して斜め垂直方向に振動力が作用する。こ
のため、振動手段の振動が単振動であっても、収容部材
は上下は勿論、前後左右に振動し、複雑な振動を繰り返
す。
【0010】請求項2の発明にかかる振動式洗浄装置
は、請求項1に記載の振動式洗浄装置において、前記支
持部材は、前記収容部材の上面に対する振動手段の傾斜
度合を任意の角度に設定する傾斜度合調節機構を備えた
ものである。
【0011】したがって、請求項2の発明の振動式洗浄
装置によれば、請求項1の発明の振動式洗浄装置の作用
に加え、傾斜度合調節機構によって、収容部材の上面に
対する振動手段の傾斜度合が変更される。そして、傾斜
度合を変更することにより、収容部材の上面に対する、
振動力の作用する方向が変わり、収容部材の振動の動き
が変化する。
【0012】請求項3の発明にかかる振動式洗浄装置
は、請求項1に記載の振動式洗浄装置において、前記支
持部材は、前記振動手段が載置される支持台と、前記支
持台の後端部側を前記収容部材の上面に軸支する軸支部
材と、前記支持台の前端部側と前記収容部材の上面との
間に配設され、軸を支点として伸縮する伸縮脚部と、前
記伸縮脚部の軸に固定され、前後方向に貫通する雌ねじ
部が形成された軸移動手段と、前記軸移動手段の雌ねじ
部に螺入されたネジ部材と、前記ネジ部材を回転可能に
支持するネジ部材支持手段と、前記ネジ部材の先端に取
付けられ前記ネジ部材を回転させるハンドルとを備えた
ものである。
【0013】したがって、請求項3の発明の振動式洗浄
装置によれば、請求項1の発明の振動式洗浄装置の作用
に加え、収容部材の上面に対する振動手段の傾斜度合
を、容易に調節できる機構を備えている。つまり、ネジ
部材の先端に取付けられているハンドルを回転させるこ
とにより、ネジ部材は、ネジ部材支持手段に支持された
状態で回転する。ネジ部材が回転すると、ネジ部材が螺
入している軸移動手段が慣性力により回転しようとす
る。しかし、軸移動手段は伸縮脚部の軸に固定されてい
るため、軸移動手段は伸縮脚部の軸とともに後方向ある
いは前方向へ変位する。また、伸縮脚部は、軸を支点と
して伸縮するものであり、例えば軸が後方向へ変位した
ときには伸縮脚部が縮み、軸が前方向へ変位したときに
は伸縮脚部が伸びる。ここで、振動手段が載置される支
持台は、後端部側が軸支部材により軸支され、前端部側
が伸縮脚部により支持されていることから、支持台は、
伸縮脚部が縮む方向へ変位すると、傾斜度合が緩やかに
なる方向に変化し、逆に、伸縮脚部が伸びる方向へ変位
すると、傾斜度合が大きくなる方向へ変化する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
振動式洗浄装置について図1乃至図7に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施形態である振動式洗浄装置を
示す正面図、図2は図1の振動式洗浄装置のX−X断面
を示す断面図、図3は図1の振動式洗浄装置のY−Y断
面を示す断面図、図4及び図5は本発明の一実施形態で
ある振動式洗浄装置のバイブレータ近傍を示す拡大正面
図及び拡大側面図、図6は本発明の一実施形態である振
動式洗浄装置の動きを示す説明図、図7は本発明の一実
施形態である振動式洗浄装置の動作を示すフローチャー
トである。
【0015】本実施形態の振動式洗浄装置1は、バイブ
レータ4による振動を利用して、ボルトやナット等の被
洗浄物を効率よく洗浄することができるものであり、主
な構成として、枠体2、ワーク収容部材3、バイブレー
タ4、洗浄槽5、バイブレータ支持手段6、及び乾燥機
構7とを備えている。ここで、ワーク収容部材3、バイ
ブレータ4、及びバイブレータ支持手段6は、それぞ
れ、本発明の収容部材、振動手段、及び支持部材に相当
する。
【0016】枠体2は、装置全体を受ける基台8と、基
台8の四隅にそれぞれ立設された支柱9と、支柱9の上
端に配設された吊板10と、枠体2の側面及び後面を覆
う側板11とから構成されている。枠体2の基台8は、
下面が開放された略直方体の外観を呈している。枠体2
の四隅近傍の下方にはベース12が取付けられており、
ベース12により装置全体が支持されている。また、支
柱9は、断面が略正方形の角パイプである。
