JP3332297B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
た電源装置に関するものである。
た直流電源を、スイッチング素子をオン・オフさせるこ
とによって交流出力に変換するインバータ回路を用いた
電源装置が知られている。この種の電源装置では、交流
電源からの入力電流の歪を改善することが要求されてい
る。
は、図11に示すように、交流電源ACをダイオードブ
リッジのような整流回路REで整流した後に、それぞれ
MOSFETからなり交互にオン・オフされる一対のス
イッチング素子Q1 ,Q2 を備えたインバータ回路IN
Vによって交流出力に変換し、この交流出力を負荷Lに
与える構成の回路が記載され、インバータ回路INVの
スイッチング素子Q1,Q2 を高周波でオン・オフさせ
ることによって入力電流歪を改善している。ここで、平
滑用コンデンサC0 はインバータ回路INVを挟んで整
流回路REとは反対側に設けられている。インバータ回
路INVは、直流阻止用のコンデンサC 1 と上記両スイ
ッチング素子Q1 ,Q2 との直列回路を整流回路REの
直流出力端間に接続し、かつまた整流回路REの直流出
力端間にコンデンサC2 ,C3 とインダクタL1 からな
る直列共振回路と負極側のスイッチング素子Q2 との直
列回路を接続し、コンデンサC1 にダイオードD0 を並
列接続し、コンデンサC2に負荷Lを並列接続する構成
を有している。また、平滑用コンデンサC0 は両スイッ
チング素子Q1 ,Q2 の直列回路に並列接続されてい
る。両スイッチング素子Q1 ,Q2 は図示していない制
御回路によって高周波で交互にオン・オフされる。交流
電源ACと整流回路REとの間にはフィルタ回路FLが
挿入され、外部への雑音の漏洩が抑制されている。
Eからインバータ回路INVに対して常時給電されてい
るから交流電源ACからの入力電流に休止期間が生じな
いのであって、平滑用コンデンサC0 の後段にインバー
タ回路INVを設ける構成に比較して入力電流歪の発生
が少なくなる。図12は図11に示した回路の各部の電
圧波形であって、整流回路REの直流出力電圧をVac、
平滑用コンデンサC0 の両端電圧をVc0、コンデンサC
1 の両端電圧をVc1として示してある。ここで、平滑用
コンデンサC0 の両端電圧Vc0が整流回路REの直流出
力電圧Vacのピーク電圧よりも高いのは、スイッチング
素子Q1 ,Q2 、インダクタL1 により昇圧チョッパ回
路が構成されているからである。整流回路REの直流出
力電圧Vacは脈流電圧波形となり、平滑用コンデンサC
0 の両端電圧Vc0は略一定な電圧波形になる。また、コ
ンデンサC1 はスイッチング素子Q1 ,Q2 のオン・オ
フによって充放電を繰り返しているから、コンデンサC
1 の両端電圧Vc1は高周波の振動波形になり、その振幅
は平滑用コンデンサC0 の両端電圧Vc0と整流回路RE
の直流出力電圧Vacとの差になる。つまり、コンデンサ
C1 の両端電圧Vc1の振幅は、整流回路REの直流出力
電圧Vacの谷部(0V前後)で大きくなり、山部(ピー
ク値前後)では小さくなる。そこで、整流回路REの直
流出力電圧Vacの谷部と山部との動作を分けて説明す
る。
両端電圧Vc1が大きく、コンデンサC1 が有効に機能し
ているから、図13(a)に示すような共振回路系が形
成されることになる。ただし、電源E0 は平滑用コンデ
ンサC0 とコンデンサC3 との両端電圧により得られて
いるものとする。この場合の共振周波数fd は次式のよ
うになる。 fd =1/2π{L1 C1 C2 /(C1 +C2 )}1/2 また、山部においては、コンデンサC1 の両端電圧はほ
とんど無視できるから、図13(b)のような共振回路
系が形成され、このときの共振周波数fc は次式のよう
になる。 fc =1/2π(L1 C2 )1/2 すなわち、図11に示した回路では、整流回路REの直
流出力電圧の変動に応じて上記共振周波数fd ,fc の
