JP3931591B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電圧を整流平滑して得た直流電圧を高周波電圧に変換して負荷回路に高周波電力を供給する電源装置に関するものであり、例えば放電灯点灯装置に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、交流電源からの交流電圧を整流および平滑して直流電圧に変換し、この直流電圧をインバータにより高周波電圧に変換して、負荷共振回路に高周波電力を供給する電源装置が広く使用されている。
【0003】
図16は、このような従来の電源装置を示す回路図である。この電源装置は、交流電源ACからの交流電圧を直流電圧に全波整流する全波整流器DBと、この全波整流器DBの正極出力端子と順方向にアノードが接続される第1ダイオードD1と、このダイオードD1のカソードと整流器DBの負極性出力端子との間に接続される平滑コンデンサC0と、ダイオードD1のカソードと順方向にアノードが接続される第2ダイオードD2と、このダイオードD2のカソードと全波整流器DBの負極性出力端子との間に直列接続される一対のスイッチング素子Q1、Q2と、これら一対のスイッチング素子Q1、Q2のオン/オフ制御を行う制御回路1と、一対のスイッチング素子Q1、Q2の接続点と整流器DBの正極性出力端子との間に接続される1次巻線n1を有するとともに負荷回路2と接続される2次巻線n2を有するトランスT1と、ダイオードD1、D2とそれぞれ並列接続されるコンデンサC1、C2とを備えている。
【0004】
スイッチング素子Q1、Q2の各々は、例えばMOSFETであり、ソース・サブストレイト間が接続されており、ドレイン及びソースにそれぞれカソード及びアノードが接続される寄生ダイオードを有する構造になっている。また、制御回路1は、交流電源ACの周波数よりも十分に高いスイッチング周波数の動作でスイッチング素子Q1,Q2を交互にオン/オフさせる。すなわち、スイッチング周波数は、一周期の間で交流電源ACの電圧が一定と見なせる程度に設定される。
【0005】
また、負荷回路2は、2次巻線n2の両端と各一端が接続される一対のフィラメントを有する放電ランプ(蛍光ランプ)FLと、上記一対のフィラメントの各他端間に接続される予熱・共振用のコンデンサC3とにより構成されている。さらに、トランスT1はリーケージトランスであり、このトランスT1の漏れインダクタンスとコンデンサC3とにより共振回路が形成される構成になっている(特願平11−45411号)。
【0006】
また、上記電源装置においては、スイッチングノイズの低減のために各々のスイッチング素子Q1,Q2に並列接続するスナバ回路となるコンデンサC4、C5を備える。
【0007】
図16の電源装置の高周波的な動作波形を図17に示す。また、低周波的な動作波形を図18に示す。図17における電圧VQ1、VQ2、VC1、VC2及び電流IT1、IQ1、IQ2、Iinの各々は、図16に示す同符号の信号と対応しており、それぞれスイッチング素子Q1,Q2の電圧、コンデンサC1,C2の電圧、トランスT1、スイッチング素子Q1,Q2の電流、および入力電流を意味する。同様に、図18における電圧VC1、VC2、VT1及び電流IT1、Iinの各々も図16に示す同符号の信号に対応している。IFLは放電ランプFLの電流である。
【0008】
以下、定常状態の回路動作について図17、図18を用いて簡単に説明する。図17の時刻t1では、スイッチング素子Q2がターンオンする。図17の時刻t1において、スイッチング素子Q2はターンオン、スイッチング素子Q1はターンオフすると、トランスT1に蓄積されるエネルギーにより、トランスT1の1次巻線n1→ダイオードD1→平滑コンデンサC0→スイッチング素子Q2の寄生ダイオードの径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。
【0009】
図17の時刻t2において、トランスT1に蓄積されるエネルギーが零となり、平滑コンデンサC0が直流電源となり、平滑コンデンサC0→コンデンサC1→トランスT1の1次巻線n1→スイッチング素子Q2の径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。
【0010】
図17の時刻t3において、VC0(平滑コンデンサC0の電圧)+VC1(第1コンデンサC1の電圧)<Vs(交流電源電圧)となり、交流電源AC→ダイオードブリッジDB→トランスT1の1次巻線n1→スイッチング素子Q2→ダイオードブリッジDBの径路で電流が流れ、入力電流を取り込む。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。
【0011】
図17の時刻t4において、スイッチング素子Q1はターンオン、スイッチング素子Q2はターンオフし、トランスT1に蓄積されたエネルギーにより、トランスT1の1次巻線n1→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→コンデンサC2→平滑コンデンサC0→ダイオードブリッジDB→交流電源AC→ダイオードブリッジDBの径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。