【0017】吊板10は、略長方形の板材であり、L字
型の固定部材13を介して支柱9の上端に固定されてい
る。具体的には、吊板10の左右方向の長さは、枠体2
の左右にそれぞれ配設されている支柱9,9の内寸に略
等しく、吊板10の前後方向(奥行き)の長さは、枠体
2の前後にそれぞれ配設されている支柱9,9の外寸に
略等しい。そして、吊板10の下面の四隅近傍と、支柱
9の上端部側面とがL字型の固定部材13を介して接続
されている。
【0018】洗浄槽5は、上面が開放された略直方体の
収容槽であり、内部に洗浄液が収容されている。なお、
洗浄槽5の正面の下方近傍には、洗浄液排出口14が前
方に突出して配設されており、洗浄後の廃液を排水パイ
プ(図示しない)を介して排出させることができる。こ
の洗浄槽5は、洗浄槽支持部16の上に載置されてい
る。洗浄槽支持部16は、略長方形の板材であり、四隅
には上下に貫通する開口17が穿設されている。この4
つの開口17には、基台8と吊板10との間に配設され
た4本のガイドパイプ18がそれそれ緩やかな状態で挿
通されている。つまり、洗浄槽支持部16は、ガイドパ
イプ18に沿って上下に移動可能である。また、洗浄槽
支持部16の左右両端には、前後方向に並ぶ2つの固定
部19が配設されている。固定部19は、断面が略L字
形の部材であり、一方の平面部分は洗浄槽支持部16の
上面に溶接等で固定されており、その面に対して垂直な
他方の平面部分には孔20が穿設されている。この孔2
0にはチェーン21の一端が掛着されている。つまり、
洗浄槽支持部16は、チェーン21を介して釣支されて
いる。
【0019】枠体2の上方には、チェーン21を巻取る
ためのスプロケット22,23,24が配設されてお
り、チェーン21がスプロケット22,23,24に巻
取られることにより、洗浄槽支持部16及び洗浄槽5が
引き上げられる。スプロケット22,23,24は後方
より前方に向かって順番に配設されており、各スプロケ
ット22,23,24の回動軸は左右方向を向いており
互いに平行である。スプロケット24は手前の固定部1
9の真上に位置し、スプロケット23は後方の固定部1
9の真上に位置している。一端が固定部19に掛着され
た各チェーン21は、固定部19のそれぞれ真上に位置
するスプロケット23,24に巻付けられた後、スプロ
ケット22へと巻付けられる。スプロケット22は2本
のチェーン21を並んで巻付けることができるようにな
っている。また、枠体2の左右の側板11の近傍にそれ
ぞれ配設されている2つのスプロケット22は、1本の
回動軸25で結ばれており、一体となって回転する。
【0020】回動軸25の長手方向の略中央には、減速
ギア付モータ26が配設されており、回動軸25を介し
て2つのスプロケット22を回転させる。また、減速ギ
ア付モータ26の回転方向を切換えることよって、チェ
ーン21の巻取りと繰出しとが切り換えられ、これによ
り洗浄槽支持部16を上下に移動させることができる。
なお、4本のチェーン21の他端には錘27が取付けら
れており、錘27は支柱9内に収納されている。したが
って、減速ギア付モータ26の回転によりチェーン21
を巻取る際、巻取られたチェーン21の他端は錘31に
引かれ支柱9内に導かれる。このため、巻取りにより余
剰となったチェーン21は絡まることなく、支柱9内に
導かれる。このように、4本のガイドパイプ18をガイ
ドとして上下方向に移動可能に設けられた洗浄槽支持部
16と、洗浄槽支持部16を4本のチェーン21を介し
て釣支しスプロケット22,23,24を介して電動に
より上下移動させる減速ギア付モータ26とにより、本
発明の移動手段が構成されている。
【0021】吊板10の下面には、略シリンダー状の振
動吸収器30が前後左右に4本配設されている。振動吸
収器30は、内部にバネ(図示しない)等が収容されて
おり、両端を引く外力に対して所定の弾性力を有するも
のである。4本の振動吸収器30の下端には、ワーク収
容部材3が固定されている。換言すれば、ワーク収容部
材3は、吊板10の下面に4本の振動吸収器30を介し
て釣支されている。
【0022】ワーク収容部材3は、長方形の板材を略コ
字状に曲げて形成したものであり、下端には所定長さだ
け内方に折曲げた受部3aが形成されている。そして、
