JP3330534B2 - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

射出成形機の型締装置

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形機の型締装
置に関し、特に、可動プラテンが熱膨張しても、これに
影響されずに型開閉することができる型締装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機の型締装置は、固定金
型を取り付ける固定プラテンと、可動金型を取り付ける
可動プラテンと、型締装置を備えた支持プラテンと、固
定プラテンと可動プラテンとの間に張り渡して取り付け
てあるタイバーとを備え、この型締装置が、可動プラテ
ンを固定プラテンに対して進退、すなわち開閉させて金
型の型開閉や型締めを行っている。そして、可動プラテ
ンの金型取り付け面が固定プラテンのそれに対して平行
度を保ったまま型開閉するように、かつそのとき金型の
中心が型締装置の中心に対して芯ずれしないようにする
ために、可動プラテンがその4隅に挿通されたタイバー
によって案内されている。
【0003】ところが、成形サイクル毎に溶融した高温
のプラスチック樹脂が金型に注入されるので、金型はか
なり高温になる。それで金型とプラテンとの間に断熱板
を入れることが通常行われているが、こうしても可動プ
ラテンと固定プラテンとは昇温し熱膨張する。これに反
し支持プラテンはほとんど膨張していない。それで、固
定プラテンや可動プラテン側のタイバー間隔が支持プラ
テン側のそれより相対的に大きい状態に変化してタイバ
ーが平行でなくなり、可動プラテンの開閉において抵抗
生じていた。そこで、タイバー間隔の熱による変化に
影響されないように可動プラテンをタイバーに通さずに
自立型とした型締装置が、実用に供されている。このよ
うな型締装置は、可動プラテンの型開閉動作の真直性を
確保するために、可動プラテンの脚部に直線運動軸受が
取り付けられ、機台に取り付けられたレールにこの直線
運動軸受が案内されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の構
成では、可動プラテンが熱膨張するときに、直線運動軸
受の取り付け間隔が拡がるにもかかわらず機台側のレー
間隔拡がらないから、直線運動軸受の間隔とレール
の間隔との間に寸法差が発生する。このために直線運動
軸受にその運動方向に直交する方向の負荷がかかって、
可動プラテンの型開閉に抵抗を生ずるという問題があっ
た。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、可動プラテンが熱で膨張しても、上記直線運動軸受
の間隔が変化しないようにするとともに可動プラテンの
中心が芯ずれしないようにして、該可動プラテンの型開
閉動作が抵抗なく円滑に行われる射出成形機の型締装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明に係る射出成形機の型締装置は、可動プ
ラテン3が機台1上に立設固定された固定プラテン2に
対して進退して型開き・型閉じが行われる射出成形機の
型締装置において、可動プラテン3を載置して機台1上
で直線運動軸受15によって案内されて進退する支持装
置10と、可動プラテン3をその下端中心位置で支持装
置10の支持ベース11に対して位置決めする第1の位
置決め手段21と、可動プラテン3をその下端の側端付
近で型開閉方向に直角な方向にのみ摺動移動可能に位置
決めする第2の位置決め手段22と、可動プラテン3を
支持ベース11に対して若干の移動可能に固定する固定
手段23とを含むことを特徴とする。
【0007】また、前記射出成形機の型締装置におい
て、前記第1の位置決め手段21が前記可動プラテン3
を前記支持ベース11に対して型開閉方向にのみ摺動移
動可能に位置決めすることを特徴とするものであっても
良い。なお、上記かっこ内の符号は図面と対照するため
のものであり、本発明の構成をなんら限定するものでは
ない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1、図2および図3によ
って本発明の射出成形機の型締装置を説明する。図1は
型締装置全体の概略側面図、図2は可動プラテンと支持
装置との関係を示す図面で、図2(a)は支持プラテン
側から観た正面図、図2(b)は側面図、図2(c)は
可動プラテンと支持ベースの固定手段を示す断面図であ
る。また、図3(a)は支持ベースの上面を示す平面
図、図3(b)は可動プラテンの下端面を下方から観た
平面図である。
【0009】図1のように型締装置は、固定プラテン
2、可動プラテン3および支持プラテン4を備え、固定
プラテン2と支持プラテン4との間には、その4隅にタ
イバー5が張り渡されて取り付けられている。可動プラ
テン3は、支持プラテン4に設けられた型締装置、例え