【0012】
図17の時刻t5において、トランスT1に蓄積されたエネルギーが零となり、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2が直流電源となり、コンデンサC1→コンデンサC2→スイッチング素子Q1→トランスT1の1次巻線n1の径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。
【0013】
図17の時刻t6において、第2のコンデンサC2の充電電圧VC2が零となり、第1のコンデンサC1が直流電源となり、コンデンサC1→ダイオードD2→スイッチング素子Q1→トランスT1の1次巻線n1の径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。
【0014】
そして、図17の時刻t7において、回路動作は時刻t1と同様となり、これら一連の回路動作により、負荷回路2に高周波電力が供給される。すなわち、交流電源ACの1周期において、上記の主要な信号波形を観察すると図18に示すようになる。
【0015】
ここで、この図18に示すように、交流電源ACの電圧が正弦波状に上昇及び下降すると、コンデンサC1の電圧VC1が正弦波状に下降及び上昇すると同時に、コンデンサC2の電圧VC2は、交流電源の正弦波状の電圧と同様に上昇及び下降することによって、トランスT1の1次巻線n1に印加する電圧VT1は、ほぼ一定の変動振幅電圧になる。この結果、2次側の負荷回路2に流れる電流IFLの波高率が小さくなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図16の電源装置では、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチングノイズ低減のために、スイッチング素子Q1、Q2の各々にスナバ回路としてコンデンサC4、C5を並列接続している。
【0017】
このような回路構成において、図17の時刻t4において、スイッチング素子Q1がターンオンし、スイッチング素子Q2がターンオフする時、トランスT1に蓄積されるエネルギーにより、スナバ回路のコンデンサC5に電荷が充電され、スナバ回路のコンデンサC4の電荷は放電され、第2のコンデンサC2に充電される。この時、前記第2のコンデンサC2の容量は平滑コンデンサC0よりも充分小さいため、スナバ回路のコンデンサC4の放電電流により、急激にコンデンサC2の電圧が上昇し、また、リンギングを起こし、スイッチング素子Q2のスイッチング損失により回路効率の低下、スイッチングノイズの増大という課題があった。
【0018】
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スイッチング素子の損失及びスイッチングノイズを低減し、高効率な電源装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1の電源装置は、上記の課題を解決するために、図1に示すように、交流電圧Vsを直流電圧に整流する整流器DBと、前記整流器DBの一方の出力端子と順方向に一端が接続される第1ダイオードD1と、前記第1ダイオードD1の他端と前記整流器DBの他方の出力端子との間に接続される平滑コンデンサC0と、前記第1ダイオードD1の他端と順方向に一端が接続される第2ダイオードD2と、前記第2ダイオードD2の他端と前記整流器DBの他方の出力端子との間に直列接続される一対のスイッチング素子Q1,Q2と、前記一対のスイッチング素子Q1,Q2の各々と逆並列接続されるダイオードと、前記一対のスイッチング素子Q1,Q2の各々に並列接続される少なくともコンデンサC4,C5により構成されるスナバ素子と、前記一対のスイッチング素子Q1,Q2の接続点と前記整流器DBの一方の出力端子との間に接続される1次巻線n1を有するとともに負荷回路2を接続される2次巻線n2を有するトランスT1と、前記第1及び第2ダイオードD1,D2とそれぞれ並列接続される第1及び第2コンデンサC1,C2と、前記一対のスイッチング素子Q1,Q2の接続点と第1、第2ダイオードD1,D2の接続点との間に接続されるインピーダンス素子Zとを備え、前記インピーダンス素子Zは、図15に示すように、第1、第2ダイオードD1,D2の接続点Aに一端を接続された第3コンデンサC6と、第3コンデンサC6の他端と前記一対のスイッチング素子Q1,Q2の接続点Bとの間に第2ダイオードD2と順方向が一致するように接続された第3ダイオードD3とから構成され、前記一対のスイッチング素子Q1,Q2の直列回路と第2ダイオードD2の接続点Cと第3コンデンサC6の他端との間に第3ダイオードD3と順方向が一致するように第4ダイオードD4を接続したことを特徴とするものである。
【0020】