この受部3aによりワーク31の両端が支持されてい
る。なお、ワーク収容部材3には、ワーク31が受部3
aからずれ落ちないように固定する固定手段(図示しな
い)が設けられている。
【0023】ワーク31は、金属の棒材で枠体が組ま
れ、その枠体の周囲を金網で閉蓋した、所謂カゴ状に形
成されている。ワーク31には、加工直後の切削油、切
り屑等の汚れが付着したボルト・ナット等(以下、被洗
浄物という)が収容されている。
【0024】ワーク収容部材3の上面には、バイブレー
タ支持手段6を介してバイブレータ4が取付けられてい
る。バブレータ4は、被洗浄物に付着している汚れを除
去する際、ワーク31を洗浄液中で振動させることによ
り、洗浄能力を促進する。また、洗浄後、ワーク31を
乾燥させる際に振動させることにより乾燥を促進する機
能も果たしている。バイブレータ4の内部には、モータ
と、該モータの回転軸に偏心した状態で取付けられてい
る重錘とが配設されており、モータにより重錘を回転さ
せることにより、重錘の遠心力が発生し、その遠心力が
振動力して発生する。例えば、モータの回転数を174
0(r.p.m)とすれば、回転数に合わせて29(H
z)の周波数で振動する。なお、バイブレータ4は、周
知の装置であり、その振動力は、モータの回転数、重錘
の重量、軸心から重錘重心までの距離、及び重力加速度
により求めることができる。また、バイブレータ4の振
幅(両振幅)は、モータの回転数、振動力、及び振動重
量により求めることができる。
【0025】バイブレータ4は、図4及び図5に示すよ
うに、バイブレータ支持手段6を介してワーク収容部材
3の上面に取付けられている。バイブレータ支持手段6
は、バイブレータ4が載置された支持台33と、支持台
33の後端部側をワーク収容部材3の上面に対して回動
自在に支持する軸支部材34と、軸支部材34を支点と
して支持台33を任意の角度に傾斜させるとともに、傾
斜させた状態で保持する傾斜度合調節機構35とを備え
ている。
【0026】支持台33は、前後の幅(奥行)がバイブ
レータ4の直径よりも長く、左右の幅がバイブレータ4
の左右方向の長さの略半分である略長方形状の板材であ
り、上面には、バイブレータ4を固定させるための雌ね
じ(図示しない)が複数形成されている。つまり、バイ
ブレータ4が支持台33の上面に載置された状態で、バ
イブレータ4の取付片4aに穿設されている開口(図示
しない)を介して、支持台33の雌ねじにボルトがネジ
込まれている。
【0027】支持台33の下面の四隅近傍には、固定脚
部36(36a,36b)が溶接等により取付けられて
いる。また、ワーク収容部材3の上面には、それぞれの
固定脚部36と対応する部位に支持脚部37(37a,
37b)が溶接等により取付けられている。そして、四
隅に配設された固定脚部36のうち、後方側に位置する
2つの固定脚部36aは、対応する支持脚部37aに第
1ピン38を介して連結されている。つまり、後方に位
置する固定脚部36a、該固定脚部36aと当接する支
持脚部37a、及び第1ピン38により、前述の軸支部
材34が構成され、固定脚部36aは、支持脚部37a
に対して第1ピン38を軸として回動可能な状態で連結
されている。
【0028】また、前方側に位置する2つの固定脚部3
6bと、これに対応する支持脚部37bとの間には、第
1移動脚部39及び第2移動脚部40が配設されてい
る。具体的には、固定脚部36bと第1移動脚部39と
は第2ピン41を介して連結され、第2移動脚部40と
支持脚部37bとは第3ピン42を介して連結されてい
る。また、第1移動脚部39と第2移動脚部40とは移
動体43の軸45により軸支されている。つまり、第1
移動脚部39と第2移動脚部40とにより本発明の伸縮
脚部が構成されている。
【0029】移動体43は、ロングナット44(本発明
の軸移動手段に相当)と、ロングナット44の両側面か
ら左右外方向へそれぞれ延設された軸45とから構成さ
れている。ロングナット44は、6角柱状の外観を呈し
ており、長手方向に貫通する雌ねじ部が形成されてい
る。また、軸45は断面円形の棒材であり、先端部の外
径が他の部位より小径となっている。そして、第1移動
脚部39及び第2移動脚部40にそれぞれ穿設された孔
46に軸45の先端部が挿入されている。