ば図示の直圧式油圧シリンダ装置6の型締ラム6rに接
続されており、これによって、可動プラテン3が固定プ
ラテン2に対して開閉させられて、可動金型7が固定金
型8に対して型開閉し、型締する。さらに、可動プラテ
ン3は、つぎに説明するような支持装置10の支持ベー
ス11上に載置されて開閉される。なお、型締装置6は
例示した直圧式に限らず、公知のトグル式やクランク
式、あるいは電動式の型締装置であっても良い。
【0010】機台1上の少なくとも可動プラテン3が開
閉する範囲に、直線運動軸受15のレール16が固定さ
れている。そして、図2に示すように、このレール16
に案内される直線運動軸受15が支持装置10の支持ベ
ース11の下面の両側端付近に固定されている。支持装
置10は、この支持ベース11と、直線運動軸受15
と、後述するような第1の位置決め手段21、第2の位
置決め手段22、および固定手段23を主要部材として
構成され、可動プラテン3がこの支持ベース11の上に
後述するように固定されている。
【0011】本発明では、可動プラテン3の4隅が凹部
に形成されており、可動プラテン3にタイバー5が挿通
されていない。また、可動プラテン3の下端面と支持ベ
ース11の上面との接触面ができだけ小さくなるよう
に、可動プラテン3の下端の中央に中央凸部3aを、両
側端の下端に側端凸部3bを形成し、それ以外を凹部に
形成してある。さらに可動プラテン3の脚部3fは、で
きれば型開閉方向に沿った厚さを通常の可動プラテンの
それ以上に厚く形成し、支持ベース11も同じ方向に幅
を広く形成して、安定を図るのがよい。
【0012】先ず第1の位置決め手段21について説明
する。図3(a)に示す支持ベース11の上面と、図3
(b)に示す可動プラテン3の下端面とが接する面上
で、かつ可動プラテン3の中心の位置(型締装置の中心
に対応する位置)で、可動プラテン3が第1の位置決め
手段21によって位置決めされている。この第1の位置
決め手段21は、可動プラテン3を支持ベース11上で
型開閉方向にのみ摺動移動可能なように位置決めする
ので、支持ベース11の中心位置で型開閉方向に平行に
刻設したキー溝11rに植設された滑りキー21kと
この滑りキー21kに摺動移動可能にはめ合うように可
動プラテン3の中央凸部3aの下端面の中心位置に形成
されたキー溝3rとからなる。勿論、可動プラテン3が
支持ベース11上で充分に摺動移動可能となるように、
キー溝3rが滑りキー21kより長めに刻設されてい
る。従って、型開閉方向への可動プラテン3の熱膨張に
ついては、可動プラテン3が後述する第2の位置決め手
段22によって型開閉方向には1箇所で位置決めされて
いるので、この第2の位置決め手段22の位置を基準に
その前後方向、すなわち型締装置の中心線が狂うことな
く型開閉方向に可動プラテン3の熱膨張が許容される。
なお、可動プラテン3の型開閉方向の熱膨張が問題にな
らなければ、あるいは、両方の位置決め手段への位置合
わせにおいて特に支障がなければ、上述のような型開閉
方向の摺動移動が可能でなくてもよいが、望ましくは、
摺動移動可能に構成するとよい。
【0013】つぎに第2の位置決め手段22を説明す
る。図3に示すように、可動プラテン3は、支持ベース
11の上面と可動プラテン3の下端面とが接する面上
で、かつ可動プラテン3の少なくとも片側の側端付近の
位置、できれば両側端の付近の位置で、第2の位置決め
手段22によって、支持ベース11に対して型開閉方向
に直角な方向にのみ摺動移動可能なように位置決めされ
ている。より詳細に説明すると、第2の位置決め手段2
2は、支持ベース11上面の側端付近の位置で型開閉方
向に直角に形成されキー溝11sに植設された滑りキー
22kと、可動プラテン3の側端凸部3bの下端面に滑
りキー22kと対向した位置に形成されキー溝3sとか
らなる。そして可動プラテン3がこの方向に熱膨張可能
なように、この図示例では、滑りキー22kが充分な距
離だけ摺動移動可能なようにキー溝3sが形成されてい
る。このようにして、可動プラテン3は、第1の位置決
め手段21によってプラテンの中心と型締装置との中心
を一致させたままで、第2の位置決め手段22によって
支持ベース11に対して型開閉方向に直角な方向に熱膨
張可能になる。
【0014】つぎに固定手段23を説明する。図2
(c)および図3に示すように、例えば、段付きボルト
23b等の固定手段23によって、可動プラテン3が支
持ベース11に対して若干移動することができるように
取り付けられている。このとき可動プラテン3と支持ベ
ース11とは、皿座金23wを介して一定の圧力で押さ
えられて固定されている。すなわち、可動プラテン3側
にあけられた、段付きボルト23bのタップ孔3tに段
付きボルト23bのねじ部がいっぱいにねじ込まれるこ
とによって圧縮された皿座金23wの反力が、可動プラ
テン3と支持ベース11との間に一定の押圧圧力を与え
るようになっている。またボルト挿入孔径11hが段付
きボルトの段部の径より大きく形成され、隙間が確保