範囲で共振周波数が変化することがわかる。また、谷部
ではコンデンサC1 ,C2 の直列回路が直列共振回路の
一部を構成するから、山部での直列共振回路を構成する
コンデンサC2 よりも容量が小さく、fd>fc である
ことがわかる。ここで、スイッチング素子Q1 ,Q2 の
スイッチング周波数は共振周波数fc ,fd よりも高い
一定値に設定してあり、谷部ではスイッチング周波数に
近付くから負荷Lへの供給電流が山部よりも大きくな
る。つまり、負荷Lへの供給電流は、図14のように、
整流回路REの直流出力電圧の変動に応じて谷部で大き
く、山部で小さくなるように変動することになる。図1
4では負荷Lへの供給電流を交流電源ACの電圧Vinと
の関係で示してある。
構成では入力電流歪は改善されるものの負荷Lへの供給
電流に変動があり、たとえば負荷Lとして放電灯を用い
る場合には、光出力が変動してちらつきを生じることに
なる。そこで、整流回路REの直流出力電圧の変動に応
じてスイッチング素子Q1 ,Q2 のスイッチング周波数
を変化させることで負荷Lへの供給電流を略一定に保つ
ことも考えられるが、回路構成が複雑になり高コストに
なるという問題が生じる。
274,540号、米国特許第5,251,119号、
米国特許第4,511,823号、米国特許第5,13
4,344号等が知られており、いずれもインバータ回
路INVが負荷Lに高周波出力を供給するとともに入力
電流歪を改善する機能を有しているものであるが、上記
公報に記載のものと同様の問題点を有している。
路構成も提案されている。この回路は、整流回路REの
直流出力端に平滑用コンデンサを接続する代わりに谷埋
回路1を設けたものであり、谷埋回路1をインバータ回
路INVの入力電源としている。この回路で用いるイン
バータ回路INVはどのようなものでもよいが、ここで
は、一対のスイッチング素子Q1 ,Q2 の直列回路を谷
埋回路1の両端間に接続し、直流カット用のコンデンサ
C1 と共振用のコンデンサC2 とインダクタL 1 との直
列回路を正極側のスイッチング素子Q1 に並列接続し、
コンデンサC2に負荷Lを並列接続する構成を採用して
いる。また、スイッチング素子Q1 ,Q 2 にはそれぞれ
還流用のダイオードD1 ,D2 を並列接続した構成を有
する。ただし、ダイオードD1 ,D2 はスイッチング素
子Q1 ,Q2 としてバイポーラトランジスタなどを用い
る場合に必要であるが、スイッチング素子Q1 ,Q2 と
してMOSFETのように寄生ダイオードを持ち双方向
に電流が流れる素子を用いるのであれば必要ない。
bをダイオードDcを介在させて直列接続し、コンデン
サCaとダイオードDcとの直列回路にダイオードDb
を逆並列に接続し、コンデンサCbとダイオードDcと
の直列回路にダイオードDaを逆並列に接続した構成を
有する。この構成では、整流回路REの直流出力電圧
が、コンデンサCa,CbとダイオードDcとの直列回
路の両端電圧よりも高い期間にはダイオードDcを通し
てコンデンサCa,Cbが充電され、コンデンサCa,
Cbの端子電圧より低い期間にはダイオードDa,Db
を通してそれぞれのコンデンサCa,Cbが放電され
る。したがって、コンデンサCa,Cbの容量が等しけ
れば、谷埋回路1の充電電圧のピーク値に対して放電開
始電圧は2分の1になる。
1の両端電圧、すなわちインバータ回路INVへの入力
電圧は、図16(b)のように、整流回路REの直流出
力電圧の山部では整流回路REの直流出力電圧になり、
整流回路REの直流出力電圧の谷部では整流回路REの
直流出力電圧のピーク値の略2分の1になる。図15の
回路構成では、インバータ回路INVにおける共振回路
の共振周波数は入力電圧の変動に対して略一定であるか
ら、負荷Lへの供給電流は入力電圧にほぼ比例すること
になり、結局、図16(c)のような包絡線を持つ電流
波形となる。つまり、負荷Lへの供給電流に変動があ
り、しかも、図16(a)に示すように、交流電源AC