この構成では、トランスT1の一端がインピーダンス素子Zを介して平滑コンデンサC0にされる回路構成であるため、スイッチング素子Q2のターンオフ及びスイッチング素子Q1のターンオン時間が長くなることにより、スナバ回路のコンデンサC4からコンデンサC2への充電電流のピーク値は低くなる。その結果、スイッチング素子Q2のターンオフ時のドレイン・ソース電圧を低減し、スイッチング素子Q2の損失を低減し、スイッチングノイズを低減できる。尚、前記インピーダンス素子Zは、平滑コンデンサC0の電圧もしくはコンデンサC2の両端電圧程度の耐圧の低い素子でよい。
【0021】
また、図9に示すように、第1コンデンサC1を前記整流器DBの出力端間に接続する構成としてもよい(請求項2)。この構成でも、スイッチング素子Q2のターンオフ時のドレイン・ソース電圧を低減することにより、スイッチング素子Q2の損失を低減し、スイッチングノイズを低減できる。また、インピーダンス素子Zは、平滑コンデンサC0の電圧もしくはコンデンサC2の両端電圧程度の耐圧の低い素子でよい。
【0022】
また、図11に示すように、前記第2コンデンサC2を前記一対のスイッチング素子Q1,Q2の両端間に接続する構成としてもよい(請求項3)。この構成でも、スイッチング素子Q2のターンオフ時のドレイン・ソース電圧を低減することにより、スイッチング素子Q2の損失を低減し、スイッチングノイズを低減できる。尚、前記インピーダンス素子Zは、平滑コンデンサC0の電圧、もしくはコンデンサC2の両端電圧と平滑コンデンサC0の電圧差程度の耐圧の低い素子でよい。
【0023】
また、図12に示すように、前記第1コンデンサC1を前記整流器DBの出力端間に接続すると共に、前記第2コンデンサC2を前記一対のスイッチング素子Q1,Q2の両端間に接続する構成としてもよい(請求項4)。この構成でも、スイッチング素子Q2のターンオフ時のドレイン・ソース電圧を低減することにより、スイッチング素子Q2の損失を低減し、スイッチングノイズを低減できる。尚、前記インピーダンス素子Zには、平滑コンデンサC0の電圧もしくはコンデンサC2の両端電圧と平滑コンデンサC0の電圧差程度の耐圧の低い素子でよい。
【0024】
また図13(d)に示すように、前記第4ダイオードD4と直列に第2のインピーダンス素子Z2を接続しても良い(請求項)。
【0025】
【発明の実施の形態】
前提となる構成1)
図1は本発明の前提となる構成1に係る電源装置の概略構成図であり、図2〜図6は本電源装置の動作説明図、図7、図8は本電源装置の各部の信号波形図である。以下、これらの図を用いて前提となる構成1の説明を行う。
【0026】
本電源装置は、図16に示す従来の技術で説明した電源回路構成において、スイッチング素子Q1,Q2の接続点BとダイオードD1、D2の接続点Aとの間にインピーダンス素子Zを備えている。
【0027】
次に、本電源装置の定常状態の回路動作について、図2〜図8を参照しながら説明する。図7における電圧VQ1、VQ2、VC1、VC2及び電流IT1、IQ1、IQ2、Iinの各々は、図1に示す同符号の信号と対応している。同様に、図8における電圧VC1、VC2、VT1及び電流IT1、Iinの各々も図1に示す同符号の信号に対応している。
【0028】
図7の時刻t1において、スイッチング素子Q2がターンオン、スイッチング素子Q1がターンオフすると、トランスT1に蓄積されるエネルギーにより、図2に示すように、トランスT1の1次巻線n1→ダイオ―ドD1→平滑コンデンサC0→スイッチング素子Q2の径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。この時、インピーダンス素子Zには平滑コンデンサC0の電圧が印加され、電流Izが流れる。
【0029】
図7の時刻t2において、トランスT1に蓄積されるエネルギーが零となり、平滑コンデンサC0が直流電源となり、図3に示すように、平滑コンデンサC0→第1コンデンサC1→トランスT1の1次巻線n1→スイッチング素子Q2の径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。この時、インピーダンス素子Zには平滑コンデンサC0の電圧が印加され、電流Izが流れる。
【0030】
図7の時刻t3において、VC0(平滑コンデンサC0の電圧)−VC1(第1コンデンサC1の電圧)<|Vs|(交流電源電圧Vsの整流出力電圧)となり、図4に示すように、交流電源AC→ダイオードブリッジDB→トランスT1の1次巻線n1→スイッチング素子Q2→ダイオードブリッジDBの径路で電流が流れ、入力電流を取り込む。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。この時、インピーダンス素子Zには平滑コンデンサC0の電圧が印加され、電流Izが流れる。
【0031】
図7の時刻t4において、スイッチング素子Q1がオン、スイッチング素子Q2がオフとなり、トランスT1に蓄積されたエネルギーにより、図5に示すように、トランスT1の1次巻線n1→スイッチング素子Q1の寄生ダイオード→第2のコンデンサC2→平滑コンデンサC0→ダイオードブリッジDB→交流電源AC→ダイオードブリッジDB、または、トランスT1の1次巻線n1→インピーダンス素子Z1→平滑コンデンサC0→ダイオードブリッジDB→交流電源AC→ダイオードブリッジDBの径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。この時、インピーダンス素子ZにはコンデンサC2の電圧が印加され、電流Izが流れる。