【0030】ロングナット44に形成された雌ねじ部に
は、ネジ部材48が螺入されている。ネジ部材48は、
ネジ部材支持手段49に回転自在に支持されており、中
央から後端にかけて雄ねじ部48aが形成されている。
また、ネジ部材48の先端には略環状のハンドル50が
取付けられている。つまり、ハンドル50を回転させる
ことにより、ネジ部材支持手段49に回転自在に支持さ
れているネジ部材48が回転する。なお、ハンドル50
の周縁部には、前方へ突出する把手部51が備えられて
おり、把手部51を握りながらハンドル50を回転させ
ることも可能である。そして、ネジ部材48が回転する
と、ロングナット44が慣性により回転しようとする
が、ロングナット44は軸45に接続されているため、
回転することなく、前後方向へ移動する。これにより、
軸45が挿通されている第1移動脚部39及び第2移動
脚部40の孔46は前後方向に変位する。
【0031】つまり、ハンドル50を所定の方向に回転
させ、ロングナット44を後方へ移動させると、第1移
動脚部39及び第2移動脚部40に穿設された孔46が
後方へ移動するため、第1移動脚部39及び第2移動脚
部40は軸45を支点として折り畳まれるように変位す
る。この結果、第2ピン41と第3ピン42との間隔が
縮まり、支持台33の傾斜度合が緩やかになる。逆に、
ハンドル50を逆方向に回転させ、ロングナット44を
前方へ移動させると、第1移動脚部39及び第2移動脚
部40に穿設された孔46が前方へ移動するため、第1
移動脚部39及び第2移動脚部40は軸45を支点とし
て立設する方向へ伸びる。この結果、第2ピン41と第
3ピン42との間隔が広がり、支持台33の傾斜度合が
大きくなる。このように、ハンドル50を任意の方向に
回転させることにより、支持台33の傾斜度合、換言す
れば、ワーク収容部材3の上面に対するバイブレータ3
の傾斜度合を所望の角度に調節することができる。すな
わち、第1移動脚部39、第2移動脚部40、移動体4
3、ネジ部材48、及びハンドル50により傾斜度合調
節機構35が構成されている。
【0032】このように、ワーク収容部材3の上面に対
してバイブレータ4を傾斜させた状態で支持することに
より、ワーク収容部材3の上面に対して斜め垂直方向に
振動力が作用する。このため、バイブレータ4が発生す
る振動が単振動であっても、ワーク収容部材3は上下方
向は勿論、前後左右方向に振動し、複雑な振動を繰り返
す。このため、複雑な形状の被洗浄物を洗浄する場合に
も、被洗浄物に付着している汚れを容易に除去すること
ができる。また、長い孔が穿設されている被洗浄物に対
して、前述のような複雑な振動を加えることにより、被
洗浄物の孔の中に付着していた切り屑等は、被洗浄物か
ら離脱し、速やかに被洗浄物の外部へ排出される。
【0033】また、ワーク収容部材3の上面に対するバ
イブレータ4の傾斜度合を変更することにより、ワーク
収容部材3の上面に対して振動力の作用する方向が変わ
り、ワーク収容部材3の振動の動きを変化させることが
できる。つまり、予め試験等で被洗浄物の形状や大きさ
等被洗浄物に関するデータと、その被洗浄物に最適な傾
斜度合との関係を認識しておくことにより、それぞれの
被洗浄物に対応した最適な振動を生じさせることができ
る。
【0034】なお、ワーク収容部材3は、振動吸収器3
0を介して吊板10に釣支されているため、振動は振動
吸収器30で吸収され吊板10へは伝わらない。そのた
め、周囲の装置に振動が伝わることを抑制でき、しかも
装置自身が振動により受けるストレスもなくなり、耐久
性が向上する。また、バイレータ4の振動エネルギー
は、不必要な部分に伝わらない分だけ効率よくワーク3
1を振動させることができる。
【0035】ワーク31に収納された被洗浄物を洗浄す
る際には、図6に示すように、洗浄槽5が前述した移動
手段によって引き上げられる。このとき、ワーク収容部
材3の下端より所定高さまでが洗浄槽5内に収容され、
ワーク収容部材3に支持されたワーク31は洗浄槽5の
洗浄液中に浸される。そして、バイブレータ4を振動さ
せることにより、ワーク31に収納された被洗浄物が洗
浄液中で振動する。このときワーク31の周囲を取り巻
く洗浄液のみではなく被洗浄物に付着していた切削油、
切り屑等の汚れが慣性力によりその場に留まろうとする