の電圧波形(実線で示す)のゼロクロス付近(つまり、
整流回路REの直流出力電圧の谷部付近)では谷埋回路
1への充電電流が流れないから、入力電流波形(一点鎖
線で示す)には休止期間が生じることになる。
1、図15に示した両回路構成では、それぞれ負荷Lへ
の供給電流の波形が異なるものの、いずれの構成も入力
電流波形を入力電圧波形に相似な波形に近付けて力率を
向上させようとすると、負荷Lへの供給電流の変動が大
きくなるという問題がある。負荷Lへの供給電流が変動
すれば、負荷Lとして放電灯を用いる場合には光出力が
変動してちらつきが生じたり、光出力が低下しランプ効
率が低下するという問題が生じる。
グ素子Q1 ,Q2 のスイッチング周波数を制御すれば負
荷Lへの供給電流の変動を抑制することができるが、制
御回路の回路構成が複雑になってコスト高につながると
いう問題が生じる。また、スイッチング周波数が変動す
ると雑音を防止するためのフィルタ回路の設計などが難
しくなり、外部への雑音の漏洩が問題になる。
あり、その目的は、負荷への供給電流の変動を低減し、
かつ入力電流に休止期間が生じないようにして入力電流
歪を改善した電源装置を提供することにある。
電源を整流する整流回路と、整流回路の出力端に接続さ
れ直流電源を高周波出力に変換して負荷に供給するイン
バータ回路とを備える電源装置において、インバータ回
路は、互いに直列接続され交互にオン・オフされる一対
のスイッチング素子と、整流回路の直流出力端間と両ス
イッチング素子の直列回路との間に介装されるインピー
ダンス要素と、コンデンサおよびインダクタを備えイン
ピーダンス要素との直列回路が少なくとも一方のスイッ
チング素子の両端間に接続されるとともに負荷への出力
を取り出す共振回路とを備え、印加電圧が充電時の印加
電圧のピーク値に1より小さい規定倍率を乗じた電圧以
下になると放電を開始する谷埋回路を両スイッチング素
子の直列回路に並列接続し、谷埋回路は、第1および第
2のコンデンサの間に第1のダイオードを介装した直列
回路と、第1のコンデンサと第1のダイオードとの直列
回路に第1のダイオードとは逆極性で並列接続された第
2のダイオードと、第2のコンデンサと第1のダイオー
ドとの直列回路に第1のダイオードとは逆極性で並列接
続された第3のダイオードとからなり、両コンデンサが
第1のダイオードを通る経路で充電され、第2および第
3のダイオードを通る経路で放電されることを特徴とす
る。
流回路と、整流回路の出力端に接続され直流電源を高周
波出力に変換して負荷に供給するインバータ回路とを備
える電源装置において、インバータ回路は、互いに直列
接続され交互にオン・オフされる一対のスイッチング素
子と、整流回路の直流出力端間と両スイッチング素子の
直列回路との間に順方向に介装されるダイオードと、コ
ンデンサおよびインダクタを備えダイオードとの直列回
路が少なくとも一方のスイッチング素子の両端間に接続
されるとともに負荷への出力を取り出す共振回路とを備
え、印加電圧が充電時の印加電圧のピーク値に1より小
さい規定倍率を乗じた電圧以下になると放電を開始する
谷埋回路を両スイッチング素子の直列回路に並列接続
し、谷埋回路は、第1および第2のコンデンサの間に第
1のダイオードを介装した直列回路と、第1のコンデン
サと第1のダイオードとの直列回路に第1のダイオード
とは逆極性で並列接続された第2のダイオードと、第2
のコンデンサと第1のダイオードとの直列回路に第1の
ダイオードとは逆極性で並列接続された第3のダイオー
ドとからなり、両コンデンサが第1のダイオードを通る
経路で充電され、第2および第3のダイオードを通る経
路で放電されることを特徴とする。
ンへの充電経路に突入電流防止用の抵抗を備えることを
特徴とする。
路の直流出力電圧が高い期間と低い期間とでは共振回路
の共振周波数が変化するから、負荷への供給電流に変動
が生じることになるが、整流回路に対してインピーダン
ス要素ないしダイオードを介して谷埋回路を接続し、こ
の谷埋回路をスイッチング素子の直列回路に並列に接続