【0032】
図7の時刻t5において、トランスT1に蓄積されたエネルギーが零となり、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2が直流電源となり、図6に示すように、第1コンデンサC1→第2のコンデンサC2→スイッチング素子Q1→トランスT1の径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。この時、インピーダンス素子Zには第2のコンデンサC2の電圧が印加され、電流Izが流れる。
【0033】
図7の時刻t6において、第2のコンデンサC2の充電電圧が零となり、第1のコンデンサC1が直流電源となり、第1のコンデンサC1→第2のダイオードD2→スイッチング素子Q1→トランスT1の1次巻線n1の径路で電流が流れる。そして、トランスT1の2次巻線n2より放電灯FLに電力を供給する。
【0034】
そして、図7の時刻t7において、回路動作は時刻t1と同様となり、これら一連の回路動作により、負荷回路2に高周波電力が供給される。交流電源ACの1周期において、上記の主要な信号波形を観察すると図8に示すようになる。
【0035】
上記の回路動作中、図7の時刻t4において、トランスT1に蓄積される一部のエネルギーにより、トランスT1の1次巻線n1→インピーダンス素子Z→平滑コンデンサC0→ダイオードブリッジDB→交流電源AC→ダイオードブリッジDBの径路で電流が流れ、スイッチング素子Q2のターンオフ時間を長くすることにより、スナバ回路のコンデンサC4から第2のコンデンサC2への充電電流のピークを低減し、第2のコンデンサC2の急峻な電圧上昇を低減することにより、スイッチング素子Q2のターンオフ損失を低減することを可能とし、また、第2のコンデンサC2とスナバ回路のコンデンサC4の間で起こるリンギングも低減することにより、スイッチングノイズも低減可能とする。
【0036】
尚、前記インピーダンス素子Zの両端には、平滑コンデンサC0の電圧、もしくは、第2のコンデンサC2の電圧程度しか印加されず、低耐圧のインピーダンス素子を使用可能である。
【0037】
前提となる構成2)
図9は本発明の前提となる構成2に係る電源装置の回路図であり、図10は本電源装置の動作における各部の信号波形図であり、Vc1,Vc2はコンデンサC1,C2の電圧、VT1はトランスT1の電圧、IFLは放電灯FLの電流である。前記構成1ではダイオードD1にコンデンサC1が並列接続された構成となっているが、本構成では、図9に示すように、整流器DBの両出力端間にコンデンサC1を接続する回路構成としたものである。すなわち、交流電源ACからの交流電圧Vsを直流電圧に整流する整流器DBと、この整流器DBの正極性端子と順方向にアノードが接続されるダイオードD1と、このダイオードD1と整流器DBの負極性出力端子の間に接続される平滑コンデンサC0と、ダイオードD1のカソードと順方向に接続されるダイオードD2のカソードと、このダイオードD2のカソードと整流器DBの負極性端子との間に直列接続されるスイッチング素子Q1,Q2と、これらスイッチング素子Q1,Q2のオン/オフを制御する制御回路1と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と整流器DBの正極端子との間に接続される1次巻線n1を有するとともに負荷回路2と接続される2次巻線n2を有するトランスT1と、整流器DBの両出力端子間に接続されるコンデンサC1と、ダイオードD2と並列接続されるコンデンサC2と、前記スイッチング素子Q1,Q2の接続点と前記ダイオードD1、D2の接続点との間に接続されるインピーダンス素子Zとを有する構成としたものである。
【0038】
この構成では、図10に示すように、コンデンサC1の電圧Vc1が平滑コンデンサC0の電圧VC0及び入力電圧Vsの整流後の電圧|Vs|でクランプされる電圧波形となる。したがって、電圧Vc1と電圧Vc2とにより、図10に示すような電圧VT1が1次巻線n1に印加されるので、トランスT1には、略一定の変動レべルとなる電圧が印加されることになる。この結果、2次側の負荷回路2に流れる電流IFLの波高率は小さくなる。
【0039】
構成においても、前提となる構成1と同様に、スイッチング素子Q2のターンオフ時間を長くすることにより、スナバ回路のコンデンサC4から第2のコンデンサC2への充電電流のピークを低減し、第2のコンデンサC2の急峻な電圧上昇を低減することによりスイッチング素子Q2のターンオフ損失を低減することを可能とし、また、スナバ回路のコンデンサC4と第2のコンデンサC2の間で起こるリンギングも低減することにより、スイッチングノイズも低減可能とする。
【0040】