ため、被洗浄物との間に相対的な位置すれが繰り返され
る。その結果、切削油、切り屑自身が被洗浄物から離脱
しようとする作用があり、高い洗浄効果がある。特に、
周囲に液があることで、切削油、切り屑等の汚れは更に
大きな抵抗を受け、その場に留まろうとする慣性力が高
められるため、被洗浄物からの離脱作用が著しい。ま
た、バイブレータ支持手段6により、ワーク収容部材3
の上面に対するバイブレータ4の傾斜度合を、被洗浄物
の大きさや形状に対応した最適な角度に調節することに
より、洗浄効果を極めて向上させることができる。
【0036】ワーク収容部材3には、吊板10の下面に
乾燥機構7が組み込まれている。乾燥機構7とは、被洗
浄物の洗浄後に、被洗浄物を乾燥させるための機構であ
る。乾燥機構7は、エアーブローノズル55と、エアー
ブローノズル下降手段54と、エアーブローノズル水平
移動手段53とから構成されている。エアーブローノズ
ル55は空気を吹き出す複数のノズルを備えており、コ
ンプレッサ(図示しない)から空気供給管を介して圧縮
空気が供給されると、圧縮空気をエアーブローとして吹
出す。また、エアーブローノズル下降手段54は、駆動
軸が伸縮するエアーシリンダであり、圧縮空気の供給に
より駆動軸が上下方向に伸縮する。また、エアーブロー
ノズル水平移動手段53は、エアーブローノズル下降手
段54と同様エアーシリンダであり、圧縮空気の供給に
より駆動軸が左右方向に移動する。そして、エアーブロ
ーノズル水平移動手段53の駆動部分にエアーブローノ
ズル下降手段54が垂下された状態で固定されており、
エアーブローノズル下降手段54の駆動軸の下端には、
エアーブローノズル55がその長手方向を水平状態とし
て固定されている。
【0037】このため、エアーブローノズル55は、エ
アーブローノズル下降手段54の駆動軸が上下に伸縮す
ることにより上下移動し、エアーブローノズル水平移動
手段53の駆動軸が水平方向に移動することにより水平
移動する。つまり、エアーブローノズル55は、ワーク
31に収納された被洗浄物を洗浄するときには、洗浄水
に沈まないようにワーク31の上方へと遠ざかり、被洗
浄物を乾燥させるときにはワーク31に近づいて空気を
吹付ける。
【0038】ところで、ワーク収容部材3は、4本の振
動吸収器30に釣支されているだけであり、ワーク31
の交換時や着脱時に揺れ動いてしまう。そこで、この振
動式洗浄装置1では、ワーク収容部材3の両側に、エア
ーシリンダを有する振動体保持手段(図示しない)を配
設し、振動体保持手段の動作によりワーク収容部材3が
揺れ動くのを防止している。具体的には、振動体保持手
段のエアーシリンダに圧縮空気を供給すると、エアーシ
リンダの駆動軸がワーク収容部材3側に移動し、ワーク
収容部材3を両側方から押圧保持する。
【0039】枠体2の右側の側板11には、上方より下
方に向かって制御盤57、バイブレータ保護制御盤58
が並設されている。制御盤57には、各部の動きを手動
で行う押ボタンと、自動で行う押しボタンとを備えたパ
ネル(図示しない)が形成されており、内部に減速ギア
付モータ26の回転数及び回転方向を制御するインバー
タと、バイブレータ4の運転時間を管理する洗浄タイマ
と、乾燥機構7の運転時間を管理する乾燥タイマと、バ
イブレータ4、減速ギア付モータ26、乾燥機構7及び
振動体保持手段に各制御信号を送出する制御信号出力手
段と、これらの各制御信号を制御するシーケンサ等を備
えている。バイブレータ保護制御盤58は、バイブレー
タ4に駆動電源を供給する制御盤であり、バイブレータ
4が異常運転により破損するのを防止する回路が内蔵さ
れている。
【0040】次に、本実施形態の振動式洗浄装置1の動
作について、図7に示すフローチャートに基づき説明す
る。図7には振動式洗浄装置1におけるシーケンサの制
御と、作業者による調節動作とが含まれる。被洗浄物が
収容されたワーク31を洗浄するには、まず、ワーク3
1をワーク収容部材3に収容する(ステップS1)とと
もに、バイブレータ支持手段6に備えられた傾斜度合調
節機構35により、ワーク収容部材3の上面に対するバ
イブレータ4の傾斜度合を調節する。具体的には、試験
等に基づいて予め作製したデータテーブル等によって、
ワーク31内に収容される被洗浄物の大きさや形状に対
応する、バイブレータ4の傾斜度合、即ち、その被洗浄
物を最も効率よく洗浄することができるバイブレータ4
の傾斜度合を求める(ステップS2)。そして、現状の
バイブレータ4の傾斜度合が、データテーブル等から求
めた最適な傾斜度合と異なる場合(ステップS3におい
てYES)には、傾斜度合調節機構35のハンドル50
を操作し、バイブレータ4の傾斜度合が最適な傾斜度合
となるように調節を行う(ステップS4)。例えば、バ
イブレータ4の現状の傾斜度合を最適な傾斜度合と比較
して、傾斜度合が急過ぎる場合にはハンドル50を所定
の方向へ回転させ、また逆に傾斜度合が緩やか過ぎる場
合には、ハンドル50を前記所定の方向とは逆の方向へ
回転させる。
【0041】ハンドル50を所定方向へ回転させること
により、移動体43が後方側へ移動し、第1移動脚部3
9及び第2移動脚部40は軸45を支点として変位し、
バイブレータ4の傾斜度合が緩やかになる。また、ハン
ドル50を逆方向へ回転させることにより、移動体43
が前方側へ移動し、第1移動脚部39及び第2移動脚部
40は軸45を支点として変位し、バイブレータ4の傾
斜度合が大きくなる。なお、バイブレータ4の傾斜度合
を認識するために、バイブレータ4の傾斜度合を検出す
るセンサと、そのセンサの出力を表示する表示手段とを
備えるようにしてもよいが、本実施形態では、ワーク収
容部材3の上面と支持台33の前端との距離を測定する
ことによりバイブレータ4の傾斜度合を認識するように
している。
【0042】バイブレータ4の傾斜度合を調節した後、
洗浄タイマT1と乾燥タイマT2との時間を設定し(ス
テップS5,ステップS6)、運転スイッチ(図示しな
い)を投入する。そして、運転スイッチが投入されたこ
とが検出されると(ステップS7においてYES)、減
速ギア付モータ26を駆動し、内部に洗浄液が満たされ
た洗浄槽5を上昇させる(ステップS8)。これによ
り、ワーク31が洗浄液中に沈み、ワーク31内の被洗
浄物が洗浄液内に浸される。続いてバイブレータ4を起
動させる(ステップS9)。これにより、ワーク31が
振動し、ワーク31内の被洗浄物に付着している切削
油、切り屑等の汚れが除去される。振動を開始してから
の経過時間が洗浄タイマT1で設定された洗浄時間に達
したら(ステップS10においてYES)、バイブレー
タ4を停止させ(ステップS11)、洗浄槽5を降下さ
せる(ステップS12)。洗浄槽5を下方まで移動させ
た後(ステップS13においてYES)、再びバイブレ
ータ4を起動させ(ステップS14)、ワーク31に振
動を与える。
【0043】バイブレータ4を起動させながら、エアー
ブローノズル55により圧縮空気を放出させて、被洗浄
物及びワーク31の乾燥を行う(ステップS15)。具
体的には、エアーブローノズル下降手段54の動作によ
りエアーブローノズル55を降下させた後に、エアーブ
ローノズル55を介して圧縮空気を放出させるととも
に、エアーブローノズル水平移動手段53の動作により
エアーブローノズル55を左から右へと水平移動させて
ワーク31及び被洗浄物を乾燥させる。このとき、ワー
ク31はバイブレータ4によって振動するため乾燥が促
進される。
【0044】乾燥動作を開始してからの経過時間が、乾
燥タイマT2で設定された乾燥時間に達したとき(ステ
ップS16においてYES)、バイブレータ4の運転を
停止させる(ステップS17)。続いて、エアーブロー
ノズル55から吹出される圧縮空気の放出を停止すると
ともに、エアーブローノズル55を上昇させ初期位置に
戻す(ステップS18)。最後に、振動体保持手段によ
りワーク収容部材3の左右の側面を押圧し、揺れ動かな
いように保持する(ステップS19)。
【0045】上記の手順で、ワーク31に収容された被
洗浄物の洗浄は終了し、別のワーク31と交換する。こ
のとき、ワーク収容部材3は振動体保持手段により枠体
2に保持されているため、外力によりワーク収容部材3
が揺れ動くことがなく、ワーク31を容易に交換するこ
とができる。
【0046】このように、上記の振動式洗浄装置1で
は、バイブレータ4の振動によりワーク31自身が洗浄
液中で振動するため、被洗浄物との間に相対的な位置の
ずれが生じ、洗浄液を振動する場合に比べ高い洗浄効果