されているので、可動プラテン3の熱膨張を許容する
動代が確保されている。従って、可動プラテン3が熱膨
張したときに、第1の位置決め手段21や第2の位置決
め手段22のそれぞれに平行な方向にこの熱膨張した分
が移動することができる。
【0015】第1、第2の位置決め手段21、22の構
成は、図4に示すように、図3のそれに限定されるもの
ではない。支持ベース11の上面または可動プラテン3
の下面のいずれか一方、例えば図4(a)に示すような
支持ベース11の上面に凸部21aを形成し、図3
(b)のキー溝3rに相当する凹部を、もう一方、例え
ば可動プラテンの下端面に形成して、これらの凸部と凹
部をはめ合わせて位置決めしても良い。また図4(b)
に示すように、凸部21aの代わりにピン21pを植設
したものであっても良い。第2の位置決め手段22も、
第1の位置決め手段21と同様に、図4(a)または図
4(b)に示すような構造を採用できる。支持ベース1
1に凸部22aを形成し、それにはめ合う凹部を図示省
略した可動プラテン3の下端面に形成して、凸部22a
と凹部を組み合わせても良いし、ピン22pを植設した
ものであっても良い。
【0016】以上のように型締装置が構成されているの
で、可動金型7から熱が伝わって可動プラテン3が加熱
されて膨張しても、可動プラテン3の中心が第1の位置
決め手段21によってその中心位置に保持されて、可動
プラテン3の両側端部が支持ベース11上でその中心に
対称に両側端方向に伸びるだけであり、固定プラテン2
の中心に対して芯ずれすることはない。鉛直方向で観察
しても、固定プラテン2、可動プラテン3のいずれも膨
張しているので、両者の中心が一致している。従って固
定金型8と可動金型7の中心が狂うことはない。
【0017】また、第2の位置決め手段22と固定手段
23とによって、可動プラテン3が支持ベース11に対
して型開閉方向に直角な方向に移動することを許容して
いるので、熱膨張した可動プラテン3は支持ベース11
上でその方向に伸びることができ、そのために支持ベー
ス11に熱伸びを伝えることはない。さらに、可動プラ
テン3の下端面と支持プラテン4との接触面ができだけ
小さくなるようにしてあるので、可動プラテン3の熱は
支持ベース11にほとんど伝わらない。従って直線運動
軸受15の取り付け間隔も変化しないので、その運動方
向に直交する負荷が直線運動軸受15に発生することが
ない。
【0018】
【発明の効果】以上の本発明の射出成形機の型締装置に
よれば、固定プラテンが加熱されて膨張しても、可動プ
ラテンの中心が第1の位置決め手段によってその中心位
置に保持され、可動金型と固定金型との中心が狂うこと
はほとんどない。
【0019】また、可動プラテンの両側端方向への伸び
が第2の位置決め手段によって許容されるので、支持ベ
ースに伸びを伝えることがない。さらに、固定プラテン
の下端面が支持プラテンとできだけ小さい面積で接触し
ているので、可動プラテンの熱は支持ベースにほとんど
伝わらない。従って直線運動軸受に負荷を発生させな
い。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形機の型締装置の全体を示す側面図。
【図2】型締装置の可動プラテンとその支持装置の正面
図、側面図および固定手段の詳細図。
【図3】位置決め手段を含む支持ベースの上面と可動プ
ラテンの下端面の平面図。
【図4】別の位置決め手段を含む支持ベースの上面を示
す平面図。
【符号の説明】
1 機台 2 固定プラテン 3 可動プラテン 4 支持プラテン 10 支持装置 11 支持ベース 21 第1の位置決め手段 22 第2の位置決め手段 23 固定手段 1 1 1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動プラテンが機台上に立設固定された
    固定プラテンに対して進退して型開き・型閉じが行われ
    る射出成形機の型締装置において、前記可動プラテンを載置して前記機台上で直線運動軸受
    によって案内されて進退する支持装置と、前記可動プラ
    テンをその下端中心位置で前記支持装置の支持ベースに
    対して位置決めする第1の位置決め手段と、前記可動プ
    ラテンをその下端の側端付近で型開閉方向に直角な方向
    にのみ摺動移動可能に位置決めする第2の位置決め手段
    と、前記可動プラテンを前記支持ベースに対して若干の
    移動可能に固定する固定手段とを含む ことを特徴とする
    射出成形機の型締装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の位置決め手段が前記可動プラ
    テンを前記支持ベースに対して型開閉方向にのみ摺動移
    動可能に位置決めすることを特徴とする請求項1記載の
    射出成形機の型締装置。
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