尚、前記インピーダンス素子Zの両端には、平滑コンデンサC0の電圧、もしくは、コンデンサC2の電圧程度しか印加されす、低耐圧のインピーダンス素子を使用可能である。
【0041】
前提となる構成3)
図11は本発明の前提となる構成3に係る電源装置の回路図である。図11の電源装置は、交流電源ACからの交流電圧Vsを直流電圧に整流する整流器DBと、この整流器DBの正極性端子と順方向にアノードが接続されるダイオードD1と、このダイオードD1と整流器DBの負極性出力端子の間に接続される平滑コンデンサC0と、ダイオードD1のカソードと順方向に接続されるダイオードD2と、このダイオードD2のカソードと整流器DBの負極性端子との間に直列接続されるスイッチング素子Q1,Q2と、これらスイッチング素子Q1,Q2のオン/オフを制御する制御回路1と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と整流器DBの正極端子との間に接続される1次巻線n1を有するとともに負荷回路2と接続される2次巻線n2を有するトランスT1と、前記直列接続されるスイッチング素子Q1,Q2の両端間に接続されるコンデンサC2と、ダイオードD1と並列接続されるコンデンサC1と、前記スイッチング素子Q1,Q2の接続点と前記ダイオードD1、D2の接続点との間に接続されるインピーダンス素子Zとを有する構成としたものである。この構成においても、前提となる構成1と同様に、スイッチング素子Q2のターンオフ時間を長くすることにより、スナバ回路のコンデンサC4からコンデンサC2への充電電流のピークを低減し、コンデンサC2の急峻な電圧上昇を低減することによりスイッチング素子Q2のターンオフ損失を低減することを可能とし、また、コンデンサC2とスナバ回路のコンデンサC4の間で起こるリンギングも低減することにより、スイッチングノイズも低減可能とする。
【0042】
尚、前記インピーダンス素子Zの両端には、平滑コンデンサC0の電圧、もしくは、コンデンサC2と平滑コンデンサC0の電圧差程度しか印加されず、低耐圧のインピーダンス素子を使用可能である。
【0043】
前提となる構成4)
図12は本発明の前提となる構成4に係る電源装置の回路図である。図12の電源装置は、交流電源ACからの交流電圧Vsを直流電圧に整流する整流器DBと、この整流器DBの正極性端子と順方向にアノードが接続されるダイオードD1と、このダイオードD1と整流器DBの負極性出力端子の間に接続される平滑コンデンサC0と、ダイオードD1のカソードと順方向に接続されるダイオードD2と、このダイオードD2のカソードと整流器DBの負極性端子との間に直列接続されるスイッチング素子Q1,Q2と、これらスイッチング素子Q1,Q2のオン/オフを制御する制御回路1と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点と整流器DBの正極端子との間に接続される1次巻線n1を有するとともに負荷回路2と接続される2次巻線n2を有するトランスT1と、前記直列接続されるスイッチング素子Q1,Q2の両端間に接続されるコンデンサC2と、整流器DBの出力端間に接続するコンデンサC1と、前記スイッチング素子Q1,Q2の接続点と前記ダイオードD1、D2の接続点との間に接続されるインピーダンス素子Zとを有する構成としたものである。この構成においても、前提となる構成1と同様に、スイッチング素子Q2のターンオフ時間を長くすることにより、スナバ回路のコンデンサC4からコンデンサC2への充電電流のピークを低減し、コンデンサC2の急峻な電圧上昇を低減することによりスイッチング素子Q2のターンオフ損失を低減することを可能とし、また、コンデンサC2とスナバ回路のコンデンサC4の間で起こるリンギングも低減することにより、スイッチングノイズも低減可能とする。
【0044】
尚、前記インピーダンス素子Zの両端には、平滑コンデンサC0の電圧、もしくは、コンデンサC2と平滑コンデンサC0の電圧差程度しか印加されず、低耐圧のインピーダンス素子を使用可能である。
【0045】
前提となる構成5)
図1に示す前提となる構成1の主回路構成において、スイッチング素子Q1,Q2の接続点BとダイオードD1、D2の接続点Aとの間に接続されるインピーダンス素子Zとして、図13(a)に示すコンデンサC6を接続する。
【0046】
構成の回路動作は、前提となる構成1と略同一である。図7の時刻t4の時、トランスT1に蓄積されるエネルギーの一部は、インピーダンス素子ZとしてのコンデンサC6→平滑コンデンサC0→ダイオードブリッジDB→交流電源AC→ダイオードブリッジDBを介して、コンデンサC6にVC2(コンデンサC2の電圧)と同等の電圧が充電され、スナバ回路のコンデンサC4とトランスT1のインダクタンス成分による共振電流によるコンデンサC2の電圧上昇を低減することにより、スイッチング素子Q1のドレイン・ソース電圧を低減し、スイッチング素子Q1のターンオン損失を低減可能とする。
【0047】