がある。更に、上記の振動式洗浄装置1で、バイブレー
タ支持手段6により、バイブレータ4をワーク収容部材
3の上面に傾斜させた状態で取付けているため、ワーク
収容部材3の上面に対して、斜め垂直方向に振動力が作
用し、バイブレータ4が発生する振動が単振動であって
も、ワーク収容部材3は上下方向は勿論、前後左右方向
にも振動し、複雑な振動を繰り返す。これにより、複雑
な形状の被洗浄物や、長い孔が穿設された被洗浄物を洗
浄する場合にも、被洗浄物に付着している汚れを容易に
除去することができる。特に、長い孔が穿設された被洗
浄物についても、孔内の汚れを外部へ速やかに排出させ
ることができる。
【0047】特に、上記の振動式洗浄装置1では、ワー
ク収容部材3の上面に対するバイブレータ4の傾斜度合
を変更することにより、ワーク収容部材3の振動の動き
を変化させることができる。つまり、試験等により、被
洗浄物の形状や大きさ等被洗浄物に関するデータと、そ
の被洗浄物に最適な傾斜度合との関係を把握しておくこ
とにより、ワーク収容部材3に収納される被洗浄物に対
応して、常に最適な条件で振動させることができる。
【0048】また、上記の振動式洗浄装置1では、ワー
ク収容部材3は、振動吸収器30を介して枠体2に繋が
れているため、バブレータ4の振動が枠体2へ伝わるこ
とがない。このため、騒音を低減できるとともに、装置
の耐久性が向上する。
【0049】また、上記の振動式洗浄装置1では、乾燥
機構7により、ワーク31に圧縮空気を吹付けて乾燥さ
せるため、ワーク31の洗浄後の乾燥にかかる時間が自
然乾燥に比べて短縮される。また、乾燥機構7による乾
燥時に、バイブレータ4を動作させることにより、ワー
ク31が振動し、ワーク31や被洗浄物に付着している
水滴を離脱させることができる。これにより、乾燥時間
を更に短縮させることができる。
【0050】さらに、上記の振動式洗浄装置1では、バ
イブレータ4は、重錘の回転によって振動を発生させる
構造であるため、超音波洗浄器により発生する振動に比
べ振動周波数が小さく、超音波洗浄器の振動に共振する
粒子より大きな粒子に共振しやすい。しかも、超音波洗
浄器に比べ振動の振幅が大きいので、金属の削り屑等の
比較的大きな粒子を除去することができる。
【0051】ところで、上記実施形態の振動式洗浄装置
1では、洗浄槽5に収容された洗浄液の中で、ワーク3
1を振動させるものを示したが、ワーク31を固定し、
洗浄槽5を振動させるようにしてもよい。
【0052】また、上記実施形態の振動式洗浄装置1で
は、バイブレータ支持手段6に傾斜度合調節機構35を
備え、ワーク31に収納された被洗浄物の大きさや形状
に応じて、バイブレータ3の傾斜度合を調節できるもの
を示したが、ワーク収容部材3の上面に対し、バイブレ
ータ3の傾斜度合が一定の傾斜度合(例えば20°)と
なるように、バイブレータ3を固定するようにしてもよ
い。
【0053】さらに、上記実施形態の振動式洗浄装置1
では、ワーク31に振動を与えるバイブレータ4とし
て、モータと重錘とを備え、重錘の遠心力により振動を
発生させるものを示したが、エピゾ素子等、電圧を受け
ることにより振動する素子を用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の振動式
洗浄装置は、支持部材により、振動手段を収容部材の上
面に傾斜させた状態で取付けているため、収容部材の上
面に対して、斜め垂直方向に振動力が作用し、被洗浄物
が収納された収容部材を上下方向は勿論、前後左右方向
にも振動させることができる。したがって、収容部材の
複雑な振動により、複雑な形状の被洗浄物や、長い孔が
穿設された被洗浄物を洗浄する場合にも、被洗浄物に付
着している汚れを容易に除去することができる。特に、
長い孔が穿設された被洗浄物についても、孔内の汚れを
被洗浄物から離脱させ、外部へ速やかに排出させること
ができる。
【0055】請求項2の発明の振動式洗浄装置は、請求
項1の発明の振動式洗浄装置の効果に加えて、収容部材
の上面に対する振動手段の傾斜度合を調節することがで
きるため、被洗浄物の形状や大きさ等に応じた最適な振
動で収容部材を洗浄することができる。これにより、複
雑な形状の被洗浄物であっても、被洗浄物に付着してい