した構成を採用しているので、整流回路の直流出力電圧
が低い期間には谷埋回路の端子電圧も下がって、インピ
ーダンス要素ないしダイオードの両端電圧の電位差が小
さくなり、結果的に直流出力電圧の低い期間における負
荷への供給電流のピーク値を抑制して、電流の変動幅を
小さくすることができる。しかも、整流回路の直流出力
電圧にかかわらず整流回路からインバータ回路に常時給
電されるので、交流電源からの入力電流に休止期間が生
じないのであり、入力電流歪が改善されるのである。
組み合わせにより構成され、とくに複雑な構成を必要と
しないから、負荷への供給電流の変動を抑制するため
に、スイッチング素子を複雑に制御する場合に比較して
コスト増を抑制することができる。谷埋回路において、
コンデンサへの充電経路に突入電流防止用の抵抗を挿入
したものでは、電源投入時にコンデンサが急速に充電さ
れることによって生じる突入電流を、抵抗で充電電流を
限流することによって緩和することができる。
ACをダイオードブリッジのような整流回路REで全波
整流し、整流回路REの直流出力電圧をインバータ回路
INVにより高周波交流出力に変換して負荷Lに供給す
る構成であって、インバータ回路INVの後段側に谷埋
回路1を設けた構成を有している。すなわち、図11に
示した従来回路における平滑用コンデンサC0 を谷埋回
路1に置き換え、かつ直流カット用のコンデンサC1 と
ダイオードD0 とに代えて適当なインピーダンス要素
(コンデンサ、インダクタ、抵抗のいずれでも、またそ
れらの組み合わせでもよい)Zを設けた構成になってい
る。
路INVは、一対のスイッチング素子Q1 ,Q2 の直列
回路をインピーダンス要素Zを介して整流回路REの直
流出力端間に接続し、かつまた整流回路REの直流出力
端間に、コンデンサC2 ,C 3 とインダクタL1 とから
なる直列共振回路と負極側のスイッチング素子Q2 との
直列回路を接続し、コンデンサC2 に負荷Lを並列接続
する構成を有する。つまり、正極側のスイッチング素子
Q1 に共振回路を並列的に接続しているのである。ま
た、谷埋回路1は、図15に示した回路と同様の構成で
あって、一対のコンデンサCa,Cbの間にダイオード
Dcを挿入した直列回路と、コンデンサCaとダイオー
ドDcとの直列回路に逆並列に接続したダイオードDb
と、コンデンサCbとダイオードDcとの直列回路に逆
並列に接続したダイオードDaとを備える。ここで、両
コンデンサCa,Cbの容量は等しく設定されている。
この谷埋回路1は、両スイッチング素子Q1 ,Q2 の直
列回路に並列接続される。各スイッチング素子Q1 ,Q
2 にはMOSFETを用いることを想定しているが、ダ
イオードを逆並列に接続したバイポーラトランジスタな
どを用いることも可能である。
いない適宜の制御回路によって高周波で交互にオン・オ
フされる。したがって、スイッチング素子Q2 のオン時
には整流回路REおよび谷埋回路1からコンデンサC3
−負荷ZおよびコンデンサC 2 −インダクタL1 −スイ
ッチング素子Q2 の経路で共振電流が流れ、またスイッ
チング素子Q1 のオン時にはコンデンサC3 の電荷が放
出されてスイッチング素子Q1 −インダクタL1 −負荷
ZおよびコンデンサC2 −コンデンサC3 の経路で共振
電流が流れる。ここに、スイッチング素子Q1 ,Q2 と
インダクタL1と谷埋回路1とにより昇圧チョッパ回路
が構成されており、スイッチング素子Q 2 のオン時にイ
ンダクタL1 に蓄積されたエネルギーは、スイッチング
素子Q2のオフに伴ってスイッチング素子Q1 の寄生ダ
イオードを通して谷埋回路1を充電する。したがって、
谷埋回路1の充電時のピーク電圧は整流回路REの直流
出力電圧よりも高くなる。
ように、谷埋回路1の両端電圧がほぼ一定であるとすれ
ば、交流電源ACの電圧波形が図2(a)のようである
ときに、インバータ回路INVから負荷Lに供給される
電流は図2(b)のように整流回路REの直流出力電圧