また、時刻t7において、スイッチング素子Q2がターンオンした瞬間のスイッチング素子Q2に流れる共振電流である回生電流(図14の実線)とコンデンサC6を電源として流れる電流(図14の破線)との合成電流がスイッチング素子Q2に流れる。このとき、スイッチング素子Q2に流れる共振電流>コンデンサC6を電源として流れる電流とすることでスイッチング素子Q2のゼロ電流スイッチングを可能とし、スイッチング素子Q2のスイッチング損失を軽減できる。
【0048】
前提となる構成6)
構成では、図1に示す前提となる構成1の主回路構成において、スイッチング素子Q1,Q2の接続点BとダイオードD1、D2の接続点Aとの間に接続されるインピーダンス素子Zとして、図13(b)に示すように、コンデンサC6とダイオードD3のカソード側を直列接続し、ダイオードD3と並列にインピーダンス素子Z2を接続したものを用いる。本構成では、前提となる構成5の回路動作説明において、図7の時刻t4に、トランスT1に蓄積されるエネルギーの一部はコンデンサC6に充電され、時刻t7に、インピーダンス素子Z2を介してコンデンサC6の放電電流のピーク値を低下させながら放電する点が特徴となる。これにより、スイッチング素子Q2に流れる共振電流>コンデンサC6を電源として流れる電流とする条件を軽減し、スイッチング素子Q2のスイッチングロスを軽減できる。
【0049】
前提となる構成7)
構成では、図1に示す前提となる構成1の主回路構成において、スイッチング素子Q1,Q2の接続点BとダイオードD1、D2の接続点Aとの間に接続されるインピーダンス素子Zとして、図13(c)に示すように、コンデンサC6とスイッチング素子Q3を直列接続したものを使用する。スイッチング素子Q3はMOSFETよりなり、逆方向ダイオードを内蔵している。本構成では、前提となる構成1の回路動作説明において、図7の時刻t4に、トランスT1に蓄積されるエネルギーの一部はスイッチング素子Q3の逆方向ダイオードを介してコンデンサC6に充電され、コンデンサC6の充電された電荷を放電するタイミングをスイッチング素子Q3のゲート信号により任意に設定することを可能とする。放電するタイミングとして、スイッチング素子Q2がターンオンしてから十分時間が経過した後にスイッチング素子Q3をターンオンする。この回路動作により、スイッチング素子Q2のスイッチングロスを軽減可能とする。
【0050】
前提となる構成8)
構成では、前提となる構成7と同一の回路構成において、コンデンサC6の電荷を放電するタイミングとして、スイッチング素子Q1がターンオフする前にスイッチング素子Q3をターンオンすることを特徴とする。この回路動作により、スイッチング素子Q2のターンオンにおける進相スイッチング動作の可能性を低減できる。
【0051】
(実施形態
本実施形態では、図1に示す前提となる構成1の主回路構成において、スイッチング素子Q1,Q2の接続点BとダイオードD1、D2の接続点Aとの間に接続されるインピーダンス素子Zとして、図15に示すように、コンデンサC6とダイオードD3のカソード側を直列接続し、ダイオードD3とコンデンサC6の接続点とコンデンサC2とスイッチング素子Q1の接続点の間にダイオードD4を接続する。本実施形態では、前提となる構成1の回路動作説明において、図7の時刻t4に、トランスT1に蓄積されるエネルギーの一部はダイオードD3を介してコンデンサC6に充電されるが、ダイオードD4が設けられていることにより、コンデンサC6の電圧はコンデンサC2の電圧にクランプされることを特徴とする。本実施形態においても、コンデンサC2の電圧上昇を低減することにより、スイッチング素子Q1のドレイン・ソース電圧を低減し、スイッチング素子のターンオン損失を低減できる。
【0052】
(実施形態
本実施形態では、図15に示す実施形態の回路構成において、図13(d)に示すように、ダイオードD4のカソード側とダイオードD2のカソード側との間にインピーダンス素子Z2を接続したものである。本実施形態においても、コンデンサC6からコンデンサC2に流れる電流ピークを低減することにより、コンデンサC2の急激な電圧上昇を軽減し、スイッチング素子Q2のスイッチングロスを軽減できる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、交流電圧を直流電圧に整流する整流器と、前記整流器の一方の出力端子と順方向に一端が接続される第1ダイオードと、前記第1ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に接続される平滑コンデンサと、前記第1ダイオードの他端と順方向に一端が接続される第2ダイオードと、前記第2ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に直列接続される一対のスイッチング素子と、前記一対のスイッチング素子の各々と逆並列接続されるダイオードと、前記一対のスイッチング素子の各々に並列接続される少なくともコンデンサにより構成されるスナバ素子と、前記一対のスイッチング素子の接続点と前記整流器の一方の出力端子との間に接続される1次巻線を有するとともに負荷回路を接続される2次巻線を有するトランスと、前記第1及び第2ダイオードとそれぞれ並列接続される第1及び第2コンデンサと、前記一対のスイッチング素子の接続点と第1、第2ダイオードの接続点との間に接続されるインピーダンス素子とを備え、前記インピーダンス素子は、第1、第2ダイオードの接続点に一端を接続された第3コンデンサと、第3コンデンサの他端と前記一対のスイッチング素子の接続点との間に第2ダイオードと順方向が一致するように接続された第3ダイオードとから構成され、前記一対のスイッチング素子の直列回路と第2ダイオードの接続点と第3コンデンサの他端との間に第3ダイオードと順方向が一致するように第4ダイオードを接続したものであり、トランスの一端がインピーダンス素子を介して平滑コンデンサに接続される回路構成であるため、スイッチング素子のターンオフ及びターンオン時間が長くなることにより、スナバ回路のコンデンサから第2コンデンサへの充電電流のピーク値は低くなる。その結果、スイッチング素子のターンオフ時のドレイン・ソース電圧を低減し、スイッチング素子の損失を低減し、スイッチングノイズを低減できる。また、前記インピーダンス素子は、平滑コンデンサの電圧もしくは第2コンデンサの両端電圧程度の耐圧の低い素子でよい。
【0054】
また、請求項2記載の発明のように、前記第1コンデンサを前記整流器の出力端間に接続した構成や、請求項3記載の発明のように、前記第2コンデンサを前記―対のスイッチング素子の両端間に接続した構成、あるいは、請求項4記載の発明のように、前記第1コンデンサを前記整流器の出力端間に接続し、前記第2コンデンサを前記―対のスイッチング素子の両端間に接続した構成においても同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提となる構成1に係る電源装置の回路図である。
【図2】 本発明の前提となる構成1に係る電源装置の第1の動作説明図である。
【図3】 本発明の前提となる構成1に係る電源装置の第2の動作説明図である。
【図4】 本発明の前提となる構成1に係る電源装置の第3の動作説明図である。
【図5】 本発明の前提となる構成1に係る電源装置の第4の動作説明図である。
【図6】 本発明の前提となる構成1に係る電源装置の第5の動作説明図である。
【図7】 本発明の前提となる構成1に係る電源装置の高周波的な動作波形図である。
【図8】 本発明の前提となる構成1に係る電源装置の低周波的な動作波形図である。
【図9】 本発明の前提となる構成2に係る電源装置の回路図である。
【図10】 本発明の前提となる構成2に係る電源装置の低周波的な動作波形図である。
【図11】 本発明の前提となる構成3に係る電源装置の回路図である。
【図12】 本発明の前提となる構成4に係る電源装置の回路図である。
【図13】 本発明の前提となる構成5、6、7および実施形態2に係る電源装置の要部回路図である。
【図14】 本発明の前提となる構成5に係る電源装置の動作説明図である。
【図15】 本発明の実施形態に係る電源装置の回路図である。
【図16】 従来の電源装置の回路図である。
【図17】 従来の電源装置の高周波的な動作波形図である。
【図18】 従来の電源装置の低周波的な動作波形図である。
【符号の説明】
1 制御回路
2 負荷回路
DB 全波整流器
Q1 スイッチング素子
Q2 スイッチング素子
T1 トランス
D1 ダイオード
D2 ダイオード
C1 コンデンサ
C2 コンデンサ

Claims (5)

  1. 交流電圧を直流電圧に整流する整流器と、
    前記整流器の一方の出力端子と順方向に一端が接続される第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に接続される平滑コンデンサと、
    前記第1ダイオードの他端と順方向に一端が接続される第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に直列接続される一対のスイッチング素子と、
    前記一対のスイッチング素子の各々と逆並列接続されるダイオードと、
    前記一対のスイッチング素子の各々に並列接続される少なくともコンデンサにより構成されるスナバ素子と、
    前記一対のスイッチング素子の接続点と前記整流器の一方の出力端子との間に接続される1次巻線を有するとともに負荷回路を接続される2次巻線を有するトランスと、
    前記第1及び第2ダイオードとそれぞれ並列接続される第1及び第2コンデンサと、
    前記一対のスイッチング素子の接続点と第1、第2ダイオードの接続点との間に接続されるインピーダンス素子とを備え、前記インピーダンス素子は、第1、第2ダイオードの接続点に一端を接続された第3コンデンサと、第3コンデンサの他端と前記一対のスイッチング素子の接続点との間に第2ダイオードと順方向が一致するように接続された第3ダイオードとから構成され、前記一対のスイッチング素子の直列回路と第2ダイオードの接続点と第3コンデンサの他端との間に第3ダイオードと順方向が一致するように第4ダイオードを接続したことを特徴とする電源装置。
  2. 交流電圧を直流電圧に整流する整流器と、
    前記整流器の一方の出力端子と順方向に一端が接続される第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に接続される平滑コンデンサと、