る汚れを速やかに除去することができる。
【0056】請求項3の発明の振動式洗浄装置は、請求
項1の発明の振動式洗浄装置の効果に加えて、ハンドル
を所定の方向へ回転させるだけで、収容部材の上面に対
する振動手段の傾斜度合を変化させることができるた
め、振動手段の傾斜度合を容易に調節することができ
る。したがって、最適な傾斜度合を速やかに設定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である振動式洗浄装置を示
す正面図である。
【図2】図1の振動式洗浄装置のX−X断面を示す断面
図である。
【図3】図1の振動式洗浄装置のY−Y断面を示す断面
図である。
【図4】本発明の一実施形態である振動式洗浄装置のバ
イブレータ近傍を示す拡大正面図である。
【図5】本発明の一実施形態である振動式洗浄装置のバ
イブレータ近傍を示す拡大側面図である。
【図6】本発明の一実施形態である振動式洗浄装置の動
きを示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態である振動式洗浄装置の動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 振動式洗浄装置 3 ワーク収容部材(収容部材) 4 バイブレータ(振動手段) 5 洗浄槽 6 バイブレータ支持手段(支持部材) 7 乾燥機構 30 振動吸収器 33 支持台 34 軸支部材 35 傾斜度合調節機構 39 第1移動脚部(伸縮脚部) 40 第2移動脚部(伸縮脚部) 44 ロングナット(軸移動手段) 45 軸 48 ネジ部材 49 ネジ部材支持手段 50 ハンドル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物が収容される収容部材と、 前記収容部材の下方に配設され、内部に洗浄液が収容さ
    れる洗浄槽と、 前記収容部材または前記洗浄槽の一方を他方に対して相
    対的に変位させる移動手段と、 前記収容部材の上面に配設され、前記収容部材を振動さ
    せる振動手段と、 前記振動手段を前記収容部材の上面に対して傾斜させた
    状態で支持する支持部材とを具備することを特徴とする
    振動式洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、前記収容部材の上面に
    対する前記振動手段の傾斜度合を任意の角度に設定する
    傾斜度合調節機構を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の振動式洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は、前記振動手段が載置さ
    れる支持台と、 前記支持台の後端部側を前記収容部材の上面に軸支する
    軸支部材と、 前記支持台の前端部側と前記収容部材の上面との間に配
    設され、軸を支点として伸縮する伸縮脚部と、 前記伸縮脚部の軸に固定され、前後方向に貫通する雌ね
    じ部が形成された軸移動手段と、 前記軸移動手段の雌ねじ部に螺入されたネジ部材と、 前記ネジ部材を回転可能に支持するネジ部材支持手段
    と、 前記ネジ部材の先端に取付けられ前記ネジ部材を回転さ
    せるハンドルとを備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の振動式洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114192491A (zh) * 2020-09-02 2022-03-18 宁波舜宇光电信息有限公司 清洗设备和制造该设备的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114192491A (zh) * 2020-09-02 2022-03-18 宁波舜宇光电信息有限公司 清洗设备和制造该设备的方法
CN114192491B (zh) * 2020-09-02 2022-11-08 宁波舜宇光电信息有限公司 清洗设备和制造该设备的方法

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