の谷部で大きく山部で小さくなるように変化する。一
方、谷埋回路1の両端電圧は、図16(b)に示したよ
うに、整流回路REの直流出力の山部で高く谷部で低く
なるから、谷埋回路1のみをインバータ回路INVの電
源に用いたとすると、インバータ回路INVから負荷L
への供給電流は図2(c)のように、整流回路REの直
流出力電圧の山部で大きく谷部で小さくなるように変化
する。しかして、図1の回路構成では、インバータ回路
INVから負荷Lへの供給電流は、図2(b)(c)の
電流波形を合成した図2(d)のような形になる。つま
り、谷埋回路1を用いたことによって、図2(b)にお
ける電流波形のピーク値を引き下げることができ、結果
的に、インバータ回路INVから負荷Lへの供給電流の
電流波形は、整流回路REの直流出力電圧の山部と谷部
とにピークを持つような形になって、従来構成よりも電
流の変動が少なくなるのである。また、入力電流につい
ては、整流回路REの直流出力電圧の山部では谷埋回路
1のコンデンサCa,Cbに充電電流が流れ、谷部では
谷埋回路1だけではなく整流回路REからもインバータ
回路INVに給電されるから、休止期間が生じないので
あって、入力電流歪を改善することができる。また、図
3に実線で示す入力電圧波形と、一点鎖線で示す入力電
流波形とが相似形になり、入力力率も改善される。
の放電灯DLを用いた例を図4に示す。図4の回路で
は、コンデンサC2 の両端に出力トランスT1 の1次巻
線を接続し、出力トランスT1 の2次巻線に2灯の放電
灯DLの直列回路を直流カット用のコンデンサC10を介
して接続してある。また、各放電灯DLのフィラメント
には出力トランスT1 に設けた予熱巻線をフィラメント
短絡防止用のコンデンサC11〜C13を介装して接続して
ある。スイッチング素子Q1 ,Q2 にはMOSFETを
用い、制御回路2により両スイッチング素子Q1 ,Q2
を一定周波数で交互にオン・オフする。インピーダンス
要素ZにはコンデンサC5 を用いダイオードD5 を並列
接続してある。さらに、整流回路REの直流出力端間に
はコンデンサC6 を接続し、かつ整流回路REの直流出
力端の負極側には一端を接地したコンデンサC14,C15
の直列回路が雑音防止用フィルタNFとして接続され
る。交流電源ACと整流回路REとの間にはヒューズF
を介してフィルタ回路FLが挿入され、雑音防止用フィ
ルタNFとフィルタ回路FLとにより交流電源ACへの
高周波雑音の回り込みが防止される。さらに、整流回路
REの直流出力端の正極側とコンデンサC5 との間には
逆流阻止用にダイオードD6 が挿入される。他の構成お
よび動作は図1の回路構成と同様である。
に、インピーダンス要素ZをインダクタL2 とし、この
インダクタL2 をインバータ回路INVにおける共振回
路の構成要素としても兼用したものである。すなわち、
スイッチング素子Q1 ,Q2 としてはバイポーラトラン
ジスタを用いており、負荷Lにはフィラメントを有する
放電灯DLを用いている。整流回路REの直流出力端間
には2個のインダクタL2 ,L3 とスイッチング素子Q
1 ,Q2 との直列回路を接続し、さらに、インダクタL
3 とコンデンサC2 ,C3 と放電灯DLのフィラメント
とスイッチング素子Q2 との直列回路も整流回路REの
直流出力端間に接続してある。各トランジスタQ1 ,Q
2 には還流用のダイオードD1 ,D2 が逆並列に接続さ
れる。さらに、交流電源ACと整流回路REとの間には
フィルタ回路FLが挿入され高周波雑音が交流電源AC
に回り込むのを防止してある。他の回路構成については
実施例1と同様であり、本実施例と同様の構成のインバ
ータ回路INVの動作については米国特許第5,27
4,540号に記載されている。
両インダクタL2 ,L3 の接続点の電位が整流回路RE
の直流出力電圧よりも下がると、整流回路REからイン
ダクタL3 を介してインバータ回路INVに電流が流
れ、インバータ回路INVの共振動作によって谷埋回路