    前記第1ダイオードの他端と順方向に一端が接続される第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に直列接続される一対のスイッチング素子と、
    前記一対のスイッチング素子の各々と逆並列接続されるダイオードと、
    前記一対のスイッチング素子の各々に並列接続される少なくともコンデンサにより構成されるスナバ素子と、
    前記一対のスイッチング素子の接続点と前記整流器の一方の出力端子との間に接続される1次巻線を有するとともに負荷回路を接続される2次巻線を有するトランスと、
    前記整流器の出力端間に接続される第1コンデンサと、
    前記第2ダイオードと並列接続される第2コンデンサと、
    前記一対のスイッチング素子の接続点と第1、第2ダイオードの接続点との間に接続されるインピーダンス素子とを備え、前記インピーダンス素子は、第1、第2ダイオードの接続点に一端を接続された第3コンデンサと、第3コンデンサの他端と前記一対のスイッチング素子の接続点との間に第2ダイオードと順方向が一致するように接続された第3ダイオードとから構成され、前記一対のスイッチング素子の直列回路と第2ダイオードの接続点と第3コンデンサの他端との間に第3ダイオードと順方向が一致するように第4ダイオードを接続したことを特徴とする電源装置。
  3. 交流電圧を直流電圧に整流する整流器と、
    前記整流器の一方の出力端子と順方向に一端が接続される第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に接続される平滑コンデンサと、
    前記第1ダイオードの他端と順方向に一端が接続される第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に直列接続される一対のスイッチング素子と、
    前記一対のスイッチング素子の各々と逆並列接続されるダイオードと、
    前記一対のスイッチング素子の各々に並列接続される少なくともコンデンサにより構成されるスナバ素子と、
    前記一対のスイッチング素子の接続点と前記整流器の一方の出力端子との間に接続される1次巻線を有するとともに負荷回路を接続される2次巻線を有するトランスと、
    前記第1ダイオードと並列接続される第1コンデンサと、
    前記一対のスイッチング素子の直列回路の両端間に接続される第2コンデンサと、
    前記一対のスイッチング素子の接続点と第1、第2ダイオードの接続点との間に接続されるインピーダンス素子とを備え、前記インピーダンス素子は、第1、第2ダイオードの接続点に一端を接続された第3コンデンサと、第3コンデンサの他端と前記一対のスイッチング素子の接続点との間に第2ダイオードと順方向が一致するように接続された第3ダイオードとから構成され、前記一対のスイッチング素子の直列回路と第2ダイオードの接続点と第3コンデンサの他端との間に第3ダイオードと順方向が一致するように第4ダイオードを接続したことを特徴とする電源装置。
  4. 交流電圧を直流電圧に整流する整流器と、
    前記整流器の一方の出力端子と順方向に一端が接続される第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に接続される平滑コンデンサと、
    前記第1ダイオードの他端と順方向に一端が接続される第2ダイオードと、
    前記第2ダイオードの他端と前記整流器の他方の出力端子との間に直列接続される一対のスイッチング素子と、
    前記一対のスイッチング素子の各々と逆並列接続されるダイオードと、
    前記一対のスイッチング素子の各々に並列接続される少なくともコンデンサにより構成されるスナバ素子と、
    前記一対のスイッチング素子の接続点と前記整流器の一方の出力端子との間に接続される1次巻線を有するとともに負荷回路を接続される2次巻線を有するトランスと、
    前記整流器の出力端間に接続される第1コンデンサと、
    前記一対のスイッチング素子の直列回路の両端間に接続される第2コンデンサと、
    前記一対のスイッチング素子の接続点と第1、第2ダイオードの接続点との間に接続されるインピーダンス素子とを備え、前記インピーダンス素子は、第1、第2ダイオードの接続点に一端を接続された第3コンデンサと、第3コンデンサの他端と前記一対のスイッチング素子の接続点との間に第2ダイオードと順方向が一致するように接続された第3ダイオードとから構成され、前記一対のスイッチング素子の直列回路と第2ダイオードの接続点と第3コンデンサの他端との間に第3ダイオードと順方向が一致するように第4ダイオードを接続したことを特徴とする電源装置。
  5. 前記第4ダイオードと直列に接続される第2のインピーダンス素子を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電源装置。
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