1のコンデンサCa,Cbが充電される。この回路で
は、整流回路REの直流出力電圧の山部と谷部とでは異
なる共振回路が形成されるから、図2(b)に示したよ
うに、負荷Lに供給される電流は谷部で山部よりも多く
なる。一方、谷埋回路1は、整流回路REの直流出力電
圧と負荷Lに供給する電流との関係をインバータ回路I
NVとは逆にするから、実施例1と同様に、負荷Lに供
給する電流の変動を抑制することができるのである。し
かも、整流回路REは直流出力電圧の山部では谷埋回路
1に対してインダクタL2 ,L3 を通して充電し、谷部
ではインバータ回路INVに給電するから、入力電流に
休止期間が生じないのであり、入力電流歪が低減するの
である。他の構成および動作は実施例1と同様である。
に、図1に示した実施例1におけるインピーダンス要素
ZをダイオードD0 に置き換えた構成を有する。また、
整流回路REの直流出力端間には谷埋回路1の放電経路
を形成するためのコンデンサC8 を接続してある。本実
施例と同様の構成のインバータ回路INVの動作は特開
平4−193064号公報に記載されている。
力電圧の山部ではスイッチング素子Q2 のオン時にコン
デンサC3 を通る経路で電流が流れるが、谷部ではこの
電流が流れず、結局、整流回路REの直流出力電圧の変
化に応じてインバータ回路INVでの共振条件が変化す
る。電圧変化による負荷Lへの供給電流の変化は実施例
1と同様であり、電圧の高い期間に電流が少なくなり、
電圧の低い期間に電流が多くなるように変化する。しか
して、実施例1と同様に、整流回路REの直流出力電圧
の変化に対する負荷Lへの供給電流の変化パターンが逆
になる谷埋回路1を設けていることによって、負荷Lへ
の供給電流の変動を少なくすることができるのである。
例であって、図7に示すように、負荷Lにはフィラメン
ト付きの放電灯DLを用い、両フィラメントの一端間に
はコンデンサC2を接続してある。両フィラメントの他
端は出力トランスT2 の2次巻線に接続され、出力トラ
ンスT2 の1次巻線は共振回路を構成するインダクタL
1 として用いられている。また、出力トランスT2 には
2つの帰還巻線が設けられ、帰還巻線の誘起電圧を用い
て各スイッチング素子Q1 ,Q2 をオン・オフさせる。
すなわち、帰還巻線は両スイッチング素子Q1 ,Q2 を
交互にオン・オフさせるような極性で接続され、インバ
ータ回路INVは外部から制御信号を与えることなくい
わゆる自励発振動作を行なう。また、整流回路REの直
流出力端の正極とダイオードD0 との間にはダイオード
D7 が順方向に挿入され、整流回路REの直流出力端間
には、ダイオードD8 ,D9 の直列回路が接続され、両
ダイオードD8,D9 の接続点にコンデンサC3 の一端
が接続される。さらに、ダイオードD9には谷埋回路1
の放電経路を形成するコンデンサC9 が並列接続され
る。ダイオードD7 のカソードとダイオードD8 のアノ
ードとの間にはコンデンサC4 が接続される。他の構成
および動作は実施例3と同様であって、本実施例と同様
の構成のインバータ回路INVの動作は米国特許第5,
134,344号に記載されている。
に、インバータ回路INVとしていわゆるハーフブリッ
ジ型のものを用いており、各一対のコンデンサC31,C
32およびC33,C 34の直列回路の各端間にそれぞれダイ
オードD01,D02を介在させ、コンデンサC31,C32の
接続点およびコンデンサC33,C34の接続点を直結し、
さらにこの接続点とスイッチング素子Q1 ,Q2 との接
続点との間にコンデンサC2 とインダクタL1 と直列回
路を挿入してある。負荷LはコンデンサC2 の両端間に
接続される。他の構成および動作は実施例1と同様であ
り、本実施例と同様の構成のインバータ回路の動作は米
国特許第4,511,823号に記載されている。
力電圧の山部ではダイオードD01,D02がオンである
が、谷部ではダイオードD01,D02がオフになるから、
山部と谷部とで共振条件が変化し、山部では谷部よりも
共振周波数が低下する。したがって、実施例1と同様
に、負荷Lに供給される電流は山部で少なく、谷部で多
くなるが、谷埋回路1を設けていることにより、負荷L
への供給電流の変動を抑制することができるのである。
谷埋回路1への印加電圧が、充電値のピーク電圧の2分
の1になると放電を開始する構成であったが、図9に示
すように、6個のコンデンサCaa,Cba,Cca,
Cab,Cbb,Ccbと、5個のダイオードDab,
Dba,Dac,Dca,Dcbを用いることで、谷埋
回路1の充電時のピーク電圧に対して放電開始電圧比率
を3分の2にすることができる。実験ではこのような谷
埋回路1を用いたときに、負荷Lへの電流の変動幅がも
っともすくなかった。また、上記各実施例の谷埋回路1
では、電源投入時に整流回路REから谷埋回路1のコン
デンサCa,Cb,Ccが急速に充電されることによっ
て、突入電流が流れる可能性があるが、その場合には、
図10に示すように、コンデンサCa,Cb,Ccへの
充電経路に抵抗Raを挿入することで、充電電流を限流
し突入電流を抑制することができる。
り、インバータ回路は整流回路の直流出力電圧が高い期
間と低い期間とでは共振回路の共振周波数が変化し、負
荷への供給電流に変動が生じるが、整流回路に対してイ
ンピーダンス要素ないしダイオードを介して谷埋回路を
接続し、この谷埋回路をスイッチング素子の直列回路に
並列に接続した構成を採用しているので、整流回路の直
流出力電圧が低い期間には谷埋回路の端子電圧も下がっ
て、インピーダンス要素ないしダイオードの両端電圧の
電位差が小さくなり、結果的に直流出力電圧の低い期間
における負荷への供給電流のピーク値を抑制して、電流
の変動幅を小さくすることができるという利点がある。
しかも、整流回路の直流出力電圧にかかわらず整流回路
からインバータ回路に常時給電されるので、交流電源か
らの入力電流に休止期間が生じないのであり、入力電流
歪が改善されるという利点がある。
組み合わせにより構成することができ、とくに複雑な構
成を必要としないから、負荷への供給電流の変動を抑制
するために、スイッチング素子を複雑に制御する場合に
比較してコスト増を抑制することができるという利点が
ある。谷埋回路において、コンデンサへの充電経路に突
入電流防止用の抵抗を挿入したものでは、電源投入時に
コンデンサが急速に充電されることによって生じる突入
電流を、抵抗で充電電流を限流することによって緩和す
ることができるという利点がある。
る。
動作説明図である。
路図である。
を示す回路図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 交流電源を整流する整流回路と、整流回
路の出力端に接続され直流電源を高周波出力に変換して
負荷に供給するインバータ回路とを備える電源装置にお
いて、インバータ回路は、互いに直列接続され交互にオ
ン・オフされる一対のスイッチング素子と、整流回路の
直流出力端間と両スイッチング素子の直列回路との間に
介装されるインピーダンス要素と、コンデンサおよびイ
ンダクタを備えインピーダンス要素との直列回路が少な
くとも一方のスイッチング素子の両端間に接続されると
ともに負荷への出力を取り出す共振回路とを備え、印加
電圧が充電時の印加電圧のピーク値に1より小さい規定
倍率を乗じた電圧以下になると放電を開始する谷埋回路
を両スイッチング素子の直列回路に並列接続し、谷埋回
路は、第1および第2のコンデンサの間に第1のダイオ
ードを介装した直列回路と、第1のコンデンサと第1の
ダイオードとの直列回路に第1のダイオードとは逆極性
で並列接続された第2のダイオードと、第2のコンデン
サと第1のダイオードとの直列回路に第1のダイオード
とは逆極性で並列接続された第3のダイオードとからな
り、両コンデンサが第1のダイオードを通る経路で充電
され、第2および第3のダイオードを通る経路で放電さ
れることを特徴とする電源装置。 - 【請求項2】 交流電源を整流する整流回路と、整流回
路の出力端に接続され直流電源を高周波出力に変換して
負荷に供給するインバータ回路とを備える電源装置にお
いて、インバータ回路は、互いに直列接続され交互にオ
ン・オフされる一対のスイッチング素子と、整流回路の
直流出力端間と両スイッチング素子の直列回路との間に
順方向に介装されるダイオードと、コンデンサおよびイ
ンダクタを備えダイオードとの直列回路が少なくとも一
方のスイッチング素子の両端間に接続されるとともに負
荷への出力を取り出す共振回路とを備え、印加電圧が充
電時の印加電圧のピーク値に1より小さい規定倍率を乗
じた電圧以下になると放電を開始する谷埋回路を両スイ
ッチング素子の直列回路に並列接続し、谷埋回路は、第
1および第2のコンデンサの間に第1のダイオードを介
装した直列回路と、第1のコンデンサと第1のダイオー
ドとの直列回路に第1のダイオードとは逆極性で並列接
続された第2のダイオードと、第2のコンデンサと第1
のダイオー ドとの直列回路に第1のダイオードとは逆極
性で並列接続された第3のダイオードとからなり、両コ
ンデンサが第1のダイオードを通る経路で充電され、第
2および第3のダイオードを通る経路で放電されること
を特徴とする電源装置。 - 【請求項3】 谷埋回路は、コンデンサへの充電経路に
突入電流防止用の抵抗を備えることを特徴とする請求項
1または請求項2記載の電源装置。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP29177794A JP3332297B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 電源装置 |
DE19508468A DE19508468B4 (de) | 1994-11-25 | 1995-03-09 | Stromversorgungseinrichtung |
CN95100590A CN1040599C (zh) | 1994-11-25 | 1995-03-16 | 电源装置 |
US08/891,060 US5771159A (en) | 1994-11-25 | 1997-07-10 | Power supply device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29177794A JP3332297B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08149847A JPH08149847A (ja) | 1996-06-07 |
JP3332297B2 true JP3332297B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=17773292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP29177794A Expired - Lifetime JP3332297B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3332297B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5018224B2 (ja) * | 2007-05-10 | 2012-09-05 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 画像形成装置及び電力変換方法 |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP29177794A patent/JP3332297B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08149847A (ja) | 1996-06-07 |
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